JPH06502491A - 核磁気共鳴のための高周波体積共鳴器 - Google Patents

核磁気共鳴のための高周波体積共鳴器

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JPH06502491A
JPH06502491A JP3518566A JP51856691A JPH06502491A JP H06502491 A JPH06502491 A JP H06502491A JP 3518566 A JP3518566 A JP 3518566A JP 51856691 A JP51856691 A JP 51856691A JP H06502491 A JPH06502491 A JP H06502491A
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マーフィ・ボーシュ、ジョセフ
シュリニヴァッサン、ラヴィ
カーヴァジャル、ルーカス
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 NMR法は、奇数の陽子と中性子を含む核の磁気的な性質に基づいている。これ らの核は、その電荷に関連した角運動量をもつ。磁気モーメントは、それぞれの 核のスピン軸に沿った方向を向いている。Bで表す強力でほぼ均一な静磁場の中 に核をおくと、与えられた磁場の向きと同方向、または逆方向のどちらかに整列 し、与えられた場に対しか、NMRでは、その核の正常な歳差運動の周波数と一 致する周波数をもつ第二の回転すRF信号を発生する。核が歳差運動を行なう周 波数はラーモア周波数として知られ、ω票γBで表す角周波数で与えられる。磁 気回転比γは、それぞれの核または核同位体に固有の定数であり、与えられた一 定の磁場の強度B0に対しラーモア周波数は、通常は広範囲に分離している。B は核に作用する磁場であり、B−B(1−6)に従い、核の分子環境によって修 正される。δは、局所的電子分布によって化学的に等価な核に印加される化学シ フトというずれである。特定の核または核同位体の化学シフトは、通常はppm で測定される非常に小さな周波数の差を生じ、それによって得られるスペクトル は、試料分子に関する量的、構造的、および力学的な情報を得るために利用する ことができる。ラーモア周波数は与えられた場B0に比例するので、化学的に等 価な核の共鳴周波数は、磁場の強度に従って、試料を横切って変化することにな る。均一なり0場を得ることには技術的な困難が伴うが、高磁場を得る磁石は通 常、磁石の残留歪み、試料または検査対象の組織、あるいはNMRのプローブを 構成する材料に由来する磁化率歪みの両方を打ち消すために、電子的なシムコイ ルを用いて提供される。高度に分解した試料スペクトルの獲得に先立って、通常 は、水素の陽子または池の豊富な核から得られる高感度なNMR信号を使用した 「シミング」処理を行なう。
医flNMRスペクトロスコピーを行なう際には、一般的に、水素陽子(1)( )、リン31(31P)、あるいは炭素13(13C)のような単一の核を観測 するためにNMR装置は構成されている。リンを含んでいる代謝産物は組織の状 態を示す重要な指標であるため、組織のリンスベクトルの獲得と分析に向け、相 当な努力が行なわれてきた。リンの高感度な獲得と、ヒトの組織からの他のスペ クトルは、組織の確認と特徴付け、および治療に対する反応の追跡のために利用 されてきた。他の構成においては、通常は均一である磁場B0に、NMR信号の 中に空間的に情報をエンコードする目的で、試料を横断するバイアスまたは勾配 を導入する。このデータに含まれる情報をもとに、その後撮影像を再構成し、医 療診断に広く用いられている手法であるNMR映像法の基砿を形成する。磁場B 0の均一性は陽子映倫の質に反映し、磁場が均一なほど発生する歪み強度が小さ くなる。
試料に送信する磁場B1は、試料に近接した位置に置かれ、RF送信装置に接続 した共鳴RFコイルから最も効果的に誘導される。核の歳差運動の磁気によって コイルに誘導されるNMR信号を受信するために、同一コイルまたは第二のRF コイルをRF受信装置に接続することができる。勾配を印加した磁場B、におけ る化学的にシフトした核および試料から得られる自由誘導信号は、通常は核のラ ーモア周波数に同調した単一共鳴コイルによって受信する。より一様なスペクト ル測定と映像を得るためには、この受信コイルによって発生する磁場B、が、試 料全体にわたって均一でなければならない。
コイルを円偏波モードで動作させることができれば、感度を改善し、送信機出力 を低減することができることは、よく知られている。(C,−N ChenSD 、IHou l t、V、J、5ank、J、Magn、Re5on、54.3 24−327 (1983)を参照)。単純な共鳴コイルによって生じるような 直線的に振動する磁場は、振幅が等しい二つの円偏波成分の和として与えられる 。同様に、十分に絶縁した2個の単一同調交差コイルの直線的に振動する磁場、 あるいはのちに記述する「鳥かご状」コイルのようなマルチモード構造の十分に 絶縁した基底モードを、位相をずらして組み合わせることによって、核の歳差運 動に一致する単一の円偏波磁場を発生することができる。円偏波コイルは、二つ の共鳴回路を同調させることが必要な交差コイル二重同調プローブと類似してい る。しかし後で示すように、同じ周波数にするには、独立して動作させるために 高度な電気的絶縁を必要とするという点で後者は異なっている。
従来の「鳥かご状」コイルでは、コイルの直線状導体の中に正弦曲線状に分布し た電流によって、コイル軸に対して垂直な平面内での均一性を改善することがで きる。直線状導体の長さが有限であることと、端部のリングに流れ込む電流が、 コイル内部の磁場の不均一性の原因となる。コイル長を延長することによって直 線状導体の長さが増し、さらにコイルの中心から端部のリングが遠ざかるので、 コイル軸に平行な均一性の改善が得られる。しかし、コイルの延長によってコイ ルの感度が低下するという矛盾が存在する。本発明の共鳴器は、コイル内の電流 を再分布し、これらの電流を両端にある二つの導体のバンドに集中させる。それ によって、コイルの長さを延長することなく、縦軸方向に沿った領域と、その内 部におけるB1の均一性を向上させる。コイル軸に関して正弦曲線状の分布を維 持することによって、コイル軸に垂直な平面での均一性を維持する。
したがって本発明の目的は、コイル軸に沿った領域と内部に、より均一な磁場の 形状を提供するために、コイルの外側バンドに電流を集中させるRF共鳴器を提 供することである。
本発明のもう一つの目的は、コイル軸と垂直な平面に十分均一な磁場Bを提供す るために、コイル軸に対して正弦曲線的に電流が分布するRF共鳴器を提供する ことである。
本発明のまたもう一つの目的は、関心の対象である体積にわたってSN比を向上 させだ円偏波動作が可能なRF共鳴器を提供することである。
本発明のさらにもう一つの目的は、コイルを構成するために複数の導体を使用し 、与えられたあらゆるNMR周波数の中の−っに対してコイル全体が共鳴するよ うに外側のバンドに沿って同調用コンデンサーを分布させたRF共鳴器を提供す ることである。
発明の概要 本発明は、与えられたあらゆるNMR周波数において円偏波モード(空間的に直 角)での動作が可能な体積共鳴器を提供することを主要な目的としている。
本発明の共鳴器の利点は以下のように要約することができる。
(1)コイルの外側構造に集められた電流によって、コイル中央の縦軸方向に沿 った領域とその内部のRF磁場B、の均一性を高め、コイルの末端近くで急峻に 減衰する磁場を提供する。
(2)共鳴器の全体にわたって外側構造と強力に結合した内側構造の中の電流が 、外側構造と同じ正弦曲線分布に従い、それによってコイル軸に垂直な平面内に 均一な磁場の一部が内側構造を横切って流れることを可能にする。
(4)円偏波モードで動作させたときに共鳴器から受信した信号の感度またはS N比を向上させる。
