JP3528956B2 - 耳掛け式補聴器 - Google Patents

耳掛け式補聴器

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JP3528956B2
JP3528956B2 JP37207199A JP37207199A JP3528956B2 JP 3528956 B2 JP3528956 B2 JP 3528956B2 JP 37207199 A JP37207199 A JP 37207199A JP 37207199 A JP37207199 A JP 37207199A JP 3528956 B2 JP3528956 B2 JP 3528956B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耳掛け式補聴器に
関し、特に防水型の耳掛け式補聴器に適用して好適なも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、耳掛け式補聴器においては、弓形
に形成された補聴器のケース本体の上端に取付けたC字
形のフックを補聴器装用者の耳介上端部に沿つて引つか
けることにより、補聴器全体を装用者の耳介背面位置に
保持するようになされている。ところが、補聴器装用者
の発汗による汗が入力側音孔から補聴器の内部に侵入し
てしまうことがある。このように補聴器の内部に侵入し
た汗が、内部に設置されているマイクロホンの特性に影
響を与えたり、或いはマイクロホンの内部が腐食したり
しないように振動膜と入力側音孔との間にポリエステル
等の樹脂フイルムで構成された防水性被膜を介在させた
防水型の耳掛け式補聴器として、図7に示すような補聴
器(実公平2−12781号公報)が知られている。
【0003】図7において、111は合成樹脂性のケー
ス本体で、内部に連通孔111aを設けている。112
は補聴器用の小形マイクロホン、113はマイクチュー
ブで一端部にフランジ部113aを形成し、そのフラン
ジ部113aは防滴装置103と接続している。この防
滴装置103、マイクチューブ113はケース本体11
1の上端縁部111bに設けられた凹部に装着され、マ
イクロホン112は、連通孔111aに収納される。1
14は合成樹脂の耳介に適合した形状のチューブ状のフ
ックで補聴器を耳介に装着し、ケース本体111の上端
に装着されている。115は合成樹脂でなる筐体のウイ
ンドカバーで、フック114側にケース本体111に装
着され内部に連通孔115aを形成している。外部音響
信号は矢印で示すように、連通孔115a、防滴装置1
03、マイクチューブ113を経てマイクロホン112
に入力され電気信号に変換される。
【0004】このような防水型の耳掛け式補聴器を難聴
者が装用した場合、音響信号は透過するが、汗、水滴が
連通孔115aに侵入しても、防滴装置ではじかれるた
め、補聴器の内部に設置されているマイクロホンへの影
響は軽減される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記した従来
の防水型の耳掛け式補聴器においては、防滴装置は合成
樹脂を連続多孔性(又は網目)の膜状に形成した防水性
被膜で構成されており、補聴器の内部に侵入した汗や水
滴が防水性被膜ではじかれるため、汗や水滴によるマイ
クロホンへの影響は軽減されるが、汗や水滴により連続
多孔性(又は網目)の防水性被膜に目詰まりが生じ、音
響信号の透過性が悪くなるため一定の期間で防滴装置を
交換しなければならず改善が望まれていた。
【0006】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、汗や水滴によるマイクロホンへの影響が生じにくく
使い勝手の良い耳掛け式補聴器を提供することを目的と
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく請
求項1に係る発明は、補聴器ケースの内部に収容された
マイクロホンの入力側音孔と外界とを連通する連通孔を
