JPH06502545A - c−kitに対するモノクローナル抗体 - Google Patents

c−kitに対するモノクローナル抗体

Info

Publication number
JPH06502545A
JPH06502545A JP4510419A JP51041992A JPH06502545A JP H06502545 A JPH06502545 A JP H06502545A JP 4510419 A JP4510419 A JP 4510419A JP 51041992 A JP51041992 A JP 51041992A JP H06502545 A JPH06502545 A JP H06502545A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cells
kit
antibody
antibodies
kit receptor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4510419A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0768279B2 (ja
Inventor
バートケ イルセ
コストカ,グンター
ナオヨックス,クルト
ウルリッヒ,アクセル
Original Assignee
ベーリンガー マンハイム ゲーエムベーハー
マックス プランク ゲゼルシャフト ツール フェルデルング デル ヴィッセンシャフテン エー.ヴェー.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ベーリンガー マンハイム ゲーエムベーハー, マックス プランク ゲゼルシャフト ツール フェルデルング デル ヴィッセンシャフテン エー.ヴェー. filed Critical ベーリンガー マンハイム ゲーエムベーハー
Publication of JPH06502545A publication Critical patent/JPH06502545A/ja
Publication of JPH0768279B2 publication Critical patent/JPH0768279B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • C07K16/18Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans
    • C07K16/32Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans against translation products of oncogenes

