JPH064929Y2 - 酸化珪素被膜の製造装置 - Google Patents

酸化珪素被膜の製造装置

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JPH064929Y2
JPH064929Y2 JP17315687U JP17315687U JPH064929Y2 JP H064929 Y2 JPH064929 Y2 JP H064929Y2 JP 17315687 U JP17315687 U JP 17315687U JP 17315687 U JP17315687 U JP 17315687U JP H064929 Y2 JPH064929 Y2 JP H064929Y2
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、基材の表面に酸化珪素被膜を形成する酸化珪
素被膜の製造装置に関するものである。
(従来の技術) 本出願人は、先の出願(実開昭60−168574号公
報)において、酸化珪素被膜の製造装置を開示した。こ
の酸化珪素被膜の製造装置は、基材を浸漬する浸漬部、
浸漬部に流れ込む処理液の流れを整える整流部および浸
漬部から流れ出た処理液を調整する処理液調整部を備
え、処理液を前記各部を循環させながら、浸漬部に浸漬
した基材の表面に均一な酸化珪素被膜を形成するもので
あり、この酸化珪素被膜の製造装置によって、基材表面
にヘイズ率の小さな酸化珪素被膜を効率よく製造するこ
とが可能となった。
また、上述した酸化珪素被膜の製造装置は、処理液中の
酸化珪素の浮遊物を除去する処理液ろ過フィルターを有
する処理液のろ過ライン(送水管、処理液ろ過フィルタ
ー)が2系統設けられており、処理液ろ過フィルターに
目づまりが発生した場合でも、酸化珪素被膜製造処理を
中断することなく、処理液ろ過フィルターの洗浄を行な
うことができ、長時間にわたり連続的かつ安定な酸化珪
素被膜の製造が行なえるよう構成されている。
(考案が解決しようとする問題点) ところが、上述のような酸化珪素被膜の製造装置にあっ
ては、処理液ろ過フィルターの洗浄が終了すると、送水
管内の洗浄液を抜き取り、洗浄液槽内に戻した後に、送
水管内に処理液を循環させて、浸漬部内に浸漬した基材
の表面に酸化珪素被膜の形成が行なえるよう構成されて
いるが、送水管内の洗浄液が洗浄液槽に戻りきれず、送
水管内に残存する場合がある。
また、前記処理液ろ過フィルターは、密閉されたフィル
ターハウジング内にフィルターエレメントを収容して構
成されているため、洗浄液を抜き取る際に、フィルター
ハウジング内に洗浄液が残存する場合がある。
上述する如く、送水管やフィルターハウジング内に洗浄
液が残存している場合に、送水管内に処理液の循環を開
始すると、処理液中に送水管やフィルターハウジング内
に残存した洗浄液が混入して基材の表面に形成される酸
化珪素被膜の成膜レートが低下するとともに、処理液の
寿命も短くなるといった問題点があった。
本考案は、かかる従来の問題点を解決するために成され
たものであり、その目的とする処は、送水管やフィルタ
ーハウジング内に残存する洗浄液を完全に抜き取ること
ができ、送水管内に処理液の循環を開始した際に、処理
液中に洗浄液が混入することのない酸化珪素被膜の製造
装置を提供するにある。
(問題点を解決するための手段) 前記目的を達成するため本考案は、処理液ろ過フィルタ
ーを上部が大気に開放されたフィルター槽と、該フィル
ター槽内に収容されたフィルターエレメントで構成する
とともに、処理液調整部内の処理液を整流部へ導くと共
に前記洗浄液を循環させる送水管に大気開放用弁を設け
たことを要旨とする。
(作用) 処理液ろ過フィルターは、上部が大気に開放されている
ため、フィルター槽内の洗浄液を完全に抜き取ることが
でき、フィルター槽内に洗浄液が残存することはない。
また、送水管に大気開放用弁を設け、洗浄液を抜き取る
際に前記大気開放用弁を開いて、送水管内に大気を導入
して送水管内に残存した洗浄液をフィルター槽に戻すこ
とができるため、送水管内に洗浄液が残存することもな
い。
したがって、送水管内に処理液の循環を開始した際に、
処理液中への洗浄液の混入がなくなり、基材の表面に形
成される酸化珪素被膜の成膜レートの低下が防止できる
とともに、処理液および洗浄液の寿命を延ばすことがで
きる。
