JPH064950A - 音響機器におけるカセット収納機構 - Google Patents

音響機器におけるカセット収納機構

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Publication number
JPH064950A
JPH064950A JP4162744A JP16274492A JPH064950A JP H064950 A JPH064950 A JP H064950A JP 4162744 A JP4162744 A JP 4162744A JP 16274492 A JP16274492 A JP 16274492A JP H064950 A JPH064950 A JP H064950A
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JP
Japan
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cassette
stopper claw
stopper
cabinet
piece
Prior art date
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Application number
JP4162744A
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English (en)
Inventor
Minoru Hamada
実 浜田
Shigeki Kuwata
重樹 桑田
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Publication of JPH064950A publication Critical patent/JPH064950A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】従来のカセット収納機構が片持ち支持であった
ためキャビネットに対して傾いていたのを解消し外観体
裁を良くする。 【構成】カセット収納機構A1は回動支軸7まわりに回
動開閉自在で開き付勢スプリング9によって付勢されて
いる。カセットホルダー20の幅方向中央に薄肉弾性部
40bを介してストッパ爪40cと受動片40dとを連
設してある。ストッパ爪40cはフロントキャビネット
11の係止部11bに係脱自在である。カセットカバー
30に切り込み50aを入れてロック解除部50Aとし
ての弾性変位可能な突起付き舌片50cを設け、その突
起50c1 が受動片40dを押し下げることにより係止
部11bに対するストッパ爪40cのロックを解除させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機器本体にカセットホ
ルダーを有するラジオ受信機付きやコンパクトディスク
プレーヤ付きのカセットテープレコーダのように少なく
ともオーディオカセットテープを装脱着して再生または
録再できるように構成された音響機器におけるカセット
収納機構に係り、特には、その回動開閉自在なカセット
ホルダーのロックならびにロック解除のための構造の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】カセットテープを収納するとともに、テ
ープデッキに対して装填状態と離脱状態とに開閉するよ
うに構成されたカセット収納機構の従来例を図6と図7
とに示す。図6は閉じ姿勢でのカセット収納機構の斜視
図、図7は同姿勢の断面図である。
【0003】カセット収納機構A4は、カセットホルダ
ー20とカセットカバー30とから構成されている。カ
セットホルダー20は、カセット蓋部1と、カセット蓋
部1の左右方向の両端からほぼ直角に延出された側板部
2と、左右各側板部2を奥側へ延長した回動支持アーム
部3と、カセット蓋部1に対向する状態で左右各側板部
2から直角に延出されたカセット収納ガイド部4と、カ
セットテープの挿入側端部を支持するように回動支持ア
ーム部3の付け根相当位置においてカセット蓋部1から
直角に延出されたカセットテープストッパ板部5とを有
している。6は一方の側板部2に一体的に設けられたイ
ジェクトストッパ、7は回動支持アーム部3に設けられ
た回動支軸である。
【0004】カセットカバー30は装飾的機能の強いも
のであるが、このカセットカバー30の内側の上下から
突出している爪部8をカセットホルダー20のカセット
蓋部1に対して掛け止めしてあり、カセットホルダー2
0とカセットカバー30とは一体となって回動支軸7ま
わりに回動開閉するようになっている。回動支軸7に