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 c−kitに対するモノクローナル抗体本発明は、ヒトc−kitレセプターに 対するモノクローナル抗体、並びに該c−kitレセプターの発現の変化を検出 することにより造血細胞の、精上皮腫又は小細胞肺癌の腫瘍の悪性度を試験する 方法に関する。
多細胞生物の細胞の発育、分化及び代謝機能は、ホルモン及び成長因子によって 調節される。多くの場合における第1段階は、細胞表面上のレセプターへのこれ ら因子の結合である。これらレセプターの幾つかでは、この結合は種々の細胞タ ンパクのチロシン残基のリン酸化を誘発する。これらレセプターチロシンキナー ゼが細胞の成長挙動に決定的な影響を有していることを明らかにするのは可能で あった(ヤーデン(Yarden)及びユルリッヒ(UIIrich)、 An n、 Rev、 Biochem、 57 (1988)、 443−478) 。レセプターチロシンキナーゼに関連するオートクリン調節システムは、腫瘍の ためのモデルシステムとして役立つセルラインの形質転換において及び−次腫瘍 組織においても重要な役割を演じている。EGFレセプター及びher2/ne uレセプターの如き確定したレセプターチロシンキナーゼの場合には、該レセプ ターの過剰発現と腫瘍の進行の攻撃性との間の直接的な関係が証明されている( スラモン(Slamon)ら、 5cience 244.1989.707− 712;ジ・フィオレ(Di Fiore)ら、 Ce1l 51. 1987 . 1063−1070)。
レセプターチロシンキナーゼファミリーの更なるメンバーは、ウィルス性腫瘍遺 伝子v−kit(ネコ白血病ウィルスHz4−FeSV)の細胞性相同体として 発見され、クローン化され、そして配列決定されたc−kitである(ヤーデン ら、 EMBOJournat 6 (1987)、 3341−3351)  。それはPDGFレセプター及びC3F−ルセプタ−(c−fms)と実質的な 相同性を有する。ノーサンプロット法を使用する研究で、異なる組織における該 レセプターの特徴的な分布が示されている。c−kit遺伝子の高発現は、造血 細胞において、時に脳組織、メラニン芽細胞、卵巣及び精巣の幹細胞において検 出された(オーラーウルトレガ−(Orr−Urtreger)ら、 Deve lopment 109 (1990)、 911−923)。種々の赤血球性 及び骨髄性セルラインについての研究で、分化の初期段階においてc−kit遺 伝子の発現が示唆されている(アンドレ(Andre)ら、 Oncogene  4 (1989)、 1047−1049) 6例えば、ダリア芽細胞腫細胞 の如き一定の腫瘍も同じ<c−kit遺伝子の際立った発現を示す。
一方、大きさが約30kDのタンパクがマウス線維芽細胞の培養上清からc−k itレセプターの天然リガンドとして単離され、MGE=7スト細胞成長因子( ウィリアムス(Wi I I fans)ら、 Ce1163、 (1990) 、 167−174)又は造血成長因子KL(ファング(Huang)ら、 C e1l ea、 (1990)、 225−233)と呼ばれている。対応する タンパクがラット肝臓細胞からも単離され、5CF=幹細胞因子と呼ばれている (セポ(Zseb□)ら、 Ce1l ea (1990)、 195−201 )。
対応するヒトの因子がマーチン(Martin)らによってクローン化され、S CF、MGF又はスチール・ファクター(S F)と同義に呼ばれている(Ce ll 63 (1990)、 203−211)。
これまで、c−kit遺伝子の発現は、特にノーサンプロット法を使用するc− kit mRNAの検出によって、転写レベルで確認されているだけである。し かしながら、例えば、翻訳レベルについての調節プロセス又は形成されたc−k itレセプタータンパクの安定性が全く登録されていないので、この方法は発現 されたタンパクの量について間接的な示度を与えることができるだけである。従 って、診断薬用には、発現されたタンパクの量を直接に測定することが極めて重 要である。これは、c−kitレセプターに対するモノクローナル抗体を用いる 結果から得られる所望の特異性によってのみ可能である。
ラーカー(N、 Lerner)ら(Blood 77 (1991)、 18 76−1883)は、急性骨髄性白血病の患者の白血芽細胞に対して向けられた ガツト(Gadd)ら(Leuk、 Res、 9 (1985)、 1329 )のモノクローナル抗体YB5.B8がc−kitタンパクと反応するであろう ことを示した。しかしながら、c−kitレセプターに対するモノクローナル抗 体は、規定されたc−kit抗原との免疫感作によってのみ絶対的な確実性で得 られる。
従って、本発明の目的は、c−kitレセプターに対するモノクローナル抗体並 びにそれらの製造方法を提供すること、及びこれらの抗体を使用してこのC−k itレセプターの発現の変化の検出を可能にする方法を提供することであった。
この目的は、細胞系DSM ACC2007、DSM ACC2008又はDS M ACC2009から得ることができるか、又は細胞系DSM ACC200 7、DSM ACC2008又はDSM ACC2009により産生ずる抗体と 同じようにしてc−kitレセプターに結合できる、ヒトc−kitレセプター に対するモノクローナル抗体によって達成される。
“同じようにして結合できる抗体”という用語は、規定された既知の抗体と検出 可能なエピトープ重複が存在する抗体として理解される。このエピトープ重複は 、競合的試験システムを使用して容易に検出できる。このために、例えば、ある 抗体が規定された抗原又は特定のエピーブへの結合について既知の抗体とどの程 度まで競合するかを試験するために酵素免疫測定法を使用する。
このためには、適当な抗原を、標識された形態にある既知のモノクローナル抗体 及び過剰の研究対象の抗体と共にインキュベートする。次に、研究対象の抗体が 結合に関して規定抗体にどの程度まで置換されるかは、形成された複合体を固定 化し、該固体を液相から分離し、そして2相中の1相における結合した標識を検 出することにより、容易に証明できる。10’倍過剰で少なくとも50%置換さ れれば、エピトープ重複が存在することになる。
驚いたことに、得られた抗体は、精上皮腫(DSM ACC2008)又は精上 皮腫及び小細胞肺癌(DSM ACC2007及びDSM ACC2009)と のみ特異的に反応し、健康な肺組織とは反応しないことが判明した。
更に、驚いたことに、モノクローナル抗体DSM ACC2007は、幹細胞因 子SCFによるリンパ球様細胞の増殖の刺激を阻害することも判明した。この抗 体は、c−kitレセプターへのSCFの如き成長因子の結合、および、c−k  i tレセプタ子のSCF誘発リン酸化反応も、並びにc−kitレセプター 分子発現におけるSCF誘発減少をも阻害する。
従って、本発明は、c−kitレセプターへの成長因子の結合を阻害するヒトc −kitレセプターに対するモノクローナル抗体であって、哺乳動物細胞中で発 現され得るc−kit配列でトランスフェクションされた哺乳動物細胞で免疫感 作し、該免疫感作された動物の膵臓細胞を不滅化し、c−kitレセプターへの 得られた抗体の結合を確認し並びにc−kitレセプターへの成長因子の結合に 関するこれら抗体の作用を確認することによって所望の抗体を産生ずるそれらハ イブリドーマ細胞を同定し、その培養上清がこの方法における阻害作用を有する それらハイブリドーマ細胞を同定し、これらハイブリドーマ細胞をクローニング し、そして、これらクローンによって産生ずる抗体を既知の方法に従って単離す ることにより得ることができる、モノクローナル抗体にも関する。
