JPH06503950A - 血栓症に作用する組換え薬剤 - Google Patents

血栓症に作用する組換え薬剤

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JPH06503950A JP3517527A JP51752791A JPH06503950A JP H06503950 A JPH06503950 A JP H06503950A JP 3517527 A JP3517527 A JP 3517527A JP 51752791 A JP51752791 A JP 51752791A JP H06503950 A JPH06503950 A JP H06503950A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 14、タンパク質過水分解反応によってXai因子に変換可能な一本鎖前駆物質 ポリベブチドの生成方法であって、該一本鎖前駆物質ポリペプチドをコードする DNAを発現させるのに好ましい条件下で請求項13に記載の細胞を培養し、そ して 産生された該前駆物質ポリペプチドまたはそのタンノ〈り質分解生成物を回収す ることを包含する、方法。 15、動物被検体における血栓症を予防または治療するのに用いる製薬組成物で あって、血栓症を緩和するかまた(ま予防するのに有効な量の請求項1に記載の Xai図子を、製薬的に受容可能な賦形剤と混合した状態で含有する、製薬組成 物。 16、動物被検体における炎症を予防または治療するの(ご用いる製薬組成物で あって、炎症を緩和するかまたは予防するのに有効な量の請求項1に記載のXa i因子を、製薬的に受容可能な賦形剤と混合した状態で含有する、製薬組成物。 17、動物被検体における再狭窄を予防または治療するのに用いる製薬組成物で あって、再狭窄を緩和する力)また(i予防するのに有効な量の請求項1に記載 のXai因子を、製薬的(こ受容可能な賦形剤と混合した状態で含有する、製薬 組成物018、動物被検体における移植手術時の合併症の予防または治療に用い る製薬組成物であって、移植手術時の合併症を緩和するかまたは予防するのに有 効な量の請求項1に記載のXai因子を、製薬的に受容可能な賦形剤と混合した 状態で含有する、製薬組成物。 19、血栓症を治療するのに有用なXai因子の調製方法であって、 請求項4に記載の前駆物質ポリペプチドを、該前駆物質を開裂するのに有効な量 のプロテアーゼと接触させ、そして生成したXai因子を回収することを含有す る、方法。 20、前記プロテアーゼが、ラノセルクサリヘビ毒の抽出物中に含有されている 、請求項19に記載の方法。 21.請求項19に記載の方法で製造されるXai因子。 22、血清中での半減期を延長するように改変されたXa因子であって、該改変 された型のx3因子が血清の存在下で活性Xa因子を生成する、Xa因子。 23、前記改変されたXa因子がアシル化Xa因子である、請求項22記載の改 変されたXa因子。 24、血友病の治療に用いる製薬組成物であって、請求項22に記載の改変され たXatJ子を、製薬的に受容可能な賦形剤と混合した状態で含有する、製薬組 成物。 25、動物被検体における血栓症を予防または治療する方法であって、そのよう な治療を要する被検体に、請求項1に記載のXai因子またはその製薬組成物の 有効量を投与することを包含する、方法。 26、動物被検体における炎症を予防または治療する方法であって、そのような 治療を要する被検体に、請求項1に記載のXai因子またはその製薬組成物の有 効量を投与することを包含する、方法。 27、動*被検体における再狭窄を予防または治療する方法であって、そのよう な治療を要する被検体に、請求項1に記載のXai因子またはその製薬組成物の 有効量を投与することを包含する、方法。 28、動物被検体における移植手術時の合併症を予防または治療する方法であっ て、そのような治療を要する被検体に、請求項1に記載のXai因子またはその 製薬組成物の有効量を投与することを包含する、方法。 29、ヒト被検体の血友病を治療する方法であって、そのような治療を要する被 検体に、該被検体における血友病の作用を相殺するのに有効な量の、改変されて 血清中での半減期を延長されたXa因子を投与することを包含する、方法。 明細書 に る − 技JLL野 本発明は、血栓症の予防もしくは治療に用いるペプチド医療に関する。さらに詳 しくは、本発明は、プロテアーゼ活性が欠除し、かつプロトロンビンをトロンビ ンに変換する内在的Xa因子の性能を阻害するXa因子類似体に関する。さらに 本発明は、血友病の治療に眉いる、安定した形態のXa因子を提供するものであ る。 良未旦茨亘 トロンビンは、いくつもの重要な生物学的プロセスを調節する多機能プロテアー ゼである。例えばトロンビンは、公知の血小板賦活剤の中で最も有力なものであ る。その上にトロンビンは、フィブリノーゲンを開裂してフィブリンにして、血 餅の形成を開始するのに必須のものである。上記の2つの成分は、通常の止血に 関与しているが、アテローム性動脈硬化症の動脈内では、血栓の形成を開始する ことがある。この血栓は、心筋梗lI症、不安定狭心症、血管形成術または血栓 崩壊の治療を行った後の冠状動脈の非出血性発作と再閉塞のような血管閉塞症状 の病因の主要因子である。またトロンビンは、平滑細胞増殖の有力な誘導物質で もあり、それ故、血管形成術後の再狭窄および移植誘発アテローム性動脈硬化症 のような各種の増殖反応に関与している。さらにトロンビンはリンパ球に対して 走化性なので炎症において役割を果している( Hoover、 R,J、ら、 Ce1l (1978) 14:423; Etingin、 O,R1ら、C e1l (1990)虹:657゜)これらの観察結果は、トロンビン形成の阻 害またはトロンビン自体の阻害を行うと血栓症の予防または治療に有効であり、 再狭窄を制限し、炎症を抑制することを示してる。 トロンビンは、その前駆動物貰のプロトロンビンが、27L−272位のArg −Thr結合部と320−321位のArg−11e結合部でタンパク質分解開 裂された結果生成する。この活性化は、プロトロンビナーゼ複合体で触媒され、 この複合体は、血小板、単球および内皮細胞の膜表面で揖築される。この複合体 はXa因子(セリンプロテアーゼ)、Va因子(補因子)、カルシウムイオンお よび酸性リン脂質表面で構成されている。Xa因子は、その前駆物質XIN子の 活性化された形態であり、このX因子は、肝臓により58kdの前駆物質として 分泌され、外因性および内因性の血液凝固経路の両方で、活性化型のXa因子に 変換される。X因子と、Vallffi子の前駆物質であるV因子の循環レベル は、10−7Mのオーダーであることが知られている。対応する活性因子Vaと Xaのレベルはまだ測定されていない。 ヒトのX因子とXa因子の完全アミノ酸配列が知られている。 図1は、Co1eraan、R,W、ら編集、Flemostasiユand  Thrombos’s第2版(1987) p、 250にDavie、 E、 W、が記載した前駆物質型(7)X因子の完全配列を示す。X因子は、カルシウ ムイオン結合性で、γ−カルボキシグルタミル(Gla)を含有し、ビタミンに 依存性の血液凝固性糖タンパク質ファミリーのメンバーであす、コノファミリー には、v11因子、IX因子、プロトロンビン、プロティンCおよびプロティン S (Furie、B、ら、Ce1l (1988)且:505)も含まれてい る。 図1に示すように、成熟X因子タンパク質は4o残基のブレープロリーダー配列 が先行しており、この配列は細胞内でのプロセシングおよび分泌中に除去される 。Xa因子の前駆物質の成熟X因子は、次いで、軽鎖のC末端および活性化ペプ チド/重鎖のN末端の間に示されている3つのアミノ酸II?の欠失によって開 裂されて二本鎖型になる。最終的に、この二本鎖X因子は、図の上部右側の部分 に示す「活性化ペプチド」 (1〜52と番号を付けである)が欠失してXa因 子に変換され、残基1〜139として示す軽鎖と残基1〜254として示す重鎮 を生成する。これらは、軽鎖の128位と重鎮の108位との間の単一のジスル フィド結合を介して連結されている。さらに図に示すように、軽鎖はGlalミ ドメイン殖因子ドメインを含有し、一方、プロテアーゼ活性部分が重鎮内にあり 、42位にヒスチジン、88位にアスパラギン酸、および185位にセリンがあ り、図中丸印を付けである。 二本鎖X因子のインビボでの活性化については2つの公知の経路がある。活性化 は、プロテアーゼがプロトロンビナーゼ複合体に組み込まれる前に起こらなけれ ばならない(Steinberg、M、ら、Hemostas’s and T h ombosis、Coleman、R,If、ら編、(1987) J、B 、 Lfppenco仁t、 Ph1ladelphfa、 FA、p、If2 に記載)。内因性経路において、X因子は、IXa因子、Vll+因子およびカ ルシウムイオンからなり細胞表面上に構築された「テナーゼJ (tenase )複合体によって開裂されて52アミノ酸の活性化ペプチドを放出する。外因性 経路では、この開裂は、膜上の組織因子に結合されたVl la因子で触媒され る。しかし、ここで興味深いことは、ラッセルクサリヘビ毒に含有されているよ うなプロテアーゼを用いて、インビトロで開裂することによってX因子をXa因 子に変換する能力である。このプロテアーゼは、DiScipio、 R,G、 ら、Lzj匝旺u(1977) i:5253に記載されている。 