(実施例) 以下に本考案の好適実施例を添付図面に基づいて説明す
る。
第1図乃至第3図は本発明の第1実施例を表し、第1図
は酸化珪素被膜の製造装置の配管図、第2図は配管詳細
図、第3図はフィルター槽の構造を模式的に示す側面図
である。
第1図に示す如く、この酸化珪素被膜の製造装置は、恒
温槽1および処理槽2の2重の槽からなり、処理槽2と
恒温槽1との間には、処理槽2内の処理液の温度を適温
に保つための温水が貯留されている。処理槽2は、基材
3を浸漬する浸漬部4と、浸漬部4に連なって設けら
れ、浸漬部4に流れ込む処理液の流れを整える整流部5
および浸漬部4に連なって設けられ浸漬部4から流れ出
た処理液を調整する処理液調整部6とから成っている。
本実施例においては、酸化珪素被膜製造時におこる酸化
珪素浮遊粒子による後述する処理液ろ過フィルター(以
下フィルターと略称)のめづまりを酸化珪素被膜の製造
を行いながら同時に解消することを目的として、フィル
ターおよび送水ポンプの組合せのろ過送水系路を恒温槽
1の外部に2系路(A系列配管、B系列配管)並列に設
けてある。
7は処理液をろ過するA系列配管用フィルターであり、
8は処理液をろ過するB系列配管用フィルターである。
第3図に側面図で示す如く、フィルター7は恒温槽9お
よびフィルター槽10の2重の槽からなり恒温槽9とフ
ィルター槽10との間には、フィルター槽10内を流れ
る処理液の温度を適温に保つための温水が貯留されてい
る。フィルター槽10の上部は大気に開放されており、
また、フィルター槽10内にはフィルターエレメント1
1aが収容されている。フィルター8は恒温槽9、フィ
ルター槽12、フィルターエレメント11bから同様に
構成されている。
13はめづまりを起こしたフィルター7,8を洗浄する
ための洗浄液を貯留する洗浄液槽である。
次に、処理槽2、フィルター7および洗浄液槽13とを
配管するA系列配管の配管系路について説明する。
処理液調整部6には、処理液調整部6で調整された処理
液を切替バルブ14を介してフィルター槽10へ導く送
水管15が設けられている。フィルターエレメント11
aには、フィルターエレメント11aでろ過された処理
液を送水ポンプ16および切替バルブ17を介して整流
部5へ導く送水管18が設けられている。
また、送水管18上でかつフィルターエレメント11a
と送水ポンプ16との間には、一端が分岐部aから分岐
し、他端が大気に開放されている配管19が設けられて
おり、配管19の略中間部に大気開放用電磁弁20が設
けられている。
さらに、送水管22は、一端が送水管18上でかつ送水
ポンプ16と切替バルブ17間の分岐部bから分岐し、
他端が切替バルブ21を介して送水管15上でかつ切替
バルブ14とフィルター槽10間の中間cに合流する如
く設けられている。
浸漬部4、処理液調整部6、送水管15、フィルター
7、送水管18および整流部5によりA系列処理液循環
系路I(以下、循環系路Iと称す)が構成され、処
理液は、送水ポンプ16の作用により循環系路Iを循
環する。
また、フィルター7、送水管18、送水管22および送
水管15によりA系列処理液循環系路II(以下、循環
系路IIと称す)が構成され、洗浄液は送水ポンプ16
の作用により循環系路IIを循環する。
一方、洗浄液槽13には、洗浄液を切替バルブ23を介
してフィルター槽10へ導く洗浄液送水管24が設けら
れており、また、フィルター槽10には、フィルターエ
レメント11aを洗浄したのちの洗浄液を切替バルブ2
5および送水ポンプ26を介して洗浄液槽13へ導く洗
浄液排水管27が設けられている。
次に、処理槽2、フィルター8および洗浄液槽13とを
配管するB系列配管の配管系路について説明する。
処理液調整部6には、処理液調整部6で調整された処理
液を切替バルブ28を介してフィルター槽12へ導く送
水管29が設けられている。フィルターエレメント11
bには、フィルターエレメント11bでろ過された処理
液を送水ポンプ30および切替バルブ31を介して整流
部5へ導く送水管32が設けられている。
また、送水管32上でかつフィルターエレメント11b
と送水ポンプ30との間には、一端が分岐部dから分岐
し、他端が大気に開放されている配管33が設けられて
おり、配管33の略中間部に大気開放用電磁弁34が設
けられている。
さらに、送水管36は、一端が送水管32上でかつ送水
ポンプ30と切替バルブ31間の分岐部eから分岐し、
