JPH06504776A - 免疫グロブリンと検出可能な標識との部位特異的結合体 - Google Patents

免疫グロブリンと検出可能な標識との部位特異的結合体

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JPH06504776A JP4502679A JP50267992A JPH06504776A JP H06504776 A JPH06504776 A JP H06504776A JP 4502679 A JP4502679 A JP 4502679A JP 50267992 A JP50267992 A JP 50267992A JP H06504776 A JPH06504776 A JP H06504776A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 免疫グロブリンと検出可能な標識との部位特異的結合体発明の技術分野 この出願は、免疫グロブリンの相補性決定領域の変化を伴わない免疫グロブリン と検出可能な標識との部位特異的な結合体、およびそのような結合体の調製法に 関する。とりわけ、本発明は、免疫グロブリン上の特定部位での免疫グロブリン と検出可能な標識との結合であって、それと同時に免疫グロブリン上の分析対象 物結合部位の接近性を維持することに関する。
発明の背景 抗体−酵素結合体などの免疫グロブリンと検出可能な標識との結合体を調製する ために種々の方法が記載されてきているが、そのような方法は多くの部位でのラ ンダムな結合となっており、その結果、結合体における不均一性および再生産性 の欠如をきたしている。
酵素を用いた抗体のFc領域の部位特異的な炭水化物標識もまた、オシャネッシ −(0’ 5hannessy)らの「ラベリング・オブ・ザ・オリゴサツカラ イド・マイエティーズ・オブ・イムノグロブリンズ(Labelling of  the Oligosacchariら、そのような方法に従うて調製した結 合体は酵素と抗体(生来的に短い)との間に距離があり、その結果、歪んだコン ホメーション的に歪曲した抗体および/または酵素となる。
ヨーロッパ特許出願第32.863号には、炭水化物残基またはカルボキシル基 を含有する化合物とチオール残基または電子欠乏残基を含有する化合物とを連結 するための結合法および結合剤が記載されている。とりわけ、Fc領域における 免疫グロブリンの標識(酵素など)へのカップリングが記載されている。しかし ながら、そのような方法およびそれに使用する連結試薬では、Fc領域上のジス ルフィドと免疫グロブリンの相補性決定領域との間で識別できないような反応条 件となる。この識別の欠如の結果、相補性決定領域内のジスルフィド結合の還元 による該領域の変化となり、そのために免疫グロブリン上の結合部位に影響を与 える。
従って、抗体の相補性決定領域中のジスルフィド結合の還元的開裂および該領域 の変性を回避できる部位特異的結合体を調製する方法に対する必要性が存在する 。
発明の要約 本発明に従えば、免疫グロブリンのFc領域中に導入したスルフヒドリル基を酵 素にカップリングし、免疫グロブリンのFab部分は変化させずにおき、該Fc 領域と酵素標識との間には制御された距離が存在する。その結果、本発明に従っ て調製した結合体は、以前に記載された結合体に比べて一層大きな結合能および シグナル生成能を示す。それゆえ、短い、歪んだおよび/またはコンホメーショ ン的に歪曲された結合体による難点が回避され、それと同時に結合体の寿命、特 異性、感度、および他の性能因子が改良される。
とりわけ、NH−構造を含有する連結基により免疫グロブリンのFcグリコジル 化部分にスルフヒドリル基が導入され、その際、Fab部分、または相補性決定 領域は変化しない。そのような置換または誘導体化した免疫グロブリンの現在の ところ好ましいクラスは、式: %式%) (式中、mは1〜20の整数: Yは免疫グロブリン分子(Fcグリコジル化領域がリンカ−と反応する);(D  Xは−CH2NH=または−CH=NNHCO−。
R1は1〜20の炭素原子を含有する連結基;nは1〜20の整数;または (i i)式(1)のX−R1−3Hは還元されたグルタチオンまたは還元され たヒドラジドリボアミドであってよい) 上記誘導体化免疫グロブリン分子は、その末端のスルフヒドリル基において種々 の検出可能な残基に容昌にカップリングすることができ、得られた結合体は種々 の診断的および治療的適用に有用である。
そのような誘導体化抗体(免疫グロブリン)分子にカップリングすることのでき る検出可能な残基は、該検出可能な残基上の立体的に損なわれない位置にて、ス ルフヒドリル反応性の官能基(末端基として位置するのが好ましい)を含有する ことができるように、それ自体まず誘導体化する。そのような反応性官能基の例 としては、ハロアセテートおよび好ましくはマレイミドが挙げられる。そのよう な誘導体化残基を調製するため、およびそのような結合体を調製するために当該 技術分野で知られた方法を用いることができる。好ましくは、本発明による結合 体は、上記誘導体化残基を酵素に結合させたものからなる。酵素は、長い連結基 の末端にマレイミド、ハロアセチル(たとえば、ヨードアセチル、ブロモアセチ ルおよびクロロアセチル)などのカップリング基を含有する。これら結合体は、 酵素イムノアッセイにおいて特に有用である。
好ましい結合体には、構造; (式中、XおよびR1は式(1)の定義と同じ:Lは1〜40の炭素原子を含有 する連結基(LはR7と同じであっても異なってもよい))で示される2官能性 カツプリング基を含有する。
式(2)において、Xは式(1)で定義する残基(Y)に結合し、Lは検出可能 な残基(E)に結合する。
一層好ましくは、そのような結合体は、式:(式中、Xは−CH,NH−1−C H冨NNHC−1還元されたグルタチオンの断片、および還元されたヒドラジド リポアミドの断片よりなる群から選ばれた基;R,は1〜20め炭素原子を含有 する基;R1はシクロヘキシルメチル; Rsは1〜10の炭素原子を含有するアルキレン基;およびkは1〜10の整数 である)で示される。
結合体の現在のところ好ましいクラスは、式:%式%() (式中、Qは式(3)によって示されるヘテロ2官能性カップリング基:Yは式 (1)と同じ; Eは検出可能な残基; nは式(1)と同じ;および 0およびpはそれぞれ1〜10の整数から選ばれる)によって特徴付けられる。
好ましくは、式(4)において、pに対する0の比は約1:1〜約1=10の範 囲であり、nは約1〜約10の範囲にある。式(4)の結合体は、向上した均一 性および低い多分散性を示し、当該技術分野で知られた方法に従って調製した結 合体に比べて感度が驚(はど向上している。
本発明の誘導体化免疫グロブリンは、免疫グロブリンの部位特異的過ヨウ素酸酸 化、ついで適当なポリアミノジスルフィド試薬を用いた還元的アミノ化、ついで ジスルフィド還元からなる一連の工程により調製する。
