JPH0647Y2 - 掃除具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、柄の下端ホルダに掃除部材を装着する形式
の掃除具に関するものである。

〔従来の技術及びその課題〕

従来、ホルダに掃除部材を装着する形式の掃除具は、第
３図に示すように柄１の下端にホルダ２の片端から成る
上向き反転突片３を回転継手４を介して取付けた可動式
のものと、第４図に示すように柄１の下端にホルダ２の
片端から連なる上向き反転突片３を取付け金具５を介し
取付けた固定式のものとがある。

前者の可動式の場合は、回転継手による床面の掃除部材
の全面を瞬時に接触させることができる。即ち床面にな
じみやすい。

しかしながら、床面にホルダの先がまず接触し、次いで
上記ホルダの反転突片を有する末端側を接触させるの
で、二段モーションになる問題があった。

また、回転継手を介し柄にホルダを取付けてあるので、
振る方向によりホルダが揺れ動いて不確定になる問題が
あった。

後者の固定式の場合は、床面に掃除部材の全面を一度に
接触させることができず、ホルダの先端側或が末端側の
みが先行して接触するので、反転突片の弾性を有効に作
用させて床面に掃除部材の全面を接触させることができ
ない、即ちホルダの末端側が先行して接触したとき、先
端側が接触しない。

このため、接触時の衝撃が強くなると共に、掃除部材の
全面を有効に使用できない問題があった。

また、姿勢によって掃きにくい問題もあった。

そこで、この考案は床面に掃除部材の全面を良好に接触
させることができるようにした掃除具を提供することを
目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上記の目的を達成するために、この考案は柄と、この柄
の下端に片端側から連なるＳ形弾片の上位端を固定した
掃除部材のホルダとで構成したものである。

〔作用〕

床面にホルダの柄側末端側或は柄の反対側先端を先行さ
せて接触させた場合でも、弾片のＳ形屈曲による上位反
転屈曲部と下位反転屈曲部とによって極めて良好な弾力
性を得ることができ、ホルダに装着された掃除部材の全
面を早く接触させることができる。

〔実施例〕

以下、この考案に係る実施例を添付図面に基づいて説明
する。

図において、１１は柄で、この柄１１の下端には、掃除
部材（図示省略）を装着するホルダ１２の一端側がＳ形
の弾片１３を介し取付けられている。

上記の弾片１３は、図示の場合、合成樹脂製ホルダ１２
の一端部上面から連ねて上方に突出するよう設け、この
弾片１３の上位端を柄１１の下端に取付具１４を介し取
付けるようにしたが、上記以外の方法で取付けるように
してもよい。

上記のように掃除具を構成すると、床面１５にホルダ１
２の弾片１３側一端或は他端のいずれかが先行して接触
しても、弾片１３のＳ形上位反転屈曲部１３′と下位反
転屈曲部１３″とで上記弾片１３に得られる極めて良好
な弾力性により掃除部材の全面をスムースに接触させる
ことができる。

〔効果〕

以上のように、この考案に係る掃除具によれば、Ｓ形の
弾片により床面に掃除部材の全面をスムースに接触させ
るこができる。

このため、初期当接時に強い衝撃が発生する問題や、二
段モーションとなるような問題をなくすることができる
と共に、全面接触不良による拭きもれもない。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る掃除具の側面図、第２図は同上
の背面図、第３図及び第４図は従来品の側面図である。 １１……柄、 １２……ホルダ、 １３……弾片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】柄と、この柄の下端に片端側から連なるＳ
   形弾片の上位端を固定した掃除部材のホルダとから成る
   掃除具。