JPH0648286Y2 - 油分離器 - Google Patents
油分離器Info
- Publication number
- JPH0648286Y2 JPH0648286Y2 JP2800489U JP2800489U JPH0648286Y2 JP H0648286 Y2 JPH0648286 Y2 JP H0648286Y2 JP 2800489 U JP2800489 U JP 2800489U JP 2800489 U JP2800489 U JP 2800489U JP H0648286 Y2 JPH0648286 Y2 JP H0648286Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- gas
- container
- discharge pipe
- separator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Filtering Materials (AREA)
- Separating Particles In Gases By Inertia (AREA)
- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は油を同伴したガス流から油を分離するための
油分離器に関するものであって、特にヘリウム冷凍機の
ガス圧縮機に付設される油分離器に係る。
油分離器に関するものであって、特にヘリウム冷凍機の
ガス圧縮機に付設される油分離器に係る。
［従来の技術とその課題］ ヘリウム冷凍機等に於いて、ガス圧縮機から吐出される
ヘリウムガスには、通常、圧縮機の潤滑油やその他の油
がミスト状乃至はベーパー状で同伴される。これらの油
分はヘリウム冷凍機の性能その他に悪影響を及ぼすの
で、これを回避するために、ヘリウムガス圧縮には油分
離器と吸着器を付設し、吐出ガスに同伴されるミスト状
の油を油分離器で、ベーパー状の油を吸着器で捕捉する
ことで、ヘリウムガスに同伴される油分をほぼ100％除
去する工夫が施されている。
ヘリウムガスには、通常、圧縮機の潤滑油やその他の油
がミスト状乃至はベーパー状で同伴される。これらの油
分はヘリウム冷凍機の性能その他に悪影響を及ぼすの
で、これを回避するために、ヘリウムガス圧縮には油分
離器と吸着器を付設し、吐出ガスに同伴されるミスト状
の油を油分離器で、ベーパー状の油を吸着器で捕捉する
ことで、ヘリウムガスに同伴される油分をほぼ100％除
去する工夫が施されている。
第２図は上記の目的で従来使用されている油分離器の典
型例を示したもので、この分離器は、中空容器の一端に
油同伴ガスの吸入管１を、対向端に油が分離されたガス
の排出管２をそれぞれ設け、容器内に前記のガス吸入管
１に連通するエリミネーター３を内設させ、エリミネー
ター３と前記のガス排出管２との間に、多孔板4,4′で
挟持されるガラスウールの圧縮充填層５を設け、容器底
部に油排出管６を設けた構造にある。
型例を示したもので、この分離器は、中空容器の一端に
油同伴ガスの吸入管１を、対向端に油が分離されたガス
の排出管２をそれぞれ設け、容器内に前記のガス吸入管
１に連通するエリミネーター３を内設させ、エリミネー
ター３と前記のガス排出管２との間に、多孔板4,4′で
挟持されるガラスウールの圧縮充填層５を設け、容器底
部に油排出管６を設けた構造にある。
第２図に示す油分離器は、ヘリウムガスの流量が定常状
態にあれば、ガスに同伴されるミスト状油の殆どを問題
なく除去することができる。しかしながら、ガス圧縮機
の起動時の如く、分離器に流入するガスの圧力乃至は流
量が急激に増大した場合には、ガラスウールの圧縮充填
層５の長さ（多孔板4,4′間の距離）を200mm程度として
も、下流側の多孔板４′に付着している油が飛散して、
ガス排出管２に流入してしまうことを完全には防止する
ことができない。このため、油分離器の下流側に設置さ
れる吸着器の寿命が著しく短くなる欠点があった。
態にあれば、ガスに同伴されるミスト状油の殆どを問題
なく除去することができる。しかしながら、ガス圧縮機
の起動時の如く、分離器に流入するガスの圧力乃至は流
量が急激に増大した場合には、ガラスウールの圧縮充填
層５の長さ（多孔板4,4′間の距離）を200mm程度として
も、下流側の多孔板４′に付着している油が飛散して、
ガス排出管２に流入してしまうことを完全には防止する
ことができない。このため、油分離器の下流側に設置さ
れる吸着器の寿命が著しく短くなる欠点があった。
［課題を解決するための手段］ 本考案は第２図の油分離器に於けるガラスウール圧縮充
填層５に代えて、ガラスウールペーパーの積層板を複数
枚間隔をおいて設置することによって、油分離器の性能
を向上させ、油分離器の小型化を可能ならしめることを
目的とする。
填層５に代えて、ガラスウールペーパーの積層板を複数
枚間隔をおいて設置することによって、油分離器の性能
を向上させ、油分離器の小型化を可能ならしめることを
目的とする。
すなわち、本考案に係る油分離器は、中空容器の一端に
油同伴ガスの吸入管を、対向端に油が分離されたガスの
排出管を設け、容器内に前記のガス吸入管と連通するエ
