JPH0649034Y2 - スピ−カの防水カバ− - Google Patents
スピ−カの防水カバ−Info
- Publication number
- JPH0649034Y2 JPH0649034Y2 JP1984080563U JP8056384U JPH0649034Y2 JP H0649034 Y2 JPH0649034 Y2 JP H0649034Y2 JP 1984080563 U JP1984080563 U JP 1984080563U JP 8056384 U JP8056384 U JP 8056384U JP H0649034 Y2 JPH0649034 Y2 JP H0649034Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- waterproof cover
- speaker
- present
- sound
- cover
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Description
【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は、スピーカの防水カバーに関し、特にスピーカ
への水滴等の付着を防止する防水カバーに関する。
への水滴等の付着を防止する防水カバーに関する。
背景技術 第1図に示された従来の防水カバー1は、一般に、硬質
プラスチックにより構成され、スピーカ2を覆う如く設
置されていたので、スピーカ2の背面からの放射音は防
水カバー1の内面で反射されることになり、その結果主
に中高音域で音圧特性の乱れが生じ、音質を悪化させる
という欠点があった。
プラスチックにより構成され、スピーカ2を覆う如く設
置されていたので、スピーカ2の背面からの放射音は防
水カバー1の内面で反射されることになり、その結果主
に中高音域で音圧特性の乱れが生じ、音質を悪化させる
という欠点があった。
考案の目的 本考案は、上述した従来のものの欠点を解消すべくなさ
れたもので、音響特性を損うことなくスピーカを水滴等
から確実に保護し得るスピーカの防水カバーを提供する
ことを目的とする。
れたもので、音響特性を損うことなくスピーカを水滴等
から確実に保護し得るスピーカの防水カバーを提供する
ことを目的とする。
考案の構成 本考案によるスピーカの防水カバーは、平面波音波の放
射インピーダンスをρ0・c(ρ0は空気の密度、cは
音速)とした場合、比音響抵抗が略0.25ρ0・c以上2
ρ0・c以下の値を有する材料によって構成され、その
内表面と外表面との間で通気性を有することを特徴とし
ている。
射インピーダンスをρ0・c(ρ0は空気の密度、cは
音速)とした場合、比音響抵抗が略0.25ρ0・c以上2
ρ0・c以下の値を有する材料によって構成され、その
内表面と外表面との間で通気性を有することを特徴とし
ている。
実施例 以下、本考案の実施例を図に基いて詳細に説明する。
第2図は本考案の一実施例を示す断面図であり、第3図
に自動車のドアに装着されたスピーカに適応された場合
の構成が示されている。第2図および第3図において、
本考案による防水カバー10は、ポリプロピレンやアクリ
ル等の多孔性焼結プラスチック、加熱成形ウレタン又は
ラバーフォーム、合成繊維不織布、金属やプラスチック
等の網状布およびその他の連続気泡性材料によって構成
され、気泡径又は隙間が30μm〜0.3mmの微細孔を有す
ることによってその内表面と外表面との間で通気性を有
している。上記微細孔では、これに水滴等が付着した場
合でも、水滴の直径より充分小さく又、水の表面張力に
よって、防水カバー10の内面への水滴の侵入を確実に防
止できるのである。
に自動車のドアに装着されたスピーカに適応された場合
の構成が示されている。第2図および第3図において、
本考案による防水カバー10は、ポリプロピレンやアクリ
ル等の多孔性焼結プラスチック、加熱成形ウレタン又は
ラバーフォーム、合成繊維不織布、金属やプラスチック
等の網状布およびその他の連続気泡性材料によって構成
され、気泡径又は隙間が30μm〜0.3mmの微細孔を有す
ることによってその内表面と外表面との間で通気性を有
している。上記微細孔では、これに水滴等が付着した場
合でも、水滴の直径より充分小さく又、水の表面張力に
よって、防水カバー10の内面への水滴の侵入を確実に防
止できるのである。
上記微細孔による単位面積当りの通気性は、比音響抵抗
値で表現できる。スピーカ2の後方に放射された平面音
波は、その放射インピーダンスがρ0・c(ρ0:空気
の密度、c:音速)であるので、その音波に対する反射物
である防水カバー10の比音響抵抗値が、ρo・cと等し
いか又はそれ以下の値であれば、それは反射物でなくな
り(従来は通気性がなかったので完全反射物)、原理的
に、入射音波はそのまま防水カバー10を通過するので、
従来のように音圧特性の乱れを生じることはない。第4
図に、防水カバー10の比音響抵抗値をρ0・cとした場
合の音圧特性を実線Aで示す。図から明らかな如く、従
来の特性(破線B)に比較して良好な特性が得られてい
る。なお、ρo・cの値は、20℃の空気中にて、ρ0=
1.21キロク゛ラム/m3,c=343m/secとして、ρ0・c=415を用
いる。
値で表現できる。スピーカ2の後方に放射された平面音
波は、その放射インピーダンスがρ0・c(ρ0:空気
の密度、c:音速)であるので、その音波に対する反射物
である防水カバー10の比音響抵抗値が、ρo・cと等し
いか又はそれ以下の値であれば、それは反射物でなくな
り(従来は通気性がなかったので完全反射物)、原理的
に、入射音波はそのまま防水カバー10を通過するので、
従来のように音圧特性の乱れを生じることはない。第4
図に、防水カバー10の比音響抵抗値をρ0・cとした場
合の音圧特性を実線Aで示す。図から明らかな如く、従
来の特性(破線B)に比較して良好な特性が得られてい
る。なお、ρo・cの値は、20℃の空気中にて、ρ0=
1.21キロク゛ラム/m3,c=343m/secとして、ρ0・c=415を用
いる。
本案考案者の実験によれば、防水カバー10の厚みが2ミリ
の場合、比音響抵抗値が略2ρ0・cまでは特性上の乱
れを生じることがなく、有効的である測定結果が得られ
ている。また、0.25ρ0・cでは特性上の乱れは無い
が、通気孔の径が大きくなり、水滴が内面に侵入する場
合が生じるので、このときには、防水カバー10の外表面
に粉体状シリコン又はテフロン等の撥水材にてコーティ
