JPH0649071U - 綴 具 - Google Patents

綴 具

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JPH0649071U
JPH0649071U JP5796591U JP5796591U JPH0649071U JP H0649071 U JPH0649071 U JP H0649071U JP 5796591 U JP5796591 U JP 5796591U JP 5796591 U JP5796591 U JP 5796591U JP H0649071 U JPH0649071 U JP H0649071U
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JP
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adhesive
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孝三郎 中村
ゆり江 大月
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Nichiban Co Ltd
Original Assignee
Nichiban Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 葉書、カ−ド、写真その他の紙類の縁端部や
小冊子の背部を綴具に設けた粘着剤に付着させることに
より、これらを確実に綴ることができるようにする。 【構成】 葉書等の紙類の縁端部を付着させる粘着剤を
備える綴具である。この粘着剤は、架橋構造を作り得る
アクリル系共重合体樹脂と、水酸基を有する熱可塑性樹
脂を含有している。該熱可塑性樹脂は、アクリル系共重
合体樹脂100重量部に対して5〜40重量部配合され
る。この熱可塑性樹脂は、軟化点が50〜150℃であ
る。 【作用】 上記粘着剤は紙類の縁端部とよく付着し、熱
可塑性樹脂は紙類のパルプ繊維に浸透し、これと作用し
合って接着効果を更に確実にする。これは、粘着剤付フ
アイル表紙、製本用シ−ト等の綴具として広く用いるこ
とができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、カ−ド等の紙類の縁端部や小冊子の背に貼付けてフアイルにしたり 、製本したりする綴具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、カ−ド、葉書などを綴る場合、これらの左または右の上方部や側方部に パンチ孔を設けて紐やリング金具等で綴っていた。しかしながら、この孔明けや 紐通し作業は大変に面倒であるし、孔によって記入されている内容が一部無くな ったりすることもあって、何かと不都合で、不便なことが多かった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
こうしたことから、出願人等は、多数のカ−ド、葉書の縁端部をフアイル表紙 の背内面に設けた粘着剤に付着させて綴るようにしたものを提供して来たが、更 にこれを改良し、カ−ド等を付着させ易く、かつ付着させたカ−ド等は容易に剥 れることがないものを得ようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、カ−ド、葉書、写真その他の紙の縁端部、小冊子の背などを付着さ せる粘着剤に、架橋構造を作り得るアクリル系共重合体樹脂と、分子中に水酸基 を持ち軟化点が50〜150℃である熱可塑性樹脂の一定量を含有させることに より、カ−ド等を容易に付着させ、より剥れ難いものを得るようにするものであ る。
【0005】 上記カ−ド等は、縁端部という僅かな接触面積でしか粘着剤に付着していない し、その縁端部はカット面であって平滑性に乏しいので、上記粘着剤は、カ−ド 等の縁端部によく馴染み、かつ強い接着性を有するものが好ましい。更に、強く 接着されていても、紙を形成しているパルプ間の結合力が弱いと、ほつれが起き て外れてしまう。
【0006】 紙、パルプはセルロ−スからなり、セルロ−スは分子中に多数の水酸基を有し ている。そこで、この水酸基と相互作用をし得るような反応基を有するものを粘 着剤に含ませることにより、より優れた付着性が生ずるであろうとの知見に基づ き、アクリル系共重合体を架橋して作られるタイプの粘着剤中に、水酸基を分子 中に有する熱可塑性樹脂であって、50〜150℃の軟化点を有するものを加え た系が、紙のカット面等の接着に有効であることを見出し、本考案を完成するに 至った。
【0007】 上記アクリル系共重合体のモノマ−成分は、主モノマ−としてアクリル酸2− エチルヘキシル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸イソノニルその他があり 、副モノマ−として酢酸ビニル、アクリル酸などがあり、これらを共重合するこ とによって作られる。この共重合体は、ポリエポキシド、ポリイソシアネ−ト等 によって架橋構造が作られて粘着剤となる。
【0008】 上記熱可塑性樹脂は、分子中に水酸基を有するもので、水酸基の他、アミド基 、イミド基を有するものがある。アミド基及びイミド基は互変異性により、水酸 基を有している。これらの水酸基は、付着される紙類のセルロ−スの水酸基と相 互作用し、この熱可塑性樹脂はパルプ繊維によく付着、浸透して、パルプ繊維間 の結合を強め、紙力を増強することができる。
【0009】 この熱可塑性樹脂は、JIS環球法により測定した軟化点を約50〜150℃ 程度にすると更に使い易く、良好な接着状態を得ることができる。この場合、軟 化点が約50℃より低いと、この樹脂の滲み出しによって紙類の接着部近縁の汚 染が大きくなるし、約150℃より高いと、アクリル系共重合体樹脂への溶解性 が悪くなる。 また、この熱可塑性樹脂は、上記アクリル系共重合体樹脂100重量部に対し て、約5〜40重量部程度加えるとよい。配合量が約5重量部より低いと添加効 果が薄いし、約40重量部より多い場合には、粘着剤の粘着力が低下してしまい 、特に軟化点が低い場合にその傾向が強く現われる。