他端が切替バルブ35を介して送水管29上でかつ切替
バルブ28とフィルター槽12間の中間fに合流する如
く設けられている。
浸漬部4、処理液調整部6、送水管29、フィルター
8、送水管32および整流部5によりB系列処理液循環
系路I(以下、循環系路Iと称す)が構成され、処
理液は、送水ポンプ30の作用により循環系路Iを循
環する。
また、フィルター8、送水管32、送水管36および送
水管29によりB系列処理液循環系路II(以下、循環
系路IIと称す)が構成され、洗浄液は送水ポンプ30
の作用により循環系路IIを循環する。
一方、洗浄液槽13には、洗浄液を切替バルブ37を介
してフィルター槽12へ導く洗浄液送水管38が設けら
れており、また、フィルター槽12には、フィルターエ
レメント11bを洗浄したのちの洗浄液を切替バルブ3
9および送水ポンプ26を介して洗浄液槽13へ導く洗
浄液排水管40が設けられている。
次にA系列配管、B系列配管の処理液および洗浄液の循
環等について、以下の如くステップ1からステップ5に
分けて説明する。
()ステップ1 このステップでは、切替バルブ14,17,35を開状
態、切替バルブ21,23,25,28,31,37,
39および大気開放用電磁弁20,34を閉状態にし、
また、送水ポンプ16,30を作動させ、送水ポンプ2
6を停止させておく。
以上の構成のもとに、A系列配管では、送水ポンプ16
の作用により、処理液は、浸漬部4→処理液調整部6→
送水管15→フィルター槽10→フィルターエレメント
11a→送水管18→整流部5→浸漬部4の如く循環系
路Iを循環して浸漬部4に浸漬した基材3の表面に酸
化珪素被膜を形成する。また、B系列配管では、送水ポ
ンプ30の作用により、洗浄液は、フィルター槽12→
フィルターエレメント11b→送水管32→送水管36
→送水管29→フィルター槽12の如く循環系路II
循環し、フィルター8を構成するフィルターエレメント
11bを洗浄する。
()ステップ2 このステップでは、切替バルブ14,17,35,39
を開状態、切替バルブ21,23,25,28,31,
37および大気開放用電磁弁20,34を閉状態にし、
また、送水ポンプ16,26を作動させ、送水ポンプ3
0を停止させておく。
以上の構成のもとに、A系列配管では、送水ポンプ16
の作用により、処理液は、浸漬部4→処理液調整部6→
送水管15→フィルター槽10→フィルターエレメント
11a→送水管18→整流部5→浸漬部4の如く循環系
路Iを循環して浸漬部4に浸漬した基材3の表面に酸
化珪素被膜を形成する。また、B系列配管では、送水ポ
ンプ26の作用により、循環系路II内の洗浄液は、送
水管32→送水管36→フィルター槽12→洗浄液排水
管40→洗浄液槽13と流れて、洗浄液槽13内に戻
る。
本実施例においては、第2図および第3図に示す如く、
フィルター8を構成するフィルター槽12は、上部が大
気に開放された構造となっているため、送水ポンプ26
の作用により、洗浄液を洗浄液槽13に戻す際にフィル
ター槽12内に洗浄液を残存させることなく抜き取るこ
とができる。
ところが、上述のフィルター8を用いても、フィルター
エレメント11b内および送水管32内のフィルターエ
レメント11bと送水ポンプ30との間に洗浄液が残存
する場合がある。
そこで、本実施例では、フィルターエレメント11bと
送水ポンプ30との間に一端が大気に開放された配管3
3を設け、この配管33の略中央部に大気開放用電磁弁
34を設け、次のステップ3に移る前に、この大気開放
用電磁弁34を開状態にし、送水管32内に大気を導入
し、フィルターエレメント11b内およびフィルターエ
レメント11bと送水ポンプ30との間に残存する洗浄
液がフィルター槽12内に戻るのを待ち、フィルター槽
12内に戻った洗浄液を送水ポンプ26の作用により抜
き取る。
以上により循環系路II内からは洗浄液が完全に抜き取
れたことになり、次のステップ3に移りフィルター槽1
2に処理液の流入が開始されても、処理液中に洗浄液が
混入することはないため、基材3の表面に形成された酸
化珪素被膜の成膜レートの低下を防止することができる
とともに、処理液および洗浄液の寿命を延ばすことがで
きる。
()ステップ3 このステップでは、切替バルブ17,28,31を開状
態、切替バルブ14,21,23,25,35,37,
