JPH0649302Y2 - 防火用排煙装置 - Google Patents

防火用排煙装置

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JPH0649302Y2
JPH0649302Y2 JP68088U JP68088U JPH0649302Y2 JP H0649302 Y2 JPH0649302 Y2 JP H0649302Y2 JP 68088 U JP68088 U JP 68088U JP 68088 U JP68088 U JP 68088U JP H0649302 Y2 JPH0649302 Y2 JP H0649302Y2
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gate plate
spring
fixed frame
frame body
attached
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JP68088U
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敏治 白井
雅国 田村
徳成 上原
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日恵機材株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、ダクトや構築物等の通気開口部、通気窓に取
り付けられて、煙、有毒ガス、高温ガス、火災等の発生
時に、それを排気、鎮火することのできる防火用排煙装
置に関するものである。
「従来の技術」 従来、この種の防火用排煙装置としては、流動体通路の
防災用自動開閉装置(実公昭54-20226号公報)が知られ
ている。
この考案は、流動空体通路に取付けられる固定枠体と、
該固定枠体に起伏自在に軸枢着される回動ゲート板とか
らなる流動空体通路の開閉装置が、前記回動ゲート板の
内側面に、ロック板係合突起体と、マイクロスイッチ作
動突起体と夫夫固設し、さらに該ゲート板対応側端側を
ゲート板の起伏作動に応じて移動するところの一定重量
を有する転動重り体収納部が取付られているとともに、
前記固定枠体の内側面には当該開閉装置の他所に設置さ
れた煙感知器に連係される電磁作動器と、手操作される
ロック解放ワイヤ機構と、該電磁作動器ならびにロック
解放ワイヤ機構とに連設された一端を有し、且他端に前
記回動ゲート板のロック板係合突起体に係合自在にされ
る係合爪を有し、回転自在に取付けられる回動ロック板
を有するゲート板ロック機構とを設けるとともに更に、
固定枠体とゲート板の連結体と、前記マイクロスイッチ
作動突起に当接するゲート板を自動解放作動し、且通過
流動空体温度の設定値過大時には収納体に転動重りを支
持する温度ヒューズ及び、前記固定枠体とゲート板の連
結体に設けられた温度ヒューズが順番に溶断されること
によりゲート板を自動閉止作動しうるようにしたもので
ある。
「考案が解決しようとする問題点」 ところが、前記従来の防火用排煙装置においては、ゲー
ト板がロック板係合突起体に係合爪を係止させることに
より、固定枠体に取り付けられるようになっているた
め、製作誤差や繰り返し使用等によって固定枠体とゲー
ト板との間に隙間が生じた場合、密閉性を確保すること
ができなくなること、また、排煙時にゲート板を開放す
る際には、ロック機構を解除しロック板係合突起体から
係合爪を解放し、転動重りの自重によってゲート板が固
定枠体に対して回動するようにしているため、ゲート板
の動作を迅速に行わせることができ難いと共に、開放状
態においてゲート板が固定されておらず、通路を流れる
流体の作用によってゲート板がガタガタ振動したりする
こと、さらに、転動重りの自重を利用して開放するた
め、天井等に水平状態に設置することができなきこと、
また、火災時には略水平状態に開放されたゲート板を温
度ヒューズが順番に溶断されると共に、転動重りがゲー
ト板に沿って移動することにより再び閉鎖状態に復帰す
