JPH0649785U - ロータリコンプレッサ用ブレードスプリング - Google Patents

ロータリコンプレッサ用ブレードスプリング

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JPH0649785U
JPH0649785U JP8643592U JP8643592U JPH0649785U JP H0649785 U JPH0649785 U JP H0649785U JP 8643592 U JP8643592 U JP 8643592U JP 8643592 U JP8643592 U JP 8643592U JP H0649785 U JPH0649785 U JP H0649785U
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JP
Japan
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blade spring
winding
winding portion
hole
blade
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JP8643592U
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English (en)
Inventor
林 学 小
舘 康 治 里
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Publication of JPH0649785U publication Critical patent/JPH0649785U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロータリコンプレッサ用の折損しにくいブレ
ードスプリングを提供する。 【構成】 ブレードスプリング5の座巻部18は、内巻
部20と、この内巻部20の外側に巻かれた2巻きの外
巻部21とからなる2重巻きとなっている。内巻部20
は立上り部19を含めて有効巻部14と同一径に形成さ
れ、また外巻部21の外径は貫通孔12の内径Dより若
干大きく形成されている。 【作用】 立上り部19と貫通孔12の内壁15との隙
間tが通常のものに比べてはるかに大きくなり、ブレー
ドスプリング5の微小な倒れや、各部品間の同心度のず
れ等があった場合にも、立上り部19と貫通孔12の内
壁15とが接触することがなくなる。そのため、長期の
運転を行ってもブレードスプリング5が折損しなくな
り、コンプレッサの信頼性が向上する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はロータリコンプレッサ用ブレードスプリングに係り、特にその折損を 防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
空調機械や冷凍機等の冷凍サイクルに組込まれる装置にコンプレッサがある。 従来より、コンプレッサには用途に応じて種々の機構のものが提案されているが 、ルームクーラーや冷蔵庫用としては、騒音や振動の少ないロータリー式が主流 となっている。
【0003】 図6に示したものはロータリー式縦形コンプレッサであり、そのシリンダ1内 では、偏心部2aを有するクランクシャフト2に嵌合したローラ3が電動機4に より回転駆動されて偏心回転する。ローラ3の外周面にはコイル形のブレードス プリング5に付勢されたブレード6が摺接しており、ローラ3の偏心回転に伴っ てローラ3とシリンダ1とブレード6とにより囲まれた空間の体積が変化し、ガ ス冷媒の吸込みおよび圧縮が行われる。
【0004】 クランクシャフト2は、シリンダ1の上下面に固着されたメインベアリング7 とサブベアリング8とにより回転可能に支持されている。サブベアリング8の内 面には軸方向に沿った油溝9が形成され、またメインベアリング7の内面には螺 旋状の油溝10が形成されている。ケーシング1の下部に貯溜された潤滑油11 は、油溝9からシリンダ1内に流入した後、クランクシャフト2の回転に伴って 、油溝10内を螺旋状に上昇し、クランクシャフト2とローラ3および両ベアリ ング7,8間の潤滑を行う。
【0005】 図7(図6中のA部拡大図)に示したように、ブレードスプリング5は、その 有効巻部14の巻径dが貫通孔12の内径Dより小さく形成されており、伸縮時 におけるブレードスプリング5の外周と貫通孔12の内壁15との接触が防止さ れている。また、ブレードスプリング5は、先端部16が先細りに形成されてブ レード6の底面に形成された突起17に嵌合する一方、取付端部すなわち座巻部 18の外径が貫通孔12の内径Dより若干大きく形成されており、貫通孔12に 圧入されることにより、ラジアル方向の位置決め固定が行われている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
上述したコンプレッサでは、ブレードスプリング5の有効巻部14から座巻部 18に至る立上り部19が比較的ゆるいテーパに形成されている。そのため、座 巻部18の近傍の立上り部19では、有効巻部14と比較して、貫通孔12の内 壁15との隙間tが非常に小さい。その結果、ブレードスプリング5の微小な倒 れや、各部品間の同心度のずれ等があった場合、立上り部19と貫通孔12の内 壁15とが接触した状態で摺動し、長期の運転によりブレードスプリング5が疲 労して折損する虞があった。また、このような不具合を避けるため、立上り部1 9のテーパをきつくし、有効巻部14から座巻部18に急激に変化させることも 試みられた。ところが、この方法を採った場合、ブレードスプリング5が収縮し た際に有効巻部14が座巻部18の内側に入り込み、座屈による折損が起こる虞 があった。
