JPH0650511B2 - 記憶制御方式 - Google Patents
記憶制御方式Info
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- JPH0650511B2 JPH0650511B2 JP682688A JP682688A JPH0650511B2 JP H0650511 B2 JPH0650511 B2 JP H0650511B2 JP 682688 A JP682688 A JP 682688A JP 682688 A JP682688 A JP 682688A JP H0650511 B2 JPH0650511 B2 JP H0650511B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、計算機システムにおける記憶制御方式に係
り、特に、複数のアクセス要求制御装置の同期ずれを最
小限にし、かつ、記憶装置に対してアクセス要求を連続
して送出できるようにした記憶制御方式に関する。
り、特に、複数のアクセス要求制御装置の同期ずれを最
小限にし、かつ、記憶装置に対してアクセス要求を連続
して送出できるようにした記憶制御方式に関する。
独立にアクセス可能な複数の記憶単位(記憶バンク)で
構成される記憶装置と、複数のアクセス要求制御装置を
備えるベクトルプロセツサと、アクセス要求制御装置を
備える他のプロセツサ(例えば、スカラプロセツサ、入
出力プロセツサ等)とにより構成される計算機システム
が、従来一般に知られている。この種計算機システムに
おいて、ベクトルプロセツサ及び他のプロセツサのアク
セス要求制御装置が、記憶装置に対してアクセス要求を
発行する場合の従来技術による記憶制御方式を以下図面
により説明する。
構成される記憶装置と、複数のアクセス要求制御装置を
備えるベクトルプロセツサと、アクセス要求制御装置を
備える他のプロセツサ(例えば、スカラプロセツサ、入
出力プロセツサ等)とにより構成される計算機システム
が、従来一般に知られている。この種計算機システムに
おいて、ベクトルプロセツサ及び他のプロセツサのアク
セス要求制御装置が、記憶装置に対してアクセス要求を
発行する場合の従来技術による記憶制御方式を以下図面
により説明する。
第5図は従来技術による記憶制御方式を適用した計算機
システムの構成例を示すブロツク図である。第5図にお
いて、2Vはベクトルプロセツサ、2Sはスカラプロセ
ツサ、20A〜20Eはアクセス要求制御装置、21A
〜21Eはアクセス要求スタツク装置、22はスタツク
回路、23はアクセス要求送出制御部、24A〜24D
はアクセス要求優先順位決定装置、25は優先順位決定
回路部、26はアクセス要求選択通知回路、27は記憶
装置、28A〜28Dは記憶バンクである。
システムの構成例を示すブロツク図である。第5図にお
いて、2Vはベクトルプロセツサ、2Sはスカラプロセ
ツサ、20A〜20Eはアクセス要求制御装置、21A
〜21Eはアクセス要求スタツク装置、22はスタツク
回路、23はアクセス要求送出制御部、24A〜24D
はアクセス要求優先順位決定装置、25は優先順位決定
回路部、26はアクセス要求選択通知回路、27は記憶
装置、28A〜28Dは記憶バンクである。
従来技術による記憶制御方式が適用される計算機システ
ムは、第2図に示すように、アクセス要求制御装置20
A〜20Dを有するベクトルプロセツサ2Vと、アクセ
ス要求制御装置20Eを有するスカラプロセツサ2S
と、アクセス要求制御装置20A〜20Eが発行するア
クセス要求をスタツクするアクセス要求スタツク装置2
1A〜21Eと、スタツクされたアクセス要求の優先順
位を決定するアクセス要求優先順位決定装置24A〜2
4Dと、記憶バンク28A〜28Dを有する記憶装置2
7とにより構成される。
ムは、第2図に示すように、アクセス要求制御装置20
A〜20Dを有するベクトルプロセツサ2Vと、アクセ
ス要求制御装置20Eを有するスカラプロセツサ2S
と、アクセス要求制御装置20A〜20Eが発行するア
クセス要求をスタツクするアクセス要求スタツク装置2
1A〜21Eと、スタツクされたアクセス要求の優先順
位を決定するアクセス要求優先順位決定装置24A〜2
4Dと、記憶バンク28A〜28Dを有する記憶装置2
7とにより構成される。
アクセス要求スタツク装置21A〜21Eの夫々は、ス
タック回路22とアクセス要求送出制御部23とにより
構成され、アクセス要求制御装置20A〜20Eから発
行されるアクセス要求をスタツクし、スタツクされたア
クセス要求を、スタツク順に、そのアドレス情報に応じ
てアクセス要求優先順位決定装置24A〜24Dのいず
れかに送出する。アクセス要求優先順位決定装置24A
〜24Dの夫々は、記憶装置の記憶バンク28A〜28
D対応に設けられ、優先順位決定回路部25とアクセス
要求選択通知回路26とにより構成され、アクセス要求
スタツク装置21A〜21Eから与えられるアクセス要
求相互間の優先順位を決定し、記憶装置27の各記憶バ
ンク28A〜28Eにアクセス要求を発行する。
タック回路22とアクセス要求送出制御部23とにより
構成され、アクセス要求制御装置20A〜20Eから発
行されるアクセス要求をスタツクし、スタツクされたア
クセス要求を、スタツク順に、そのアドレス情報に応じ
てアクセス要求優先順位決定装置24A〜24Dのいず
れかに送出する。アクセス要求優先順位決定装置24A
〜24Dの夫々は、記憶装置の記憶バンク28A〜28
D対応に設けられ、優先順位決定回路部25とアクセス
要求選択通知回路26とにより構成され、アクセス要求
スタツク装置21A〜21Eから与えられるアクセス要
求相互間の優先順位を決定し、記憶装置27の各記憶バ
ンク28A〜28Eにアクセス要求を発行する。
いま、アクセス要求制御装置20Aがアクセス要求を発
行したものとする。そのアクセス要求は、アクセス要求
スタツク装置21Aのスタツク回路22にスタツクされ
アクセス要求送出制御部23の指示に従つてアクセス要
求に付随するアドレス情報が示す記憶バンクに対応する
アクセス要求優先順位決定装置24A〜24Dに送出さ
れる。アクセス要求優先順位決定装置24A〜24D
は、各アクセス要求スタツク装置21A〜21Eから送
出されたアクセス要求間の優先順位をとりどれか1つを
選んで記憶装置27の該当記憶バンク28A〜28Dに
送出する。アクセス要求優先順位決定装置24Aは、該
装置24Aに対してアクセス要求スタツク装置21A〜
21Eから送出されたアクセス要求間の優先順位を優先
順位決定回路部25でとり、前記アクセス要求中の一つ
を選択して記憶装置27の記憶バンク28Aに送出す
る。また、アクセス要求選択通知回路26は、アクセス
要求スタツク装置21A〜21Eに対して当該アクセス
要求が選択されたことを通知する。このとき、選ばれな
かつたアクセス要求は、優先順位決定回路部25の入口
で待たされる。
行したものとする。そのアクセス要求は、アクセス要求
スタツク装置21Aのスタツク回路22にスタツクされ
アクセス要求送出制御部23の指示に従つてアクセス要
求に付随するアドレス情報が示す記憶バンクに対応する
アクセス要求優先順位決定装置24A〜24Dに送出さ
れる。アクセス要求優先順位決定装置24A〜24D
は、各アクセス要求スタツク装置21A〜21Eから送
出されたアクセス要求間の優先順位をとりどれか1つを
選んで記憶装置27の該当記憶バンク28A〜28Dに
送出する。アクセス要求優先順位決定装置24Aは、該
装置24Aに対してアクセス要求スタツク装置21A〜
21Eから送出されたアクセス要求間の優先順位を優先
順位決定回路部25でとり、前記アクセス要求中の一つ
を選択して記憶装置27の記憶バンク28Aに送出す
る。また、アクセス要求選択通知回路26は、アクセス
要求スタツク装置21A〜21Eに対して当該アクセス
要求が選択されたことを通知する。このとき、選ばれな
かつたアクセス要求は、優先順位決定回路部25の入口
で待たされる。
アクセス要求は、アクセス要求スタツク装置21Aのス
タツク回路22がいつぱいになるまでアクセス要求制御
