JPH0649780A - セルロース繊維含有材料の染色方法および染色装置 - Google Patents

セルロース繊維含有材料の染色方法および染色装置

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JPH0649780A
JPH0649780A JP5060016A JP6001693A JPH0649780A JP H0649780 A JPH0649780 A JP H0649780A JP 5060016 A JP5060016 A JP 5060016A JP 6001693 A JP6001693 A JP 6001693A JP H0649780 A JPH0649780 A JP H0649780A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 染着率および染色品質の優れた染色物を得る
と共に、排水処理時に環境保全を考慮した固着液および
その付与方式によるセルロース繊維含有材料の染色方法
および染色装置を提供すること。 【構成】 繊維素材に応じて最適量の固着液を付与し得
るように、固着液が含浸された伴走帯状物7を染料を印
捺または含浸後、乾燥した繊維材料6に接触させると同
時に圧搾し、繊維材料6に固着液を15〜60重量%付
与した後、蒸熱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセルロース繊維含有材料
の染色方法および染色装置に関する。詳しくは、本発明
は反応染料による捺染または連続染色において、染料の
ブリードや染めむらのない、かつ、染着率の高いセルロ
ース繊維含有材料の染色方法および染色装置に関する。
さらに本発明は尿素および固着剤として液状アルカリ水
ガラスを使用しないセルロース繊維含有材料の染色方法
および染色装置に関する。
【0002】
【従来の技術】反応染料を用いたセルロース繊維等の捺
染または連続染色に際しては、通常、セルロース繊維等
を前記染料を含む捺染糊で印捺または前記染料を含む染
料液でパディングし、これを乾燥した後、蒸熱または乾
熱処理する方法が広く行われている。このとき、予め捺
染糊または染料液中に尿素を添加しておき、蒸熱または
乾燥処理工程で、この尿素の作用により染料の繊維への
固着・発色を助長させる方法が採用されている。しか
し、窒素原子を含む尿素は排水時の除去が困難であり、
河川等に混入すると富栄養化の原因となるため環境保全
上その使用が制限される傾向にある。
【0003】また、前記染色法において、繊維材料(以
下、生地ということもある。)を染料固着用薬剤(以
下、単に固着剤という。)を含まない捺染糊または染料
液で印捺または含浸し、乾燥後固着剤を含む溶液(以
下、単に固着液という。)を含浸させて後蒸熱する方法
が採用されている。
【0004】固着液を生地に含浸させる方法としては、
生地を固着液を収容した浴中に浸漬した後、加圧ロー
ラーにより絞る方法(パッダーによる付与方法)、泡
による付与方法、スプレーによる付与方法等が挙げら
れる。しかしながら、やの方法は固着液の不均一付
与や付与量の制御が困難である。従って、一般にはの
パッダーによる付与方法が採用されている。
【0005】ところで、固着液付与後の蒸熱処理に際
し、生地の吸収水分率(吸収水分重量/乾燥生地重量×
100)が高くなると、例えば綿サテンの場合、60%
を超えると、蒸熱処理中に染料のブリードが発生した
り、染料固着率が低下するという問題が生じる。また蒸
熱時のスチーム中の水分が生地の表面に付着し、生地の
水分含有率を増加させるので、蒸熱前の生地の吸収水分
率を染料の固着に支障をきたさない範囲でできるだけ低
くすることが望まれている。
【0006】しかしながら、従来のパッダーによる固着
液の付着方法、例えば図6(a)のように、生地70を
固着液71中に含浸後、マングル72a、72bで絞る
方式では、生地に対する固着液の付与率は70〜130
%である。また、図6(b)や図6(c)のように生地
70を直接固着液71中に含浸させず、マングル72b
を固着液71に含浸し、マングル72bの表面に固着液
71を付着させ、これを生地と接触させる方式では固着
液71の粘度およびマングルの回転速度により固着液7
1の付与率が左右されるという問題があり、通常はこの
方式では固着液71の付与量が低過ぎて色のかすれ、発
色不良が発生することが多い。
【0007】このため、固着液71として液状アルカリ
水ガラスを単独あるいは水酸化ナトリウムと混合して使
用することが周知となっている。これは、液状アルカリ
水ガラスが含有する結合水が発色作用に関与すること、
またその電解質性、アルカリ度に関する優れた緩衝作用
を利用したものである。しかしながら、液状アルカリ水
ガラスは排水処理の際、廃水中の染料残渣の凝集を阻害
