JPH0649774A - 羽毛の防炎加工法 - Google Patents
羽毛の防炎加工法Info
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- JPH0649774A JPH0649774A JP4215397A JP21539792A JPH0649774A JP H0649774 A JPH0649774 A JP H0649774A JP 4215397 A JP4215397 A JP 4215397A JP 21539792 A JP21539792 A JP 21539792A JP H0649774 A JPH0649774 A JP H0649774A
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- Japan
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- feathers
- feather
- titanium fluoride
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- titanium
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- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的は、極めて痛みやすい羽毛を全
く痛めることなく、高いカサ高性を保持したまヽ耐洗濯
性のある防炎加工法をほどこす点にある。 【構成】 (a)コラーゲン、ゼラチン、卵蛋白、血漿
蛋白、カゼインおよび豆汁よりなる群から選ばれた蛋白
質、(b)フッ化チタンカリウム、フッ化チタンナトリ
ウムおよびフッ化チタンアンモニウムよりなる群から選
ばれたフッ化チタン塩、(c)オキシカルボン酸および
(d)アミノ酸および/またはその塩を含有する薬剤に
より羽毛を処理することを特徴とする羽毛の防炎加工
法。
く痛めることなく、高いカサ高性を保持したまヽ耐洗濯
性のある防炎加工法をほどこす点にある。 【構成】 (a)コラーゲン、ゼラチン、卵蛋白、血漿
蛋白、カゼインおよび豆汁よりなる群から選ばれた蛋白
質、(b)フッ化チタンカリウム、フッ化チタンナトリ
ウムおよびフッ化チタンアンモニウムよりなる群から選
ばれたフッ化チタン塩、(c)オキシカルボン酸および
(d)アミノ酸および/またはその塩を含有する薬剤に
より羽毛を処理することを特徴とする羽毛の防炎加工
法。
Description
【0001】
【技術分野】本発明は、羽毛の防炎加工法に関する。
【0002】
【従来技術】詰物を用いた、衣服類や寝具類は安全性の
面から、その防炎加工が強くのぞまれている。しかしな
がら、羽毛の防炎加工は、現実にはほとんど実施されて
おらず、天然または合成繊維の防炎加工に関する特許公
報はあっても、天然繊維の例は、羊毛、アルパカ、カシ
ミア、モヘヤ、ピキューニヤ、グアナコ、ラクダ、絹、
リヤマ、皮革、人毛にとどまり、羽毛は例示すらされて
いないのが実状である。羽毛は1g当りの比容積は10
6.7ccであるのに対し、同じ詰物として使用される
合成繊維は90.7cc、綿は87.8ccであるか
ら、この羽毛の特徴である比容積の高さ、すなわち嵩高
性からくる保温性の高さを損わない防炎加工でなけれ
ば、消費者のニーズに答えることはできない。ところ
が、羽毛は極めて傷みやすいものであり、とりわけ、ダ
ウンは羽軸をもたず、こまかいしなやかな羽枝が放射状
に伸びた構造をもつため、加工により極めて破損しやす
い性質をもっているため、このような羽毛の処理は、む
しろ敬遠されていた。羊毛のような単なる天然繊維の防
炎加工法は従来から多数提案されており、これらのなか
で、本発明に近い処理剤を使用した防炎加工技術として
は、特公昭49−30879号、特公昭50−1759
6号、特公昭51−20640号、特公昭52−128