図1は、本発明に従って調製した癌胎児性抗原(CEA)/アルカリホスファタ ーゼ結合体と、当該技術分野で知られた結合体法に従って調製した抗CEA/ア ルカリホスファターゼ結合体との活性の比較を示す。
図2は、本発明に従って調製した抗癌抗原(CA)19−9/アル力リホスフア ターゼ結合体と、当該技術分野で知られた結合体法に従ってm製した抗CA19 −97アルカリホスフアターゼ結合体との活性の比較を示す。
図3は、本発明に従って調製した抗ビオチン/アルカリホスファターゼ結合体と 、当該技術分野で知られた結合体法に従ワて*lil’l、た抗ビオチン/アル カリホスファターゼ結合体との活性の比較を示す。
図4は、本発明に従って調製したヤギ抗ヒトIgE/アルカリホスファターゼ結 合体と、当該技術分野で知られた方法に従って調製したヤギ抗ヒトIgE/アル カリホスファターゼ結合体との活性の比較を示す。
図5は、本発明に従って調製した抗下垂体系タンパク質(pituitary  threadprotein) (F T P ) /アルカリホスファターゼ 結合体と、当該技術分野で知られた結合体法に従って調製した抗PTP/アルカ リホスファターゼ結合体との活性の比較を示す(括弧内の値は酵素/抗体比を示 す)。
本明細書において使用する「免疫グロブリン」なる語は、たとえば血漿、初乳、 涙、および他の体液中に存在するタンパク質分子のクラスの成員を意味する。免 疫グロブリン、または抗体は、抗原と特異的に、非共有結合により、および可逆 的に結合する。
本明細書において使用する「抗体」なる語は、免疫グロブリンの均一なまたは不 均一な集団を意味する(モノクローナル抗体またはポリクローナル抗血清など) 。
抗体−抗原複合体形成は、免疫グロブリンの特異的結合部位(相補性決定領域と して知られる)と抗原決定基との間の接触によって起こる。
5つの免疫グロブリンクラスが識別され、IgA、IgD、IgE、、IgGお よびIgMとして同定される。IgGは血漿中の主要な免疫グロブリンであり、 全血漿免疫グロブリンの約75%を占め、微生物およびその毒素と闘うための、 内部体液、とりわけ血管外物質に最も豊富に存在する免疫グロブリンである。I gGには4つのサブクラスがあり、IgG−1、IgG−2、IgG−3および IgG−4と同定され、これらはアミノ酸配列の違いにより識別される。ヒト血 清においては、IgG−1が血漿免疫グロブリンの約65%を占める。
本明細書において使用するrFc領域」なる語は、Y字状の免疫グロブリン分子 の幹または足に対応し、2本のH鎖のC末端切片が1または2以上のジスルフィ ド結合で連結された免疫グロブリンの領域を意味する。
本明細書において使用するrFab領域」なる語は、Fc領域以外の免疫グロブ リンの領域を意味する。各Fab領域は、L鎖がH鎖のN末端部分にジスルフィ ド結合によって連結されており、そのような各Fab領域はY字状の免疫グロブ リン分子の2つの腕の一方である。各Fab領域は、その超可変領域内に単一の 結合部位を含み、非沈降性の1価抗体として振る舞う。
本明細書において使用する「標識」または「検出可能な標識」なる語は、通常は 結合体におけるように免疫グロブリンにカップリングすることにより、免疫グロ ブリンを標識するのに用いることのできる化合物を意味する。標識は構造および 機能を広範囲にわたって変化させることができ、酵素、放射性標識、蛍光源(f luorogen) 、ビオチン、毒素、薬剤、ハプテン、DNA、RNA、多 糖類、ポリペプチド、リポソーム、発色団、化学ルミネッセンス、発色粒子およ び発色微細粒子などが挙げられるが、これらに限られるものではない。
上記で定義したR3およびR2基において、たとえば式(1)、(2)および( 3)において、アルキル基が好ましく、シクロヘキシルメチルが特に好ましいR 1基である。「アルキル」なる語は、3またはそれ以上の炭素原子が存在する場 合の直鎖または分岐鎖を含む。好ましいアルキル鎖は、それぞれ7未満の炭素原 子を含む。現在のところ最も好ましいのはエチルおよびグルタチオンであり、R 2は好ましくはシクロヘキシルメチルである。
(b5誘導体化免疫グロブリン この発明の誘導体化免疫グロブリンは、工程:(i)免疫グロブリンを部位特異 的に酸化して、該免疫グロブリンのFc領域のグリコジル化地帯中の少なくとも 2つのヒドロキシル基を少なくとも2つのアルデヒド基に変換し: (i i)これらアルデヒド基を還元的にアルキル化して該免疫グロブリンのF c領域上にジスルフィド残基を導入し:ついでことによって調製する(その際、 各工程において水溶液相反応条件を採用する)。
免疫グロブリン分子の酸化は、化学的酸化または酵素的酸化のいずれかによって 行うことができることを理解すべきである。たとえば、化学的酸化剤としては、 過ヨウ素酸、臭素などが挙げられるが、これらに限られるものではなく、酵素的 酸化剤としては、ノイラミニダーゼおよびガラクトースオキシダーゼなどの連続 的な使用が挙げられるが、これらに限られるものではない。
同様に、免疫グロブリンのジスルフィド基を還元して末端スルフヒドリル基を生 成する反応は、ジスルフィド基の化学的または酵素的開裂のいずれかによって行 うことができる。たとえば、Fc導入リンカ−中のジスルフィド基の化学的還元 は、メルカプトエタノール、ジチオスレイトール(DTT) 、水素化ホウ素ナ トリウム、亜ジチオン酸ナトリウムなどを使用することにより行うことができる 。
Fc部位におけるジスルフィド基の酵素的還元の場合は、そのような還元は、ジ スルフィド結合を含有するある種の化学的導入リンカ−を、ジスルフィドをチオ ールに酵素的に還元する適当な酵素に暴露することによって行うことができる。
それゆえ、リンカ−伸長グルタチオンの酸化形は、グルタチオンリダクターゼへ の暴露によってチオールを生成することができる。同様に、リンカ−伸長リポア ミドの酸化形は、リポアミドデヒドロゲナーゼへの暴露によってチオールを生成 することができる。
アミノジスルフィド化合物を用いて還元的アルキル化を行う場合にはシッフ塩基 が形成され、これは還元によって安定化される。
各指示工程の後、修飾した免疫グロブリン生成物は当該技術分野で知られた方法 に従って精製し、濃縮するのが好ましい。
本発明によれば、糠中のビシナルジオール残基を特異的に酸化してアルデヒド基 とするため、過ヨウ素酸ナトリウム(Na I 04)などのアルカリ金属過ヨ ウ素酸塩を用いる(たとえば、オシャネッシーら参照)。それにより、免疫グロ ブリンのFc領域のグリコジル化地帯は、その中の少なくとも2つのヒドロキシ ル基の部位特異的酸化を受けて2つのアルデヒド基を生成する反応を担う。従っ て、相補性決定領域は、本質的に構造的な変化を受けない。当業者によって理解 されるであろうように、そのような酸化は、免疫グロブリン反応物および過ヨウ 素酸酸化剤の濃度、pH,温度および時間を含む多くの変数に依存する。もちろ ん、そのような変数の種々の組合せを用いることができる。
