JPH06500714A - ゴルフクラブ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ゴルフクラブ 発明の技術分野 本発明は新規なゴルフクラブヘッドのデザインに関するものであり、特にドライ バー、ブラツシー、スプーンなどのウッドとして知られたクラブに関するもので ある。本願明細書で使用している用語「ウッド」とは、木材、金属、グラファイ ト、複合材料などその素材とは無関係に前述のようなタイプのクラブ全体を指す ものである。特に、本発明はクラブヘッドに揚力を付与してダウンスイングの時 に起こるディッピング効果（ｄｉｐｐｉｎｇ　ｅｆＴｅｃｔ）を打ち消すへ・ソ ドのデザインに関するものである。

発明の背景技術 ダウンスイング時、特にクラブ面がボールに接触する直前（以下、ダウンスイン グと称す）のゴルフスイングをコマ送り写真で分析してみると、クラブのスイン グ時に発生する遠心力によってウッドのヘッドがボールの中心からシャフト面方 向へとそれるのが判る。言い替えると、クラブヘッドがボールに衝突する時には 、ヘッドの打撃面はボールに対して直角となるのが望ましい。しかしながら、こ のような理想的な配置も「ディッピング」と呼ばれる現象によってヘッドとシャ フトの垂直面が変化してしまい、打撃時のクラブヘッド面（打撃面）はボールに 対して直角に当たらず、結果的にはミスショットを引き起こしてしまうことにな る。

このディッピングは、回転軸を中心としてクラブヘッドを回転させることにより 発生する遠心力が原因と考えられている。この現象がどのようなものであるか、 またバックスイングの頂点からボールとの衝突点までのスイングへの影響を理解 するため、通常のゴルフクラブヘッドの重心がシャフト軸からずれており、クラ ブをダウンスイングする時にヘッドの重心点は、基本的には同じものであるシャ フト軸またはスイング面に強制的に一致させられるものとすると仮定する。すな わち、ヘッドの重心がスイング面と一致するようにヘッドが沈むと仮定するので ある。このようなさまざまな力が働くためシャフトはその垂直面から歪んでそれ てしまう。第１図にはアドレス時の未変化状態のゴルフクラブが示されている。

第２図はボールと略接触する時点でのクラブの変化を示している。図からも分か るように、わずかな角度ではあるがヘッドが傾いており、このためボールの飛翔 は実質的に変化してしまいゴルフショットの質を変えてしまっている。

このディッピング現象とは個人的なスイングの問題ではなく、「ｌ　ｒｏｎ　Ｂ ｙｒｏｎＪ　（アイアン　バイロン）という名前で知られた機械スイング装置を 用いて確認されている。この装置では標準的なゴルフスイングを繰り返し再現で き、スイング時の遠心力がヘッドとシャフトに及ぼす構造的な影響をも正確に分 析することができる。垂直方向で測定したクラブヘッドの移動範囲と、スイング 時に発生する遠心力によるクラブヘッドの運動から、ヘッドの位置は最大約１イ ンチまで変化してしまうことが判明した。

本願出願人らの知る限りでは、このようなディッピング現象を打ち消すようなデ ザインあるいは機構を備えたウッドは存在していない。このディッピング現象を 知っているゴルファ−達は、アドレス時にボールの上へクラブヘッドが来るよう にしてこの現象を打ち消すよう努め、ボールとの衝突時にクラブ面とボールが略 直角になるようにしている。当然のことながら、このようにディッピング現象を 補償するよう調整にはかなりの熟練が要求され、また、たとえ優れたゴルファ− であっても何度も満足のいくような調整を繰り返すことは困難である。

本願出願人らの発明は、ボールとの衝突地点に近づいた時にヘッドを持ち上げて 前述のディッピング現象を低減、あるいは略防止するウッドのヘッドの新規な改 良デザインに関するものである。

出願人らが知り得えた従来特許には、クラブへの空気抵抗を減らしてクラブヘッ ドの速度を増加させるため空気の流れ方向を制御することを特徴とするゴルフク ラブヘッドのデザインが開示されており、ディッピング現象に気付いた発明者は おらず、またクラブヘッドを持ち上げることを示唆した発明もない。例えば、米 国特許Ｎｏ、４，４３１゜１９２では、ゴルフクラブドライバーの空気抵抗を解 決するため「羽根」を所定パターンで配設して空気の流れを制御する方法が開示 されている。さらに、この特許ではクラブのソールに羽根を取付で「ラム排気効 果」を作り出す実施例が開示されている。

