JPH0648917B2 - ブラシレスモータ - Google Patents

ブラシレスモータ

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JPH0648917B2
JPH0648917B2 JP62327850A JP32785087A JPH0648917B2 JP H0648917 B2 JPH0648917 B2 JP H0648917B2 JP 62327850 A JP62327850 A JP 62327850A JP 32785087 A JP32785087 A JP 32785087A JP H0648917 B2 JPH0648917 B2 JP H0648917B2
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道政 赤阪
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ロータの位相角度検出にホール素子等の無
接触式の位置検出器を用いたブラシレスモータに関す
る。
〔従来の技術〕
ブラシレスモータは、一般に直流モータを構成する上で
必ず必要とするブラシ及びコミュテータをトランジスタ
あるいはSCR等の電子部品に置き替えることによって
これらを省略し、無接触でロータを回転させるモータと
して知られており、本来直流モータが有する、小形のわ
りに効率が高く、速度と位置の制御に適するという特徴
に加えてブラシ等が不要であるため保守点検が容易でか
つ耐久性に優れ寿命が長いという種々の利点を有する。
かかるブラシレスモータの構造は、ロータとして設けら
れた磁石の周りにステータとして回転磁界を形成するた
めのモータコイルを配置し、回転軸の端にはロータの位
相角度を検出するために位置検出器を設け、電源制御部
を介してモータコイルへ供電される電圧の位相を、電源
制御部内に設けられた分配器に対して位置検出器からの
信号を送ることによってロータの回転数に同期するよう
に調整してロータを回転させるよう構成している。位置
検出器としては、無接触にロータの回転位相角度を検出
するため、光学式の光センサ、磁気飽和素子、あるいは
ホール素子が用いられ、検出しようとする位相角度に対
応する個数のものが設けられている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上述した従来の構成のブラシレスモータ
では、位置検出器、例えばホール素子の出力信号を分配
器に送るためにそれぞれのホール素子からそれぞれ分配
器へ連結した信号線が位置検出器の数に対応して設けら
れている。この場合、ホール素子の信号を分配器へ送る
ための制御部は、モータ内に設けられたホール素子に近
接して設けられたり、あるいは電源制御部の分配器の付
近に設けられたりしたものがある。しかし、いずれの場
合であれ、信号線の数がホール素子の数に対応して設け
られているため配線が複雑になるという欠点がある。
また、ホール素子の数は必要に応じて複数個設けられて
いるから、ロータが回転起動後はスムースに回転する
が、ロータに固定された磁石部分がホール素子と次のホ
ール素子との中間で停止した場合、ホール素子が励磁さ
れないためその後は起動させることができない死角があ
る。
この発明は、かかる従来のブラシレスモータの技術の現
状に鑑みてなされたものであり、その目的は各位置検出
器からの位置信号を階段波状に信号化して一本の信号線
で出力して分配器を作動させるようにし、信号線を簡素
化したブラシレスモータを提供するにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を解決するための手段としてこの発明では、モ
ータ回転軸に取り付けた永久磁石から成るロータとその
外周に回転磁界を形成するためのモータコイルから成る
ステータとを配置し、ロータから突出せる回転軸の片側
端において回転素子と固定素子から成る位置検出器を、
その回転素子は回転軸側に、固定素子は回転軸の同心円
周上で所定の位相角度位置に複数個固定して設け、この
位置検出器はロータの回転により上記回転素子がそれぞ
れの位相角度位置の固定素子に順次作用して検出される
信号をそれぞれ異なる所定電圧レベルの信号として単一
の共通な信号線により出力するように構成して成るモー
タ本体と、上記信号線からの信号を入力としその信号が
