JPH0647816A - 熱可塑性樹脂の射出成形による加硫ゴムへの接合法 - Google Patents
熱可塑性樹脂の射出成形による加硫ゴムへの接合法Info
- Publication number
- JPH0647816A JPH0647816A JP4224949A JP22494992A JPH0647816A JP H0647816 A JPH0647816 A JP H0647816A JP 4224949 A JP4224949 A JP 4224949A JP 22494992 A JP22494992 A JP 22494992A JP H0647816 A JPH0647816 A JP H0647816A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thermoplastic resin
- vulcanized rubber
- injection molding
- resin powder
- joining
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C66/00—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
- B29C66/70—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
- B29C66/71—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined
Abstract
(57)【要約】
【目的】 熱可塑性樹脂の射出成形による加硫ゴムへの
接合法を提供する。 【構成】 熱可塑性樹脂の射出成形による加硫ゴムへの
接合に当たって、予め被着体である加硫ゴムの熱可塑性
樹脂との接合面に５０ミクロン以下の熱可塑性樹脂粉体
を付着させておくか、接着剤等の溶液に３００ミクロン
以下の熱可塑性樹脂粉体を懸濁させた混合液を塗布した
後、乾燥させ、接着剤と熱可塑性樹脂粉体との混合物を
付着させておく。
接合法を提供する。 【構成】 熱可塑性樹脂の射出成形による加硫ゴムへの
接合に当たって、予め被着体である加硫ゴムの熱可塑性
樹脂との接合面に５０ミクロン以下の熱可塑性樹脂粉体
を付着させておくか、接着剤等の溶液に３００ミクロン
以下の熱可塑性樹脂粉体を懸濁させた混合液を塗布した
後、乾燥させ、接着剤と熱可塑性樹脂粉体との混合物を
付着させておく。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性樹脂の射出成
形による加硫ゴムへの接合法に関するものである。
形による加硫ゴムへの接合法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、熱可塑性樹脂の射出成形による加
硫ゴム（例えばＥＰＤＭ加硫ゴム）への接合に当たって
は、材料の組合わせによって、ブラスト処理か、接着剤
塗布等の表面処理を施すことによって可能であるものも
あった。例えば、オレフィン系樹脂は射出成形によって
ＥＰＤＭ加硫ゴムと接着剤等を使用することなく接合可
能である。
硫ゴム（例えばＥＰＤＭ加硫ゴム）への接合に当たって
は、材料の組合わせによって、ブラスト処理か、接着剤
塗布等の表面処理を施すことによって可能であるものも
あった。例えば、オレフィン系樹脂は射出成形によって
ＥＰＤＭ加硫ゴムと接着剤等を使用することなく接合可
能である。
【０００３】しかしながら、上記従来の方法によっても
接合困難な組合わせもあって、その接合困難な組合わせ
に対しても可能な接合方法が求められている。
接合困難な組合わせもあって、その接合困難な組合わせ
に対しても可能な接合方法が求められている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、上記従来の方法によっても接合が困難な組合わせ
があって、それに対する接合方法が求められていること
である。
点は、上記従来の方法によっても接合が困難な組合わせ
があって、それに対する接合方法が求められていること
である。
【０００５】
【課題を解決するための手段】第１の発明は、熱可塑性
樹脂の射出成形による加硫ゴムへの接合に当たって、予
め被着体である加硫ゴムの熱可塑性樹脂との接合面に熱
可塑性樹脂粉体を付着させておくことを特徴とするもの
である。