装置20Aから送出される。また、アクセス要求スタツ
ク装置21Aは、前のマシンサイクル(システムを構成
する順序回路群が同期して動作する周期的な一定時間間
隔)中に発行したアクセス要求29が選択されたことを
示す信号2Aが、例えばアクセス要求優先順位決定装置
24Aから返つた時点で、後続のアクセス要求29を送
出する。この動作は、アクセス要求制御装置20Aから
発行されたアクセス要求の発行順に記憶装置27に対す
るデータの読み書きを行い、アクセス要求の順序性を保
証するための動作である。
タツク回路22がいつぱいになるまでアクセス要求制御
装置20Aから送出される。また、アクセス要求スタツ
ク装置21Aは、前のマシンサイクル(システムを構成
する順序回路群が同期して動作する周期的な一定時間間
隔)中に発行したアクセス要求29が選択されたことを
示す信号2Aが、例えばアクセス要求優先順位決定装置
24Aから返つた時点で、後続のアクセス要求29を送
出する。この動作は、アクセス要求制御装置20Aから
発行されたアクセス要求の発行順に記憶装置27に対す
るデータの読み書きを行い、アクセス要求の順序性を保
証するための動作である。
科学技術計算を高速に処理するためのベクトルプロセツ
サは、ベクトルデータを保持するベクトルレジスタと該
データを演算する演算器、記憶装置とベクトルレジスタ
間のデータ転送を司るアクセス要求制御装置とを各々複
数個備え、一つのベクトル命令中の要素を同一種の複数
のリソース(ベクトルレジスタ、演算器、アクセス要求
制御装置等)に同時に割り当て並列に処理する、いわゆ
る要素並列パイプライン方式を採用して構成されること
が多くなつてきている。この場合一般的に言つて、要素
並列パイプライン処理で同時に動作している同一種のリ
ソースは、完全に同期して割当てられた要素を処理する
ことが望ましい。同期して動作させることにより、並列
に動作している同一種のリソース間で制御回路を共通化
することが可能となりまた制御論理も簡単にすることが
できる。このとき問題となるのは、記憶装置を構成する
記憶バンクへのアクセス競合による待時間の発生であ
る。したがつて、同一種の複数のリソース間で同期して
動作させるためには、前記待時間によるリソース間のず
れを吸収し、完全に同期化した記憶装置が必要である。
サは、ベクトルデータを保持するベクトルレジスタと該
データを演算する演算器、記憶装置とベクトルレジスタ
間のデータ転送を司るアクセス要求制御装置とを各々複
数個備え、一つのベクトル命令中の要素を同一種の複数
のリソース(ベクトルレジスタ、演算器、アクセス要求
制御装置等)に同時に割り当て並列に処理する、いわゆ
る要素並列パイプライン方式を採用して構成されること
が多くなつてきている。この場合一般的に言つて、要素
並列パイプライン処理で同時に動作している同一種のリ
ソースは、完全に同期して割当てられた要素を処理する
ことが望ましい。同期して動作させることにより、並列
に動作している同一種のリソース間で制御回路を共通化
することが可能となりまた制御論理も簡単にすることが
できる。このとき問題となるのは、記憶装置を構成する
記憶バンクへのアクセス競合による待時間の発生であ
る。したがつて、同一種の複数のリソース間で同期して
動作させるためには、前記待時間によるリソース間のず
れを吸収し、完全に同期化した記憶装置が必要である。
なお、この種の記憶制御方式に関連する従来技術とし
て、例えば、特願昭61−96560号(特開昭62−
251956号公報参照)等に記載された技術が知られ
ている。この従来技術は、アクセス要求制御装置がアク
セス要求に複数個のアクセス要求識別子を付加し、同一
アクセス要求識別子を持つ全てのアクセス要求が記憶装
置に対して発行された事を検出し、この時点で該識別子
を付加する後続のアクセス要求の発行を許可する制御手
段を設け、これにより複数個のアクセス制御装置を完全
に同期をとつて並列に動作をさせることを可能とするも
のである。
て、例えば、特願昭61−96560号(特開昭62−
251956号公報参照)等に記載された技術が知られ
ている。この従来技術は、アクセス要求制御装置がアク
セス要求に複数個のアクセス要求識別子を付加し、同一
アクセス要求識別子を持つ全てのアクセス要求が記憶装
置に対して発行された事を検出し、この時点で該識別子
を付加する後続のアクセス要求の発行を許可する制御手
段を設け、これにより複数個のアクセス制御装置を完全
に同期をとつて並列に動作をさせることを可能とするも
のである。
科学技術計算を高速に行う手段として要素並列パイプラ
イン方式を採用した計算機システムが多く用いられるよ
うになつていることは、すでに述べた通りであるが、こ
のような計算機システムにおいて、さらにスループツト
の向上を図るためには、ロード/ストアのパイプライン
の多重度を増加させ、あるいは、マルチプロセツサ方式
を採用して計算機システムを構成する必要がある。
イン方式を採用した計算機システムが多く用いられるよ
うになつていることは、すでに述べた通りであるが、こ
のような計算機システムにおいて、さらにスループツト
の向上を図るためには、ロード/ストアのパイプライン
の多重度を増加させ、あるいは、マルチプロセツサ方式
を採用して計算機システムを構成する必要がある。
前述したような、ロード/ストアのパイプラインの多重
度を増加し、あるいは、マルチプロセサ形式を採用した
計算機システムにおける従来技術による記憶制御方式
は、アクセス要求制御装置が論理的・物理的に増加しそ
れにともない優先順位決定装置の金物量が増えるために
全アクセス要求制御装置から発行されるアクセス要求の
優先順位を同時に決定すること(1段階優先順位決定)
が不可能であるという問題点を有する。この問題点を解
決した記憶制御装置方式として、アクセス要求制御装置
が発行するアクセス要求を複数個のアクセス要求群に分
割し、まずアクセス要求群の中で優先順位を決定しアク
セス要求を1つ選択し、次に、各々のアクセス要求群の
間で優先順位を決定し最終的に1つのアクセス要求に絞
り込む(多段階優先順位決定)方式を採用した制御方式
が知られている。この種記憶制御方式は、優先順位決定
を多段階に分けて行うため、ある1つのアクセス要求が
他のアクセス要求群からのアクセス要求に負け続け、そ
のアクセス要求が受付けられない場合が生じるという問
題点を有する。以下、この問題点を図により説明する。
度を増加し、あるいは、マルチプロセサ形式を採用した
計算機システムにおける従来技術による記憶制御方式
は、アクセス要求制御装置が論理的・物理的に増加しそ
れにともない優先順位決定装置の金物量が増えるために
全アクセス要求制御装置から発行されるアクセス要求の
優先順位を同時に決定すること(1段階優先順位決定)
が不可能であるという問題点を有する。この問題点を解
決した記憶制御装置方式として、アクセス要求制御装置
が発行するアクセス要求を複数個のアクセス要求群に分
割し、まずアクセス要求群の中で優先順位を決定しアク
セス要求を1つ選択し、次に、各々のアクセス要求群の
間で優先順位を決定し最終的に1つのアクセス要求に絞
り込む(多段階優先順位決定)方式を採用した制御方式
が知られている。この種記憶制御方式は、優先順位決定
を多段階に分けて行うため、ある1つのアクセス要求が
他のアクセス要求群からのアクセス要求に負け続け、そ
のアクセス要求が受付けられない場合が生じるという問
題点を有する。以下、この問題点を図により説明する。
第6図は多段階優先順位決定方式による記憶制御方式を
説明するタイムチヤートである。
説明するタイムチヤートである。
第6図において、アクセス要求「A」が時刻T0で、ア
クセス要求「B」が時刻T0,T4,T8で3個発行さ
れたものとする。時刻T0で発行されたアクセス要求
「A」は、アクセス要求群「A」にグルーピングされ、
第1優先順位決定装置「A」により第1優先順位が決定
される。時刻T0,T4,T8で発行されたアクセス要
求「B」は、アクセス要求群「B」にグルーピングさ
れ、第1優先順位決定装置「B」により第1優先順位が
決定される。時刻T0で発行されたアクセス要求群