ロータのいずれの位相角度位置で検出されたかについて
その信号の異なる電圧レベルに基づいて所定の論理演算
を行って判別する判別回路及びその判別信号により電源
電圧の位相調整をしてモータコイル各位相へ電源を分配
する分配器路を設けられ、モータコイルへ電源を供給す
る電源制御部とを備えた構成を採用したのである。
〔作用〕
ロータが、回転するとロータの回転軸に固定された位置
検出器の回転素子も同じ速度で回転する。従ってロータ
の回転速度に比例して各位置検出器からの出力信号が順
次切り換えられて出力される。この出力信号はそれぞれ
異なる所定電圧レベルの信号として単一の共通な信号線
により電源制御部の位相判別回路へ送られる。位置検出
器としては光学式の光センサ、磁気飽和素子、ホール素
子その他の無接触でロータの回転位相角度が検知できる
ものであればよい。この場合、位置検出器の取付個数は
モータコイルの巻線相数、及びロータの永久磁石の極数
によって決められる。
位相判別回路では、上記出力信号が異なる電圧レベルで
送られてくることを利用して、例えば比較器やゲート回
路によりその電圧レベルを基準電圧と比較して判別す
る。そしてその判別信号は、モータコイルに駆動電流を
通電して回転磁界を形成するのに都合よく利用すること
ができるように、例えばスター結線(Y)のモータコイ
ルでは2つに分岐して出力しそのいずれか2つずつを混
合して、順次出力される判別信号をホール素子の切換え
に対応互いにその重なりをずらしながら出力するという
ように加工しておいてもよい。
上記判別信号の結線は、連続して回転磁界を形成するよ
うに電源分配回路の各分配器が作動する順序に対応して
判別信号が送られるように予め各分配器に対応させてお
けば、各信号検出器がロータの回転により順次出力信号
を発するとその信号によりモータコイルが連続して通電
されて回転磁界が形成されロータが回転する。
上述した位置検出器による出力信号は、位相判別回路を
介して所定の関係に対応して設けられた分配器に順次送
られるから、回転磁界の形成はロータの回転速度に完全
に同期して行われる。
ロータの回転速度の増減は、電源制御部により駆動電圧
を調整することによって行われ、この回転速度が大きく
なればこれに比例して位置検出器の出力信号も速く切換
えられて出力される。
〔実施例〕
以下この発明の実施例について添付図を参照して詳細に
説明する。
第1図にこの実施例のブラシレスモータを示す。分かり
易くするためケーシング等のこの発明に直接関係のない
部材は図示省略している。このブラシレスモータは、従
来と同様のブラシ、コミュテータを持たず、モータ回転
軸1に取り付けた永久磁石から成るロータ2とその外周
に回転磁界を形成するためのモータコイル3′から成る
ステータ3とを有する。モータコイル3′はこの実施例
では3相スター巻線のものを示している。ロータ2の両
端にはロータの質量分布の不均一に起因する回転時の振
動を防止するためのバランサ4が設けられている。
回転軸1は左右の軸受5、5により軸支され、一方の端
は出力端となり、もう一方の端にはロータ2の回転位相
角度位置を検知するため位置検出器6がディスク状の取
付基板7に取り付けられている。この位置検出器6は回
転素子6′と固定素子6″から成り、この実施例では回
転素子6′は永久磁石片により形成され、回転軸の端に
取り付けている。固定素子6″は6つのホール素子H
〜Hから成る。ホール素子H〜Hは第2図に示す
ように互いに60゜の位相角度間隔で順次設けられてい
る。
位置検出器6に隣接してプリント基板8が設けられてお
り、モータコイル3′への配線、ホール素子H〜H
の動作電源、出力信号線などが接続されている。プリン
ト基板8にはソケット9が設けられ(6ケ)、このソケ
ット9にケーシング端から導入される外部接続線(図示
省略)が接続されているピンが挿入されて結線が行われ
る。
上記6つのホール素子H〜Hの電気結線はプリント
基板8で第3図のように行われ、位置検出回路を構成し
ている。この位置検出回路は、上記6つのホール素子の
それぞれに端子Jを介して電源ラインから動作電圧を
与えると共に、電源ラインに対して基準抵抗Rと、各
ホール素子の励磁導電端子に接続した抵抗R〜R
直列に接続して抵抗RとRの接続点から出力信号を
端子Jに取り出すように構成されている。ホール素子
のいずれかが励磁されると、ホール素子の励磁導通端子
