JPH0649160B2 - 遠心分離機用バケット - Google Patents

遠心分離機用バケット

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JPH0649160B2
JPH0649160B2 JP16772987A JP16772987A JPH0649160B2 JP H0649160 B2 JPH0649160 B2 JP H0649160B2 JP 16772987 A JP16772987 A JP 16772987A JP 16772987 A JP16772987 A JP 16772987A JP H0649160 B2 JPH0649160 B2 JP H0649160B2
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centrifuge
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cup
inner cup
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幸博 川野
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Kawasumi Laboratories Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、血液成分の分離を行なう際に使用する遠心分
離機に装着される遠心分離機用バケットの改良に関する
もので、遠心分離処理開始から終了までの操作を短時間
で実施できるようにしたものである。
(従来の技術) 現在使用されている遠心分離機61は、第11図に示す
ように、ロータ62とこれを回転駆動させるモーター6
3から成り、ローター62の半径方向に、ピン64を介
して遠心分離機用バケット65が回動自在に取り付けら
れている。
そして、第12図(A)のように血液66を収納した試
験管67(又は血液バッグ)を前記遠心分離機用バケッ
ト65内に置いて、モーター63を駆動させてローター
62を回転させ、遠心力を付与して血液の遠心分離処理
を行なうものであった。
通常遠心分離の作業時間は、第13図に示すようにモー
ター63の駆動を開始してローター62の回転が所定
の回転数に到達するまでの時間(いわゆる前遠心処理時
間)、所定のローター62の回転数で血液を分離する
時間(いわゆる作動時間)、ローター62の回転数を
低下させてローター62を完全に停止するまでの時間
(いわゆる制動時間)を所有するものである。
特に制動時間は、試験管66(又は血液バッグ)中の分
離を終えた血液の各成分の界面が乱れないように維持す
るために最低限確保されているものである。すなわち遠
心分離機用バケット65の傾きをローター62の半径方
向の延長線Cに対して作業時の水平位置から静止時の垂
直位置に戻すために各分離成分の界面が乱れないように
するために充分な時間を必要とするのである。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら今日のように、血漿製剤が不足している状
況下においては、供血者から採決した新鮮な血液を迅速
に、大量に処理する必要があり遠心分離作業の時間短縮
による効率化が望まれている。その中で、上述した如く
制動時間は、作業時間と同等もしくは同等以上の時間を
有していたので、これを短縮しかつ分離した血液成分の
界面が乱れないように工夫する試みが検討された。
最も簡単なのは、所定の作業時間経過後、ローター62
に急ブレーキをかけて作動時間を短縮する方法である
が、このようにした場合遠心分離機用バケット65と試
験管66(又は血液バッグ)のみが早く垂直位置に戻ろ
うとして移動し、中味の分離した各成分は、この移動に
ついてゆけず、垂直又は、斜方向位置の状態を維持しょ
うとする。そのため各分離成分の各界面に歪が生じ界面
が乱れせっかく分離した血液成分を無駄にしてしまうこ
とになっていた(第12図(B)参照)。
(問題点を解決するための手段) そこで本発明は、以上の要望に応えるため鋭意研究を重
ねた結果、血液成分の分離効率をそこなうことなく、制
動時間の短縮すなわち遠心分離作業時間を短縮すること
のできる遠心分離機用バケットの開発に成功した。
具体的には、ローター42と該ローター42を回転駆動
させるためのモーター43からなる遠心分離機40に装
着される遠心分離機用バケット1、20、30、37で
あって第1の態様として、遠心分離機用バケット1、2