るような構成となっているため、温度ヒューズが複数個
必要となると共に、ゲート板の作動に確実性が乏しいこ
と等の問題点があった。
本考案は、前記問題点に鑑みてなされたもので、通常の
閉鎖時にはゲート板を確実に閉鎖して密閉性を高めるこ
とができる一方、煙り等の発生により、ゲート板を開放
する際には確実かつ迅速に開放することができると共
に、開放後にはゲート板がガタ付くことなく確実に開放
状態を維持することができ、また、ゲート板を復帰させ
てもとの状態に戻す際には、わずかな力で復帰させるこ
とができると共に、壁等に垂直状態に設置されるばかり
でなく天井等に水平状態で設置することもでき、さらに
温度ヒューズの数を少なくし、ゲート板の動作を確実に
行わせることのできる防火用排煙装置を提供することを
目的としている。
「問題点を解決するための手段」 本考案は、前記問題点を解決するために、通気開口部や
通気窓等の流体通路に筒状の固定枠体を設け、この固定
枠体の開口面に平行となる中心軸線の回りに回転自在に
ゲート板を取り付け、さらに、一端が前記固定枠体の内
側に係止され、かつ他端が前記中心軸線を介してゲート
板に取り付けられる第1のばねを設けると共に、一端が
前記固定枠体の内側に係止され、かつ他端が前記第1の
ばねの他端と中心軸線を介して反対側のゲート板に取り
付けらる第2のばねを設け、この第1,第2のばねの他端
を前記ゲート板が回転するのに伴って該ゲート板の表面
に沿って移動自在とすると共に、前記ゲート板の第2の
ばねの他端が取り付けられた側にゲート板が前記第1の
ばねによって回動するのを阻止するための解除装置を有
する掛止部を設け、前記固定枠体の内部に中心軸線の回
りに回転して開放状態となったゲート板を係止させるた
めの係止部を設け、さらに、前記第1のばねには所定の
温度条件において溶断される温度ヒューズを設けたもの
である。
「作用」 本考案の防火用排煙装置によれば、ゲート板が通常の閉
鎖状態にある時には、ゲート板は第2のばねよりばね定
数が大きく設定された第1のばねによって固定枠体に付
勢されているが、第1のばねはゲート板に沿って中心部
側へ移動した状態となっているため、ゲート板には余り
大きな引張力が作用せず、ゲート板が湾曲したるするこ
とがなく、固定枠体に密着状態となる。そして、解除装
置によって掛止部をゲート板から解除することにより、
ゲート板の他端部が第2のばねの引張力に抗して第1の
ばねによって引っ張られ、中心軸線を中心として回転し
た後、ゲート板は固定枠体の内部で係止部に係止されて
開放状態となると共に、第1のばねの他端はゲート板の
外側へ移動し、ゲート板を直交する方向に引っ張ること
となる。また、第2のばねはゲート板が開放されるにし
たがってゲート板の中心軸線側へ移動するため、大幅に
伸びることがないと共にゲート板に対して傾斜した状態
となり、ゲート板を閉鎖方向へ回転させるトルクが次第
に小さなものとなる。したがって、ゲート板は閉鎖時よ
りも大きなトルクによって係止部に付勢された状態で係
止されることとなり、流体通路を流れる流体の作用によ
ってガタガタすることがない。また、ゲート板を元の閉
の状態へ戻して復帰させる場合にも、第1のばねの他端
がゲート板に沿って外側へ移動するため、ばねがゲート
板に固定されている場合ほど大幅に伸びることがなく、
ゲート板を開放する側へ働くトルクが小さなものとな
る。
さらに、ゲート板が開放状態の時に、流体通路を通過す
る流体温度が一定値以上に達すると、第1のばねの温度
ヒューズが溶断され、第1のばねはゲート板から切り離
されるため、ゲート板を開放側へ付勢していたトルクが
なくなり、ゲート板の他方が第2のばねによってのみ引
っ張られ、ゲート板は元の閉鎖状態へ復帰する。また、
ゲート板がばねによって駆動されるため、天井等に水平
状態で設置しても、ゲート板は確実に回転駆動される。
「実施例」 以下、本考案を図面を用いて説明する。第1図ないし第
4図は本考案の防火用排煙装置の一実施例を示すもので
あり、図中符号1は天井等の壁Hに取り付けられた流体