リミネーターを内設させ、該エリミネーターと前記のガ
ス排出管との間に、ガラスウールペーパーの積層板を、
ガスの流れ方向に対してほぼ直角に、且つその外周全て
が容器の内壁に接する状態で、複数枚間隔を置いて設置
し、容器底部に油排出管を設けたことを特徴とする。
油同伴ガスの吸入管を、対向端に油が分離されたガスの
排出管を設け、容器内に前記のガス吸入管と連通するエ
リミネーターを内設させ、該エリミネーターと前記のガ
ス排出管との間に、ガラスウールペーパーの積層板を、
ガスの流れ方向に対してほぼ直角に、且つその外周全て
が容器の内壁に接する状態で、複数枚間隔を置いて設置
し、容器底部に油排出管を設けたことを特徴とする。
本考案の一実施例は第１図に示される。この油分離器は
中空容器の一端に油同伴ガスの吸入管１を、対向端に油
が除去されたガスの排出管２を有し、容器底部にガスか
ら分離された油の排出管６を備えている。そして、容器
内には前記のガス吸入管１を連通するエリミネーター３
が内設される。エリミネーター３と前記のガス排出管２
との間の容器内空間には、ガラスウールペーパーの積層
板７が、ガスの流れ方向に対してほぼ直角に、且つ積層
板７の外周全てが容器内壁に接する状態で、複数枚間隔
をおいて設置される。この場合、複数枚の積層板７が設
置される領域の上流側及び下流側には、全周が容器の内
壁に接する多孔板４及び４′を設けることもできる。多
孔板4,4′にはパンチングメタル板を使用することがで
きる。下流側に設ける多孔板４′の中央部分は、ガス排
出管２への油の飛散を防ぐ目的で、穴なし構造とするこ
とが好ましい。符号８は容器底部に集まる油がガス排出
管２に飛散するのを防止するための、ガス透過性バッフ
ルである。
中空容器の一端に油同伴ガスの吸入管１を、対向端に油
が除去されたガスの排出管２を有し、容器底部にガスか
ら分離された油の排出管６を備えている。そして、容器
内には前記のガス吸入管１を連通するエリミネーター３
が内設される。エリミネーター３と前記のガス排出管２
との間の容器内空間には、ガラスウールペーパーの積層
板７が、ガスの流れ方向に対してほぼ直角に、且つ積層
板７の外周全てが容器内壁に接する状態で、複数枚間隔
をおいて設置される。この場合、複数枚の積層板７が設
置される領域の上流側及び下流側には、全周が容器の内
壁に接する多孔板４及び４′を設けることもできる。多
孔板4,4′にはパンチングメタル板を使用することがで
きる。下流側に設ける多孔板４′の中央部分は、ガス排
出管２への油の飛散を防ぐ目的で、穴なし構造とするこ
とが好ましい。符号８は容器底部に集まる油がガス排出
管２に飛散するのを防止するための、ガス透過性バッフ
ルである。
第３図は本考案で使用される積層板の一例を断面図で示
したものである。図示のものは複数枚のガラスウールペ
ーパー10を積層させ、これをパンチングメタル板11で挟
み、リベット12で締め付けた構造にある。一般に、積層
板の厚さは10mm程度が適当であり、これを約5mmの間隔
で４〜５枚分離器内に設置することで、第２図に示すよ
うな従来型油分離器以上の油分離性能が実現される。
したものである。図示のものは複数枚のガラスウールペ
ーパー10を積層させ、これをパンチングメタル板11で挟
み、リベット12で締め付けた構造にある。一般に、積層
板の厚さは10mm程度が適当であり、これを約5mmの間隔
で４〜５枚分離器内に設置することで、第２図に示すよ
うな従来型油分離器以上の油分離性能が実現される。
［作用］ 第１図に示す油分離器に於いて、吸入管１から流入した
油同伴ガスは、エリミネーター２での慣性衝突によって
油滴とガスに一次分離される。油滴は自重で流下して容
器底部に溜る。この一次分離でガス中の油のほぼ95％が
除去される。ガス中に残った微細な油ミストはガスと共
に多穴板４を通過し、複数枚の積層板７が設置された領
域に流入する。各積層板７では濾過繊維の表面及び内部
で、慣性衝突、直接遮断、さらにはブラウン運動による
拡散によって、油ミストは凝集成長して大きな油滴とな
り、積層板に沿って流下し、容器底部に溜る。容器底部
に溜った油は、排出管６から取り出される。
油同伴ガスは、エリミネーター２での慣性衝突によって
油滴とガスに一次分離される。油滴は自重で流下して容
器底部に溜る。この一次分離でガス中の油のほぼ95％が
除去される。ガス中に残った微細な油ミストはガスと共
に多穴板４を通過し、複数枚の積層板７が設置された領
域に流入する。各積層板７では濾過繊維の表面及び内部
で、慣性衝突、直接遮断、さらにはブラウン運動による
拡散によって、油ミストは凝集成長して大きな油滴とな
り、積層板に沿って流下し、容器底部に溜る。容器底部
に溜った油は、排出管６から取り出される。
積層板に付着した状態の油は、その表面張力や粘性等に
よってガスの流れ方向に飛散し難いものの、それでも一
部は下流側の積層板に飛散する。しかし、その飛散量は
積層板に付着する油の量が減少するにつれて減少する。
従って、４〜５枚の積層板７を分離器内に設置すること
によって、実質的に全てのミスト状油をガスから分離す
ることができる。油が分離されたガスは、下流側の多孔
板４′を経てガス排出管２から取り出される。