(5)共鳴器を円偏波モードで動作させたときに必要とする送信器出力を低減す る。
このように、これらの共鳴器は、臨床および高磁場の調査環境の両方で有効とな る。
臨床NMRでは、全身NMR装置での身体用コイルとしてこれらの共鳴器を利用 することができる。本発明の共鳴器はまた、ヒトの頭部および人体四肢の映像撮 影と分光学的研究用に設計することもできる。この共鳴器は、高磁場の調査環境 では、動物研究や体積の大きな試料、特に細胞と組織に血液が潅流している、動 物の in vivo での調査といった従来からの研究に使用することが期待 される。5mmおよび10mmの試料管を使用する規模を縮小した設計も有効で ある。さらに最新の適用としては、現在得られる600Mhzの装置のような最 も高いレベルの高磁場、高解像度スペクトロスコーププローブでの適用が期待で きる。
さらに具体的には、本発明はNMRで使用するほぼ円筒形状のRF体積共鳴器に 関連するものである。本共鳴器のコイルは、4つのリング状の高周波電流経路を もつ。本コイルはまた、それぞれの組が互いに等間肩で配置されたほぼ平行な3 組の経路をもつ。
隣接した経路と隣接したリングは、それによって電流閉回路を形成する。平行な 各経路の中のそれぞれの外側閉回路には少なくとも一つの独立したコンデンサー が配置され、導体の固有インダクタンスを含む各閉回路のインダクタンスとの組 み合わせによって、共鳴周波数閉回路を形成する。しかし、いずれの内側閉回路 もコンデンサーを含まないようにコンデンサーを配置しているため、それぞれの 内側閉回路は単独では共鳴周波数をもたない。
図 本発明をさらによく理解するために、以下の図面に対し引例を設けた。
図1は、先行技術のローパス型鳥かご状コイルの部分展開図である:1]2aは 、本発明に従う16セグメント、4リング式ローパスRF共鳴器の好ましい物理 的実施例の透視図である。
@2bは、図28の共鳴器を回路図として同様に描いた図であるが、コンデンサ ーの配置と入力/出力結合部を示す; 図3aは、独立して動作することが可能な外側のローパス体積共鳴器の一つの、 コンデンサーを検討するために示した図式的な図である;図3bは、図38のコ ンデンサーを含む円筒状共鳴器のメツシュの等価回路の展開図の一部である: 図30は、図3bの回路の個々の反復回路ユニットを描いた図である;図3dは 、図38から30の回路の周波数応答に対する反射出力を、図38に示した共鳴 器のローパス部分上に配置された結合誘導閉回路について描いた図である:図4 2は、図2bに図式的に示した全RF体積共鳴器の、構造内の全コンデンサーを 含む等価回路の展開図の一部である: 図4bは、図4a(D回路の個々の反復回路ユニットを描いた図である;図4c は、図4a、!−図4bの回路の周波数応答に対する反射出力を、一つの外側構 造上に配置された誘導結合について描いた図である;図4dは、共鳴器中心部に 配置された誘導結合閉回路を用いて、同一の回路の周波数を描いた図である。
図58は、22MHz付近で動作可能な二つのローパス共鳴器のうちの第一の共 鳴器の、二つの線形なに一1モードの配向を示す図である;図5bは、22MH z付近で動作可能な第二のローパス共鳴器の、二つの線形なに一1モードの配向 を示す図である。
m6aは、22MHz付近で動作する本発明の共鳴器の逆回転基底モードの配向 を示す囚である: 図6bは、25MHz付近で独立して動作する本発明の共鳴器の同一@転基底モ ードの配向を示す図である。
図7aは、外側構造の一つの線形モードの正弦曲線状に分布した逆回転電流と、 二つの外側構造の間の電流によってその中に内側構造を横切って同じ極性で発生 した電位を描いた図である。
図7bは、外側構造の一つの線形モードの正弦曲線状に分布した同一回転電流と 、内側構造の導体部分を電流が流れることを可能にすることによって、内側構造 を横切ってその中に反対の極性で発生した電位を描いた図である:図82は、点 線で示した先行技術のコイルと、実線で示した本発明の共鳴器のZ軸に沿った正 規化したRF磁場Bを描いた図である。
1W8bは、点線で示した先行技術のコイルと、実線で示した本発明の共鳴器の X軸、Y軸に沿った正規化したRF磁場B@描いた図である;図9は、本発明の 好ましい物理的なコイル形状を平面状に展開した表現で描き、好ましい実施例で 利用する取付は支持部を示す囚である、図10は、以下の図との直接の比較を提 供する、図2bと図9の好ましい実施例の回路の部分的な展開図である: 図11は、4リング式単一端バイパス体積共鳴器と呼ぶことができる本発明の共 鳴器の平面状に展開した実施例を部分的に描いた図である:図12は、4リング 式バンドパス体積共鳴器と呼ぶことができる本発明の共鳴器の平面状に展開した もう一つの実施例を部分的に描いた図である;そして11N13.1g14およ び図15は、本発明の別の回路構成の実施例を示す、図1oと同様な部分的な展 開図である。
先行技術 従来の方法により与えられた磁場B0は、NMRのZ−の方向を向いており、ま たその方向に限定されていると考えられる。単純な共鳴回路の一部であるRFコ イルは、同相で振動する1種類の電流分布をもち、試料の各点に線形に偏波した RF磁場B1を発生する。与えられた磁場B0を横切るB1の線形に振動する成 分B1□は、送信の間、既定の方法で核を駆動させる。同様に、相反性原理によ りコイルは、B1□の大きさによる重みが加わった形状をもつ、試料の核からの 信号を受信する。(D、1.HoutとR,E。
Richards、J、Magn、Re5on、24.71−85 (1976 )を参照)。
すでに述べたように、与えられた磁場B0を横断する円偏波磁場B、を試料の中 に生じるようなコイル構造を使用することによって、NMRプローブの送信効率 の向上を得ることができる。次にわれわれは、一つの高周波ポートによってそれ ぞれを独立に操作できるような、空間的に直交する二つの線形に振動する磁場B 1を、試料領域の中に発生することができるコイル構造について考察する。線形 に振動する磁場の中では、送信器出力は左回りおよび右回りの円偏波の間で等分 に分れている。これらの偏波のうちの一つのみが核の歳差運動に一致するので、 単一の偏波を直接発生させることによって、必要な゛送信器出力を半分に低減す ることかできる。相反性により、試料から検知された信号も同様に2倍になる。
一方、それぞれの線形偏波を検知するために使用する二つの線形チャネルからの ノイズには相関性がないので、足し合わされても2の平方根、例えば直角ハイブ リッドの範囲内で増大する。したがって、円偏波コイルを使用することによって 、2の平方根での感度の正味の増大を得ることができる。
円偏波コイルの簡単な実施例は、2(1tの同一な円形リング状コイルを共通の 開始点に配置し、互いに対して90度の方向に向けたものである。電気的な位相 を90度ずらした二つの送信信号を各単一同調コイルのそれぞれのポートに適用 すると、二つのコイルの中央部に単一の円偏波が発生する。同じ方法で、コイル の各ポートからの自白誘導信号を直角に結合するか、あるいは90度ずらせば、 試料からは単一の偏波のみが検出される。円偏波コイルの他の実施例は、その外 観から「鳥かご状」と呼ばれている共鳴器である。 (C,E、Hayesら、 J、Magn、Re5on、63.622−628(1985)と合衆国特許N o、4.692,705と4,694.255を参照)。
インダクタンス−コンデンサーが分布したこの型に特徴的な構造は、多くの電気 的なモードをもっている。−次電気モード(k=1)を含む、この共鳴器のほと んどのモードは、コイル内部に、はぼ同じ周波数で発生する線形に振動する空間 的に直交した二つのモードをもつ。 (J、Tropp、J、Magn、Re5 on、82.5l−62(1989)を参照)。これらのモードは、コイル表面 で電流が正弦曲線状に分布することによって、試料を横断する均一な磁場B1を 提供する。(Hinshaw特許、No。
4.439,733. も参照)。