37号公報がある。特公昭49−30879号公報に、
ジルコニウムと有機キレート剤または、ふっ素イオンと
の錯化合物の使用が開示されており、特公昭50−17
596号公報には、有機キレート剤で、またはふっ素イ
オンを解離する化合物で形成されるアニオン型チタン錯
化合物含有水溶液の使用が開示されており、特公昭51
−20640号公報には、酸性条件下でのタングステン
のアニオンコンプレックスの使用が開示されている。ま
た、特公昭52−12837号公報には、水溶性チタン
化合物とN−メチロール化合物の使用が開示されてい
る。しかしながら、繰り返して言うが、これらの技術は
羽毛のような極めて破損しやすい物品は、その念頭には
存在していなかったのである。
面から、その防炎加工が強くのぞまれている。しかしな
がら、羽毛の防炎加工は、現実にはほとんど実施されて
おらず、天然または合成繊維の防炎加工に関する特許公
報はあっても、天然繊維の例は、羊毛、アルパカ、カシ
ミア、モヘヤ、ピキューニヤ、グアナコ、ラクダ、絹、
リヤマ、皮革、人毛にとどまり、羽毛は例示すらされて
いないのが実状である。羽毛は1g当りの比容積は10
6.7ccであるのに対し、同じ詰物として使用される
合成繊維は90.7cc、綿は87.8ccであるか
ら、この羽毛の特徴である比容積の高さ、すなわち嵩高
性からくる保温性の高さを損わない防炎加工でなけれ
ば、消費者のニーズに答えることはできない。ところ
が、羽毛は極めて傷みやすいものであり、とりわけ、ダ
ウンは羽軸をもたず、こまかいしなやかな羽枝が放射状
に伸びた構造をもつため、加工により極めて破損しやす
い性質をもっているため、このような羽毛の処理は、む
しろ敬遠されていた。羊毛のような単なる天然繊維の防
炎加工法は従来から多数提案されており、これらのなか
で、本発明に近い処理剤を使用した防炎加工技術として
は、特公昭49−30879号、特公昭50−1759
6号、特公昭51−20640号、特公昭52−128
37号公報がある。特公昭49−30879号公報に、
ジルコニウムと有機キレート剤または、ふっ素イオンと
の錯化合物の使用が開示されており、特公昭50−17
596号公報には、有機キレート剤で、またはふっ素イ
オンを解離する化合物で形成されるアニオン型チタン錯
化合物含有水溶液の使用が開示されており、特公昭51
−20640号公報には、酸性条件下でのタングステン
のアニオンコンプレックスの使用が開示されている。ま
た、特公昭52−12837号公報には、水溶性チタン
化合物とN−メチロール化合物の使用が開示されてい
る。しかしながら、繰り返して言うが、これらの技術は
羽毛のような極めて破損しやすい物品は、その念頭には
存在していなかったのである。
【0003】
【目的】本発明者は、極めて痛みやすい羽毛を全く痛め
ることなく、高い嵩高性を保持したまヽ耐洗濯性のある
防炎加工法を先に特願平3−280808号として提案
したが、本発明の目的は、その効果を一層向上するため
の改良方法を提案する点にある。
ることなく、高い嵩高性を保持したまヽ耐洗濯性のある
防炎加工法を先に特願平3−280808号として提案
したが、本発明の目的は、その効果を一層向上するため
の改良方法を提案する点にある。
【0004】
【構成】本発明は、(a)コラーゲン、ゼラチン、卵蛋
白、血漿蛋白、カゼインおよび豆汁よりなる群から選ば
れた蛋白質、(b)フッ化チタンカリウム、フッ化チタ
ンナトリウムおよびフッ化チタンアンモニウムよりなる
群から選ばれたフッ化チタン塩、(c)オキシカルボン
酸および(d)アミノ酸および/またはその塩を含有す
る薬剤により羽毛を処理することを特徴とする羽毛の防
炎加工法に関する。本発明による羽毛の嵩高性を維持し
つつ、耐洗濯性ある防炎性能が得られる理由は、フッ化
チタン塩を強酸性下において水不溶性コンプレックスに
変化させ、それを羽毛に吸収させる方法は、良好な難燃
性を示すが耐久性がない。そこで、本発明では、羽毛の