並列に複数備えると共に、前記連通孔内に撥水性の膜を
配置した。
【0008】これにより全ての連通孔が汗によって閉塞
する可能性が減少する。例えば、1つの連通孔に汗が侵
入して閉塞しても、他の連通孔には汗の侵入はなく閉塞
しない連通孔が残る。そして、汗が直接に侵入する位置
に設けた連通孔を小径に形成するか、数を少なくし、逆
に、汗が侵入する可能性が殆どない位置に設けた連通孔
を大きい径に形成するか、数を多くすれば、汗や水滴に
よるマイクロホンへの影響が生じにくく使い勝手の良い
耳掛け式補聴器を提供できる。また、マイクロホンの入
力側音孔は撥水性の膜及び窓枠で仕切られた各空間部を
介して分岐されて外界へ連通する連通孔が形成される。
窓枠が防滴機能を有するので、補聴器装用者の発汗によ
る汗が直接に侵入する連通孔が形成される窓の部分で
は、汗の影響により撥水性の膜に目詰まりが生じ易い
が、汗が侵入する可能性が殆どない連通孔が形成される
窓の部分では、汗の影響がなく撥水性の膜に目詰まりは
生じにくい。このように撥水性の膜を目詰まりが生じに
くい場所に配置できるので、耳掛け式補聴器の防水性が
向上する。
【0009】また請求項2に係る発明は、請求項1に記
載の耳掛け式補聴器において、前記複数は2であり、前
記連通孔の前記外界に臨む端部は、前記補聴器ケースの
端部に配置したウインドカバーの両側面にそれぞれ開口
している
【0010】
【0011】また請求項3に係る発明は、請求項1に
記載の耳掛け式補聴器において、前記複数は2であり、
前記連通孔の前記外界に臨む端部は、前記補聴器ケース
の端部に配置したウインドカバーの底面に開口してい
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
について添付した図面に基づき説明する。ここで図1は
本発明に係る第1の実施の形態の耳掛け式補聴器の一部
切欠斜視図、図2は図1の切欠いた断面の拡大斜視図、
図3は本発明に係る防滴装置の斜視図、図4は図1に示
す耳掛け式補聴器の外観を示す斜視図である。
【0022】図1乃至図4において、耳掛式補聴器のケ
ース本体1は合成樹脂で形成され、先端内部に補聴器用
の小形のマイクロホン2及び小形のイヤホン(図示しな
い)が収容され、中央内部に空間部1aを設けている。
図示しないがイヤホンの出力側音孔には端部外周に雄ネ
ジが形成されたイヤホンチューブ(図示しない)が接続
され、この雄ネジの部分がケース本体1の先端部に突出
している。このイヤホンチューブの雄ネジの部分には耳
介に適合したC字形の合成樹脂性のフック3の基部が螺
合し、フック3は図示のようにケース本体1の先端部に
装着されている。
【0023】このフック3は、チューブ状のフックで補
聴器を耳介に装着し、かつそのフック3の先端部に耳栓
(図示せず)を装着して音声を伝送するためのものであ
る。ケース本体1の背面には、ボリユームつまみVRと
スイツチつまみSWが設けられている。このボリユーム
つまみVRを回転操作することによつて図示しないイヤ
ホンから出力される補聴音の音圧レベルを調整すること
ができる。また、スイツチつまみSWを操作することに
よつて電源を切り、又はモードを切り替えることができ
る。
【0024】マイクロホン2の端部には入力側音孔部2
aが筒状に突出し、この入力側音孔部2a(突出部分)
にマイクチューブ4の一端が嵌合し固定されている。マ
イクチューブ4は中央部分にフランジ部4aを形成し、
そのフランジ部4aはケース本体1の上端縁部に設けら
れた凹部1bに装着されている。
【0025】合成樹脂性の筐体で形成されたウインドカ
バー5はケース本体1と組み合わされて補聴器ケースを
構成する。このウインドカバー5は、嘴状に末広がりに
広開し、その底面6にはマイクチューブ4の装着孔6a
が形成された先端筒部7と、この先端筒部7の底面6の
裏面からさらに末広がりに広開し端面が開口した取付け
筒部8とで構成されている。そして、ウインドカバー5
は、取付け筒部8の開口をケース本体1の先端に嵌合し