整合回路はそれぞれの電気モードとしか結合しないということは、非常に重要で ある:与えられたポートと両方の電気モードとの結合は、結合の相対的な極性に 従って、送信器または受信機のどちらかの能率を急速に低下させる。結合ポート の間で測定した電気的絶縁度は、各ポートがその指定された(k−1)モードと のみ結合する程度の尺度となる。コイルの表面に取り付けられた可変コンデンサ ーは、空間モードを回転させ、揃えるために使用する。この共鳴器の円偏波モー ドでの駆動は、図2bに示すように入力/出力語C点を容量的に横切って、ある いはその一つを図3aに示すように、90度ずらして配置した結合閉回路で誘導 的に行なうことができる。モードが適切に揃うと、ポートはそれらの各モードと だけ結合し、ポート間には高水準の電気的絶縁が実現する。整合するポート間の 弱い結合の条件のもとでは、他のポートにおける出力電圧と入力電圧の比はにQ /2となる。ここでには電磁結合係数で、Qは回路のQである。したがって、Q が高いコイルでは、電圧比を1よりもずっと小さくするためには、高水準のモー ド絶縁が必要となる。実際問題としてわれわれは、この値を0.03 (−30 dB)、あるいは、優れた送信器/受信器性能の場合はこれよりも大きくするべ きであることを見いだした。
図1は、鳥かご状コイルの部分平面図である。これは、閉じたリング状導体10 および12の対を事実上含むもので、その対は、一様な間隔を置いて配置され、 それぞれがバイパスコンデンサー16を含む同一の接続導体14をもつ。図1に 示したコイルは、代表的には頭部のNMR研究で利用する。コイルのii!線部 分に正弦曲線状に分布する電流のために、鳥かご状コイルの半径方向の均一性は サドルコイルに比べ、特にコイル導体に近いコイル内部のリング状領域で大幅に 向上している。(合衆国特許No、4゜694.255を参照)。後者の領域で の均一性は、直線部分工4の数を、例えば8から16に増やすことによってさら に向上する。鳥かご状コイルはその直径に等しいか、あるいはそれよりも小さい 長さをもつので、コイルの縦軸に沿ったRF[B、の断面は、その形状がガウス 曲線状であり、コイル中心付近の最大値から、コイル末端付近ではそのおよそ半 分にまで減衰する。コイル軸に沿ったRF磁場B1の均一性は、コイルの長さを 増すことによって向上する。コイルの感度を犠牲にすれば、さらに高い磁場の均 一性が得られるが、過度に長いコイルは試料、あるいは組織、そしてコイル導体 の抵抗による大きな損失を招<、(BottomIeyら、Magn、Re5o n、Med、9.319−336 (L988)を参照)。このコイル感度の損 失は、頭部の複数の領域から得られる信号雑音比が低いデータが、有効な情報を 提供するような、頭部の !nvivo でのわれわれのNMR研究では許容で きないものである。
したがって、一様な磁場B1を提供するためには、コイル構造の中の電流分布を 制御しなければならないことは明らかである。さらに、調査を受ける試料全体に わたって、コイルが適切な感度をもたなければならないことも明らかである。
発明の詳細な説明 図2aに示し、図2bに図式的に示す本発明のRF共鳴器の好ましい実施例は、 「4リング」鳥かご状共鳴器と呼ぶことができる。この点に関しては、1990 年8月2日に出願した、われわれの同時係属出願の合衆国特許出願番号561, 898で開示したわれわれのRF共鳴器にその幾何学形状がよく似ている。同じ 直径をもち、コイル軸に沿って配置され、r侮かごJの円筒の範囲を限定する同 軸の4つの導体リング59.56.58.60は、上記に列挙した目的を連成す るために必要である。この実施例は、二つの項目において好ましい、第一にそれ は先行技術と電気的に異なっており、第二にわれわれの出願番号561.898 の好ましい実施例の形状に類似した独自の形状をもっためである。形状に対応し て、図2aに見ることができるように、好ましくは透明な絶縁材料で作られた仕 切りのある管40の上に、コイルが支持されている。さらにこれは、患者の頭部 をその管の中に入れることができるように、十分大きなサイズで製造可能である ことが望ましい。管の円筒状の表面は、複数の長方形あるいは矩形の開口44. 46.48をそなえた箔またはシート42で覆われる。この例では、円筒の構成 要素に沿って開口が整列し、中央の開口44はその構成要素と同じ周囲の幅をも ち、普通は端から端までの軸方向の長さが開口46から開口48までの長さと同 じであるが、必ずしも同じである必要はない。開口44.46、および48はそ れぞれ周辺の長さが互いに等間隔になるように配列する。開口が互いに等間隔に 配置され、その大きさが同じであるだけでなく、導体部分50.52、および5 4の間もそれぞれ同一である。開口44と46の間は周囲が連続したリング56 であり、44と48の間は連続したリング58である。外側の端部には連続した リング59と60がそれぞれそなわる。連続したリング56と58の間の細長い 部分50は遮られていないが、細長い部分52と54は、コンデンサー62と6 4によってそれぞれ埋められた間隙によって同じように遮られている。
好ましい実施例を管状の支持体で形成される平らなシートという表現によって記 述してきたが、ワイヤ、導電性チューブ、平面導体テープあるいはそれらを組み 合わせた個々の導体要素によって導体を構成できることは、技術に精通した者に よって理解される。
図2bの好ましい実施例では、選別した周波数に共鳴するローパス外側構造の対 は、二つの内側リング56.58で区切られる非共鳴閉回路と、それらの間の導 電性セグメントによる接続50によって分割される。導体セグメントはコイルの 縦軸に対して、および互いに平行であり、リングで区切られた円筒のまわりに均 等に配置される。内側の、均等に配置された導体リングの対と、均等に配置され たそれらを接続する導体セグメントによって形成されるコイルの部分を、ここか らは「内側構造」と呼ぶ。二つの外側共鳴構造は、内側構造と共通のリング56 .58を共有する。内側リング56.58と外側リング59.60の間に伸びて いるのは導体セグメント52.54である。セグメント52.54はコイルの縦 軸に対して、および互いに平行であり、リングで区切られた円筒のまわりに均等 に配置される。コンデンサー62.64は導体セグメント52.54の中にそれ ぞれ付加される。コイルのそれぞれの「外側構造Jは、コンデンサー62または 64のうちの一つの組のみを同時に使用し、同じ数で同じ分布の、はぼ同じ周波 数で共鳴する各モードと共鳴する。内側構造の導体セグメント50と外側構造の セグメント52.54は共鳴器の縦軸に対して平行であり、この実施例において は互いに一列をなしている。共鳴器に対する入力と出力の結合は、誘導性または 容量性のどちらにもすることができる。図2bの円偏波動作を行なう容量性結合 は、入力/出力端子63aまたは63bあるいはその両方の場合は選別した周波 数で、入力/出力端子65aまたは65bあるいはその両方の場合は、同じ周波 数で位相を90度ずらして使用することによって実現する。線形偏波モードの動 作は、63a、63bまたは65a165bのうちの一つの組のみを使用して実 現する。
図38から図30に示す外側構造の集中素子隻価回路のそれぞれと、図48およ び図40に見られる構造を結合することによって形成される複合構造を研究する ことによって、図2bに図式的に描いたコイルについてさらによく理解すること ができる。集中素子のインダクタンスは、添え字りを付けて表すセグメントの番 号すなわち50L156L、58L、59L、60Lとして示し、あるいはコン デンサーがセグメントを分割する例では、LおよびLoを用いて、52.52L ’、54と54Lとする。