したり、排管内に折出して排管を閉塞させたりするとい
う問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
問題を解決し、染色助剤として環境保全上問題となる尿
素を使用せずとも、固着液の付与量を制御することによ
り、蒸熱処理中、染料のブリードを抑制し、高い染着率
を保持する反応染料によるセルロース繊維含有材料の捺
染または連続染色方法およびこのような方法を実施する
ための染色装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0009】また、本発明は排水処理時、廃水中の染料
残渣の凝集を阻害したり排管閉塞の原因となる液状アル
カリ水ガラスを固着剤として使用せずとも、染料のブリ
ードや色むら、染柄のかすれを生じることなく、品質の
良好な染色物を得ることのできる反応染料によるセルロ
ース繊維含有材料の染色方法および染色装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、セルロース繊維含有材料に染料固着剤を含
まない反応染料からなる捺染糊または染料液を印捺また
は含浸させた後、乾燥し、次いで該セルロース繊維含有
材料に染料固着剤を含有する溶液を付与し、さらに蒸熱
処理を行うセルロース繊維含有材料の染色方法におい
て、前記セルロース繊維含有材料の素材に応じて適切な
付与量となるように染料固着剤を含有する溶液を含浸さ
せた伴走帯状物と、前記セルロース繊維含有材料とを接
触させると同時に圧搾することにより染料固着剤を含有
する溶液をセルロース繊維含有材料に付与することを特
徴とするセルロース繊維含有材料の染色方法を要旨とす
るものである。
【0011】また、本発明は染料固着剤を含まない反応
染料からなる捺染糊または染料液で印捺または含浸した
後、乾燥したセルロース繊維含有材料を連続的に搬送す
る装置と、該乾燥したセルロース繊維含有材料に染料固
着剤を含む溶液を付与する固着液付与装置と、該固着液
が付与されたセルロース繊維含有材料を蒸熱する蒸熱装
置とを順次配置したセルロース繊維含有材料の染色装置
において、固着液付与装置は前記セルロース繊維含有材
料の搬送方向と同方向に搬送される無端伴走帯状物と、
該無端伴走帯状物に固着液を含浸させるための固着液含
浸装置と、無端伴走帯状物の固着液の含浸量を調節する
圧絞り装置と、搬送中の乾燥セルロース繊維含有材料へ
固着液を含浸させた無端伴走帯状物を加圧下に接触させ
るための固着液接触装置とを備えたことを特徴とするセ
ルロース繊維含有材料の染色装置を要旨とするものであ
る。
【0012】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おけるセルロース繊維含有材料(以下、単に繊維材料と
いう。)としては、例えば、木綿、麻、レーヨン、ス
フ、ベンベルグ等の天然あるいは再生セルロース繊維ま
たはこれらのセルロース繊維とポリエステル、ポリアミ
ド繊維等との混紡、交織品等が挙げられる。
【0013】本発明において、先ず固着剤を含まない捺
染糊で繊維材料を印捺するかあるいは、固着剤を含まな
い染料液で繊維材料をパディングした後、乾燥し次いで
固着液をこの乾燥した繊維材料に含浸させ、さらに蒸熱
することにより染料を繊維に固着させる。
【0014】本発明で使用する固着剤としては、塩化ナ
トリウム、硫酸ナトリウム等の中性電解質、液状アルカ
リ水ガラスを除くアルカリ性電解質、例えば水酸化ナト
リウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等が挙げられ
る。
【0015】捺染の場合は固着液1000容量部中、硫
酸ナトリウム10〜50重量部、好ましくは15〜35
重量部、炭酸ナトリウム10〜50重量部、好ましくは
15〜35重量部、炭酸カリウム0〜50重量部、好ま
しくは10〜35重量部および水酸化ナトリウム(38
°Be)1〜30容量部、好ましくは3〜18容量部を
含有しており、電解質をその合計量が30〜100重量
部、好ましくは50〜80重量部となる量で含有してい
る固着液が使用される。
【0016】また、連続染色の場合は固着液1000容
量部中、硫酸ナトリウム30〜90重量部、好ましくは
45〜75重量部、炭酸ナトリウム10〜60重量部、
好ましくは30〜50重量部、水酸化ナトリウム(38
°Be)5〜30容量部、好ましくは8〜15容量部を
含有しており、電解質をその合計量が30〜140重量
部、好ましくは50〜120重量部となる量で含有して
いる固着液が使用される。
【0017】さらに、固着液は比重1.1〜1.3、p
H10〜13であることが好ましい。従来使用される固
着液は、固着液1000容量部中、固着剤の合計量が2
00〜300重量部であったのに比較して、本発明では
従来より遥かに低濃度の固着液を使用することができ、