「A」のアクセス要求「A」は、時刻T2で優先順位決
定装置内にあるフリツプフロツプ「A」をセツトする。
該フリツプフロツプ「A」は、アクセス要求「A」を受
け付けたときにセツトされ、第2優先順位決定装置でこ
のアクセス要求「A」が選択されたときにリセツトされ
るフリツプフロツプである。第2優先順位決定装置で該
アクセス要求「A」が選択された事を検出するために
は、物理的制限により2マシンサイクル要する。従つて
前記フリツプフロツプにセツトされているアクセス要求
「A」の時間は最も早いケースで2マシンサイクルであ
る。時刻T0,T4,T8で発行されるアクセス要求群
「B」のアクセス要求「B」はフリツプフロツプ「A」
と同様のセツト・リセツト論理を持つフリツプフロツプ
「B」をセツトする。フリツプフロツプ「A」の出力
は、時刻T2で第1優先順位決定装置「A」に入力さ
れ、第1優先順位が決定される。図示例では、アクセス
要求群Aに属するアクセス要求は、アクセス要求「A」
しかないため、第1優先順位決定装置「A」は、アクセ
ス要求「A」、即ちフリツプフロツプ「A」の出力を選
択する。選択されたフリツプフロツプ「A」の出力は、
第1選択アクセス要求「A」として、第2優先順位決定
装置に入力される。フリツプフロツプ「A」の出力は、
第2優先順位決定装置で選択されるまで、第1優先順位
決定装置「A」に入力されているが、アクセス要求を出
しすぎないために、第1優先順位決定装置「A」は、フ
リツプフロツプ「A」を選択した次のマシンサイクルで
は、無条件にフリツプフロツプ「A」の入力を無視して
優先順位を決定する。したがつて、この例では、アクセ
ス要求群「A」には他のアクセス要求が無いため、次の
マシンサイクルでは、第1選択アクセス要求「A」は出
力されない。フリツプフロツプ「B」の出力もフリツプ
フロツプ「A」と同様に制御され、第1優先順位決定装
置「B」から第1選択アクセス要求「B」が第2優先順
位決定装置に入力される。第2優先順位決定装置は、
“第1選択アクセス要求「B」“>“第1選択アクセス
要求「A」“の優先順位でアクセス要求を選択し、送出
する。従つて、第6図の例のように第2優先順位決定装
置に入力されるべき、第1選択アクセス要求「A」と第
2選択アクセス要求「B」が時間的に重つたケースで
は、第1選択アクセス要求「A」(元はアクセス要求
「A」))は、第2優先順位決定装置で選ばれない。そ
のために、アクセス要求が毎マシンサイクル出なくなる
と共に、アクセス要求「A」だけがいつまでも選択され
ないことになる。このため、特に、要素並列パイプライ
ン処理を実行する計算機システムにおいては、著しくそ
の性能を低下させることになる。
クセス要求「B」が時刻T0,T4,T8で3個発行さ
れたものとする。時刻T0で発行されたアクセス要求
「A」は、アクセス要求群「A」にグルーピングされ、
第1優先順位決定装置「A」により第1優先順位が決定
される。時刻T0,T4,T8で発行されたアクセス要
求「B」は、アクセス要求群「B」にグルーピングさ
れ、第1優先順位決定装置「B」により第1優先順位が
決定される。時刻T0で発行されたアクセス要求群
「A」のアクセス要求「A」は、時刻T2で優先順位決
定装置内にあるフリツプフロツプ「A」をセツトする。
該フリツプフロツプ「A」は、アクセス要求「A」を受
け付けたときにセツトされ、第2優先順位決定装置でこ
のアクセス要求「A」が選択されたときにリセツトされ
るフリツプフロツプである。第2優先順位決定装置で該
アクセス要求「A」が選択された事を検出するために
は、物理的制限により2マシンサイクル要する。従つて
前記フリツプフロツプにセツトされているアクセス要求
「A」の時間は最も早いケースで2マシンサイクルであ
る。時刻T0,T4,T8で発行されるアクセス要求群
「B」のアクセス要求「B」はフリツプフロツプ「A」
と同様のセツト・リセツト論理を持つフリツプフロツプ
「B」をセツトする。フリツプフロツプ「A」の出力
は、時刻T2で第1優先順位決定装置「A」に入力さ
れ、第1優先順位が決定される。図示例では、アクセス
要求群Aに属するアクセス要求は、アクセス要求「A」
しかないため、第1優先順位決定装置「A」は、アクセ
ス要求「A」、即ちフリツプフロツプ「A」の出力を選
択する。選択されたフリツプフロツプ「A」の出力は、
第1選択アクセス要求「A」として、第2優先順位決定
装置に入力される。フリツプフロツプ「A」の出力は、
第2優先順位決定装置で選択されるまで、第1優先順位
決定装置「A」に入力されているが、アクセス要求を出
しすぎないために、第1優先順位決定装置「A」は、フ
リツプフロツプ「A」を選択した次のマシンサイクルで
は、無条件にフリツプフロツプ「A」の入力を無視して
優先順位を決定する。したがつて、この例では、アクセ
ス要求群「A」には他のアクセス要求が無いため、次の
マシンサイクルでは、第1選択アクセス要求「A」は出
力されない。フリツプフロツプ「B」の出力もフリツプ
フロツプ「A」と同様に制御され、第1優先順位決定装
置「B」から第1選択アクセス要求「B」が第2優先順
位決定装置に入力される。第2優先順位決定装置は、
“第1選択アクセス要求「B」“>“第1選択アクセス
要求「A」“の優先順位でアクセス要求を選択し、送出
する。従つて、第6図の例のように第2優先順位決定装
置に入力されるべき、第1選択アクセス要求「A」と第
2選択アクセス要求「B」が時間的に重つたケースで
は、第1選択アクセス要求「A」(元はアクセス要求
「A」))は、第2優先順位決定装置で選ばれない。そ
のために、アクセス要求が毎マシンサイクル出なくなる
と共に、アクセス要求「A」だけがいつまでも選択され
ないことになる。このため、特に、要素並列パイプライ
ン処理を実行する計算機システムにおいては、著しくそ
の性能を低下させることになる。
また、前述した従来の記憶制御方式は、並列に動作させ
る複数のアクセス要求制御装置からのアクセス要求の同
期ずれをいかに吸収するかという同期化方式についての
解決を見ることができるが、アクセス要求間の同期ずれ
をいかに小さくするかについての配慮がなされておら
ず、並列に動作させる複数のアクセス要求制御装置間で
同期をとつて処理するために、性能が低下するという問
題点がある。
る複数のアクセス要求制御装置からのアクセス要求の同
期ずれをいかに吸収するかという同期化方式についての
解決を見ることができるが、アクセス要求間の同期ずれ
をいかに小さくするかについての配慮がなされておら
ず、並列に動作させる複数のアクセス要求制御装置間で
同期をとつて処理するために、性能が低下するという問
題点がある。
本発明の目的は、前述したような従来技術の問題点を解
決し、複数のアクセス要求制御装置に対して、一つのベ
クトル記憶装置アクセス命令の要素を分割して割付けて
処理するベクトル処理装置等において、アクセス要求間
の同期をとりつつ、且つ、同期ずれを最小にし、高速に
アクセス要求の発行を可能とする記憶制御方式を提供す
ることにある。
決し、複数のアクセス要求制御装置に対して、一つのベ
クトル記憶装置アクセス命令の要素を分割して割付けて
処理するベクトル処理装置等において、アクセス要求間
の同期をとりつつ、且つ、同期ずれを最小にし、高速に
アクセス要求の発行を可能とする記憶制御方式を提供す
ることにある。
〔課題を解決するための手段〕 本発明によれば、前記目的は、複数のアクセス要求制御
装置が発行するアクセス要求の優先順位を多段階の優先
順位決定装置により決定し、前段優先順位決定装置に、
該優先順位決定装置で選択されたアクセス要求を後続の
アクセス要求の有無により、後段優先順位決定装置に毎
クロツク連続して送出する再送手段を設け、後段優先順
位決定装置に、前段優先順位決定装置から発行されるア
クセス要求が選択されたことにより、毎クロツク連続し
て発行されるアクセス要求を無効化するとともに、前段
優先順位決定装置のアクセス要求の再送を抑止する手段
を設けることにより達成される。
装置が発行するアクセス要求の優先順位を多段階の優先
順位決定装置により決定し、前段優先順位決定装置に、
