JPH0649341B2 - 被覆oリングの製造方法 - Google Patents

被覆oリングの製造方法

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JPH0649341B2
JPH0649341B2 JP60275142A JP27514285A JPH0649341B2 JP H0649341 B2 JPH0649341 B2 JP H0649341B2 JP 60275142 A JP60275142 A JP 60275142A JP 27514285 A JP27514285 A JP 27514285A JP H0649341 B2 JPH0649341 B2 JP H0649341B2
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明甫 江口
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はゴム状弾性体製のOリング本体に樹脂を被覆し
た被覆リングの製造方法に関する。
(従来の技術) 従来この種の被覆Oリングの製造方法としては、つぎの
ような方法がある。すなわち 第18図に示すように樹脂製チューブ100に、ゴム
状弾性体製のOリング本体101の一ケ所をカットして
挿入し、その後樹脂製チューブを環状に丸めて両端を熱
融着する方法、 第19図に示すように樹脂製チューブ100の両端同
士を熱融着させて中空Oリングを形成し、チューブに1
箇所ないしは複数の注入孔102を形成し、注入孔10
2から液状のシリコーンゴム103を注入して硬化させ
その後注入孔を熱融着させる方法、 第20図(イ) 乃至(ハ) に示すように樹脂製フィルムを
断面略半径形状に熱圧縮加工し、上下2枚のフィルム1
04,104によりゴム状弾性体製のOリング本体を挟
んで合せ目を熱融着する方法により被覆Oリングが製造
されていた。
(発明が解決しようとする問題点) しかし斯かる従来例にあっては、の方法ではOリング
本体をカットする工程、チューブにOリング本体に挿入
する工程、チューブ両端を熱融着する工程等、製造工程
が多く生産性が悪いという問題点があった。またの方
法においても樹脂製チューブにより中空Oリングを製造
する工程、チューブに注入孔を形成する工程、ゴムを注
入する工程、さらに注入孔を融着する工程等製造工程が
多く方法と同様に生産性が悪い。さらにの方法では
,の方法に比べて工程数が少なく有利であるが、事
前に樹脂製フィルムを断面円弧状に成形しておく必要が
あり、やはり手間がかかるという問題があった。
本発明は上記した従来技術の問題点を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、樹脂円筒体端
部を薄板状に切削しつつ切削片をOリング本体に巻付け
ることにより製造工程を削減でき生産性の高い被覆Oリ
ングの製造方法を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本発明にあっては、樹脂円
筒体を該樹脂円筒体の中心軸線を回転軸として回転さ
せ、上記樹脂円筒体の端部を切削手段により内周側から
外周側に向って薄板状に切削し、該切削工程と同時に切
削途中の切削片を曲げ手段により円弧状に曲げると共
に、切削片の曲げ部を巻付け手段によってOリング本体
に全周にわたって巻付けてOリング本体に図示を被覆す
るように構成した。
(実施例) 以下に本発明の被覆Oリングの製造方法について図面を
参照して説明する。第1図乃至第15図は本発明の一実
施例に係るOリング製造方法を示している。第1図およ
び第2図において1は樹脂を成形した樹脂円筒体で、旋
盤等の回転手段2にスクロールチャック3を介して取付
けられ、樹脂円筒体1はその中心軸線回りに回転自在と
なっている。樹脂円筒体1は、たとえば四フッ化エチレ
ン樹脂(以下PTFEという)、耐熱性充填材(グラフ
ァイト粉,二硫化モリブデン粉,炭素繊維ミルドファイ
バー,ポリイミド粉等)を配合したPTFE,ポリエチ
レン等の軟質樹脂により成形されている。樹脂円筒体1
の周囲には樹脂円筒体1の端部を薄板状に切削する切削
手段A、切削された切削片4を円弧状に曲げる曲げ手段
B、切削片4を圧縮して展延させる圧縮手段C、切削片
4の曲げ部にOリング本体5を装着する装着手段D、O
リング本体5に樹脂片4を巻付ける巻付け手段Eが、樹
脂円筒体1の回転方向に沿って順に配設されている。
切削手段Aとしては樹脂円筒体1の中心軸方向に沿って
配置されたバイトが使用されており、刃先6は樹脂円筒
体1の中心軸線に対して直角方向に向けられ、樹脂円筒
体1の端部を内周側から外周側に薄板状に切り出すよう