本発明の薬剤のいくつかでは、過度の凝結を防止するために、Xa因子が機能す るのを阻害することが望ましい。しかし血友病患者の場合、逆の問題があるが、 この問題は正常な個体内で起こる活性化プロセスと無関係にXa因子の起源を提 供することによって援助されるであろう。血友病の通常の形態の両方は、活性化 の内因性経路にのみ欠陥を伴うが、外因性経路の作用は出血を止めるのに成功し ていないようである。 最も普通の形態の血友病は、Vll+因子の機能の欠乏を示す血友病AとIX因 子(クリスマス因子としても知られている)の機能の欠乏を示す血友病Bである 。これらの形態の血友病は、Levine、P、H,、−Plasma Coa gulation Factors−(19)、編、 Publishing  Co、。 1)、 97−110に記載されている。これらの因子のどちらかが欠乏すると Xa因子の供給が不充分になるので、Xa因子を与えることは両方の血友病の治 療に有効のはずである。さらに、X因子自体では活性のXa因子を与えることが できないといういくつかの例が見出されている。この比較的まれな種類の先天的 疾患は、例えばRaddy、 S、B、ら、Blood (1989) 74: 1486−1490;Watzke、H,H,ら、J Biol Chei+  (1990> 285+11982−11989:Ba5san、H,J、ら、 Blood (1988) 71:1353−1356:Fair、D、S、ら 、吋ood、(1989)73:2108−2116; およびBernard i、 F、ら−、Blood (1989) 73:2123−2127に記載 されている。 Xa因子は、血清中での半減期が極めて短くて約30秒に過ぎないので、従来、 医薬として有用ではなかった。以下に説明する本発明では、この薬剤の血清中で の半減期が除放性アシル化型を提供することによって延長され、このアシル化型 では、活性部位のセリンに結合されたアシル基がクリアランスを阻害し、ごくゆ っくりと加水分解されてXa因子の活性型を生成する。 血液凝固因子の半減期を延長するためにアシル化反応を用いることは開示されて いる。例えばCa5sels、 R,ら、Ll泣鵠J (1987) 247: 359−400では、種々のアシル化剤がウロキナーゼ、tPAおよびストレプ トキナーゼーブラスミ/−ゲン活性化因子複合体とに結合したままで残り、その 半減期の期間が、アシル化基の種類と因子の種類によるが40分間から1000 分間を超える範囲にあることを見出した。tPAもしくはストレプトキナーゼの アシル化はまた、米国特許第4.337.244号に記載されている。血清中で の安定性を高める目的で、置換ベンゾイル基を活性部位に一時的に導入するため 、アルギニン類似体として機能するアミジノフェニル基を使用することは、Fe ars、R,ら、Sem1nars in Thrombosis and H emeostasis (1989)■・129−139で考察されている。こ のより全般的な概説は、Fears、 R,らのト旦■(1987) 33:  5upp、35?−63での短い報告に続いて行われたものである。5turz ebecher、 J、らも、tPAの安定化されたアシル誘導体を、Thro mbosis Res (1987) 47:699−703に報告した。アシ ル化されたプラスミノーゲンストレプトキナーゼ活性化因子複合体(APSAC )の使用に関する別の報告が、Crabbe、S、J、ら、Phamaco−t hera (1990) 10:115−126によって刊行された。 Xa因子自体の機能に戻ると、プロトロンビンをトロンビンに変換するXa因子 の活性は、プロトロンビナーゼ複合体内にこの因子が包含されていることに依存 している。プロトロンビナーゼ複合体(プロトロンビンのトロンビンへの変換が 、可溶型のXa因子よりも27B、000倍速い)の生成が研究されている(N esheim、 H,E、ら、J Biol CheIll(1979) 25 4:10952)。これらの研究は、活性部位特異的阻害剤であるダンシルグル タミルグリンルアルギニル(DEGR)クロロメチルケトンを利用しており、こ の阻害剤は、蛍光リポータ−基をXaEffi子に共宵結合させる。この阻害剤 で処理されたXa因子はプロテアーゼ活性を欠いているが、化学量論的にXa因 子と同様にプロトロンビナーゼ複合体に組み込まれ、解離定数は2.7 X 1 0−6Mである(Nesheim、M、E、、J Boil Chew (19 81) 256:6537−6540;Skogen、W、F ら、J Bio l Chem (1984) 256:2306−2310:Krishnas vamy、S、ら、J Biol CheIa(1988) 263:3823 −3824;Husten、E、J、ら、J Biol Chew (1987 ) 262:12953−12961)。 プロトロンビナーゼ複合体の形成を阻害する公知の方法には、ヘパリンおよびヘ パリン様化合物によって処理する方法力する。この方法は、ヘパリンとともにア ンチトロンビンIIIを用いて該複合体の生成をを阻害する方法である。Xa因 子阻害の他の新規な形態としては、リポタンパク質結合凝固阻害剤(LACI)  (Girard、T、 J、ら、Nature (1989) 338:51 8;Girard。 T、 J、ら、5cience (1990) 248:1421)、ヒル由来 のアンチスタチン(Donwiddie、 C,ら、J Biol Chew  (1989) 264:16694)、およびマダニ由来のTAP (Waxm an、L、ら、5cience (1990) 248:593)がある。ある いはクマリンのような、ビタミンに依存性Gla変換酵素を阻害する薬剤が使用 されている。これらの方法は、特異性を欠いていること、多量の投与量が必要な こと、有毒な副作用、および効力の長期間の遅延などのため、満足すべきもので はない。 従って、本発明は、活性プロトロンビナーゼ複合体の形成を阻害する作用の特異 性を増大しかつ作用の持続時間を延長する別の方法を提供するものである。 主豆旦回示 本発明は、血栓形成ならびに再狭窄および炎症のようなトロンビンで誘発される 血管系での他の病変プロセスの予防および治療に用いる有効な治療薬剤を提供す る。血栓形成は西洋社会では死亡の第一の原因であり、再狭窄は血管形成術およ び他の侵襲性処置の利用が増大するのに伴って拡大している問題なので、上記の ことは非常に重要である。本発明の治療物質は、不活性化型のヒ)Xa因子であ り、それにもかかわらず、プロトロンビナーゼ複合体に組み込むことができるの で、活性プロトンビナーゼ複合体が内因性Xa因子から生成するのを防止するこ とができる。これらの医薬は、急性の状況において血栓症を予防するのに特に有 用である。これには、安静狭心症の患者の冠状動脈における血栓形成の予防、血 栓崩壊後に再度起こる血栓症の予防、および複雑な血管形成術中の血栓症の予防 が含まれる。これらの医薬はまた、血管形成術または他の血管の侵襲性処置の後 の平滑筋細胞の増殖を防止するのにも有用である。本発明の治療法は、ヘパリン を用いる現在の標準の治療法(Hanson、 R,S、ら、Proc Nat l Acad Sci (1988)■:3184)を越える著しい利益を与え る。本発明の化合物は、プロトロンビナーゼ複合体に関与できるが不活性化複合 体をもたらす、二本鎖または一本鎖のポリペプチドである。 1つの局面において、本発明は、Xai因子と呼称される二本鎖ポリペプチドに 関し、そのポリペプチドはプロトロンビナーゼ複合体を形成できるが、タンパク 質分解活性を欠いた複合体をもたらすものである。この二本鎖ポリペプチドは、 2橿の新規な前駆物質のうちの1つから生成され得る。一方の種類は、本願では Xi因子と呼称されるが、実質的にX因子のアミノ酸配列を有するが、通常の凝 固処理プロテアーゼによるか、またはクサリヘビの毒液由来のX因子の活性化因 子を用いるインビトロでの処理によって開裂すると、不活性化二本鎖ポリペプチ ドであるXai因子を生成するように、本願に記載されているように改変されて いる。他方の種類は、本願ではX。 i因子と呼称されるが、−末鎖X因子の切形の形態であり、ここで図1にRKR として示す軽鎖のC末端におけるタンパク質分解開裂部位(またはその一部もし くは延長部)は、図3の1つの実施態様に示す重鎮の活性化された形態のN末端 に、 (1つもしくはいくつかのアミノ残基を任意に付加するとともに)直接結 合している。開裂すると、x′i因子もまた、本発明の二本鎖Xai因子になり 、このXai因子はタンパク質分解活性を欠いたプロトロンビナーゼ複合体にな る。もちろん、活性補因子のXa因子はまた、図2に示す、X°因子タイプの類 似の前駆物質を用いて生成され得る。 従って、池の局面において、本発明は、Xai因子の二本鎖プロトロンビナーゼ 複合体およびXai因子の治療用タンパク質の新規な前駆物質に関し、ならびに これらをフードするDNA配列、および一般にこれらを生成することができる組 換え物質および方法に関する。 本発明のその他の局面には、治療するのに有用なXai因子タンパク質の医薬組 成物、および血栓症またはトロンビンによって開始される他の病理学的事象を、 これらの組成物を用いて予防もしくは治療する方法が含まれる。 組換え法で生成したXa因子は利用し易いので、この物質は血友病の治療に用い るのに便利な原料になる。