該優先順位決定装置で選択されたアクセス要求を後続の
アクセス要求の有無により、後段優先順位決定装置に毎
クロツク連続して送出する再送手段を設け、後段優先順
位決定装置に、前段優先順位決定装置から発行されるア
クセス要求が選択されたことにより、毎クロツク連続し
て発行されるアクセス要求を無効化するとともに、前段
優先順位決定装置のアクセス要求の再送を抑止する手段
を設けることにより達成される。
アクセス要求の優先順位を多段階の優先順位決定手段に
よつて決定する際に、記憶装置に対して連続してアクセ
ス要求を送出するために、前段優先順位決定装置は、一
度選択したアクセス要求を後続アクセス要求が無いこと
を確認して連続して再送する。前段優先順位決定装置か
ら再送されるアクセス要求は、後段優先順位決定装置で
選択されたかどうかは知らずに連続して送出されるため
に、後段優先順位決定装置は、前段優先順位決定装置か
ら発行されたアクセス要求が選択されたことを検出し、
前段優先順位決定装置のアクセス要求再送装置に通知す
ることによりアクセス要求の再送を抑止すると共に、ア
クセス要求再送抑止が間に合わずに送出されたアクセス
要求を、後段優先順位決定装置内で該アクセス要求を無
効化する手段により無効化する。これらの一連の動作に
より、記憶装置に対してアクセス要求を余分に送出する
ことは無くなるので、誤動作せずに、高速にアクセス要
求の発行を行うことが可能となる。
よつて決定する際に、記憶装置に対して連続してアクセ
ス要求を送出するために、前段優先順位決定装置は、一
度選択したアクセス要求を後続アクセス要求が無いこと
を確認して連続して再送する。前段優先順位決定装置か
ら再送されるアクセス要求は、後段優先順位決定装置で
選択されたかどうかは知らずに連続して送出されるため
に、後段優先順位決定装置は、前段優先順位決定装置か
ら発行されたアクセス要求が選択されたことを検出し、
前段優先順位決定装置のアクセス要求再送装置に通知す
ることによりアクセス要求の再送を抑止すると共に、ア
クセス要求再送抑止が間に合わずに送出されたアクセス
要求を、後段優先順位決定装置内で該アクセス要求を無
効化する手段により無効化する。これらの一連の動作に
より、記憶装置に対してアクセス要求を余分に送出する
ことは無くなるので、誤動作せずに、高速にアクセス要
求の発行を行うことが可能となる。
以下、本発明による記憶制御方式の一実施例を図面によ
り詳細に説明する。
り詳細に説明する。
第1図は本発明を実施する記憶制御装置内の多段階優先
順位決定装置の一実施例を示すブロツク図、第2図は本
発明が適用される要素並列パイプライン方式を採用した
計算機システムの構成例を示すブロツク図、第3図は記
憶制御装置内の優先順位決定装置と、アクセス要求スタ
ツク装置と、記憶装置との相互接続関係を示す図、第4
図は本発明の一実施例の動作を説明するタイムチヤート
である。第1図〜第3図において、10A〜10Dは入力フ
リツプフロツプ、11は第1優先順位決定回路、12は
アクセス要求有無検出回路、14は選択アクセス要求フ
リツプフロツプ、15は選択回路、18A,18Bはア
クセス要求抑止回路、19は第2優先順位決定回路、2
0は検出回路、30,30A〜30Dは演算装置、31
はベクトルレジスタ装置、31A〜31Dはベクトルレ
ジスタ、32,32A〜32D,40A〜40Fはアク
セス要求制御装置、33A〜33D,41A〜41Fは
アクセス要求スタツク装置、34A〜34D,42A〜
42Cは優先順位決定装置、35,45は記憶装置、3
5A〜35D,46A〜46Cは記憶バンク、36A〜
36Dは読出データバツフア装置、43A,43Bは第
1優先順位決定装置、44は第2優先順位決定装置であ
る。
順位決定装置の一実施例を示すブロツク図、第2図は本
発明が適用される要素並列パイプライン方式を採用した
計算機システムの構成例を示すブロツク図、第3図は記
憶制御装置内の優先順位決定装置と、アクセス要求スタ
ツク装置と、記憶装置との相互接続関係を示す図、第4
図は本発明の一実施例の動作を説明するタイムチヤート
である。第1図〜第3図において、10A〜10Dは入力フ
リツプフロツプ、11は第1優先順位決定回路、12は
アクセス要求有無検出回路、14は選択アクセス要求フ
リツプフロツプ、15は選択回路、18A,18Bはア
クセス要求抑止回路、19は第2優先順位決定回路、2
0は検出回路、30,30A〜30Dは演算装置、31
はベクトルレジスタ装置、31A〜31Dはベクトルレ
ジスタ、32,32A〜32D,40A〜40Fはアク
セス要求制御装置、33A〜33D,41A〜41Fは
アクセス要求スタツク装置、34A〜34D,42A〜
42Cは優先順位決定装置、35,45は記憶装置、3
5A〜35D,46A〜46Cは記憶バンク、36A〜
36Dは読出データバツフア装置、43A,43Bは第
1優先順位決定装置、44は第2優先順位決定装置であ
る。
まず、本発明が適用される計算機システムについて説明
する。
する。
本発明が適用される計算機システムは、第2図に示すよ
うに、複数(第2図では4個であるがいくつあつてもよ
い)の演算装置30A〜30D(全体をいうときは単に
演算装置30という)と、この演算装置30及び記憶装
置35間のデータバツフアの役割をもつベクトルレジス
タ31A〜31Dによるベクトルレジスタ装置31と、
アクセス要求制御装置32A〜32D(全体をいうとき
は単にアクセス要求制御装置30という)と、記憶制御
装置33と、記憶装置35とを備えて構成されている。
記憶装置35は、各々独立にアクセス可能な複数の記憶
バンク35A〜35Dから成り、アクセス要求に伴なう
アドレス情報をデコードした結果どの記憶バンクにアク
セスするかが決定される。記憶制御装置33は、アクセ
ス要求制御装置対応のアクセス要求スタツク装置33A
〜33D、読出データバツフア装置36A〜36D、記
憶バンク対応のアクセス要求優先順位決定装置34A〜
34Dから成る。
うに、複数(第2図では4個であるがいくつあつてもよ
い)の演算装置30A〜30D(全体をいうときは単に
演算装置30という)と、この演算装置30及び記憶装
置35間のデータバツフアの役割をもつベクトルレジス
タ31A〜31Dによるベクトルレジスタ装置31と、
アクセス要求制御装置32A〜32D(全体をいうとき
は単にアクセス要求制御装置30という)と、記憶制御
装置33と、記憶装置35とを備えて構成されている。
記憶装置35は、各々独立にアクセス可能な複数の記憶
バンク35A〜35Dから成り、アクセス要求に伴なう
アドレス情報をデコードした結果どの記憶バンクにアク
セスするかが決定される。記憶制御装置33は、アクセ
ス要求制御装置対応のアクセス要求スタツク装置33A
〜33D、読出データバツフア装置36A〜36D、記
憶バンク対応のアクセス要求優先順位決定装置34A〜
34Dから成る。
第2図に示す計算機システムにおいて、要素並列パイプ
ライン処理方式を適用した場合の動作概要について、記
憶装置からの読出、演算、記憶装置への書込という動作
を例にとつて説明する。
ライン処理方式を適用した場合の動作概要について、記
憶装置からの読出、演算、記憶装置への書込という動作
を例にとつて説明する。
まず記憶装置35からベクトルデータを読み出してベク
トルレジスタ装置31に格納する動作の場合、ベクトル
の各要素を以下のようにアクセス要求制御装置32A〜
32Dに割当て、アクセス要求を生成させる。
トルレジスタ装置31に格納する動作の場合、ベクトル
の各要素を以下のようにアクセス要求制御装置32A〜
32Dに割当て、アクセス要求を生成させる。
アクセス要求制御装置 同時に生成したアクセス要求は、対応するアクセス要求
スタツク装置33A〜33Dに四つの要素が同時に送ら
れる。該各スタツク装置は、アクセス要求のアドレスに
基づき、アクセス要求を目的の優先順位決定装置34A
〜34Dのいずれかに送出する。該各優先順位決定装置
は、複数のアクセス要求が競合した場合、所定の優先順
位に従つて一つのアクセス要求を選択し、それぞれ対応
する記憶バンク35A〜35Dに対してアクセス要求を