発明の開示 本発明は、クラブヘッドに作用してディッピング現象を引き起こす下方向の力を 打ち消すためクラブヘッドを持ち上げる手段を備えたウッド用ヘッドに関するも のである。

このような手段としては、空気力学理論で解するような翼形デザインあるいはエ アロフォイルなどが一般的ではあるがこれらに限定されるものではない。クラブ ヘッドと一体の揚力手段は、クラブヘッドの頭部、底部、側面のいずれの部分に 形成しても構わず、またクラブヘッドと一体に形成してもよいし、あるいは別々 に作製した後に組み立てたり、あるいはクラブヘッドの表面に形成しても構わな い。

さらに、クラブヘッドの上部面は底面よりも略広く形成することも可能である。

このような構造とすることにより、クラブヘッドの上部面での空気の流れは底面 部分よりも早くなり、このため揚力を一層高めることになる。さらに、クラブの 汎用性を最大に高めるため前記揚力手段を取り外し自在に構成してもよい。

図面の簡単な説明 第１図および第２図は、「ディッピング」現象を図示したものである。

第３図は、本発明のクラブヘッドの正面図であり、ヘッドの上部面に取り付けら れた単一ウィング手段を図示している。

第４図は、本発明のクラブヘッドの正面図であり、ダブルウィングとクロスプレ ース構造が示されている。

第５図は、本発明のクラブヘッドの正面図であり、ヘッドの頭部に垂直に取り付 けられたウィング手段を図示している。

第５Ａ図は、第５図のヘッドのフェース部分を斜視図である。

第６図は、本発明のクラブヘッドの背面図であり、クラブヘッドの一部に形成さ れた揚力手段を図示している。

第７図は、トウ部分から見た本発明のクラブヘッドの斜視図であり、底面よりも 略長い上面が図示されている。

第８図は、本発明のクラブヘッドの上方からみた正面図であり、ホーゼルによっ てヘッドのトウ部分に接続された空気力学支柱が図示されている。

第９図は、第８図のクラブヘッドの正面図である。

発明の好適実施例の説明 第３図において、ゴルフクラブヘッド１０は、ボール打撃部分１２と、底面すな わちソール部分１４と、サイドトウ部１６と、ホーゼル部１８と、上部面２０と 、支柱２２および２２Ａと、ヒール部３０を備えている。ウィング２４は空気力 学的に設計されており、湾曲上部面２６と略平坦な底面２８を備えている。ウィ ング２４は、支柱手段２２と２２Ａによってゴルフクラブヘッド本体１０の上部 面２０に取り付けられている。この実施例の場合、支柱２２はクラブヘッドのト ウに連続して形成されており、図からも分かるように支柱は一体に形成されてい る。ウィング２４を支持するのに適した支柱であれば本発明の思想の範囲に含ま れるものである。支柱２２Ａはホーゼル１８に対して垂直となるよう前方へ突出 している。この支柱の正確な位置は、当然のことながらウィング２４の大きさに よって変わる。ウィング２４は、図示されているように、ヘッド全体の長さとほ ぼ同じである。また、ウィング２４は単一の支柱で支持することができ、支柱と ウィングはＴ字型の配列となる。

さらに、第４図−６図には本発明のその他の実施例に係るクラブヘッドデザイン が開示されている。特に、図４にはデュアルウィング手段３２を備えたクラブヘ ッド１０の上部面２０が図示されている。この実施例では、ウィング部３２Ａと ３２Ｂがクロスパー３４で接続されており、このクロスバ−は３６と３６Ａの二 つの側部支柱と共に前記デュアルウィング構造体を支持している。この実施例で は、ウィング部は空気力学的設計がなされており、また湾曲上部面と略平坦な底 部面とを備え、一体型に構成されている。

特に好適な実施例が第５図および第５Ａ図に示されている。この実施例に係る本 発明のクラブヘッドの場合、揚力手段３８はウィング構造となっており、クラブ ヘッド１０のトウ部１６から突出している。このウィングはクラブヘッドのトウ 部１６の斜面と一致するように配設されているため、ウィングの湾曲面４０がホ ーゼル１８に対峙し、またウィング３８の略平坦部４２が対向面である。この構 造の場合、迎え角度が変化するため、すなわちウィングがウィング面に当接する 角度が変化するためウィングの揚力が一層増大する。一般に、トウウィングはシ ャフトに略垂直な角度とするのが好ましいが、スイング重量やシャフトの剛性な どゴルフクラブのその他の特性などを考慮しながらクラブヘッド上ヘトウウィン グを配設する際の角度を選択する。