Xa因子は、組換え法で直接生成したり、組換え法で 生成したX因子を、例えばラノセルクサリヘビ毒を用いて活性化して得たり、ま たは皿漿から単離して同様にXa因子に変換したりすることのいかんにかかわら ず、その血清中での半減期を延長することによって使用可能な医薬を生成するよ うに変換し得る。この変換は、活性部位におけるセリンをアシル化することによ って達成され、その結果徐放形態の活性因子が得られる。 従って、別の局面において、本発明は、適切な時間に活性Xa因子に変換する薬 剤で、重鎮の185位のセリン残基がアシル化されているXa因子に関する。本 発明の他の局面には、本発明のアシル化Xalffl子を含有する血友病治療用 の製薬組成物、およびこれらの組成物を用いて血友病を治療する方法が含まれる 。 図面の簡単な説明 図1は、ヒ)X因子の構造および従来技術に記載されているその関連する開裂部 位を示す。 図2は、プロトロンビナーゼ複合体の形成に関与する二本鎖開裂生成物を得るた めの前駆物質である一末鎖X°因子の1つの実施態様の構造を示す。この図に示 す形態は、複合体内にタンパク質分解活性を保持する二本鎖ペプチドを生成する :以下に示す改変された形態は触媒として不活性である。 図3は、x′i因子の1つの実施態様を示す。 図4は、X因子をコードするcDNA配列を示す。 図5は、組換え法によって生成した、潜在的に活性のX因子およびXa因子のウ ェスタンプロットである。 図6は、組換え法によって生成した、不活性型のX因子とXa因子のウェスタン プロットである。 図7a〜7dは、活性化型に変換された天然のX因子および組換え法で生成した X因子の酵素活性性を示す一連のラインライ−バー−パークプロットである。 図8a〜8dは、各種のX因子型のプロトロンビナーゼ複合体の活性を比較する 図である。 図9は、各種の型のX因子について2段階プロトロンビン凝固検定を行った結果 を示す。 図10は、不活性型のX因子による、プロトロンビン複合体形成の阻害を示す。 日 る≦ 一般に、本発明の1つの局面には、本願においてXai因子と呼称される、治療 に用いるのに有用な二本鎖ポリペプチド、およびこの二本鎖タンパク質の一本鎖 前駆物質が含まれる。 これらのペプチドは、図1中で1−139位(軽鎖)および1−254位(重鎮 )に示すアミノ酸配列に約80%相同であり、好ましくは約90%相同である。 図1において、プレープロリーダー配列は、軽鎖のN末端で始まる番号付けの前 に、−40から−1の番号を付けて示しであることに留意しなけらばならない。 軽鎖には1−139の番号が付けである。介在トリペプチドRKRは、成熟X因 子には欠失しており、番号を付けていない。この介在トリペプチドに続いて始ま る活性化ペプチドには、1−52の番号が付けである;活性化ペプチドの「53 位」と以後呼称されるインロイシンは、実際には、活性化型の重鎖の第1アミノ 酸である。図中の番号付けはこのアミノ酸から再出発するので、重鎮には1−2 54の番号が付けである。 二本鎖ペプチドXai因子の実施態様は、プロトロンビナーゼ複合体を形成する のに有効であり、Xa因子を含有する天然のプロトロンビナーゼ複合体の形成を 阻害(またはその生成と競合)するそれらの能力によって決定される。プロトロ ンビナーゼ複合体の形成を阻害するそれらの能力は、上で引用されたKrish naswamy、 S、、 J Biol Chem (198B> 263: 3823−3834の方法によって筒便に測定することができる。しかしながら 、このXai因子がプロトロンビナーゼ複合体に組み込まれると、その複合体は タンパク質分解活性を示すことができない。これは、van、Dieijen、 G、ら、L1■上」l岨(1981) 256 : 3433、またはSkog en、W、F、ら、J Biol CheIll(1984) 256+230 6の方法で測定できる。これらのXai因子タンパク質は、ヒトX因子に特異的 な市販の抗体を含めて、天然のXa因子またはX因子に対して生じた抗体と免疫 反応性であるかまたは免疫反応性でない。Xai因子タンパク質は抗体血栓性物 質である。 本発明はまた、Xa因子に対する上記の不活性競合体の前駆物質に関する。これ らの前駆物質一群は、X゛因子呼称される、新規な改変型のX因子であり、ここ でその重鎮の42.88または185位の残基の1つ以上が別のアミノ酸残基に 変換され、その結果そのペプチドのタンパク質分解特性が不活性化される。この X因子改変型は、活性化ペプチドに結合された軽鎖配列および重鎮配列を少なく とも含んでいる。介在トリペプチド(軽鎖のC末端と活性化ペプチドのN末端と の間)とプレープロリーダー配列はあってもなくてもよい。従ってX因子は、− 末鎖タンパク質であるか(トリペプチドが含まれている場合)、またはXa因子 の二本鎖前駆物質である(トリペプチドが欠失している場合)。 好ましくは、プロテアーゼ活性部位の残基の変更は、欠失か、または、二本鎖タ ンパク質の三次元コンホメーションを維持するために、保存的な、置換したアミ ノ酸への変換である。「保存的」という用語によって、適正な活性を保持する置 換というよりはむしろ、適正なコンホメーションを保持する置換を意味する。従 って42位のヒスチジン残基は、好ましくはフェニルアラニンで置換され;88 位のアスパラギン酸は、好ましくはアスパラギンまたはグルタミンで置換され、 そして185位のセリン残基は、好ましくはアラニンもしくはグリシンで置換さ れる。 本発明の抗血栓性二量体ペプチドの前駆物質の他の群は、x′i因子と呼称され る。x′i因子前駆物質には、活性化ペプチドの少なくともかなりの部分、好ま しくは活性化ペプチド全体が欠失している。しかしながら、二本鎖型のX’を因 子の前駆物質は、軽鎖と重鎮との間にタンパク質分解開裂部位を保持していなけ ればならない。それゆえに、内因性タンパク質分解を受けるアミノ酸は、軽鎖の カルボキシ末端を、開裂部位によって重鎮のN末端へ延ばす、−重鎖前駆物質型 に便宜土倉まれる。二本鎖x′l因子の一本鎖前駆物質(プレープロリーダーを 含む)の代表的な実施態様は、活性化ペプチド配列がないこと(従ってXai因 子になる)によって自動的に活性化され、図3に示されている。この実施態様で は、ヘキサペプチド配列のRKRRKRが、軽鎖のC末端を重鎖のN末端のイン ロイ −シン残基に直接結合している。この−末鎖X′l因子が開裂してX’  aiになる。このような改変x′i型前駆物質を構築する際には、疎水性アミノ 酸を重鎮のN末端に保持しなけらばならない(天然の場合はイソロイシン)。例 えば、Dayhoff、 M、O,、”At1as of Protein 5 equence and 5tructure−(1972) ’4: (Bf oamed、 Res、 Foundation、 Wash、D、C,)およ びGreer、J、、ムーMo1ee、 Biol、(1981) 153:1 043−1053を参照せよ。 −末鎖X′因子前駆物質もまた新規であることは明らかであり、タンパク質分解 によって開裂されると、通常の、酵素的に活性な型の二量体タンパク質であるX a因子が得られる。これの対応する構成を図2に示す。 従って、Xa因子またはXai因子のいずれかの一本鎖前駆物質が、組換え法に よって適切な宿主細胞中に産生されると、その宿主細胞の内在性酵素が(1)− 末鎖前駆物質X因子またはX゛因子開裂して二本鎖型にし、−末鎖X因子または X°因子の場合、さらに活性化ペプチドを開裂することによってその因子を活性 化し;x゛因子末鎖前駆物質の場合、活性化ペプチドが存在しないので、その− 末鎖前駆物質は開裂されて二量体ペプチドになったときに自動的に活性化される 。X因子前駆物質については、活性化ペプチドを含む二本gi型もまた、ラノセ ルクサリヘビ毒のX因子の活性化因子のような適切なプロテアーゼを用いて、イ ンビトロで開裂され得る。Xa因子またはXai因子のいずれかは、さらに以下 に述べるように、適当なコドンを変更することによって活性部位が不活性化され るか否かによって得られる。 本願中に用いられる用語を要約するために、以下の用語解が有用であり得る: 「X因子」は、天然のもしくは組換え法で生成した、−末鎖または二本鎖のX因 子配列を意味し、図1に示すように、本質的に、少なくともそのN末端に活性化 ペプチドを結合した重鎖、および軽鎖を含む。これらは図中に示すように、開裂 配列によって連結されていてもいなくてもよい。rrXJは、特に組換え法で生 成した型のこの因子を意味する。 「xi因子」は、上記のように活性部位を改変することによって、タンパク賀分 解活性を欠いた、組換え法で生成した型のX因子を意味する。rrXiJという 表示もまたこのタンパク質に用いられる。 rXa因子」は、軽鎖および重鎮だけを含む、天然のもしくは組換え法で生成し た、酵素として活性な二量体を意味する。 この複合体中には活性化ペプチドは存在しない。 rrXaJは特に組換え法で 生成したときのこの複合体を意味する。 r Xai因子」は、改変された型のXa因子を意味し、結合してプロトロンビ ナーゼ複合体を形成するという意味で活性化されているが、その活性部位の改変 によってセリンプロテアーゼ活性を有しない。このタンパク質が組換え法によっ てのみ生成されるとき、r rXai Jもまたこの複合体を呼ぶのに用いられ る。 「x′Δ子」は、改変された一本鎖型のXIJ子を意味し、図2に示すように、 軽鎖、重鎮、および中間の特異的なタンパク質分解開裂部位だけを有している。 この−末鎖前駆物質はまた、ブレープロ配列を含んでいることもある。