16セグメント共鳴器の構造の好ましい物理的な実施例を表す図3aを参照する と、検討を目的として一つの端部のみにコンデンサーを配置しているが、各導体 セグメント54の間隙を横断してコンデンサー64が取付けられ、外側構造のそ れぞれは、ローパス体積共鳴器として独立して動作可能である。コンデンサー6 2がない場合は、反対側の外側構造の中には電流が流れない。図3bは、図38 に示す4リングロ一パス体積共鳴器の、外側共鳴構造の一つの集中素子の等価回 路である。端子へとBを端子A゛とB゛にそれぞれ接続することによって、外側 構造の完全な回路が形成される。m3cに示す16個の反復回路ユニットによっ て、はしご状回路網が形成される。誘導子60Lは、各端部の導体リングセグメ ント60を結合したインダクタンスを表し、誘導子58Lは、内側構造と共有す る隣接した内側導体リングセグメント58のインダクタンスを表す。
これらの誘導子はすべて相互に誘導性に結合している。同様に、外側構造の円筒 素子である導体セグメントと結合した誘導子54Lおよび54L°は、相互に誘 導性に結合している。図3bの回路網は、従来のローパスフィルターの回路網と 反復回路ユニットが類似していることから、「ローパスコ構造と呼ぶ。与えられ た周波数における反復回路素子を通る電圧は、Δθだけ位相がずれる。図3bの コイルは、端子A−A’ と端子B−B゛の間の累積した位相のずれが、2πラ ジアンの整数倍であるときのみ共鳴する。すなわち、N個の支柱のコイルでは、 NΔθ=に2π、となる。ここでN/2≧に≧1である。図3b(7)構造は「 前進波」送信ラインと等価であり、図30の各回路ユニットでは、周波数の増大 に応じてΔθの位相のずれの増大を示す。したがって、lN5dに反射出力の測 定結果を示したように、高い周波数の位置に対応して高次のモードが発生する。
図3dを参照すると、コンデンサー64の一つを中央におき、その上に配置した 直径8cmの誘導閉回路67を使用して、この16セグメントローパス構造8つ のモード81.82.83.84.85.86.87.88を測定した。Y軸は 、インピーダンスブリッジとHewlett−Packardのネットワークア ナライザー4195Aを使用して測定した、閉回路からの反射出力である。コン デンサー64の値は約127ピコフアラツドであった。これらのモードの中で、 k=1のモードのみが均一なRF磁場をコイルの中央領域に発生する。k=1の モード81は直交モード、すなわち、一般に二つの直交するモードあるいは独立 に動作するモードで構成され、コイルの導体素子の中にそれぞれコイル軸Jこ関 して正弦曲線状および余弦曲線状の電流分布を発生するモードである。後者はそ れぞれ二つの線形に振動する垂直な磁場B、をコイル内部に発生する。
高次モード(k>1)は不均一なRF磁場を発生し、それらのすべては図38の コイル中央で振幅がゼロになる。コイル軸に関してN倍の対称性をもつ理想的な 共鳴器、すなわち、等しい大きさの容量、等しい大きさをもつ等間隔で配置され た導電性セグメント、等しい誘導をもつ端部のリングセグメント、そして等しい 誘導をもつ内側リングセグメントをもつコイルは、k=1モードが識別不能であ り、同一の周波数で共鳴し、選択的な配向性をもたない。通常存在する僅かに非 対称なコイルでは、モードは線形で空間的に互いに直交し、選択的な配向をもち 、僅かに異なる周波数で共鳴する。図3aに示す結合67は誘導性で、コイルの 単一線形偏波モードとの結合に適した単一誘導性結合器である。円偏波動作のた めにコイルの両方の線形偏波モードを結合する場合、コイル軸に対して90度離 したこのような2個の結合器を必要とする。
図48の回路網は、lff12b1.:11式的な形式で示した本発明の共鳴器 の集中素子の等価。
回路である。本共鳴器の完全な回路は端子A、B、C,およびDを、端子A’  、B” 、C’ 、D’ にそれぞれ接続することによって形成される。図4a の複合平衡はしご状回路網は、図4bに示した16個の反復回路ユニットで構成 される。すべてのコンデンサーを取付け、すべての電流経路を閉じると、本発明 の共鳴器の二つの外側構造は、付加相互インダクタンスと付加回路接続を経て接 続する。内側構造は、それぞれの外側構造と、共通の内側リングセグメント56 および58を共有するので、内側構造とそれぞれの外側構造の間の誘導性結合は 強力である。二つの外側構造は分離されているため、誘導によって相互に弱く結 合しているだけである。このことは、内側セグメント50を切断し、連続的な方 法で二つの外側構造を励起させ、最初にコンデンサー62を、続いて64を取り 付けることによって確認することができる。第二の外側構造を励起すると、22 M)(zの共鳴周波数の位置に、1N3dの結合した外gIJ構造のに一1モー ド81の僅かな周波数(0,6MHz)のスプリッティングが観察された。下記 に示すように、二つの外側構造のさらに強い結合が、導電性内側セグメント50 を通して発生する。
この型の複合体積共鳴器のための正規な分析理論は存在しない。しかし、以下に 記述したものは、その動作の一般的な性質と、独自の共鳴器を測定することによ るこれらの性質の説明である。図3dのモードは、外側構造の中の一つを励起す ることによって観察した。両方の外側構造のコンデンサー62および64に12 7ピコフアラツドの値を与えたときに、16個の別々の共鳴を観察した。これら の共鳴は、図3aに示すような同一の誘導性結合閉回路67によって観察した。
下記で説明するように、これらの16のモードの中の81.82.83.84. 85.86.87.88の8つのモードを「逆回転」モード、他の8つのモード 91,92.93.94.95.96.97.98を「同一回転」モードと呼ぶ 。e3dのモードの位置と図4cのものを比較すると、外側構造を励起すること の効果は、逆回転に=1モード81と逆回転に一2モード82の周波数を僅かに 低い方へずらすことである(0.2MHz);逆回転のに−3からに=8モード 83.84.85.86.87.88は、はとんど影響を受けていない。
図4dは、4リングローパス共鳴器を、図示していない同一の誘導性閉回路67 で完全に励起したときの周波数に対する反射出力応答を示すグラフである。体積 共鳴器の中央では、ただ一つのモードである同一回転に=1モード91が観察さ れた;このモードのめである。
図3aに示した形のコンデンサー62または64のうちの一つの組を使用して外 側構造の一つを励起すると、図5aに示すように、k−1モードの対はその固有 の選択的な配向をもつ。この配向は、コイル軸に関するコイルの対称性を乱す、 容量性素子と導体の小さな変化を反映する。第一の外側構造のコンデンサーを取 り除くと、指定された位置に取り付けた第二のコンデンサーの組によって、第二 の構造もまたそのに=1モードの選択的な配向をもつ。両方の外側構造にコンデ ンサーを取付け、内側構造の導体50を再接続すると、m6aと図6bに示すよ うに、それぞれの外側構造のに=1モードの対は過結合し、配向が固定する。配 向が固定することで、コイルの延長にわたる新しいモードの対が形成される。外 側構造は互いに協力して動作するので、図63と1g6bでは、二つのに一1モ ード対だけを描いている。内側結合を介した過結合は、単純な共鳴回路とまった く同じ方法で、新しいモードの周波数スプリッティングを引き起こす(下記のM 、D、5chnallらを参照)。この新たなに一1モード対の周波数スプリッ ティングは、図7aと図7bにそれぞれ示すように、半径方向に同一な配向と正 弦曲線状の電流分布をもつ。