本発明は、好ましくは、SCFによるリンパ球様細胞の増殖の刺激を阻害するヒ トc−kitレセプターに対するモノクローナル抗体であって、哺乳動物細胞中 で発現され得るc−kit配列でトランスフェクションされた哺乳動物細胞で免 疫感作し、該感作された動物の膵臓細胞を不滅化し、c−kitレセプターへの 得られた抗体の結合を確認し並びにリンパ球様細胞の増殖に関するこの抗体の作 用を確認することによって所望の抗体を産生ずるそれらハイブリドーマ細胞を同 定し、その培養上清がこの方法における阻害作用を示すそれらハイブリドーマ細 胞を同定し、これらハイブリドーマ細胞をクローニングし、そして、これらクロ ーンによって産生ずる抗体を既知の方法に従って単離することにより得ることが できる、モノクローナル抗体に関する。
免疫感作は、例えば、マウス又はラットの如きこの目的のために普通に使用され る動物内で行う。マウスが好ましく使用される。
C−k i tタンパクをコードするcDNAでトランスフェクションされたN IH−373細胞が免疫原として好ましく使用される。このcDNAは、ヤーデ ンら(EMI30 J、 6 (1987)、 3341−3351)に記載さ れたようにしてクローン化される。該免疫感作に使用したNIH−3T3細胞系 c−kitを、寄託番号DSM ACC2006で1991年5月23日に“微 生物及び細胞培養物のドイツ収集協会(Deutsche Sammlung  van Mikroorganismen und ZellkuHuren  Gmb)f)″に寄託した。
免疫感作した動物の膵臓細胞を、好ましくは、J、 of Imm、 Meth 、 39 (1980) 285−308における方法に従ってミエローマ細胞 系P3X63−Ag8.653(ATCCCRL 1580)との融合によって 不滅化する。これとは別に、当業者によく知られている他の方法も膵臓細胞を不 滅化するのに使用できる(例えば、EBV形質転換)。
クローニング用に、該細胞を例えば蛍光活性化セルンーターによって分離する。
c−kitに対する所望の抗体を産生ずる不滅化細胞を検出するために、培養上 清のサンプルをc−kitレセプターとの反応性についてELISA試験法で試 験する。c−kitレセプターへの成長因子の結合を阻害するか又はSCFによ るリンパ球様細胞の増殖の刺激を阻害するそれら抗体を得るために、c−kit レセプターに結合する抗体を産生ずるそれらクローンの培養上清を、c−kit レセプターへの成長因子結合の阻害及びリンパ球様細胞のSCF刺激増殖の阻害 について更に試験する。
c−kitレセプターへの成長因子結合の阻害は、通常、被験抗体の存在下で標 識した成長因子をc−kitレセプターと共にインキュベートし、次にレセプタ ー結合成長因子を確認することにより行う。
リンパ球様細胞のSCF誘発増殖の阻害は、普通の方法で、好ましくは、その増 殖がSCFで刺激されたリンパ球の蛍光標識によって確認する。
その培養上清が陽性反応を示すそれらクローンを増やし、これらクローンよって 産生ずる抗体を既知の方法に従って単離する。
驚いたことに、抗体DSM ACC2007がパラフィンで処理したc−kit レセプター並びにパラフィンで処理していなL’c−kitレセプターに結合す ることが判明した。
本発明の好ましい態様においては、その培養上清がパラフィン処理c−kitレ セプターとも反応するそれら抗体を含有するそれらハイブリドーマ細胞をクロー ン化し、これらクローンによって産生ずる抗体を既知の方法に従って単離する。
C−kitに対する所望の抗体を産生ずる不滅化細胞の検出は、該培養上清のサ ンプルをパラフィン処理組織片とインキュベートし、この組織片中に存在するC −kitレセプターに結合した抗体を検出することによって、この好ましい態様 で行う。
驚いたことに、モノクローナル抗体DSM ACC2009は、幹細胞因子SC Fにより誘発されたリンパ球様細胞の増殖を共働的に刺激する。加えて、それは c−kitレセプターのSCF誘発リン酸化反応を刺激してc−kitレセプタ ー発現のSCF誘発減少を僅かに遅延させる。
従って、本発明は、更に、リンパ球様細胞のSCF誘発増殖を刺激するヒトc− kitレセプターに対するモノクローナル抗体であって、補乳動物細中で発現さ れ得るc−kit配列でトランスフェクションされだ哺乳動物細胞で免疫感作し 、該免疫感作された動物の膵臓細胞を不滅化し、該c−kitレセプターへの得 られた抗体の結合を確認し並びにリンパ球様細胞の増殖についてのこの抗体の作 用を確認することにより所望の抗体を産生ずるそれらハイブリドーマ細胞を同定 し、その培養上清がこの方法における刺激作用を有するそれらハイブリドーマ細 胞を同定し、これらハイブリドーマ細胞をクローニングし、そして、これらクロ ーンによって産生ずる抗体を既知の方法に従って単離することにより得ることの できる、モノクローナル抗体に関する。
リンパ球様細胞のSCF誘発増殖の刺激は、普通の方法で、好ましくは、その増 殖がSCFで刺激されたリンパ球の蛍光標識によって確認する。
本発明は、更に、哺乳動物細胞中で発現され得るc−kit配列でトランスフェ クションされた哺乳動物細胞で免疫感作し、そして、該免疫感作された動物の膵 臓細胞を不滅化し、それによって、ヒトc−kitレセプターに対する抗体を産 生ずるそれらハイブリドーマ細胞をクローン化し、そして、これらクローンによ って産生ずる抗体を既知の方法に従って単離する、ヒトc−kitレセプターに 対するモノクローナル抗体を産生ずる方法に関する。
本発明は、また、好ましくは、ヒトc−kitレセプターへの成長因子の結合を 阻害するヒトc−kitレセプターに対するモツクローナル抗体であって、哺乳 動物細胞中で発現され得るC −kit配列でトランスフェクションされた哺乳 動物細胞で免疫感作し、該免疫感作された動物の膵臓細胞を不滅化し、該c−k itレセプターへの得られた抗体の結合及び該c−kitレセプターへの成長因 子の結合についてのこの抗体の作用を確認することにより所望の抗体を産生ずる それらハイブリドーマ細胞を同定し、その培養上清がこの方法の阻害作用を有す るそれらハイブリドーマ細胞を同定し、これらハイブリドーマ細胞をクローニン グし、そして、これらクローンにより産生ずる抗体を既知の方法に従って単離す ることにより得ることのできる、モノクローナル抗体を産生ずる方法に関する。
本発明は、特に好ましくは、SCFによるリンパ球様細胞の増殖の刺激を阻害す るヒトc−kftレセプターに対するモノクローナル抗体であって、哺乳動物細 胞中で発現され得るc−kit配列でトランスフェクションされた哺乳動物細胞 で免疫感作し、該免疫感作された動物の膵臓細胞を不滅化し、該c−kitレセ プターへの得られた抗体の結合を確認し並びにリンパ球様細胞の増殖についての この抗体の作用を確認することにより所望の抗体を産生ずるそれらハイブリドー マ細胞を同定し、その培養上清がこの方法における阻害作用を有するそれらハイ ブリドーマ細胞を同定し、これらハイブリドーマ細胞をクローン化し、そして、 これらクローンにより産生ずる抗体を既知の方法に従って単離することにより得 ることのできる、モノクローナル抗体を産生ずる方法に関する。