嵩高性を阻害せずかつ難燃性を低下させない薬剤を研究
し、コラーゲン、ゼラチン、卵蛋白、血漿蛋白、カゼイ
ンおよび豆汁よりなる群から選ばれた蛋白質、オキシカ
ルボン酸、アミノ酸類が有効なことを見出した。強酸性
下においてフッ化チタン塩水不溶性コンプレックスを難
燃性を目的として羽毛に加工する時、適当量の前記蛋白
質が混在することにより、耐洗濯堅牢度が向上し、しか
も、羽毛の嵩高性を阻害せず難燃性にも悪影響がなかっ
た。その理由については、フッ化チタン塩の水不溶性コ
ンプレックスが羽毛に吸着する時、前記蛋白質が羽毛に
吸着しているフッ化チタン塩の水不溶性コンプレックス
を覆い、そのうえアミノ酸類がフッ化チタン塩のコンプ
レックスと蛋白質との間に架橋剤的働きをし、さらに羽
毛に対し前記蛋白質が親和性があり、その接着力が大い
に耐洗濯性向上に寄与していると考えられる。この証拠
として比較例にも述べるが、フッ化チタンカリウムのコ
ンプレックスのみによる不溶性物固着法とは、耐洗濯性
において効果の有無がはっきり表れる。ゼラチンは精製
度に応じて特級から5種まで6種類、またニカワは上級
品からガムテープ用まで4種類あったりするが、本発明
で用いる蛋白質は臭気や着色がないことが好ましい。ま
た、前記蛋白質の使用量は、羽毛に対して5%〜80%
が必要であり、5%以下だと耐久性が乏しく、また80
%以上になると羽毛の嵩高性に難が生じる。好ましくは
10%〜50%である。一方、フッ化チタン塩として
は、とりわけフッ化チタンカリウムが好ましい。その使
用量は、羽毛に対し3〜20wt%が必要で、好ましく
は5〜10wt%である。又、オキシカルボン酸は、防
炎処理浴中で前記蛋白質とフッ化チタン塩がコンプレッ
クスを形成する上でのもう一つの錯塩形成剤及び安定化
剤として作用し、かつ好ましからざる沈でんを防止し、
羽毛への沈着を強固にする作用がある。オキシカルボン
酸としては、例えばクエン酸、酒石酸、リンゴ酸、メゾ
修酸及びグリコール酸などを適宜使用することができ、
その使用量は羽毛に対して0.5〜5wt%で、好まし
くは1〜3wt%である。アミノ酸類は、ゼラチンとフ
ッ化チタン塩との間に架橋剤的な働きをするもので、こ
の架橋作用により耐洗濯性が大幅に向上し後述のデータ
ーにもあるように羽毛に残留するチタンの量が増加す
る。アミノ酸としてはα−アミノ酸、β−アミノ酸、γ
−アミノ酸のいずれでもよく、脂肪族、芳香族、複素環
式蛋白質性アミノ酸および非蛋白質性アミノ酸を包含
し、炭素数は6以下のものが好ましい。具体的には、ア
ミノ基1個に、カルボキシル基1個を包含する、グリシ
ン、アラニンのようなタイプ、またアミノ基1個に、カ
ルボキシル基2個を持っているアスパラギン酸、グルタ
ミン酸のようなタイプ、そして環状で複数のアミノ基を
持っている、ヒスチジンのような複素環含有タイプ、さ
らにはアミノ基、カルボキシル基以外に、その他活性基
を持ったタイプ、システイン、メチオニン等を適宜使用
することができる。アミノ酸の塩類としては、カルボキ
シル基に対して、Na、K、NH3及びC1〜C6のアミ
ン(メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミ
ン、トリエタノールアミン他)の塩などを挙げることが
できる。また、アミノ基に対しては、塩酸、硫酸、硝
酸、燐酸等の鉱酸、及び脂肪族、芳香族の飽和不飽和モ
ノカルボン酸、及びポリカルボン酸、また同様なオキシ
カルボン酸、オキシポリカルボン酸等で、好ましくはC
6以下の酸塩等を挙げることができる。その使用量は羽
毛に対して、1.0〜10.0重量%であり、好ましく
は、2〜5重量%である。この処理は20〜130℃の
範囲の温度及びPH4以下、好ましくは2.5〜3.0
が良い。このための酸としては塩酸、リン酸が適当であ
る。好ましい処理方法として、温度80〜90℃で、4
5分程度処理するのがよく、この間に羽毛への吸尽が完
成され、耐洗濯性ある処理物が得られる。