0が外カップ2、21と内カップ4、22から構成され
る場合は、外カップ2、21の内部に、ローター42の
半径方向の延長線C上に内カップ4、22を軸着部材を
介して回動自在に取り付けて構成し、第2の態様とし
て、遠心分離機用バケット30、37が外部リング3
1、36と内カップ32、35から構成される場合、外
部リング31、36の内部に、ローター42の半径方向
の延長線C上に内カップ32、35を軸着部材を介して
回動自在に取り付け構成した遠心分離機用バケットを提
供するものである。
本発明において軸着部材とは、内カップを外カップ又は
外部リングに回動自在に取り付け可能なものであれば何
でも良く、後述するピン9、25、34又はベアリング
等を使用しても良い。
さらに本発明を構成する材料は、血液成分を分離するの
に必要な遠心力に耐えられるものであれば、エンジニア
プラスチック、金属等何でも良い。
(作用) 内カップ4、22、32、35は、外カップ2、21又
は外部リング31、36に回動自在に取り付けられてい
るので、所定の作動時間経過後、急激にローター42の
回転にブレーキをかけると内カップ4、22、32、3
5は中味の分離された成分と共に瞬間的にローター42
の半径方向の延長線C上に対して水平方向から第9図
(b)−(d)に示すように血液の分離した各成分の界
面をほとんど乱すことなく傾斜し、以後第9図(B)−
(b)、(D)−(d)に示す如く、緩かな傾斜をくり
返しながらローター42の回転が完全に停止するまで
の、その状態を維持できるので血液成分の分離効率はそ
こなわれない。
第1実施例 第1図は、本発明の遠心分離機用バケット1の分解斜視
図、第2図は組み立て終了後の断面図を示す。図中、2
は外カップで、内部3は、空洞になっている。4は内カ
ップで半球状に形成され内部5は空洞になっている。内
カップ4の内部5には、半球状の底部に適合するよう
に、底部か半球状に形成された緩衝部材6が装着され
る。
緩衝部材6の上部には、血液を内部に収納した血液バッ
グ7を固定する固定溝8が形成されている。内カップ4
は、ピン9を介して外カップ2の内部3にローターの半
径方向の延長線C上に沿って回動自在に取り付けられて
いる。また外カップ2はピン(図示せず)を介して、遠
心分離機のロータに取り付けられる。図中、10、1
1、12はピンの装着溝である。
第2実施例 第3図は、その他の遠心分離機用バケット20の分解斜
視図、第4図は組み立て終了後の断面図を示す。図中、
21は外カップ、22は内カップで、いずれも内部2
3、24が空洞に形成されている。内カップ22の内部
23の形状は、血液バッグの形状と同様に形成され、血
液バッグが密に収納できるようになっている。また内カ
ップ22のピン25の位置から底部までの長さLは、外
カップ21の半径Rよりも若干小さめに形成される(L
<R)。これは、内カップ22の第1実施例と同様にピ
ン25を介して、ローターの半径方向の延長線C上に回
動自在に取り付けるため、内カップ22が、外カップ2
1の内部で、自由に運動せきる空間を確保する必要があ
るからである。また外カップ21はピン(図示せず)を
介して遠心分離機のロータに取り付けられる。
図中、26、27、28はピンの装着溝である。
第3実施例 第5図は、外部リング31と内カップ32から構成され
る遠心分離機用バケット30を示す。
内カップ32は、第2実施例で述べたように内部33が
空洞に形成され、血液バッグが密に収納できるよう形成
されている。さらに内カップ32は、ピン34を介し
て、外部リング31にローターの半径方向の延長線C方
向に回転自在の取り付けられている。
内カップ32のピン34か底部までの長さLは外部リン
グ31の半径Rよりも若干小さめに形成されている。ま
た第6図に示すように内カップ35のピン38から底部
までの長さLを外部リング36の半径Rよりも長く形成
しても良い。
次に、本発明の遠心分離機用バケットを用いて、血液の
遠心分離を行なう場合の実施例について説明する。
第7図は、遠心分離機40の平面図第8図は第7図の側
面図で、ローターシャフト41、ローター42、駆動モ
ーター43から構成されている。ローター42の端部に
は、遠心分離機用バケット44、44L、44Rの外カ
ップ45(又は外部リング)が、ローター42の半径方
向の延長線C上にピン46を介して回動自在に取り付け
られている、外カップ45の中には、内カップ47がピ
ン48を介して、回動自在に取りけられている。
次に、第9図により遠心分離機40運転中の遠心分離機