本発明は、更に特に好ましくは、リンパ球様細胞のSCF誘発増殖を刺激するヒ トc−kitレセプターに対するモノクローナル抗体であって、哺乳動物細胞中 で発現され得るc−kit配列でトランスフェクションされた哺乳動物細胞で免 疫感作し、そして、該免疫感作された動物の膵臓細胞を不滅化し、該c−kit レセプターへの得られた抗体の結合を確認し並びにリンパ球様細胞の増殖につい てのこの抗体の作用を確認することにより所望の抗体を産生ずるそれらハイブリ ドーマ細胞を同定し、その培養上清がこの方法における刺激作用を有するそれら /%イブリドーマ細胞を同定し、これらハイブリドーマ細胞をクローニングし、 そして、これらクローンにより産生ずる抗体を既知の方法に従って単離すること により得ることのできる、モノクローナル抗体を産生ずる方法に関する。
セルラインDSM ACC2007、DSM ACC2008及びDSM AC C2009も本発明の主題である。
驚いたことに、治療のために価値のある知見を提供する本発明によれば、c−k itに対するモノクローナル抗体を使用して、造血細胞、精上皮腫並びに小細胞 肺癌の領域における腫瘍の悪性度を評価することが可能であることが判明した。
従って、本発明は、組織検体をc−kitレセプターに対する少なくともlのモ ノクローナル抗体と共にインキュベートし、次に、既知の方法によって結合した 抗体を確認する、造血細胞、精上皮腫及び小細胞肺癌の腫瘍の悪性度を検出する 方法にも関する。
好ましい態様においては、組織サンプルをc−kitレセプターに対する本発明 抗体と共にインキュベートする。この場合、■gGアイソタイプの抗体を使用す るのが好ましい。Fab又はF(ab“)2断片も使用できる。
c−kitレセプターに対し結合した抗体を検出するために、該c−k i を 抗体への結合の前後に、例えば、標識したマウスFCδに対する第2抗体と共に インキュベーションを行う。通常は、酵素、又は蛍光性若しくは化学発光性染料 を標識として使用する。
造血細胞の悪性腫瘍と悪性精上皮腫はこの方法において正のシグナルを示し、細 胞系DSM ACC2007又はDSM ACC2009により産生ずる抗体と 同様にしてc−kitレセプターに結合するモノクローナル抗体を使用するとき は、更に小細胞肺癌もこの方法において正のシグナルを示す。
SCFによるリンパ球様細胞の増殖の刺激を阻害する本発明によるヒトc−ki tレセプターに対するモノクローナル抗体の更なる用途は、骨髄性白血病治療用 の治療剤を製造するためにそれらを使用することである。
本発明によるセルラインDSM ACC2006、DSMACC2007、DS M ACC2008及びDSM ACC2009は、1991年5月23日にD −3300ブラウンシユヴアイク、マツシエローダ−(Mascheroder )の“微生物及び細胞培養物のドイツ収集協会”に寄託した。
図面を参照しながら以下の実施例により本発明を説明する。
図1は、モノクローナル抗体DSM ACC2009によるリンパ球様細胞のS CF誘発増殖の刺激及びモノクローナル抗体DSM ACC2007によるリン パ球様細胞のSCF誘発増殖の阻害を示す。各場合において、増殖している細胞 の比率は、培地(・)、100μg/m1scF ()、2μg/mlのモノク ローナル抗体DSM ACC2007(マ)又はモノクローナル抗体DSM A CC2009(△)との37℃でのAML細胞のインキュベーション後、並びに SCFでの刺激前の、モノクローナル抗体DSM ACC2007(ロ)及びD 5MACC2009(ム)との4℃での30分間のブレインキュベーション後に 示されたものである。
ヤーデンら(EMBOJournal 6巻(1987)、 3341−335 1)に記載されたようにしてヒトc−kit遺伝子をクローン化し、NIT−3 73細胞内で発現させる。Ba1b/cvウスを、c−kitを発現するこれら トランスフェクション済NIT−3T3細胞5ooo、oooで腹腔内に免疫感 作する。この免疫感作は約4週間の間隔で繰り返す。総免疫感作期間は6力月で ある。次に、麦芽凝集素で富化したc−kit(実施例2を参照のこと)で該動 物を更に2回免疫感作する;これら免疫感作の最終の回は静脈内に行う。この最 終免疫感作の3日後に該免疫感作した動物の膵臓細胞をミエローマ細胞系P3X 63−Ag3.653 (ATCCCRL1580)で不滅化する。
該膵臓細胞のミエローマ細胞系との融合は、J、 of 1mm、 Meth。
、 39 (1980)、 285−308による標準方法に従って行う。膵臓 細胞の融合割合:この場合はミエローマ細胞がl:1である。該融合物をグレイ ナ−(Greiner)社の24ウエル培養プレート上に5X104の該マウス の腹腔浸出細胞と共に播く。蛍光活性化セルソーター(ベクトン・ディッキンラ ン(Becton Dickinson) )を使用して融合後2週間目に陽性 の一次培養物(実施例3により確認した)をクローン化する。これのために、該 細胞を96ウエルマイクロタイタープレート中に個別に配置してHEC8培地( テクノマラ(Tecnomara) )を供給する。次に、10%ウシ胎児血清 を含有する市販RPMI−1640培地を培養培地として使用する。
モノクローナル抗体を産生ずるために、このようにして得られたハイブリドーマ 細胞クローンをin vivoで増やす。これのために、ブリスタン(シグマ) で前処理したマウスに5XlO’のハイブリドーマ細胞を腹腔内接種する。10 〜15日後、それぞれのマウスから腹水を2〜3ml採取し、慣用法に従いこれ からモノクローナル抗体を単離する。収率は約5mg !gG/ml腹水である 。
実施例2 麦芽凝集素アガロースによるc−kitレセプタータンパクの濃縮 c−kitを発現するトランスフェクションNIT−3T3,1811胞系c− kitを、10%FC3及び2mmol/lのグルタミンを含有するDMEM/ F12 (1: 1)培地中で、ローラーフラスコ内に集密するまで培養する。
次に、20m1の細胞溶解緩衝液中で該細胞を溶解する。該細胞溶解緩衝液は、 50 mmof/ I Hepes pH7,5; 150mmol/1塩化ナ トリウム; 1.5 mmol/IMgCL; 1mmol/I EGTA ;  1%トリトンX−100;10%グリセロール及び4μg/ml PMSFを 含有する。
該細胞溶解産物を100000gで1時間遠心分離し、上澄み液をHer2x緩 衝液でl:lに希釈して一夜40℃でバッチ法で麦芽凝集素アガロース(シグマ )に結合させる(Her2x緩衝液:50mmol/l Hepes pH7, 2;150mmol/l塩化ナトリウム;1%トリトンX−100,10%グリ セロール及び4μg/ml PMSF)。次に、該麦芽凝集素アガロースを10 倍容量のHer2x緩衝液で洗浄し、最後にc−kitレセプタータンパクをH er2x緩衝液中で0.3mol/I N−アセチルグルコサミンで溶離する。
ハイブリドーマ細胞の培養上清中の抗体の特異性を確認するために酵素結合免疫 吸着検定法(ELISA)を使用する。
