JPH0649042U - 携帯用プリンタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 同時に複数枚の帳票を打ち出すことができ、
かつ、どのような場所でも長時間連続して使用すること
のできる携帯用のプリンタを提供する。 【構成】 手提げケーシング(１)内にワイヤドットプリ
ンタ(２)、通信ユニット(５)、電源部(６)を収納する。
バーコード読み取り部(11)、入力キー部(10)、表示部(1
3)、データ記憶部(14)、及び光通信インターフェース(1
2)を有するワイヤレスのハンディターミナル(４)を通信
ユニット(５)に取り外し可能に装着する。ハンディター
ミナル(４)の光通信インターフェース(12)と対をなす光
通信インターフェース(16)を配置した通信ユニット(５)
とプリンタ制御装置(３)とを通信ケーブル(７)で接続す
る。電源部(６)を内蔵蓄電池(22)とＡＣ−ＤＣコンバー
タ(19)及びＤＣ−ＤＣコンバータ(21)とで構成し、この
電源部(６)を入力電力によって自動選択する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、携帯式のプリンタに関し、特に、出向き先で伝票を発行するための 携帯式プリンタに関する。

【０００２】

【従来技術】

従来、携帯式のプリンタとして、キーボード部とプリンタ部とを手持ち可能な ケーシングに形成し、キーボード部からデータを直接入力してプリンタから帳票 を打ち出すようにしたものが知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが従来の携帯式プリンタでは、帳票を打ち出すプリンタ部を熱転写式プ リンタで構成していたことから、１回の操作では１枚の帳票しか打ち出すことが できないという制約がある。この結果、使用形態が限られるという問題があった 。また、従来の携帯式プリンタでは、電源を電池で得ていたことから連続使用時 間も短いという問題があった。 本考案は、このような点に着目して、１回の操作で複数の帳票を打ち出すこと ができ、かつ、どのような場所でも長時間連続して使用することのできる携帯用 のプリンタを提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上述の目的を達成するために、本考案は、手提げケーシング内にワイヤドット プリンタと、ハンディターミナルを装着する通信ユニット、及び電源部とを収納 し、通信ユニットにワイヤレスのハンディターミナルを取り外し可能に装着し、 このハンディターミナルにバーコード読み取り部、入力キー部、表示部、データ 記憶部、及び光通信インターフェースとを配置し、通信ユニットにハンディター ミナルの光通信インターフェースと対をなす光通信インターフェースを配置する とともに、通信ユニットとプリンタ制御装置とを通信ケーブルで接続し、電源部 を内蔵蓄電池とＡＣ−ＤＣコンバータ及びＤＣ−ＤＣコンバータとで構成し、こ の電源部を入力電力によって自動選択するように構成したことを特徴としている 。

【０００５】

【作用】

本考案は、手提げケーシング内にワイヤドットプリンタと、ハンディターミナ ルを装着する通信ユニット、及び電源部とを収納し、通信ユニットにワイヤレス のハンディターミナルを取り外し可能に装着し、このハンディターミナルにバー コード読み取り部、入力キー部、表示部、データ記憶部、及び光通信インターフ ェースとを配置し、通信ユニットにハンディターミナルの光通信インターフェー スと対をなす光通信インターフェースを配置するとともに、通信ユニットとプリ ンタ制御装置とを通信ケーブルで接続しているので、出向き先でハンディターミ ナルでバーコードデータを読み取り、あるいは、ハンディターミナルの入力キー 部からデータを直接入力して、複写伝票等の帳票を打ち出すことができる。

【０００６】 また、電源部を内蔵蓄電池とＡＣ−ＤＣコンバータ及びＤＣ−ＤＣコンバータ とで構成し、この電源部を入力電力によって自動選択するように構成しているの で、電源として商用の交流電源、内蔵バッテリ電源のほか、車両等に搭載されて いるバッテリ等の直流電源を複数使用することができるようになり携帯用プリン タとしての汎用性が増大する。

【０００７】

【実施例】

図面は本考案の実施例を示し、図１は概略構成図、図２は分解斜視図、図３は 組み付けた状態での斜視図である。 この携帯用プリンタは、手提げ可能なアルミニウム製トランク(１)内にワイヤ ドットプリンタ(２)をプリンタ制御装置(３)、ハンディターミナル(４)を装着す る通信ユニット(５)、電源部(６)とともに組み込んで構成してある。