用バケット44Lの外カップ45と内カップ47の運動
例を説明する。図中(A)〜(D)は、第8図の遠心分
離機用バケット44Lを真正面からみた時の変化を示
し、図中(a)〜(d)は同じく第8図の遠心分離機用
バケット44Lを真上からみた時の変化を示す。図中
(A)は(a)、(B)は(b)、(C)は(c)、
(D)は(d)にそれぞれ対応する。
遠心分離機の運転開始前の静止時には、外カップ45
と内カップ47はローター42の半径方向の延長線Cに
対して垂直位置にある(第9図A、a)。
ローター42の回転数が徐々に増加する前遠心処理時
には、遠心分離機用バケット44Lには遠心力Gが徐々
に加わる。
まず外カップ45が遠心力Gにより所定の角度づつ徐々
に傾斜を始め、内カップ47は外カップ45にとり残さ
れる様になるためこれに遅れて傾斜を始める。このため
内カップ47の開口部49は、回転方向と反対方向を向
いている(第9図(B)、(b))。
ローター42の回転が所定の回転数に達した時、遠心
力Gが最大となり外カップ45はローターの半径方向の
延長線Cに対して水平になる(第9図(C)、
(c))。この時、内カップ47に加わる遠心力Gも最
大に達するための第9図((C)、(c))の如くロー
ターの半径方向の延長線Cに対して水平になる。その
後、所定の回転数でローター42が回転するため内カッ
プ47は水平状態を維持する。
この時、内カップ47に装着された血液バッグ(図示せ
ず)の中の血液は、ローター42の回転数を所定域に制
御することにより必要成分に分離することができる。
所定の作業時間を経過した後、制動操作に移行する。
まず、遠心力Gの減少より外カップ45は傾斜を始め、
内カップ47は、回転を継続しようとするので(B)−
(b)の場合とは逆に、口部49が回転方向と同じ方向
を向けて傾斜する。(第9図(b)、(d))。その後
内カップ47は(B)−(b)、(D)−(d)の緩や
かな傾斜を繰り返しなから第9図(A)、(a)の静止
状態に戻る。内カップ47は、ピン48を介して外カッ
プ45に回動自在に取り付けられているため第9図
(C)から(D)への傾斜(D)−(d)から(A)−
(a)への静止は、短時間の間に生じその時に内カップ
47に加わるブレーキの反作用としての力は回動部材4
6により吸収緩和されると考えられるので内カップ45
に装着した血液バッグ(図示せず)中の各成分に分離し
た血液の界面は、ほとんど乱れることはない。
(発明の効果) 分離した血液成分の界面を乱すことがないので、血液成
分の分離効率をそこなうことなく第10図に示すよう
に、従来の制動時間(図中点線)を極端に短くすること
ができるため遠心分離作業の効率化に貢献できる。
等の優れた効果を有する発明である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、発明の遠心分離機用バケットの第1実施例を
示す分解斜視図、第2図は、第1実施例の断面図、第3
図は、本発明の遠心分離機用バケットの第2実施例を示
す斜視図、第4図は、第2実施例の断面図、第5図は、
本発明の遠心分離機用バケットの第3実施例を示す斜視
図、第6図は、本発明の遠心分離機用バケットの第3実
施例の変形例を示す斜視図、第7図は、遠心分離機の平
面図、第8図は第7図の側面図、第9図は、本発明の遠
心分離機用バケットの外カップと内カップの運動例を示
す概略図、第10図は、本発明の遠心分離機用バケット
を使用した場合の遠心分離作業時間の変化を示す概略
図、第11図は、従来の遠心分離機用バケットを装着し
た遠心分離機の概略図、第12図は、血液成分を収納し
たところの試験管の概略図、第13図は、従来の遠心分
離用バケットを使用した場合の遠心分離作業時間を示す
概略図である。 図中、1、20、30、37、44は遠心分離機用バケ
ット、2、21、45は外カップ、4、22、32、3
5、47は内カップ、31、36は外部リング、9、2
5、34、48はピン、40は遠心分離機、42はロー
ターを示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ローターと該ローターを回転駆動させるた
    めのモーターからなる遠心分離機に装着される遠心分離
    機用バケットにおいて、ローターの半径方向の延長線上
    に、内カップを軸着部材を介して外カップ又は、外部リ
    ングに回動自在に取り付けたことを特徴とする遠心分離
    機用バケット。
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