図78のモードは、それぞれの外側構造の電流が反対の向きをもつことから、逆 回転に一1モードと呼ぶ。右手の法則によれば、コイル内に生じるRF磁場は反 対の方向をもつ。これらのモードのRF磁場は、RF強度の縦軸に沿った線形の 勾配を生じ、その結果、コイル中央ではRF磁場の強度はゼロになる。このRF 磁場の勾配は、Z軸方向に空間的な選択性を提供することで、回転フレーム実験 において有効性をもつことができる。図7aに示すように、それぞれの外側構造 の電流の向きもまた、内側リングセグメント56および58を横切る正味の電圧 を発生しないようになっている。したがって、内側構造の結合インダクタンス内 に流れる電流がないので、図40の逆回転に=1モード81は、図3dに示す内 側導電性セグメント50を切断した絶縁された共鳴外側構造のに一1モードに非 常に近い共鳴周波数をもつ。図7bのモードは、それぞれの外側構造の電流が同 じ方向であり、右手の法則によれば、コイルに生じるRF磁場が同じ方向である ため、同一回転に=10−パスモードと呼ぶ。図7bに示すように、それぞれの 外側構造の電流の向きは、内側リングセグメント56および58を横切る協調的 な電圧を発生し、その電圧が内側構造の内側セグメント5oの中に電流の流れを 引き起こすようになっている。内側構造のセグメント50内部のメツシュ電流の 強度は、外側構造のものよりは小さいが、それは、内側構造は外側構造を結合す るためだけにはたらくが、外側セグメント52および54の電流と同じように正 弦曲線状の強度分布を内側構造カイもっためである。内側構造を通じて流れる電 流の効果は、縦軸方向に沿った領域と縦軸内の領域のRF磁場の均一性を向上さ せることである。内側構造の効果は、外側構造の誘導性結合(容量性結合とは異 なる)を提供することなので、この同一回転に一1モード91の周波数は、逆回 転に一1モード81より上向き(下向きとは異なる)にずれる。
(M、D、5chna I Iら、J、Magn、Re5on、 、67.12 9−134(1986)を参照)。この実施例では、リンの核の同一回転に一1 モード91を、l。
5テスラの静磁場B。での共鳴周波数である26MHzで共鳴させるためには、 コンデンサーを約125ピコフアラツドにするべきであることをわれわれは見い だした。逆回転モード8Lは、22MHzの周波数をもっことを見いだした。
均一な磁場B1は、送信中のさらに一様な駆動角分布を発生し、また相反性によ り、さらに一様な受信応答性を引き起こす。正弦曲線状に分布した直流電流が円 筒の表面およびその縦軸に平行に流れると、円筒内部のコイル軸を横切る方向に 完全に一様な静磁場を発生することがよく知られている。円筒の表面に等間隔で 配置され、固定された長さをもつ直線状導体内に正弦分布した電流を用いて、鳥 かご状共鳴器はこの連続したRF周波数の表面電流分布に近付ける。端部の導電 性リングの間の導電性セグメントの数を増やすことによって、コイルの縦軸ある いはZ軸に関して半径方向に均一性が向上する。
好ましい実施例では、直径27cmの円筒を使用して、ヒトの頭部が占める領域 全体にわたるRF磁場の均一性を提供するために、16セグメントのコイルを選 択した。
先行技術のコイルのZ軸に沿った磁場B、102は、図8aに示すように、ガウ ス曲線状の形状と、コイル端部付近で最大値の約半分に低下する性質をもつ。コ イルの長さを延長すれば、非常に長いコイルの効果に近付けることで、コイルの 軸方向の均一性の向上が得られる。しかし、コイルの長さを極端に、すなわち直 径の長さを大きく超えて延長すると、コイル内での感度(単位体積当たり)が低 下するという矛盾が存在する。
(上記のBottomleyらを参照)。図7bに示すように、本発明の共鳴器 はコイルの外側構造に電流を集め、それによってコイル端部までB、磁場の強さ をさらに広げることに寄与している。少量の電流が内側構造を通して流れ、コイ ル軸に沿った中央領域での磁場の強さを維持する。それによって、コイルの長さ を延長することなく、図8aに磁場B、101で示すように、コイルの縦軸方向 に沿った領域とその内部における均一性か向上する。外側構造および内側構造の 両方の電流はコイル軸に関して正弦曲線状に分布し、また電気的には互いに同相 で分布する。Nセグメントの4リング共鳴器のそれぞれの外側構造の直線セグメ ントの電流は、次の式で与えられる。
ここでn−0,1,2、・・・、N−1は導電性セグメントの数を表し、誘導性 駆動67はn=Q導電性セグメントの中央に配置し、■。は定電流である。(上 記のJ。
Troppを参照)。同様に、陰部の導電性リング59およびaOLv電流は向 きが逆であり、その大きさは次の式で与えられる。
内側の導電性セグメントは外側構造に対して強く結合するようにはたらくので、 外側導電性セグメント52.54を流れる電流の割合pは、内側導電性セグメン ト5oのそれぞれを流れる。したがって、内側セグメント電流は次の式で与えら れる。
したがって、内側導電性リング56.58を流れる電流は外側リングよりもその 大きさが小さい。次の式によって与えられる。
この電流はコイル軸に関してそれぞれの外側リングとは反対の極性または反対の 向きに流れる。図88と図8bに描いた円偏波磁場101および103は、それ ぞれ係数をp−0,25と仮定してシミュレートしたものであり、動作している コイル(コイルの直径−26,7cm、内側構造長−外側構造長−6,33cm )の磁場測定によって確認したZ軸の図を提供する。図88と1g8bに描いた 磁場102および104はそれぞれ、同一の直径をもち、4リング共鳴器と同じ 19cmの長さをもつ従来の2リング式鳥かご状共鳴器に対してシミュレートし たものである。1N8bの円偏波磁場の図はX方向またはX方向に有効であり、 平均的な頭部が占めるおよその領域である、コイル直径の70%の範囲にあるコ イル中央の磁場の数値とほぼ同じ偏差(±20%)を示す。頭部が占めるほぼ球 形の体積における偏差は、これより大きくはない。図8aと図8bに示す磁場の 図Lotおよび103はそれぞれ、従来の鳥かご状共鳴器の102および104 に比べ、コイル中央領域において非常に平坦な形状を示している。コイル軸に沿 った領域とその内部における同等の均一性を得るためには、従来の共鳴器の場合 、4リング式の共鳴器よりも十分に長いものを使用しなければならないことを、 この図表が示している。
@9は、図2aに示したコイルパターン部の一部を描いた平面展開図である。完 全に展開すると16(IIのセグメントをもつ、好ましい共鳴器を示す’rlJ 2aの物理的形式を、頭部のNMR調査のために大きさを決めて提供した方法に ついて、これから記述する。
本発明の共鳴器のコイル構造は、次のような機械的な段階を経て構成される。コ イルは、はとんどの頭部および鼻の大きさの収容に十分な大きさである、外径2 6.7cm(105インチ)のルーサイトの円筒に取り付けるように、機械的に 設計されている。
二つの外側導電性リングの中心同士の全長は19cmであり、内側の二つの導電 性リングの間の間隔は6.33cmである。導電性コイルの構造には、0.00 21インチの厚みをもつ電気的Iこ純粋な銅の平坦な金属板を使用した。銅板を 高精度のフライス盤に載せ、内側構造と二つの外側構造のメツシュの開口を切り 取った。内側と外側構造の隣接する各メツシュの間の許容誤差を大きく低減させ るために、高精度フライス盤を使用した。内側構造および外側構造のどちらも、 図9に示すように、導電性セグメント50.52.54とリングセグメント56 .58および59.60の輻が0.5インチになるように切り取った。図9の外 側のリングセグメントの間隙55は、それぞれの構造を調整するための適切な値 のコンデンサーを取り付けるスロットを表す。3枚の別々の銅金属板のうちの2 枚で外側構造の半分を形成し、他の1枚が内側構造全体と外側構造のそれぞれの 半分を含むが、次にこの銅板を、1exan支持体70および72と、ルーサイ ト円筒40に固定したナイロンねじ74を使用して、外径10.5インチ、壁厚 0゜25インチのルーサイトの円筒に取り付けた(図2g)。図9に見られるよ うに、帽の広い長方形の支持体70が上方の導電性メツシュを保持し、ストリッ プ72がセグメントを正しい位置に保持するが、これらはナイロンねじ74によ って補強した。同様に、外側構造セグメントを長方形ストリップ72によって保 持し、二つのナイロンねじ74を用いて補強した。共鳴器の内側の円筒状の体積 にその一部が入ることがないように、ナイロンネジの長さを調整した。
端子A、BSC,およびDを端子A’ 、B’ 、C’ 、およびDoに電気的 に接続し、4つの導電性リングが連続するようにした。1. 5テスラの静磁場 Bで共鳴するように共鳴器を調整し、線形モードを駆動点に揃えた。適切で同一 な値のコンデンサーを二つの外側構造のスロットに配置し、結合した外側構造を 選択した周波数に同調させた。4つの同一回転線形モードのそれぞれを同調させ るために、小さな値のトリマコンデンサーを外側構造の固定コンデンサー62お よび64を横切るように、それぞれの線形モードの列に対応する場所に加えた。