送出する。各記憶バンクに送出したアクセス要求に対応
する読出データは、固定時間(アクセス時間に相当)後
に記憶制御装置33に返送され、それぞれアクセス要求
制御装置32A〜32Dに対応して読出データバツフア
装置36Aないし36Dにセツトされる。この読出しデ
ータは、アクセス要求制御装置32A〜32Dが同時に
発行した4個のアクセス要求のデータがすべて読出され
た時点で、発行順に各アクセス要求制御装置に返送さ
れ、ベクトルレジスタ31A〜31Dに同時に格納され
る。ベクトルレジスタと各要素の割当を以下に示す。
スタツク装置33A〜33Dに四つの要素が同時に送ら
れる。該各スタツク装置は、アクセス要求のアドレスに
基づき、アクセス要求を目的の優先順位決定装置34A
〜34Dのいずれかに送出する。該各優先順位決定装置
は、複数のアクセス要求が競合した場合、所定の優先順
位に従つて一つのアクセス要求を選択し、それぞれ対応
する記憶バンク35A〜35Dに対してアクセス要求を
送出する。各記憶バンクに送出したアクセス要求に対応
する読出データは、固定時間(アクセス時間に相当)後
に記憶制御装置33に返送され、それぞれアクセス要求
制御装置32A〜32Dに対応して読出データバツフア
装置36Aないし36Dにセツトされる。この読出しデ
ータは、アクセス要求制御装置32A〜32Dが同時に
発行した4個のアクセス要求のデータがすべて読出され
た時点で、発行順に各アクセス要求制御装置に返送さ
れ、ベクトルレジスタ31A〜31Dに同時に格納され
る。ベクトルレジスタと各要素の割当を以下に示す。
ベクトルレジスタ 次に、ベクトルレジスタ31A〜31Dに格納されたデ
ータを演算する場合、ベクトルの各要素を以下のように
演算装置30A〜30Dに割当て、演算結果を再びベク
トルレジスタに格納する。
ータを演算する場合、ベクトルの各要素を以下のように
演算装置30A〜30Dに割当て、演算結果を再びベク
トルレジスタに格納する。
演算装置 この演算動作は、4個の演算装置30A〜30Dが完全
に同期動作して行われ、例えば、第0,1,2,3要素
の結果が同時に求められ、同時刻にベクトルレジスタ3
1A〜31Dに格納される。
に同期動作して行われ、例えば、第0,1,2,3要素
の結果が同時に求められ、同時刻にベクトルレジスタ3
1A〜31Dに格納される。
最後に、ベクトルレジスタ31A〜31Dに格納された
データを記憶装置35に書込む場合、前述したデータ読
出と同様に各要素がアクセス要求制御装置32A〜32
Dに割当てられ、4個の要素、例えば第0,1,2,3
要素が、対応するアクセス要求スタツク装置33A〜3
3Dに送出される。以降の記憶装置35へのアクセス要
求送出までの処理は、読出動作と同様である。
データを記憶装置35に書込む場合、前述したデータ読
出と同様に各要素がアクセス要求制御装置32A〜32
Dに割当てられ、4個の要素、例えば第0,1,2,3
要素が、対応するアクセス要求スタツク装置33A〜3
3Dに送出される。以降の記憶装置35へのアクセス要
求送出までの処理は、読出動作と同様である。
以上述べたように、各々4個の演算装置30A〜30
D、ベクトルレジスタ31A〜31D、アクセス要求制
御装置32A〜32Dは、同期して各要素を処理する。
したがつて、同期して動作させる要素並列処理方式の計
算機システムは、一つの制御系論理で各々4個の演算装
置30A〜30Dのベクトルレジスタ31A〜31D、
アクセス要求制御装置32A〜32Dを制御するような
論理構成をとることができる。
D、ベクトルレジスタ31A〜31D、アクセス要求制
御装置32A〜32Dは、同期して各要素を処理する。
したがつて、同期して動作させる要素並列処理方式の計
算機システムは、一つの制御系論理で各々4個の演算装
置30A〜30Dのベクトルレジスタ31A〜31D、
アクセス要求制御装置32A〜32Dを制御するような
論理構成をとることができる。
ところが、記憶制御装置33内での動作は、アクセスす
る記憶バンクの状態(先行アクセス要求による使用中な
ど)や他のアクセスとの競合の為に、アクセス要求制御
装置32A〜32Dが同期して同時に送出した4個の各
アクセス要求が同時に処理されるという保証がなく、記
憶バンクへのアクセス要求の送出に時間的なずれが生じ
ることがある。この為、記憶制御装置33内の読出デー
タバツフア装置36A〜36Dにおいては、アクセス要
求制御装置32A〜32Dから同時に送出されたアクセ
ス要求に対応する読出データがすべて格納されるまで待
合せ、すべて格納された時点で4個の読出しデータアク
セス要求制御装置に送出するような制御方式をとつてい
る。
る記憶バンクの状態(先行アクセス要求による使用中な
ど)や他のアクセスとの競合の為に、アクセス要求制御
装置32A〜32Dが同期して同時に送出した4個の各
アクセス要求が同時に処理されるという保証がなく、記
憶バンクへのアクセス要求の送出に時間的なずれが生じ
ることがある。この為、記憶制御装置33内の読出デー
タバツフア装置36A〜36Dにおいては、アクセス要
求制御装置32A〜32Dから同時に送出されたアクセ
ス要求に対応する読出データがすべて格納されるまで待
合せ、すべて格納された時点で4個の読出しデータアク
セス要求制御装置に送出するような制御方式をとつてい
る。
次に多段階優先順位決定手段において優先順位を決定す
る方法を第3図により説明する。
る方法を第3図により説明する。
第3図において、アクセス要求制御装置40A〜40D
は、一つのベクトル命令を要素を分割して割付けて処理
するいわゆる要素並列パイプライン処理方式でベクトル
命令を処理するベクトルプロセツサからのメモリアクセ
ス要求を生成・制御し、アクセス要求制御装置40E
は、スカラプロセツサからのメモリアクセス要求を生成
・制御し、また、アクセス要求制御装置40Fは、入出
力プロセツサからのメモリアクセス要求を生成・制御す
る。アクセス要求スタツク装置41A〜41Fは、前記
各々のアクセス要求制御装置が発行するアクセス要求を
スタツクする。優先順位決定装置42A〜42Cは、記
憶装置45の各記憶バンク46A〜46Cに対応して設
けられている。記憶バンク対応の優先順位決定装置の夫
々は、アクセス要求制御装置40A〜40Dが発行する
アクセス要求群Aの優先順位を決定する第1優先順位決
定装置「A」43Aと、アクセス要求制御装置40E,
40Fが発行するアクセス要求群Bの優先順位を決定す
る第1優先順位決定装置「B」43Bと、第1優先順位
決定装置「A」「B」で選択されたアクセス要求を更に
1つのアクセス要求に決定する第2優先順位決定装置4
4とにより構成されている。アクセス要求制御装置40
A〜40Eが発行したアクセス要求は、アドレス情報を
デコードし各記憶バンク46A〜46Cに対応する優先
順位決定装置42A〜42Cに送出される。優先順位決
定装置42A〜42Cは、アクセス要求制御装置40A
〜40Dが発行したアクセス要求群の優先順位を第1優
先順位決定装置「A」43Aで決定する(優先順位は4
0A>40B>40C>40Dと固定)。また、第1優
先順位決定装置「B」43Bは、アクセス要求制御装置
40E,40Fが発行したアクセス要求群の優先順位を
決定する(優先順位は40F>40Eと固定)。第1優
先順位決定装置「A」,「B」で選択された各々のアク
セス要求は、第2優先順位決定装置44に与えられ、こ
こで優先順位が決定される(優先順位は43B>43A
と固定)。そして、第2優先順位決定装置44で選択し
たアクセス要求は、記憶装置45の記憶バンク46A〜
46Cに送出される。
は、一つのベクトル命令を要素を分割して割付けて処理
するいわゆる要素並列パイプライン処理方式でベクトル
命令を処理するベクトルプロセツサからのメモリアクセ
ス要求を生成・制御し、アクセス要求制御装置40E
は、スカラプロセツサからのメモリアクセス要求を生成
・制御し、また、アクセス要求制御装置40Fは、入出
力プロセツサからのメモリアクセス要求を生成・制御す
る。アクセス要求スタツク装置41A〜41Fは、前記