ケース本体1に装着される。このとき、先端筒部7の底
面6の装着孔6aには、マイクチューブ4のフランジ部
4aの先端部分が嵌合しマイクチューブ4の先端部分は
ウインドカバー5に支持される。
【0026】このウインドカバー5の先端筒部7は、対
向する両側面に開口9a,9bが設けられている。この
先端筒部7の筒内には、先端から底面6方向に平面状の
リブ10が、底面6と所定間隔の隙間11を保って形成
されている。このリブ10は、両開口9a,9b間を遮
蔽して筒内の空間部を仕切って分割し空間部7a,7b
を形成している。先端筒部7の筒内において、底面6側
のリブ10の端縁部に位置する筒内の壁面12には、ガ
イドリブ13a,13bがリブ10の端縁部10aと交
差して底面6と所定間隔を保つ位置に所定の厚みに突出
し、隙間11を保つ位置に棒状に形成され、図4に示す
ように開口9a,9bの上下に一対形成されている。
【0027】そして、ウインドカバー5の開口9aまた
は9bから防滴装置14を挿入すると、底面6と壁面1
2及びガイドリブ13a,13bが形成するガイド溝1
6a(16b)に防滴装置14の窓枠15の外枠17a
が摺接して案内され、防滴装置14は、ウインドカバー
5の先端筒部7の両開口9a,9b間の隙間11内に装
着される。
【0028】ここで、防滴装置14の構造について、図
3を参照して説明する。外枠17aは所定の厚みに形成
され、この外枠17aの内部はリブ17bで仕切られて
いる。撥水性の膜18は四フッ化エチレン、ナイロン等
の合成樹脂で網目(又は連続多孔性)の膜状に形成した
防水性被膜で構成されている。外枠17a及びリブ17
bは一体に形成され、撥水性の膜18の一つの面(図3
では両面)上に厚みをもって突出する。これら外枠17
a及びリブ17bは窓枠15を形成し,撥水性の膜18
の面上に窓枠15で仕切られた複数(図3では2つ)の
空間部19a,19bを形成し、防滴装置14は、板状
の窓体に形成される。
【0029】次に防滴装置14のウインドカバー5への
取付け構造について、図1及び図2を参照して説明す
る。ウインドカバー5の開口9aまたは9bから防滴装
置14を挿入すると、底面6と壁面12及びガイドリブ
13が形成するガイド溝16の溝の内面に板状の窓体に
形成された防滴装置14の外枠15が摺接して案内さ
れ、防滴装置14は、ウインドカバー5の先端筒部7の
両開口9a,9b間の隙間11内に装着されて底面6に
形成されたマイクチューブ4の装着孔6aを覆って遮蔽
する。
【0030】ウインドカバー5に装着された防滴装置1
4は、マイクチューブ4の装着孔6aを覆う撥水性の膜
18の面上には、厚みのある窓枠15が、開口9a,9
b側に突出し、窓枠15で仕切られて撥水性の膜18の
面上に形成される2つの空間部19a,19bもウイン
ドカバー5の開口9a,9b側に形成される。そして、
ウインドカバーの先端筒部7の筒内を仕切るリブ10の
端縁部10aと防滴装置14の内部に設けたリブ17b
の上面とは合致して固定される。
【0031】こうして、ウインドカバー5の先端筒部7
の筒内は、先端から底面6方向に平面状のリブ10及び
防滴装置14のリブ17bで仕切られ、リブ10で仕切
られた分割空間部7a,7bと窓枠で仕切られた空間部
19a,19bを連続した連通孔を形成する。 この各
連通孔は、マイクロホンの入力側音孔部2aから撥水性
の膜18までの一つの音孔を撥水性の膜18からウイン
ドカバー5の開口9a,9b側まで分岐して複数の連通
孔を形成する。
【0032】この第1の実施の形態では、ウインドカバ
ー5に底面6が形成され、マイクチューブ4の装着孔6
aを撥水性の膜18が覆うように防滴装置14を底面6
に取付けるものを、採用したが、底部が開口しているウ
インドカバーを使用することもでき、この場合は、ケー
ス本体1のマイクロホンの入力側音孔部2aの開口の外
側端面のマイクチューブ4の開口を撥水性の膜18が覆
うように防滴装置14をケース本体1の外側端面に直接
に取付ければよい。また、防滴装置14に相当するもの