付加した小さな値のトリマコンデンサーは、絶縁の調整あるいはモードの調整の ために、同調コンデンサーのそれぞれの側に45度の角度で付は加えた。
図2bの共鳴器への出力と共鳴器からの受信信号を結合するためには、容量性と 同様、従来の誘導性閉回路結合法を使用することができる。誘導性閉回路の取付 は構造は共鳴器の外側に一体化し、個々のヒトの頭部に対する適合性とモード絶 縁を考慮して通常の方法で設計した。直径26.7cm、長さ12.5cmで2 6MHzl:m整したリンの鳥かご状共鳴器のために、コンデンサー66への容 量性結合を使用する遠隔調整およびモード位置合わせの構成を開発した。(J、 Murphy−Boeschら、要約:5ociety of Magneti c Re5onance inMedicine、Eighth Annual  MeetingSVol、2、p。
944.5ociety of Magnetic Re5onance。
Berkley、CA、1989を参照)。同様な構成をコイルに対する差動容 量性結合に使用することができる。
次に図10.13.14および15を参照すると、上記に示し、考察した本発明 の共鳴器を提供することができる別の方法を示していることがわかる。図1Oは 、リング56と58を内側リングとしてもち、リング59と60を外側リングと してもつ4リング導体構造を表す。すべての図に描かれているように、リングは その一部分だけが図示されており、端子AとA’ 、BとB’ 、CとCo、そ してDとDoを接続することによって、それらのリングが実際のリングとして閉 じることが理解される。図1O113,14、および15に示すそれぞれの共鳴 器の構成は、共通のリング構成をもち、図13の指示子が添え字raJをもち、 図14の指示子が「b」、図15の指示子が「c」をもつことを除いて、それぞ れ同一のリング指示子をもつ。図1Oでリングを相互接続しているのは、共鳴器 の軸にほぼ平行なセグメントである。セグメント52はリング56と59を相互 接続する。セグメント54はリング60と58を相互接続し、セグメント50は リング56と58を相互接続する。リングの場合と同様に、対応するリングを互 いに接続している、リング間の相互接続セグメントには同じ番号の指示子が与え られているが、図13では添え字「a」、図14では添え字「b」1図15では 添え字「c」で示している。同様にそれぞれの軸エレメント52はコンデンサー 62によって遮断され、それぞれの軸エレメント54はコンデンサー64によっ て遮断される。
図10.13.14、および15では、コンデンサーは本来同一の経路をもち、 同じ番号の指示子で指示しているが、図13では添え字raJ、図14では「b 」、図45ではrcJで指示する。これまでに記述した本構造の好ましい実施例 と同様、図10に描いたように、素子54のそれぞれのコンデンサー64は同じ 値をもち、各素子52のそれぞれのコンデンサー62も同じ値をもつ。図7bに 描いたものと同様な同一回転の実施例ではコンデンサー62と64が同じ値をも つように、図1Oに示すこの好ましい実施例のコンデンサー62と64も同じ値 をもち、図13ではコンデンサー62aと6481図14ではコンデンサー62 bと64b1図15ではコンデンサー62cと64cが、これらの実施例では同 様に同じ値をもつ。
図10,13.14、および15は、全体の大きさが同一なコイルを考えたとき のシステムの融通性を示すために提供したものである。図13は、図10とは異 なり、セグメント50aが機能を果たすためには、セグメント52aおよび54 aと整然と一列になっている必要がないことを示す。個々の閉回路の中を循環す る電流は、図10および図13と奉賀的に同じままである。同様な大きさのコイ ルと同一の値のコンデンサーでは、図10と図13の構造はどちらも同じNMR 周波数に共鳴する。vlJ14は、素子50bの数が半分しかない、多少異なる 循環パターンを示す。共鳴器のすべての循環電流閉回路は同じ向きを維持するが 、同一のNMR共鳴周波数を発生するためには、興なる値のコンデンサーを必要 とする。図14の外側共鳴器の循環電流閉回路は同じ向きを維持するが、同一の NMR共鳴周波数を発生するためには、僅かに興なる値のコンデンサーを必要と する。
3つの図は、池の点に加えて、図1Oまたは図13のようなセグメントの再配置 が運転性を無効にしないことを示す。図15に示すように、相互接続するセグメ ントの数を内側共鳴器と外側共鳴器で変えることもできる。好ましい実施例に記 述した共鳴器は、それぞれの共鳴器のバンドに16個の接続セグメントを含んで いた。図15の外側共鳴器は僅か8個しか含んでいない。8個よりも16個使用 することの方に利点があるが、1m15の構造は十分優れた動作を行なう。理論 では、本構造が円偏波モードで動作可能であるためには、隣接したリング状経路 のそれぞれに接続された少なくとも4つの、はぼ平行な高周波電流経路が必要で ある。はとんどの場合、このような経路の数を増やすことによって81の均一性 を向上させることができる。しかし、運転性のためには(ずれにしても、リング のそれぞれの対を接続するこのような経路が最低でも4本は必要である。
選択的に、コンデンサーをリングセグメント59と60に移動して、外側バンド を単一端のバイパスにすることが可能である。
図11と図12は、図10の構造の変形についても示している。本発明に従って コンデンサーを外側閉回路の中に配置することが可能であるが、リング56と5 8の間の内側閉回路に含めることはできない。図11は、上記で記述した二つの 単一端のバイパス共鳴構造を示している。図11では、対応する部分の接頭部と して100を付けて示しているが、コンデンサー162と164はそれぞれ、平 行な導電性エレメント152と154の間の、外側リング159と180にそれ ぞれ配置している。
270と272を図10と対応する位置にもっている。したがって、これはロー パスと単一端バイパスの組み合わせをもつが、それぞれの外側構造に対し、単一 端バンドパス共鳴器を互いに発生する。端部の導電性リング262.264は同 じ値をもつコンデンサーによって提供され:導電性セグメント252.254の 中のコンデンサー270.272は同じ値であるが、導電性の端部のリング26 2.264の中のものとは異なっている。
1m1Oの共鳴器が二重周波の同一回転構造であれば、コンデンサー62および 64はコイルに関して同じ値をもたないが、好ましくは対応する直線状セグメン トと同じ数値をもつ。選択的には、それぞれの外側構造を、異なる核のための場 合のように大きく分かれた周波数に同調させ、さらに線形または円偏波モードの どちらでも駆動することが可能である。しかし、この動作モードは、試料の共通 の領域にわたる均一な磁場Bを提容量のcos2φ変動を平均容量値に重ね合わ せるといった方法によって、単一同調の鳥かご状共鳴器の反対側のコンデンサー を慶大させ、最初のコンデンサーと直角な位置にある同じ側のコンデンサーを低 下させると、太き(分離した周波数に同調する二つの直交する線形モードを生じ ることがよ(知られている。(合衆国特許No、4゜694.255と、P、J osephとり、Lu、IEEE Trans、Med。
Imaging 8.286−294 (1984)を参照)。コの方法を用い て、それぞれの外側構造を二つの周波数に二重に同調させることが可能である。
例えば、共鳴器の二つの線形モードを炭素−13(C−13)とリン−31の周 波数に同調させることが可能である。この種類の円筒形共鳴器は、コイル内部に 同心状に置かれた円筒形の試料を横切る画周波数のRF磁場が、本質的に均一で あるという利点をもつ。同様に、外#I槽構造の各線形モードを別の周波数に同 調し、最大で4重の共鳴コイルを形成できるようにすることを意図している。こ れらの動作モードでは、コイル内部の磁場の均一性は小さい。これらのさまざま な電気モードと、楕円の2倍対称性を使用するといった、すでに記述したコイル 形状のさまざまな修正を組み合わせた共鳴器の動作は、技術に精通した者には明 らかである。