この因子 も組換え法だけで得られる場合、それもまたr rX’ Jと呼称される。 活性化させるためにプロテアーゼで開裂されるとき、その生成物はXa因子(ま たはrXa)と区別できないので、この用語を再度使用する。 同様にrX’i因子」は、上記のようにその触媒部位でか不活性化された改変型 のX゛因子意味する。1つの型を図3に示す。二本鎖型に変換すると、活性化ペ プチドが前駆物質中に存在しないので、生成物はXajまたはrXaiと区別で きない。 「アシル化Xa因子」またはr AcXaJは、特に断わりがなけらば、組換え 法で生成されるかされないかにかかわらず、次のようなXa因子を意味する。す なわち、185位のセリン残基が、血清中での半減期が少なくとも5〜1o分間 、好ましくは15分間を越えるXa因子を与え、かっこの期間にわたって活性型 であるXa因子を放出する置換基でブロックされているXa因子を意味する。血 清中での半減期は、適切に樟識された盟を用いて、インビボで直接測定され得る 。しかしながら、寿命を延長されたAcXaが、必要な時間枠内で活性因子をイ ンビトロで生成する能力は、Xa因子が触媒であるインビトロ検定法を基準とし て用いて評価するのが好ましい。これらの条件下で、本発明で用いる適切な型の AcXaには、約5分間から数時間の半減期が達成できるような、pHが7.4 で37℃の等張水性媒体中における加水分解の速度定数を有するものが含まれる 。その半減期は、所望により、凝固を活性化するその能力、またはXa影形成対 する基準としてプロトロンビナーゼ反応を用いて、アシル化Xa因子の加水分解 速度を測定することによって、インヒドロで直接決定され得る。 (以下余白) 水i+とiズf」セl−製 ヒトのX因子のゲノム構成およびコーディング配列は公知であり、そのcDNA は検索され配列が決定されている(Leytus。 S、P ら、Proc Natl Acad Sei USA (1984)  8i:3699; Kaul、R1にら、虹匹(1986) 41:311−3 14)。その全cDNA配列を図4に示す。 全長のX因子をcDNAの挿入物は、部位特異的変異誘発を行うためにM13m p18またはM13mp19のベクター中にサブクローニングされる。 (X因 子をコードする正しい配列はジデオキシ配列決定法で確認される。)標準の改変 法は現在、当該技術分野では容易に利用可能なので、X因子をコードする配列を 改変して、X′因子、Xi因子、x゛11因子−ドするDNAが得られる。 X°因子、Xi因子およびx′l因子の改変コーディング配列を、次いで、ポリ ペプチドを組換え法で産生させるために、適切な発現ベクターに結合する。その 発現ベクター中には、哺乳類宿主のような適合性宿主細胞中で発現させるために 、プレプロリーダー配列を保持させる方が好ましい。細菌または酵母での発現が 所望の場合、細菌中のベニシリナーゼ配列または酵母中のα因子配列のような適 合性リーダー配列を置換することが望ましい。あるいは、細胞内タンパク質を産 生させるために、ATG開始コドンを、軽鎖をコードする配列のアミノ酸1の前 に直接配置してもよい。 宿主および発現制御系の選択は、所望の結果の性質で支配される。タンパク質分 解による開裂により内因性活性化が所望の場合は、哺乳類系が好ましい。しかし ながら、培養の簡便さを提供する微生物内での生成は、必要なカルボキシグルタ ミル残基を産生させるためにカルボキシル化のインビトロ系が使用するか、ある いはこの翻訳後のプロセシング系を本来欠いている微生物または他の宿主が形質 転換されてそれを提供するならば、除外されない。組換えDNA配列の種々の発 現系は、当該技術分野で公知である。 X°因子、Xi因子またはx′i因子をコードする改変DNAは、好ましくはク ローニングベクターおよび発現ベクターに結合するためのリンカ−を備えている 。このようなベクターを調製する方法は当該技術分野では充分に理解されている 。所望のX゛因子Xi因子またはx′i因子をコードするDNAは、予定の組換 え宿主細胞の性質によって、プロモーター、上流のエンハンサ−1終止配列など を含む制御配列と、作動可能な結合で連結されている。酵母、哺乳類または鳥類 または昆虫の細胞および植物細胞を含む、原核生物の宿主と各種の真核生物を含 めた各種の宿主内に、異種の遺伝子を発現させる方法は、現在利用することがで きる。発現ベクター中の制御配列およびマーカーの種類は、これらの宿主に対し て適当に選択される。 例えば、原核生物の宿主には、trpプロモーターおよびλファージPLプロモ ーターのような誘導プロモーターを含む各種プロモーターが使用され得る。ta cプロモーターのようなハイブリッドプロモーターが用いられ得るが、このプロ モーターは、lacオペレーターと共同でtrpポリメラーゼ結合領域を含有し ている。適切なマーカーは、一般に、構成物質耐性に関するマーカーである。一 方、哺乳類の細胞培養に通常用いられるプロモーターは、ウィルス由来のもので あり、例えば初期および後期のSV40プロモーターおよびアデノウィルスプロ モーターがある。メタロチオネイン−I+プロモーターのような、哺乳類の調節 可能なプロモーターもまた使用され得る。 このメタロチオネイン−IIプロモーターは、グルココルチコイド類または重金 属類によって調節される。これらのプロモーター系は、典型的な哺乳類宿主に対 して適合性であり、そのうち最も普通に用いられるのは、チャイニーズハムスタ ー卵巣(CFIO)細胞である。 池の普通に使用される系は、昆虫細胞と適合性のバキニロウィルス発現系である 。例えばノパリンシンテナーゼプロモーターとともに用いられる植物細胞、およ び解糖経路において重要な酵素に関連するプロモーターとともに用いられる酵母 細胞もまた使用され得る。−Current Protocols in Mo 1ecular Biology、−Au5ube1. F、M、ら編、Wil ey Intersciance出版、最新版の適当な車に、多数の適切な発現 系が記載されている。 本発明のAcXaは、例えば、先に引用したCa5sels、 R,ら、旦io chem J (1987) 247:395−400または米国特許第4.3 37.244号に記載もしくはり照されているのと類似の方法に従って、組換え 法で生成されているかまたは血漿から単離されているかにかかわらず、Xa因子 を標準のアシル化部分によって調製する。適切なエステルには、4−トルオイル エステル、3.3−ジメチルアクリリルエステル、ンクロヘキシリジンアセチル エステル、シクロヘキシー1−エンカルボニルエステル、1−メチルシクロベキ ンリジンアセチルエステル、4−アミノベンゾイルエステル、r−グアニジノベ ンゾイルエステル、4−アニフィルエステル、4−N、N−ジメチルアミノベン ゾイルエステル、およびPDAEB (4−N−(2−N’ (3−(2−ピリ ジルジチオ)−プロペニル)アミノ−エチル)アミノベンゾイルエステルが含ま れる。一般に、アシル化剤は、活性化型の無毒の酸であり、これは1つのカルボ キシルが置換されている飽和、不飽和もしくは芳香族の5または6炭素環を与え る。この環は、アミノ、アルコキシ、アルキル、追加の環系、または他の非干渉 性の無毒の置換基のような置換基を、さらに含み得る。セリンのヒドロキシル基 をアシル化できるか、さもなければセリンを可逆的な様式でブロックできる任意 の化合物が、AcXaを合成するのに適切である。米国特許第4,337,24 4号に記載されるように、一般に直接アシル化剤または逆アシル化剤が用いられ 得る。 直接アシル化剤の場合、アシル化部分はそれ自体がSa因子の触媒部位に引きつ けられるが、逆アシル化接近の場合は、従って脱離基が引きつけられる。アシル 化型のXaは、次いで、標準の精製法、例えば透析、クロマトグラフィー、選択 抽出法などを用いて反応混合物から精製される。 AcXaの医薬として役立つ本発明の化合物は、インビボで適当なりリアランス 時間を保証する適当な脱アクリル化速度を有しなければならない。この脱アクリ ル化速度は、緩衝液中、インビトロで少なくとも5分間の半減期を有して(する 場合、プロトロンビナーゼ検定法および/または凝固検定法を用−1で、測定さ れ得る。脱アクリル化反応は、Sm1th、 R,A、G、ら、”Progre ss in Fibronolosis−(1985)■巻、pp、 227− 231 (Churchill Livingstone)に記載されて(入る よう(こして直接i11定され得る。プロトロンビナーゼおよび凝固検定法(よ 、Wolf。 D、 L、ら、J Biol Chew (1991) (印刷中)(こ記載さ れて0る。 皮王虱えで1立 本発明のXai因子ペプチドはプロトロンビナーゼ阻害剤であるので、血栓症に よって複雑になった処置法、および病因力fトロンビン生成を伴う症状に有用で ある。これらの症状(こ(よ、冠状および末梢の血管形成術およびアテレクトミ ーを含む血管介入中、および血管1<イノくス装置(末梢および冠状の)の前後 での不安定狭心症(すなわち安静狭心症)および急性血管閉鎖、心筋梗塞形成に 対する血栓崩壊治療後の再閉塞、血栓による発作(徐々にひどくなる発作)、お よび脈管炎による血栓症(川崎病)のような動脈血栓症を伴う症状力;含まれる 。また下肢の深部静脈の血栓症、肺塞栓症、腎静脈、肝静脈および工大静脈の血 栓症、ならびに海綿静脈洞の血栓症のような静脈血栓症を伴う症状も含まれる。 