JPH0649913U - ケーブルシリンダのピストン位置検出装置 - Google Patents

ケーブルシリンダのピストン位置検出装置

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JPH0649913U
JPH0649913U JP8318792U JP8318792U JPH0649913U JP H0649913 U JPH0649913 U JP H0649913U JP 8318792 U JP8318792 U JP 8318792U JP 8318792 U JP8318792 U JP 8318792U JP H0649913 U JPH0649913 U JP H0649913U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ケーブルシリンダのピストン位置検出装置に
関し、検出スイッチの点検や交換が簡単にできるように
したケーブルシリンダのピストン位置検出装置を提供す
ることを目的とする。 【構成】 T字溝2の溝口を検出スイッチ3よりも広幅
に形成し、検出スイッチ3と、一方向の一部分の寸法が
溝口幅よりも大きく、他方向の寸法が溝口幅よりも小さ
く形成された支持具5とを該T字溝2に挿入し、支持具
5の一方向を溝幅方向に位置させるとともに、支持具5
の溝口幅よりも大きく形成された上記一部分の一側方に
螺進退可能に挿通したネジ7を溝底4に受け止めさせる
ことにより、支持具5の他側部で検出スイッチ3を溝底
4に押さえ付ける構成とする。

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、ケーブルシリンダのピストン位置検出装置に関するものである。
【従来の技術】
ケーブルシリンダとは、例えば図6の断面図に示すように、シリンダの筒体101 内に摺動自在に内嵌したピストン102 の両端にケーブル103 を接続し、筒体101 の両外側に配置されたプーリ104 によって各ケーブル103 を反転させ、各ケーブ ル103 の先端を筒体101 に摺動可能に支持されたスライド部105 に連結し、スラ イド部105 に取り付けた負荷を駆動するシリンダ装置のことである。 このケーブルシリンダにおいては、筒体101 は押出アルミニウム合金で作られ 、これの両端に固定されるシリンダヘッド107 は押出アルミニウム合金あるいは アルミニウム合金鋳物で作られる。 例えば図7の断面図に示すように、筒体101 と、その両端に固定されるシリン ダヘッド107 とにわたってシリンダの軸心方向に延びる逆T字形の溝108 が形成 され、この溝108 にピストン102 の位置を検出するための検出スイッチ109 が挿 入され、溝108 内の所定の位置に固定される。検出スイッチ109 から導出された リード線110 はシリンダに沿って設けられる保護管あるいはダクトに引き込んで 他物との接触から保護される。 また、例えば図8の断面図に示すように、筒体101 と、その両端に固定される シリンダヘッド107 とにわたってシリンダの軸心方向に延びる突条111 を形成し 、この突条111 にシリンダヘッド107 の外端からピストン102 の位置を検出する ための検出スイッチ109 が挿入され、所定の位置で固定するようにしたものもあ る。
【考案が解決しようとする課題】
図7に示す従来例では、検出スイッチ109 の断面と溝108 の断面とがほぼ同じ であり、検出スイッチ109 を溝口方向に引き抜くことができず、溝端部、すなわ ち、シリンダヘッド107 の外端から挿入する必要があり、スイッチの点検、交換 等の作業性が悪い。特に、シリンダ端にフランジ等の取付金具を設ける場合には 、点検や交換に際してこのフランジを外す必要があり、作業性は一層悪くなる。 また、図7に示す従来例でも、検出スイッチ109 の断面と突条111 とが係合し ているので、突条111 の突出方向から検出スイッチ109 を差し込んだり突条111 の突出方向に検出スイッチ109 を引き抜いたりすることができず、同様の問題が ある。 さらに、これらの従来例では、リード線110 をシリンダ端から遠くに位置させ る場合には、途中にコネクタを設けて適当な長さに分割できるようにするか、長 いリード線を用いるかする必要があり、この点からも検出スイッチ109 の点検、 交換の作業性を高める上で不利になる。 そこで、本考案は、上記の事情に鑑み、検出スイッチの点検や交換が簡単にで きるようにしたケーブルシリンダのピストン位置検出装置を提供することを目的 とするものである。
【課題を解決するための手段】
本考案は、ケーブルシリンダの筒体と、その両端に固定されるシリンダヘッド のうちの少なくとも一方とにわたってシリンダの軸心方向に延びる溝を形成する とともに、該溝内に検出スイッチを固定するケーブルシリンダのピストン位置検 出装置を前提とするものであり、上記の目的を達成するため、次のような手段を 講じている。 すなわち、上記T字溝の溝口をスイッチよりも広幅に形成し、検出スイッチと 、一方向の一部分の寸法が溝口幅よりも大きく、他方向の寸法が溝口幅よりも小 さく形成された支持具とを該T字溝に挿入し、支持具の一方向を溝幅方向に位置 させるとともに、支持具の溝口幅よりも大きく形成された上記一部分の一側方に 螺進退可能に挿通したネジを溝底に受け止めさせることにより、支持具の上記一 部分の他側部で検出スイッチを溝底に押さえ付けるように構成したことを特徴と するものである。
【作用】
T字溝の溝口をスイッチよりも広幅に形成しているので、検出スイッチを溝口 方向からT字溝に入れられる。また、支持具は、その溝口幅よりも小さく形成さ れた他方向を溝幅方向に向けて、溝口方向からT字溝に入れられる。 検出スイッチおよび支持具をT字溝に入れてから、支持具を溝口幅よりも大き く形成された一方向が溝幅方向に向くように向け変え、その一端部に螺進退可能 に挿通したネジを溝底に受け止めさせて締め込むと、まず、支持具の上記一部分 が溝口縁に押し付けられ、そこを支点にして支持具の上記一部分の他側部は溝底 方向に揺動し、検出スイッチを溝底に押さえ付けることになる。 検出スイッチを取り出す時には、これの逆を行えばよい。すなわち、ネジを緩 めると、支持具の上記一部分の他側部が検出スイッチを溝底に押し付ける力が弱 くなり、支持具の上記一部分の溝口縁への押さえ付けが解除される。これにより 支持具をT字溝内で動かせるようになり、支持具は、その溝口幅よりも小さく形 成された他方向を溝幅方向に向けて、溝口方向にT字溝から出される。また、検 出スイッチは、T字溝の溝口をスイッチよりも広幅に形成しているので、T字溝 からその溝口方向に取り出される。 本考案において、検出スイッチとして動作状態表示ランプを付設したものを用 いることが可能である。この場合、支持具を透明部材で形成したり、支持具に、 これに保持された検出スイッチの動作状態表示ランプの光線を通過させる切欠を 設けたりして、動作状態表示ランプの点滅を外部から観察できるようにすること が、故障の早期発見などの観点から好ましい。