が電源ラインのマイナス側(端子Jに接続)に導通さ
れて出力信号の電圧が、基準抵抗R及び励磁されたホ
ール素子と出力端子間の抵抗の和の比によって決まる電
圧値として出力される。この場合、図示の如く出力信号
の信号線は単一の共通な信号線として形成され、従来の
ように各ホール素子H〜Hの出力信号線をそれぞれ
独立に電源制御部へ接続する必要はない。
上記ホール素子の出力信号線は第4図の電源制御部へ送
られる。この電源制御部は主として3つの回路部分、即
ち電源電圧制御部10、電源分配回路20、位相判別回
路30から成る。
電源電圧制御部10は、電源からの交流電圧を整流器1
1を介して取り入れ、3相のモータコイル3′へ後述す
る電源分配回路20を通して直流電源を与え、モータコ
イルにかかる負荷の状態に応じて出力電圧を調整して回
転数を制御し、ロータ2を高速、あるいは低速回転させ
る調整部12等を備えている(第3図の位置検出回路の
電源、出力信号の伝送のためのコネクター14、後で説
明する位相判別回路30の比較器に対する基準電圧を与
えるための段階波調整器13を含む)。これらの詳細に
ついては、本発明とは直接関係がないので説明を省略す
る。また、上記とは別に後で説明する電源分配回路20
を構成している分配器21のトランジスタTr1〜Tr6
を作動させるための電源を与えるため整流器15a、1
5b、15cを介して直流電流を送る回路が含まれてい
る。
電源分配回路20は6つのトランジスタTr1〜Tr6によ
り構成される分配器21から成り、これらトランジスタ
r1〜Tr6を介して電源制御部10からコイルモータ3
の各相の巻線に通電するためトランジスタに対して動作
信号を与える6つのフォトカップラPC1〜PC6から成る
スイッチ回路22を備えている。分配器21の各駆動電
流はターミナル23の端子A、B、Cを介してモータコ
イル3′へ送られる。
位相判別回路30は、上記電源分配回路20に対して第
3図のホール素子H〜Hから成る位置検出回路から
の信号によりモータコイルへの通電を制御するために設
けられている。この位相判別回路30は、ホール素子の
いずれから信号が送られてきたかの判別をする電位レベ
ル判別回路31、信号判別回路32、信号のタイミング
調整をするための調整回路33、作動上の安全性を確保
するための安全回路34から成る。
電位レベル判別回路31は、6つの比較器CMP1〜CMP6
から成り、これらの比較器に対して第3図の位置検出回
路からの階段波状の出力信号がコネクター14の端子J
を介して送られ、同時に比較のための基準電圧が階段
波調整器13及びそのライン上に設けた抵抗器RCP1
CP6を介して与えられる。上記判別回路31の出力
は、次の信号判別回路32に対してそれぞれ直接に及び
ゲートNOT1〜5の出力を入力としてゲートGCP1
に与えられる。GCP1はANDゲートである。そ
の出力はそれぞれ2つのダイオードDCP1、DCP1′〜D
CP6、DCP6′で2つのラインに分岐し、例えばDCP1
CP2′、DCP1′とDCP6というように2つずつを組合
せて出力を合成し、その合成信号を次の調整回路33へ
抵抗Ra1〜Ra6を介して送る。この合成信号は抵抗Ra1
〜Ra6により若干遅れてゲートGA1〜GA6へそれぞれ送
られる。
上記ゲートGA1〜GA6の出力信号はさらに安全回路34
の6つのゲートGS1〜GS6に与えられる。このゲートG
S1〜GS6にはもう1つの入力として電源電圧制御部10
の調整部12から常に所定電圧の信号が与えられてお
り、電源電圧に異常があるとこの所定電圧の信号を遮断
して位相判別回路30を不作動とする。
反転増幅器AM1〜AM6はパワーアップのためのトランジ
スタから成り(エミッタ側端子はマイナスラインに接
続)、ゲートGS1〜GS6からの出力があるとそのコレク
タ端子をマイナス側のエミッタに導通させて出力を反転
させ前記電源分配回路20のフォトカップラPC1〜PC6
の光ダイオードを通電させてフォトカップラを作動させ
る。
以上のように構成したこの実施例のブラシレスモータは
次のように作用する。
まず、所定電圧でロータ2が回転中に第2図に示すよう
な位置関係になったものと仮定する。この瞬間にホール
素子Hが回転素子6′により励磁されて作動し、第3
図の基準抵抗Rと抵抗Rの比によって決まる出力信
号が端子Jを介して位相判別回路30へ送られる。こ