白、血漿蛋白、カゼインおよび豆汁よりなる群から選ば
れた蛋白質、(b)フッ化チタンカリウム、フッ化チタ
ンナトリウムおよびフッ化チタンアンモニウムよりなる
群から選ばれたフッ化チタン塩、(c)オキシカルボン
酸および(d)アミノ酸および/またはその塩を含有す
る薬剤により羽毛を処理することを特徴とする羽毛の防
炎加工法に関する。本発明による羽毛の嵩高性を維持し
つつ、耐洗濯性ある防炎性能が得られる理由は、フッ化
チタン塩を強酸性下において水不溶性コンプレックスに
変化させ、それを羽毛に吸収させる方法は、良好な難燃
性を示すが耐久性がない。そこで、本発明では、羽毛の
嵩高性を阻害せずかつ難燃性を低下させない薬剤を研究
し、コラーゲン、ゼラチン、卵蛋白、血漿蛋白、カゼイ
ンおよび豆汁よりなる群から選ばれた蛋白質、オキシカ
ルボン酸、アミノ酸類が有効なことを見出した。強酸性
下においてフッ化チタン塩水不溶性コンプレックスを難
燃性を目的として羽毛に加工する時、適当量の前記蛋白
質が混在することにより、耐洗濯堅牢度が向上し、しか
も、羽毛の嵩高性を阻害せず難燃性にも悪影響がなかっ
た。その理由については、フッ化チタン塩の水不溶性コ
ンプレックスが羽毛に吸着する時、前記蛋白質が羽毛に
吸着しているフッ化チタン塩の水不溶性コンプレックス
を覆い、そのうえアミノ酸類がフッ化チタン塩のコンプ
レックスと蛋白質との間に架橋剤的働きをし、さらに羽
毛に対し前記蛋白質が親和性があり、その接着力が大い
に耐洗濯性向上に寄与していると考えられる。この証拠
として比較例にも述べるが、フッ化チタンカリウムのコ
ンプレックスのみによる不溶性物固着法とは、耐洗濯性
において効果の有無がはっきり表れる。ゼラチンは精製
度に応じて特級から5種まで6種類、またニカワは上級
品からガムテープ用まで4種類あったりするが、本発明
で用いる蛋白質は臭気や着色がないことが好ましい。ま
た、前記蛋白質の使用量は、羽毛に対して5%〜80%
が必要であり、5%以下だと耐久性が乏しく、また80
%以上になると羽毛の嵩高性に難が生じる。好ましくは
10%〜50%である。一方、フッ化チタン塩として
は、とりわけフッ化チタンカリウムが好ましい。その使
用量は、羽毛に対し3〜20wt%が必要で、好ましく
は5〜10wt%である。又、オキシカルボン酸は、防
炎処理浴中で前記蛋白質とフッ化チタン塩がコンプレッ
クスを形成する上でのもう一つの錯塩形成剤及び安定化
剤として作用し、かつ好ましからざる沈でんを防止し、
羽毛への沈着を強固にする作用がある。オキシカルボン
酸としては、例えばクエン酸、酒石酸、リンゴ酸、メゾ
修酸及びグリコール酸などを適宜使用することができ、
その使用量は羽毛に対して0.5〜5wt%で、好まし
くは1〜3wt%である。アミノ酸類は、ゼラチンとフ
ッ化チタン塩との間に架橋剤的な働きをするもので、こ
の架橋作用により耐洗濯性が大幅に向上し後述のデータ
ーにもあるように羽毛に残留するチタンの量が増加す
る。アミノ酸としてはα−アミノ酸、β−アミノ酸、γ
−アミノ酸のいずれでもよく、脂肪族、芳香族、複素環
式蛋白質性アミノ酸および非蛋白質性アミノ酸を包含
し、炭素数は6以下のものが好ましい。具体的には、ア
ミノ基1個に、カルボキシル基1個を包含する、グリシ
ン、アラニンのようなタイプ、またアミノ基1個に、カ
ルボキシル基2個を持っているアスパラギン酸、グルタ
ミン酸のようなタイプ、そして環状で複数のアミノ基を
持っている、ヒスチジンのような複素環含有タイプ、さ
らにはアミノ基、カルボキシル基以外に、その他活性基
を持ったタイプ、システイン、メチオニン等を適宜使用
することができる。アミノ酸の塩類としては、カルボキ
シル基に対して、Na、K、NH3及びC1〜C6のアミ
ン(メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミ
ン、トリエタノールアミン他)の塩などを挙げることが
できる。また、アミノ基に対しては、塩酸、硫酸、硝