コスト面からも本発明は有利である。
【0018】上記のような固着液を含浸させる伴走帯状
物としては固着液含浸可能な保水性、非染色性のもので
あればよく、例えば天然、合成または金属繊維の編織
物、あるいは主としてポリエステル系のいわゆる新合織
と称される素材で固着液含浸可能なもの、例えば、ナイ
ロン6およびポリエチレンテレフタレートからなる分割
型複合繊維をフロント糸とし、ポリエチレンテレフタレ
ート糸をバック糸として編成したトリコットハーフ地あ
るいはトリコットサテン地を起毛処理したものが使用さ
れる。
【0019】伴走帯状物に固着液を含浸させるには、固
着液を収容した浴中に伴走帯状物を浸漬した後、浴から
引き上げ、加圧ローラー等の加圧手段により圧搾して含
浸量を調節する。例えば伴走帯状物に固着液を含浸さ
せ、加圧ロールの圧力を0.5〜3.5kg/cm2
し、固着液の含浸率を乾燥伴走帯状物の重量に対し、8
0〜120重量%となるように圧搾する。
【0020】次いで、固着液を含浸させた伴走帯状物を
繊維材料と接触させると同時に圧搾することにより固着
液を繊維材料に付与する。固着液の付与量は伴走帯状物
に含浸させる固着液の量により調節される。従って、固
着液を含浸した後の伴走帯状物を圧搾するときの圧力を
前述のように0.5〜3.5kg/cm2の範囲で調節
することにより固着液の付与量が制御される。固着液の
付与量は繊維材料を構成する素材の糸番手、繊維組織に
よっても異なるが、乾燥した繊維材料に対し、捺染の場
合は15〜60重量%、好ましくは20〜50重量%、
さらに好ましくは30〜45重量%であり、連続染色の
場合は30〜60重量%、好ましくは35〜50重量%
である。固着液の付与率が15重量%より少ないと染料
の固着が不十分となり、染めむらを生じたりする。一
方、60重量%をこえると染料のブリードや染着率の低
下を来すので好ましくない。表1は生地と伴走帯状物と
の圧搾圧3.0kg/cm2での伴走帯状物の固着液の
含浸率と各種繊維材料に対する固着液の付与率の関係を
示すものである。なお、繊維材料と固着液含浸後の伴走
帯状物との圧搾時の圧力は通常2.0〜4.0kg/c
2の範囲から選択される。
【0021】
【表1】
【0022】固着液を付与された繊維材料は15〜90
秒間、好ましくは30〜60秒間蒸熱することにより染
料を繊維材料に固着する。蒸熱時間が15秒より短いと
染料の固着が不十分となり、一方、90秒より長くても
染料の染着率が顕著に向上することもなく、かえって染
着率が低下することもあり、また熱エネルギー面から経
済的ではない。
【0023】
【作用】本発明によれば、繊維材料を固着剤を含まない
反応染料からなる捺染糊または染料液にて印捺またはパ
ディングし、乾燥後固着液を付与するに際し、伴走帯状
物に含浸される固着液量を任意に調節して、この伴走帯
状物を乾燥繊維材料と同一方向に搬送させながら該乾燥
繊維材料に接触させ、同時に圧搾することにより、該繊
維材料の素材に応じて最適量の固着液が付与される。
【0024】
【実施例】本発明の実施例を図面とともに説明する。ま
ず、本実施例で用いる染色装置は図1または図2に示
し、固着液付与装置1部分の拡大概略図を図3に、蒸熱
装置2部分の拡大概略図を図4にそれぞれ示す。
【0025】固着液付与装置1は捺染または連続染色
後、乾燥された繊維材料(以下、生地と言うことがあ
る。)6と固着液を含浸させた伴走帯状物7とを接触さ
せる固着液接触装置13からなる部分3と固着液を伴走
帯状物7に含浸させ、前記生地6にこの固着液を付与し
た後の伴走帯状物7を洗浄し、脱水する各装置からなる
伴走帯状物搬送部分5とからなる。
【0026】伴走帯状物搬送部分5は無端ベルト状の伴
走帯状物7を搬送させる複数のロール9とその駆動装置
(図示せず)と、伴走帯状物7を固着液中に浸漬させ、
固着液を伴走帯状物7に含浸させるための固着液含浸装
置10と、伴走帯状物7に含浸された固着液の含浸量を
圧絞りにより調節する圧絞り装置11と、固着液を乾燥
生地6に付与した後の伴走帯状物7の洗浄装置14と、
洗浄後の伴走帯状物7の脱水装置15とが前記した順序
で配置され、これら各装置に無端ベルト状の伴走帯状物
7が順次搬送され、循環される構造となっている。
【0027】ここで、固着液含浸装置10には以下に述
べるように各生地の素材、糸番手、繊維組織等に応じて
種類、濃度が調節された固着液が収容されるタンク12
があり、その固着液収容タンク12の底部近傍には伴走
帯状物7の搬送用ロール12aが設けられており、伴走
帯状物7がこの搬送用ロール12aを介して搬送中に固
着液に十分浸漬されるようになっている。
【0028】圧絞り装置11は一対の加圧ロール17
a、17b間に固着液を含浸した伴走帯状物7を通し、
このロール17a、17b間の加圧力を調整すること
で、使用生地6に適した量の固着液を伴走帯状物7に含