通路であり、この流体通路1の通気開口部付近には固定
枠体2が取り付けられ、該固定枠体2の開口部にはゲー
ト板3が回転自在に取り付けられている。
固定枠体2は流体通路1の形状に合わせて板材2aを横断
面正方形の筒状に形成し、固定枠体2の内側に取り付け
たものであり、固定枠体2の開口部付近には断面中空四
角形の型鋼を用いた梁材4が相対向する板材2a,2a間に
水平に固定されている。この梁材4の両端部付近の下面
側には、それぞれ一枚の板材5,5が互いの面を向き合う
ように、かつ梁材4の長手方向と直交する方向に固定さ
れ、この板材5,5には固定枠体2の開口面に平行となる
中心軸線O上に軸体6,6が先端を外側に突出させて固定
されている。さらに、前記軸体6,6の先端はゲート板3
の内側(流体通路側)に固定され、かつ板材5,5と平行
に配設された断面L字状の支持部材7,7に回転自在に挿
通されたものとなっている。そして、固定枠体2の内側
上部にはゲート板3を中心軸線Oの回りにX−Y方向
(開放側)へ回転させるための第1のばね8の一端部8a
が取り付けられており、該第1のばね8の他端部8bはゲ
ート板3の内側に固定された第1の摺動部材9に中心軸
線Oと直交する方向にかつゲート板8に沿って摺動自在
に取り付けられている。第1の摺動部材9は長溝9aが形
成された長尺の板材を第1のばね8の一端部8aが固定さ
れた側と中心軸線Oを介して反対側のゲート板3に固定
し、第1のばね8の他端部8bが係止された摺動片9bを長
溝9a内に回動自在かつ摺動自在に配設してなるものであ
る。そして、摺動片9bのばねと接続される側には、所定
の温度条件において溶断するように設定された温度ヒュ
ーズ9cが取り付けられている。
また、固定枠体2の内側上部には、前記第1のばね8の
一端部8aが取り付けられた部分に、ゲート板3をY−X
方向(閉鎖側)へ回転させるための第2のばね10の一端
10aが取り付けられており、この第2のばね10の他端10b
は、第1のばね8の他端8bが取り付けられた側と中心軸
線Oを介して反対側のゲート板3の内側に固定された第
2の摺動部材11に摺動自在に取り付けられている。第2
の摺動部材11は、長溝11aが形成された長尺の板材を、
第1の摺動部材9と同様に中心軸線Oと直交する方向に
配設し、第2のばね10の他端部10bが係止された摺動片1
1bを長溝11a内に回動自在かつ摺動自在に配設してなる
ものである。そして、第1のばね8のばね定数と、第2
のばね10のばね定数との関係は、第1図に示すような状
態に第1及び第2のばねが配設された場合に、ゲート板
3を開放側へ回転させるような合成トルクが発生するよ
うに第1のばね8のばね定数が大きく設定されたものと
なっている。
さらに、前記固定枠体2には、第2のばね8の一端部8a
が取り付けられた側に、解除装置12が配設されており、
該解除装置12の下端部には、ゲート板3が前記第1のば
ね8によってX−Y方向に回転するのを阻止するための
フック等を用いた掛止部13が設けられている。また、前
記固定枠体2に架設された梁材4は、その一側面を中心
軸線Oと一致して延在するように配設されることによ
り、X−Y方向へ回転したゲート板3の係止部を構成し
ている。また、固定枠体2の開口面の周縁部には、固定
枠体2と壁Hとの間に形成される隙間を覆うための断面
コ字状のフレーム14が配設され、このフレーム14と固定
枠体2の内側面との間には断面L字状の枠体15が固定さ
れている。そして、枠体15の上面には、ゲート板3の周
縁部に形成された折り返し部3aの下面が密着することに
よってゲート板3と固定枠体2との間の隙間を無くすよ
うな構成となっている。
つぎに、前記のように構成された本実施例の防火用排煙
装置の作用について説明する。
通常、第1図に示すように、ゲート板3は一端部が掛止
部13によって固定枠体2に掛止されると共に、第2のば
ね10によってY−X方向へ引っ張られる一方、他端部が
第1のばね8によってX−Y方向へ付勢されて閉鎖状態
となっている。しかし、第1のばね8はゲート板3に沿