これのために、96ウエルマイクロタイタープレート(ヌンク(Nunc))を 100μ1c−kit抗原(実施例2に従って単離する;炭酸緩衝液中5μm/ mlベーリンガーマンハイム、カタログNo、 726559)で被覆し、10 0μl培養上清((ダルベツコ(Dulbecco)とボート(Vogt)、  J、 Exp、 Med、 99 (1954)、 167−182に従って) PBSで1=25に希釈する)と共に2時間室温でインキュベートし、3x35 0μIPBS10.05%ツイーン20で洗浄する。その後、それをPOD標識 ヒツジ抗マウスIgG(10mU;ベーリンガーマンハイム、カタログNo、1 317377 )と共に15分間室温でインキュベートし、3x350μIPB S10、05%ツイーン20で洗浄して、3.25 mmol/ 1過ホウ酸ナ トリウム(ベーリンガーマンハイム、カタログNo、 1204530)を含有 する4 0 mmol/ lクエン酸緩衝液(pH4,4)中、100μI A BTS■(1mg/ml、ベーリンガーマンハイム、カタログNo、 7564 07)で試験反応を開始する。室温で20分間インキュベーションした後、光度 計で405nmにおける吸収を確認する。
実施例4 産生じた抗体の、リンパ球様細胞のSCF誘発増殖及び成長因子の結合における 作用の確認 密度勾配遠心(“リンパ球分離媒体(Lymphozyten−Trennme dium)″ベーリンガーマンハイム社、カタログNo、295949 )によ ってリンパ球を単離し、完全RPM11640 (10%ウシ胎児血清、2 m mol/ lグルタミン、1%ビタミン溶液(ベーリンガーマンハイム社、カタ ログNo、210307)、100IU/mlペニシリン及び100μg/ml ストレプトマイシン)中、lXl0’細胞/mlの細胞力価に調節する。この細 胞懸濁液100μlをlOμlの組み換えヒトSCF (アムゲン・ソウザンド ・オークスUSA、最終濃度1100n/ml)及び2 t、t g/m lの 被験モノクローナル抗体と一緒に平行実験において37℃で30分間インキュベ ートする。更に行った2つの平行実験において、まず、2μg/mlの被験モノ クローナル抗体とのブレインキュベーションを4℃で30分間行い、次に110 0n/m1scFを添加する。次に、被験モノクローナル抗体に結合したそれら 細胞をヒツジからのFITC結合抗マウスイムノグロブリン(ベーリンガーマン ハイム社、カタログNo、821462 )による蛍光標識によって染色し、そ してこれら細胞のDNAを0.05 mg/m lヨウ化プロビジウム(シグマ )と0.1%クエン酸ナトリウムの低張性溶液で該細胞を処理することによって 染色し、FAC8IVセルソーター(ベクトン・ディッキンラン)で該標識を検 査する。励起を488 nmで行ってFITC標識細胞を530nmで測定し、 ヨウ化プロピジウムで標識した核を610nmで測定する。増殖している細胞の パーセンテージは、S相並びにG2相及びM相にあるヨウ化プロピジウムで標識 された細胞の比率の合計(%S十%G 2 /M)によって得られる。図1は、 リンパ球様細胞のSCF誘発増殖についてのモノクローナル抗体DSM ACC 2009の刺激作用並びにリンパ球様細胞のSCF誘発増殖についてのモノクロ ーナル抗体DSM ACC2007の阻害作用を示す。
更に、モノクローナル抗体DSM ACC2007は、C−kitレセプターへ のSCFの結合の阻害を起こす。この作用を検出するために、上記のようにして 単離したリンパ球を0.01%NaNz及び2μg/mlのモノクローナル抗体 DSM ACC2007を含有するPBS中で、氷上で30分間インキュベート する。次に、125ng/mlのビオチニル化SCFを添加して該細胞をストレ ブトアビジンーフイコエリトリン(ダイアツバ)で染色する。FAC8IVセル ソーター(ベクトン・デイツキンラン)中で、488nmの励起波長及び570 nmの測定波長で評価する。モノクローナル抗体DSM ACC2007と共に インキュベートしなかったコントロール試料と比較して、モノクローナル抗体D SM ACC2007によるリンパ球へのSCF結合の阻害は98%である。
培地(完全RPMI 1640) 440ml RPM11640 (ベーリンガーマンハイムBM 209945)50ml ウシ胎児血清(Fe 2) (BM 210471)5ml グルタミン溶液、200 mmol/  l (B M 210277)5ml ビタミン溶液(1%”) (BM 21 0307)1ml ペニシリン(500001U)及びストレプトマイシン(5 0mg) ビタミン溶液(BM 210307) :mg/ 100m1 mg / 10 0m1Ca−D(+)−パントテン酸 10.0 ニコチンアミド 10.0塩 化コリン 10.0 ピリドキサール・HCL 10.0葉酸 10.0 リボ フラビン 1.0メソ−イノシトール 20.0 チアミン・HCL 10.0 ある抗体のモノクローナル抗体DSM ACC2007とのエピーブ重複を検出 するために、競合酵素免疫測定を行う。これのために、実施例2に従って濃縮し たc−kitレセプタータンパクを、まず、D−ビオチニル−ε−アミドカプロ ン酸−N−ヒドロキシコハク酸イミドエステル(ベーリンガーマンハイム、カタ ログNo、 1008960)で製造業者の説明書に従ってビオチニル化する。
aoongのこのビオチニル化抗原を、室温で1時間インキュベートすることに より、100μIPBS中でストレプトアビジン被覆マイクロタイタープレート (EP−A 0344578に従って作る)に結合させる。PBSlo、05% ツイーン20で4回洗浄した後、それをペルオキシダーゼ(最終濃度250mU /ml)で標識したモノクローナル抗体DSM ACC2007及び評価すべき 抗体と共に室温で90分分間時にインキュベートする。
再度、PBSlo、05%ツイーン20で4回洗浄した後、それを酵素−基質溶 液ABTS■と共に過ホウ酸ナトリウム含有緩衝液中で室温にて30分間インキ ュベートし、次に、結合したPOD標識モノクローナル抗体DSM ACC20 07の量の測定値として405 nmの吸収を測定する。この値をモノクローナ ル抗体DSM ACC2007を単独でインキュベートしたときに得られた吸収 と比較した。モノクローナル抗体DSM ACC2007酵素複合体(250m U/ml、)について、10’倍過剰の評価すべき抗体で少なくとも50%の競 合が検出できる場合、エピーブ重複が存在する。
実施例6 異なる組織及び腫瘍におけるc−kitレセプタータンパクの発現の確認 被験組織片をc−kitに対するモノクローナル抗体(DSMACC2007、 DSM ACC2009又はDSM ACC2008、いずれの場合も20μg /ml)と共に4℃で2時間インキュベートする。洗浄工程(P B S10. 05%ツイーン20中で5分間を3回)後、該組織片をヒツジ抗マウスIgG( 100μg/ml、ベーリンガーマンノ1イム、カタログNo、 109261 8)と共に室温で1時間インキュベートする。結合した抗体をペルオキシダーゼ とマウス抗ペルオキシダーゼ抗体の複合体(250mU/ml、ベーリンガーマ ンハイム、カタログNo、 1092626、室温で1時間インキュベーション )によって検出する。試験反応はジアミノベンジジン(1mg/ml)で始まり 、顕微鏡で評価する。
以下の表は、この方法によって確認された、細胞系DSM ACC2007、D SM ACC200B及びDSM ACC2009から得られたモノクローナル 抗体の反応性を示す。