39および大気開放用電磁弁20,34を閉状態にし、
また、送水ポンプ16を作動させ、送水ポンプ26,3
0を停止させておく。
以上の構成のもとに、A系列配管では、送水ポンプ16
の作用により、循環系路I内の処理液は、送水管15
→フィルター槽10→フィルターエレメント11a→送
水管18→処理槽2と流れて処理槽2内に戻る。また、
B系列配管では、処理槽2内の処理液が送水管29を流
れてフィルター槽12に流入する。
()ステップ4 このステップでは、切替バルブ21,23,31を開状
態、切替バルブ14,17,25,35,37,39お
よび大気開放用電磁弁20,34を閉状態にし、また、
送水ポンプ30を作動させ、送水ポンプ16,26を停
止させておく。
以上の構成のもとに、A系列配管では、洗浄液槽13内
の洗浄液は、洗浄液送水管24を流れてフィルター槽1
0に流入する。また、B系列配管では、送水ポンプ30
の作用により、処理液は、浸漬部4→処理液調整部6→
送水管29→フィルター槽12→フィルターエレメント
11b→送水管32→整流部5→浸漬部4の如く循環系
路Iを循環して浸漬部4に浸漬した基材3の表面に酸
化珪素被膜を形成する。
()ステップ5 このステップでは、切替バルブ21,28,31を開状
態、切替バルブ14,17,25,35,37,39お
よび大気開放用電磁弁20,34を閉状態にし、また、
送水ポンプ16,30を作動させ、送水ポンプ26を停
止させておく。
以上の構成のもとに、A系列配管では、送水ポンプ16
の作用により、洗浄液は、フィルター槽10→フィルタ
ーエレメント11a→送水管18→送水管22→フィル
ター槽10の如く循環系路IIを循環し、フィルター7
を構成するフィルターエレメント11aを洗浄する。ま
た、B系列配管では、送水ポンプ30の作用により、処
理液は、浸漬部4→処理液調整部6→送水管29→フィ
ルター槽12→フィルターエレメント11b→送水管3
2→整流部5→浸漬部4の如く循環系路Iを循環して
浸漬部4に浸漬した基材3の表面に酸化珪素被膜を形成
する。
以下、A系列配管、B系列配管で処理液循環と洗浄液循
環とを交互に切替え、基材3の表面に酸化珪素皮膜の形
成を行ないながら、フィルター7,8の洗浄を行なう。
また、A系列配管において、フィルターエレメント11
a内、送水管18内のフィルターエレメント11aと送
水ポンプ16との間に残存する洗浄液を抜く場合には、
大気開放用電磁弁20を開状態にし、送水管18内に大
気を導入して、フィルターエレメント11a内およびフ
ィルターエレメント11aと送水ポンプ16との間に残
存する洗浄液がフィルター槽10内に戻るのを待ち、フ
ィルター槽10内に戻った洗浄液を送水ポンプ26の作
用により抜き取る。
以上説明したように第1実施例においては、洗浄液を循
環系路II内を循環させながら、フィルター8の洗浄を
行ない、フィルター8の洗浄が終了した際に洗浄液を洗
浄液槽13に戻す構成となっているが、次の第2実施例
に示す如く、洗浄液を洗浄液槽を介して循環させながら
フィルターの洗浄を行なうこともできる。
第4図は本考案の第2実施例にかかる配管詳細図であ
る。
第4図に示す如く、フィルター51は、上部が大気に開
放されたフィルター槽52内にフィルターエレメント5
3を収容して構成されている。54はフィルターエレメ
ントン53を洗浄する洗浄液を貯留する洗浄液槽であ
り、洗浄液槽54には切換バルブ55を介して洗浄液を
フィルター槽52へ導く洗浄液送水管56が設けられて
いる。
フィルター槽52内に収容されたフィルターエレメント
53にはフィルター槽52内の洗浄液をフィルターエレ
メント53を介して洗浄液槽54へ導く洗浄液排水管5
7が設けられており、洗浄液排水管57の洗浄液槽54
側には送水ポンプ58が、フィルターエレメント53側
には切換バルブ59が設けられている。
60はフィルター槽52内に残存した洗浄液を洗浄液槽
54へ導くための洗浄液排水管であり、合流部gにて洗
浄液排水管57に合流しており、洗浄液排水管60には
切換バルブ61が設けられている。
本実施例においては、大気開放用電磁弁62は、洗浄液
排水管57の合流点gと送水ポンプ58との間に設けら
れた配管63の略中央部に設けられており、配管63の
一端は大気に開放されている。
以上の構成のもとに、洗浄液の循環系路および抜き取り
系路について説明する。
フィルターエレメント53の洗浄を行なう場合には、切