樹脂の射出成形による加硫ゴムへの接合に当たって、予
め被着体である加硫ゴムの熱可塑性樹脂との接合面に熱
可塑性樹脂粉体を付着させておくことを特徴とするもの
である。
【０００６】第２の発明は、第１の発明の構成の熱可塑
性樹脂粉体に代わって、接着剤等の溶液に熱可塑性樹脂
粉体を懸濁させた混合液を塗布した後、乾燥させ、接着
剤と熱可塑性樹脂粉体との混合物を付着させておくこと
を特徴とするものである。
性樹脂粉体に代わって、接着剤等の溶液に熱可塑性樹脂
粉体を懸濁させた混合液を塗布した後、乾燥させ、接着
剤と熱可塑性樹脂粉体との混合物を付着させておくこと
を特徴とするものである。
【０００７】
【作用】第１の発明においては、被着体である加硫ゴム
と射出成形する熱可塑性樹脂双方に接着力の得られる、
若しくは接着力が得られる様に数種をブレンドした熱可
塑性樹脂粉体を予め接合面に付着させておき、接合する
熱可塑性樹脂を射出成形する。
と射出成形する熱可塑性樹脂双方に接着力の得られる、
若しくは接着力が得られる様に数種をブレンドした熱可
塑性樹脂粉体を予め接合面に付着させておき、接合する
熱可塑性樹脂を射出成形する。
【０００８】射出成形のプロセスでは、加熱可塑化され
た接合する熱可塑性樹脂が射出され、熱可塑性樹脂粉体
を付着させた接合面に到達し、熱可塑性樹脂粉体を溶融
させ、全体が金型内で圧力がかかった状態で冷却硬化す
る。このことによって被着体である加硫ゴムと接合する
熱可塑性樹脂は強固に接合される。
た接合する熱可塑性樹脂が射出され、熱可塑性樹脂粉体
を付着させた接合面に到達し、熱可塑性樹脂粉体を溶融
させ、全体が金型内で圧力がかかった状態で冷却硬化す
る。このことによって被着体である加硫ゴムと接合する
熱可塑性樹脂は強固に接合される。
【０００９】第２の発明においては、被着体である加硫
ゴムに対して接着力の得られる接着剤等の溶液と接合す
る熱可塑性樹脂と相溶性の高い熱可塑性樹脂粉体を混合
品もしくは、逆に、被着体である加硫ゴムと接触・溶融
・硬化させることによって接着力が得られる熱可塑性樹
脂粉体と、接合する熱可塑性樹脂に対して接着力が得ら
れる接着剤等の溶液の混合品を懸濁させた状態で予め接
合面に塗布・乾燥させておき、接合する熱可塑性樹脂を
射出成形する。このことによって第１の発明と同様のプ
ロセスで両者は強固に接合される。
ゴムに対して接着力の得られる接着剤等の溶液と接合す
る熱可塑性樹脂と相溶性の高い熱可塑性樹脂粉体を混合
品もしくは、逆に、被着体である加硫ゴムと接触・溶融
・硬化させることによって接着力が得られる熱可塑性樹
脂粉体と、接合する熱可塑性樹脂に対して接着力が得ら
れる接着剤等の溶液の混合品を懸濁させた状態で予め接
合面に塗布・乾燥させておき、接合する熱可塑性樹脂を
射出成形する。このことによって第１の発明と同様のプ
ロセスで両者は強固に接合される。
【００１０】また、接着後、加熱処理することによって
接着力はより強固になる。
接着力はより強固になる。
【００１１】
【実施例】実施例について説明すると、第１の発明は、
熱可塑性樹脂の射出成形による加硫ゴムへの接合に当た
って、予め被着体である加硫ゴムの熱可塑性樹脂との接
合面に５０ミクロン以下（好ましくは２０ミクロン以
下）の熱可塑性樹脂粉体を付着させると言う表面処理を
行うのに対して、第２の発明は、接着剤等の溶液に３０
０ミクロン以下の熱可塑性樹脂粉体を懸濁させた混合液
を塗布した後、乾燥させ、接着剤と熱可塑性樹脂粉体と
の混合物を付着させておくと言う表面処理を行うもので
ある。
熱可塑性樹脂の射出成形による加硫ゴムへの接合に当た
って、予め被着体である加硫ゴムの熱可塑性樹脂との接
合面に５０ミクロン以下（好ましくは２０ミクロン以
下）の熱可塑性樹脂粉体を付着させると言う表面処理を
行うのに対して、第２の発明は、接着剤等の溶液に３０
０ミクロン以下の熱可塑性樹脂粉体を懸濁させた混合液
を塗布した後、乾燥させ、接着剤と熱可塑性樹脂粉体と
の混合物を付着させておくと言う表面処理を行うもので
ある。
【００１２】具体例の接合面に対する垂直方向の引張り
強度は、表１，２，３の通りで、被着体はＥＰＤＭ加硫
ゴム、接合する熱可塑性樹脂は、ポリエステル系エラス
トマー（東洋紡製 商品名 ペルプレン）を表１に、オ
レフィン系エラストマー（日本モンサント製 商品名
サントプレン）を表２に、ポリスチレン系エラストマー
（旭化成製 商品名 タフテックＫ−２１７１）を表３