生成するアルデヒド基の数を変化させ、最終的に酸化免疫グロブリンの標識の程 度を変化させることによって、酸化の程度をある程度制御することが可能である と思われる。各免疫グロブリン分子について生成するアルデヒド基の数は酸化条 件に依存しており、一層厳しい酸化条件では分子量たりに一層多くのアルデヒド 基が生成する。好ましくは、免疫グロブリンは、免疫グロブリンのFc領域のグ リコジル化地帯中に各酸化免疫グロブリン当たり約2〜約10のアルデヒド基を 含有する。
ついで、得られたアルデヒド基含有免疫グロブリンを精製し、濃度するのが最も 好ましい。精製はクロマトグラフィーによって行うのが好ましい。たとえば、現 在のところ好ましい方法は、修飾免疫グロブリンを分離する目的で、該修飾免疫 グロブリンを含有する反応媒体をセファデックスG−25カラム(ファルマシア ・LKB・バイオテクノロジー、ビス力タウエイ、ニューシャーシー州、米国) などのゲル濾過カラムに通すことである。そのような構成のカラムを従来通り平 衡化し、好ましくは約7.0のpHを有するリン酸ナトリウムおよび塩化ナトリ ウムなどの緩衝液を用いて溶出する。溶出中に画分を回収し、適当な前辺て決定 した吸光度ピーク(たとえば、280nm)を有する両分をプールする。適当な 吸光係数を用い、吸光度ピークからタンパク質の濃度を計算することができる。
そのようなプールからのアルデヒド基含有免疫グロブリンの濃縮を行うのが都合 良く好ましい。現在のところ好ましいのは、約30,000の数平均分子量カッ トオフを有する物質を通過する能力のあるセントリコン(Celjricon) チューブ(アミコン、デンバー、マサチューセッツ州、米国)などの分子量サイ ジング膜を含有するチューブを用いた約5000xgの遠心分離を用いることで ある。
ついで、精製した濃縮アルデヒド基含有免疫グロブリンを水溶液相条件下、適当 なアミノジスルフィド試薬またはジヒドラジドジスルフィド試薬と接触させて、 これらアルデヒド基により各免疫グロブリン当たり少なくとも一つのジスルフィ ド基を導入する。
アミノまたはヒドラジド置換チオール(すなわち、スルフヒドリル)末端化合物 を用いることもできるが、所望のチオール末端基置換基の収率を最大にし望まし くない副反応を回避するためには、チオール末端化合物よりもジスルフィド化合 物の方が特に好ましい。
従って、アルデヒド基含有免疫グロブリンとの反応に用いるためのそのようなジ スルフィド化合物の一つの好ましいクラスは、酸化されたグルタチオン、ヒドラ ジドリポアミド、または式: %式% (式中、Xは−CH2NH2および−Co−NHNH!−よりなる群から選ばれ ;R1は1〜20の炭素原子を含有する基、好ましくはメチレンである)で示さ れることを特徴とする化合物であってよい。
当業者によって理解されるであろうように、分子の集合に2官能性試薬を添加す ると、これら分子に対して分子内修飾および分子間修飾の両方が引き起こされる 。従って、本発明の上記ジスルフィド化合物は、免疫グロブリンの炭水化物に富 んだFc領域と反応して、分子内で反応した場合に、ジスルフィド結合を含有す るFc領域上に大きなヘテロ環を生成するか、または分子間で反応した場合に2 つの免疫グロブリン間にジスルフィド基を導入する。
合には、該塩基を還元して安定化する。たとえば、ジアミンジスルフィド試薬と 反応させた場合にはシッフ塩基の還元による安定化が必要であるが、カップリン グ試薬がジヒドラジドジスルフィドである場合には還元による安定化は必要では ない。そのような還元的安定化は、制御された反応条件下、アルカリ金属水素化 シアノホウ素、好ましくは水素化シアノホウ素ナトリウムを用いて都合よく行う 。
現在のところ好ましいのは、ジアミノジスルフィドの添加後約5分〜約24時間 、さらに好ましくはジアミノジスルフィドのそのような添加後約15分〜約60 分の時間間隔で水素化シアノホウ素を反応媒体に添加することである。該シッフ 塩基の還元の結果、2価の第二級アミン基が生成する。
得られた誘導体化ジスルフィド基含有免疫グロブリンを、酸化されたアルデヒド 基含有免疫グロブリンの精製および濃縮に使用すると記載された方法および装! に従って精製および濃縮するのが好ましい。
ついで、精製し濃縮したジスルフィド基含有免疫グロブリンを、水溶液相条件下 で還元剤と接触すると、該還元剤は該免疫グロブリン中のジスルフィド基を遊離 のスルフヒドリル末端基に還元する。化学的な還元剤を用いる場合には、ジチオ スレイトールなどのジチオールが好ましい。酵素的な還元剤を用いる場合には、 グルタチオンリダクターゼ、リポアミドデヒドロゲナーゼなどが好ましい。ジス ルフィド基の還元は、免疫グロブリン分子の内部構造中に存在しているジスルフ ィド基を含む、免疫グロブリン分子の他の部分には同等本質的な影響を及ぼすこ となく行われる。この還元は、ジチオール還元剤、並びにpHを含む多くの変数 に依存しており、これらジスルフィド還元条件の組合せを用いることもできる。
この点に関し、本発明者らは、驚Xべきことにまた予期しないことに、ジチオス レイトールなどの還元剤の充分に低い濃度(たとえば、約2mM)では、本発明 の方法によってFc領域中に導入したジスルフィド結合のみが反応に預かって同 時にチオールを生成するが、相補性決定領域およびヒンジ領域中のジスルフィド 結合はそのような還元剤の低濃度では本質的に影響を受けないことを見いだした 。
Fc領域のアルデヒド基は、還元剤としての水素化シアノホウ素ナトリウムの存 在下でのみアミン含有リンカ−(たとえば、シスタミンおよび酸化されたグルタ チオン)と不可逆的に反応するであろうが、Fc領域のアルデヒドと反応させる べきリンカ−がヒドラジド基(H,N−NH−Co−)を含有している場合には 水素化シアノホウ素ナトリウムは必要ない。特に、Fc領域上のアルデヒドの還 元的アミノ化のための水素化シアノホウ素ナトリウムの使用は、反応性リンカ− 中または免疫グロブリンの鏡開連結中のジスルフィド結合を還元しない。
本発明によれば、Fcに導入したジスルフィド側鎖基のスルフヒドリル末端側鎖 への実質的に完全な変換を行うことができる。対照的に、上記以前に記載された (ヨーロッパ特許出願第32,863号)ジスルフィド基の還元は、化学的還元 剤の実質的に一層高い濃度で行われる。
得られたスルフヒドリル基含有免疫グロブリンを精製するのが好ましい。現在の ところ好ましいのは、酸化されたアルデヒド基含有免疫グロブリンの調製に使用 すると上記に記載されたもののような精製法および装置を利用することである。
精製した生成物は、検出可能な残基との結合に直接用いるのに適している。