替バルブ55,59開状態、切替バルブ61および大気
開放用電磁弁62を閉状態にし、送水ポンプ58の作用
により、洗浄液を、洗浄液槽54→洗浄液送水管56→
フィルター槽52→フィルターエレメント53→洗浄液
排水管57→洗浄液槽54と循環させてフィルターエレ
メント53の洗浄を行なう。
フィルターエレメント53の洗浄が終了し、フィルター
槽52内および洗浄液排水管57,60内の洗浄液を抜
き取る場合には、まず切替バルブ61を開状態、切替バ
ルブ55,59および大気開放用電磁弁62を閉状態に
し、送水ポンプ58の作用により、洗浄液を、フィルタ
ー槽52→洗浄液排水槽60→洗浄液排水管57→洗浄
液槽54の系路で抜き取る。
次に、送水ポンプ58を停止させて、切替バルブ59お
よび大気開放用電磁弁62を開状態にし、洗浄液排水管
57内に大気を導入し、洗浄液排水管57内のフィルタ
ー槽52から送水ポンプ58間に残存した洗浄液をフィ
ルター槽52に戻す。
次に、切替バルブ61を開状態、切替バルブ55,59
および大気開放用電磁弁62を閉状態にし、送水ポンプ
58の作用により、洗浄液をフィルター槽52→洗浄液
排水管60→洗浄液排水管57→洗浄液槽54の系路で
抜き取る。
以上をくり返すことにより、フィルター槽52、洗浄液
排水管57,60内の洗浄液を完全に抜き取り、洗浄液
槽54へ戻すことができる。
このため、フィルター51に処理液の流入が開始されて
も、処理液中に洗浄液が混入することはなく、基材の表
面に形成される酸化珪素被膜の成膜レートの低下を防止
することができるとともに、処理液および洗浄液の寿命
を延ばすことができる。
(考案の効果) 以上の説明で明らかなように本考案によれば、洗浄液の
循環から処理液の循環に切替える際にフィルター槽およ
び送水管内に洗浄液が残存しなくなるため、処理液中へ
の洗浄液の混入がなくなり、基材の表面に形成される酸
化珪素被膜の成膜レートの低下を防止することができる
とともに、処理液および洗浄液の寿命を延ばすことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本考案の第1実施例を表す図であ
り、第1図は酸化珪素被膜の製造装置の配管図、第2図
は配管詳細図、第3図はフィルター槽の構造を模式的に
示す側面図、第4図は本考案の第2実施例にかかる配管
詳細図である。 尚図面中、2は処理槽、3は基材、4は浸漬部、5は整
流部、6は処理液調整部、7,8は処理液ろ過フィルタ
ー、10,12はフィルター槽、11a,11bはフィ
ルターエレメント、18,32は送水管、20,34は
大気開放用電磁弁、24,38は洗浄液送水管である。
フロントページの続き (72)考案者 河原 秀夫 大阪府大阪市東区道修町4丁目8番地 日 本板硝子株式会社内 (72)考案者 菱沼 晶光 大阪府大阪市東区道修町4丁目8番地 日 本板硝子株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材を浸漬して基材表面に酸化珪素被膜を
    形成する浸漬部と、前記浸漬部に連なって設けられ前記
    浸漬部に流れ込む処理液の流れを整える整流部と、前記
    浸漬部に連なって設けられ前記浸漬部から流れ出た処理
    液を調整する処理液調整部とを備える処理槽と、前記処
    理液調整部内の処理液を整流部へ導く送水管と、該送水
    管の途中に設けられ処理液をろ過する処理液ろ過フィル
    ターと、該処理液ろ過フィルターを洗浄する洗浄液を前
    記処理液ろ過フィルターへ導く送水管と、前記処理槽と
    前記処理液ろ過フィルターとの中間に前記洗浄液を循環
    させる送水管とを備え、前記処理液ろ過フィルターに前
    記処理液と洗浄液とが交互に導かれる如く構成された酸
    化珪素被膜の製造装置において、 前記処理液ろ過フィルターは、上部が大気に開放されて
    前記処理液と洗浄液とが交互に導かれるフィルター槽と
    該フィルター槽内に収容されたフィルターエレメントと
    を備えるとともに、 前記処理液調整部内の処理液を整流部へ導くと共に前記
    洗浄液を循環させる前記送水管に大気を導く大気開放用
    弁を設けたことを特徴とする酸化珪素被膜の製造装置。
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