って中心軸線O側へ移動した状態となっているため、ゲ
ート板3には余り大きな引張力が作用せず、ゲート板3
が湾曲したりすることがなく、固定枠体2に密着状態と
なる。
そして、室内で煙り等が発生したことを、図示しない煙
り検知器によって感知した際には、これから解除装置12
へ解除信号が発信され、該解除装置12を作動させること
により掛止部13の掛止状態を解除させる。掛止部13の掛
止状態が解除されると、ゲート板3は第2のばね10に抗
して第1のばね8によって引っ張られ、中心軸線0を中
心としてX−Y方向へ回転した後、係止部(梁材)4の
一側面に当接して止まり、第4図に示すような開放状態
となる。その際、ゲート板3が開放側へ回転するに従っ
て、摺動片9bが摺動部材9の長溝9a内を外側に向って移
動すると共に、第1のばね8はわずかに縮んでいき、つ
いには水平状態となり、第1のばね8によってゲート板
3に働くX−Y方向のトルクは閉鎖時より次第に大きな
ものとなる。また、第2のばね10はゲート板3が開放さ
れるにしたがってゲート板3の中心軸線O側へ移動する
ため、大幅に伸びることがないと共に斜めに転倒するこ
ととなり、ゲート板3をY−X(閉鎖)方向へ回転させ
るトルクは次第に小さなものとなっていく。したがっ
て、第2のばね10によってゲート板3がY−X方向へ回
転される力は、第1のばね8によってゲート板3がX−
Y方向へ回転される力によって打ち消され、ゲート板3
は第1のばね8によって梁材4に確実に付勢された状態
で係止されることとなり、流体通路を流れる流体の作用
によってガタ付くことがない。
ここで、第5図を用いて、第1のばね8が開放時に水平
状態となるようにゲート板3の他端部に固定されると共
に、第2のばね10は他端部10bが摺動自在に取り付けら
れた場合に、ゲート板3が閉鎖時から開放時に移動する
際にゲート板に働くトルクの変化を考えてみる。図中符
号Taは第1のばね8によってゲート板に働く開放トルク
の変化を、Tbは第2のばね10によってゲート板に働く閉
鎖トルクの変化を、Tcは前記開放トルクTaと閉鎖トルク
Tbとを合成したものを示す。このグラフから、ゲート板
3が閉鎖状態にある場合には第1のばね8は大きく伸び
た状態となって、ゲート板8にX−Y方向へ大きな開放
トルクTaを作用させる反面、開放時には第1のばね8が
急激に縮むこととなり、開放トルクTaの値は急激に小さ
な値となる。それに対して、閉鎖トルクTbは閉鎖時から
開放時へわずかに減少しながら変化することとなり、前
記開放トルクTaと閉鎖トルクTbとの合成トルクTcは、開
放時より閉鎖時の方が大幅に大きなものとなり、閉鎖時
にはゲート板3を大きな合成トルクTcによって開放しよ
うとして密封性を損なうと共に、開放時にはゲート板が
小さな合成トルクTcで梁材4に付勢されることとなりゲ
ート板の安定性を確保することが難しくなる。
これに対して第6図は、本実施例の装置の場合であっ
て、ゲート板3が閉鎖時から開放時へ移動する際に、ゲ
ート板に働くトルクの変化を示したものである。第5図
と同様に、図中符号Taは第1のばね8の開放トルクの変
化、Tbは第2のばね10の閉鎖トルクの変化、Tcは前記ト
ルクTaとトルクTbとを合成した合成トルクを示す。本実
施例の場合、第1のばね8の他端部8bは摺動自在となっ
ているため、ゲート板3が閉鎖状態にある場合にも開放
状態にある場合にも、第1のばね8の長さにそれ程大き
な変化が生じなくなり、閉鎖状態にあるゲート板8を斜
め方向に引っ張ることにより生じる開放トルクTaより、
第1のばね8が水平となってゲート板8を直角方向へ引
っ張る開放状態のトルクの方が次第に大きなものとな
る。また、第2のばね10による閉鎖トルクTbは、前記第
5図の場合と同様に、閉鎖時から開放時へ次第に減少す
ることとなり、これらTa,Tbの合成トルクTcは、閉鎖時
から開放時に向って次第に増加することとなる。したが
って、閉鎖時にはゲート板3には小さな合成トルクTcし
か作用せず、ゲート板の密封性が向上すると共に、開放
時には大きな合成トルクTcによってゲート板8を梁材4