(c)誘導体化免疫グロブリンと検出可能な残基との結合体本発明のFc部位特 異的誘導体化スルフヒドリル基含有免疫グロブリンは、本質的にあらゆるタンパ ク質または当該技術分野で知られた他のタイプの検出可能な残基または標識と結 合して新規かつ有用な結合体を生成することができる。そのような検出可能な残 基または標識としては、酵素、発色団、ルミネッセンス化合物、燐光化合物、化 学ルミネッセンス化合物、蛍光化合物などが挙げられるが、これらに限られるも のではない。スルフヒドリル末端側鎖により、出発物質である免疫グロブリンお よび標識の非結合の活性すなわち正常な活性が保持された結合体を得ることがで き、本発明の誘導体化免疫グロブリンを用いることにより、増大した性能および 安定性を達成することができるようにコンホメーシヨンにおける自由度の歪みを 回避した結合体が生成される。
本発明の誘導体化免疫グロブリンとのカップリングに用いる標識は、少なくとも 一つの末端スルフヒドリル反応性官能基を含有するように誘導体化する。そのよ うな反応性官能基の例としては、マレイミド、ハロアセチル(ヨードアセチル、 ブロモアセチルおよびクロロアセチル)などが挙げられるが、これらに限られる ものではない。そのような誘導体化マーカーを調製するため、およびそのような 結合体を調製するため、当該技術分野で知られた方法を用いることができる。
当業者であれば理解されるであろうように、本発明は、本明細書に記載したカッ プリング基を用いて調製した多くの異なる結合体を包含する。単一の検出可能な 残基分子の多くの分子をこの発明の単一の誘導体化免疫グロブリン分子に結合す ることもできるし、または多くの誘導体化免疫グロブリン分子を単一の検出可能 な残基分子に結合することもできる。また、カップリングした分子の単一の結合 体は、記載したような2官能性カツプリング基(Q)を複数含有していてもよい 。
本発明の好ましい結合体を調製するに際して、1988年9月22日に「ヘテロ 2官能性カツプリング剤」の発明の名称で出願した継続中の米国特許出願第24 6.971号明細書(参照のため本明細書中に引用する)に記載された方法を用 いて調製した誘導体化酵素を用いることができる。そのような好ましい出発物質 である酵素は、式: (式中、R2は1〜20の炭素原子を含有する基;R8は1〜10の炭素原子を 含有するアルキレン基:には1〜10の整数; nは1〜20の整数; Eは酵素である)によって特徴付けられる。
式(7)の誘導体化酵素において、酵素(E)と末端マレイミド基との間の連結 基は、約2〜約4のアミノ酸からなるアミノ酸の比較的長いオリゴマー鎖を含有 しているのが好ましく、このようなオリゴマー鎖は、そのような連結基を導入し た結合された分子間に一層良好な物理的分離をもたらすばかりでなく、そのよう な鎖を含有する結合体の水溶解性および分散性を高めるようにも機能する。
この発明の誘導体化免疫グロブリンとマレイミド基が末端の側鎖を有する誘導体 化酵素との結合体を調製するため、当該技術分野で知られたあらゆる都合のよロ ブリン分子を、水溶液相条件下、マレイミド末端側鎖を有する精製酵素と混合す る。スルフヒドリル基とマレイミド基とのカップリング反応において反応条件の 種々の組合せを用いることができる。カップリング反応は暗所にて行うのが好ま しく、少なくとも約1時間、好ましくは約1時間撹拌させる。約20時間を越え る時間は、通常、結合体の収率を増加させるようには思えないことを理解すべき である。結合またはカップリング反応は、反応基の出発モル比に基づいて実質的 に完了まで進行すると思われる。
残留する遊離基または反応性スルフヒドリル基を有しない結合体を調製するのが 好ましい。従って、結合体中の誘導体化免疫グロブリン分子上の未反応スルフヒ ドリル基は、メチル−ヘプチルのアルキル基で置換したマレイミドなどのキヤ・ ツピング剤を反応させる。好ましいキャツピング剤は、N−エチルマレイミド( NEM)である。一つの都合のよい現在のところ好ましいキャッピング法は、緩 衝水性生成物結合体含有培地にNEMの水溶液を約0.3mMの最終濃度で添加 し、この混合物を周囲温度にて少なくとも約1時間撹拌することである。キヤ・ ソビングした結合体は、イムノアッセイ法に直接用いることができる。
本発明による結合体は、競合イムノアッセイ、サンドイッチイムノア・ソセイ、 免疫測定イムノアッセイなどの当該技術分野で知られた均一および不向−イムノ アソセイ系(使用した検出可能な残基の量を測定し、試験試料中に存在する分析 対象物の量と相関させることができる)で分析対象物の決定を行うのに有用であ る。一般に、そのような測定は、免疫グロブリン、すなわち抗体が特異的な分析 対象物に結合する能力に依存し、その際、そのような分析対象物に対する抗体を 検出可能な残基で標識してなる結合体を用いてそのような結合の程度を決定する 。
典型的に、結合の程度は、結合体(分析対象物との結合反応に関与しているかま たは関与していない)中に存在する検出可能な残基の量によって決定され、その 際、検出され測定された検出可能な残基の量を試験試料中に存在する分析対象物 の量と相関させることができる。
て市販の包装形態にて、または試験キットとして、すなわち本発明による結合体 または本明細書に記載したイムノアッセイおよび当該技術分野で知られているよ うなイムノアッセイを行うのに適した他の試薬を入れた1または2以上の容器の 包装した組合せにて提供される。試薬はさらに、使用者の見地からアッセイにお いて有用であることが知られている他の物質、たとえば緩衝液、希釈液、標準、 コントロールなどを含んでいてもよい。
本発明を下記実施例により説明するが、これらに限られるものではない。
実施例1 抗癌胚抗原(抗−CEA)免疫グロブリンの部位特異性チオール化およびその子  −ウシ腸アルカリホスホターゼへのカップリングニー(a)抗体のFc領域に おけるチオール基の生成抗−CEA免疫グロブリン(0,16M塩化ナトリウム を含有する0、1M)リエタノールアミン(TEA)緩衝液中、4mg/ml、 pH8)の1ml溶液を、コハク色バイアルに入れる。0.16M−NaC1を 含有するO、1M−TEA緩衝液(pH8)に溶解した200mM−m−過ヨウ 素酸ナトリウム(シグマ・ケミカル・カンパニー、U、S、A、ミズーリ州ルイ ス、ストリート)の110μl溶液を抗体溶液に加え、得られる混合物を暗所で 約5℃にて、回転撹拌機で1時間穏やかに撹拌する。
酸化シタ抗体ヲ、セファデック7、 (Sephadex) G −25のlX 45cmカラムにおI′fるクロマトグラフィーで上記反応混合物から精製する 。カラムを平衡状態にし、0.1M−NaC1を含有するO、1Mリン酸ナトリ ウム(pH7,0)で溶離する。それぞれ約1mlの両分を溶離中に集め、28 0nmの吸光度を測定する。
ピーク画分をプールし、免疫グロブリンプールのプロティン濃度を、13.9の 数平均分子量約30000以下の物質を通す大きさの膜を含有するセントリコン (Centricon)チューブ(アミコン、U、S、A、、マサチューセッツ 州デンバーズ)を用い、5000Xgで遠心分離して、免疫グロブリンプールを 1.0mlに濃縮する。濃縮物を、0.1M−NaCIを含有する0、1Mリン 酸ナトリウム(pH7,0)に溶解した0、75Mシスタミン・ジ塩酸塩(シグ マ・ケミカル・カンパニー)の250μmと混合し、得られる混合物を室温で穏 やかに撹拌する。約15分後、0.1M塩化ナトリウムを含有する0、1Mリン 酸ナトリウム(pH7,0)に溶解したQ、3mMシアノホウ水素化ナトリウム (シグマ・ケミカル・カンパニー)の63μIを加え、得られる混合物を、室温 にて回転撹拌機で一夜穏やかに撹拌する。
セファデックスG−25のlX45cmカラムにおけるゲル濾過で、誘導化した 抗体を回収する。カラムを平衡状態にし、0.1M−NaC1および2mM−E DTA(エチレンジアミンテトラ酢酸)を含有する0、1Mリン酸ナトリウム( pH7,0)で溶離する。溶離中にそれぞれ約1mlの画分を集め、280nm の吸光度を測定する。ピーク画分をプールし、変性した抗体の濃度を上述の28 0nmの吸光度から算出する。
プールした抗体を再度、上記と同じ寸法および源のセントリコンチューブを用い て、1mlに濃縮し、50μlの40mMジチオトレイトール(シグマ・ケミカ ル・カンパニー、0.IM−NaCIおよび2mM−EDTAを含有する0、1 Mリン酸ナトリウム(pH7,0)に溶解)で室温にて、15分間処理する。1 ×45cmのセファデックスG−25カラムにおけるクロマトグラフィーで、過 剰のジチオトレイトールを除去する。それぞれ約1mlの両分を集め、280n mのをプールし、結合が開始するまで氷上に貯蔵する。
(b)酵素の誘導化 子ウシ腸アルカリホスファターゼ(ポアリンガ−・マンハイム、U、S、A、、 インジアナ州インジアナポリス)の10mg/mlの0.6mlアリコートを、 0゜1M NaCL 1mM−MgCl2および0.1mM−ZnC1!を含有 する0゜1Mリン酸ナトリウム緩衝液(pH7,0)に対してシア濾過する(d iafiltered)。
透析緩衝液で容量を1mlに調整し、酵素溶液をバイアルに入れる。酵素溶液に 、ヨーロッパ特許出願公開No、0314127の記載に従って製造した、スク シンイミドエステルとマレイミド化合物の30原子伸長へテロ三官能性リンカ− (1inker)試薬、スクシンイミジル(トリカプロアミドシクロヘキシルメ チル)N−マレイミド(STCM)リンカ−0,8mgを含有する200μmの DMFを加える。
得られる反応混合物を室温にて、回転撹拌機で30分分間中かに撹拌し、誘導化 酵素をセファデックスG−25のlX45cmカラムにおけるクロマトグラフィ ーで精製する。カラムを平衡状態にし、0.1M−NaCL 1mM−MgC1 !および0.1mM−ZnCI2を含有する0、1Mリン酸ナトリウム緩衝液( pH7゜0)で溶離する。それぞれ約1mlの画分を溶離中に集め、280nm の吸光度を測定する。ピーク画分をプールし、プール中の酵素濃度を10の吸光 係数(C)誘導化酵素とFc領域でチオール化した抗体との結合上記工程(b) の誘導化アルカリホスファターゼと、上記工程(a)の活性化抗体を2:1(酵 素:抗体)のモル比で混合する。混合物を回転撹拌機で、2〜8℃にて一夜撹拌 することにより、HPLCおよび5DS−PAGE測定で示される、出発酵素と 抗体の約90%結合が得られる。
N−エチルマレイミド(NEM、シグマ・ケミカル・カンパニー)を用い室温で 1時間にわたりて処理し、抗体の未反応チオール基をキャップする。結合体(c anjugate)に5mM溶液のアリコートを加え、結合体中のNEMの最終 濃度を約0゜3mMとする。
(d)Fc結合体の性能 上記製造したFc結合体の性能を、癌胚抗原(CEA)に対するサンドイッチ型 微粒子捕捉酵素免疫測定(ME I A)[キングらのrIn Immunod iagnosis of CancerJ(2版発行)により、アボット(Ab bOtt)・工Mx・システム(System) (登録商標、評価する[フィ オアらのrclin、 Che!1. J(V o l 、34.1726〜1 732頁、1988年)参照]。この検定フォーマットに従い、捕捉抗体(抗− CEA)と共有カップリングしたラテックス微粒子を、最初に既知もしくは未知 量の分析物を含有するサンプルと、次いでアルカリホスファターゼ−標識抗体結 合体(抗−CEA/アルカリホスファターゼ結合体)と共に、培養する。各工程 で毛管作用および緩衝洗浄により未吸着物質を除去する。未結合体(unbou nd cojugate)の除去に続いて、酵素基質(4−メチルウンベリフエ リイホスフエート)を加え、蛍光増加の割合を測定する。
図1および表1のデータにおいて、本発明のFc部位−特異的結合体の性能と、 ヨーロッパ特許出願公開No、0314127に記載の、イミノチオラン−活性 化酵素とSTCMリンカー−活性化抗体の混合によって製造される抗−CEA/ アルカリホスファターゼ結合体(STCM結合体)の性能を比較する。これらの 結果から明らかに、本発明のFc部位−特異的結合体がSTCM結合体に比べて 検定感度が400%改善されていることが証明される。
表1 1 M x CE A検定における、抗−CEA/アルカリホスファターゼFc 部位−特異的結合体と、イミノチオラン/STCM伸長リンカ−を用いて製造さ れる結合体(STCM結合体)の比較 蛍光の割合(カウント/ s / s )4 46、3 94.9 10 97.4 200.6 60 534.1 1000.3 100 785.1 1565.7 200 1433.1 2634.3 また、上記2つの結合体をそれぞれ、45℃にて3日間、同じストレスに付して 、それらの安定性を評価する。表2に示すデータによれば、本発明のFc部位− 特異的結合体の熱的安定性は、上記STCM結合体のそれぞれに匹敵し、また熱 ストレス後でも、本発明のFc部位−特異的結合体は、STCM結合体と比較し て、3倍以上のシグナルを与えることが認められる。
熱ストレス(45℃で3日)後の、抗−CEA/アルカリホスファターゼFc部 60 377.9 616.3 100 599.1 968.3 実施例2 抗−癌抗原(CA)19−9免疫グロブリンのFc部位−特異的チオール化およ びその子ウシ腸アルカリホスファターゼへのカップリングニー抗−CA19−9 1gGおよび子ウシ腸アルカリホスファターゼのそれぞれを、実施例1の工程( a)および(b)の記載と実質的に同様に活性化し、次し)でそれらを1.5: l(酵素:抗体)のモル比で混合して結合させる。未反応のチオール基を、実施 例1と同様にN−エチルマレイミドでキヤ・ツブする。
アボット弓Mx・システムを用い、サンドイッチ型MEIAフォーマ・ソトでF c部位−特異的結合体の性能を検定し、実施例1と同様に製造したSTCλ4結 合体の性能と比較する。図2および表3に示す結果から、Fc部位−特異的結合 体がSTCM結合体より約8倍もの感度を示すことが明らかである。