浸させることができる。ここでは通常、伴走帯状物7に
対して固着液が約80〜120重量%含浸された状態に
圧絞りされる。この一対のロール17a、17b間の加
圧力の調整は一方のロール17aは基台に固定させ、他
方のロール17bの回転軸にレバー17cを固定し、こ
のレバー17cをダイヤフラム式ラバーシリンダー17
dに連結し、このラバーシリンダー17dでレバー17
cの中心部の支点(図示せず)を中心に作動させること
で行う。
【0029】また、固着液接触装置13も一対の加圧ロ
ール18から構成されている。この一対の加圧ロール1
8間を乾燥生地6と伴走帯状物7が互いに接触するよう
に、同一搬送方向に搬送される。そして、この一対の加
圧ロール18間の加圧力で伴走帯状物7に含浸された固
着液が生地6に付与される。前記ロール18間の加圧力
は所定値に設定されていて、生地6に対する固着液の付
与量は圧絞り装置11での伴走帯状物7への含浸量で調
節することにより行うことができる。
【0030】本実施例の最大の特徴は圧絞り装置11と
固着液接触装置13にあり、15〜60重量%の固着液
を生地6に対して付与することができる。このように固
着液を伴走帯状物7を介して生地6に転写するため、生
地6の素材、糸番手、繊維組織等に応じて最適固着液量
を付与することができる。
【0031】なお、図5に示すように圧絞り装置11と
固着液接触装置13とを一体化することもできる。この
場合は、加圧ロールは3個のロール20a〜20cです
み、しかも、ロール20a〜20cの駆動力は該中央の
ロール20bに伝達するだけで圧絞り用のロール20
a、20bと固着液接触用のロール20b、20cとを
回転させることができる。この場合は、例えばロール2
0bを架台に固定し、ロール20aおよび20c各々に
加圧レバー21a、21bを取り付け、該レバーを各
々、エアー加圧シリンダー22a、22bに連結し、加
圧エアーシリンダー内に空気を導入することにより、該
加圧レバーを介してロール20aとロール20bおよび
ロール20bとロール20c間の圧力を調整する。
【0032】生地6への固着液の付与の終了した伴走帯
状物7は洗浄装置14に搬送される。洗浄装置14には
図示していないが、温度調節器の付いた蒸気加熱パイ
プ、冷水パイプおよびオーバーフロー等が取り付けら
れ、必要に応じて洗剤等を含む水からなる洗浄液が収容
されるタンク16があり、そのタンク16の底部近傍に
は伴走帯状物7の搬送用ロール9が複数個設けられてお
り、伴走帯状物7がこの搬送用ロール9をジグザク状に
搬送されることにより十分洗浄されるようになってい
る。脱水装置15は一対の加圧ロールからなり、この加
圧ロール間に洗浄済みの伴走帯状物7を通すことにより
脱水を行う。
【0033】固着液が付与された生地6は蒸熱装置2に
搬送される。蒸熱装置2には、その底部の一端部側に生
地6の入口30と反対側の底部端部に生地の出口31と
が設けられ、この生地入口30と生地出口31との間の
蒸熱空間の上部側には複数個の生地搬送ロール32が一
列状に配置されている。この複数個の生地搬送ロール3
2の中、生地入口30に対応する第一生地搬送ロール3
2aで固着液付与装置1から搬送されてくる生地6を蒸
熱装置2内に導入する。そして、後述するような生地搬
送ロール32の駆動制御で順次各生地搬送ロール32上
に掛けられた状態で生地出口31に向けて生地6は搬送
される。したがって、生地6は図1、図2に示すよう
に、生地搬送ロール32間に垂れ下がるように蛇行搬送
され、その搬送中で加熱処理され、染料が生地6に固着
される。
【0034】本実施例の蒸熱装置2内での生地6の搬送
手段は捺染など生地片面のみを染色する方法に最適なも
のである。すなわち、生地搬送ロール32に接触しない
生地面を捺染面とすることができ、生地搬送ロール32
で汚されない仕上がりの良い染色が可能となる。しか
し、当然であるが無地染色等の生地両面染色にも利用可
能である。
【0035】各々の生地搬送ロール32間に生地6が垂
れ下がるように蛇行搬送させるために、生地搬送ロール
32の表面は生地6がズリ落ちないように摩擦係数が高
くなるような加工が施されている。例えば、針状の突起
を生地搬送ロール32の表面全体に多数設けること、摩
擦係数の高いプラスチック、金属等で被覆する等の加工
を行う。
【0036】また、第一生地搬送ロール32aとそれに
続く第二生地搬送ロール32bを除く全ての生地搬送ロ
ール32の生地搬送方向前段側の近傍には垂れ下がった
搬送中の生地を折り返して次段の生地搬送ロール32に
確実に渡すための補助ロール33が設けられている。ま
た、すべての生地搬送ロール32の生地搬送方向後段側
の近傍には生地6が摩擦係数が高い生地搬送ロール32
に巻き付かないように補助ロール34が設けられてい
る。
【0037】また、第二生地搬送ロール32bには第一