を、ケース本体1の外側端面のマイクチューブ4の開口
面に直接に形成してもよく、例えばケース本体1の成形
時に、マイクチューブ4の装着孔となるケース本体1の
外側端面の開口を覆うように撥水性の膜18を設け、こ
の上からケース本体1の外側端面の開口の周縁部分を突
出させた、突出枠を設け、この突出枠の内部がリブで仕
切られて、ケース本体1の外側端面の開口面上に、厚み
のある窓枠を直接に設けておけばよい。
【0033】次に本発明に係る第2の実施の形態につい
て図5及び図6を参照して説明する。ここで図5は本発
明に係る第2の実施の形態の耳掛け式補聴器の外観を示
す斜視図、図6は図5のウインドカバーの斜視図であ
る。図5に示す第2の実施の形態は、図6に示すウイン
ドカバーの構造が第1の実施の形態のものと相違するの
みであり、図に示す同符号は同じものを示している。
【0034】図5及び図6おいて、合成樹脂性の筐体で
形成されたウインドカバー25はケース本体1と組み合
わされて補聴器ケースを構成する。このウインドカバー
25は、嘴状に末広がりに広開し、その底面26にはフ
ック3装着孔26aが形成された先端筒部27と、この
先端筒部27の底面26の裏面からさらに末広がりに広
開し端面が開口した取付け筒部28とで構成されてい
る。そして、ウインドカバー25は、取付け筒部28の
開口をケース本体1の先端に嵌合しケース本体1に装着
される。このとき、先端筒部27の底面26の装着孔2
6aは、フック3と嵌合する。
【0035】このウインドカバー25の先端筒部27
は、ケース本体1への装着状態において、フック3の上
部に位置する部分、即ち、ウインドカバー25の先端の
下面に開口29が設けられ、鳥の上嘴状に形成されてい
る。この先端筒部27の筒内には、先端から底面6方向
に平面状のリブ30が、底面26と所定間隔の隙間31
を保って形成されている。このリブ30は、開口29内
の空間部を先端から底面6方向に仕切って分割し空間部
27a,27bを形成している。先端筒部27の筒内に
おいて、底面26には、断面L字形に突出しコ字状に形
成されたガイドリブ33がリブ30の端縁部30aと交
差する位置で底面26と所定間隔の隙間31を保って、
図示のように装着孔26aの上部にリブ30の端縁部3
0aとともに開口32を形成するように設けられてい
る。
【0036】そして、ウインドカバー25の開口29か
ら板状の窓体に形成した防滴装置14を挿入すると、底
面26とガイドリブ33及びリブ30の端縁部30aが
形成する開口32内で底面26及びガイドリブ33で形
成されるガイド溝34に防滴装置14の外枠15が摺接
して案内され、防滴装置14は、ウインドカバー25の
先端筒部27のリブ30と底面26が形成する隙間31
内に装着され、底面26に形成されたフック3の装着孔
26aを覆って遮蔽する。また、板状の窓体に形成した
防滴装置14は、ウインドカバーの開口29からガイド
溝34への脱着も装着時と同様に容易に交換することが
できる。
【0037】ウインドカバー25に装着された防滴装置
14は、フック3の装着孔26aを覆う撥水性の膜18
の面上には、厚みのある窓枠15が、開口29側に突出
し、窓枠15で仕切られて撥水性の膜18の面上に形成
される2つの空間部19a,19bもウインドカバー2
5の開口29側に配置される。そして、ウインドカバー
の先端筒部27の筒内を仕切るリブ30の端縁部30a
と防滴装置14の内部に設けたリブ17bの上面とは合
致して固定される。
【0038】こうして、ウインドカバー25の先端筒部
27の筒内は、先端から底面26方向に平面状のリブ3
0及び防滴装置14のリブ17bで仕切られ、リブ30
で仕切られた各空間部と窓枠で仕切られた空間部19
a,19bは連続して2つの連通孔を形成する。この各
連通孔は、マイクロホンの入力側音孔部2aから撥水性
の膜18までの一つの音孔を撥水性の膜18からウイン
ドカバー25のリブ30で仕切られた各空間部まで分岐
して、単一開口29内に複数の連通孔を形成する。
【0039】この第2の実施の形態でも、ウインドカバ