になっている。すなわち切削手段Aは樹脂円筒体1の中
心軸線方向および中心軸線に対して直角方向に移動可能
で、図示しない制御機構により樹脂円筒体1の端面から
所定の切削代だけ中心軸線方向に移動され、第3図に示
すように樹脂円筒体1の内周側から半径方向外方に移動
して薄板を切り出すようになっている。切削手段Aの刃
先形状は第7図に示すように断面略半円形状になってお
り、その曲率はOリングの円形断面の曲率と略等しく形
成されている。もっとも刃先形状としては第8図に示す
ようにナイフ状に形成してもよくその他の形状としても
よい。
つぎに曲げ手段Bは第9図乃至第11図に示すように樹
脂円筒体1の半径方向に沿って配設される内側曲げロー
ル6と外側曲げロール7とから構成されており、両曲げ
ロール6,7の中心軸線は樹脂円筒体1の中心軸線と平
行に配設され、樹脂円筒体1の回転方向に対して逆回転
方向に自転するようになっている。内側曲げロール6は
外周面に断面円弧状の凹溝6aが円周方向全周にわたっ
て形成され、外側曲げロール7には外周面に上記凹溝6
aに対応する断面円弧状の突条7aが円周方向全周にわ
たって形成されている。各凹溝6a,突条7aの曲率は
Oリングの曲率に略対応する曲率に成形されている。
さらに圧縮手段Cは第12図に示すように曲げ手段Bに
より成形された切削片4の曲げ部4aに挿入される圧縮
棒8と後記する装着手段Dの保持部材10側面により構
成され、樹脂円筒体1端面に対向配置される圧縮受け部
9とにより構成されている。圧縮棒8は断面円形状で基
端部が支持部8aにその中心軸線回りに回転可能に支持
されており、樹脂円筒体1の回転方向に対して逆方向に
回転するようになっている。この圧縮棒8を樹脂円筒体
1の中心軸線方向外方に移動させて切削片4の曲げ部4
aを圧縮受け部9に押圧して圧縮し、曲げ部4aをしご
いて展延させるようになっている。
装着手段Dとしては、第5図に示すようにOリング本体
5を上記樹脂円筒体1の端面の上記曲げ部4aに対面さ
せるようにOリング本体5内周面を保持する保持部材1
0と、保持部材10に保持されたOリング本体5を曲げ
部4a側に押出す押出し部材11とから成っている。保
持部材10は上記曲げ手段Bの内側曲げロール6および
後記する巻付け手段Eの内周側の巻付けロール12と一
体に組付けられると共に、上記圧縮手段Cの圧縮位置の
5ケ所に配置され、その外周面でOリング本体5内周を
保持している。すなわち内側曲げロール6および巻付け
ロール12の軸6a,12aは第6図に示すように保持
部材10の取付孔10aに回動自在に取付けられている。
巻付け手段Eは第14図および第15図に示すように曲
げ部4aに装着されたOリング本体5の内周および外周
側に配設された一対の巻付けロール12,13とから構
成されており、本実施例では樹脂円筒体1の円周方向に
沿って所定間隔だけ離間させて3ケ所に設けられてい
る。巻付けロール12,13は上記した内側曲げロール
6と同様に外周面に断面略円弧状の凹溝12a,13a
が形成され、Oリング本体5を内周側および外周側から
挟圧して切削片4の曲げ部4aをOリング本体5に巻付
けるようになっている。この巻付けロール12,13も
樹脂円筒体1の回転方向と逆向きに回転するようになっ
ている。
上記構成の装置を使用して被覆Oリングは次のようにし
て製造される。まず、チャック3を介して回転手段2に
樹脂円筒体1を取付け、樹脂円筒体1をその中心軸線回
りに回転させる(図中矢印方向)。つぎに樹脂円筒体1
の端面から所定の切削代分だけ切削手段Aを移動させ、
さらに切削手段Aを樹脂円筒体1の半径方向外方に移動
させて切削を開始する。切削手段Aにより切り出される
切削片4は切削面が切削時の発熱によって延びて反り返
る。切削と同時に切削された切削片4が第3図、第9図
乃至第11図に示すように曲げ手段Bによって円弧状に
曲げられる。すなわち、切削片4は内側ロール6および
外側ロール7により挟圧され延ばされると共に各ロール
6,7の断面形状に沿って円弧状に塑性変形する。この
曲げ手段Bは切削手段Aに同期して樹脂円筒体1の半径
方向外方に移動され、切削された切削片4を連続的に所
定の曲率の円弧形状に成形していく。さらに曲げ手段B
によって曲げられた切削片4の端部は第12図に示すよ
うに圧縮手段Cによってしごかれ、切削片4は断面J字
状に成形される。すなわち曲げ部4aに圧縮棒8が挿入
されて、さらに圧縮棒8は圧縮棒受け部9側に移動さ
れ、圧縮棒8の側面によって切削片4が圧縮棒受け部9
に押圧される。この圧縮棒8により切削片4が延ばされ
る。つぎに曲げ部4aに装着手段Dにより第13図に示
すようにOリング本体5が装着される。すなわち第5図