他の標的症状としては、散在した脈管内凝固を伴う敗血症、他の状況ζこお(す る散在した脈管内凝固、血栓性血小板減少性紫斑病、および未知の病因によるま れな症状(抗凝血性ル−プス(Lupus anticoagulant))の ような凝固系の散在性活性化を伴う症状である。 本発明のXaiの因子はまた、心肺バイパス、器官の採取時、血液製品または血 液試料の調製時、器官の輸送時および移植時および受容者の関連する治療時にお いて、抗凝固剤および抗炎症剤としても有用である。徐放型のXai因子は、留 置血管内器具(i、v、s、カテーテル、移植片、バッチ)に特に有用である。 血栓症はまた、血管形成術、アテレクトミーまたは血管内膜切除術のような血管 介入に続いて、直接的または間接的に平滑筋細胞の増殖を起こすことによって起 こる再狭窄にも関与しているので、本発明のXai因子はまたこの症状の治療に も有用である。 成人呼吸促進症候群(ARDS)は、プロ血栓(prothrombotic) 内皮が炎症および増殖の成分とともに存在していると思われる「内毒素」疾患で あると考えられる;従って、Xai因子はまたARDSの治療にも有用である。 治療に用いる本発明のXaf因子ペプチドは、例えば、肚1罰ton’s Ph armaceutical 5ciences、 Mack Publishi ng Company、最新版、Easton、 PAに記載されているように 、典型的に注射によってタンパク賃を投与するのに通常用いられる賦形剤を用い て、投与用に調剤される。抗血栓症効果を与えるために、Xai因子タンパク質 は、好ましくは注射により、および好ましくは静脈注射によって全身に投与され る。投与量のレベルは、被検者の症状および選択される特定のXai因子の実施 態様を含む、多くの因子に依存している。しかしながら、適切な投与量の範囲は 、連続注射投与量当り1人の患者に対して1〜505gのオーダーである。注射 を行うために、このタンパク質は、例えばハンクス液、リンゲル液、ブドウ糖溶 液、および各種の緩衝液のような液体媒体に溶解させるかまたは懸濁させる。安 定剤のような追加の賦形剤もまた使用され得る。 本発明のペプチドは、注射の他に、全開、経口投与、鼻腔内噴霧法を含む経粘膜 投与、および徐放性製剤によって全身に投与され得る。他の製剤には、リポソー ムのような被包製剤が含まれる。 Xai因子は、治療剤としての用途に加えて、ポリクローナル抗血清を生成させ るか、または不朽化パートナ−に融合させて、このペプチドに特異的なモノクロ ーナル抗体の起源が得られ得る細胞を作るために使用され得る。これらの抗体は 、受動的治療または診断の手段として有用である。 改変されてインビボでの半減期が延長された、本発明のXa因子は、血友病の原 因がX因子の遺伝子にあるのか、またはさらに広く蔓延している種類の血友病A およびBにあるのかにかかわらず、血友病を治療するのに有用である。この用途 では、半減期を延長されたXa因子を、Xai因子について先に述べたのと類似 の投与量レベルおよび製剤を用いて、非経口でまたは全身に投与される。投与は 典型的に注射によって行われるが、経粘膜法、経皮法などのような他の全身系の 方法もまた利用され得る。これらの投与経路に用いる製剤は、上記のものと同様 でる。特に、当該技術分野で広く知られているような各種の小胞または徐放系を 利用するのが有利である。例えばG11es、 A、R,ら、 rit J H ematol (198g) 69:491−497には、ホスファチジルコリ ン−ホスファチジルセリンの小胞にXa因子を配合することが記載されている。 同様に、寿命を延長されたXa因子はこの方式で投与され得る。 以下に述べる実施例は本発明を例示するのを目的とし、本発明を限定するもので はない。 L立史上 して1′ の ゛ヒトxrx。 コード るD の ヒトX因子の全長cDNAクローンを、W、R,Church博士、Uniye rsity of Vermontから入手した(図4)。このcDNAは図1 のアミノ酸配列また対立遺伝子の変異型をコードする。このヒトX因子のcDN Aを、ベクターpBsII (Stratagene)のEcoR[部位にクロ ーニングしてpBSXを得た。全X因子のコーディング領域を含有するpBsX のHindll I−Xbalフラグメントを、ベクターM13mp19 (M p19X)の旧ndll I−X ba1部位にサブクローニングした。 次に、Kunkel、T、A、ら、Methods ’ nz no (198 )”)154:367に記載されているようにして、オリゴヌクレオチド部位特 異的突然変異誘発を行った。 下記の形態のものが生成した。 オリゴマーTGCCGA GGG GACGCCGGG GGCCCG CAC を用いて、X因子の重鎖の185aa位置におけるセリン(S+as)をアラニ ン(AlB2)に変換してrXiA+8sを得たOオリゴマーACCTAT G ACTTCAACATCGCCGTG CTCを用いて、X因子の重鎖の88a a位置におけるアスパラギン酸(Dss)をアスパラギン(Nes)に変換して rXi118sをコードする遺伝子を得た。 両方のオリゴマーを使って、rXiNesA+ssをコードする遺伝子を得た( これらの部位の位置については図1参照)。オリゴヌクレオチド特異的突然変異 誘発の確認は、ジデオキシ配列決定法で行った。 L皿五l ヒトXa の を ったj rX’ をコード るDNAの 活性化ペプチドを欠失させ、オリゴヌクレオチド部位特異的突然変異誘発(Ku nkal、 T、 A、ら、Methods in Enz mol (198 7> 154:367) l、:よッテ、ヒトX因子(Mp19X)のcDNA を、種々の切り形の形態のヒトXa因子(集合的にrX’と称する)をコードす るように変換した。対応するアミノ酸の変更において採用された次に続くオリゴ ヌクレオチドは次のとおりである。 rX゛△O: ACCCTG GAA CGCAGG AAG AGG ATC GTG GGA GGCCAG GAA TGClこれはX因子の軽鎖のC末端 に続くアルギニン(R142)と、X因子の活性化ペプチドの53aaのインロ イシン(153)(連鎖の1aa)とを−直線上に配列した。 rX’△l : ACCCTG GAA CGCAGG AAG AGG AG A ATCGTG GGAGGCCAG GAA TGC、コレハ上記(DR( t2と、X因子の活性化ペプチドのアルギニン(R52)とを−直線上に配列し た。 rX’△2: ACCCTG GAA CGCAGG AAG AGG CGG  CGG AAA AGAATCGTG GGA GGCCAG GAA TG C,コれはX因子の軽鎖に続<R+42を2つのアミノ酸、アルギニン(R+a i)とりシン(K+4a)で延長し、この末端とX因子の活性化ペプチドのR5 2とを一直線上に配列した(図2)。 rX’△3 : ACCCTG GAA CGCAGG AAG AGG CC T AGG CCA TCTCGG AAA CGCAGG ATCGTG G GA GGCCAG GAA TGC,これはEhrilich、 H,J、ら 、 LL加」1聾(1989) 2ii:1429gに記載されているようにし てX因子の軽鎖に続< R142を7つのアミノ酸、プロリン(P冒3)、アル ギニン(R144)、プロリン(PI45)、セリン(S+46)、アルギニン (R+47)、リジン(KI48)、アルギニン(R1−9)で延長し、次いで この末端とX因子の活性化ポリペプチドのR52とを一直線上に配列した。 上記のオリゴヌクレオチド特異的突然変異誘発の確認はジデオキシ配列決定法で 行った。 さらに以下に説明するように、rX’Δ2由来の前駆物質は、CHO細胞内で組 み換え法により産生されると内因的に開裂されて、直接、活性型のrXaが得ら れた。rX゛△0由来の前駆物質は、組み換え法により産生された場合、CHO 細胞内で内因的に開裂されることはなかった。rX’△1またはrX°△3由来 の前駆物質は不完全に開裂された。rX’△0、rX’△1およびrX’Δ3由 来の二量体ペプチドは酵素として活性ではなかった。 見立史ユ として\ な ンの+ rX’i をフード るDNAの 実施例2に記載したcDNA X’因子構造体を、実施例1に記載のオリゴヌク レオチド部位特異的突然変異誘発によって、触媒として不活性型のX’ (rX ’ i)をコードするように変換した。 これらの構造体には、図3に示すようなrX’ i (△2) Ne8(rX’ i(△2) Net)およびrX’i(Δ2) N5sA+asが含まれる。 L立五工 T rxおよびrX’ をコード る゛ の発現ベクターpRC/CMV (I nvitrogen)を、そのCMVプロモーターをSRαプロモーター(Ta kabe、Y、ら、Mo1ec Cal B’ 1(1988> 8・466) で置換して改変した。SRαプロモーターを含有するClal部位にタレノウポ リメラーゼによって満たされたC1al−Xbalフラグメントを発現ベクター pBJ1 (Lin、 A、ら、鉦ムlコ(1990) 249:677および M、 Davis、 5tanford Universityから入手可能) から単離し、発現ベクターpBNを生成するpRC/CMVのNrul−Xba 1部位にサブクローニングした。SRαプロモーター、ラン成長ホルモンポリア デニル化部位およびM13複製起点を含有するpBNの5tulフラグメントを 、発現ベクターpBDを生成するpsV2DHPRの5tu1部位にサブクロー ニングした。実施例に記載した前駆物質DNAのMp19 Smal−EcoR ’/フラグメントは、クレノウボリメラーゼによって満たされたpBNおよびp BDのXba1部位にサブクローニングした。 