JPH0647987A

JPH0647987A - 記録装置

Info

Publication number: JPH0647987A
Application number: JP4220851A
Authority: JP
Inventors: Tsutomu Harada; 勉原田
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1992-07-28
Filing date: 1992-07-28
Publication date: 1994-02-22
Anticipated expiration: 2015-08-28
Also published as: JP3081068B2

Abstract

(57)【要約】【目的】着脱の必要がない防滴カバーを記録装置のペ
ーパーホルダに設ける。また、記録装置において、リリ
ースの際、サーマルラインヘッドを傾けることなくその
両端を均等にプラテンから離すようにする。【構成】ペーパーホルダが取付けられる記録装置にお
いて、ペーパーホルダにスライド可能にまたは回転可能
に取付けられた防滴カバーを設ける。また、紙送り用プ
ラテン、印字用サーマルラインヘッドおよびリリース機
構を有する記録装置において、リリースレバーと連動し
て回転可能でありかつリリース手段が設けられたリリー
スシャフトと、該リリースシャフトのリリース手段の部
分と当接する当接部分を軸受部から等距離に設けたサー
マルラインヘッドとを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、記録装置に関し、特
に、ペーパーホルダが装置本体に装着された記録装置、
またはサーマルヘッドと紙送り手段としてのプラテンを
有する記録装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】図１３は従来のこの種の記録装置の例と
してハンディーターミナルの外観を示す斜視図であり、
図１４はハンディーターミナルの本体にペーパーホルダ
を装着した状態を示す斜視図であり、図１５は、ペーパ
ーホルダにカバーを装着する状態を示す側面図である。
図１３〜図１５において、ハンディーターミナル１には
ペーパーホルダ２が装着されており、ペーパーホルダ２
内にはサーマルペーパー３が装填されている。

【０００３】このような形式のハンディーターミナルで
は、近頃、防滴構造のものが要求されてきており、キー
ボードや本体のケースについてはパッキンを付けた構造
になりつつある。しかし本体のプリンタ部については、
紙の排出口４があるため、防滴の際には別部材のカバー
５でその部分を覆う必要がある。

【０００４】また、従来のこの種の記録装置を別の観点
から見ると、図１６〜図１８に示すようなプリンタ部１
１が設けられている。特に図１６を参照すると、プリン
タ部１１では、印字されるサーマルペーパーは矢印で示
すようにプリンタ本体１２の底面に沿ってプラテン１５
の下側から入り、サーマルラインヘッド１３の下側に出
てくる。印字中、サーマルペーパーは紙送りモータ１４
によって搬送されるが、印字位置までサーマルペーパー
を送る場合や、印字後に取り出す際には、手でフィード
（送り）ノブ１７を回すことによってサーマルペーパー
を取り出すことができるように構成されている。しか
し、この場合、サーマルラインヘッド１３のプラテン１
５への押し付け力が強いためにフィードノブ１７の回転
が重いときには、リリースレバー１６によってサーマル
ラインヘッド１３をプラテン１５から引き離す必要があ
る。また、サーマルペーパーを位置合わせする場合に
も、同様にリリースレバー１６によってサーマルライン
ヘッド１３をプラテン１５から引き離す必要がある。

【０００５】次に、図１７と図１８を参照してリリース
レバー１６の動作を説明すると、リリースレバー１６に
は、その内側に凸部１６ａが設けられており、リリース
する際には、図１７に示す位置からリリースレバー１６
を反時計方向に回転して図１８に示す位置にもたらし、
サーマルラインヘッド１３の一端に設けられた凸部１３
ａを持ち上げる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、通常使用時と防滴使用時で専用カバーの着脱
が必要となり、またカバーを取り外している場合には、
カバーの保管場所について考慮しなければならないとい
う欠点があった。

【０００７】前述のように別の観点から見た従来例で
は、サーマルラインヘッドをリリースする際に、リリー
スレバーによってサーマルラインヘッドの一端のみを持
ち上げるため、他端に近い部分でえはリリースが不完全
となり、片当たり状態になるため、サーマルペーパーの
位置合わせが難しいという欠点があった。