【0007】 そこで、本考案の目的は、上記従来技術の有する問題点を解消し、折損しにく いロータリコンプレッサ用ブレードスプリングを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案のロータリコンプレッサ用ブレードスプリ ングは、シリンダ内で偏心回転するローラの外周面にブレードを摺接させてなる ロータリコンプレッサに用いられるブレードスプリングにおいて、スプリングの 取付端側の座巻部を有効巻部と略同一径の内巻部とこの内巻部の外側に同心状に 巻かれた外巻部とからなる2重巻きにしたことを特徴とする。
【0009】
【作用】
本考案によれば、有効巻部から座巻部に至る立上り部がテーパ状でなくなり、 ブレードスプリングと貫通孔とが接触した状態での摺動に起因する折損が防止さ れる。また、ブレードスプリングが収縮した場合でも、有効巻部が座巻部に入り 込むことがなく、座屈による折損も防止される。
【0010】
【実施例】
以下、本考案によるブレードスプリングの一実施例について添付の図面を参照 して説明する。尚、実施例の説明にあたっては、前述した従来装置と同一の部材 に同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0011】 図1,図2(図1中のB部拡大断面図)に示したように、本実施例のブレード スプリング5の座巻部18は、内巻部20と、この内巻部20の外側に巻かれた 2巻きの外巻部21とからなる2重巻きとなっている。本実施例の場合、内巻部 20と外巻部21とは同一径の鋼線で形成されている。そして、内巻部20は立 上り部19を含めて有効巻部14と同一径に形成され、また外巻部21の外径は 貫通孔12の内径Dより若干大きく形成されている。
【0012】 以下、本実施例の作用を述べる。 本実施例のブレードスプリング5を貫通孔12に圧入した場合、立上り部19 の外径が有効巻部14の外径dと同一であるため、図1に示したように、立上り 部19と貫通孔12の内壁15との隙間tは従来のものに比べてはるかに大きく なる。したがって、ブレードスプリング5の微小な倒れや、各部品間の同心度の ずれ等があった場合にも、立上り部19と貫通孔12の内壁15とが接触するこ とがなくなる。また、ブレードスプリングが収縮した場合でも、有効巻部が座巻 部に入り込むことがなく、座屈による折損も防止される。その結果、長期の運転 を行ってもブレードスプリング5が折損しなくなり、コンプレッサの信頼性が向 上した。
【0013】 一方、図3に示したように、本実施例のメインベアリング7には、その内径部 に上下2個の円筒状のブッシュ22が所定の隙間をもって圧入されている。ブッ シュ22には螺旋状の油溝23が形成されているが、螺旋の勾配角度は水平方向 に向かって略45°であり、従来のものに比べて勾配角度は小さくなっている。 また、ブッシュ22の油溝23の位置は上下共同一で、かつ軸受面に効果的な油 膜を形成させるため荷重方向と反対側に配置されている。すなわち、図4に示し たように、ローラ3に作用する荷重は、圧力の高い圧縮室24側から圧力の低い 吸込室25側へ働くことになり、メインベアリング7の軸受面とクランクシャフ ト2との接触圧は吸込室25側で高くなる。そして、接触圧が高くなると潤滑油 が逃げやすくなり、充分な給油ができなくなる。したがって、本実施例のメイン ベアリング7に設けたブッシュ22の油溝23および油溝23のシリンダ1側の 開口部は接触圧の低い圧縮室24側に設けられている。
【0014】 本実施例ではこのように、油溝23の螺旋の勾配角度を小さくしたため、クラ ンクシャフト2の回転に伴う潤滑油11の上昇効率が良くなり、前述した従来の ものに比べて給油性能が向上した。また、油溝23が荷重方向と反対側すなわち 最も油圧の発生しにくい部位に設けたため、油溝23の存在による軸受負荷能力 の低下を極めて少なくすることができた。尚、油溝23の螺旋を45°以外の勾 配角度としてもよい。また、本実施例ではメインベアリング7にブッシュ22を 設けたが、サブベアリング8にブッシュ26を設けてもよく、この場合には特公 平1−19078号公報に記載された如く、圧縮室24のガスリークを防止する ために、図5に示したように、メインベアリング7側のブッシュ22とは逆に、 油溝27を吸込室25側に設け、この油溝27のシリンダ1側の開口部を、クラ ンクシャフト2の軸心を中心として、ブレード6から回転方向に0°〜60°の 範囲に設けることが望ましい。
【0015】 以上で具体的実施例の説明を終えるが、本考案の態様はこれらの実施例に限る ものではない。例えば、上記実施例は本考案を縦形コンプレッサに適用したもの であるが、横形コンプレッサに適用してもよい。また、内巻部と外巻部とを形成 する鋼線の径を異なったものとしてもよいし、外巻部の巻数を2巻き以外として もよい。
【0016】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案によれば、ブレードスプリングの座巻 部を、有効巻部と略同一径の内巻部とこの内巻部の外側に巻かれた外巻部とから なる2重巻きにしたため、ブレードスプリングと貫通孔とが接触した状態での摺 動に起因する折損が防止され、コンプレッサの信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるブレードスプリングの装着状態を
示した側断面図。
【図2】図1中のB部を拡大して示した断面図。
【図3】実施例のメインベアリングを示した縦断面図。
【図4】圧縮部の横断面図。
【図5】圧縮部の横断面図。
【図6】従来のブレードスプリングを装着したコンプレ
ッサの縦断面図。
【図7】図4中のA部を拡大して示した断面図。
【符号の説明】 1 シリンダ 2 クランクシャフト 5 ブレードスプリング 6 ブレード 7 メインベアリング 12 貫通孔 14 有効巻部 15 内壁 18 座巻部 19 立上り部 20 内巻部 21 外巻部 22 ブッシュ 23 油溝 24 圧縮室 25 吸込室 26 ブッシュ 27 油溝