モノクローナル抗体 組織 DSM ACC2007DSM ACC2008DSM ACC2009 精上皮腫 + + + 小細胞肺癌 + + 健康な肺組織 −−− Fig、1 インキュベーション期間(日数) 補正書の写しく翻訳文)提出書 (特許法 第184条の8) 平成5年11月25日 1、国際出願番号 PCT/EP92101117 2、発明の名称 c−kitに対するモノクローナル抗体3、特許出願人 名称 ベーリンガー マンハイム ゲーエムベーハー(ほか1名) 4、代 理 人 住 所 東京都港区虎ノ門2丁目7番7号虎ノ門中田ビル2F 6、添付書類の目録 請求の範囲 ■、細胞系DSM ACC2007、DSM ACC2008又はDSM AC C2009から得ることができるか、又は細胞系DSM ACC2007、DS M ACC2008及びDSM ACC2009により産生ずる抗体と同様にc −kitレセプターに結合できる、ヒトc−kitレセプターに対するモノクロ ーナル抗体。
2、 抗体DSM ACC2007と同様にc−kitレセプターに結合でき、 かつ、c−kitレセプターへの成長因子の結合を阻害するヒトc−kitレセ プターに対するモノクローナル抗体であって、哺乳動物細胞中で発現され得るc −kit配列でトランスフェクションされた哺乳動物細胞で免疫感作し、該免疫 感作された動物の膵臓細胞を不滅化し、c−kitレセプターへの得られた抗体 の結合を確認し並びにc−kitレセプターへの成長因子の結合に関するこれら 抗体の作用を確認することによって目的とする抗体を産生ずるそれらハイブリド ーマ細胞を同定し、その培養上清がこの方法における阻害作用を有するそれらハ イブリドーマ細胞を同定し、これらハイブリドーマ細胞をクローニングし、そし て、これらクローンによって産生ずる抗体を既知の方法に従って単離することに より得ることができる、モノクローナル抗体。
3、 抗体DSM ACC2007と同様にc−kitレセプターに結合でき、 かつ、SCFによるリンパ球様細胞の増殖の刺激を阻害するヒトc−kitレセ プター・に対するモノクローナル抗体であって、哺乳動物細胞中で発現され得る c−kit配列でトランスフェクションされた哺乳動物細胞で免疫感作し、該感 作された動物の膵臓細胞を不滅化し、c−kitレセプターへの得られた抗体の 結合を確認し並びにリンパ球様細胞の増殖に関するこの抗体の作用を確認するこ とによって目的とする抗体を産生ずるそれらハイブリドーマ細胞を同定し、その 培養上清がこの方法における阻害作用を示すそれらハイブリドーマ細胞を同定し 、これらハイブリドーマ細胞をクローニングし、そして、これらクローンによっ て産生ずる抗体を既知の方法に従って単離することにより得ることができる、モ ノクローナル抗体。
4、リンパ球様細胞のSCF誘発増殖を刺激するヒトc−kitレセプターに対 するモノクローナル抗体であって、哺乳動物細胞中で発現され得るc−kit配 列でトランスフェクションされた哺乳動物細胞で免疫感作し、該免疫感作された 動物の膵臓細胞を不滅化し、該c−kitレセプターへの得られた抗体の結合を 確認し並びにリンパ球様細胞の増殖についてのこの抗体の作用を確認することに より目的の抗体を産生ずるそれらハイブリドーマ細胞を同定し、このようにして 同定した目的のハイブリドーマ細胞をクローニングし、そして、これらクローン によって産生ずる抗体を既知の方法に従って単離することにより得ることのでき る、モノクローナル抗体。
5、哺乳動物細胞中で発現され得るc−kit配列でトランスフェクション形質 移入された哺乳動物細胞で免疫感作し、該免疫感作された動物の膵臓細胞を不滅 化し、ヒトc−kitレセプターに対する抗体を産生ずるそれらハイブリドーマ 細胞をクローニングし、そして、これらクローンによって産生ずる抗体を既知の 方法に従って単離する、ヒトc−kitレセプターに対するモノクローナル抗体 の産生方法。
6、培養上清がパラフィンで処理したc−kitレセプターと反応する抗体を含 有するそれらハイブリドーマ細胞をクローシ化し、これらクローンによって産生 ずる抗体を既知の方法に従って単離する、請求項5記載の方法。
7、rIfA乳動物細胞中で発現され得るc−kit配列でトランスフェクショ ンされた哺乳動物細胞で免疫感作し、該免疫感作された動物の膵臓細胞を不滅化 し、ヒトc−kitレセプターへの得られた抗体の結合を確認し並びに該c−k itレセプターへの成長因子の結合についてのこの抗体の作用を確認することに より目的の抗体を産生ずるそれらハイブリドーマ細胞を同定し、その培養上清が この方法における阻害作用を有するそれらハイブリドーマ細胞を同定し、これら ハイブリドーマ細胞をクローニングし、そして、これらクローンにより産生ずる 抗体を既知の方法に従って単離することによる、抗体DSM ACC2007と 同様にC−kitレセプターに結合でき、かつ、ヒトc−kitレセプターへの 成長因子の結合を阻害するヒトc−kitレセプターに対するモノクローナル抗 体の産生方法。
8、′@乳動物細胞中で発現され得るc−kit配列でトランスフェクションさ れた哺乳動物細胞で免疫感作し、該免疫感作された動物の膵臓細胞を不滅化し、 ヒトc−kitレセプターへの得られた抗体の結合を確認し並びにリンパ球様細 胞の増殖についてのこの抗体の作用を確認することにより目的の抗体を産生ずる それらハイブリドーマ細胞を同定し、その培養上清がこの方法における阻害作用 を有するそれらハイブリドーマ細胞を同定し、これらハイブリドーマ細胞をクロ ーニングし、そして、これらクローンにより産生ずる抗体を既知の方法に従って 単離することによる、抗体DSM ACC2007と同様にc−kitレセプタ ーに結合でき、かつ、SCFによるリンパ球様細胞の増殖の刺激を阻害するヒト c−kitレセプターに対するモノクローナル抗体の産生方法。
9、rIF4乳動物細胞中で発現され得るc−kit配列でトランスフェクショ ンされた哺乳動物細胞で免疫感作し、該免疫感作された動物の膵臓細胞を不滅化 し、ヒトc−k i tレセプターへの得られた抗体の結合を確認し並びにリン パ球様細胞のSCF誘発増殖についてのこの抗体の作用を確認することにより目 的の抗体を産生ずるそれらハイブリドーマ細胞を同定し、この方法で同定した目 的のハイブリドーマ細胞をクローニングし、そして、これらクローンにより産生 ずる抗体を既知の方法に従って単離する、リンパ球様細胞のSCF誘発増殖を刺 激するヒt−c−kitレセプターに対するモノクローナル抗体の産生方法。
10゜DSM ACC2007、DSM ACC2008及びDSM ACC2 009からなる群より選ばれる、ヒトc−kit +/セプターに対するモノク ローナル抗体を産生ずる細胞系。
11、組織検体を請求項1ないし請求項4のいずれかlの請求項の少なくとも1 つのモノクローナル抗体と共にインキュベートし、次に、既知の方法によって結 合した抗体を検出する、造血細胞の腫瘍、精上皮腫又は小細胞肺癌の悪性度を試 験する方法。
フロントページの続き (51) Int、 C1,5識別記号庁内整理番号GOIN 331577  B 9015−2J(81)指定回 EP(AT、BE、CH,DE。