【実施例】
本考案の実施例を図面に基づいて具体的に説明すれば、以下の通りである。 図2の側面図に示すように、ケーブルシリンダの筒体1の左右両側面にシリン ダの軸心方向に延びるT字溝2が形成され、このT字溝2内の2箇所に図示しな いピストンが所定の位置に位置するか否かを検出する検出スイッチ3が挿入され る。 検出スイッチ3としては、ピストンが所定の位置に位置するか否かを検出でき るように構成してあればよく、例えば、リードスイッチなどの近接スイッチが用 いられる。 図1(a) の縦断正面図に示すように、このT字溝2の溝口幅aは検出スイッチ 3の幅bよりも広幅に形成され、また、溝底4は必要に応じてV字形に形成され 、深さdは、挿入された検出スイッチ3がT字溝2外に突出しないようにするた め、検出スイッチ3の高さcよりも深く形成される。 図1および図2に示すように、このT字溝2には、検出スイッチ3とともに支 持具5が挿入され、この支持具5は図3に示すように、厚さtがT字溝2の溝口 幅aよりも小さく形成され、上下両面に突起6を形成することにより、高さhを 部分的にT字溝2の溝口幅aよりも大きく形成している。なお、支持具5の他の 部分の高さは溝口幅aよりも若干小さくしてある。 この支持具5の突起6の一側方の端部にはネジ7が螺進退可能に挿通され、突 起6の他側方の背面に検出スイッチ3が嵌まり込む凹部8が形成される。また、 この凹部8には、検出スイッチ3に対する接触圧を高めるための凸部9が形成さ れている。 支持具5は、特に限定されないが、透明部材で形成され、凹部8に嵌め込まれ た検出スイッチ3に付属する動作表示ランプの点灯を支持具5を通して観察でき るようにしている。また、支持具5の例えば下部を部分的に切除して切欠10を形 成し、上記動作表示ランプの光線がこの切欠10を通って外部から見えるようにし ている。 図4(a) に示すように、上記支持具5の一端部を厚さ方向がT字溝2の溝幅方 向に向くようにしてT字溝2に差込み、同図(b) に示すように、ほぼ90度回転さ せると、突起6がT字溝2の口縁部に係合して支持具5がT字溝2から抜けなく なる。この後(あるいは、予め)同図(c) に示すように、上記検出スイッチ3を 支持具5の凹部8に嵌め込み、支持具5の残りの部分をT字溝2内に倒し込むと 、T字溝2の溝口幅aは検出スイッチ3の幅bよりも広幅に形成しているので、 また、支持具5の他の部分の高さを溝口幅aよりも若干小さくしてあるので、検 出スイッチ3および支持具5の残りの部分が溝口方向からT字溝2に入って、検 出スイッチ3および支持具5がT字溝2内に収まる。 この後、ネジ7を締め込むと、図1(b) に示すように、ネジ7の先端がT字溝 2の溝底4に受け止められ、支持具5の突起6が溝口縁に押し付けられ、そこを 支点にして支持具の突起6よりも他側部は溝底方向に揺動し、検出スイッチ3が 溝底4に押さえ付けられることになる。 検出スイッチ3を取り出す時には、これの逆を行えばよい。すなわち、ネジ7 を緩めると、支持具5の突起6の他側部が検出スイッチ3を溝底4に押し付ける 力が弱くなり、支持具5の突起6の溝口縁への押さえ付けが解除される。これに より支持具5をT字溝2内で動かせるようになり、検出スイッチ3およびこれを 支持している支持具5の一部分をT字溝2外に振り出せば、検出スイッチ3を取 り外すことかできる。また、支持具5をその溝口幅aよりも小さく形成された厚 さ方向を溝幅方向に向けて、検出スイッチ3とともに溝口方向にT字溝2から取 り出すこともできる。 なお、図1および図2に示すように、検出スイッチ3から導出されるリード線 11は、T字溝2の側面に連続して形成したU字溝12内に収められる。 また、図5に示すようにして検出スイッチ3をT字溝2に固定することができ る。 まず、同図(a) に示すように、検出スイッチ3をT字溝2に溝口幅aを通過で きる姿勢として挿入する。 次に、同図(b) に示すように、支持具5をT字溝2に溝口幅aを通過できる姿 勢として挿入する。 同図(c) に示すように支持具5を回転させて突起6をT字溝2に係合させる。 続いて、同図(d) に示すように、検出スイッチ3を支持具5をT字溝2を摺動 させて支持具5の凹部8内に収容する。 同図(e) に示すように、ネジ7を締め込んで検出スイッチ3をT字溝2に固定 する。
【考案の効果】
以上に説明したように、本考案のケーブルシリンダのピストン位置検出装置に よれば、検出スイッチを溝口方向に出し入れできるので、検出スイッチをシリン ダヘッドの端部から出し入れする従来例に比べると、簡単に、かつ、短時間内に T字溝から出し入れすることができ、検出スイッチの点検や交換等の保守作業の 作業性を著しく高めることができる。 また、本考案において、特に支持具が透明部材で形成される場合には、支持具 によってT字溝内に保持されている検出スイッチの動作状態を支持具を透して観 察することができ、故障の発見が容易になり、故障を早期に発見しやすくなる。 さらに、本考案において、支持具に、これに保持された検出スイッチの動作状 態表示ランプの光線を通過させる切欠を設ける場合には、この切欠を通って出る 動作状態表示ランプの光線を観察することにより、故障の発見が容易になり、故 障を早期に発見しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の要部の(a)縦断正面図および(b)横断平
面図である。
【図2】本考案の側面図である。
【図3】本考案の支持具の(a)背面図、(b)平面図、(c)
側面図および(d)正面図である。
【図4】本考案の検出スイッチ組み込みの手順を示すフ
ロー図である。
【図5】本考案の検出スイッチ組み込みの手順を示す他
のフロー図である。
【図6】ケーブルシリンダの縦断側面図である。
【図7】従来例の縦断正面図である。
【図8】他の従来例の縦断正面図である。
【符号の説明】
1…筒体 2…T字溝 3…検出スイッチ 4…溝底 5…支持具 6…突起 7…ネジ 10…切欠