に使用し、比較した。尚、ＰＰパウダーとしては、日本
化成製ＰＰ４７００ＪＰパウダーを、ＰＥパウダーとし
て三井石油化学製 ミラソン４０１を使用した。
強度は、表１，２，３の通りで、被着体はＥＰＤＭ加硫
ゴム、接合する熱可塑性樹脂は、ポリエステル系エラス
トマー（東洋紡製 商品名 ペルプレン）を表１に、オ
レフィン系エラストマー（日本モンサント製 商品名
サントプレン）を表２に、ポリスチレン系エラストマー
（旭化成製 商品名 タフテックＫ−２１７１）を表３
に使用し、比較した。尚、ＰＰパウダーとしては、日本
化成製ＰＰ４７００ＪＰパウダーを、ＰＥパウダーとし
て三井石油化学製 ミラソン４０１を使用した。
【００１３】
【表１】
【００１４】（注）粉体同志の混合比は１：１（重量
比） 粉体とプライマー溶液の混合比は３：１０（重量比） 使用した材料等 PP樹脂粉体…三菱化成製 商品名 三菱ホ゜リフ゜ロ4700JP
(約15μm)ホ゜リエステル 系樹脂粉体…東京インキ製 商品名 トーインサーモタックG2
50(約60μm)フ゜ライマー PP-2…サンスター技研製 商品名 ヘ゜ンキ゛ンフ゜ライマーPP-2 被着体であるＥＰＤＭ加硫品は本発明による表面処理の
前処理として４００番のサンドペパーによるブラスト処
理を行なった。装着強度は接着後、約２４時間経過後、
熱老化後の接着強度は、８０℃ ２４０時間の熱処理後、常温での測定値。
比） 粉体とプライマー溶液の混合比は３：１０（重量比） 使用した材料等 PP樹脂粉体…三菱化成製 商品名 三菱ホ゜リフ゜ロ4700JP
(約15μm)ホ゜リエステル 系樹脂粉体…東京インキ製 商品名 トーインサーモタックG2
50(約60μm)フ゜ライマー PP-2…サンスター技研製 商品名 ヘ゜ンキ゛ンフ゜ライマーPP-2 被着体であるＥＰＤＭ加硫品は本発明による表面処理の
前処理として４００番のサンドペパーによるブラスト処
理を行なった。装着強度は接着後、約２４時間経過後、
熱老化後の接着強度は、８０℃ ２４０時間の熱処理後、常温での測定値。
【００１５】
【表２】
【００１６】（注）ＰＥ樹脂粉体…東京インキ製 商品
名 トーインサーモタックＧ１０５０Ｓ−Ｐ（約４０μ
ｍ）
名 トーインサーモタックＧ１０５０Ｓ−Ｐ（約４０μ
ｍ）
【００１７】
【表３】
【００１８】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されるため、
射出成形によって、加熱可塑化された樹脂が接合面に到
達し、その熱によって被着体に付着した熱可塑性樹脂粉
体が溶融し、その後、射出された樹脂と共に冷却硬化す
るため、被着体と射出された熱可塑性樹脂とが強固に接
合される。このことから、加硫ゴムと熱可塑性樹脂の複
合化が可能となり、従来、ゴム同志の加硫接着を行って
いた製品の樹脂代替化にともなう成形サイクルの短縮、
バリなし化等によるコストダウン、及び高機能化が可能
となる。
射出成形によって、加熱可塑化された樹脂が接合面に到
達し、その熱によって被着体に付着した熱可塑性樹脂粉
体が溶融し、その後、射出された樹脂と共に冷却硬化す
るため、被着体と射出された熱可塑性樹脂とが強固に接
合される。このことから、加硫ゴムと熱可塑性樹脂の複
合化が可能となり、従来、ゴム同志の加硫接着を行って
いた製品の樹脂代替化にともなう成形サイクルの短縮、
バリなし化等によるコストダウン、及び高機能化が可能
となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ２９Ｋ 105:24
Claims (2)
- 【請求項１】 熱可塑性樹脂の射出成形による加硫ゴム
への接合に当たって、予め被着体である加硫ゴムの熱可
塑性樹脂との接合面に熱可塑性樹脂粉体を付着させてお
くことを特徴とする熱可塑性樹脂の射出成形による加硫
ゴムへの接合法。 - 【請求項２】 熱可塑性樹脂の射出成形による加硫ゴム
への接合に当たって、予め接着剤等の溶液に熱可塑性樹
脂粉体を懸濁させた混合液を塗布した後、乾燥させ、接
着剤と熱可塑性樹脂粉体との混合物を付着させておくこ
とを特徴とする熱可塑性樹脂の射出成形による加硫ゴム