得られた発現ベクターを、リボフェクシヲン(1ipofecti。 n) (BRL)によって、CHO中にトランスフェクトした。トランスフェク トされたクローンの選択は、1+*g/mlのG418ネオマイシン(Gibc o)または25mg/mlのメトトレキセート(Sigma)によって行った。 シングルクローンをクローニングシリンターによって単離し広げ、発現レベルを 、Harlot、 E、およびLane、 D、、 Antibodies ( 198g)、Co1d Spring Harbor Laboratory。 New Yorkに記載のようにして標準的な固相抗体捕獲検定法(ELISA )によって、24時間、血清を除去した培地上で測定した。 このELISA法では、ウサギポリクローナル抗ヒトX因子(STAGO,Am erican Diagnostics Inc、)の−次抗体、およびペルオ キシダーゼ複合ヤギIgGのウサギ特異的二次抗体を利用した。 構造体pBNX、、pBNX’△0、pBIIIX’Δ1、pBNX’△2およ びpBNX’Δ3由来のクローンを10%仔ウシ血清、ペニシリン、ストレプト マイシン、グルタミンおよび10μg/+ilのビタミンKを補ったRPMI培 地を入れたT−75組織培養フラスコ中で密集状態になるまで広げ、血清を除去 した培地で4回洗浄し、血清を除去した培地とともに一夜インキュベートした。 インキュベート後、培地を収穫し、3000rpmで遠心分離し、2mlを10 %トリクロロ酢酸(TCA)で沈澱させた。そのTCAペレットを100%アセ トンで3回洗浄し、0.05+*1の5DS−PAGE試料緩衝液、またはIM のβメルカプトエタノール含有5DS−PAGE試料緩衝液0.05mに再懸濁 させた。得られた懸濁液の10μmずつの2つを、12%SDSポリアクリルア ミドゲル上で電気泳動し、[mmobilonフィルター(Millfpore )に移行した。−次ヒトX因子ポリクローナルウサギ血清(STAGO,Ame rican Diagnostics、Inc、)の、1%脱脂乾燥乳、0.1 %Nl’40、IQMM l−リス−HCl pH7,5、および150mmN aC1からなる液による1/4000希釈液についてウェスタンプコツト分析を 行った。二次抗体は125Iで標識したFahロバ抗ウサつIgG (Amer sham)であった。オートラジオグラフィーを増感スクリーンを用いて一70 ℃で一夜実施した。 抗体反応性のパターンが、予想した生成物が生成したことを示した。5つの全生 成物、すなわちrX、rX’△O,rX’△1、rX’△2およびrX’△3由 来の生成物は、ウサギ多価ヒトX因子抗血清に基づいた上記ELISA法で陽性 であった。ELISA法は、マウスのモノクローナル抗体であるMab323、 Mab743およびMab325についても実施した。Mab323は特に活性 化ペプチドに対して反応性である。Mab743は、活性型または不活性型のヒ トX因子のいずれに対しても反応性である。Mab325はカルシウム依存性で かつ軽鎖に対して特異的であり、この抗体はγカルボキシル化領域と反応する。 上記5つの構造体を含有する培養由来のどの上澄み液も、ELISA法で、Ma b743とMab3Z5に対して陽性であった。従って、翻訳後のGLAプロセ 7ングがすべての場合に示された。rX’変異体はすべてMab323と反応で きなかったが、このことはこの変異体には活性化ペプチドが存在しないことを確 証している。 図5は、rX、 rX’△O,rX’Δ1、rX’△2、rX’△3およびCl l0対照培地由来の生成物について、ホゾクローナルウサギ抗血清を用いて行っ たウェスタンプロット分析の結果を示す。Xに対するウサギポリクローナル抗血 清は、ヒトXa因子の十分に処理した重鎮を局在化させるのに宵効でなかった。 そのためすべての場合において、活性化重鎖によって占められると予想された位 置が現れていない。図;aはこれらの組み換えタンパク質の還元型を示し、図5 bは同タンパク質の非還元型を示す。レーン1は0.7μgの天然のヒトX因子 (C,Esmom博士、OMRF、University of 0klaho +*a) ; レーン2はrx; レーン3はrX’△0; レーン4はrX’ △l; レーン5はrX’△2; レーン6はrX’△3;レーン7はCHO対 照培地をそれぞれ示す。 図58は、rXとrX’△2の組み換え生成物が、還元条件下で分離可能な二量 体タンパク質であることを示している。rX’Δ0、rX’△1およびrX’△ 3の発現生成物は、明らかに大部分が一本鎖の生成物である。処理されていない X°因子−重鎖は、レーン3−7に示されているように、重鎮と変則的に共移動 (CO冒igrate)するようであり、これは明かに、新規な開裂部位のタン パク質分解プロセシングの度合が原因である。これらのX゛前駆物質タンパク質 が適切に処理されないことは、実施例8に記載した凝固検定法の結果と一致した 。実施例8は、Xa因子、RVVで活性化されたX因子もしくは組み換えX因子 、およびX°△2は同等に活性であるが、一方残りのX゛が分泌した生成物は、 効率が劇的に低く、少なくとも5桁はど低い。酵素活性に関するデータを表1に 示す。 退二L 「触媒効率」と記載した表1の欄は、必要に応じてRVVで活性化された各種の 因子、アミド分解性基質活性(amidolytic 5ubatrate a ctivity)を示す。提示した触媒効率はkcat/Kmの比率であり、血 漿のX因子に対する結果に標準化した。表に示すように、組み換えX因子および X°△2の両方は、X因子依存性2PT凝固検定法では活性であったが、残りの 組み換えタン74り質の酵素活性は4桁低かった。 図5bからみて、Xoをコードする遺伝子の発現生成物は、分子量が「Xもしく は天然のX因子より低いことは明らかである。 支五五五 rlにおよびx゛2の 組み換えX因子およびX゛Δ2の両方は、均質になるまで次のように精製した。 すなわち密集状態まで増殖させた後、pBNXもしくはpBNX’△2でトラン スフェクトされたCHO細胞を血清を除去した培地で4〜5回洗浄した。次にそ の細胞を、4μgemlのビタミンに3を補った血清を除去した培地中、37° Cで連続24時間培養した。 収穫した培地を15.000 X gで20分間遠心分離し、次いで0.2μm のフィルターで上澄み液を濾過した。培地に、トリスHCIpi17. Sを2 0dまでおよびNaEDTAを10mMまで添加し、得られたものをQ−Sep harose Fast Flow(Pharmacia)でりovトゲラフイ ーを行った。クロマトグラフィーの全工程を4℃で行った。 カラムを、20mM トリス、pH7,5,10+aM EDTA、 0.15 M NaC1で徹底的に洗浄し、タンハク質を、201M ) ’J スpH7 ,5,0,5M NaC1,5!IM CaCl2で溶離した。ピーク画分をプ ールし、−20’Cで凍結して貯蔵するか、またはChurch、 W、R,ら 、Thro+a Res (1985) 38:417−424に記載されてい るようにして、抗X因子モノクローナル抗体アフィニティーカラムに直接加えた 。単離に用いた抗体(aHFX−1d、Mab B12−A5)はヒトX因子に 対して特異的であり、Ca”によって影響されず、かっX因子およびXa因子の 両方に結合する(未発表データ)。rX’因子を、さらに、Krishnasv amyら、J Biol Chem (1987) 26ユ:3291−329 9に記載されていルヨウにして、ベンズアミジン−セファロース カラム(Pi erce)で精製した。タンパク質の濃度は、定量ELISA法、タンパク質比 色検定法(Harlow、 Eら、−Antibodies、 A Labor atory Manual−(1988>、 Co1d Spring Har bor Laboratories。 Co1d Spring Harbor、 New York)および吸光係数 が116、そしてX因子については分子量58.900、およびX°△2につい ては分子量46.000を用いた280nmにおける吸光度測定法で測定した。 PI製された因子を、還元条件下で5DS−PAGEを行って銀で染色したとこ ろ、組み換え法で生成したX因子は、全長の前駆物質(75kD)、活性化ペプ チドを含有する重鎖(45kD)および軽鎖(22kD)を表す3つのバンドに に分離されていることを示した。 ナイロンフィルターにエレクトロトランスファー(electrotransf er)を行ってからアミ/末端の配列分析を行ったところ、軽鎖は、不均質で、 27%がVa137で始まり、そして73%がAla4!で始まり、一方75K Dの種も不均質で、41%が’/alx7で始まり、そして59%がAlaa+ で始まることが分かった。 尖1」■ 飄 えヒトx−rxjおよびrX’i をコード る゛ の 不活性型に変換するために選択したX°型は、図4に示すrX゛△2型であった 。rX、rX’(△2)、rXiNssA+ss、rXiA+ss、rX’1( △2)N[lsA+ssおよびrX’ 1Nss(△2)のためにpBNで誘導 された細胞系を、実施例4に記載したようにしてl100cO+2+:7−ラビ ン内で密集状態にまで増殖させ、血清を除去した培養液で4回洗浄し、50m1 の血清を除去した培養液とともに一夜インキュベートシた。その培養液は毎日補 充して収穫した。 