JPH0648338Y2 - 磁気エンコーダ - Google Patents
磁気エンコーダInfo
- Publication number
- JPH0648338Y2 JPH0648338Y2 JP1987018766U JP1876687U JPH0648338Y2 JP H0648338 Y2 JPH0648338 Y2 JP H0648338Y2 JP 1987018766 U JP1987018766 U JP 1987018766U JP 1876687 U JP1876687 U JP 1876687U JP H0648338 Y2 JPH0648338 Y2 JP H0648338Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic disk
- magnetic
- thermal expansion
- sensor
- expansion coefficient
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、表面に磁性層を持ち、モータシャフトに取り
付けられた磁気ディスクと、モータハウジングに取付け
られ、磁気ディスクの回転に応じた信号を送出するMRセ
ンサとを備えた磁気エンコーダの磁気ディスクに関す
る。
付けられた磁気ディスクと、モータハウジングに取付け
られ、磁気ディスクの回転に応じた信号を送出するMRセ
ンサとを備えた磁気エンコーダの磁気ディスクに関す
る。
第3図は磁気エンコーダの構成図である。
磁気エンコーダは、主として磁気ディスク1、MRセンサ
2、MRセンサ取付部3(モータハウジング4にボルトで
取付けられている)からなり、磁気ディスク1は表面に
磁性層を持ち、N・S極に着磁され表面上に漏れ磁界を
発生し、これによりMRセンサ2の抵抗値が磁界強度に対
応して変化し、磁気ディスク1の回転に見合ったほぼ正
弦波を出力し、これをコンパレータで処理し、エンコー
ダ信号としている。
2、MRセンサ取付部3(モータハウジング4にボルトで
取付けられている)からなり、磁気ディスク1は表面に
磁性層を持ち、N・S極に着磁され表面上に漏れ磁界を
発生し、これによりMRセンサ2の抵抗値が磁界強度に対
応して変化し、磁気ディスク1の回転に見合ったほぼ正
弦波を出力し、これをコンパレータで処理し、エンコー
ダ信号としている。
上述した従来の磁気エンコーダは、モータの発熱により
周囲の温度が上昇した場合、磁気ディスク1が熱膨張に
よりその外径が大きくなり、一方MRセンサ取付部3は、
モータハウジング4(材質:鉄)とMRセンサ取付部3の
熱膨張の差だけ矢印方向に移動し、磁気ディスク1とMR
センサ取付部3のスペーシング5の大きさが変化する。
このスペーシング5が大きくなると出力波形は小さくな
り、逆に小さくなると出力波形が歪み、パルスデューテ
ィ比の精度が低下するため、磁気ディスク1とMRセンサ
取付部3の材質は、同一のものを選ぶのが一般的である
が、機械の構成上どうしても出来ない場合がある。現
在、このような場合、経験・実験によって熱膨張を一致
させる工夫をしている。
周囲の温度が上昇した場合、磁気ディスク1が熱膨張に
よりその外径が大きくなり、一方MRセンサ取付部3は、
モータハウジング4(材質:鉄)とMRセンサ取付部3の
熱膨張の差だけ矢印方向に移動し、磁気ディスク1とMR
センサ取付部3のスペーシング5の大きさが変化する。
このスペーシング5が大きくなると出力波形は小さくな
り、逆に小さくなると出力波形が歪み、パルスデューテ
ィ比の精度が低下するため、磁気ディスク1とMRセンサ
取付部3の材質は、同一のものを選ぶのが一般的である
が、機械の構成上どうしても出来ない場合がある。現
在、このような場合、経験・実験によって熱膨張を一致
させる工夫をしている。
本考案の目的は、磁気ディスクとMRセンサの間のスペー
シングの変化が最小の、精度の良い磁気エンコーダを提
供することにある。
シングの変化が最小の、精度の良い磁気エンコーダを提
供することにある。
本考案の磁気エンコーダは、磁気ディスクが、外側をア
ルミ材とし、内側を鉄材とした2つのリングを焼きばめ
して構成され、磁気ディスクの等価的熱膨張係数が、MR
センサの取付部とモータハウジングのそれぞれの熱膨張
係数の差に等しくなるように磁気ディスクの焼きばめ径
が設定されている。
ルミ材とし、内側を鉄材とした2つのリングを焼きばめ
して構成され、磁気ディスクの等価的熱膨張係数が、MR
センサの取付部とモータハウジングのそれぞれの熱膨張
係数の差に等しくなるように磁気ディスクの焼きばめ径
が設定されている。
したがって、磁気ディスクとMRセンサ取付部のスペーシ
ングの温度による変化が最小の精度の良い磁気エンコー
ダが得られる。
ングの温度による変化が最小の精度の良い磁気エンコー
ダが得られる。
次に、本考案の実施例について図面を参照して説明す
る。
る。
第1図は本考案の一実施例の磁気エンコーダを構成する
磁気ディスクを示す図、第2図はリング6、7を示す図
である。
磁気ディスクを示す図、第2図はリング6、7を示す図
である。
第1図に示す磁気ディスクは、材質がA1の外側のリング
6と、材質がFeの内側のリング7の2つのりリングを焼
きばめして構成され、磁気ディスクの等価的熱膨張係数
αが、MRセンサ取付部3とモータハウジング4のそれぞ
れの熱膨張係数の差に等しくなるように磁気ディスクの
焼きばめ径r2が設定されている。この場合、磁気ディス
クの外径の変化はこれら2種類の材質のリング6、7の
熱膨張による径変化と、熱膨張の差による焼ばめしろの
変化による焼きばめ応力による変形との重ね合せとな
る。
6と、材質がFeの内側のリング7の2つのりリングを焼
きばめして構成され、磁気ディスクの等価的熱膨張係数
αが、MRセンサ取付部3とモータハウジング4のそれぞ
れの熱膨張係数の差に等しくなるように磁気ディスクの
焼きばめ径r2が設定されている。この場合、磁気ディス
クの外径の変化はこれら2種類の材質のリング6、7の