は、つる巻きスプリングで構成された開き付勢スプリン
グ9が装着され、カセット収納機構A4を開き方向に付
勢している。その付勢力に抗してカセット収納機構A4
を閉じ姿勢に維持するのがイジェクトレバー10であ
る。このイジェクトレバー10は、図示しない機器本体
内のカセットメカ部に設けられたイジェクトボタンに連
動している。イジェクトレバー10の先端の爪部10a
は、側板部2におけるイジェクトストッパ6に対して係
脱自在となっている。
【0005】図示しないイジェクトボタンを操作する
と、イジェクトレバー10が上方に移動され、爪部10
aがイジェクトストッパ6から離脱する。すると、開き
付勢スプリング9の付勢力が発現され、カセット収納機
構A4が開き回動する。カセット収納機構A4の開き姿
勢においてカセットテープをカセット蓋部1と左右一対
のカセット収納ガイド部4との間に挿入し挿入端をカセ
ットテープストッパ板部5にて支持させる。
【0006】カセット収納機構A4に対するカセットテ
ープの挿入が完了すると、カセットテープとともにカセ
ット収納機構A4を開き付勢スプリング9に抗して回動
支軸7まわりに閉じ回動させ、イジェクトストッパ6を
イジェクトレバー10の爪部10aに係止させてカセッ
ト収納機構A4を閉じ姿勢にロックする。このカセット
収納機構A4の閉じ回動に伴ってカセットテープがカセ
ットメカ部に対して装填され、録再可能な状態となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のカセット収
納機構A4において、イジェクトレバー10は1つだけ
であり、開き付勢スプリング9の付勢力に抗してのイジ
ェクトレバー10によるロックが片持ち支持の状態とな
っている。そのため、イジェクトレバー10とは反対側
において開き付勢スプリング9の付勢力がまさり、カセ
ット収納機構A4つまりはカセットホルダー20および
カセットカバー30がわずかではあるが傾いて、フロン
トキャビネット11との間に段差を生じてしまい、よく
見れば外観体裁上好ましくないものとなっていた。
【0008】特にカセットデッキを2基搭載するダブル
カセットタイプにおいては、イジェクトレバーが必ず右
または左のいずれか一方のみに限られているため、閉じ
姿勢でフロントキャビネット11に対して必然的に傾き
を生じ、その傾きが同方向の場合も逆方向の場合も外観
体裁を悪いものにしていた。
【0009】また、カセットメカ部にイジェクトボタン
を設けるとともに、これと長いイジェクトレバー10と
を連動連結しなければならず、さらに、イジェクトボタ
ンを自己復帰させるためのスプリングを必要とするた
め、構造が複雑化しているとともに、コストアップの要
因となっていた。
【0010】本発明は、このような事情に鑑みて創案さ
れたものであって、片持ち支持に起因したカセット収納
機構の傾きを防止して外観体裁を改善することを目的と
する。また、部品点数を少なくしてコストダウンを図る
ことも目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る音響機器に
おけるカセット収納機構は、回動開閉自在で開き方向に
付勢されたカセットホルダーの遊端側の幅方向中央に、
キャビネットの係止部に対して係脱自在なストッパ爪を
薄肉弾性部を介して一体的に連設してあるとともに、押
し操作により前記薄肉弾性部を弾性的に縮小させて前記
ストッパ爪を前記係止部から離脱させるロック解除部を
前記カセットホルダーに取り付けのカセットカバーまた
は前記キャビネットに設けてあることを特徴とするもの
である。
【0012】前記のロック解除部として次のようなもの
が挙げられる。
【0013】一つは、前記カセットカバーの遊端側の幅
方向中央部に切り込みにより形成された弾性変位可能な
突起付き舌片と、前記ストッパ爪から延出されて前記突
起付き舌片の突起に押される受動片との組み合わせをも
ってロック解除部を構成したものである。
【0014】もう一つは、前記カセットカバーに出退自
在で抜け止め状態に挿通されたスライド操作片と、前記
ストッパ爪から延出されて前記スライド操作片により押
し下げられるテーパー面部との組み合わせをもってロッ
ク解除部を構成したものである。
【0015】さらに別の一つは、前記キャビネットに出
退自在で抜け止め状態に嵌係止されたイジェクトボタン
と、このイジェクトボタンを原点位置に戻すスプリング
と、前記イジェクトボタンに一体連設された押しテーパ
ー面部と、前記ストッパ爪から延出されて前記押しテー
パー面部に摺接して押し下げられる受けテーパー面部と
の組み合わせをもってロック解除部を構成したものであ
る。
【0016】