【０００８】したがって、本発明の第１の目的は、着脱
の必要がない防滴カバーを持つ記録装置を提供すること
にある。

【０００９】本発明の第２の目的は、リリースの際、サ
ーマルラインヘッドを傾けることなくその両端を均等に
プラテンから離すように構成した記録装置を提供するこ
とにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】前述の第１の目的を達成
するために、本発明は、ペーパーホルダが取付けられる
記録装置において、ペーパーホルダにスライド可能にま
たは回転可能に取付けられた防滴カバーを有することを
特徴とする記録装置を採用するものである。

【００１１】また、第２の目的を達成するために、本発
明は、紙送り用プラテン、印字用サーマルラインヘッド
およびリリース機構を有する記録装置において、リリー
スレバーと連動して回転可能でありかつリリース手段が
設けられたリリースシャフトと、該リリースシャフトの
リリース手段の部分と当接する当接部分を軸受部から等
距離に設けたサーマルラインヘッドとを有することを特
徴とする記録装置を採用するものである。

【００１２】

【実施例】次に、図面を参照して本発明の好ましい実施
例を説明する。図１、図２は、本発明の第１実施例を説
明するためのものであり、図中、図１３〜図１５と同一
部分には同一符号が付けてある。図１は通常使用時の防
滴カバーが取付けられたペーパーホルダを示す側面図で
あり、図２は防滴使用時の防滴カバーが取付けられたペ
ーパーホルダを示す側面図である。

【００１３】この実施例では、ペーパーホルダ６の上ケ
ースの中間に防滴カバー６ａがスライド可能に取付けら
れている。図１に示すように、通常使用時には、防滴カ
バー６ａはペーパーホルダ６の上ケースに配置されてお
り、印字された紙は防滴カバー６ａの手前側、即ち防滴
カバーの外部に排出される。

【００１４】図２に示すように、防滴使用時には、防滴
カバー６ａは矢印で示すようにスライドされて紙の排出
口４を覆うように配置され、印字された紙は防滴カバー
６ａの内側へと排出される。これにより、プリンタの紙
排出口４への直接的な水滴の侵入が防げることになる。

【００１５】図３は防滴カバーの第２実施例を示す側面
図である。図３に示すように、この実施例では、防滴カ
バー７ａがペーパーホルダ７の上ケースの上部に回転可
能に取付けられている。この防滴カバー７ａは、通常使
用時には、印字後に排出されたサーマルペーパーの受け
となり、印字された文字が見やすくなる効果があり、防
滴使用時には矢印で示すように紙排出口側に回転させ
て、プリンタへの水滴の侵入を防ぐものである。

【００１６】図４は防滴カバーの第３実施例を示す側面
図である。図４に示すように、この実施例では、防滴カ
バー８ａがペーパーホルダ８の上ケースの上部にスライ
ド可能に取付けられており、この防滴カバー８ａは、通
常使用時には実施例２と同様にサーマルペーパーの受け
となり、防滴使用時には矢印で示すようにスライドして
紙排出口を覆うようにされる。

【００１７】図５は防滴カバーの第４実施例を示す側面
図である。図５に示すように、この実施例では、防滴カ
バー９ａはペーパーホルダ９の中心に回転可能に取付け
らており、この防滴カバー９ａは、通常使用時には、記
録装置をテーブル等の支持体上において使用する場合
に、或る角度で設けられた脚で記録装置を支持する機能
を兼ねるものであり、また防滴使用時には、矢印で示す
ように回転させられ、紙排出口を覆うものである。

【００１８】次に、図６〜図８を参照して、リリース機
構に関連する実施例を説明する。図６〜図８はリリース
機構の第１実施例を説明するためのものであり、図６
は、その斜視図を示し、図７、図８は、リリースレバー
の動作を説明するための側面図であり、図７はリリース
前の状態を示し、図８はリリース後の状態を示す。な
お、図中、図１６〜図１８と同一部分には同一の符号を
付けてある。

【００１９】この実施例では、リリースレバー２２を動
作させると、このリリースレバー２２と連動してリリー
スギヤ２１とリリースシャフト２０が回転し、リリース
シャフト１０によってサーマルラインヘッド１９がプラ
テン１５からリリースされるように構成されている。