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダ内で偏心回転するローラの外周面
    にブレードを摺接させてなるロータリコンプレッサに用
    いられるブレードスプリングにおいて、スプリングの取
    付端側の座巻部を有効巻部と略同一径の内巻部とこの内
    巻部の外側に同心状に巻かれた外巻部とからなる2重巻
    きにしたことを特徴とするロータリコンプレッサ用ブレ
    ードスプリング。
JP8643592U 1992-12-16 1992-12-16 ロータリコンプレッサ用ブレードスプリング Pending JPH0649785U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8643592U JPH0649785U (ja) 1992-12-16 1992-12-16 ロータリコンプレッサ用ブレードスプリング

Applications Claiming Priority (1)

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JP8643592U JPH0649785U (ja) 1992-12-16 1992-12-16 ロータリコンプレッサ用ブレードスプリング

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Publication Number Publication Date
JPH0649785U true JPH0649785U (ja) 1994-07-08

Family

ID=13886841

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8643592U Pending JPH0649785U (ja) 1992-12-16 1992-12-16 ロータリコンプレッサ用ブレードスプリング

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018145936A (ja) * 2017-03-08 2018-09-20 三菱電機株式会社 回転式圧縮機及び回転式圧縮機の製造方法

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JP2018145936A (ja) * 2017-03-08 2018-09-20 三菱電機株式会社 回転式圧縮機及び回転式圧縮機の製造方法

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