【作用】カセットホルダーを閉じ回動すると、ストッパ
爪が係止部に当接して薄肉弾性部が縮小し、ストッパ爪
が係止部を乗り越えると薄肉弾性部が弾性復元して係止
部にストッパ爪が係止し、ロック状態となる。開き回動
については、ロック解除部を押し操作することにより薄
肉弾性部を弾性的に縮小してストッパ爪を係止部から離
脱させロック解除する。カセットホルダーに薄肉弾性部
を介して設けたストッパ爪をキャビネットの係止部に対
して係止するからイジェクトレバーは不要となる。その
ストッパ爪をカセットホルダーの幅方向中央に設けてあ
るから、従来例の片持ち支持とは違ってロック姿勢は傾
くことなく正規の姿勢となる。
【0017】なお、ロック解除部として、ストッパ爪か
ら延出の受動片を押圧する突起付き舌片をカセットカバ
ーの切り込みによって構成すると、カセットカバーと突
起付き舌片とが一体であるため部品点数の増加を招かな
いですむ。また、ストッパ爪から延出のテーパー面部を
押し下げるスライド操作片をカセットカバーに出退自在
に設けた場合には、切り込みがなくなるので外観体裁は
より良くなり、また、部品点数は増えるがカセットカバ
ーにおいての組み立てですむので組み付けが容易であ
る。さらに、ロック解除部として、イジェクトボタンを
キャビネットに設ける場合には、原点復帰スプリングを
必要とするが装飾的色彩の強いカセットカバーは省略し
てもよいことになる。
【0018】
【実施例】以下、本発明に係る音響機器におけるカセッ
ト収納機構の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0019】第1実施例 図1は例えばCDプレーヤ・ラジオ受信機付きのダブル
カセット式のテープレコーダに装備された第1実施例に
係るカセット収納機構A1の要部の構造と動作とを示す
断面図、図2は全体を示す斜視図である。
【0020】これらの図において、従来例に係る図6,
図7におけるのと同一符号は、本第1実施例においても
同一部品または同一部分を示す。すなわち、20はカセ
ットホルダー、30はカセットカバー、1はカセット蓋
部、2はカセット蓋部1の左右両端から直角に延出した
側板部、3は各側板部2を奥側へ延出した回動支持アー
ム部、4はカセット蓋部1に対向して各側板部2から直
角に延出されたカセット収納ガイド部、5は回動支持ア
ーム部3の付け根相当位置においてカセット蓋部1から
直角に延出されカセットテープの挿入端を受け止めるカ
セットテープストッパ板部、7は回動支持アーム部3に
設けられた回動支軸である。カセットカバー30は、そ
の内側の上下から突出している図示しない爪部をカセッ
ト蓋部1に掛け止めしてカセットホルダー20と一体化
され、回動支軸7まわりに回動開閉自在となっている。
9は回動支軸7に装着された開き付勢スプリング(つる
巻きスプリング)、11はフロントキャビネットであ
る。回動支軸7はフロントキャビネット11に軸支され
ている。フロントキャビネット11のうちカセット収納
機構A1に臨む部分は奥側に延出されたL字状のアング
ル部11aとなっている。
【0021】カセットホルダー20におけるカセット蓋
部1の遊端側(上端側)の幅方向中央において弾性ロッ
ク部40Aが設けられている。この弾性ロック部40A
は、カセット蓋部1の上端部から奥側に垂直に延出され
た水平板部40aと、水平板部40aの奥側端部から上
側手前に向かってUターンする形状で延出された薄肉弾
性部40bと、このU字状の薄肉弾性部40bの端部を
落とし込んで形成したストッパ爪40cと、ストッパ爪
40cから手前側に水平に延出された受動片40dと、
受動片40dの端部に立ち上げられたストッパ片40e
とから構成されている。薄肉弾性部40bを介してカセ
ット蓋部1に連設されたストッパ爪40cは、フロント
キャビネット11のアングル部11aの下端の係止部1
1bに対して弾性的に係脱自在となっている。
【0022】なお、カセットホルダー20は、薄肉弾性
部40bがU字状に形成されるだけで弾性を有するよう
な成形材料で作製されるものとする。そのような材料と
して、例えば、ABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジ
エン・スチレン)がある。
【0023】係止部11bに係止しているストッパ爪4
0cを薄肉弾性部40bの弾性的縮小により係止部11
bから離脱させるためのロック解除部50Aとして、カ
セットカバー30そのものの一部をもって一体的に形成
してある。すなわち、カセットカバー30の上端側の幅
方向中央において、幅方向に一定の間隔を隔てて2つの
縦方向の切り込み50aを形成するとともに、奥側の面