酸、燐酸等の鉱酸、及び脂肪族、芳香族の飽和不飽和モ
ノカルボン酸、及びポリカルボン酸、また同様なオキシ
カルボン酸、オキシポリカルボン酸等で、好ましくはC
6以下の酸塩等を挙げることができる。その使用量は羽
毛に対して、1.0〜10.0重量%であり、好ましく
は、2〜5重量%である。この処理は20〜130℃の
範囲の温度及びPH4以下、好ましくは2.5〜3.0
が良い。このための酸としては塩酸、リン酸が適当であ
る。好ましい処理方法として、温度80〜90℃で、4
5分程度処理するのがよく、この間に羽毛への吸尽が完
成され、耐洗濯性ある処理物が得られる。
【0005】
実施例1 良く洗浄されたグース羽毛(ダウン90%、スモールフ
ェザー10%)を下記の薬剤を含む溶液で処理した。 ゼラチン 40%(対羽毛重量%) フッ化チタンカリウム 5%(対羽毛重量%) リン酸 (85%) 5%(対羽毛重量%) グリシン 3%(対羽毛重量%) クエン酸 1.7%(対羽毛重量%) 即ち、この薬剤を羽毛の30倍の水に溶解したのち、こ
の中へ羽毛を浸漬し(この際濡れを補うために非イオン
系の浸透剤を0.1%以下使用することがのぞまし
い。)、液を45分間浸漬させると、ゼラチンとフッ化
チタンカリウム、グリシン、及びクエン酸はコンプレッ
クスを形成しながら大部分が羽毛に吸尽した。しかるの
ちに残余の薬剤を水で良く洗浄除去したあと、脱水、乾
燥した。このようにして得た処理羽毛は無処理の羽毛
と、手触り、嵩高性、色調などは全く変化がなく、極め
て商品価値が高いものであり、表1のようにすぐれた耐
洗濯性のある防炎性、嵩高性を有するものであった。 実施例2 良く洗浄されたグース羽毛(ダウン90%、スモールフ
ェザー10%)を、下記の薬剤により実施例1と同様に
処理した。 ゼラチン 40%(対羽毛重量%) フッ化チタンカリウム 5%(対羽毛重量%) リン酸 5%(対羽毛重量%) アスパラギン酸 3%(対羽毛重量%) クエン酸 1.7%(対羽毛重量%) 得られた結果は表1に示す。 実施例3 良く洗浄されたグース羽毛(ダウン90%、スモールフ
ェザー10%)を、下記の薬剤により実施例1と同様に
処理した。 ゼラチン 40%(対羽毛重量%) フッ化チタンカリウム 5%(対羽毛重量%) リン酸 5%(対羽毛重量%) システイン 3%(対羽毛重量%) クエン酸 1.7%(対羽毛重量%) 得られた結果は表1に示す。 実施例4 良く洗浄されたグース羽毛(ダウン90%、スモールフ
ェザー10%)を、下記の薬剤により実施例1と同様に
処理した。 ゼラチン 40%(対羽毛重量%) フッ化チタンカリウム 5%(対羽毛重量%) ヒスチジン 3%(対羽毛重量%) クエン酸 1.7%(対羽毛重量%) 得られた結果は表1に示す。 比較例1 本発明のゼラチンとアミノ酸を併用することによる、有
意義性を立証するため、以下の様な処法で実施例1と同
様に処理を行った。 ゼラチン 40%(対羽毛重量%) フッ化チタンカリウム 5%(対羽毛重量%) リン酸 5%(対羽毛重量%) クエン酸 1.7%(対羽毛重量%) その結果は表1に示す。 比較例2 特公昭52−12837号公報記載の下記薬剤により実
施例1の羽毛を処理した。 ジメチロールエチレン尿素 10(wt%) 四塩化チタン(50%soln.) 5(wt%) 水 85(wt%) その結果は表1に示した。 (以下余白)
ェザー10%)を下記の薬剤を含む溶液で処理した。 ゼラチン 40%(対羽毛重量%) フッ化チタンカリウム 5%(対羽毛重量%) リン酸 (85%) 5%(対羽毛重量%) グリシン 3%(対羽毛重量%) クエン酸 1.7%(対羽毛重量%) 即ち、この薬剤を羽毛の30倍の水に溶解したのち、こ
の中へ羽毛を浸漬し(この際濡れを補うために非イオン
系の浸透剤を0.1%以下使用することがのぞまし
い。)、液を45分間浸漬させると、ゼラチンとフッ化
チタンカリウム、グリシン、及びクエン酸はコンプレッ
クスを形成しながら大部分が羽毛に吸尽した。しかるの