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブルシリンダの筒体の少なくとも一
    側面にシリンダの軸心方向に延びるT字溝を形成すると
    ともに、該T字溝内に検出スイッチを固定するケーブル
    シリンダのピストン位置検出装置において、上記T字溝
    の溝口をスイッチよりも広幅に形成し、検出スイッチ
    と、一方向の一部分の寸法が溝口幅よりも大きく、他方
    向の寸法が溝口幅よりも小さく形成された支持具とを該
    T字溝に挿入し、支持具の一方向を溝幅方向に位置させ
    るとともに、支持具の溝口幅よりも大きく形成された上
    記一部分の一側方に螺進退可能に挿通したネジを溝底に
    受け止めさせることにより、支持具の上記一部分の他側
    部で検出スイッチを溝底に押さえ付けるように構成した
    ことを特徴とするケーブルシリンダのピストン位置検出
    装置。
  2. 【請求項2】 支持具が透明部材で形成されることを特
    徴とする請求項1に記載のケーブルシリンダのピストン
    位置検出装置。
  3. 【請求項3】 支持具に、これに保持された検出スイッ
    チの動作状態表示ランプの光線を通過させる切欠を設け
    ることを特徴とする請求項1または2に記載のケーブル
    シリンダのピストン位置検出装置。
JP1992083187U 1992-12-02 1992-12-02 ケーブルシリンダのピストン位置検出装置 Expired - Lifetime JP2590793Y2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101292624B1 (ko) * 2011-10-28 2013-08-02 주식회사평화발레오 클러치 마스터 실린더의 센서 결합구조체
KR101493914B1 (ko) * 2013-04-17 2015-02-16 주식회사 포스코 연주기 세그먼트용 냉각노즐 거리측정장치 및 이를 이용한 거리측정방법

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