各々のアクセス要求制御装置が発行するアクセス要求を
スタツクする。優先順位決定装置42A〜42Cは、記
憶装置45の各記憶バンク46A〜46Cに対応して設
けられている。記憶バンク対応の優先順位決定装置の夫
々は、アクセス要求制御装置40A〜40Dが発行する
アクセス要求群Aの優先順位を決定する第1優先順位決
定装置「A」43Aと、アクセス要求制御装置40E,
40Fが発行するアクセス要求群Bの優先順位を決定す
る第1優先順位決定装置「B」43Bと、第1優先順位
決定装置「A」「B」で選択されたアクセス要求を更に
1つのアクセス要求に決定する第2優先順位決定装置4
4とにより構成されている。アクセス要求制御装置40
A〜40Eが発行したアクセス要求は、アドレス情報を
デコードし各記憶バンク46A〜46Cに対応する優先
順位決定装置42A〜42Cに送出される。優先順位決
定装置42A〜42Cは、アクセス要求制御装置40A
〜40Dが発行したアクセス要求群の優先順位を第1優
先順位決定装置「A」43Aで決定する(優先順位は4
0A>40B>40C>40Dと固定)。また、第1優
先順位決定装置「B」43Bは、アクセス要求制御装置
40E,40Fが発行したアクセス要求群の優先順位を
決定する(優先順位は40F>40Eと固定)。第1優
先順位決定装置「A」,「B」で選択された各々のアク
セス要求は、第2優先順位決定装置44に与えられ、こ
こで優先順位が決定される(優先順位は43B>43A
と固定)。そして、第2優先順位決定装置44で選択し
たアクセス要求は、記憶装置45の記憶バンク46A〜
46Cに送出される。
優先順位決定装置42A〜42Cは、前述したように、
第1優先順位決定装置「A」,「B」及び第2優先順位
決定装置44により構成されるが、この詳細な構成が第
1図に示されている。第1優先順位決定装置「A」43
Aは、第1図に示すように、アクセス要求制御装置40
A〜40Dからのアクセス要求によりセツトされる入力
フリツプフロツプ10A〜10Dと、第1優先順位決定
回路11と、アクセス要求の有無を検出するアクセス要
求有無検出回路12と、アクセス要求の優先順位が決定
され、選択されたアクセス要求がパス16に送出された
ときセツトされる選択アクセス要求フリツプフロツプ1
4と、セレクタ15とにより構成される。第1図には示
していないが、第1優先順位決定装置「B」43Bも、
前の第1優先順位決定装置「A」43Aと同様に構成さ
れ、アクセス要求制御装置40E,40Fからのアクセ
ス要求の優先順位を決定し、選択したアクセス要求をパ
ス17に送出する。
第1優先順位決定装置「A」,「B」及び第2優先順位
決定装置44により構成されるが、この詳細な構成が第
1図に示されている。第1優先順位決定装置「A」43
Aは、第1図に示すように、アクセス要求制御装置40
A〜40Dからのアクセス要求によりセツトされる入力
フリツプフロツプ10A〜10Dと、第1優先順位決定
回路11と、アクセス要求の有無を検出するアクセス要
求有無検出回路12と、アクセス要求の優先順位が決定
され、選択されたアクセス要求がパス16に送出された
ときセツトされる選択アクセス要求フリツプフロツプ1
4と、セレクタ15とにより構成される。第1図には示
していないが、第1優先順位決定装置「B」43Bも、
前の第1優先順位決定装置「A」43Aと同様に構成さ
れ、アクセス要求制御装置40E,40Fからのアクセ
ス要求の優先順位を決定し、選択したアクセス要求をパ
ス17に送出する。
第2優先順位決定装置44は、アクセス要求抑止回路1
8A,18Bと、第2優先順位決定回路19と、第1優
先順位決定装置「B」43Bからのアクセス要求が最終
的に選択されたことを検出する検出回路20と、最終的
なアクセス要求が選択されたときにセツトされる記憶装
置送出アクセス要求フリツプフロツプ22とにより構成
されている。
8A,18Bと、第2優先順位決定回路19と、第1優
先順位決定装置「B」43Bからのアクセス要求が最終
的に選択されたことを検出する検出回路20と、最終的
なアクセス要求が選択されたときにセツトされる記憶装
置送出アクセス要求フリツプフロツプ22とにより構成
されている。
前述のように構成される本発明の一実施例の動作を、第
4図に示すタイムチヤートに基づいて、かつ、第1図、
第3図を参照して以下に説明する。第4図において、時
刻T0でアクセス要求制御装置40A,40B,40
C,40D,40Eが、時刻T4でアクセス要求制御装
置40Fが、時刻T8でアクセス要求制御装置40E
が、それぞれアクセス要求を発行したものとする。アク
セス要求のアドレス情報をデコードした結果、アクセス
要求制御装置40A,40E,40Fからのアクセス要
求が、優先順位決定装置42Aへ、アクセス要求制御装
置40B,40C,40Dからのアクセス要求が、その
他の優先順位決定装置へ送出されたとする。アクセス要
求制御装置40Aからのアクセス要求は、優先順位決定
装置42A内の入力フリツプフロツプ10Aを時刻T2
でセツトする。入力フリツプフロツプ10Aは、アクセ
ス要求制御装置40Aから発行されるアクセス要求によ
り、入力フリツプフロツプ10Bは、アクセス要求制御
装置40Bから発行されるアクセス要求により、入力フ
リツプフロツプ10Cは、アクセス要求制御装置40C
から発行されるアクセス要求により、入力フリツプフロ
ツプ10Dはアクセス要求制御装置40Dから発行され
るアクセス要求により、それぞれセツトされ、各々アク
セス要求が第2優先順位決定装置44で選択され記憶装
置にアクセス要求を送出したときにリセツトされるフリ
ツプフロツプである。フリツプフロツプ10Aにセツト
されたアクセス要求は、第1優先順位決定回路11に入
力され優先順位が決定される。本発明の図示実施例で
は、他のアクセス要求制御装置40Bないし40Dから
のアクセス要求は、異記憶バンクに発行されているため
フリツプフロツプ10B〜10Dにセツトされているア
クセス要求は無いため、フリツプフロツプ10Aにセツ
トされたアクセス要求が選択され第2優先順位決定装置
44に第1選択アクセス要求「A」としてパス16に送
出されると共に選択アクセス要求フリツプフロツプ14
を時刻T4でセツトする。第2優先順位決定装置44
は、第1優先順位決定装置「A」43Aから送出される
アクセス要求(パス16を介した第1選択アクセス要求
「A」)と第1優先順位決定装置「B」43Bから送出
されるアクセス要求(パス17を介した第2選択アクセ
ス要求「B」との優先順位を第2優先順位決定回路19
で決定し、第2選択アクセス要求「B」(この場合、ア
クセス要求制御装置40Eからのアクセス要求であると
する)を選択し記憶装置送出アクセス要求フリツプフロ
ツプ22を時刻T4でセツトし記憶装置45にアクセス
要求を送出する。選択されたアクセス要求がどちらの第
1優先順位決定装置から発行されたアクセス要求なのか
を検出する検出回路20は、第1優先順位決定装置
「B」43Bから送出されたアクセス要求であることを
検出し、第1優先順位決定装置「B」43Bから余分に
発行されるパス17を介したアクセス要求をアクセス要
求抑止回路18Bで抑止し、更に第1優先順位決定装置
「B」43Bに送出することにより該アクセス要求の入
力フリツプフロツプを時刻T6でリセツトする。第1優
先順位決定装置「A」43Aの時刻T4では、フリツプ
フロツプ10A以外のアクセス要求が無いことを検出す
る回路12により、他アクセス要求が無い事を示す信号
13の指示により、選択回路15を切り換え選択アクセ
ス要求フリツプフロツプ14の出力をパス16を使用し
て第2優先順位決定装置44に送出する(選択アクセス
要求フリツプフロツプ14にセツトされているのは、入
力フリツプフロツプ10Aにセツトされているアクセス
要求である。)。時刻T4において、第2優先順位決定
装置44は、前述したように第1選択アクセス要求
「B」としてパス17を介するアクセス要求が抑止回路
18Bによつて抑止されているため、第2優先順位決定
回路19により、第1選択アクセス要求「A」としての
パス16からのアクセス要求、すなわち、アクセス要求