DK、ES、FR,GB、GR,IT、LU、MC,NL、 SE)、JP、  US (72)発明者 コスト力、グンター ドイツ連邦共和国 D−8000ミュンヘン−40バレールシュトラーセ 74 I (72)発明者 ナオヨックス、タルトドイツ連邦共和国 D−8122ペンツ バーク ビュッヘンシュトラーセ 3 (72)発明者 ウルリッヒ、アクセルドイツ連邦共和国 8000 ミュンヘ ン−40アダルバートシユトラーセ (番地な し)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.細胞系DSM ACC 2007、DSM ACC 2008又はDSM  ACC 2009から得ることができるか、又は細胞系DSM ACC 200 7、DSM ACC 2008及びDSM ACC 2009により産生する抗 体と同様にしてc−kitレセプターに結合できる、ヒトc−kitレセプター に対するモノクローナル抗体。
  2. 2.c−kitレセプターへの成長因子の結合を阻害するヒトc−kitレセプ ターに対するモノクローナル抗体であって、哺乳動物細胞中で発現され得るc− kit配列でトランスフェクションされた哺乳動物細胞で免疫感作し、該免疫感 作された動物の脾臓細胞を不滅化し、c−kitレセプターへの得られた抗体の 結合を確認し並びにc−kitレセプターへの成長因子の結合に関するこれら抗 体の作用を確認することによって目的とする抗体を産生するそれらハイプリドー マ細胞を同定し、その培養上清がこの方法における阻害作用を有するそれらハイ ブリドーマ細胞を同定し、これらハイブリドーマ細胞をクローニングし、そして 、これらクローンによって産生する抗体を既知の方法に従って単離することによ り得ることができる、モノクローナル抗体。
  3. 3.SCFによるリンパ球様細胞の増殖の刺激を阻害するヒトc−kitレセプ ターに対するモノクローナル抗体であって、哺乳動物細胞中で発現され得るc− kit配列でトランスフェクションされた哺乳動物細胞で免疫感作し、該感作さ れた動物の脾臓細胞を不滅化し、c−kitレセプターへの得られた抗体の結合 を確認し並びリンパ球様細胞の増殖に関するこの抗体の作用を確認することによ って目的とする抗体を産生するそれらハイプリドーマ細胞を同定し、その培養上 清がこの方法における阻害作用を示すそれらハイプリドーマ細胞を同定し、これ らハイブリドーマ細胞をクローニングし、そして、これらクローンによって産生 する抗体を既知の方法に従って単離することにより得ることができる、モノクロ ーナル抗体。
  4. 4.リンパ球様細胞のSCF誘発増殖を刺激するヒトc−kitレセプターに対 するモノクローナル抗体であって、哺乳動物細胞中で発現され得るc−kit配 列でトランスフェクションされた哺乳動物細胞で免疫感作し、該免疫感作された 動物の脾臓細胞を不滅化し、該c−kitレセプターへの得られた抗体の結合を 確認し並びにリンパ球様細胞の増殖についてのこの抗体の作用を確認することに より目的の抗体を産生するそれらハイブリドーマ細胞を同定し、このようにして 同定した目的のハイブリドーマ細胞をクローニングし、そして、これらクローン によって産生する抗体を既知の方法に従って単離することにより得ることのでき る、モノクローナル抗体。
  5. 5.哺乳動物細胞中で発現され得るc−kit配列でトランスフェクションされ た哺乳動物細胞で免疫感作し、該免疫感作された動物の脾臓細胞を不滅化し、ヒ トc−kitレセプターに対する抗体を産生するそれらハイプリドーマ細胞をク ローニングし、そして、これらクローンによって産生する抗体を既知の方法に従 って単離する、ヒトc−kitレセプターに対するモノクローナル抗体を産生す る方法。
  6. 6.その培養上清がパラフィンで処理したc−kitレセプターと反応するそれ ら抗体を含有するそれらハイブリドーマ細胞をクローン化し、これらクローンに よって産生する抗体を既知の方法に従って単離する、請求項5記載の方法。
  7. 7.哺乳動物細胞中で発現され得るc−kit配列でトランスフェクションされ た哺乳動物細胞で免疫感作し、該免疫感作された動物の脾臓細胞を不滅化し、ヒ トc−kitレセプターへの得られた抗体の結合を確認し並びに該c−kitレ セプターへの成長因子の結合についてのこの抗体の作用を確認することにより目 的の抗体を産生するそれらハイブリドーマ細胞を同定し、その培養上清がこの方 法における阻害作用を有するそれらハイブリドーマ細胞を同定し、これらハイブ リドーマ細胞をクローニングし、そして、これらクローンにより産生する抗体を 既知の方法に従って単離することによる、ヒトc−kitレセプターへの成長因 子の結合を阻害するヒトc−kitレセプターに対するモノクローナル抗体を産 生する方法。
  8. 8.哺乳動物細胞中で発現され得るc−kit配列でトランスフェクションされ た哺乳動物細胞で免疫感作し、該免疫感作された動物の脾臓細胞を不滅化し、ヒ トc−kitレセプターへの得られた抗体の結合を確認し並びにリンパ球様細胞 の増殖についてのこの抗体の作用を確認することにより目的の抗体を産生するそ れらハイブリドーマ細胞を同定し、その培養上清がこの方法における阻害作用を 有するそれらハイプリドーマ細胞を同定し、これらハイブリドーマ細胞をクロー ニングし、そして、これらクローンにより産生する抗体を既知の方法に従って単 離することによる、SCFによるリンパ球様細胞の増殖の刺激を阻害するヒトc −kitレセプターに対するモノクローナル抗体を産生する方法。
  9. 9.哺乳動物細胞中で発現され得るc−kit配列でトランスフェクションされ た哺乳動物細胞で免疫感作し、該免疫感作された動物の脾臓細胞を不滅化し、ヒ トc−kitレセプターへの得られた抗体の結合を確認し並びにリンパ球様細胞 のSCF誘発増殖についてのこの抗体の作用を確認することにより目的の抗体を 産生するそれらハイブリドーマ細胞を同定し、この方法で同定した目的のハイプ リドーマ細胞をクローニングし、そして、これらクローンにより産生する抗体を 既知の方法に従って単離する、リンパ球様細胞のSCF誘発増殖を刺激するヒト c−kitレセプターに対するモノクローナル抗体を産生する方法。
  10. 10.DSM ACC 2007、DSM ACC 2008及びDSM AC C 2009からなる群より選ばれる、ヒトc−kitレセプターに対するモノ クローナル抗体を産生するセルライン。
  11. 11.組織検体をc−kitレセプターに対する少なくとも1のモノクローナル 抗体と共にインキュベートし、次に、既知の方法によって結合した抗体を検出す る、造血細胞の、精上皮腫又は小細胞肺癌の腫瘍の悪性度を試験する方法。
JP4510419A 1991-05-25 1992-05-20 c−kitに対するモノクローナル抗体 Expired - Fee Related JPH0768279B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4117090 1991-05-25
DE4117090.3 1991-05-25
DE4205148.7 1992-02-20
DE4205148A DE4205148A1 (de) 1991-05-25 1992-02-20 Monoklonale antikoerper gegen c-kit
PCT/EP1992/001117 WO1992021766A1 (de) 1991-05-25 1992-05-20 Monoklonale antikörper gegen c-kit