表3 蛍光の割合(カウント/s/5) C19−9標準 STCM結合体 Fc結合体(ユニット/mL) (4μg/ mL) (1μg/mL)30 60.7 75.2 90 141.1 237.8 180 276.0 462.7 320 462.1 750.5 実施例3 抗−尿路感染(UTI)免疫グロブリンのFc部位−特異的チオール化およびそ の子ウシ腸アルカリホスファターゼへのカップリングニーウサギおよびヒツジ抗 −UTI免疫グロブリンおよび子ウシ腸アルカリホスファターゼのそれぞれを、 実施例1の工程(a)および(b)の記載と実質的に同様に活性化し、次いで誘 導化した両物質を2=1(酵素:抗体)のモル比で混合し、回転撹拌機で穏やか に振とうさせながら2〜8℃にて一夜培養することにより結合させる。−夜の培 養に続いて、結合体中の残ったチオール基を実施例1と同様に、5mM−N−エ チルマレイミドでキャップする。
かかるFc結合体の性能を、テスト生体としてE、Co11抽出物を用い、アボ ット・テスト−パック(Abott Te5t−PackX登録商標)[W、E 、ブラウン−mの「C11n、 Chew、 J(V o 1 、33.156 7頁、1987年)参照コの免疫検定装置で評価し、ナカネおよびカワオイの方 法[P、に、ナカネおよびアキラ・カワオイの「J。
Histochet and Cytochet J(V o I 、 22. 1084〜1091頁、1974年)参照]に従って製造した過ヨウ素酸塩結合 体の性能と比較する。Fc部位−特異的結合体は、過ヨウ素酸塩結合体より約4 倍以上の活性を有することがわかる。
実施例4 抗−ビオチン免疫グロブリンのFc部位−特異的チオール化およびその子ウシ腸 アルカリホスファターゼへのカップリングニーウサギ抗−ビオチン免疫グロブリ ンおよび子ウシ編アルカリホスファターゼの勺れぞれを、実施例1の工程(a) および(b)の記載と実質的に同様に活性化し、次いで誘導化した両物質を1: 1のモル比で混合して結合させる。得られる混合物を回転撹拌機で2〜8℃にて 一夜穏やかに撹拌する。翌朝、得られる結合体の未反応チオール基を実施例1と 同様に、NEMの5mMストック溶液でキャップする。
Fc部位−特異的結合体をDNAプローブ・ヒト乳頭腫ウィルス(Hu+wan  Papi11o+sa Virus、 HPV)検定で評価したところ、実施 例1で示されるように製造したSTCM結合体と比較して、感度において20倍 増加していることが認められる(図3および表4参照)。
表4 HPV−DNAプローブ検定による、抗−ビオチン/アルカリホスファターゼF c部位−特異的結合体とSTCM結合体の比較HPV標的の STCM結合体  Fc結合体分子 (0,4ug/mlj (0,04μg/mL)(0,2μg /mL)0 1.0 1.0 1.0 100 1.0 1.08 1.17 1000 1.0 1.40 1.9210000 1.7 3.83 7.1 2実施例5 抗癌抗原(CA125)免疫グロブリンのFc部位特異的チオール化およびその 生絹アルカリホスファターゼへの連結 モノクローナル抗−CA125免疫グロブリンおよびアルカリホスファターゼを 、それぞれ、実施Mlの工程(a)および(b)に記載のようにして活性化し、 各々モル比1:1および2:1(酵素:抗体)にて誘導化物質を結合することに より連結した。得られた混合物を2〜8℃にて一夜回転撹拌器にてゆるやかに撹 拌しへ。得られた結合体に5mMNEMを加えて実施例1の末端基キャップ処理 に供した。
これら結合体の性能をアボッ)IMxシステムを用いサンドイッチタイプMEI Aフォーマットを用いて評価し、欧州特許公開第0314127号に記載のST CM延長リンカ−で誘導された酵素でDTT−還元抗体を結合して調製した結合 体に匹敵し得ることが分かった。
実施例6 抗ヒトIgM免疫グロブリンのFc部位特異的チオール化およびその牛腸アルカ リホスファターゼへの連結 羊抗ヒトI gM免疫グロブリンおよび牛腸アルカリホスファターゼを、それぞ れ、実施例1の工程(a)および(b)に記載のようにして活性化し、各々モル 比1:lおよび2:1(#素:抗体)にて誘導化物賀を結合することにより連結 し、その混合物を2〜8℃にて一夜回転撹拌器にてゆるやかに撹拌した。得られ た結合体に5mMNEMを加えて実施例1の末端基キャップ処理に供した。
これら結合体の性能をアボットIMxシステムを用いサンドイッチタイプMEI Aを用いて評価し、前記実施例1に記載のイミノチオランおよびSTCM延長リ ンカ−を用いて調製した結合体に匹敵し得ることが分かった。
実施例7 抗ヒトIgE免疫グロブリンのFc部位特異的チオール化およびその牛腸アルカ リホスファターゼへの連結 羊抗ヒトIgE免疫グロブリンおよびアルカリホスファターゼを、それぞれ、実 施例1の工程(a)および(b)に記載のようにして活性化し、各々モル比1: lにて誘導化物質を結合することにより連結した。その抗体/Ill素混合物を 2〜8℃にて一夜回転撹拌器にてゆるやかに撹拌し、得られた結合体に5mM  NEMを加えて実施例1の末端基キャップ処理に供した。
これらFc結合体の性能を以下のようにしてサンドイッチタイプイムノアッセイ にて評価した。
一片のニトロセルロース紙にアレルゲンを固定化したパネルを種々のアレルゲン に特異的なヒトIgE分子で処理した。そのニトロセルロース紙をリン酸緩衝食 塩水で洗浄し、1 : 1000−1 :16000の範囲の種々の希釈度にて Fc部位特異的結合体で処理し、ついでアルカリホスファターゼへの発色反応に 供した。その結果、図4に示すように、Fc部位特異的結合体は前記に引用のナ カネおよびカワオイの過ヨウ化物法で得られる結合体に比べて約3倍感受性が高 いことを示した。
実施例8 机下垂体系蛋白(抗−PTP)のFc部位特異的チオール化およびその牛腸アル カリホスファターゼへの連結 抗−FTP免疫グロブリンおよびアルカリホスファターゼを、それぞれ、実施例 1の工程(a)および(b)に記載のようにして活性化し、各々モル比1:1お よび2:1(酵素:抗体)にて誘導化物質を結合することにより連結した。その 抗体/酵素混合物を2〜8℃にて一夜回転撹拌器にてゆるやかに撹拌し、得られ た結合体に5mM NEMを加えて実施例1の末端基キャップ処理に供した。
このFc部位特異的結合体の性能をアボット1Mxシステムを用いサンドインチ タイプMEIAフォーマットを用いて評価し、前記ナカネおよびカワオイの方法 により調製した結合体と比較した。その結果、図5および表5に示すように、F c部位特異的結合体のノイズ比(S/N)に対する信号において、過ヨウ化結合 体に比べて10倍改良されている。