制御装置40Aからのアクセス要求を選択する。選択さ
れたアクセス要求は、記憶装置送出アクセス要求フリツ
プフロツプ22に時刻T6でセツトされ、記憶装置に送
出されると共に、検出回路20により第1優先順位決定
装置「A」43Aから発行されたアクセス要求であるこ
とが検出され、第1優先順位決定装置「A」43Aから
余分に発行されるアクセス要求を、アクセス要求抑止回
路18Aで抑止し更に第1優先順位決定装置「A」43
Aの入力フリツプフロツプ10Aを時刻T8でリセツト
する。時刻T4で発行されたアクセス要求制御装置40
Fからのアクセス要求は、時刻T6で第1優先順位決定
回路「B」43Bの入力フリツプフロツプにセツトさ
れ、他アクセス要求が無いため、第1選択アクセス要求
「B」としてパス17より第2優先順位決定装置44に
入力される。時刻T6において、先に選択されたアクセ
ス要求は、アクセス要求抑止回路18Aでパス16を介
して第1選択アクセス要求「A」を抑止しているため、
第2優先順位決定回路19は、他に競合するアクセス要
求が無いため(競合するアクセス要求があつても優先順
位は高い)、無条件にパス17を介した第1選択アクセ
ス要求「B」を選択し、時刻T8で記憶装置送出アクセ
ス要求フリツプフロツプ22をセツトし、このアクセス
要求を記憶装置に送出すると共に、検出回路20により
第1優先順位決定装置「B」から発行されたアクセス要
求であることを検出し、第1優先順位決定装置「B」4
3Bから余分に発行されるアクセス要求を、アクセス要
求抑止回路18Bで抑止し、更に第1優先順位決定装置
「B」43Bの入力フリツプフロツプをリセツトする。
時刻T8で発行されるアクセス要求制御装置40Eから
のアクセス要求も、時刻T4で発行されたアクセス要求
40Fと同様な動作により、時刻T12で記憶装置に対
するアクセス要求として送出される。
4図に示すタイムチヤートに基づいて、かつ、第1図、
第3図を参照して以下に説明する。第4図において、時
刻T0でアクセス要求制御装置40A,40B,40
C,40D,40Eが、時刻T4でアクセス要求制御装
置40Fが、時刻T8でアクセス要求制御装置40E
が、それぞれアクセス要求を発行したものとする。アク
セス要求のアドレス情報をデコードした結果、アクセス
要求制御装置40A,40E,40Fからのアクセス要
求が、優先順位決定装置42Aへ、アクセス要求制御装
置40B,40C,40Dからのアクセス要求が、その
他の優先順位決定装置へ送出されたとする。アクセス要
求制御装置40Aからのアクセス要求は、優先順位決定
装置42A内の入力フリツプフロツプ10Aを時刻T2
でセツトする。入力フリツプフロツプ10Aは、アクセ
ス要求制御装置40Aから発行されるアクセス要求によ
り、入力フリツプフロツプ10Bは、アクセス要求制御
装置40Bから発行されるアクセス要求により、入力フ
リツプフロツプ10Cは、アクセス要求制御装置40C
から発行されるアクセス要求により、入力フリツプフロ
ツプ10Dはアクセス要求制御装置40Dから発行され
るアクセス要求により、それぞれセツトされ、各々アク
セス要求が第2優先順位決定装置44で選択され記憶装
置にアクセス要求を送出したときにリセツトされるフリ
ツプフロツプである。フリツプフロツプ10Aにセツト
されたアクセス要求は、第1優先順位決定回路11に入
力され優先順位が決定される。本発明の図示実施例で
は、他のアクセス要求制御装置40Bないし40Dから
のアクセス要求は、異記憶バンクに発行されているため
フリツプフロツプ10B〜10Dにセツトされているア
クセス要求は無いため、フリツプフロツプ10Aにセツ
トされたアクセス要求が選択され第2優先順位決定装置
44に第1選択アクセス要求「A」としてパス16に送
出されると共に選択アクセス要求フリツプフロツプ14
を時刻T4でセツトする。第2優先順位決定装置44
は、第1優先順位決定装置「A」43Aから送出される
アクセス要求(パス16を介した第1選択アクセス要求
「A」)と第1優先順位決定装置「B」43Bから送出
されるアクセス要求(パス17を介した第2選択アクセ
ス要求「B」との優先順位を第2優先順位決定回路19
で決定し、第2選択アクセス要求「B」(この場合、ア
クセス要求制御装置40Eからのアクセス要求であると
する)を選択し記憶装置送出アクセス要求フリツプフロ
ツプ22を時刻T4でセツトし記憶装置45にアクセス
要求を送出する。選択されたアクセス要求がどちらの第
1優先順位決定装置から発行されたアクセス要求なのか
を検出する検出回路20は、第1優先順位決定装置
「B」43Bから送出されたアクセス要求であることを
検出し、第1優先順位決定装置「B」43Bから余分に
発行されるパス17を介したアクセス要求をアクセス要
求抑止回路18Bで抑止し、更に第1優先順位決定装置
「B」43Bに送出することにより該アクセス要求の入
力フリツプフロツプを時刻T6でリセツトする。第1優
先順位決定装置「A」43Aの時刻T4では、フリツプ
フロツプ10A以外のアクセス要求が無いことを検出す
る回路12により、他アクセス要求が無い事を示す信号
13の指示により、選択回路15を切り換え選択アクセ
ス要求フリツプフロツプ14の出力をパス16を使用し
て第2優先順位決定装置44に送出する(選択アクセス
要求フリツプフロツプ14にセツトされているのは、入
力フリツプフロツプ10Aにセツトされているアクセス
要求である。)。時刻T4において、第2優先順位決定
装置44は、前述したように第1選択アクセス要求
「B」としてパス17を介するアクセス要求が抑止回路
18Bによつて抑止されているため、第2優先順位決定
回路19により、第1選択アクセス要求「A」としての
パス16からのアクセス要求、すなわち、アクセス要求
制御装置40Aからのアクセス要求を選択する。選択さ
れたアクセス要求は、記憶装置送出アクセス要求フリツ
プフロツプ22に時刻T6でセツトされ、記憶装置に送
出されると共に、検出回路20により第1優先順位決定
装置「A」43Aから発行されたアクセス要求であるこ
とが検出され、第1優先順位決定装置「A」43Aから
余分に発行されるアクセス要求を、アクセス要求抑止回
路18Aで抑止し更に第1優先順位決定装置「A」43
Aの入力フリツプフロツプ10Aを時刻T8でリセツト
する。時刻T4で発行されたアクセス要求制御装置40
Fからのアクセス要求は、時刻T6で第1優先順位決定
回路「B」43Bの入力フリツプフロツプにセツトさ
れ、他アクセス要求が無いため、第1選択アクセス要求
「B」としてパス17より第2優先順位決定装置44に
入力される。時刻T6において、先に選択されたアクセ
ス要求は、アクセス要求抑止回路18Aでパス16を介
して第1選択アクセス要求「A」を抑止しているため、
第2優先順位決定回路19は、他に競合するアクセス要
求が無いため(競合するアクセス要求があつても優先順
位は高い)、無条件にパス17を介した第1選択アクセ
ス要求「B」を選択し、時刻T8で記憶装置送出アクセ
ス要求フリツプフロツプ22をセツトし、このアクセス
要求を記憶装置に送出すると共に、検出回路20により
第1優先順位決定装置「B」から発行されたアクセス要
求であることを検出し、第1優先順位決定装置「B」4
3Bから余分に発行されるアクセス要求を、アクセス要
求抑止回路18Bで抑止し、更に第1優先順位決定装置
「B」43Bの入力フリツプフロツプをリセツトする。
時刻T8で発行されるアクセス要求制御装置40Eから
のアクセス要求も、時刻T4で発行されたアクセス要求
40Fと同様な動作により、時刻T12で記憶装置に対
するアクセス要求として送出される。
本発明の一実施例は、前述した一連の動作により、アク
セス要求を連続して送出することが可能となり、計算機
システムの性能低下を防止することが可能となる。
セス要求を連続して送出することが可能となり、計算機
システムの性能低下を防止することが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、複数のアクセス
要求制御装置に対して、一つのベクトルアクセス命令の