搬送ロール32a側に傾斜した搬送路を形成する無端ベ
ルト35が掛けられている。また、第一搬送ロール32
aの下方位置であって、前記無端ベルト35に対向する
位置には生地検知用の第一センサ37aが上下二段に設
けられている。また、第二生地搬送ロール32b以降の
各生地搬送ロール32間の下方位置にも垂れ下がる生地
検知用のセンサ37が上下二段にそれぞれ設けられてい
る。これらセンサ37は生地6を検知できるものなら、
いかなる形式のものでも良く、光検知センサ、タッチセ
ンサ等を用いることができる。なお、本実施例では37
a、37bは光検知センサであり、センサ37xはタッ
チセンサである。
【0038】また、蒸熱装置2の側壁には要所要所に開
閉式観測用扉38がある。蒸熱装置2内への水蒸気は蒸
熱装置2底部に生地搬送方向にまんべんなく配置された
複数個の水蒸気吹き出し口39から供給される。図示し
ないボイラから圧力調節された水蒸気が蒸熱装置2内に
噴出される。水蒸気吹き出し口39から噴出する水蒸気
が直接生地に当たらないように水蒸気吹き出し口39の
上には水蒸気迂回用カバー(図示せず。)が設けられて
いる。
【0039】また、生地入口30と生地出口31の蒸熱
装置2内部側には水蒸気ドレンが前記入口30と出口3
1から蒸熱装置2外部に漏れ出ないようにドレンよけ壁
30a、31aがそれぞれあり、このドレンよけ壁30
a、31aに対向する蒸熱装置2外部壁面には水蒸気チ
ャンバー41、42がそれぞれ設けられ、前記生地入口
30と生地出口31から排出される水蒸気がこれらのチ
ャンバー41、42に一旦溜まり、蒸熱装置2側壁外部
に沿って立ち上げられた配管43、45から排気ファン
46、47を介してそれぞれ排出される。前記配管4
3、45の中間部にはダンパー49、50が設けられ、
この開度により、蒸熱装置2内の水蒸気量を調節する。
蒸熱装置2内の蒸気量は圧力センサ(図示せず)で検出
し、この検出値がダンパー49、50の開閉制御部(図
示せず。)に送信される。
【0040】次に、蒸熱装置2内での生地の蛇行搬送制
御について図4により説明する。染色すべき生地6の先
端部を予め蒸熱装置2内の全てのロール32に亙って架
けられている導布にミシン掛けにより結合し、この導布
部分より生地入口30から蒸熱装置2内に入れ、つい
で、蒸熱装置2内に十分水蒸気が飽和された段階で各生
地搬送ロール32の駆動を開始させる。このとき、生地
6の先端を第一生地検知センサ37aが検知すると第二
生地搬送ロール32bの無端ベルト35が駆動を開始し
て、搬送される生地6の先端を第二生地搬送ロール32
bに向けて折り返し搬送させる。また、第二生地搬送ロ
ール32bと第三生地搬送ロール32cとの間の第二生
地検知センサ37bが生地が垂れ下がるのを検知すると
第三生地搬送ロール32cは回転を始める。こうして次
々と後段側の生地搬送ロール32が回転を始め、生地は
各搬送ロール32間に垂れ下がった状態で搬送されるこ
とになる。
【0041】なお、例えば蒸熱装置2に入った捺染布は
水分が付与されていても、まだ捺染糊の影響で硬いの
で、折れ曲がり時に、しなやかさがないため、搬送方向
への振れが発生するおそれがあるので、無端ベルト35
はこの振れを防ぐために設けている。
【0042】第二生地搬送ロール32b以降のロール3
2間に設けられた生地検知センサ37は上段センサと下
段センサの検知可能範囲内に生地6の折り返し部が常に
あるように、各生地搬送ロール32の回転数をぞれぞれ
制御することができる。
【0043】こうして、生地6の垂れ下がり幅をコント
ロールすることで、生地6の素材または当該生地6の染
色方法等に応じて、蒸熱装置2内での最適滞留時間を調
整することができる。なお、この生地6の蛇行搬送制御
のための装置は図示しない制御部で行う。
【0044】次に本発明方法により、本発明の装置を使
用して染色を行った例を以下に示す。なお、以下の実施
例、参考例および比較例において「部」および「%」は
特に明記しない限りそれぞれ「重量部」および「重量
%」を意味する。 参考例1 [尿素を含有する捺染糊を用いる一相捺染法]下記
(1)に示す染料を用いて下記表2、表3に示す捺染糊
を調整し、マーセライズ処理綿サテン(120g/
2)を印捺し、乾燥後蒸熱機で103℃、5分間蒸熱
を行い、次いで水洗、湯洗、さらにノニオン界面活性剤
(ヘキスト社製、商品名:Hostapal CT−4
0)を水1リットル当り2gの割合で溶解した熱湯で洗
浄を行った。乾燥後の染色布の反射率を測定装置として
マクベスMS2020PLUS(マクベス社製)により
測定し、次式(1)に従って染色布の表面濃度を求め
た。
【0045】
【数1】
【0046】(1)使用染料(いずれも三菱化成ヘキス
ト(株)製、Remazolはヘキスト社の、Diam
iraは三菱化成(株)の登録商標である。) (a)Remazol/Diamira Brill.