ちに残余の薬剤を水で良く洗浄除去したあと、脱水、乾
燥した。このようにして得た処理羽毛は無処理の羽毛
と、手触り、嵩高性、色調などは全く変化がなく、極め
て商品価値が高いものであり、表1のようにすぐれた耐
洗濯性のある防炎性、嵩高性を有するものであった。 実施例2 良く洗浄されたグース羽毛(ダウン90%、スモールフ
ェザー10%)を、下記の薬剤により実施例1と同様に
処理した。 ゼラチン 40%(対羽毛重量%) フッ化チタンカリウム 5%(対羽毛重量%) リン酸 5%(対羽毛重量%) アスパラギン酸 3%(対羽毛重量%) クエン酸 1.7%(対羽毛重量%) 得られた結果は表1に示す。 実施例3 良く洗浄されたグース羽毛(ダウン90%、スモールフ
ェザー10%)を、下記の薬剤により実施例1と同様に
処理した。 ゼラチン 40%(対羽毛重量%) フッ化チタンカリウム 5%(対羽毛重量%) リン酸 5%(対羽毛重量%) システイン 3%(対羽毛重量%) クエン酸 1.7%(対羽毛重量%) 得られた結果は表1に示す。 実施例4 良く洗浄されたグース羽毛(ダウン90%、スモールフ
ェザー10%)を、下記の薬剤により実施例1と同様に
処理した。 ゼラチン 40%(対羽毛重量%) フッ化チタンカリウム 5%(対羽毛重量%) ヒスチジン 3%(対羽毛重量%) クエン酸 1.7%(対羽毛重量%) 得られた結果は表1に示す。 比較例1 本発明のゼラチンとアミノ酸を併用することによる、有
意義性を立証するため、以下の様な処法で実施例1と同
様に処理を行った。 ゼラチン 40%(対羽毛重量%) フッ化チタンカリウム 5%(対羽毛重量%) リン酸 5%(対羽毛重量%) クエン酸 1.7%(対羽毛重量%) その結果は表1に示す。 比較例2 特公昭52−12837号公報記載の下記薬剤により実
施例1の羽毛を処理した。 ジメチロールエチレン尿素 10(wt%) 四塩化チタン(50%soln.) 5(wt%) 水 85(wt%) その結果は表1に示した。 (以下余白)
【0006】
【表1】
【表2】 このデータを求めるための測定方法はつぎのとおりであ
る。なお、ゼラチン以外の蛋白質についてもほゞ同様の
結果が得られた。
る。なお、ゼラチン以外の蛋白質についてもほゞ同様の
結果が得られた。
【0007】(1)防炎性のテスト 45゜メセナミンバスケット法による。試料は2gにて
行なう(炭化長12cm以上あるものは不合格)。 (2)洗濯方法 一般家庭用洗濯機を用い、60℃で洗濯、40℃ですす
ぎを行う。すなわち、試料を洗剤(商品名;モノゲンユ
ニ)1g/リットル、浴比1:50、60℃で15分間
洗濯を行ない、ついで、40℃の同量のお湯で5分間づ
つ2回すすいでから、2分間遠心脱水して、60℃で風
乾した。この一連のサイクルを1回として5回行ない、
得られた試料をテストに供した。 (3)ドライクリーニング法 消防法の防炎性能にかかる耐洗濯性能の基準に従った。 (4)嵩高性 日本羽毛寝具製造協同組合規定の充填材料用羽毛の試験
方法6−4に準じた。 (5)損傷率 日本羽毛寝具製造協同組合規定の充填材料用羽毛の試験
方法6−6に準じた。 (6)チタンの定量 蛍光X線分析
行なう(炭化長12cm以上あるものは不合格)。 (2)洗濯方法 一般家庭用洗濯機を用い、60℃で洗濯、40℃ですす
ぎを行う。すなわち、試料を洗剤(商品名;モノゲンユ
ニ)1g/リットル、浴比1:50、60℃で15分間
洗濯を行ない、ついで、40℃の同量のお湯で5分間づ
つ2回すすいでから、2分間遠心脱水して、60℃で風
乾した。この一連のサイクルを1回として5回行ない、
得られた試料をテストに供した。 (3)ドライクリーニング法 消防法の防炎性能にかかる耐洗濯性能の基準に従った。 (4)嵩高性 日本羽毛寝具製造協同組合規定の充填材料用羽毛の試験
方法6−4に準じた。 (5)損傷率 日本羽毛寝具製造協同組合規定の充填材料用羽毛の試験
方法6−6に準じた。 (6)チタンの定量 蛍光X線分析
【0008】