よってガスの流れ方向に飛散し難いものの、それでも一
部は下流側の積層板に飛散する。しかし、その飛散量は
積層板に付着する油の量が減少するにつれて減少する。
従って、４〜５枚の積層板７を分離器内に設置すること
によって、実質的に全てのミスト状油をガスから分離す
ることができる。油が分離されたガスは、下流側の多孔
板４′を経てガス排出管２から取り出される。
［考案の効果］ 本考案の油分離器によれば、流入ガスに圧力変動乃至は
流量変動が生じた場合でも、油ミストがガスに伴われて
分離器外に流出することがない。また、本発明の油分離
器では、厚さ約10mmの積層板を5mmの間隔で４〜５枚設
置することで、流入ガスに同伴されるミスト状油の実質
的全てを除去することができるが、第２図に示す従来型
の油分離器で、これと同様な効果を達成するためには、
ガラスウールの圧縮充填層のガスの流れ方向から見た長
さを、少なくとも200mm以上としなければならない。従
って、本考案によれば、油分離器の大きさを従来の約1/
2に小型化することができる。
流量変動が生じた場合でも、油ミストがガスに伴われて
分離器外に流出することがない。また、本発明の油分離
器では、厚さ約10mmの積層板を5mmの間隔で４〜５枚設
置することで、流入ガスに同伴されるミスト状油の実質
的全てを除去することができるが、第２図に示す従来型
の油分離器で、これと同様な効果を達成するためには、
ガラスウールの圧縮充填層のガスの流れ方向から見た長
さを、少なくとも200mm以上としなければならない。従
って、本考案によれば、油分離器の大きさを従来の約1/
2に小型化することができる。
第１図は本考案の一実施例を示す油分離器の断面図であ
る。第２図は従来型油分離器の断面図である。第３図は
本考案で使用される積層板の一例の断面図である。 1:油同伴ガス吸入管、2:ガス排出管、3:エリミネータ
ー、4,4′：多孔板、5:ガラスウール圧縮充填層、6:油
排出管、7:積層板、10:積層ガラスウールペーパー、11:
パンチングメタル板、12:リベット
る。第２図は従来型油分離器の断面図である。第３図は
本考案で使用される積層板の一例の断面図である。 1:油同伴ガス吸入管、2:ガス排出管、3:エリミネータ
ー、4,4′：多孔板、5:ガラスウール圧縮充填層、6:油
排出管、7:積層板、10:積層ガラスウールペーパー、11:
パンチングメタル板、12:リベット
Claims (1)
- 【請求項１】中空容器の一端に油同伴ガスの吸入管を、
対向端に油が分離されたガスの排出管を設け、容器内に
前記のガス吸入管と連通するエリミネーターを内設さ
せ、該エリミネーターと前記のガス排出管との間に、ガ
ラスウールペーパーの積層板を、ガスの流れ方向に対し
てほぼ直角に、且つその外周全てが容器の内壁に接する
状態で、複数枚間隔を置いて設置し、容器底部に油排出
管を設けたことを特徴とする油分離器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2800489U JPH0648286Y2 (ja) | 1989-03-10 | 1989-03-10 | 油分離器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2800489U JPH0648286Y2 (ja) | 1989-03-10 | 1989-03-10 | 油分離器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02120675U JPH02120675U (ja) | 1990-09-28 |
| JPH0648286Y2 true JPH0648286Y2 (ja) | 1994-12-12 |
Family
ID=31250998
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2800489U Expired - Lifetime JPH0648286Y2 (ja) | 1989-03-10 | 1989-03-10 | 油分離器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0648286Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8187370B2 (en) * | 2006-07-13 | 2012-05-29 | Shi-Apd Cryogenics, Inc. | Horizontal bulk oil separator |
| KR20160058097A (ko) * | 2013-08-02 | 2016-05-24 | 얼터너티브 퓨얼 컨테이너스 엘엘씨 | 차량 연료 가스 프리 필터 유닛 |
-
1989
- 1989-03-10 JP JP2800489U patent/JPH0648286Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02120675U (ja) | 1990-09-28 |
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