連続収穫物をプールして、3000rp+*で遠心分離し、次に、CEsmon 博士(OMRF、 University or Oklahoma)より提供 されたX因子特異的モノクローナル抗体(Mab)アフィニティーカラム(Ma b717)に直接通過させた。結合した「X因子」を80%のエチレングリフー ルでMab717カラムから溶出し、10mM l−リス HCI pH7,5 ,15QIIIM NaClに対して通板し、Cen triconl O透過 装置(Amicon)で濃縮した。「X因子」タンパク質の濃度は、実施例4に 記載されているように連続希釈液を用いて、ヒトX因子の標準製剤(Haema tologic Technologies、 [nc、、 C,Esmon、  OMRF、 University of Oklahoma>と比較して、 ELISA法で測定した。 精製したタンパク質は、実施例4に概説したウェスタンプロット分析法で特性を 決定した。図6は、これらのβ−メルカプトエタノールで還元され、Mab71 7で精製された組換えヒトX因子類似体のウェスタンプロットを示す。レーン1 は、0.1μgのヒトX01aematologic Technologie s、Inc、) : レーン2は0.1 μgのヒトXa(Haematolo gic Technologies、Inc、) ; L/ −ン3は0.1μ gのrx; レーン4は0.16MgのrX’△2; レーン5は0.13Mg のrXiNssrA+es ; レーン6は0.15MgのrXiA+as :  レーン7は0.187MgのrX’ i (Δ2)Nss ; レーン8は0 .05MgのrX’i(△2)NsgA+gsである。 還元条件で、ヒ)XおよびヒトXaは二量体型であり; ヒ1−Xaは、活性化 ペプチドがないため、低分子量型の重鎮を示すことは明らかである。レーン3の 組換えヒトxは天然のヒトXに類似しているが、ある種の一本鎖前駆物質である ことは明らかである。レーン4には、組み換えrX’△2も重鎖と軽鎖に開裂す ることが示されている。レーン5および6においては、改変された組み換えXi タンパク質が組み換えヒトXと類似の様式で挙動している。予想されるように、 レーン7および8は、x゛1のタンパク質分解開裂によって誘導されたモノマー 、重鎖および軽鎖が存在していることを示す。 支血史工 み えヒトX の 天然のヒトx因子;xa因子、組み換えX(rX)、rX’△0、rX’△1、 rX’△2、rX’△3、rXiNssA+ss、rXiNss、rX’i(△ 2)NssA185、および不活性のウシXa%C,Emon博士(OMRF、  University of 0klahona)から提供されたXai−A PMSF(Skogen、 W、F、ら、J Biol Chem (1984 ) 259:2306)による、クロモシムX(chrom。 zym X) (N−メト牛ジカルボニルーD−ノルロイシーグリシルーアルギ :−7−4−:−トラニリドアセテート、Boehringer Mannhe im)の加水分解の動力学的測定を、室温で、Mo1ecular Devic esVmax分光光度計の96ウエルのマイクロタイタープレート中で試験した 。405nMの吸光度を連続的にモニターして、反応速度をその機械によって直 接測定し、Enzfitterプログラム(1:1sevier Press) によってプロットした。タンパク質の濃度はELISA法(実施例6)によって 測定した。酵素はすべて、0.1%ラウン清アルブミン(BSA)、50mM  トリスHCI、 pH8,0,1501MNaC1で適当な濃度に希釈した。  50mM )リスHCI、 pH8,0,150mM NaC1および2.5+ mM CaCl2中で反応は2回行った。すべての組み換えヒトX°因子は、Q AE−セファロース(Pharn+acia)を用いて精製され濃縮されたRX °△0、rX’△1およびrX’△3を除いて、すべてMab717で精製され た〈実施例6 ) (Skogen、 V/、 Fら、J Biol CheI ll(1984) 259:2306)。 rX、 rXiNasA+ss、rXiNssおよびrXaiNssA+ 85 を含有するベクター由来の組み換え法で生成したペプチドをラッセルクサリヘビ 毒とともに5分間予備インキニベーションを行って処理して、これらをXa型ま たはXai型に変換した。rX’△0. rX’△i、rX’Δ2およびrX’ △3含有のベクター由来のペプチドは、この方法では処理されなかった。 図7は、天然のヒ+−X因子およびXa因子と組み換えヒトrXおよびrX’由 来の活性化型とを比較するラインウィーバーーバークブロノトである。図73は ヒトX;図7bはヒトxa;図7cはヒトrX(ラッセルクサリヘビ毒のプロテ アーゼで処理した);図7dはヒトrX’(プロテアーゼで処理しなかった)で ある。 表2は、KcatとKmの値について、組み換え法で生成したヒトX因子類と、 Haematologic Technologies、 Inc、から供給さ れた天然のヒ)X因子およびXa因子との比較を示す。 (以下余白) 表」− Xa コロ7 184 1996 X 103rX’ΔON、D、 −− rX’Δl N、D、 −− rX’Δ2 17 149 115 X 10コrX’Δコ N、D、 −− rXiN88AA185N、D、 −−もちろん不活性化型はいずれも値を示さ ず; rX’型のながのrX゛Δ2だけが活性を示した。 1血史盈 ヒトX Xaな゛びに えヒト「XおよびrX’のX プロトロンビナーゼ 八  の゛ X因子依存性プロトロンビナーゼ複合体の活性を、トロンビンによるクロモシム TH(h フルーグリシル−プロリル−アルギニン−4−ニトロアニリドアセテ ート、Boehringer Mannheim)の加水分解の速度を、Mo1 ecular Devices vIIlax分光光度計の96ウエルのマイク ロタイタープレート中で、室温で測定することによって決定した。40SnMの 吸光度を連続的にモニターし、最初の1分間の反応速度を、その機械で直接測定 し、Enzfitterプログラム(Elsevier)を用いてプロットした 。反応混合物は3つずつ次の組成で作った。すなわちELISA法(実施例6) で測定された0、05x 10−’Mから1.5X 10−9Mの「X因子」、 0.5×10−8Mヒトプoトoンビン(STAGO,American Di agnostics。 Inc、)、7.5X 10−’MヒトVa因子(Haematologic  Technologies、Inc、)、20X 10−8Mホスホコリン/ホ スホセリン75%/25%(PCPS) (f、R,Church博士、Uni versity of Vermontにより提供)または等量のウサギ脳セフ ァリン(Sigma) (実mN9)、0.1%BSA (Sigma)、0. lX10−3MクロモシムTH(Boehringer Mannheim)、 25mM )リス)ICI pH7,5,150mM Naclおよび5d C aCl2の組成である。 ヒトrX因子およびrX’因子依存性のプロトロンビナーゼ複合体の活性はPC PSを利用し、ヒトX因子およびXa因子依存性のプロトロンビナーゼ複合体の 活性はセファリンを利用した。ヒトX因子およびrX因子は、ラノセルクサリヘ ビ毒(Haematol。 gic Technologies、 Inc、)とともに5分間予備インキュ ベートした。蛍光シグナルの増大によって測定した、クロモシムTHのトロンビ ンによる加水分解は、実験プロトコル全体を通じて通じて直線的であツタ。59 .2X 10−’Mノ濃度(D rXiN88A+ as、10.2X 10− 9Mの濃度のbXai−APMSFの場合は観察可能な速度を示さなかった。図 8a〜8dは、ヒトX(図8a)、ヒトXa(図8b)(Haematolog ic Technologies、 Inc、) 、組換えヒトrX(プロテア ーゼで処理した後)(図8c)および組換えヒトrX’Δ2(プロテアーゼで処 理しなかった後)(図8d)の、X因子依存性プロトロンビナーゼ複合体活性を 比較している。すべて同等に活性を有する。 支敷医l 二ユ旦盤二 Mab71フで精製したrXおよびrXaを、MLA Electra8007  イブロメーターを用い自動2段階プロトロンビン検定法で血漿凝固活性につい て検定した。酵素タンパク質の濃度はELISA法(実施例6)によって測定し 、使用する前に0.1%BSA、 150a+M Naclで希釈した。ウシX 因子およびVII因子が不足している血漿(Sigma)ならびにウサギ脳セフ ァリン(Sigma)を、メーカーの説明書にしたがって調製した。ラッセルク サリヘビ毒0.1Mg/mlをヒトxおよびrXの検定液に添加した。反応混合 物は、0.1+ilのX因子、0.1mlの150mM Nacl、 0.1a +1のセファリンおよび0131の25mM CaCl2を含有した。各濃度に ついて2回ずつ試験し、2回の実験結果の平均値を計算した。図9は、ヒトx、 ヒトXa、ヒ)rXおよびヒh rXaの血漿凝固活性を比較しティる。計算の 結果、ヒhrXは活性がヒトXの45%であり、ヒトrXaは活性がヒトXaの 32%であった。 実if町」 rXiNssA+ss ヒトrX°i Δ2N98AI85およびウシbXai −APMSFによるプロトロンビナーゼ 4 ° のヒトrXiNssA+as による、天然ヒトX因子依存性プロトロビナーゼ複合体活性の阻害、ならびにヒ トrX’i(Δ2) N5sA+ss (rXai)およびウシbXai−AP MSF (C,Esmon、 OMRF、 Universityof Okl ahoma)による、天然Xa因子(5X 10−9M)依存性のプロトロンビ ナーゼ複合体活性の阻害を、実施例8に詳細に述べたようにして試験した。