熱膨張による径変化と、熱膨張の差による焼ばめしろの
変化による焼きばめ応力による変形との重ね合せとな
る。
次に、等価的熱膨張係数αの決定方法について説明す
る。
る。
1)温度による膨張 A1リング6の内径変化Δraは Δra=θ・αa・r2 …(1) ただし、θ:温度変化 αa:A1の熱膨張係数 r2:A1リング6とFeリング7の焼きばめ径(半径) Feリング7の外径変化Δrfは Δrf=θ・αf・r2 …(2) ただし、αf:Feの熱膨張係数 2)圧力による変化 A1リング6の内圧による内径変化Δra′は ただし、P:内圧、ν:ボアソン比、 Ea:A1の縦弾性係数、 r3:A1リング6の外径(半径) Feリング7の外圧Pによる外径変化Δrf′は ここで、Δra−Δrf=Δra′+Δrf′より内圧Pを求め
る。式(1),(2),(3),(4)より 3)A1リング6の外径変化ΔrA″ Δra″=θ・αa・r3 …(6) 内圧Pによる外径変化Δra よってディスク全体の外径の変化量Δrは次のようにな
る。
る。式(1),(2),(3),(4)より 3)A1リング6の外径変化ΔrA″ Δra″=θ・αa・r3 …(6) 内圧Pによる外径変化Δra よってディスク全体の外径の変化量Δrは次のようにな
る。
Δr=Δra″−Δra …(8) 4)ディスク全体の等価的熱膨張係数α この等価的熱膨張係数αがMRセンサ取付部3とモータハ
ウジング4のそれぞれ熱膨張係数に等しくなるように
r1,r3,αa,αf,Ea,Efの値(r1,r3はモータ仕様により
決まる)を式(5)〜(9)に代入して焼きばめ径r2を
決める。
ウジング4のそれぞれ熱膨張係数に等しくなるように
r1,r3,αa,αf,Ea,Efの値(r1,r3はモータ仕様により
決まる)を式(5)〜(9)に代入して焼きばめ径r2を
決める。
以上説明したように本考案は、磁気ディスクを、外側を
アルミ材、内側を鉄材とした2つのリングの焼きばめに
よって構成し、磁気ディスクの等価的熱膨張係数が、MR
センサの取付部とモータハウジングのそれぞれの熱膨張
係数の差に等しくなるように、磁気ディスクの焼きばめ
径を設定することにより、磁気ディスクとMRセンサの間
のスペーシングの変化が最小の、精度の良い磁気エンコ
ーダを提供できる効果がある。
アルミ材、内側を鉄材とした2つのリングの焼きばめに
よって構成し、磁気ディスクの等価的熱膨張係数が、MR
センサの取付部とモータハウジングのそれぞれの熱膨張
係数の差に等しくなるように、磁気ディスクの焼きばめ
径を設定することにより、磁気ディスクとMRセンサの間
のスペーシングの変化が最小の、精度の良い磁気エンコ
ーダを提供できる効果がある。
第1図は本考案の一実施例の磁気エンコーダを構成する
磁気ディスクを示す図、第2図は第1図の磁気ディスク
を構成するA1リング6とFeリング7を示す図、第3図は
磁気エンコーダの概略図である。 1…磁気ディスク、2…MRセンサ、 3…MRセンサ取付部 4…モータハウジング、 5…スペーシング、6…A1リング、 7…Feリング。
磁気ディスクを示す図、第2図は第1図の磁気ディスク
を構成するA1リング6とFeリング7を示す図、第3図は
磁気エンコーダの概略図である。 1…磁気ディスク、2…MRセンサ、 3…MRセンサ取付部 4…モータハウジング、 5…スペーシング、6…A1リング、 7…Feリング。
Claims (1)
- 【請求項1】表面に磁性層を持ち、モータシャフトに取
り付けられた磁気ディスクと、モータハウジングに取付
けられ前記磁気ディスクの回転に応じた信号を送出する
MRセンサとを備えた磁気エンコーダにおいて、 前記磁気ディスクが、外側をアルミ材とし、内側を鉄材
とした2つのリングを焼きばめして構成され、前記磁気
ディスクの等価的熱膨張係数が、前記MRセンサの取付部
と前記モータハウジングのそれぞれの熱膨張係数の差に
等しくなるように、前記磁気ディスクの焼きばめ径が設
定されていることを特徴とする磁気エンコーダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987018766U JPH0648338Y2 (ja) | 1987-02-13 | 1987-02-13 | 磁気エンコーダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987018766U JPH0648338Y2 (ja) | 1987-02-13 | 1987-02-13 | 磁気エンコーダ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63128421U JPS63128421U (ja) | 1988-08-23 |
JPH0648338Y2 true JPH0648338Y2 (ja) | 1994-12-12 |
Family
ID=30812739
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987018766U Expired - Lifetime JPH0648338Y2 (ja) | 1987-02-13 | 1987-02-13 | 磁気エンコーダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0648338Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62276408A (ja) * | 1986-05-26 | 1987-12-01 | Hitachi Ltd | 磁気エンコ−ダ |
-
1987
- 1987-02-13 JP JP1987018766U patent/JPH0648338Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63128421U (ja) | 1988-08-23 |
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