【０００８】 通信ユニット(５)は通信ケーブル(７)でプリンタ制御装置(３)に接続してあり 、この通信ユニット(５)にワイヤレスのハンディターミナル(４)が取り外し自在 に装着してある。ハンディターミナル(４)は、外面にテンキー(８)及びファンク ションキー(９)で形成した入力キー部(10)、バーコード読み取り部(11)、光通信 インターフェース(12)、及び液晶パネルで形成した表示部(13)を配置するととも に、その内部にデータ記憶部(14)と内部電源電池(15)とが配置してあり、バーコ ードデータを読み取るとともに、コードデータを直接入力できるようにしてある 。

【０００９】 一方、通信ユニット(５)には、ハンディターミナル(４)の光通信インターフェ ース(12)と対をなす光通信インターフェース(16)、ハンディターミナル(４)の内 蔵電池(15)への充電端子(17)、及び直流電力の入力端子が配置してある。そして ハンディターミナル(４)を通信ユニット(５)に装着した状態で、ハンディターミ ナル(４)の内蔵バッテリ(15)を充電する。また、ハンディターミナル(４)を通信 ユニット(５)に装着した状態でハンディターミナル(４)の送信ファンクションキ ーを操作することにより、ハンディターミナル(４)の記憶部(14)に記憶されてい るデータを通信ユニット(５)内に送信し、その送られて来たデータを通信ユニッ ト(５)から通信ケーブルを介してプリンタ制御装置(３)に送り込み、ドットプリ ンタ(２)でハンディターミナル(４)内に記憶されているデータを処理して複写式 帳票を打ち出すように構成してある。

【００１０】 電源部(６)は商用交流電源(18)からの交流電力を所定の直流電力に変換するＡ Ｃ−ＤＣコンバータ(19)と、自動車に搭載されているバッテリ等の外部直流電源 (20)からの直流電力を所定の電圧の直流に変換するＤＣ−ＤＣコンバータ(21)と 、内蔵蓄電池(22)とで構成してある。この蓄電池(22)は予備電池として配置して あり、商用交流電源(18)や直流外部電源(20)がない場合にこの蓄電池(22)の電力 を使用するようになっている。そして、商用交流電源(18)や直流外部電源(20)に 電源部(６)の入力端子(23)が接続されている場合には、余剰電力が蓄電池(22)に 貯蔵されるようになっている。

【００１１】 また、この電源部(６)は入力されて来る電力を入力回路を自動選別するように 構成してある。そして、本実施例では、直流外部電源(20)を４トントラックや乗 用貨物車に搭載されているバッテリの電圧(１２Ｖ)と、１０トントラック等に搭 載されているバッテリの電圧(２４Ｖ)との２つの電圧に対応できるようにしてあ る。さらに、ケーシング(１)に内蔵した蓄電池(22)の電圧は１２Ｖのものを使用 している。

【００１２】 また、本実施例のハンディターミナル(４)は、光通信インターフェース(12)を 使用して営業所等に設置してあるワークステーションとの間でデータの授受及び プログラムの取り込み行えるようにしてあり、ハンディターミナル(４)の記憶部 (14)に記憶されているデータはワークステーションへの情報伝達が完了したのち 、クリアされるようにプログラムされている。

【００１３】 このように構成した携帯用プリンタの使用例を、ボンベに貯蔵したガスの流通 を例に説明する。 配送車に積み込んだボンベを荷降ろしする際に、各ボンベに貼着してあるバー コードをハンディターミナル(４)で読み取り、容器番号とガスの種類をデータ記 憶部(14)に記憶する。また、引き取る空ボンベがある場合には、その空ボンベに 貼着されているバーコード及び顧客データをハンディターミナル(４)で読み取る か、バーコードラベルがない場合にはコードデータをハンディターミナル（４） の入力キー部(10)から直接入力する。

【００１４】 そして、荷降ろし作業及び空きボンベの回収作業が完了すると、ハンディター ミナル(４)を配送車の装備したプリンタ装置の通信ユニット(５)にセットし、ハ ンディターミナル(４)の記憶部(14)に記憶されているデータを通信ユニット(５) を介してプリンタ制御装置(３)に送り込み、ドットプリンタ(２)で出荷伝票と受 領書あるいは正副の空ボンベ受領書を打ち出す。