の実施例では、端子J〜J間の動作電圧は+12V
と設定され、基準抵抗Rと抵抗Rを適当に選ぶこと
によって端子Jの出力電圧は1.09 Vが与えられる。
この出力電圧はロータ2の回転数によって決まる所定長
さの階段波形状の信号として出力される。
上記出力電圧がコネクター14の端子Jを介して位相
判別回路30の比較器CMP1〜CMP6に与えられ、これに
対して電源電圧制御部10の調整部12に付設された階
段波調整器13から基準電圧が抵抗RCP1〜RCP6により
調整されて与えられている。この基準電圧は比較器C
MP1〜CMP6に対して例えばそれぞれ0.89、1.8 、2.87、
3.73、4.73、5.66Vとなるように調整されており、ホー
ル素子Hによる電圧はCMP1に対する基準電圧0.89V
より大きくCMP2に対する基準電圧1.8 Vより小であ
る。CMP3〜CMP6に対しても同様である。従ってCMP1
のみが出力電圧を発生し、他のCMP2〜CMP6は出力しな
い。
上記比較器器CMP1の出力はゲートGCP1に与えられ、他
の比較器CMP2〜CMP6の出力がゼロであるため信号判別
回路32のゲートNOT1の入力がゼロで、出力がHi
gh(以下Hと略記する)となり、ゲートGCP1の出力
がHとなる。この出力はダイオードDCP1、DCP1′によ
り2つ分岐され、DCP1を通る信号は次の調整回路33
の抵抗Ra1で極めて微小時間遅延されてゲートGA1に与
えられ、その出力はさらに安全回路34のゲートGS1
送られる。ゲートGS1のもう一方の入力はモータコイル
3′への電源供給回路に異常がない限り所定の入力電圧
が与えられているから、ゲートGS1の一方に入力があれ
ば直ちに出力を生じる。この出力は反転増幅器AM1でパ
ワーアップされて出力されている。
上記と同様にしてゲートGCP1の出力はもう1つのダイ
オードDCP1′から抵抗Ra4、ゲートGA4、GS4、反転
増幅器AM4を介して出力される。
次に、ロータ2が回転してホール素子Hが励磁された
とすると、抵抗R+RとRの比によって決まる出
力電圧、この実施例では2Vが出力され、前記と同様に
位相判別回路30の比較器CMP1〜CMP6で基準電圧と比
較される。CMP1、CMP2の基準電圧は0.89、1.8Vであ
るから、CMP1、CMP2が出力し、他の比較器は出力ゼロ
である。そしてCMP2の出力があると、ゲートNOT1
の出力がLow(以下Lと略記する)となり、従ってゲー
トGCP1の出力もゼロとなる。
一方、ゲートGCP2は、ホール素子Hによる励磁の時
と同様に出力を生じ、ダイオードDCP2、DCP2′により
2つに分岐されてゲートGA6、GA1に送られ、反転増幅
器AM6、AM1が動作する。このとき、ゲートGCP1の出
力がないにも拘らずゲートGA1が出力する。ゲートG
CP2の出力は、ゲートGCP1の出力が遮断と同時に出力さ
れるが、ゲートGCP1の出力はGA1に対して抵抗Ra1
わずかに遅延されて入力されているためゲートGA1では
ゲートGCP2からの入力がダイオードDCP2′を介して連
続して送られてくることになる。ダイオードDCP2の出
力はゲートGA6に与えられ、反転増幅器AM6が動作す
る。
さらに、ロータ3が回転してホール素子Hの出力信号
により比較器CMP3が出力すると、前と同様に比較器C
MP2、CMP1からも出力が生じ、他の比較器CMP4
MP5、CMP6の出力はゼロである。しかし、比較器C
MP3、CMP2の出力のためゲートNOT2、NOT1の出
力がLとなり、このためゲートGCP2、GCP1の出力はや
はりゼロとなる。従って、ゲートGCP3のみが出力す
る。そしてその出力信号はダイオードDCP3を介してゲ
ートGA3に、ダイオードDCP3′を介してゲートGA6
与えられ、それぞれ反転増幅器AM3、AM6が動作する。
このため、ゲートGA6は、ホール素子Hを励磁したと
きの出力に連続して出力信号を生じる。
こうして、次々にホール素子H、H、Hが励磁さ
れ、その出力信号によって反転増幅器AM1〜AM6のいず
れか2つの出力信号が出力される。ここで上記各ホール
素子H〜Hの励磁によって出力を生ずる位相判別回
路30の主要ポイントの出力状態を表に記すと次のよう
になる。
上記結果をグラフにまとめて表示する第5図の(a)〜(d)
のようになる。ここで(a)は第3図のホール素子H
による階段波状の出力信号、(b)は比較器CMP1
出力信号、(c)はゲートGCP1の出力信号、(d)はゲ
ートGA1の状態を表わす。ゲートGA1の出力信
号は通常の状態では反転増幅器AM1の動作信号と読
み替えることができる。
前記反転増幅器AM1がそれぞれ動作信号を電源分配
回路20に与えると、そのスイッチ回路22のフォトカ
ップラPC1のいずれか2つが通電され、分配器21
が動作する。
まずホール素子Hが励磁されると反転増幅器AM1、A
M4によりフォトカップラPC1、PC4が通電され、トラン
ジスタTr1、Tr4が作動し、このため駆動電流がトラン
ジスタTr1か端子Aを通り、モータコイル3′のコイル
3′a、3′bへ送られ、端子BからトランジスタTr4
を通ってGNDラインへ流れる。
ホール素子Hに対しては、、フォトカップラPC1、P
C6が通電され、トランジスタTr1、Tr6が作動する。駆
動電流は、トランジスタTr1、端子A、モータコイル
3′のコイル3′a、3′c、端子C、トランジスタT
r6へと流れる。
こうしてホール素子H、H、Hが順次励磁さ
れると、上記と同様にフォトカップラPC1、トラン
ジスタTr1の2つずつの組合せのいずれかがそれぞ
れ作動する。
上述したトランジスタTr1の作動による通電状態を
ターミナル23の端子A、B、Cにおいて端子間電圧A
B、BC、CAの波形をグラフにすると第6図(b)のよ
うになる((a)は第5図(a)と同一のホール素子H
の動作による出力波形である)。この図から分るよう
に、例えばホール素子Hの励磁中に端子A〜B間に電
流が流れ、H励磁されるとA〜C間に、Hが励磁さ
れるとB〜C間に、というようにモータコイル3′が通
電され、このためモータコイル3′によって回転する磁
界が形成される。(c)はモータ負荷(但し無負荷)とし
て見たときの変動波形を示す。
第7図に上記回転磁界とこれによって回転するロータ2
の永久磁石の磁極との関係を示す。
(a)の図示状態でホール素子Hが励磁されると、モー
タコイル3′はコイル3a′、3b′が通電される。こ
のためコイル3a′の内側がN極、コイル3b′の内側
がS極となるようにコイルの巻線方向を定めると、コイ
ル3b′がロータ2のS極と反発してロータ2を時計方
向に回転させる。ロータ2が60゜回転するとホール素
子Hによりコイル3a′がN極、コイル3c′がS極
となり、コイル3a′とロータのN極が反発して同じく
時計方向に連続して回転する。
こうして残るホール素子Hがロータの回転につれ
て順次モータコイル3′へ通電してロータ2を回転させ
る。この場合、ロータ2の回転位相角度とモータコイル
3′への通電によりコイル3a′、3b′、3c′の磁
化方向(極性)をグラフに示すと大略(c)図のようにな
る。この図は磁化特性の変化を原理図的に示したもので
あり、負荷状態では三相交流波形と同じような波形とな
る。
なお、第5図(a)に示すようにホール素子Hが順
次切り替わる際に各ホールセンサの中間位相角度位置で
いずれのホール素子も励磁されないデッドゾーンがわず
かに生じることがある。ロータの回転中はこのデッドゾ
ーンは問題とならないが、この中間位置でロータが停止
すると従来のブラシレスモータは再起動することができ
ない。しかし、この実施例によるブラシレスモータでは
このような場合でも再起動することができる。即ち、第
3図に示すようにホール素子Hのいずれが不作動
であってもJの出力端子へは抵抗Rを介して動作電
圧に12Vが出力されるからである。この出力電圧はホ
ール素子H作動時の出力電圧より高い電圧となるよう
に調整されて出力される。従ってこの時点で必らずホー
ル素子Hが作動し、ゲートGA4が出力する。この
ためその瞬間に前記出力に対応するモータコイル3
C′、3b′がわずかに通電されてロータをいずれかの
方向に若干回転させて上記中間位置をはずれ、このため
いずれかのホール素子の作動範囲内にロータが移動し、
再起動されるのである。
〔効果〕
以上詳細説明したように、この発明ではロータの回転位
相角度を検知するため位置検出器を所定角度間隔で複数
組設け、各位置検出器が発生する位置信号の電圧レベル
をそれぞれ異ならせておき、この電圧レベルの差を利用
して位相判別回路によりどの位置検出器が作動したかを
判別し、判別された位置検出器に対応する判別信号によ
り分配器を作動させてモータコイルの各コイル巻線へ駆
動電流を与えてロータを回転するように構成している。
このため位置検出器からの出力信号は単一の出力線のみ
で処理することができ、出力線を極めて簡単なものとす
ることができる。
また、位置検出器の回転素子はロータと同一回転するよ
うに設けられているから、位置検出器の作動時間はロー
タの回転速度に反比例し、各位置検出器から次の位置検
出器への作動の切り換えは回転速度に正確に比例して行
なわれ、従ってモータコイルの各コイルへの通電はロー
タの回転速度に完全に同期して行なわれる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明によるブラシレスモータの実施例の概
略斜視図、第2図はホール素子の配置を示す図、第3図
はホール素子により形成される位置検出信号の発生回
路、第4図は電源電圧制御部、電源分配回路、位相判別
回路の概略構成図、第5図は位相判別回路30の出力状
態を示す説明図、第6図は電源分配回路20の出力状態
を示す説明図、第7図はモータコイルとロータの磁界に
よってロータが回転する場合の相互の関係を示す説明図
である。 2……ロータ、3……ステータ、 3′……モータコイル、6……位置検出器、 6′……回転素子、6″……固定素子、 H〜H……ホール素子、 10……電源電圧制御部、20……電源分配回路、 21……分配器、22……フォトカップラ、 30……位相判別回路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータ回転軸に取り付けた永久磁石から成
    るロータとその外周に回転磁界を形成するためのモータ
    コイルから成るステータとを配置し、ロータから突出せ
    る回転軸の片側端において回転素子と固定素子から成る
    位置検出器を、その回転素子は回転軸側に、固定素子は
    回転軸の同心円周上で所定の位相角度位置に複数個固定
    して設け、この位置検出器を組合わせてロータの回転に
    より上記回転素子がそれぞれの位相角度位置の固定素子
    に順次作用して検出される信号をそれぞれ異なる所定電
    圧レベルの信号として単一の共通な信号線により出力す
    る位置検出回路を備えたモータ本体と、上記信号線から
    の信号を入力としその信号がロータのいずれの位相角度
    位置で検出されたかについてその信号の異なる電圧レベ
    ルに基づいて所定の論理演算を行って判別する位相判別
    回路及びその判別信号により電源電圧の位相調整をして
    モータコイル各相へ電源を分配する電源分配回路を設け
    られ、モータコイルへ電源を供給する電源制御部とを備
    えて成るブラシレスモータ。
  2. 【請求項2】前記位置検出器の回転素子を永久磁石と
    し、固定素子をホール素子としたことを特徴とする特許
    請求の範囲第1項に記載のブラシレスモータ。
  3. 【請求項3】前記位置検出回路を、位置検出器の固定素
    子として設けた6つのホール素子H〜Hから形成
    し、これらホール素子のそれぞれに電源ラインから動作
    電圧を与えると共に、電源ラインに対して基準抵抗R
    と各ホール素子の励磁導通端子に接続した抵抗R〜R
    を直列に接続して抵抗RとRの接続点から出力信
    号を取り出すようにし、ホール素子のいずれかが励磁さ
    れるとホール素子の励磁導通端子が電源ラインのマイナ
    ス側に導通されて出力信号の電圧が基準抵抗R及び励
    磁されたホール素子と出力端子間の抵抗の和の比によっ
    て決まる電圧値として出力されるように構成したことを
    特徴とする特許請求の範囲第2項に記載のブラシレスモ
    ータ。
  4. 【請求項4】前記位置検出器のいずれかから検出された
    ロータの位相角度位置を表わす出力信号が位相判別回路
    で判別されると、その判別信号によって開閉される電源
    分配回路の各分配器に対して、この各分配器のいずれか
    を所定の順序に従って通電することによってモータコイ
    ルを通電し、連続して回転磁界が形成されるように位相
    判別回路の出力信号線をそれぞれ対応して接続したこと
    を特徴とする特許請求の範囲第1項乃至第3項のいずれ
    かに記載のブラシレスモータ。
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