rlJ2aと図2bを参照すると、内側導電性リング56.58が、外側導電性 リング59.60と同じ大きさ、形状である必要はないことがわかる。さらに、 導電性リング56.58.59.60は正確な円でなく、楕円、あるいは試料を 入れることができる他の何らかの幾何学形状にすることができる。この論法を用 いれば、導電性セグメント50と52.54が直線状である必要はなく、あるい は互いに平行でまた縦軸とも平行で、等間隔に配置されている必要もないことが わかる請求める配向と共鳴器の線形モードの同調を不可能にしたり、非現実的に することがないような幾何学形状であることが必要なだけである。
本発明の数多くの修正と変更を示し、記述してきたが、さらに多くのことが明白 であることが、技術に精通した者によって理解される。請求項の範囲内のこのよ うな修正と変更のすべては、本発明の範囲と趣旨の範囲にあることを意図してい る。
FIG、6a FIG、6b に 10 ^ FIG、10 FIG、12 FI G、 14 国際調査報告 フロントページの続き (72)発明者 シュリニヴアツサン、ラヴイアメリカ合衆国、ペンシルベニア 州 19102、フィラデルフィア、#802、スプルース・ストリート1530 (72)発明者 カーヴアジャル、ルーカスアメリカ合衆国、ペンシルベニア州 19038、ノース・ヒルズ、ジエンキンタウン・ロード 2780

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 NMRに使用するRF共鳴器であり;軸方向に同軸に分布する4つの高周波 リング状電流経路と;隣接するリング状経路のそれぞれの対を相互接続する少な くとも4つの高周波電流経路で、前記相互接続経路が通常は輪平面に配置され、 隣接する相互接続経路がリング状電流経路の接続セグメントとともに電流閉回路 を形成する前記高周波電流経路と;導電体の固有インダクタンスを含む各閉回路 のインダクタンスとの組み合わせによって、外側電流閉回路のそれぞれを遮断す る各外側電流閉回路の間に置かれた少なくとも1個の独立したコンデンサーで、 それによって各外側閉回路は共鳴周波数をもつが、各内側閉回路はコンデンサー によって遮断されていないので各内側閉回路単独では共鳴周波数をもたないよう な、少なくとも1個の独立したコンデンサーと;から構成されることを特徴とす る、NMRに使用するRF共鳴器。 2 4象限すべてにわたる軸対称性をもつことを特徴とする、請求項1に記載の RF共鳴器。 3 軸に垂直な中央平面の両側に対称性をもつことを特徴とする、請求項1に記 載のRF共鳴器。 4 軸に垂直な中央平面の両側に対称性をもつことを特徴とする、請求項2に記 載のRF共鳴器。 5 リング状電流経路のそれぞれの対を相互接続する電流経路が互いに等間隔に 配置されていることを特徴とする、請求項4に記載のRF共鳴器。 6 すべての2つのリング状電流経路間の閉回路のコンデンサーが本来同じ値を もつことを特徴とする、請求項5に記載のRF共鳴器。 7 4本のリング状電流経路のみを使用し、外側閉回路のコンデンサーの値が2 個以下であることを特徴とする、請求項6に記載のRF共鳴器。 8 ただ1個の値のコンデンサーを使用することを特徴とする、請求項7に記載 のRF共鳴器。 9 内側構造単独では非共鳴であり、それぞれのリングの間の軸方向外側にある 電流閉回路が、内側リングの間の高周波電流経路を介して結合し、一つのNMR 周波数に同調されていることを特徴とする、請求項8に記載のRF共鳴器。 10 線形偏波モードまたは円偏波モードのどちらか一方で一つのNMR周波数 で駆動することができることを特徴とする、請求項9に記載のRF共鳴器。 11 それぞれのリングの間の軸方向に外側の電流閉回路が逆回転電流分布をも つことを特徴とする、請求項9に記載のRF共鳴器。 12 逆回転電流分布が共鳴器の中央部で容易に感知できるような磁場BIを軸 方向に発生しないことを特徴とする、請求項11に記載のRF共鳴器。 13 逆回転電流分布が共鳴器の中央部で磁場B1の中に高度に線形な勾配を軸 方向に発生することを特徴とする、請求項11に記載のRF共鳴器。 14 軸方向外側の電流閉回路の中の同一方向回転電流分布がコイル全長にわた る電流分布を内側閉回路と結合して発生することを特徴とする、請求項9に記載 のRF共鳴器。 15 同一方向回転電流分布が十分均一なRF磁場B1を共鳴器中央部に発生す ることを特徴とする、請求項14に記載のRF共鳴器。 16 外側構造が集中した正弦曲線状の電流分布をもち、それがコイルの軸方向 に沿った領域とその内部に高度に均一なRF磁場B1をコイル長を延長すること なく発生することを特徴とする、請求項9に記載のRF共鳴器。 17 軸方向に反対側にある共鳴器の端部のそれぞれの外側電流閉回路に異なる 値のコンデンサーを使用することを特徴とする、請求項7に記載のRF共鳴器。 18 線形偏波モードまたは円偏波モードあるいは上記を組み合わせたもののい ずれかによって最大2種類までのNMR周波数で共鳴器を駆動することができる ことを特徴とする、請求項17に記載のRF共鳴器。 19 外側閉回路のそれぞれのコンデンサーが異なる値をもつが、共鳴器の反対 側端部の対応する外周位置のコンデンサーは軸に垂直でコイルの中央部を通る鏡 面に対する鏡像分布をもち互いに等しいことを特徴とする、請求項5に記載のR F共鳴器。 20 内側構造単独では非共鳴であり、軸方向外側の閉回路は2種類のNMR周 波数に同調され内側閉回路の高周波電流経路によって結合されていることを特徴 とする、請求項19に記載のRF共鳴器。 21 2種類のNMR周波数で共鳴器を線形偏波モードで駆動することができる ことを特徴とする、請求項20に記載のRF共鳴器。 22 軸方向外側の電流閉回路内の2つの同一方向回転電流分布がコイル全長に わたる電流分布を内側閉回路と結合して発生することを特徴とする、請求項20 に記載のRF共鳴器。 23 同一方向回転電流分布のそれぞれがコイル中央部に十分均一なRF磁場B 1を発生することを特徴とする、請求項22に記載のRF共鳴器。 24 それぞれのリングの間の軸方向外側の電流閉回路が二つの逆回転電流分布 をもつことを特徴とする、請求項20に記載のRF共鳴器。 25 逆回転電流分布がコイル中央部に容易に感知できる磁場B1を軸方向に発 生しないことを特徴とする、請求項24に記載のRF共鳴器。 26 逆回転電流分布が共鳴器中央部に高度に線形な勾配を磁場B1内に軸方向 に発生することを特徴とする、請求項24に記載のRF共鳴器。 27 外側閉回路を円偏波モードで最大2種類までの異なるNMR周波数で同時 に線形に駆動できることを特徴とする、請求項19に記載のRF共鳴器。 28 外側閉回路のそれぞれが値の異なるコンデンサーを使用することを特徴と する、請求項5に記載のRF共鳴器。 29 外側バンドのそれぞれを最大2種類までの異なるNMR周波数で線形偏波 モードで駆動することができ、共鳴器を最大4種類までの別々のNMR周波数で 線形偏波モードで駆動できることを特徴とする、請求項28に記載のRF共鳴器 。 30 外側電流閉回路の2個のバンドが同一の値のコンデンサーをもつことを特 徴とする、請求項5に記載のRF共鳴器。 31 内側構造によって結合した外側電流閉回路の2個のバンドを線形偏波モー ドまたは円偏波モードのいずれかで同じNMR周波数で駆動できることを特徴と する、請求項30に記載のRF共鳴器。 32 すべての2個のリング状電流経路の間の閉回路のコンデンサーが本来同じ 値をもたないことを特徴とする、請求項5に記載のRF共鳴器。 33 共鳴器を最大4種類までの異なるNMR周波数で線形偏波モードで駆動で きることを特徴とする、請求項32に記載のRF共鳴器。 34 共鳴器が対称的ではないことを特徴とする、請求項1に記載のRF共鳴器 。 