【効果】本発明により、羽毛の嵩高性など、羽毛本来の
特性を全く痛めることなく、耐洗濯性にすぐれた羽毛の
防炎加工が達成できた。
特性を全く痛めることなく、耐洗濯性にすぐれた羽毛の
防炎加工が達成できた。
Claims (2)
- 【請求項1】 (a)コラーゲン、ゼラチン、卵蛋白、
血漿蛋白、カゼインおよび豆汁よりなる群から選ばれた
蛋白質、(b)フッ化チタンカリウム、フッ化チタンナ
トリウムおよびフッ化チタンアンモニウムよりなる群か
ら選ばれたフッ化チタン塩、(c)オキシカルボン酸お
よび(d)アミノ酸および/またはその塩を含有する薬
剤により羽毛を処理することを特徴とする羽毛の防炎加
工法。 - 【請求項2】 (a)コラーゲン、ゼラチン、卵蛋白、
血漿蛋白、カゼインおよび豆汁よりなる群から選ばれた
蛋白質5〜80重量%(対羽毛)、(b)フッ化チタン
カリウム、フッ化チタンナトリウムおよびフッ化チタン
アンモニウムよりなる群から選ばれたフッ化チタン塩3
〜20重量%(対羽毛)、(c)オキシカルボン酸0.
5〜5重量%(対羽毛)および(d)アミノ酸および/
またはその塩1〜10重量%(対羽毛)を含有する薬剤
により羽毛を処理することを特徴とする羽毛の防炎加工
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4215397A JP3071955B2 (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | 羽毛の防炎加工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4215397A JP3071955B2 (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | 羽毛の防炎加工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0649774A true JPH0649774A (ja) | 1994-02-22 |
JP3071955B2 JP3071955B2 (ja) | 2000-07-31 |
Family
ID=16671649
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4215397A Expired - Lifetime JP3071955B2 (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | 羽毛の防炎加工法 |
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JP (1) | JP3071955B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1992
- 1992-07-21 JP JP4215397A patent/JP3071955B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN115404700A (zh) * | 2022-10-17 | 2022-11-29 | 六安市皖兴羽绒有限公司 | 一种阻燃羽绒纤维的制备方法 |
CN115404700B (zh) * | 2022-10-17 | 2024-01-16 | 六安市皖兴羽绒有限公司 | 一种阻燃羽绒纤维的制备方法 |
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Publication number | Publication date |
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JP3071955B2 (ja) | 2000-07-31 |
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