において横方向の凹溝50bを形成することにより弾性
変位可能な突起付き舌片50cを形成し、その突起付き
舌片50cの端部の下側に向かう突起50c1 を弾性ロ
ック部40A側の受動片40dおよびストッパ片40e
に対して係合させてある。
【0024】次に、動作を説明する。いま、カセットホ
ルダー20とカセットカバー30とからなるカセット収
納機構A1が図1の(a)のように閉じ姿勢にロックさ
れているとする。すなわち、弾性ロック部40Aにおけ
るストッパ爪40cが薄肉弾性部40bの弾力によって
上方に付勢されることにより、そのストッパ爪40cが
フロントキャビネット11の係止部11bに係止してい
るとする。
【0025】この状態で、カセットカバー30における
ロック解除部50Aすなわち突起付き舌片50cを指先
で押し操作する。突起付き舌片50cは、その両側が切
り込み50aであり根元部に凹溝50bが形成されてい
るので、凹溝50bを中心として円弧状に柔軟に弾性変
形する。図1の(b)に示すように、突起付き舌片50
cの突起50c1 が弾性ロック部40Aの受動片40d
を薄肉弾性部40bの弾力に抗して押し下げる。このと
き、薄肉弾性部40bは弾性的に縮小する。
【0026】薄肉弾性部40bの縮小が一定以上になる
と、ストッパ爪40cが係止部11bから外れ、開き付
勢スプリング9の付勢力が発現されるようになる。この
とき、指先による押し操作力を解除すると、カセット収
納機構A1は図1の(c)に示すように、開き付勢スプ
リング9の付勢力によって回動支軸7まわりに開き回動
する。一定角度開くと図示しないストッパによって位置
規制される。カセット収納機構A1の開き姿勢において
カセットテープを挿抜することができる。
【0027】カセット収納機構A1にカセットテープを
挿入した後、カセット収納機構A1を開き付勢スプリン
グ9の付勢力に抗して閉じ操作する。すると、U字状の
薄肉弾性部40bが係止部11bの下端のテーパー面1
1cに摺接し弾性的に縮小していく。これによってスト
ッパ爪40cが係止部11bを乗り越えると、薄肉弾性
部40bの弾力が発現され、ストッパ爪40cは係止部
11bに対して弾性的に係止しロック状態となる(図1
の(a)参照)。この閉じ姿勢においてカセットテープ
は録再が可能となる。
【0028】第2実施例 図3は第2実施例に係るテープレコーダに装備されたカ
セット収納機構A2の要部の構造と動作とを示す断面
図、図4は全体を示す一部破断の斜視図である。
【0029】これらの図において、第1実施例に係る図
1,図2におけるのと同一符号は、本実施例においても
同一部品または同一部分を示す。以下、相違する点につ
いて説明する。
【0030】カセットホルダー20におけるカセット蓋
部1の遊端側(上端側)の幅方向中央において弾性ロッ
ク部40Bが設けられている。この弾性ロック部40B
は、カセット蓋部1の上端部から奥側に垂直に延出され
た水平板部40aと、水平板部40aの奥側端部から上
側手前に向かってUターンする形状で延出された薄肉弾
性部40bと、このU字状の薄肉弾性部40bの端部を
落とし込んで形成したストッパ爪40cと、ストッパ爪
40cから手前側に水平に延出され端面が斜面となった
テーパー面部40fとから構成されている。ストッパ爪
40cがフロントキャビネット11の係止部11bに対
して弾性的に係脱自在となっている点は第1実施例と同
様である。
【0031】係止部11bに係止しているストッパ爪4
0cを薄肉弾性部40bの弾性的縮小により係止部11
bから離脱させるためのロック解除部50Bが次のよう
に構成されている。カセットカバー30の上端側の幅方
向中央に内外に貫通する貫通孔51を形成し、この貫通
孔51にスライド操作片52を出退自在に挿通し、カセ
ットカバー30の内面側においてスライド操作片52に
抜け止め用のストッパ53が固定されている。
【0032】図3の(a)に示すように、ストッパ爪4
0cが係止部11bに係止されている状態で、スライド
操作片52の内側エッジ部52aがテーパー面部40f
に当接し、ストッパ53がカセットカバー30の内面に
当接している。
【0033】次に、動作を説明する。いま、カセット収
納機構A2が図3の(a)のように閉じ姿勢にロックさ
れているとする。この状態で、ロック解除部50Bにお
けるスライド操作片52を指先で押し操作する。する
と、図3の(b)に示すように、スライド操作片52の
内側エッジ部52aがテーパー面部40fを薄肉弾性部
40bの弾力に抗して押し下げる。このとき、薄肉弾性
部40bは弾性的に縮小する。
【0034】薄肉弾性部40bの縮小が一定以上になる
と、ストッパ爪40cが係止部11bから外れ、開き付