【００１５】 帳票類を打ち出した後にも、ハンディターミナル(４)のデータ記憶部(14)には 出荷記録と回収空ボンベ記録が記憶されている。そして、配送作業が終了すると 、基地に戻り基地に配置してあるワークステーションに接続した通信ユニットに ハンディターミナル(４)を装着して、ハンディターミナル(４)に記憶されている データをワークステーションに送信し、ハンディターミナル(４)の記憶を抹消す る。

【００１６】 なお、本考案にかかる携帯用プリンタは、上述のボンベに貯蔵したガスの流通 のほか、例えば置き薬の管理や宅配業での商品の配送、受け取り、クリーニング 業での受け取りの発行等に適用することができる。

【００１７】

【考案の効果】

本考案では、手提げケーシング内にワイヤドットプリンタと、ハンディターミ ナルを装着する通信ユニット、及び電源部とを収納し、通信ユニットにワイヤレ スのハンディターミナルを取り外し可能に装着し、このハンディターミナルにバ ーコード読み取り部、テンキー、表示部、データ記憶部、及び光通信インターフ ェースとを配置し、通信ユニットにハンディターミナルの光通信インターフェー スと対をなす光通信インターフェースを配置するとともに、通信ユニットとプリ ンタ制御装置とを通信ケーブルで接続しているので、品物に付けられているバー コードデータをハンディターミナルで読み取り、あるいは、ハンディターミナル の入力キーからコードデータを直接入力して、そのデータを記憶するとともに、 複写伝票等の帳票類を現場で打ち出すことができる。

【００１８】 また、電源部をバッテリとＡＣ−ＤＣコンバータ及びＤＣ−ＤＣコンバータと で構成し、この電源部を入力電力によって自動選択するように構成しているので 、電源として商用の交流電源、内蔵バッテリ電源のほか、車両等に搭載されてい るバッテリ等の直流電源を複数使用することができ、携帯用プリンタとしての汎 用性が増大する。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は概略構成図である。

【図２】図２は分解斜視図である。

【図３】図３は組み付けた状態での斜視図である。

【符号の説明】

１…手提げケーシング、２…ワイヤドットプリンタ、３
…プリンタ制御装置、４…ハンディターミナル、５…通
信ユニット、６…電源部、７…通信ケーブル、10…入力
キー部、11…バーコード読み取り部、１２…ハンディタ
ーミナル側光通信インターフェース、13…表示部、14…
データ記憶部、16…通信ユニット側光通信インターフェ
ース、19…ＡＣ−ＤＣコンバータ、2１…ＤＣ−ＤＣコ
ンバータ、22…内蔵蓄電池。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 田泓 羊治郎 大阪府大阪市中央区本町三丁目４番８号 岩谷産業株式会社内 (72)考案者 岩谷 章二 大阪府大阪市西区南堀江一丁目11番１号 アイ情報システム株式会社本社内 (72)考案者 杉澤 重雄 東京都港区芝五丁目37番８号 日電東芝情 報システム株式会社内 (72)考案者 高橋 正雄 千葉県柏市泉町17−28 株式会社タカシュ ウ東京営業所内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 手提げケーシング(１)内にワイヤドット
   プリンタ(２)と、ハンディターミナル(４)を装着する通
   信ユニット(５)、及び電源部(６)とを収納し、通信ユニ
   ット(５)にワイヤレスのハンディターミナル(４)を取り
   外し可能に装着し、このハンディターミナル(４)にバー
   コード読み取り部(11)、入力キー部(10)、表示部(13)、
   データ記憶部(14)、及び光通信インターフェース(12)と
   を配置し、通信ユニット(５)にハンディターミナル(４)
   の光通信インターフェース(12)と対をなす光通信インタ
   ーフェース(16)を配置するとともに、通信ユニット(５)
   とプリンタ制御装置(３)を通信ケーブル(７)で接続し、
   電源部(６)を内蔵蓄電池(22)とＡＣ−ＤＣコンバータ(1
   9)及びＤＣ−ＤＣコンバータ(21)とで構成し、この電源
   部(６)を入力電力によって自動選択するように構成した
   携帯用プリンタ。