【００２０】リリースレバー２２とリリースギヤ２１に
は、それぞれギヤ部２２ａと２１ａが設けられており、
これらのギヤ部２２ａと２１ａは互いに係合している。
したがって、リリースレバー２２を回転させると、リリ
ースギヤ２１は、そのリリースシャフト２０を中心に回
転する。そして、リリースシャフト２０は、図７、図８
に示すように、断面がＤ形状である。一方、サーマルラ
インヘッド１９の外側中央部にはほぼＬ形状の当接部材
１９ａが取付けられており、この当接部材１９ａがＤ形
状のリリースシャフト２０の上側でリリースシャフト２
０に当接するようになっている。図７に示す状態からリ
リースレバー２２を回転させると、リリースギヤ２１が
回転し、その中心にあるリリースシャフト２０も回転し
て図８に示す状態になる。このため、最初Ｄ形状のリリ
ースシャフト２０の平面部に当接していた当接部材１９
ａはＤ形状のリリースシャフト２０の円弧部に当接する
ようになり、この結果、当接部材１９ａが持ち上げら
れ、したがって、サーマルラインヘッド１９がプラテン
１５から平行にリリースされることになる。

【００２１】図９、図１０はリリース機構の第２実施例
を示すものであり、図９は、第２実施例におけるリリー
スシャフトを示す斜視図であり、図１０は、第２実施例
を説明するための側面図である。この実施例では、リリ
ースシャフト２３は、図９に示すように、矩形断面の部
材で構成されており、その中央部に凸部２３ａが設けら
れている。図１０に示すように、リリースの際、リリー
スレバー２２を回転させると、リリースギヤ２１を介し
てリリースシャフト２３が回転され、リリースシャフト
２３に設けられた凸部２３ａが当接部材１９ａを持ち上
げてサーマルラインヘッド１９をプラテン１５からリリ
ースさせる。

【００２２】図１１、図１２はリリース機構の第３実施
例を示すものであり、図１１は、第３実施例のリリース
機構を示す斜視図であり、図１２は第３実施例のリリー
スシャフトを示す斜視図である。この実施例では、図１
１に示すように、当接部材２４ａがサーマルラインヘッ
ド１９の両端から等距離に設けられている。リリースシ
ャフトは、実施例１と同様に、Ｄ形状断面を有してもよ
く、または、図１２に示すように、矩形断面の部材で構
成し、当接部材に対応した位置に凸部２５ａが設けられ
たものでもよい。

【００２３】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ペーパーホルダの上ケースにスライド可能にまたは回転
可能に防滴カバーを設けることにより、防滴使用時に別
部品のカバーを取付けるという面倒がなく、あわせて防
滴カバーを小さくすることができるため部品コストを下
げる効果がある。

【００２４】また、本発明によれば、リリースレバーと
連動したＤ形状断面あるいは矩形断面のリリースシャフ
トと該リリースシャフトに当接するサーマルラインヘッ
ドの当接部材をサーマルラインヘッドの両端から等距離
または中央に設けることにより、サーマルラインヘッド
をプラテンから平行にリリースすることが可能となり、
サーマルペーパーの位置合わせ等を容易に行える効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、通常使用時の防滴カバーが取付けられ
たペーパーホルダを示す側面図である。