に示すように保持部材10に保持されたOリング本体5
は押出し部材11により曲げ部4a側に押出されて曲げ
部4a内に嵌り込む。この場合、樹脂円筒体1に当接し
たOリング本体5は樹脂円筒体1の回転に伴なって高速
で回転され、その遠心力でOリング本体5の円形に拡が
って容易に曲げ部4a内に嵌り込む。装着すると、曲げ
部4aは圧縮手段Cにより展延されているものの曲げ手
段Bによって曲げられているので、スプリングバックに
より曲げ部4aはOリング本体5に巻き付く。さらに巻
き付けロール12,13をOリング本体5の内周および
外周側に当接させる。Oリング本体5を装着した時点で
曲げ手段Bの各曲げロール6,7を後退させて樹脂円筒
体1から離間させる。本実施例では巻付け手段Eの内周
側巻付けロール12は上記した切削手段A,曲げ手段B
と同期させて切削当初から切削片4に当接されており、
Oリング本体5が装着された時点で外周側の巻付けロー
ル13が樹脂円筒体1の半径方向内方に移動してOリン
グ本体5外周側に当接されるようになっている。Oリン
グ本体5が装着された後、さらに第4図および第15図
に示すように切削手段Aを樹脂円筒体1の半径方向外方
に移動させて樹脂円筒体1外周まで切削し、同時に切削
片4を巻付けロール12,13により巻付け、切削が完
了した時点で被覆Oリングの製造が完了する。
第16図にはこのように成形された被覆Oリング14が
示されており、ゴム状弾性体製のOリング本体5に樹脂
被膜15が巻付けられている。樹脂被膜15を剥そうと
しても弾性復元力によりOリング本体5を締付ける方向
に復帰して樹脂被膜15は容易に剥れない。また樹脂被
膜15の巻付け端部は被覆Oリング14のシール面から
外れた側面部に形成されており、第17図に示すように
被覆Oリング14の外周面および内周面によりシールさ
れる。
(発明の効果) 本発明は以上の構成および作用から成るもので、樹脂円
筒体の端部を切削手段により薄板状に切削し、切削工程
と同時に切削途中の切削片を曲げ手段によって円弧状に
曲げると共に曲げ部が巻付け手段によってOリング本体
に巻付けられるので、切削が終了した時点で樹脂の被覆
が完了し、さらに巻付けられた樹脂は曲げ手段により円
弧状に曲げられているので剥れるおそれはなく、従来の
ように融着する工程も不要となるので、製造工程を大幅
に短縮することができ、生産性が飛躍的に向上するとい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す概略斜視図、第2図は
第1図の装置の樹脂円筒体を装着したスクロールチャッ
クの側面図、第3図は第1図の装置の樹脂円筒体の切削
および曲げ工程を示す概略正面図、第4図は第3図の巻
付け工程を示す概略正面図、第5図は装着手段によりO
リング本体を保持した状態を示す概略平面図、第6図は
第5図の装着手段の要部拡大斜視図、第7図は第1図の
装置の切削手段部の概略拡大斜視図、第8図は切削手段
の他の態様を示す概略側断面図、第9図は第1図の装置
の曲げ手段の概略拡大斜視図、第10図および第11図は
第9図の曲げ工程を示す曲げ手段の概略側断面図、第1
2図は第1図の装置の圧縮手段を示す概略側断面図、第
13図は第1図の装置の装着手段の概略拡大斜視図、第
14図および第15図は第1図の装置の巻付け手段の概
略拡大斜視図、第16図は第1図の装置により製造され
た被覆Oリングの側面断面図、第17図は第16図の被
覆Oリングの使用状態を示す要部側面断面図、第18図
乃至第20図 (イ),(ロ)及び(ハ) は従来の被覆Oリングの
製造方法を示す概略側面断面図である。 符 号 の 説 明 1……樹脂円筒体、4……切削片 4a……曲げ部、5……Oリング本体 6……内側曲げロール、7……外側曲げロール 8……圧縮棒、9……圧縮受け部 10……保持部材、11……押出部材 12,13……巻付けロール 14……被覆Oリング、A……切削手段 B……曲げ手段、C……圧縮手段 D……装着手段、E……巻付け手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂円筒体を該樹脂円筒体の中心軸線を回
    転軸として回転させ、上記樹脂円筒体の端部を切削手段
    により内周側から外周側に向って薄板状に切削し、該切
    削工程と同時に切削途中の切削片を曲げ手段により円弧
    状に曲げると共に、切削片の曲げ部を巻付け手段によっ
    てOリング本体に全周にわたって巻付けて該Oリング本
    体に樹脂を被覆することを特徴とする被覆Oリングの製
    造方法。
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