に確実に付勢することとなる。また、ゲート板3を元の
閉鎖状態へ復帰させる場合にも第1のばね8及び第2の
ばね10が他端部8b,10bがゲート板3に沿って移動するた
め、第1及び第2のばねは大幅に伸びることなく、合成
トルクTcは開放時から閉鎖時へ向って次第に小さなもの
となり、ゲート板3を小さな力で復帰させることができ
る。
そして、ゲート板3が開放状態の時に、流体通路を通過
する流体温度が一定値以上に達すると、第1のばね8の
温度ヒューズが溶断し、第1のばね8はゲート板3から
切り離されるため、ゲート板3を開放側へ付勢していた
開放トルクが消滅し、ゲート板8が第2のばね10によっ
てのみ引っ張られることとなり、ゲート板3は迅速かつ
確実に閉鎖状態へ復帰する。そして、ゲート板3は第1
のばね8及び第2のばね10によって回動駆動されるた
め、天井等に水平状態で設置することが可能となる。
このように、本実施例の防火用排煙装置は、解除装置12
を備えた掛止部13によってゲート板3の一方を固定し、
他端8aがゲート板3に移動自在に取り付けられた第1の
ばね8によってゲート板3の他端を内側へ引っ張ると共
に、第2のばね10によって前記掛止部13側を引っ張るよ
うにしたものであるので、閉鎖時には小さな開放トルク
しか発生せず、ゲート板3が変形することなく固定枠体
とゲート板との十分な密閉性を維持することができる。
また、排煙時には、解除装置10によって掛止部11が解除
され、第1のばね8と第2のばね10との合成トルクによ
ってゲート板3を中心軸線Oの回りに回転させため、ゲ
ート板3の作動を迅速かつ確実に行わせることができる
と共に、閉鎖時よりも大きなX−Y方向の合成トルクに
よってゲート板3を係止部4に確実に付勢することとな
り、通路を流れる流体の作用によってゲート板3がガタ
ガタ振動したりすることがない。さらに、ゲート板3を
元の閉鎖状態に復帰させる際にも、小さな力でもとの状
態へ戻すことができるため、これをモータ等の駆動装置
によって行う場合には、駆動装置を小型化することがで
きる。また、流体通路を通過する流体の温度が一定値以
上に上昇した場合には、温度ヒューズが溶断されるた
め、第2のばね10によってゲート板3を確実に閉鎖状態
へ復帰させて、該ゲート板3を固定枠体2に押し付け、
火気発生側の空気を遮断し、鎮火効果を発揮させると共
に、火災の延焼を防止することができる。
なお、前述した実施例以外の他の実施例、あるいは技術
的事項について以下に記載する。
(i)前記実施例においては、固定枠体2を断面正方形
の筒体に形成したものを用いたが、これに限られること
なく、断面長方形あるいは断面円形等、中心軸線に対し
て対称形を為すような形状の筒体であれば良く、ゲート
板3は前記固定枠体の開口面を覆うと共に、中心軸線の
回りに回転自在に取り付けられるものであれば良い。
(ii)前記第1のばね8のばね常数は、第6図に示すよ
うに、閉鎖時にゲート板が開放側へ回転するような、合
成トルクTcを発生し得るように、第2のばね10のばね定
数より大きく設定されているものであれば任意である。
また、第1のばね及び第2のばねは、必要に応じて固定
枠体の両側部等に複数個配設するようにしても良い。
(iii)前記実施例に示した温度ヒューズ9cは、第1の
ばね8の一端部8a側に設けるようにしてもよい。
「考案の効果」 前述したように、本考案の防火用排煙装置においては、
流体通路に筒状の固定枠体を設け、この固定枠体の中心
軸線の回りに回転自在にゲート板を取り付け、さらに、
一端が前記固定枠体の内側に他端がゲート板に取り付け
られる第1のばねと、一端が前記固定枠体に他端が前記
第1のばねと反対側のゲート板に取り付けらる第2のば
ねを設け、この第1,第2のばねの他端をゲート板の表面
に沿って移動自在とすると共に、第1のばねによって回
動するのを阻止するための解除装置を有する掛止部を設
け、また、開放状態となったゲート板を係止させるため
の係止部を設け、前記第1のばねには温度ヒューズを設
けたものであるので、ゲート板には第1のばねと第2の