勢スプリング9の付勢力が発現されるようになる。この
とき、指先による押し操作力を解除すると、カセット収
納機構A2は図3の(c)に示すように、開き付勢スプ
リング9の付勢力によって回動支軸7まわりに開き回動
する。一定角度開くと図示しないストッパによって位置
規制される。また、押し操作力の解除に伴って、薄肉弾
性部40bが弾性的に復元し、その復元力によってテー
パー面部40fがスライド操作片52を手前側に押し戻
す。
【0035】カセット収納機構A2を開き付勢スプリン
グ9の付勢力に抗して閉じ操作すると、U字状の薄肉弾
性部40bが係止部11bの下端のテーパー面11cに
摺接し弾性的に縮小していく。これによってストッパ爪
40cが係止部11bを乗り越えると、薄肉弾性部40
bの弾力が発現され、ストッパ爪40cは係止部11b
に対して弾性的に係止しロック状態となる(図3の
(a)参照)。
【0036】第3実施例 図5は第3実施例に係るテープレコーダに装備されたカ
セット収納機構A3の要部の構造と動作とを示す断面図
である。この図において、第1実施例に係る図1,図2
におけるのと同一符号は、本実施例においても同一部品
または同一部分を示す。以下、相違する点について説明
する。
【0037】カセットホルダー20におけるカセット蓋
部1の遊端側(上端側)の幅方向中央において弾性ロッ
ク部40Cが設けられている。この弾性ロック部40C
は、カセット蓋部1の上端部から奥側に垂直に延出され
た水平板部40aと、水平板部40aの奥側端部から上
側手前に向かってUターンする形状で延出された薄肉弾
性部40bと、このU字状の薄肉弾性部40bの端部を
落とし込んで形成したストッパ爪40cと、ストッパ爪
40cから手前側に水平に延出され端面が斜面となった
受けテーパー面部40gとから構成されている。ストッ
パ爪40cがフロントキャビネット11の係止部11b
に対して弾性的に係脱自在となっている点は第1実施例
と同様である。
【0038】係止部11bに係止しているストッパ爪4
0cを薄肉弾性部40bの弾性的縮小により係止部11
bから離脱させるためのロック解除部50Cが次のよう
に構成されている。フロントキャビネット11から奥側
に延出されたL字状のアングル部11aの縦板部分に貫
通孔54が形成され、この貫通孔54にイジェクトボタ
ン55が出退自在で抜け止め状態に嵌係止されている。
イジェクトボタン55は、頭部55aと、頭部55aか
ら延出され貫通孔54に挿通されたシャフト部55b
と、シャフト部55bの端部に一体形成されたストッパ
55cとから構成されている。シャフト部55bに圧縮
コイルスプリングからなる原点復帰スプリング56が套
嵌され、頭部55aとアングル部11aとの間に介在さ
れている。
【0039】そして、頭部55aには、弾性ロック部4
0Cの受けテーパー面部40gに対面する状態で押しテ
ーパー面部57が一体連設されている。
【0040】次に、動作を説明する。いま、カセット収
納機構A3が図5の(a)のように閉じ姿勢にロックさ
れているとする。この状態で、ロック解除部50Cにお
けるイジェクトボタン55の頭部55aを指先で押し操
作する。すると、図5の(b)に示すように、原点復帰
スプリング56を圧縮しながらイジェクトボタン55が
奥側に移動し、押しテーパー面部57が受けテーパー面
部40gに当接して薄肉弾性部40bの弾力に抗して押
し下げる。このとき、薄肉弾性部40bは弾性的に縮小
する。
【0041】薄肉弾性部40bの縮小が一定以上になる
と、ストッパ爪40cが係止部11bから外れ、開き付
勢スプリング9の付勢力が発現されるようになる。この
とき、指先による押し操作力を解除すると、カセット収
納機構A3は図5の(c)に示すように、開き付勢スプ
リング9の付勢力によって回動支軸7まわりに開き回動
する。一定角度開くと図示しないストッパによって位置
規制される。また、押し操作力の解除に伴って、イジェ
クトボタン55が原点復帰スプリング56の弾力により
原点位置に復帰する。
【0042】カセット収納機構A3のカセットカバー3
0を開き付勢スプリング9の付勢力に抗して閉じ操作す
ると、U字状の薄肉弾性部40bが係止部11bの下端
のテーパー面11cに摺接し弾性的に縮小していく。こ
れによってストッパ爪40cが係止部11bを乗り越え
ると、薄肉弾性部40bの弾力が発現され、ストッパ爪
40cは係止部11bに対して弾性的に係止しロック状
態となる。また、受けテーパー面部40gが押しテーパ
ー面部57に対面した状態となる(図5の(a)参
照)。
【0043】なお、この第3実施例の場合、ロック解除
部50Cをフロントキャビネット11に設けてあるの
で、装飾的色彩の強いカセットカバー30を省略するこ