Yellow GL (C.I.Reactive Yellow 37) (b)Remazol/Diamira Brill.
Orange 3R (C.I.Reactive Orange 16) (c)Remazol/Diamira Brill.
Red BB (C.I.Reactive Red 21) (b)Remazol/Diamira Blue R
−KN (C.I.Reactive Blue 19) (e)Remazol/Diamira Turq.B
iue G (C.I.Reactive Blue 21) (f)Remazol/Diamira Black
B (C.I.Reactive Black 5)
【0047】
【表2】
【0048】
【表3】
【0049】実施例1 参考例1で用いたのと同様の染料および染色助剤を用い
て下記表4の捺染糊を調製し、参考例1と同様の綿サテ
ンに印捺後乾燥した。別途、下記表5に示す固着液を調
製し、これに伴走帯状物(ナイロン6およびポリエチレ
ンテレフタレートからなる分割型複合繊維とポリエチレ
ンテレフタレート糸との編織物を起毛処理したもの)を
浸漬後、図3に示す圧絞り装置11で1.5kg/cm
2で圧搾し、固着液の含浸率94%とした。次いで固着
液接触装置13により前記乾燥綿サテンと固着液を含浸
させた伴走帯状物7とを接触させると同時に3kg/c
2の圧力で圧搾した。綿サテンに対する固着液の付与
率は40%であった。
【0050】次いで、103℃、60秒間蒸熱装置2で
蒸熱処理を行った染色布を水洗、湯洗の後、参考例1と
同様に界面活性剤を含む熱湯で洗浄し、参考例1と同様
にして染色布の表面濃度を求めた。参考例1の染色布の
表面濃度を100としたときの各染料に対応する本実施
例の染色布の表面濃度を後記表7に示す。
【0051】
【表4】
【0052】
【表5】
【0053】比較例1 実施例1で用いたのと同様の綿サテンおよび捺染糊によ
り印捺、乾燥を行った後の綿サテンを下記表6に示す固
着液中に浸漬し、マングルで2.5kg/cm2の圧力
で圧搾した。綿サテンの固着液付与率は103%であっ
た。次いで103℃で10秒間蒸熱した後、実施例1と
同様に水洗、湯洗、熱湯洗浄を行い、染色布の表面濃度
を求めた。実施例1の染色布の表面濃度を100とした
時の各染料に対応する本比較例の染色布の表面濃度を後
記表7に示す。なお、本比較例においては染料のブリー
ドが認められた。
【0054】
【表6】
【0055】実施例2および参考例2 実施例1において綿サテンの代わりにアルカリ処理ビス
コースレーヨンスフ(110g/m2)を用いた以外は
実施例1と同様の捺染糊、固着液および染色装置により
捺染を行った(実施例2)。一方、参考例1において綿
サテンの代わりに上記スフを使用した以外は参考例1と
同様にして捺染を行った(参考例2)。参考例2の染色
布の表面濃度を100としたときの各染料に対応する実
施例2の染色布の表面濃度を次の表7に示す。
【0056】
【表7】
【0057】実施例3および参考例3 下記表8に示すパッド液を調製し、マーセライズ処理綿
サテン(120g/m2)をパディングし、乾燥し、次
いで下記表9に示す防染糊をこの乾燥した生地に印捺
し、乾燥後、103℃で5分間蒸熱した。別途、下記表
10の固着液を調製し、これに実施例1と同様の伴走帯
状物7を浸漬し、図3に示す圧絞り装置11で1.0k
g/cm2で圧搾し、伴走帯状物7の固着液含浸率を1
06%とした。次いで、前記の蒸熱処理した生地と固着
液を含浸させた伴走帯状物7とを固着液接触装置13に
より接触させると同時に3.0kg/cm2の圧力で圧
搾した。固着液の付与率は49%であった。この生地を
さらに103℃で45秒間蒸熱した後、実施例1と同様
に処理し、また表面濃度を求めた。
【0058】
【表8】
【0059】
【表9】
【0060】
【表10】
【0061】一方、尿素を含有する下記表11のパッド
液を使用したことおよび防染剤印捺後の蒸熱時間を10
分とした以外は、実施例3と同様にして綿サテンを染色
し、染色布を得た(参考例3)。本参考例の染色布の表
面濃度を100としたときの本実施例の染色濃度は10
7であった。
【0062】
【表11】
【0063】実施例4および比較例2 Remazol/Diamira Bill.Red
BB liq.40(三菱化成ヘキスト社製、C.I.