表5 机下垂体系蛋白/アルカリホスファターゼFcと過ヨウ化結合体のIMxPTP アッセイによる比較 0.0 76.4 23.2 0.062 測定せず 66.3(2,86)0.125 測定せず 111. 9(4,82)0.250 102.1(1,34) 227.4(9,80) 0.500 155.9(2,04) 425.5(18,34)1.000  266.4(3,49) 850.0(36,64)(カッコ内の数値はノイズ 比に対する信号を示す)実施例9 酸化グルタチオンの延長類縁体の抗体Fc領域への挿入およびグルタチオンリダ クターゼ触媒によるチオール類の発生抗体を実施例1に記載と同様にしてpH8 および2〜8℃にて遇ヨウ化ナトリウムにて酸化し、過剰の試薬を除いたのち、 過剰の酸化グルタチオン(約100mM)および水素化シアノホウ素ナトリウム (15mM)の存在下に還元的アルキル化に供した。−夜室温にて反応後、過剰 の試薬を実施例1に記載と同様にしてセファデックスG−25にてゲル濾過して 除去する。
抗体の活性化の最終工程を酵素的に行う。Fc領域に共有的に結合した酸化グル タチオンの延長類縁体で誘導した抗体に、酵素グルタチオンリダクターゼの数μ gおよび過剰のNADPH(約1mM)を加え、適当量のチオール(2〜6モル /抗体モル)が発生するまで反応させる。
チオールの発生に続いて、抗体は370M延長リンカ−で誘導されたアルカリホ スファターゼと結合し、得られた混合物を実施例1に記載と同様にして2〜8℃ にて一夜ゆるやかに撹拌する。最後に、その結合体を実施例1に記載と同様にし てNEMにてキャップ処理し、透析して過剰の試薬を除去する。
実施例10 ヒドラジドリポアミドおよびヒドラジドリポアミドの延長類縁体の抗体Fc領域 への挿入およびリポアミドデヒドロゲナーゼ触媒によるチオール類の発生抗体を 実施例1に記載と同様にしてpH8および2〜8℃にて過ヨウ化ナトリ7ムにて 酸化し、過剰の試薬を除いたのち、過剰のヒドラジドリポアミドまたはヒドラジ ドリボアミドの延長類縁体(10〜50mM)で処理する。−夜室温にて反応後 、過剰の試薬を実施例1に記載と同様にしてセファデックスG−25にてゲル濾 過して除去する。
抗体の活性化の最終工程を酵素的に行う。Fc領域に共有的に結合したりボアミ ド成分で誘導した抗体に、リポアミドデヒドロゲナーゼの数μgおよび過剰のN ADPH(約1mM)を加え、適当量のチオール(2〜6モルチオール/抗体モ ル)が発生するまで反応させる。
チオールの発生に続いて、抗体は370M延長リンカ−で誘導されたアルカリホ スファターゼと結合し、得られた混合物を実施例1に記載と同様にして2〜8℃ にて一夜ゆるやかに撹拌する。最後に、その結合体を実施例1に記載と同様にし てNEMにてキャップ処理し、使用前に透析して過剰の試薬を除去する。
ここに記載の発明の多くの改良および変形はその精神および範囲を逸脱すること なく可能であり、したがって、そのような限定は、以下のクレームによってのみ 付される。
のψ?〜〜のψ?〜−a)ψす輿○ 〜 〜 〜 〜 −−1−〇 〇 〇 〇(OOOT) <(4/@/ 」/: <、 #)♀障(000T) C%%、J (4/4/打41)♀11HPV DNAプローブアッセイにおけ るFc部位特異的結合体vSFc部位特異的結合体と過ヨウ素酸結合体との比較 −O−Fc結合体(1°1) −・−Fc結合体(2:I) 一〇−過ヨウ素酸 (31) 国際調査報告 フロントページの続き (72)発明者 フセイン、マザール アメリカ合衆国60048イリノイ州リバティービル、オールド・バーン・サー クル1643番 (72)発明者 ボンド、ハヮード・イーアメリカ合衆国60045イリノイ州 レイク・フォレスト、リトル・メロディ−・レーン96番

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.下記工程 (a)免疫グロブリンのFc領域のグリコシル化地帯を酸化剤で部位特異的に酸 化して、該免疫グロブリンの該地帯の少なくとも2個のヒドロキシル基をアルデ ヒド基に変換させ、 (b)工程(a)で酸化された免疫グロブリンをジスルフィド化合物と反応させ て、該アルデヒド基の少なくとも1つを還元的にアミノ化して該免疫グロブリン のFc領域にジスルフィド基を導入し、(c)工程(b)で反応させた免疫グロ ブリンのジスルフィド基のジスルフィド結合を還元剤にて選択的に還元させ、該 免疫グロブリンの該ジスルフィド基の少なくとも1つを2個のスルフヒドリル基 に変換させるからなることを特徴とする誘導化免疫グロブリンの製造方法。
  2. 2.工程(b)におけるジスルフィド化合物が式X−R1−S−S−R1−X (式中、Xはアミノアルキル基またはセミヒドラゾン基、R1は炭素数1〜20 個を含む基、R1およびXは、それらの間のジスルフィド原子と共に、巨大環状 基または異項環基もしくは免疫グロブリン分子当り少なくとも1個のアルデヒド 基を式−X−R1−S−S−(式中、R1およびXは前記と同じ)で示されるジ スルフィド基を含む基に変換する分子内免疫グロブリンジスルフィド含有鎖を形 成してもよい) で示される請求の範囲第1項の方法。
  3. 3.工程(a)における酸化剤が化学酸化剤である請求の範囲第1項の方法。
  4. 4.XがCH2−NH2、−CONHNH2、グルタチオンのフラグメント、還 元ヒドラジドリポアミドのフラグメント、アルキル鎖改変鎖延長グルタチオン、 およびアルキル鎖改変鎖延長ヒドラジドリポアミドからなる群から選ばれる請求 の範囲第2項の方法。
  5. 5.該化学酸化剤が過ヨウ化アルカリ金属、ヨウ素および臭素からなる群から選 ばれる請求の範囲第3項の方法。
  6. 6.該化学酸化剤が過ヨウ化ナトリウムである請求の範囲第3項の方法。
  7. 7.工程(a)における酸化剤が酵素酸化剤である請求の範囲第1項の方法。
  8. 8.該酵素酸化剤が、ニューロアミニダーゼおよびガラクトースオキシダーゼか らなり、該酸化工程が該免疫グロブリンをニューロアミニダーゼおよびガラクト ースオキシダーゼで順次接触させることからなる請求の範囲第7項の方法。
  9. 9.工程(b)におけるジスルフィド化合物が、シスタミン、酸化グルタチオン 、酸化ヒドラジドリポ酸、アルキル鎖改変鎖延長酸化グルタチオン、およびアル キル鎖改変鎖延長酸化ヒドラジドリポ酸からなる群から選ばれる請求の範囲第1 項の方法。
  10. 10.工程(c)における還元剤が、メルカプトエタノール、ジチオスレイトー ル、水素化ホウ素ナトリウムおよび亜ニチオン酸ナトリウムからなる群から選ば れる請求の範囲第1項の方法。
  11. 11.工程(c)における還元剤がグルタチオンリダクターゼおよびリポアミド デヒドロゲナーゼからなる群から選ばれる酵素還元剤である請求の範囲第1項の 方法。
  12. 12.工程(c)のスルフヒドリル基含有免疫グロブリンを、該免疫グロブリン に連結したマレイミド基を含有する検出し得る成分と接触させて結合体を生成す る請求の範囲第1項の方法。