35 NMRに使用するためのほぼ円筒形状のRF共鳴器で;4個のリング状高 周波電流経路と; 隣接した平行な経路と隣接したリング状経路が電流閉回路を形成し、隣接したリ ング状経路のそれぞれと接続されたほぼ平行な少なくとも4個の高周波電流経路 の組と;内側閉回路の間にはコンデンサーがないのでいずれの内側閉回路も遮断 しないが、電流経路の固有インダクタンスを含む各閉回路のインダクタンスとの 組み合わせによって、各外側閉回路の共鳴周波数を限定し、各内側閉回路自体に は共鳴周波数が存在しないような、各外側閉回路の間に置かれ各外側閉回路を遮 断する少なくとも1個の独立したコンデンサーと; から構成されることを特徴とする、RF共鳴器。 36 共鳴器が4象限すべてにわたる軸対称性をもつことを特徴とする、請求項 35に記載のRF共鳴器。 37 軸に垂直な中央平面の両側に対称性をもつことを特徴とする、請求項36 に記載のRF共鳴器。 38 各組の平行経路が互いに間隔を置いて配置されていることを特徴とする、 請求項35に記載のRF共鳴器。 39 平行経路が互いに等間隔に配置されていることを特徴とする、請求項38 に記載のRF共鳴器。 40 すべての閉回路に配置されているコンデンサーが一つの固有の容量をもつ ことを特徴とする、請求項35に記載のRF共鳴器。 41 リング状導体の少なくとも一つの相互接続された対が本来同一の値のコン デンサーをもっため、その閉回路の共鳴は一つの選別されたNMR周波数になり 、それによって本来軸に対して90度離して配置された入力/出力結合が円偏波 入力をその周波数で発生することを特徴とする、請求項35に記載のRF共鳴器 。 42 リング状電流経路の二つの相互接続された対の少なくともどちらか一つが 他と異なる周波数をもつがリング状電流経路のそれぞれの対の中には本来同一の 値のコンデンサーがあるため、その閉回路の共鳴は一つの選別されたNMR周波 数になり、それによって軸に対して本来90度離して配置された入力/出力結合 が円偏波入力をその周波数で対応する閉回路に発生することを特徴とする、請求 項35に記載のRF共鳴器。 43 リング状電流経路の二つの相互接続された対の少なくともどちらか一つが 同一の周波数をもち、リング状電流経路のそれぞれの対の中には本来同一の値の コンデンサーがあるため、その閉回路の共鳴は一つの選別されたNMR周波数に なり、それによって軸に対して本来90度離して配置された入力/出力結合が円 偏波入力をその周波数で発生することを特徴とする、請求項35に記載のRF共 鳴器。 44 入力/出力結合の対がリングの外側の対の間で同一の外側構造に結合して いることを特徴とする、請求項43に記載のRF共鳴器。 45 入力/出力結合の別の対が、リングのそれぞれの外側の対の間で各高周波 外側構造とそれぞれ結合していることを特徴とする、請求項44に記載のRF共 鳴器。 46 一つの入力/出力結合が外側リングの一つの対の間で一つの外側構造と結 合し、軸のまわりに90度離れた他の入力/出力結合が外側リングの他の対の間 で他の外側構造と結合していることを特徴とする、請求項43に記載のRF共鳴 器。 47 リングの二つの外側の対のそれぞれを含む二つの外側構造がリングの内側 の対の間で内側構造と結合し、コイル全長にわたる同一方向電流分布を発生する ことを特徴とする、請求項43に記載のRF共鳴器。 48 同一方向電流分布が共鳴器中央部で均一なRF磁場B1を発生することを 特徴とする、請求項47に記載のRF共鳴器。 49 各リングの間の軸方向外側の電流閉回路が逆回転電流分布をもつことを特 徴とする、請求項43に記載のRF共鳴器。 50 逆回転電流分布が共鳴器中央部に容易に感知できる磁場B1を軸方向に発 生しないことを特徴とする、請求項49に記載のRF共鳴器。 51 外側構造か電流の集中した正弦曲線状分布をもち、それがコイル軸に沿っ た領域とその内訓こ改善された均一なRF磁場B1をコイル長を延長することな く発生することを特徴とする、請求項43に記載のRF共鳴器。 52 内側のリング対の間よりも外側の二つのリングのそれぞれの間に少数の平 行な高周波電流経路が存在することを特徴とする、請求項35に記載のRF共鳴 器。 53 外側の対の間の半分の数の平行な高周波電流経路が内側のリングの対のそ れぞれの間にあることを特徴とする、請求項52に記載のRF共鳴器。 54 外側リングの間の平行な高周波電流経路が内側リングの間の他のすべての 平行な高周波電流経路と揃っていることを特徴とする、請求項53に記載のRF 共鳴器。 55 外側のリング対の間よりも内側の二つのリングのそれぞれの間に少数の平 行な高周波電流経路が存在することを特徴とする、請求項35に記載のRF共鳴 器。 56 外側の対のそれぞれ間の半分の数の平行な高周波電流経路が内側のリング の対のそれぞれの間にあることを特徴とする、請求項55に記載のRF共鳴器。 57 外側リングの間の電流経路が内側リングの間の他のすべての電流経路と揃 っていることを特徴とする、請求項56に記載のRF共鳴器。 58 隣接したリング状経路のそれぞれと結合した平行な高周波電流経路が互い に揃っていることを特徴とする、請求項35に記載のRF共鳴器。 59 リング状経路のそれぞれの外側の対の間の高周波電流経路が互いに揃って おり、リングの内側の対の間の高周波電流経路がリングの外側の対の間の高周波 電流経路の中間にあることを特徴とする、請求項35に記載のRF共鳴器。 60 各外側閉回路内のコンデンサーが、リングのそれぞれの外側の対の間の隣 接したリング状経路に結合した平行な高周流電流経路内に配置されていることを 特徴とする、請求項35に記載のRF共鳴器。 61 外側閉回路内のコンデンサーが高周波電流経路の隣接した対の間の外側リ ングに配置されていることを特徴とする、請求項35に記載のRF共鳴器。 62 外側リングと他のリングの一つの間の平行な高周波電流経路のそれぞれに もコンデンサーが配置されていることを特徴とする、請求項61に記載のRF共 鳴器。 63 NMRに使用する通常円筒形状のRF共鳴器で;電気的なメッシュを形成 する導体が囲む開口によって提供される反復回路の隣接した3つの閉じたバンド 、および外側のバンドのそれぞれが内側バンドと導体を共有するようなバンド; 各バンドの隣接したメッシュを囲む回路が導電性経路を共有し、隣接したバンド が導電性経路を共有し、二つの外側バンド内の各メッシュのまわりの各回路が少 なくとも1個の回路中に置かれ回路を遮断する独立したコンデンサーをもち、前 記コンデンサーは内側バンドと共有された導電性経路の中に含まれないように与 えられ、それによって導体の固有インダクタンスを含むメッシュ内のインダクタ ンスの結合によって各外側バンド内に選別したNMR共鳴周波数を実現し、さら に内側バンド内の個々のメッシュがコンデンサーも共鳴周波数も含まないように 形成されたそれぞれのメッシュ;とから構成されることを特徴とする、RF共鳴 器。 64 各バンドのメッシュのそれぞれの幅が実質上互いに同一で本来同じ大きさ の誘導を提供するように配置されていることを特徴とする、請求項63に記載の RF共鳴器。 65 コンデンサーが各メッシュの同じ位置に配置されていることを特徴とする 、請求項64に記載のRF共鳴器。 66 NMRに使用するほぼ円筒形状のRF共鳴器で;軸上3つの位置に周期的 な開口が提供された管状の絶縁支持体上の薄い導体板と、各開口の周囲に対称的 な導電性回路が与えられコイル周囲の軸上同じ位置にある開口がすべて同じ大き さであるような開口と、各開口のまわりの少なくとも一つの位置にある間隙を覆 う独立したコンデンサーが軸の位置で外側に提供されるような導体板上の間隙と 、軸の各位置で対称的に配列されることによってコンデンサーを含む各閉回路の 容量が固有インダクタンスとともに共鳴周波数回路を発生し、軸中央の位置の周 期的な開口には間隙とコンデンサーを含まないような互いに円筒状共鳴器を形成 するコンデンサーと; から構成されることを特徴とする、RF共鳴器。
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