ー25の底面26が無く、底部が開口しているウインド
カバーを使用することもでき、この場合も、ケース本体
1のマイクロホンの入力側音孔部2aの開口の外側端面
のマイクチューブ4の開口を撥水性の膜18が覆うよう
に防滴装置14をケース本体1の外側端面に直接に取付
ければよく、また、防滴装置14に相当するものを、ケ
ース本体1の外側端面のマイクチューブ4の開口面に直
接に形成してもよい。例えば、ケース本体1が合成樹脂
性であれば、防滴装置14に相当するものは一体成形で
ケース本体1とともに形成できる。
【0040】尚、本発明は上記した第1及び第2の実施
の形態の耳掛け式補聴器に限定されるものではなく、例
えば、防滴装置の窓枠の内部を複数のリブで仕切って防
滴装置の窓枠内に複数の空間部を形成してもよく、ま
た、ウインドカバーの内部を複数のリブで仕切ったり、
ウインドカバーを(木等の)切削加工の容易な材質とし
ドリル等で切削して複数の貫通孔を形成し、ウインドカ
バーの内部に複数の空間部を形成してもよい。この場
合、ウインドカバーの内部に形成される複数の空間部の
数に合せて複数の連通孔が形成されることになり、これ
ら複数の連通孔の数に合せてウインドカバーの外側の複
数面に形成する各連通孔の開口も複数個形成することが
望ましい。
【0041】また、汗をかかない体質の補聴器装用者が
使用する場合には、補聴器装用者の発汗による汗の量も
微小であるので、このような場合には、底部が開口して
いるウインドカバーを使用している場合は、このウイン
ドカバーを外してケース本体1のみで使用することもで
き、この場合は、ケース本体1のマイクロホンの入力側
音孔部2aの開口の外側端面のマイクチューブ4の開口
を撥水性の膜18が覆うように取付けた防滴装置14だ
けでも十分である。尚、底部が開口しているウインドカ
バーを使用している場合に、防滴装置14に相当するも
のを、ケース本体1の外側端面のマイクチューブ4の開
口面に直接に形成している場合にもウインドカバーを外
してケース本体1のみで使用することができる。
【0042】さらに、補聴器が乾燥した場所やエアコン
等で空調のきいた室内で使用される場合には、上記した
第1及び第2の実施の形態の耳掛け式補聴器における防
滴装置を、撥水性の膜の無い窓枠だけで構成することが
できる。この場合、底部が開口しているウインドカバー
を使用する場合、ケース本体1のみで使用することもで
き、ケース本体1のマイクロホンの入力側音孔部2aの
開口の外側端面のマイクチューブ4の開口を覆うように
取付ける防滴装置には撥水性の膜の無い窓枠だけで十分
である。尚、底部が開口しているウインドカバーを使用
している場合に、ケース本体1のみで使用する場合、ケ
ース本体1の外側端面のマイクチューブ4の開口面に撥
水性の膜の無い窓枠だけを直接に形成しただけで十分で
ある。この場合、補聴器ケースは内部に収容されたマイ
クロホンの入力側音孔を端面に設けたケース本体と内部
を複数の空間に仕切った窓枠とで構成することになる
が、この窓枠はケース本体1と分離できるものに限られ
ず、ケース本体1の外側端面のマイクチューブ4の開口
面に直接に形成してもよい。例えば、ケース本体1が合
成樹脂性であれば、窓枠は一体成形でケース本体1とと
もに形成できる。
【0043】また、ウインドカバーの内部が複数の空間
に仕切られて上記した第1及び第2の実施の形態の耳掛
け式補聴器の外観を有するように補聴器が形成されてい
て、マイクロホンの入力側音孔を外界へ連通する複数の
連通孔が確保されている場合には、防滴装置そのものは
無くても差し支えなく、このような場合、防滴装置を交
換する必要がないので、ケース本体からウインドカバー
を分離できるようにする必要は無く、ケース本体の先端
部分をウインドカバーの形態にしておけば、ケース本体
と分離されるウインドカバーは不用となり、補聴器ケー
スはケース本体のみで構成されることになる。
【0044】しかしながら、夏場など補聴器装用者が汗
をかきやすい状況の下では、上記した第1及び第2の実