Reactive Red 21)75部にマイグレー
ション防止剤としてダックアルギンNSPMの1%水溶
液を100部、還元防止剤としてMSパウダー10部、
浸透剤として特殊アニオンノニオン配合品(ヘキスト社
製、商品名:レオニールSRJ)を加え、さらに水を加
えて全体で1000容量部の染料液を調製し、これにマ
ーセライズ処理綿ツイル(180g/m2)を浸漬後圧
搾し、ピックアップ約70%で、120℃、3分間の乾
熱を行った。
【0064】別途、硫酸ナトリウム58.7部、炭酸ナ
トリウム39.1部、および水酸化ナトリウム(38°
Be)11.7容量部に水を加えて全体を1000容量
部とした固着液を調製し、これに実施例1と同様の伴走
帯状物7を浸漬し、0.9kg/cm2の圧力で圧搾
し、固着液の含浸率を115%とした。これを図3の固
着液接触装置13を用いて前記乾熱処理した綿ツイルと
接触させる同時に3.0kg/cm2で圧搾し、該綿ツ
イルに対する固着液の付与率を53%とした後、103
℃で45秒間蒸熱し、さらに実施例1と同時に洗浄し
た。
【0065】一方、本実施例と同様に染料液に浸漬、圧
搾後、乾燥した綿ツイルを硫酸ナトリウム200部、炭
酸ナトリウム40部および水酸化ナトリウム(38°B
e)15容量部に水を加えて全体を1000容量部とし
た固着液中に浸漬後、マングルで2.5kg/cm2
加圧下に圧搾し、固着液の付与率を78%とし、次いで
本実施例4と同時に処理した(比較例2)。本実施例4
および本比較例2で得られた染色布の表面濃度を求めた
ところ、本比較例2の染色布の表面濃度を100とした
とき、本実施例4の染色布の表面濃度は生地の表裏とも
104であった。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、固着液が含浸された伴
走帯状物を、染料を印捺または含浸後乾燥した繊維材料
の搬送方向と同一方向に搬送させながら、該繊維材料に
接触させると同時に圧搾することにより、該繊維材料の
素材に応じて最適量の固着液を繊維材料に付与すること
ができる。しかも、本発明方法によれば、従来の固着液
付与方法に比較して少量の固着剤を含有する固着液で、
かつ、その付与量を減少させることができるので、経済
的にも有利である。
【0067】また、最適量の固着液を繊維材料に付与す
ることができるので、染料のブリードの抑制、高い染着
率の保持が可能であり、また、捺染物および連続染色物
の製造が安定化されるとともに品質も向上する。さら
に、本発明によれば、尿素や液状アルカリ水ガラスを使
用せずとも、染料のブリードや染色むらのない染色物を
得ることができ、作業面からも環境保全の点でも有利で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の染色装置の固着液付与装置部分と蒸
熱装置部分の一例の概念図である。
【図2】 本発明の染色装置の固着液付与装置部分と蒸
熱装置部分の他の一例の概念図である。
【図3】 本発明の固着液付与装置の一例の拡大概念図
である。
【図4】 本発明の蒸熱装置の一例の拡大概念図であ
る。
【図5】 本発明の圧絞り装置と固着液接触装置を一体
化した装置部の一例の概念図である。
【図6】 従来の固着液付与装置の一例の概念図であ
る。
【符号の説明】
1…固着液付与装置、2…蒸熱装置、7…伴走帯状物、
10…固着液含浸装置、11…伴走帯状物圧絞り装置、
13…固着液接触装置、14…伴走帯状物洗浄装置、1
5…伴走帯状物脱水装置、16…洗浄液収容タンク、3
0…生地入口、31…生地出口、32…生地搬送ロー
ル、33、34…補助ロール、37…生地検知センサー
フロントページの続き (72)発明者 前園 隆博 大阪府大阪市中央区備後町一丁目7番10号 三菱化成ヘキスト株式会社テクニカルセ ンター内 (72)発明者 山東 美照 和歌山県和歌山市宇須四丁目四番五号 株 式会社山東鐵工所内 (72)発明者 石徹白 博司 和歌山県和歌山市宇須四丁目四番五号 株 式会社山東鐵工所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロース繊維含有材料に、染料固着剤
    を含まない反応性染料からなる捺染糊または染料液を印
    捺または含浸させた後、乾燥し、次いで、該セルロース
    繊維含有材料に染料固着剤を含有する溶液を付与し、さ
    らに、蒸熱処理を行うセルロース繊維含有材料の染色方