ばねとの合成され力が作用し、閉鎖時にはゲート板は第
2のばねよりばね定数が大きく設定された第1のばねに
よって固定枠体に付勢されているが、第1のばねはゲー
ト板に沿って中心部側へ移動した状態となっているた
め、ゲート板には余り大きな引張力が作用せず、ゲート
板が湾曲したりすることがなく、固定枠体に密着状態と
なる。そして、ゲート板は閉鎖時から開放時に向かうに
従って緩やかに漸次増大してく合成トルクによって常に
開放側へ引っ張られることとなるため、排煙時には解除
装置を作動させることにより確実かつ迅速にゲート板を
開放することができると共に、開放後には閉鎖時より大
きな合成トルクによってゲート板が係止部に付勢されて
ガタ付くことなく開放状態を確実に維持することがで
き、また、ゲート板をもとの状態に戻して復帰させる際
には、開放時より次第に小さな力で復帰させることがで
き、これをモータ等の駆動装置を用いて行わせる場合に
は、駆動装置を小型化することができ製作コストの低減
を図ることができる。さらに、流体通路を流れる流体の
温度が設定値以上になると、温度ヒューズが溶断されて
第1のばねがゲート板から切り離されるため、ゲート板
を第2のばねによって、確実かつ迅速に閉鎖状態へ復帰
させることができる。また、ゲート板は第1及び第2の
ばねによって回転するように構成されているため、本考
案の装置は垂直状態ばかりでなく、天井等に水平状態で
設置することもできるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本考案の一実施例を示すものであ
り、第1図は流体通路の内側に設置された防火用排煙装
置の閉鎖時の側断面図、第2図は第1図のII-II断面を
示す側面図、第3図はゲート板が閉鎖状態にある本装置
を室内側から見た場合の平面図、第4図は第1図の防火
用排煙装置の開放時の側断面図、第5図はゲート板に第
1のばねの他端部を固定すると共に、第2のばねの他端
部を移動自在とした場合に、ゲート板に働くトルクの閉
鎖時から開放時までの変化を示す図、第6図はゲート板
に第1のばね及び第2のばねの他端部を移動自在にした
場合に、ゲート板に働くトルクの閉鎖時から開放時まで
の変化を示す図である。 1……流体通路、2……固定枠体、3……ゲート板、4
……係止部(梁材)、O……中心軸線、6……軸体、8
……第1のばね、9……第1の摺動部材、10……第2の
ばね、11……第2の摺動部材、12……解除装置、13……
掛止部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】通気開口部や通気窓等の流体通路に筒状の
    固定枠体を設け、この固定枠体の開口面に平行となる中
    心軸線の回りに回転自在にゲート板を取り付け、さら
    に、一端が前記固定枠体の内側に係止され、かつ他端が
    前記中心軸線を介してゲート板に取り付けられる第1の
    ばねを設けると共に、一端が前記固定枠体の内側に係止
    され、かつ他端が前記第1のばねの他端と中心軸線を介
    して反対側のゲート板に取り付けらる第2のばねを設
    け、この第1,第2のばねの他端を前記ゲート板が回転す
    るのに伴って該ゲート板の表面に沿って移動自在とする
    と共に、前記ゲート板の第2のばねの他端が取り付けら
    れた側にゲート板が前記第1のばねによって回動するの
    を阻止するための解除装置を有する掛止部を設け、前記
    固定枠体の内部に中心軸線の回りに回転して開放状態と
    なったゲート板を係止させるための係止部を設け、さら
    に、前記第1のばねには所定の温度条件において溶断さ
    れる温度ヒューズを設けたことを特徴とする防火用排煙
    装置。
JP68088U 1988-01-07 1988-01-07 防火用排煙装置 Expired - Lifetime JPH0649302Y2 (ja)

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