施の形態の耳掛け式補聴器が使用される。これらの実施
の形態の耳掛け式補聴器は、ケース本体の対向する両面
側のそれぞれに窓枠で仕切られた空間部が撥水性の膜の
面上に形成され、マイクロホンの入力側音孔は撥水性の
膜を介して撥水性の膜の面上に形成された窓枠で仕切ら
れた各空間部に繋がる。そのため、マイクロホンの入力
側音孔は撥水性の膜及び窓枠で仕切られた各空間部を介
して分岐され、ケース本体の対向する両面側の外界へ連
通する連通孔が形成される。そのため防滴装置は、補聴
器装用者の発汗による汗が直接に侵入する連通孔の窓枠
の部分では、汗の影響により撥水性の膜に目詰まりが生
じ易いが、汗が侵入する可能性が殆どない連通孔の窓枠
の部分では、汗の影響がなく撥水性の膜に目詰まりは生
じにくい。
【0045】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、1つの連
通孔に汗が侵入して閉塞しても他の連通孔には汗の侵入
はなく、閉塞しない連通孔が残るから、全ての連通孔が
汗によって閉塞する可能性が減少する。
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】また、マイクロホンの入力側音孔を外界へ
連通する複数の連通孔を窓枠の各空間部とウインドカバ
ーの各空間部とを連続させて形成し、窓枠に厚みのある
枠内に音響信号を透過する撥水性の膜を配置するので、
窓枠が防滴機能を有し、特に、補聴器装用者の発汗によ
る汗が直接に侵入する連通孔以外の汗が侵入する可能性
が殆どない連通孔の窓の窓枠では、撥水性膜に目詰まり
が生じにくいので、耳掛け式補聴器の防水性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態の耳掛け式補聴
器の一部切欠斜視図
【図2】図1の切欠いた断面の拡大斜視図
【図3】本発明に係る防滴装置の斜視図
【図4】図1に示す耳掛け式補聴器の外観を示す斜視図
【図5】本発明に係る第2の実施の形態の耳掛け式補聴
器の一部切欠斜視図
【図6】本発明に係るウインドカバーの斜視図
【図7】従来例を示す一部断面図
【符号の説明】
1…ケース本体、1a…空間部、1b…凹部、2…マイ
クロホン、2a…入力側音孔部、3…フック、4…マイ
クチューブ、4a…フランジ部、5,25…ウインドカ
バー、6,26…底面、6a,26a…装着孔、7,2
7…先端筒部、7a,7b…分割空間部、8,28…取
付け筒部、9a,9b,29,32…開口、10,30
…リブ、10a,30a…端縁部、11,31…隙間、
12…壁面、13a,13b,33…ガイドリブ、14
…防滴装置、15…窓枠、16a…ガイド溝、17a…
外枠、17b…リブ、18…撥水性の膜、19a,19
b…空間部、VR…ボリユームつまみ、SW…スイツチ
つまみ。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 補聴器ケースの内部に収容されたマイク
    ロホンの入力側音孔と外界とを連通する連通孔を並列に
    複数備えると共に、前記連通孔内に撥水性の膜を配置し
    たことを特徴とする耳掛け式補聴器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の耳掛け式補聴器におい
    て、前記複数は2であり、前記連通孔の前記外界に臨む
    端部は、前記補聴器ケースの端部に配置したウインドカ
    バーの両側面にそれぞれ開口していることを特徴とする
    耳掛け式補聴器。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の耳掛け式補聴器におい
    て、前記複数は2であり、前記連通孔の前記外界に臨む
    端部は、前記補聴器ケースの端部に配置したウインドカ
    バーの底面に開口していることを特徴とする耳掛け式補
    聴器。
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