【0010】 この熱可塑性樹脂の作用は次のことからも確認される。これらの熱可塑性樹脂 を添加した粘着剤に、官製ハガキの縁端部を貼付けて長時間放置し、再びハガキ を剥して、粘着剤との接触周辺部をとって冷アセトンで抽出する。この抽出液か らアセトンを揮散させた残渣の赤外線吸収スペクトルを測定し、無添加のものと 比較したところ、熱可塑性樹脂の一部が移行していること、即ちハガキの紙質中 にこの樹脂が移行していることが確認された。 また、この熱可塑性樹脂が有する水酸基、アミド基またはイミド基は、架橋剤 であるエポキシドまたはイソシアネ−トに対する反応性が、アクリル系共重合体 樹脂の有するカルボキシル基に比べて低いために、架橋作用が阻害を受けるよう なこともない。
【0011】
【考案の効果】
本考案によれば、紙類の縁端部が粘着剤に確実に付着し、この粘着剤の中に配 合されている熱可塑性樹脂は、紙類のパルプ繊維中へ移行して、これと結合し、 更に確実な接着作用を得ることができ、紙類は縁端部の僅かの面積であっても充 分な接着状態を保持することができる。 このものは、下記するフアイル表紙の他、製本用粘着シ−ト、写真の綴りその 他各種の綴具として広く用いることができる。
【0012】
【実施例】
アクリル酸2−エチルヘキシルと酢酸ビニルとアクリル酸を重量比で85:1 0:5とした共重合体100部(重量部−以下同じ)に対して、グリセリンジグ リシジルエ−テル1.2部、トリエチレンジアミン0.5部及び表1に示す熱可塑性 樹脂をそれぞれ表示の配合量加えて均一に混合し、この混合液を剥離紙上に乾燥 後の厚みが50μになるようにアプリケ−タ−で塗工し、この粘着剤1、2を厚 さ700μの発泡ポリエチレンシ−ト3の両面に転写して両面粘着テ−プ4を作 った。この両面粘着テ−プの片面を、厚さ500μの紙製フアイル表紙6の背内 面7に貼付け、通例上面の粘着剤を剥離紙5で覆って、粘着剤付フアイル表紙を 得る。
【0013】
【表1】
【0014】 これらの各種の粘着剤に、ハガキ8等の紙類の縁端部を貼付けた場合の付着作 用の強弱を知る為の既存の規格化された測定法は未だ知られていないので、下記 する方法によって、垂直方向瞬間剥離力を測定した。
【0015】 (測定方法) 上記粘着剤付フアイル表紙の背面中央を切り取り、芯材が薄葉紙からなる両面 テ−プ9を用いて、図4に示すようにダブルクリップ10の背部に確実に貼付け る。 官製ハガキをカミソリ刃で縦120mm×横30mmの短冊状にカットし、この短 冊片11の短辺を、上面の剥離紙5を剥した粘着剤の表面に付着させ、立て掛け た状態で、23℃、65%RHで、7日間放置する。 その後、ショッパ−型定速引張試験機によって300mm/minの速度で垂直方向 に引張り、短冊片が粘着剤から剥れた時の力を3で割って1cm当りに換算し、垂 直方向瞬間剥離力(g/cm)とした。
【0016】 上記表1に表わす各熱可塑性樹脂を配合した各粘着剤について、上記測定方法 に基づいて測定した垂直方向瞬間剥離力を同表の右欄に記入した。表中の垂直方 向瞬間剥離力(表中では剥離力と表示してある)は、5回測定したものの相加平 均値である。
【0017】 この表1を見ると、粘着剤中に熱可塑性樹脂を加えない対照例に比べて、約1 .8倍程度剥離力が強くなっており、本案のものにおいて優良な結果が得られてい ることが判る。 また、上記剥離力の測定に使用した官製ハガキの短冊について、上記の如く粘 着剤との接触周辺部をとって、冷アセトン抽出液からとった残渣について赤外線 吸収スペクトルを測定したところ、表1中の種類1及び2についてはフエノ−ル 系水酸基を、同3についてはアルコ−ル系水酸基を、同4についてはイミノヒド リン型水酸基が存在することを確認した。これにより熱可塑性樹脂は紙類へ移行 し、接着作用の強化にあづかっていることが判る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示すフアイル表紙の斜視図で
ある。
【図2】図1の背表紙の部分を示す断面図である。
【図3】図1の使用状態を示す平面図である。
【図4】垂直方向瞬間剥離力の試験方法の説明図であ
る。
【符号の説明】
4 両面粘着テ−プ 5 剥離紙 6 フアイル表紙 8 ハガキ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カ−ド、写真その他の紙の縁端部や小冊
    子の背に当接してこれを付着させる粘着剤を備える綴具
    であって、上記粘着剤が架橋構造を作り得るアクリル系
    共重合体樹脂100重量部と、分子中に水酸基を有しか
    つ軟化点(JIS環球法)が50〜150℃である熱可
    塑性樹脂を5〜40重量部含有する綴具。
  2. 【請求項2】 上記粘着剤は、これに官製ハガキの縁端
    部を付着させ、23℃、65%RHで7日間放置した後
    の垂直方向瞬間剥離力が400g/cm以上である請求項1
    記載の綴具。
  3. 【請求項3】 上記熱可塑性樹脂の水酸基がイミノヒド
    リン型を含む請求項1または2記載の綴具。
JP1991057965U 1991-06-28 1991-06-28 綴 具 Expired - Lifetime JP2558815Y2 (ja)

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JP2558815Y2 JP2558815Y2 (ja) 1998-01-14

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010241972A (ja) * 2009-04-07 2010-10-28 Nakamura Dansaisho:Kk 製本用接着剤及びその接着剤を使用した製本システム

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