    法において、 前記セルロース繊維含有材料の素材に応じて、適切な付
    与量となるように染料固着剤を含有する溶液を含浸させ
    た伴走帯状物と、前記セルロース繊維含有材料とを接触
    させると同時に圧搾することにより、染料固着剤を含有
    する溶液をセルロース繊維含有材料に付与することを特
    徴とする染色方法。
  2. 【請求項2】 セルロース繊維含有材料に、染料固着剤
    を含まない反応性染料からなる捺染糊溶液を印捺後乾燥
    し、次いで染料固着剤を含有する溶液を乾燥したセルロ
    ース繊維含有材料に対し、15〜60重量%付与するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のセルロース繊維含有材
    料の染色方法。
  3. 【請求項3】 染料固着剤を含有する溶液が、該溶液1
    000容量部中、硫酸ナトリウム10〜50重量部、炭
    酸ナトリウム10〜50重量部、炭酸カリウム0〜50
    重量部および水酸化ナトリウム(38°Be)1〜30
    容量部を含有していることを特徴とする請求項2に記載
    のセルロース繊維含有材料の染色方法。
  4. 【請求項4】 セルロース繊維含有材料に、染料固着剤
    を含まない反応染料からなる染料液を含浸させた後乾燥
    し、次いで染料固着剤を含有する溶液を、乾燥したセル
    ロース繊維含有材料に対し30〜60重量%付与するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のセルロース繊維含有材
    料の染色方法。
  5. 【請求項5】 染料固着剤を含有する溶液が、該溶液1
    000容量部中、硫酸ナトリウム30〜90重量部、炭
    酸ナトリウム10〜60重量部および水酸化ナトリウム
    (38°Be)5〜30容量部を含有していることを特
    徴とする請求項4に記載のセルロース繊維含有材料の染
    色方法。
  6. 【請求項6】 染料固着剤を含まない反応染料からなる
    捺染糊または染料液で印捺または含浸した後、乾燥した
    セルロース繊維含有材料を連続的に搬送する装置と、該
    乾燥したセルロース繊維含有材料に染料固着剤を含む溶
    液を付与する固着液付与装置と、該固着液が付与された
    セルロース繊維含有材料を蒸熱する蒸熱装置とを順次配
    置したセルロース繊維含有材料の染色装置において、 固着液付与装置は前記セルロース繊維含有材料の搬送方
    向と同方向に搬送される無端伴走帯状物と、該無端伴走
    帯状物に固着液を含浸させるための固着液含浸装置と、
    無端伴走帯状物の固着液の含浸量を調節する圧絞り装置
    と、搬送中の乾燥したセルロース繊維含有材料へ固着液
    を含浸させた無端伴走帯状物を加圧下に接触させるため
    の固着液接触装置とを備えたことを特徴とするセルロー
    ス繊維含有材料の染色装置。
  7. 【請求項7】 圧絞り装置は一対の加圧ロールと該加圧
    ロール間の加圧力の調節装置とからなり、固着液接触装
    置は所定の圧力を加圧できるように調節された一対のロ
    ールからなることを特徴とする請求項6に記載のセルロ
    ース繊維含有材料の染色装置。
  8. 【請求項8】 蒸熱装置は一端部側に設けられたセルロ
    ース繊維含有材料の入口と、その反対側の端部側に設け
    られた出口と、該入口から該出口に向けて蒸気供給密閉
    空間内の上部側に一列に配置された複数個のセルロース
    繊維含有材料搬送用ロールと、各搬送ロールにより搬送
    されながら各搬送用ロール間に垂れ下がるセルロース繊
    維含有材料を検知するために、各搬送用ロール間の下方
    に設けられた検知手段と、該各々の検知手段により、各
    検知手段に対応したセルロース繊維含有材料搬送用ロー
    ルの回転速度を制御する手段とを備えたことを特徴とす
    る請求項6に記載のセルロース繊維含有材料の染色装
    置。
JP5060016A 1992-06-05 1993-03-19 セルロース繊維含有材料の染色方法および染色装置 Expired - Lifetime JPH073036B2 (ja)

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