への接合法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4224949A JPH0647816A (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | 熱可塑性樹脂の射出成形による加硫ゴムへの接合法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4224949A JPH0647816A (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | 熱可塑性樹脂の射出成形による加硫ゴムへの接合法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0647816A true JPH0647816A (ja) | 1994-02-22 |
Family
ID=16821721
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4224949A Pending JPH0647816A (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | 熱可塑性樹脂の射出成形による加硫ゴムへの接合法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0647816A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6777498B2 (en) | 2001-08-31 | 2004-08-17 | Mitsui Chemicals, Inc. | Olefin thermoplastic elastomer, process for producing the same and use thereof |
| WO2008133083A1 (ja) | 2007-04-25 | 2008-11-06 | Mitsui Chemicals, Inc. | 熱可塑性エラストマー組成物の製造方法および成形体 |
| WO2008152933A1 (ja) | 2007-06-14 | 2008-12-18 | Mitsui Chemicals, Inc. | 熱可塑性エラストマー組成物 |
| US10118342B2 (en) * | 2013-04-03 | 2018-11-06 | Arianegroup Sas | Welded structural joint between a high-performance thermoplastic matrix composite material and an elastomer by powder functionalization |
-
1992
- 1992-07-31 JP JP4224949A patent/JPH0647816A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6777498B2 (en) | 2001-08-31 | 2004-08-17 | Mitsui Chemicals, Inc. | Olefin thermoplastic elastomer, process for producing the same and use thereof |
| WO2008133083A1 (ja) | 2007-04-25 | 2008-11-06 | Mitsui Chemicals, Inc. | 熱可塑性エラストマー組成物の製造方法および成形体 |
| WO2008152933A1 (ja) | 2007-06-14 | 2008-12-18 | Mitsui Chemicals, Inc. | 熱可塑性エラストマー組成物 |
| US8063146B2 (en) | 2007-06-14 | 2011-11-22 | Mitsui Chemicals, Inc. | Thermoplastic elastomer composition |
| US10118342B2 (en) * | 2013-04-03 | 2018-11-06 | Arianegroup Sas | Welded structural joint between a high-performance thermoplastic matrix composite material and an elastomer by powder functionalization |
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