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06502545A true JPH06502545A (ja) 1994-03-24
JPH0768279B2 JPH0768279B2 (ja) 1995-07-26

Family

ID=25903908

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4510419A Expired - Fee Related JPH0768279B2 (ja) 1991-05-25 1992-05-20 c−kitに対するモノクローナル抗体

Country Status (6)

Country Link
EP (1) EP0586445B1 (ja)
JP (1) JPH0768279B2 (ja)
AT (1) ATE177475T1 (ja)
DE (2) DE4205148A1 (ja)
ES (1) ES2131527T3 (ja)
WO (1) WO1992021766A1 (ja)

Families Citing this family (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19600589C1 (de) * 1996-01-10 1997-01-16 Univ Eberhard Karls Antikörper A3C6E2
JP2010529127A (ja) 2007-06-05 2010-08-26 イエール ユニバーシティ 受容体型チロシンキナーゼの阻害物質およびその使用方法
EP2668210B1 (en) 2011-01-26 2020-06-17 Celldex Therapeutics, Inc. Anti-kit antibodies and uses thereof
AR086044A1 (es) * 2011-05-12 2013-11-13 Imclone Llc Anticuerpos que se unen especificamente a un dominio extracelular de c-kit y usos de los mismos
MX2014002289A (es) 2011-08-26 2015-03-20 Merrimack Pharmaceuticals Inc Anticuerpos fc especificos en tandem.
BR112015001459B1 (pt) 2012-07-25 2023-02-14 Celldex Therapeutics, Inc Anticorpo isolado ou fragmento do mesmo, conjugado, usos dos mesmos, composição farmacêutica, polinucleotídeo, vetor, célula hospedeira, célula isolada, kit, método in vitro para inibir atividade da kit, método para produzir um anticorpo
KR20150143458A (ko) 2013-03-06 2015-12-23 메리맥 파마슈티컬즈, 인크. 항-C-MET 탠덤 Fc 이중특이적 항체
EP3145543A4 (en) 2014-05-23 2017-12-13 Celldex Therapeutics, Inc. Treatment of eosinophil or mast cell related disorders
CA3165735A1 (en) 2019-12-24 2021-07-01 Carna Biosciences, Inc. Diacylglycerol kinase modulating compounds
BR112022014623A2 (pt) 2020-02-14 2022-09-13 Jounce Therapeutics Inc Anticorpos e proteínas de fusão que se ligam a ccr8 e usos dos mesmos
AU2022298639A1 (en) 2021-06-23 2023-12-07 Gilead Sciences, Inc. Diacylglyercol kinase modulating compounds
US11976072B2 (en) 2021-06-23 2024-05-07 Gilead Sciences, Inc. Diacylglycerol kinase modulating compounds
CA3220923A1 (en) 2021-06-23 2022-12-29 Gilead Sciences, Inc. Diacylglyercol kinase modulating compounds
US11926628B2 (en) 2021-06-23 2024-03-12 Gilead Sciences, Inc. Diacylglyercol kinase modulating compounds
WO2023076983A1 (en) 2021-10-28 2023-05-04 Gilead Sciences, Inc. Pyridizin-3(2h)-one derivatives
AU2022376954A1 (en) 2021-10-29 2024-05-02 Gilead Sciences, Inc. Cd73 compounds
US20230242508A1 (en) 2021-12-22 2023-08-03 Gilead Sciences, Inc. Ikaros zinc finger family degraders and uses thereof
WO2023122581A2 (en) 2021-12-22 2023-06-29 Gilead Sciences, Inc. Ikaros zinc finger family degraders and uses thereof
TW202340168A (zh) 2022-01-28 2023-10-16 美商基利科學股份有限公司 Parp7抑制劑
TW202346277A (zh) 2022-03-17 2023-12-01 美商基利科學股份有限公司 Ikaros鋅指家族降解劑及其用途
TW202400138A (zh) 2022-04-21 2024-01-01 美商基利科學股份有限公司 Kras g12d調節化合物
US20240116928A1 (en) 2022-07-01 2024-04-11 Gilead Sciences, Inc. Cd73 compounds

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1989001973A2 (en) * 1987-09-02 1989-03-09 Applied Biotechnology, Inc. Recombinant pox virus for immunization against tumor-associated antigens

Also Published As

Publication number Publication date
ATE177475T1 (de) 1999-03-15
EP0586445A1 (de) 1994-03-16
JPH0768279B2 (ja) 1995-07-26
WO1992021766A1 (de) 1992-12-10
DE59209650D1 (de) 1999-04-15
EP0586445B1 (de) 1999-03-10
DE4205148A1 (de) 1993-01-21
ES2131527T3 (es) 1999-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06502545A (ja) c−kitに対するモノクローナル抗体
US20100322948A1 (en) Bone morphogenetic protein (BMP)-binding domains of proteins of the repulsive guidance molecule (RGM) protein family and functional fragments thereof, and use of same
JPS5883632A (ja) モノクロナ−ル抗体およびその製造方法
US20090297546A1 (en) Avian-derived antibody capable of binding specifically to human hmgb1, immunological determination method for human hmgb1, and immunological determination reagent for human hmgb1
Pillemer et al. Transformation-associated proteins in murine B-cell lymphomas that are distinct from Abelson virus gene products.
US9429577B2 (en) Anti-uroplakin II antibodies systems and methods
CN103408664A (zh) 抗人cxcl1单克隆抗体或其片段
US5545533A (en) Monoclonal antibodies against c-kit and method of detecting a malignancy using c-kit specific antibodies
EP0856520B1 (en) Method of preparing a monoclonal antibody, monoclonal antibody, a pharmaceutical composition and a diagnostic reagent
Ohtsuka et al. Preparation and characterization of antibodies to O‐phosphotyrosine and their use for identification of phosphotyrosine‐containing proteins
JP2003096099A (ja) ヒトhmg−1に特異的に結合する抗体並びにこの抗体を用いるヒトhmg−1の免疫学的測定方法及び免疫学的測定試薬
Kumble et al. Immunoelectron microscopic analysis of the intracellular distribution of primer recognition proteins, annexin 2 and phosphoglycerate kinase, in normal and transformed cells
AU776675B2 (en) Compositions and methods for generating monoclonal antibodies representative of a specific cell type
AU2018370072A1 (en) Antibody specifically binding to bovine pregnancy-associated glycoprotein 1 and use thereof
US20220034890A1 (en) Use of bmmf1 rep protein as a biomarker for breast cancer
JPWO2009044561A1 (ja) 抗proNT/NMNモノクローナル抗体
Wewetzer et al. An improved cell-ELISA for the differential screening of antibodies against cell surface molecules of viable adherent Schwann cells
JP5840274B2 (ja) ストロムライシン1と特異的に反応するモノクローナル抗体
US20030044849A1 (en) Methods for screening monoclonal antibodies on heterogeneous antigen substrates
JP2010180168A (ja) 胆管癌特異的糖鎖エピトープを認識するモノクローナル抗体
CA2088164A1 (en) Nuclear phosphoproteins for prognosticating lymphoid or epithelial cancers
Žilka et al. A rapid immunohistochemical primary screening assay for hybridomas
JP2017109965A (ja) 抗膵ポリペプチドモノクローナル抗体
US20220221457A1 (en) Marker for detecting proliferation of stem cell and high-efficiency proliferation method of stem cell using same
JP3504676B2 (ja) αカテニンに対するモノクローナル抗体

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070726

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080726

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080726

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090726

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090726

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100726

Year of fee payment: 15

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees