JPH0648908A - 植物の病害虫駆除方法及び装置 - Google Patents

植物の病害虫駆除方法及び装置

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JPH0648908A
JPH0648908A JP22196792A JP22196792A JPH0648908A JP H0648908 A JPH0648908 A JP H0648908A JP 22196792 A JP22196792 A JP 22196792A JP 22196792 A JP22196792 A JP 22196792A JP H0648908 A JPH0648908 A JP H0648908A
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JP
Japan
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ozone
water
plant
acidic ion
ion water
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Application number
JP22196792A
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English (en)
Inventor
Shoji Toyoda
祥司 豊田
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TOYOTA GIKEN KK
Original Assignee
TOYOTA GIKEN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】酸性イオン水にオゾンを混入・吸収させた処理
液を散布して病害虫を駆除することを特徴とする。その
駆除用処理液としては、pH4〜6の酸性イオン水に約
0.05〜0.5mg/lの割合でオゾンを混入・吸収
させたものを用いる。装置としては、電解装置3からの
酸性イオン水の流出部と散布機構6との中間にオゾン混
入機構4を接続するという構成を採用する。 【効果】オゾンのもつ強力な殺菌、殺虫作用を適度に作
用させることにより、酸性イオン水の殺菌、殺虫作用を
補完するため、該酸性イオン水の酸性度をpH4〜6程
度に低減できるので、その酸性イオン状態の維持が大幅
に容易になるとともに、殺菌、殺虫作用に加えて、酸性
イオン水の有する傷口治癒促進作用及び細胞の吸水力向
上作用並びにオゾン水の有する細胞の保水力向上作用が
相俟って、良好な植物の育成環境が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、植物の病原菌や害虫を
駆除するための病害虫駆除技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、植物の病害虫、例えばウドンコ
病、ベト病、ハダニ類等の駆除には、農薬の散布が行わ
れている。しかしながら、この農薬の散布には、散布作
業者自身に対する健康障害の虞はもとより、自然の生態
系を破壊するという環境破壊の危険すらはらんでいる。
前者の例としては、特にハウス栽培における場合のよう
に、密閉空間における作業者に対する健康障害が大きな
問題となる。この場合、さらにその防備のための重装備
から作業が窮屈で大変きつい作業にならざるを得ないと
いった問題も派生する。また、後者の例としては、近
時、しばしば問題提起されるゴルフ場等における農薬の
大量散布による残留農薬に基づく自然破壊の問題が例示
される。他方、農薬に代わる代替物として、酸性イオン
水の殺菌、殺虫作用を用いることも考えられるが、その
ためには強い酸性度、pH2.5〜3が必要とされる。
しかしながら、この強い酸性イオン状態を維持しながら
満遍なく散布するには技術的に困難が伴うばかりでな
く、その装置のコストやメンテナンスも高くつき、しか
も人体や自然環境に対してもやさしくないといった問題
があった。また、オゾンの殺菌、殺虫作用を用いること
も考えられるが、このオゾンを用いる方法は、殺菌、殺
虫効果は期待できるものの、植物が病原菌や害虫等によ
り傷ついている場合には、その強力な酸化作用により、
かえって傷口の治癒を害してしまうという欠点があっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑み、前記従来技術の欠点を解消し、人体や環境
に対してやさしい植物の病害虫駆除方法、駆除用処理液
及び駆除装置を提供することをその目的とするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題の解
決を図るため、請求項1記載の発明においては、酸性イ
オン水にオゾンを混入・吸収させた処理液を散布して病
害虫を駆除することを特徴とし、請求項2記載の発明に
おいては、その駆除用処理液として、pH4〜6の酸性
イオン水に約0.05〜0.5mg/lの割合でオゾン
を混入・吸収させたものを用いたことを、また請求項3
記載の発明においては、その駆除装置として、電解装置
からの酸性イオン水の流出部と散布機構との中間にオゾ
ン混入機構を接続するという構成を採用したことを特徴
とする。
【0005】
【作用】この技術的手段の採用の結果、オゾンのもつ強
力な殺菌、殺虫作用を適度に作用させることにより、酸
性イオン水の殺菌、殺虫作用を補完するため、該酸性イ
オン水の酸性度をpH4〜6程度に低減できるので、そ
の酸性イオン状態の維持が大幅に容易になるとともに、
この酸性イオン水のイオン水としての傷口治癒促進作用
によりオゾンの植物の傷口の治癒に対する悪影響も殆ど
解消されるばかりでなく、イオン水の有する細胞の吸水
力向上作用及びオゾン水の有する細胞の保水力向上作用
により、植物の育成上の観点からも望ましい環境が得ら
れる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例に関して説明する。図
1は、本発明の一実施例の要部を示した概念図である。
図中、1は原水タンクで、地下水や水道水等の適宜の水
源から得られる水を原水として使用する。2は濾過手段
で、前記水源の種類に応じてバイオフィルタ等、適宜の
濾過手段を選定する。3は電解装置で、隔膜法を用いた
電解槽により酸性イオン水を連続的に生成して、pH4
〜6の範囲の酸性イオン水として流出するように構成さ
れている。4はオゾン混入装置で、本装置に対して流入
する酸性イオン水に対して0.05〜0.5mg/l程
度の割合でオゾンを混入し吸収させる機能をもったもの
が用いられる。このようにして得られたオゾンの混入・
吸収された酸性イオン水は、病害虫駆除用の処理液とし
て、貯溜手段5を介して散布機構6より対象の植物に散
布されることになる。
【0007】しかして、以上のように、本病害虫駆除用
処理液は、酸性イオン水にオゾンを混入・吸収させたも
のから構成されており、両者の有する作用が融和して、
植物の病害虫駆除用の処理液として極めて良好な機能を
奏する。すなわち、本処理液が対象である植物に散布さ
れると、まずオゾンの有する強力な殺菌、殺虫作用が数
十秒という短時間のうちに効果を奏するとともに、酸性
イオン水としての酸化力による殺菌、殺虫作用がさらに
その効果を増進、維持することになる。また、この場
合、酸性イオン水の治癒を促進する作用により、オゾン
による植物の傷口に対する自然治癒を妨げる現象は緩和
されて早期の治癒が可能となるとともに、イオン水によ
る細胞の吸水力の向上及びオゾンによる細胞の保水力の
向上が相俟って植物の活性化が促進されるという良好な
育成環境が得られる。さらに、オゾンとイオンの脱臭作
用等により周辺環境も改善されることになる。なお、前
記処理液は、風呂用水、加湿器の加湿用水、プールの浄
化用水、うがい用水等としても用いることができ、殺
菌、カビの除去、脱臭等に有効である。
【0008】
【発明の効果】本発明は、以上の構成に基いて次の効果
を得ることができる。 (1)酸性イオン水とオゾンとの相互作用による殺菌、
殺虫作用及び治癒促進作用により、良好な病害虫の駆除
効果が得られるとともに、イオン水として有する細胞の
吸水力の向上効果とオゾン水として有する細胞の保水力
の向上効果とが相俟って、良好な育成環境が得られる。 (2)しかも、酸性イオン水は、酸性度が低く、地上に
落ちれば電荷を失って短時間のうちに中性に戻るため、
人体や自然環境を害することはない。同様に、オゾンも
混入量が微量で、短時間のうちに分解して酸素として大
気中に放出されるので人体や自然環境を害することはな
い。 (3)また、酸性イオン水の酸性度を低減できたので、
その使用条件の維持が容易になり装置の規模を削減でき
るとともに、腐食性も緩和されるので装置のメンテナン
スも容易になる。同様に、オゾンの混入量も微量なの
で、酸性イオン水に対する混入・吸収状態の均一化が容
易なため、装置のコンパクト化が図れる。 (4)さらに、特にハウス栽培のように閉鎖した空間で
の病害虫駆除作業においては、従来の農薬散布のような
特別の防備用被服の着用から解放されるので、作業が大
幅にやり易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の要部を示した概念図であ
る。
【符号の説明】
1‥‥原水タンク 2‥‥濾過手段 3‥‥電解装置 4‥‥オゾン混入装置 5‥‥貯溜手段 6‥‥散布機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸性イオン水にオゾンを混入・吸収させ
    た処理液を散布して病害虫を駆除することを特徴とする
    植物の病害虫駆除方法。
  2. 【請求項2】 pH4〜6の酸性イオン水に約0.05
    〜0.5mg/lの割合でオゾンを混入・吸収させたこ
    とを特徴とする植物の病害虫駆除用処理液。
  3. 【請求項3】 電解装置からの酸性イオン水の流出部と
    散布機構との中間にオゾン混入装置を接続したことを特
    徴とする植物の病害虫駆除装置。
JP22196792A 1992-07-29 1992-07-29 植物の病害虫駆除方法及び装置 Pending JPH0648908A (ja)

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JP (1) JPH0648908A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0824863A (ja) * 1994-07-15 1996-01-30 Yoshida Dental Mfg Co Ltd 酸性水噴霧器
JP2008043889A (ja) * 2006-08-17 2008-02-28 Mitsubishi Electric Corp 水除菌装置およびこれを有する気化加湿機、除湿器並びにハンドドライヤー

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0824863A (ja) * 1994-07-15 1996-01-30 Yoshida Dental Mfg Co Ltd 酸性水噴霧器
JP2008043889A (ja) * 2006-08-17 2008-02-28 Mitsubishi Electric Corp 水除菌装置およびこれを有する気化加湿機、除湿器並びにハンドドライヤー

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