とも可能である。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、薄肉弾
性部を介してカセットホルダーに連設されキャビネット
の係止部に対して係脱するストッパ爪を幅方向中央に設
けてあるから、片持ち支持に起因したカセット収納機構
の傾きは防止され、キャビネットに対して段差のない正
規の姿勢を保つことができ、外観体裁を改善できる。ま
た、カセットホルダーから連設のストッパ爪を直接キャ
ビネット係止部に係止するようにしてあるから、イジェ
クトレバーを不要化しコストダウンを図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る音響機器(CDプレ
ーヤ・ラジオ受信機付きテープレコーダ)におけるカセ
ット収納機構の要部の構造と動作とを示す断面図であ
る。
【図2】第1実施例のカセット収納機構の全体を示す斜
視図である。
【図3】本発明の第2実施例に係るカセット収納機構の
要部の構造と動作とを示す断面図である。
【図4】第2実施例のカセット収納機構の全体を示す一
部破断の斜視図である。
【図5】本発明の第3実施例に係るカセット収納機構の
要部の構造と動作とを示す断面図である。
【図6】従来例に係るカセット収納機構を示す斜視図で
ある。
【図7】従来例のカセット収納機構の断面図である。
【符号の説明】
A1〜A3 カセット収納機構 7 回動支軸 9 開き付勢スプリング 11 フロントキャビネット 11b 係止部 20 カセットホルダー 30 カセットカバー 40A〜40C 弾性ロック部 40b 薄肉弾性部 40c ストッパ爪 40d 受動片 40f テーパー面部 40g 受けテーパー面部 50A〜50C ロック解除部 50a 切り込み 50b 凹溝 50c 突起付き舌片 50c1 突起 52 スライド操作片 52a 内側エッジ部 53 ストッパ 55 イジェクトボタン 56 原点復帰スプリング 57 押しテーパー面部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動開閉自在で開き方向に付勢されたカ
    セットホルダーの遊端側の幅方向中央に、キャビネット
    の係止部に対して係脱自在なストッパ爪を薄肉弾性部を
    介して一体的に連設してあるとともに、押し操作により
    前記薄肉弾性部を弾性的に縮小させて前記ストッパ爪を
    前記係止部から離脱させるロック解除部を前記カセット
    ホルダーに取り付けのカセットカバーまたは前記キャビ
    ネットに設けてあることを特徴とする音響機器における
    カセット収納機構。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のカセット収納機構にお
    いて、前記ロック解除部が、前記カセットカバーの遊端
    側の幅方向中央部に切り込みにより形成された弾性変位
    可能な突起付き舌片と、前記ストッパ爪から延出されて
    前記突起付き舌片の突起に押される受動片との組み合わ
    せをもって構成されている音響機器におけるカセット収
    納機構。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のカセット収納機構にお
    いて、前記ロック解除部が、前記カセットカバーに出退
    自在で抜け止め状態に挿通されたスライド操作片と、前
    記ストッパ爪から延出されて前記スライド操作片により
    押し下げられるテーパー面部との組み合わせをもって構
    成されている音響機器におけるカセット収納機構。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のカセット収納機構にお
    いて、前記ロック解除部が、前記キャビネットに出退自
    在で抜け止め状態に嵌係止されたイジェクトボタンと、
    このイジェクトボタンを原点位置に戻すスプリングと、
    前記イジェクトボタンに一体連設された押しテーパー面
    部と、前記ストッパ爪から延出されて前記押しテーパー
    面部に摺接して押し下げられる受けテーパー面部との組
    み合わせをもって構成されている音響機器におけるカセ
    ット収納機構。
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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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