第６図には、クラブヘッド１０のソール部１４の表面に形成された揚力手段が図 示されている。特に、揚力手段４４は、略凹状となった前方面４６とを備えてお り、この前方面によってソール１４の表面を流れる空気は下方へと制御され、こ の結果クラブヘッドの上方向への揚力が発生する。

第７図にはソール部１４の底面よりも略長い上部面２０を備えたゴルフヘッドが 図示されている。このような構成をしているため、底面よりも上部表面の空気の 流速が早くなり、この結果揚力が発生する。

第８図および第９図では、本発明のクラブヘッドのその他の実施例が示されてお り、揚力手段３８は空気力学的支柱であり、この支柱はへラド１０のトウ部１６ とホーゼル１８とを接続している。支柱３８の断面は、支柱の表面を流れる空気 によって揚力が発生するような構造となっている。

本願明細書に開示されている本発明の詳細を図面によって定義していきたが、出 願人らはこられ特定の実施例によって本発明の範囲を減縮することを意図するも のではなく、むしろ、本願明細書は、ボールに衝突するまでのダウンスイングに おいて、速度の増加と共にクラブヘッドに揚力を発生させるようなゴルフクラブ へラドホーゼルまたはシャフトの一部に形成された構造的手段全てを包括するも のである。例えば、トウ部１６および／またはヒール部３０から水平方向に突出 した構造としてもよく、あるいは、前記揚力手段は、ヘッド内部に形成した開口 部、チャンネル、溝などの中にウィング状の構造物を−または複数内蔵するよう な構造とすることも可能である。前記開口部等をフェースプレートで覆って空気 が自在に流れるようにしながらもボールの打撃に適した打撃面を構成するように してもよ前記揚力手段は、クラブヘッドに使用されて０る素材とは異なる素材で 製造してもよい。しかしながらこの場合、重量を最小に抑えながらもクラブヘッ ドと揚力手段との構造上の一体性が損なわれないようにすること力（重要である 。

また、前記揚力構造物全体は、揚力が最大になると八に美的満足が得られるよう 設計するのが望ましい。揚力を発生させるために使用している前記ウィングのス ノくンは約５−５０ｍｍであるが、この値は絶対的なものではなし旭。

ＦＩＧ、　６ ＦＩＧ、　７ 国際調査報告　６ｒｊ／ＩＩｃ　０１／１ＴＪ７ｔｃ。

国際調査報告

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. １．トウ、ソール、ヒール、トップ部を備えたヘッドから構成されたゴルフクラ ブにおいて、前記ゴルフクラブはさらに前記ヘッドとゴルフボールが接触する前 に前記ヘッドに揚力を付与する手段を備えたホーゼル、シャフト、グリップをさ らに含んでいることを特徴とするゴルフクラブ。
2. ２．前記ヘッドにはウィングが形成されており、前記ウィングには湾曲面が少な くとも一面と略平坦な面が少なくとも一面形成されており、また前記クラブヘッ ドに揚力を付与するように前記ウィングは前記ヘッドへ取り付けられていること を特徴とする請求の範囲第１項記載のゴルフクラブ。
3. ３．前記ウィングは前記ヘッドの前記トップ部の表面に固定されていることを特 徴とする請求の範囲第２項記載のゴルフクラブ。
4. ４．前記ウィングは前記ヘッドの前記トウ部から突出していることを特徴とする 請求の範囲第２項記載のゴルフクラブ。
5. ５．前記ウィングは前記ヘッドの前記ソール部に取り付けられていることを特徴 とする請求の範囲第２項記載のゴルフクラブ。
6. ６．前記ウィングは少なくとも１本支柱によって支持されていることを特徴とす る請求の範囲第２項記載のゴルフクラブ。
7. ７．前記ウィングは複数のウィング部から構成されており、当該ウィング部は略 同一面内に配設され、また前記ウィングは少なくとも１本の支柱によって前記ヘ ッドの前記トップ部に固定されていることを特徴とする請求の範囲第２項記載の ゴルフクラブ。
8. ８．前記揚力手段は前記ヒール部近傍の前記ソール部から突出しており、前記ソ ール部の表面を流れる空気を下方へ制御して前記クラブヘッドに揚力を付与する ことを特徴とする請求の範囲第１項記載のゴルフクラブ。
9. ９．前記揚力手段は一体に形成されていることを特徴とする請求の範囲第１項記 載のゴルフクラブ。
10. １０．前記揚力手段は前記ヘッドから取り外し自在であることを特徴とする請求 の範囲第１項記載のゴルフクラブ。
11. １１．前記揚力手段は前記ヘッド内部の開口部内に形成されていることを特徴と する請求の範囲第１項記載のゴルフクラブ。