ング処理を施すことにより防止できる。なお、第3図に
おいて、30はドア、31はウィンドガラス、32は肘掛であ
る。
の場合、比音響抵抗値が略2ρ0・cまでは特性上の乱
れを生じることがなく、有効的である測定結果が得られ
ている。また、0.25ρ0・cでは特性上の乱れは無い
が、通気孔の径が大きくなり、水滴が内面に侵入する場
合が生じるので、このときには、防水カバー10の外表面
に粉体状シリコン又はテフロン等の撥水材にてコーティ
ング処理を施すことにより防止できる。なお、第3図に
おいて、30はドア、31はウィンドガラス、32は肘掛であ
る。
第5図に、本考案の他の実施例を示す。本実施例では、
スピーカ2の後方をほぼ完全に覆うように配置された防
水カバー11の一部にほほ上下対称に開放口12,12が形成
されている。この構成によれば、スピーカ2の低域での
制動負荷を軽減でき、低域ローリングを防止できること
になる。また、これら開放口12,12をリード線13,13の取
り出しにも兼用することができる。
スピーカ2の後方をほぼ完全に覆うように配置された防
水カバー11の一部にほほ上下対称に開放口12,12が形成
されている。この構成によれば、スピーカ2の低域での
制動負荷を軽減でき、低域ローリングを防止できること
になる。また、これら開放口12,12をリード線13,13の取
り出しにも兼用することができる。
なお、上記各実施例では、通常のスピーカに適応した場
合について説明したが、スピーカと同等物であって屋外
に配置される拡声器に対しても有効に応用することがで
きる。
合について説明したが、スピーカと同等物であって屋外
に配置される拡声器に対しても有効に応用することがで
きる。
考案の効果 以上説明したように、本考案によれば、平面波音波の放
射インピーダンスをρ0・cとした場合、比音響抵抗が
略0.25ρ0・c以上2ρ0・c以下の値を有する材料に
よって防水カバーを構成し、その内表面と外表面との間
で通気性を有するようにしたので、音響特性を損うこと
なくスピーカを水滴等から確実に保護し得るスピーカの
防水カバーが得られる。
射インピーダンスをρ0・cとした場合、比音響抵抗が
略0.25ρ0・c以上2ρ0・c以下の値を有する材料に
よって防水カバーを構成し、その内表面と外表面との間
で通気性を有するようにしたので、音響特性を損うこと
なくスピーカを水滴等から確実に保護し得るスピーカの
防水カバーが得られる。
第1図は従来例を示す断面図、第2図は本考案の一実施
例を示す断面図、第3図は自動車のドアに装着されたス
ピーカに適応された場合の構成を示す断面図、第4図は
本考案Aおよび従来例Bの音圧特性を示す図、第5図は
本考案の他の実施例を示す断面図である。 主要部分の符号の説明 1,10,11……防水カバー 2……スピーカ 11……開放口
例を示す断面図、第3図は自動車のドアに装着されたス
ピーカに適応された場合の構成を示す断面図、第4図は
本考案Aおよび従来例Bの音圧特性を示す図、第5図は
本考案の他の実施例を示す断面図である。 主要部分の符号の説明 1,10,11……防水カバー 2……スピーカ 11……開放口
Claims (4)
- 【請求項1】スピーカを覆う如く配置された防水カバー
であって、平面波音波の放射インピーダンスをρ0・c
(ρ0は空気の密度、cは音速)とした場合、比音響抵
抗が略0.25ρ0・c以上2ρ0・c以下の値を有しその
内表面と外表面との間で通気性を有する材料によって構
成されていることを特徴とするスピーカの防水カバー。 - 【請求項2】前記防水カバーはその一部に開放口を有す
ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載
のスピーカの防水カバー。 - 【請求項3】前記防水カバーはその外表面に撥水材にて
コーティング処理が施されたことを特徴とする実用新案
登録請求の範囲第1項記載のスピーカの防水カバー。 - 【請求項4】前記防水カバーの構成材料が連続気泡性材
料であることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1
項記載のスピーカの防水カバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984080563U JPH0649034Y2 (ja) | 1984-05-31 | 1984-05-31 | スピ−カの防水カバ− |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984080563U JPH0649034Y2 (ja) | 1984-05-31 | 1984-05-31 | スピ−カの防水カバ− |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60193766U JPS60193766U (ja) | 1985-12-23 |
JPH0649034Y2 true JPH0649034Y2 (ja) | 1994-12-12 |
Family
ID=30626529
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1984080563U Expired - Lifetime JPH0649034Y2 (ja) | 1984-05-31 | 1984-05-31 | スピ−カの防水カバ− |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0649034Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6932187B2 (en) * | 2003-10-14 | 2005-08-23 | Gore Enterprise Holdings, Inc. | Protective acoustic cover assembly |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54104829U (ja) * | 1978-01-06 | 1979-07-24 |
-
1984
- 1984-05-31 JP JP1984080563U patent/JPH0649034Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60193766U (ja) | 1985-12-23 |
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