【図２】図２は防滴使用時の防滴カバーが取付けられた
ペーパーホルダを示す側面図である。

【図３】図３は、防滴カバーの第２実施例を示す側面図
である。

【図４】図４は、防滴カバーの第３実施例を示す側面図
である。

【図５】図５は、防滴カバーの第４実施例を示す側面図
である。

【図６】図６は、リリース機構の第１実施例の斜視図を
示す。

【図７】図７は、第１実施例におけるリリース前の状態
を示す。

【図８】図８は、第１実施例におけるリリース後の状態
を示す。

【図９】図９は、リリース機構の第２実施例におけるリ
リースシャフトを示す斜視図である。

【図１０】図１０は、第２実施例を説明するための側面
図である。

【図１１】図１１は、第３実施例のリリース機構を示す
斜視図である。

【図１２】図１２は、第３実施例のリリースシャフトを
示す斜視図である。

【図１３】図１３は、従来例のハンディーターミナル全
体の斜視図である。

【図１４】図１４は、ペーパーホルダが取付けられた従
来例のハンディーターミナルの斜視図である。

【図１５】図１５は、従来例の防滴カバーの装着状態を
示す側面図である。

【図１６】図１６は、従来例のプリンタ部のリリース機
構の斜視図である。

【図１７】図１７は、従来例のプリンタ部のリリース機
構の側面図である。

【図１８】図１８は、従来例のプリンタ部のリリース機
構の側面図である。

【符号の説明】

１ハンディーターミナル２ペーパーホルダ３サーマルペーパー４紙排出口５防滴カバー６ペーパーホルダの上ケース６ａ防滴カバー７ペーパーホルダの上ケース７ａ防滴カバー８ペーパーホルダの上ケース８ａ防滴カバー９ペーパーホルダ９ａ防滴カバー１１プリンタ１２装置本体１３サーマルラインヘッド１４紙送りモータ１５プラテン１６リリースレバー１７フィードノブ１９サーマルラインヘッド２０リリースシャフト２１リリースギヤ２２リリースレバー２３リリースシャフト

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ペーパーホルダが取付けられる記録装置
において、ペーパーホルダにスライド可能にまたは回転
可能に取付けられた防滴カバーを有することを特徴とす
る記録装置。
【請求項２】請求項１記載の記録装置において、前記
防滴カバーは前記ペーパーホルダの上ケースの中間に取
付けられたスライド可能な防滴カバーであることを特徴
とする記録装置。
【請求項３】請求項１記載の記録装置において、前記
防滴カバーは前記ペーパーホルダの上ケースの上部に回
転可能に取付けられた防滴カバーであることを特徴とす
る記録装置。
【請求項４】請求項１記載の記録装置において、前記
防滴カバーは前記ペーパーホルダの上ケースの上部にス
ライド可能に取付けられた防滴カバーであることを特徴
とする記録装置。
【請求項５】請求項１記載の記録装置において、前記
防滴カバーは前記ペーパーホルダの中心に回転可能に取
付けられておりかつ脚を一端に有する防滴カバーである
ことを特徴とする記録装置。
【請求項６】紙送り用プラテン、印字用サーマルライ
ンヘッドおよびリリース機構を有する記録装置におい
て、リリースレバーと連動して回転可能でありかつリリ
ース手段が設けられたリリースシャフトと、該リリース
シャフトのリリース手段の部分と当接する当接部分を軸
受部から等距離に設けたサーマルラインヘッドとを有す
ることを特徴とする記録装置。
【請求項７】請求項６記載の記録装置において、前記
リリース手段はリリースシャフトをＤ形状断面に形成す
ることによって得られることを特徴とする記録装置。
【請求項８】請求項７記載の記録装置において、前記
リリース手段はリリースシャフトの中央部に矩形断面を
形成することによって得られることを特徴とする記録装
置。
【請求項９】請求項７記載の記録装置において、前記
リリースシャフトは全体が矩形断面に形成されかつその
中央部に凸部が形成されることを特徴とする記録装置。
【請求項１０】請求項６記載の記録装置において、前
記リリース手段はリリースシャフトの軸受部から等距離
の部分に矩形断面を形成することによって得られること
を特徴とする記録装置。
【請求項１１】請求項１０記載の記録装置において、
前記リリースシャフトは全体が矩形断面に形成されかつ
リリースシャフトの軸受部から等距離の部分に凸部が形
成されることを特徴とする記録装置。
【請求項１２】請求項６記載の記録装置において、前
記当接部分はサーマルラインヘッドの上部に設けられか
つ前記リリースシャフトにほぼ上部から当接するように
ほぼＬ形状部材から成ることを特徴とする記録装置。
【請求項１３】請求項１２記載の記録装置において、
前記当接部材はサーマルラインヘッドの中央部に設けら
れることを特徴とする記録装置。
【請求項１４】請求項１２記載の記録装置において、
前記当接部材はサーマルラインヘッドの両端から等距離
の部分に設けられることを特徴とする記録装置。