JPH0650450B2

JPH0650450B2 - 湯水混合装置

Info

Publication number: JPH0650450B2
Application number: JP61164273A
Authority: JP
Inventors: 健児河井; 富雄三宅; 千吉村
Original assignee: Noritz Corp
Current assignee: Noritz Corp
Priority date: 1986-07-10
Filing date: 1986-07-10
Publication date: 1994-06-29
Anticipated expiration: 2009-06-29
Also published as: JPS6318415A

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は湯と水との混合比率を調節して所望温度の混合
湯を得る湯水混合装置に関するものである。

（従来の技術）従来の湯水混合装置には、例えば実公昭６０−２４７８
１号公報に示されるように湯温調整具の回転によつて湯
水の混合比を制御するものにおいて該湯温調整具の或る
混合比から熱湯側への回転を阻止するストツパーと、こ
のストツパーを解除する解除操作具とを設けて湯温調整
具をストツパーに当接するまで無雑作に回動するだけで
一定の適温が得られるようにして湯温調整の手数を簡略
化すると共に意図に反してうつかり熱湯側に設定してし
まう危険を低減させたものがある。

（発明が解決しようとする問題点）この従来の湯水混合装置では、解除操作具を押圧してス
トツパーを解除し湯温調整具を高温側に回動することが
できるが、この高温側に設定した状態で止水弁を閉じ混
合湯の吐出を停止した場合、次回使用すべく止水弁を開
けると不意に高温湯が吐出されて熱傷等の事故をひき起
こす問題点があつた。

本発明は上記の問題点を解決し、高温側に温度設定した
まま給湯を停止しても次回の使用時に不意に高温湯が吐
出される危険が無く、しかも瞬間的な一時停止で即座に
再出湯される場合にはそのままの設定温度で出湯できる
湯水混合装置の提供を目的とする。

（問題点を解決するための手段）上記の目的を達成させるために本発明は次のような構成
としている。すなわち、湯と水との混合比率を調節する
サーモミキシングバルブ等の混合手段と、混合湯温の設
定を行う温度設定手段と、該温度設定手段の設定に基づ
いて前記混合手段を付勢するサーボモータ等の電気的駆
動手段と、前記温度設定手段の設定範囲を所定の温度範
囲に規制し高温設定スイツチによりこの規制を解除可能
にすると共に規制を解除した高温給湯の停止信号が入力
されてから所定時間が経過すると前記の規制を復帰させ
る制御手段とからなる。

（作用）駆動手段は温度設定手段の設定信号に基づいて混合手段
を付勢し混合手段は湯と水とを所定の比率に混合して設
定温度の混合湯を得る。初期状態において温度設定手段
は制御手段により設定範囲を所定の温度範囲に規制さ
れ、高温設定スイツチを入力することにより規制が解除
されて高温設定が可能となる。高温設定での給湯が停止
されると制御手段はこの高温設定を所定時間維持しての
ち初期状態すなわち温度設定手段の設定を所定温度範囲
に規制する状態に戻るのである。

（実施例）本発明の実施例を図面と共に説明する。第１図は本発明
の実施例を示し、(1)は湯水混合装置本体、(2)は蛇管で
ある。(3)は給湯管(4)から供給される湯と給水管(5)か
ら供給される水との混合比率を調節する混合手段である
サーモミキシングバルブ、(6)は該サーモミキシングバ
ルブ(3)に内蔵されるワツクスサーモを付勢し、ワツク
スサーモの位置調整を行う駆動手段であるポテンシヨメ
ータ付きのサーボモータ、(7)は前記サーモミキシング
バルブ(3)の混合湯出口から前記蛇管(2)に至る混合湯流
路である。混合湯流路(7)の途中には電磁弁(8)、温度検
出器(9)、サーボモータ(10)を有する流量調節弁(11)を
設けてある。(12)は混合湯温を設定する温度設定手段、
(13)は後述する設定温度範囲の規制を解除する高温設定
スイツチ、(14)は混合湯の流量を設定する流量設定手
段、(15)は前記電磁弁(8)を開閉させ混合湯の給湯、停
止を行う給湯スイツチ、(16)は前記温度設定手段(12)、
高温設定スイツチ(13)、流量設定手段(14)、給湯スイツ
チ(15)からの信号により前記サーボモータ(6)、電磁弁
(8)、サーボモータ(10)を制御する電気的制御手段であ
る。

上記の構成からなる本実施例において、図示しない電源
スイツチを入れると温度設定手段(12)の設定は所定の初
期設定温度たとえば４０℃となるように制御手段(16)が
制御し、サーボモータ(6)が起動されてサーモミキシン
グバルブ(3)を調整する。

温度設定手段(12)を操作すれば所定の温度範囲内で設定
温度を変えることができ、それに伴つてサーボモータ
(6)がサーモミキシングバルブ(3)を調整する。すなわ
ち、温度設定手段(12)の設定範囲は制御手段(16)により
所定温度範囲たとえば４３℃以下に規制されるのであ
る。

しかし高温設定スイツチ(13)を入れると上記の規制は解
除され、温度設定手段(12)を操作して４３℃以上の高温
に設定することができるようにしてある。

このように設定温度を決定し、給湯スイツチ(15)を入れ
ると電磁弁(8)が開成され、給湯管(4)から供給される湯
と、給水管(5)から供給される水とがサーモミキシング
バルブ(3)で混合され設定温度の混合湯となつて混合湯
流路(7)を通り蛇管(2)から給湯されるのである。混合湯
の流量は流量設定手段(14)を操作することによりサーボ
モータ(10)が流量調節弁(11)を駆動して自由に調整する
ことができる。

給湯スイツチ(15)を切ると電磁弁(8)が閉成され混合湯
の給湯が停止される。この給湯の停止信号が入力される
と制御手段(16)に組み込んだ時限回路が作動し、所定時
間が経過すると温度設定手段(12)の設定温度は４０℃の
初期設定温度に戻り、かつ設定温度範囲の規制が復帰す
る。すなわち制御手段(16)は第２図に示すように高温給
湯の停止から所定時間以内はその設定状態を維持し、所
定時間が経過すると所定の初期状態に復帰して設定温度
範囲を４３℃以下に規制するのである。

（発明の効果）本発明は以下に示すようなすぐれた効果を奏するもので
ある。すなわち、高温設定での給湯を一時停止して即座
に再出湯させるような場合には高温設定のまま給湯する
ことができ、停止後所定時間経過すると設定温度が低温
側に戻るので次回使用の際に不意に高温で出湯される危
険が無いのであり、安全性と使用勝手が飛躍的に向上す
るのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す概略構成図、第２図は同
実施例の主な動作フローを示す説明図である。 (1)…湯水混合装置本体 (3)…サーモミキシングバルブ（混合手段） (6)…サーボモータ（駆動手段） (7)…混合湯流路 (8)…電磁弁 (12)…温度設定手段 (13)…高温設定スイツチ (15)…給湯スイツチ (16)…電気的制御手段

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】湯と水との混合比率を調節する混合手段
と、混合湯温の設定範囲を初期設定温度を含む所定温度
範囲に規制する電気的制御手段と、この規制を解除する
高温設定スイッチと、上記の規制を働いているときには
前記所定温度範囲内で混合湯温を設定でき、規制が解除
されているときには任意に混合湯温を設定できる温度設
定手段と、該温度設定手段の設定に基づいて前記混合手
段を付勢する駆動手段とを備え、前記電気的制御手段
は、規制を解除した高温給湯の停止から所定時間経過後
に温度設定手段の設定を初期設定温度に戻すと共に前記
規制を復帰させるようにしたことを特徴とする湯水混合
装置。