要素を分割して割付けて同時に処理する要素並列パイプ
ライン処理方式において、多段階優先順位決定方式でア
クセス要求再送手段を設けたことにより、アクセス要求
を毎マシンサイクル発行することができ、記憶制御装置
のアクセス要求処理能力の大幅な向上を図ることができ
る。
要求制御装置に対して、一つのベクトルアクセス命令の
要素を分割して割付けて同時に処理する要素並列パイプ
ライン処理方式において、多段階優先順位決定方式でア
クセス要求再送手段を設けたことにより、アクセス要求
を毎マシンサイクル発行することができ、記憶制御装置
のアクセス要求処理能力の大幅な向上を図ることができ
る。
更に、要素並列パイプライン処理において、アクセス要
求のばらつきを最小限にとどめることができ、要素並列
パイプライン処理方式の実現容易性の向上に大きな効果
がある。
求のばらつきを最小限にとどめることができ、要素並列
パイプライン処理方式の実現容易性の向上に大きな効果
がある。
第1図は本発明を実施する記憶制御装置内の多段階優先
順位決定装置の一実施例を示すブロツク図、第2図は本
発明が適用される要素並列パイプライン方式を採用した
計算機システムの構成例を示すブロツク図、第3図は記
憶制御装置内の優先順位決定装置と、アクセス要求スタ
ツク装置と、記憶装置との相互接続関係を示す図、第4
図は本発明の一実施例の動作を説明するタイムチヤー
ト、第5図は従来技術による記憶制御方式を適用した計
算機システムの構成例を示すブロツク図、第6図は多段
階優先順位決定方式による記憶制御方式を説明するタイ
ムチヤートである。 2V……ベクトルプロセツサ、2S……スカラプロセツ
サ、10A〜10D……入力フリツプフロツプ、11…
…第1優先順位決定回路、12……アクセス要求有無検
出回路、14……選択アクセス要求フリツプフロツプ、
15……選択回路、18A,18B……アクセス要求抑
止回路、19……第2優先順位決定回路、20……検出
回路、30,30A〜30D……演算装置、31……ベ
クトルレジスタ装置、31A〜31D……ベクトルレジ
スタ、20A〜20E,32,32A〜32D,40A
〜40F……アクセス要求制御装置、21A〜21E,
33A〜33D,41A〜41F……アクセス要求スタ
ツク装置、22……スタツク回路、23……アクセス要
求送出制御部、24A〜24D,34A〜34D,42
A〜42C……優先順位決定装置、25……優先順位決
定回路部、26……アクセス要求選択通知回路、27,
35,45……記憶装置、28A〜28D,35A〜3
5D,46A〜46C……記憶バンク、36A〜36D
……読出データバツフア装置、43A,43B……第1
優先順位決定装置、44……第2優先順位決定装置。
順位決定装置の一実施例を示すブロツク図、第2図は本
発明が適用される要素並列パイプライン方式を採用した
計算機システムの構成例を示すブロツク図、第3図は記
憶制御装置内の優先順位決定装置と、アクセス要求スタ
ツク装置と、記憶装置との相互接続関係を示す図、第4
図は本発明の一実施例の動作を説明するタイムチヤー
ト、第5図は従来技術による記憶制御方式を適用した計
算機システムの構成例を示すブロツク図、第6図は多段
階優先順位決定方式による記憶制御方式を説明するタイ
ムチヤートである。 2V……ベクトルプロセツサ、2S……スカラプロセツ
サ、10A〜10D……入力フリツプフロツプ、11…
…第1優先順位決定回路、12……アクセス要求有無検
出回路、14……選択アクセス要求フリツプフロツプ、
15……選択回路、18A,18B……アクセス要求抑
止回路、19……第2優先順位決定回路、20……検出
回路、30,30A〜30D……演算装置、31……ベ
クトルレジスタ装置、31A〜31D……ベクトルレジ
スタ、20A〜20E,32,32A〜32D,40A
〜40F……アクセス要求制御装置、21A〜21E,
33A〜33D,41A〜41F……アクセス要求スタ
ツク装置、22……スタツク回路、23……アクセス要
求送出制御部、24A〜24D,34A〜34D,42
A〜42C……優先順位決定装置、25……優先順位決
定回路部、26……アクセス要求選択通知回路、27,
35,45……記憶装置、28A〜28D,35A〜3
5D,46A〜46C……記憶バンク、36A〜36D
……読出データバツフア装置、43A,43B……第1
優先順位決定装置、44……第2優先順位決定装置。
Claims (1)
- 【請求項1】独立にアクセス可能な複数の記憶単位で構
成される記憶装置と、該記憶装置に対してアクセス要求
を発行する複数のアクセス要求制御装置と、該アクセス
要求制御装置が発行する複数のアクセス要求の優先順位
を決定し、選択したアクセス要求を該当記憶単位に送出
する記憶制御装置とを備えて構成される計算機システム
において、前記複数のアクセス要求制御装置が発行する
アクセス要求を複数段階に分けて段階的に優先順位を決
定する第1の手段と、該第1の手段における前段の優先
順位決定手段で選択されたアクセス要求を、後続のアク
セス要求の有無により、後段の優先順位決定手段に毎ク
ロツク連続して再送出する第2の手段と、前段の優先順
位決定手段から発行されたアクセス要求が後段の優先順
位決定手段で選択されたとき、前段の優先順位決定手段
から連続的に発行されるアクセス要求を無効化し、前段
の優先順位決定手段からのアクセス要求の再送を抑止す
る第3の手段とを備えたことを特徴とする記憶制御方
式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP682688A JPH0650511B2 (ja) | 1988-01-18 | 1988-01-18 | 記憶制御方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP682688A JPH0650511B2 (ja) | 1988-01-18 | 1988-01-18 | 記憶制御方式 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01183779A JPH01183779A (ja) | 1989-07-21 |
JPH0650511B2 true JPH0650511B2 (ja) | 1994-06-29 |
Family
ID=11649023
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP682688A Expired - Lifetime JPH0650511B2 (ja) | 1988-01-18 | 1988-01-18 | 記憶制御方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0650511B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2768800B2 (ja) * | 1990-04-13 | 1998-06-25 | 株式会社日立製作所 | 計算機システム |
US5440752A (en) | 1991-07-08 | 1995-08-08 | Seiko Epson Corporation | Microprocessor architecture with a switch network for data transfer between cache, memory port, and IOU |
JP5417305B2 (ja) * | 2010-11-25 | 2014-02-12 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 情報処理装置 |
-
1988
- 1988-01-18 JP JP682688A patent/JPH0650511B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01183779A (ja) | 1989-07-21 |
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