  13. 13.該検出し得る成分が、酵素、発色団、蛍光分子、化学発光分子、燐光分子 、着色粒子、および発光分子からなる群から選ばれる請求の範囲第12項の方法 。
  14. 14.該検出し得る成分が酵素である請求の範囲第12項の方法。
  15. 15.該マレイミド基が連結基を介して該検出し得る成分と結合している請求の 範囲第12項の方法。
  16. 16.該連結基が異種2官能性連結基である請求の範囲第15項の方法。
  17. 17.請求の範囲第1項における還元剤が、工程(a)における天然の免疫グロ ブリンのジスルフィド結合を実質的に還元しない量で存在する請求の範囲第1項 の方法。
  18. 18.該還元剤が約1mMから約5mMの間のジチオスレイトールである請求の 範囲第17項の方法。
  19. 19.該還元剤が約2mMジチオスレイトールである請求の範囲第14項の方法 。
  20. 20.そのFc領域のグリコシル化地帯において式−X−R1−SH (式中、Xはアミノアルキル基またはセミヒドラゾン基、R1は炭素数1〜20 個を含む連結基である) で示される少なくとも1個の基で置換されている免疫グロブリンからなることを 特徴とする誘導化免疫グロブリン。
  21. 21.Xが−CH2NH−、−CH=NNHCO−、アルキル鎖改変鎖延長還元 グルタチオン、およびアルキル鎖改変鎖延長還元ヒドラジドリポアミドからなる 群から選ばれる請求の範囲第20項の誘導化免疫グロブリン。
  22. 22.R1が炭素数1〜8個を含むアルキル基である請求の範囲第20項の誘導 化免疫グロブリン。
  23. 23.R1がメチレンである請求の範囲第20項の誘導化免疫グロブリン。
  24. 24.式 mY(X−R1−SH)n (式中、YはFcグリコシル化領域が連結基と反応性である免疫グロブリン分子 、mは1〜20の整数、およびnは1〜20の整数である)であることを特徴と する請求の範囲第20項の誘導化免疫グロブリン。
  25. 25.スルフヒドリル反応性官能基を含有する検出し得る成分と連結した請求の 範囲第20項の誘導化免疫グロブリンからなる結合体。
  26. 26.該スルフヒドリル反応性官能基がマレイミドである請求の範囲第25項の 結合体。
  27. 27.該スルフヒドリル反応性官能基が2官能性連結基で該免疫グロブリン分子 と連結している請求の範囲第26項の結合体。
  28. 28.該検出し得る成分が、酵素、発色団、蛍光分子、化学発光分子、燐光分子 、着色粒子、および発光分子からなる群から選ばれる請求の範囲第25項の結合 体。
  29. 29.該検出し得る成分が酵素である請求の範囲第25項の結合体。
  30. 30.該2官能性連結基が、構造式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、XおよびR1は請求の範囲20に記載と同じ、Lは、R1と同一または 異なって、炭素数1〜40個を含む連結基である)で示される請求の範囲第22 項の結合体。
  31. 31.構造式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Xは−CH2−NH−または−CH=NNCO、R1およびR2は各々 独立して炭素数1〜20個を含む基から選ばれる、kは1〜10の整数、かつX は該免疫グロブリンのFc領域のグリコシル化地帯に連結しており、末端>c= 0基は該検出し得る成分に連結している)で示される2官能性連結基の少なくと も1つを介して検出し得る成分に連結した免疫グロブリンからなることを特徴と する結合体。
  32. 32.式 〔Y〕o〔Q〕m〔E〕p (式中、Yは免疫グロブリン分子のFc領域のグリコシル化地帯、Qは該2官能 性連結基、Eは酵素、mは1〜20の整数、およびoおよびpは各々独立して1 〜10の整数である) で示される請求の範囲第31項の結合体。
  33. 33.該検出し得る成分が、酵素、発色団、蛍光分子、化学発光分子、燐光分子 、着色粒子、および発光分子からなる群から選ばれる請求の範囲第31項の結合 体。
  34. 34.該検出し得る成分が酵素である請求の範囲第31項の結合体。
  35. 35.次工程 (a)試料を構造式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Xは−CH2−NH−または−CH=NNHCO−、R1およびR2は 各々独立して炭素数1〜20個を含む基から選ばれる、kは1〜10の整数、か つXは該免疫グロブリンのFc領域のグリコシル化地帯に連結しており、末端> c=0基は該検出し得る成分に連結している)で示される2官能性連結基の少な くとも1つを介して検出し得る成分に連結した免疫グロブリンからなる結合体と 接触させ、(b)該試料中に存在する分析物の量の関数として、該分析物と結合 反応したまたはしなかった結合体の量を測定するからなる、試料中の分析物を測 定するイムノアッセイ法。
  36. 36.該結合体が、式 〔Y〕o〔Q〕m〔E〕p (式中、Yは免疫グロブリン分子のFc領域のグリコシル化地帯、Qは該2官能 性連結基、Eは酵素、mは1〜20の整数、およびoおよびpは各々独立して1 〜10の整数である) で示される請求の範囲第35項の方法。
  37. 37.該検出し得る成分が、酵素、発色団、蛍光分子、化学発光分子、燐光分子 、着色粒子、および発光分子からなる群から選ばれる請求の範囲第35項の方法 。
  38. 38.該検出し得る成分が酵素である請求の範囲第35項の方法。
  39. 39.テストキットが、構造式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Xは−CH2−NH−または−CH=NNHCO−、R1およびR2は 各々独立して炭素数1〜20個を含む基から選ばれる、kは1〜10の整数、か つXは該免疫グロブリンのFc領域のグリコシル化地帯に連結しており、末端> c=0基は該検出し得る成分に連結している)で示される2官能性連結基の少な くとも1つを介して検出し得る成分に連結した免疫グロブリンからなる結合体か らなることを特徴とする液体試料中に存在する分析物のイムノアッセイ測定用の テストキット。
  40. 40.該結合体が、式 〔Y〕o〔Q〕m〔E〕p (気中、Yは免疫グロブリン分子のFc領域のグリコシル化地帯、Qは該2官能 性連結基、Eは酵素、mは1〜20の整数、およびoおよびpは各々独立して1 〜10の整数である) で示される請求の範囲第39項のテストキット。
  41. 41.該検出し得る成分が、酵素、発色団、蛍光分子、化学発光分子、燐光分子 、着色粒子、および発光分子からなる群から選ばれる請求の範囲第39項のテス トキット。
  42. 42.該検出し得る成分が酵素である請求の範囲第39項のテストキット。
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