動力 学的因子および1度形成された複合体の強度のために、XとXiおよびXaとX aiを直接比較する必要がある。ヒトrXiNasAs+sは、O−1Mg/m lのラッセルクサリヘビ毒とともに5分間予備インキュベートした。ヒトX因子 およびXa因子の濃度はIXLO−9Mであった。 図10は、bXai−APMSFおよびrX’ i (Δ2) N5sAtas  (rXai)による、ヒ)Xa因子依存性プロトロンビナーゼ複合体の濃度依 存性阻害、ならびにrXiNssA+ssによるヒトX因子依存性プロトロンピ ナーセ複合体の阻害を示す。bXai−APMSFによる50%阻害は0.9X 10−9Mの濃度で得られ、rXM(Δ2) N5sA+ssによる50%阻害 は6X10−9Mの濃度で得られ、およびrX 1NssA+ asによる50 %阻害は10.6 X 10−’Mの濃度で得られた。 1血匠且 アシル Xa の ヒト組換えXa(rXa)を実施例5に記載されているように調製し、ラッセル クサリヘビ毒で開裂した。rXaを生理食塩水溶液(2u not/25m1) に溶解し、4°Cで20分間攪拌しながら、p−トルオイル酸のp−ニトロフェ ニルエステル5μmolで処理した。 得られた反応混合物を、グリセリン/生理食塩水に対して透析し、得られた透析 液は0°Cで貯蔵する。 Figurel、+zl−Y、、 lEr1F1gure2. j4xl)jl l−に’(r’)C’)ei2’s’已凪J旦j 18−−一・・・・・−一 訃→、 ?’(51(LLM) F;gure 7b、×@4 フイ/ウィ−r\’−−t(”−77°口 7F 1/(51(μM) 1/[!51 (μM) Figure 7d、 rXasライどI−ハ’−1j−クフ”−bFIGUR E 8a \□i:;)□;iKイ)す・tプロPロ゛ル゛アー゛旬=7”↑b鋒ン右す′ 4=。 FIGURE 8b [Xal (nM) FIGURE 8c rX目シ1に今・はフ・レトO’y Cz’たz°棟右εを元ト五[「xl ( nMl F工GURE 8d F工GURE 9 人固ト衣ゴ)十エエ4突T鳴フ゛cLl−0711/゛ンー珪しh口手火、ツ] F工GURE 10 [P4i1+ (nm1 国際調査報告 フロントページの続き (51) Int、 C1,5識別記号 庁内整理番号C12N 5/10 //C07K 7/1.OZNA 8318−4HI

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.図1に示す軽鎖の1−139位および重鎖の1−254位のアミノ酸配列と 少なくとも80%の相同性を有する二本鎖Xai因子ペプチドであって、該Xa i因子がプロトロンビナーゼ複合体の形成時にXa因子と競合することが可能で あり、そして、該Xai因子が該複合体に含有されているときにはタンパク質が 水分解活性をもたらさない、二本鎖Xai因子ペプチド。
  2. 2.図1に示す軽鎖の185位の残基に相当するセリン残基が、異なるアミノ酸 で置換されているか、および/または図1に示す重鎖の88位の残基に相当する アスパラギン酸残基が他のアミノ酸で置換されている、請求項1に記載のXai 因子。
  3. 3.セリンの置換がアラニル残基で、アスパラギン酸の置換がアスパラギン残基 である、請求項2に記載のXai因子。
  4. 4.タンパク質加水分解反応によってXai因子に変換し得る一本鎖前駆物質ポ リペプチドであって、該Xai因子が図1に示す軽鎖の1−139位および重鎖 の1−254位のアミノ酸配列と少なくとも80%の相同性を有し、該Xai因 子がプロトロンビナーゼ複合体の形成時にXa因子と競合することが可能であり 、そして、該Xa因子が該複合体に含有されているときにはタンパク質加水分解 活性をもたらさない、一本鎖前駆物質ポリペプチド。
  5. 5.X因子に対して生成する抗体と反応性である、請求項4に記載のポリペプチ ド前駆物質。
  6. 6.図1に示す重鎖の185位の残基に相当するセリン残基が他のアミノ酸で置 換されているか、および/または図1に示す重鎖の88位の残基に相当するアス パラギン酸残基が他のアミノ酸で置換されている、請求項4に記載のポリペプチ ド前駆物質。
  7. 7.改変されていない型で、図1に示す軽鎖の1−139位のアミノ酸および重 鎖の1−254位のアミノ酸のアミノ酸配列を有する、請求項6に記載のポリペ プチド前駆物質。
  8. 8.前記軽鎖および重鎖が、図1に示す活性化ペプチドと少なくとも80%の相 同性を有するアミノ酸配列によって連結されている、請求項6に記載のポリペプ チド前駆物質。
  9. 9.前記軽鎖および重鎖が、本質的にプロテアーゼ開裂部位からなるアミノ酸配 列で連結されている、請求項6に記載のポリペプチド。
  10. 10.前記開裂部位がRKRRKRであって、前記軽鎖および重鎖が、本質的に プロテアーゼ開裂部位からなるアミノ酸配列で連結されている、請求項9に記載 のポリペプチド。
  11. 11.請求項4に記載の前駆物質ポリペプチドをコードするDNA配列。
  12. 12.発現系が宿主細胞にトランスフエクトし、形質転換させ、そして、該宿主 細胞を該発現に好ましい条件下で培養した時に、請求項4に記載の前駆物質ポリ ペプチドをコードするDNA配列を発現可能な組み換え発現ベクターであって、 該発現系が該DNAを発現させるための制御配列に作動可能に連結された、請求 項4に記載の前駆物質ポリペプチドをコードするDNA配列を含有する、組み換 え発現ベクター。
  13. 13.請求項12に記載の発現系で形質転換された組み換え宿主細胞。
  14. 14.タンパク質過水分解反応によってXai因子に変換可能な一本鎖前駆物質 ポリペプチドの生成方法であって、該一本鎖前駆物質ポリペプチドをコードする DNAを発現させるのに好ましい条件下で請求項13に記載の細胞を培養し、そ して 産生された該前駆物質ポリペプチドまたはそのタンパク質分解生成物を回収する ことを包含する、方法。
  15. 15.動物被検体における血栓症を予防または治療するのに用いる製薬組成物で あって、血栓症を緩和するかまたは予防するのに有効な量の請求項1に記載のX ai因子を、製薬的に受容可能な賦形剤と混合した状態で含有する、製薬組成物 。
  16. 16.動物被検体における炎症を予防または治療するのに用いる製薬組成物であ って、炎症を緩和するかまたは予防するのに有効な量の請求項1に記載のXai 因子を、製薬的に受容可能な賦形剤と混合した状態で含有する、製薬組成物。
  17. 17.動物被検体における再狭窄を予防または治療するのに用いる製薬組成物で あって、再狭窄を緩和するかまたは予防するのに有効な量の請求項1に記載のX ai因子を、製薬的に受容可能な賦形剤と混合した状態で含有する、製薬組成物 。
  18. 18.動物被検体における移植手術時の合併症の予防または治療に用いる製薬組 成物であって、移植手術時の合併症を緩和するかまたは予防するのに有効な量の 請求項1に記載のXai因子を、製薬的に受容可能な賦形剤と混合した状態で含 有する、製薬組成物。
  19. 19.血栓症を治療するのに有用なXai因子の調製方法であって、 請求項4に記載の前駆物質ポリペプチドを、該前駆物質を開製するのに有効な量 のプロテアーゼと接触させ、そして生成したXai因子を回収することを含有す る、方法。
  20. 20.前記プロテアーゼが、ラッセルクサリヘビ毒の抽出物中に含有されている 、請求項19に記載の方法。
  21. 21.請求項19に記載の方法で製造されるXai因子。
  22. 22.血清中での半減期を延長するように改変されたXa因子であって、該改変 された型のXa因子が血清の存在下で活性Xa因子を生成する、Xa因子。
  23. 23.前記改変されたXa因子がアシル化Xa因子である、請求項22記載の改 変されたXa因子。
  24. 24.血友病の治療に用いる製薬組成物であって、請求項22に記載の改変され たXa因子を、製薬的に受容可能な賦形剤と混合した状態で含有する、製薬組成 物。
  25. 25.動物被検体における血栓症を予防または治療する方法であって、そのよう な治療を要する被検体に、請求項1に記載のXai因子またはその製薬組成物の 有効量を投与することを包含する、方法。
  26. 26.動物被検体における炎症を予防または治療する方法であって、そのような 治療を要する被検体に、請求項1に記載のXai因子またはその製薬組成物の有 効量を投与することを包含する、方法。
  27. 27.動物被検体における再狭窄を予防または治療する方法であって、そのよう な治療を要する被検体に、請求項1に記載のXai因子またはその製薬組成物の 有効量を投与することを包含する、方法。
  28. 28.動物被検体における移植手術時の合併症を予防または治療する方法であっ て、そのような治療を要する被検体に、請求項1に記載のXai因子またはその 製薬組成物の有効量を投与することを包含する、方法。
  29. 29.ヒト被検体の血友病を治療する方法であって、そのような治療を要する被 検体に、該被検体における血友病の作用を相殺するのに有効な量の、改変されて 血清中での半減期を延長されたXa因子を投与することを包含する、方法。
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