JPH06477Y2 - 繊維装飾品 - Google Patents

繊維装飾品

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JPH06477Y2
JPH06477Y2 JP1987095711U JP9571187U JPH06477Y2 JP H06477 Y2 JPH06477 Y2 JP H06477Y2 JP 1987095711 U JP1987095711 U JP 1987095711U JP 9571187 U JP9571187 U JP 9571187U JP H06477 Y2 JPH06477 Y2 JP H06477Y2
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woven fabric
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茂生 大庭
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茂生 大庭
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、織物を用いて構成された繊維装飾品に関し、
例えば壁面装飾品や垂幕などに用いられる繊維装飾品の
改良に関する。
〔従来の技術及び考案が解決しようとする問題点〕
我が国では、和服の生地や帯等の材料として種々の織物
が製造され用いられている。織物は、さまざまな繊維の
経糸および緯糸を交錯させて構成されるものであるた
め、独特の風合や味を出すことができる。従って、織物
を利用して、壁面装飾品や巨大な幕を作ることができれ
ば、非常に美しいものを得ることができる。
しかしながら、織物の幅は、それぞれの用途に応じて慣
習上定められている。たとえば、和服生地用のものは、
小幅ものと呼ばれており、約36cmの幅を有する。ま
た、帯地では、一重のもので約30cm、丸帯で約68〜
69cmが標準的な幅である。従って、織物を用いて大き
な壁面装飾品を作ろうとしても、専用の織機を新たに用
意しなければならず、極めて困難である。
もっとも、輸出向きでは、上記の数字の2〜3倍の幅の
ものが生産されているが、これとて、せいぜい2m程度
以下の幅を有するものでしかない。
また、たとえより広い幅の織物地があったとしても、任
意の幅および長さを有するものを得ることは難しい。従
って、設置箇所の大きさおよび形状に応じた繊維装飾品
を織物を用いて構成することは極めて困難であり、現実
には不可能であった。
よって、本考案の目的は、従来、織物では実現すること
のできなかった任意の大きさおよび形状の設置場所にも
備え付けることが可能な繊維装飾品を提供することにあ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案の繊維装飾品は、一つの絵柄を構成するために集
合されることが予定されており、かつ所定の大きさを有
する複数枚の単位織物のそれぞれを、保持部材に保持・
固定してなる複数の単位装飾体を有し、前記各単位装飾
体において、保持部材の装飾面となる一方表面側から該
保持部材の側面上に至るように前記単位織物が延ばされ
おり、かつ前記複数の単位装飾体の前記一方表面側に露
出されている単位織物部分が連続的に連ねられることに
より一つの絵柄を構成するように、前記複数枚の単位装
飾体が、前記保持部材の側面上に至っている単位織物部
分同士を接触させるように集合されている、繊維装飾品
である。
さらに、単位織物を、経糸または緯糸の少なくとも一方
が撚糸で構成されているもので構成すれば、織物地の地
模様を見えにくくすることができ、より装飾効果に優れ
た繊維装飾品とすることができる。
〔作用〕
本考案では、上記複数の単位装飾体を集合することによ
り一つの絵柄が表現される。しかも、各単位織物として
は、従来の織機で得られる幅の織物を用いることができ
る。従って、従来から用いられてきた織物で得られる幅
の織物により巨大な壁面装飾品や垂れ幕等を構成するこ
とができる。
さらに、保持部材の装飾面となる一方表面側に露出され
ている単位織物部分が連続的に連ねられるように複数の
単位装飾体が、保持部材の側面上に至っている単位織物
部分同士を接触させるようにして集合されているため、
単位装飾体が集合されて表現される絵柄の連続性が十分
に保たれる。
〔実施例の説明〕
第1図は、本考案の一実施例の正面図を示す。この実施
例の繊維装飾品1は、単位装飾体を多数集合して構成さ
れている。すなわち、通常の幅の織物により形成された
長方形の単位装飾体を縦横に隣り合うように並べること
により、図示のように一つの絵柄3が完成されている。
よって、従来は織物によっては表現することのできなか
った大きな絵柄3を、慣用されている幅の織物を用いて
実現することが可能とされている。
第2図は、単位装飾体を示す斜視図である。単位織物2
は、第3図に示す保持部材としての木製の板4に貼り付
けられて固定されている。この固定については、ステイ
プルや接着剤等の公知の固定手段を用いて行うことがで
きる。
ここでは、板4の側面にも至る大きさの単位織物2が用
いられている(第2図参照)。これは、第1図の絵柄3
を形成するに際し、各単位織物2相互の間の切れ目(第
1図の線Aで示すもの。)で絵柄3が正確に連なるよう
にするためである。すなわち、隣合う単位装飾体におい
て絵柄が正確に連なるように、板4(第3図)の側面に
至る単位織物部分2a(第2図参照)同士を接触させる
ことにより、絵柄が正確に表現されるように構成されて
いる。
また、単位織物2は、絹織物、毛織物または綿織物など
種々の織物材により形成することができ、その組織につ
いても、平織り、綾織り、朱子織りや、あるいはこれを
組み合わせたものなどさまざまな組織のものを用いるこ
とができる。
さらに、好ましくは、単位織物2を構成する経糸または
緯糸の少なくとも一方に撚糸を用いたり、あるいはパイ
ル糸とすることにより、織物地を絵柄の下に隠すことが
でき、より装飾効果に優れた繊維装飾品とすることがで
きる。
保持部材としては、上述した板4の他、セラミック、金
属またはガラスなど種々の材料のものを用いることがで
きる。また、板4の様に板体である必要は必ずしもな
く、第5図に示す様に、枠体の保持部材14を用いても
よい。その他、板状および枠状の他、任意の形状の保持
部材を用いることも可能である。
ところで、第1図では特に図示はしなかったが、集合さ
れた各単位織物2は、さまざまな手段により集合された
状態に維持することができる。例えば、第1図に示した
繊維装飾品1が嵌り込みうる枠体を用意し、該枠体内に
繊維装飾品1を納めれば、第1図の集合状態に維持する
ことができる。
代わりに、各単位織物2同士を、板4の側面上に伸びて
いる単位織物部分2aを利用して、交互に接着したり、
あるいは板4同士をさらに他の連結棒もしくは連結板に
固定することにより相互に固定してもよい。
また、集合された各単位織物2は、相互に固定的に連結
されている必要も必ずしもない。すなわち、各単位織物
2を保持する保持部材同士を柔軟性のある連結部材で連
結したり、ヒンジ等を用いて連結してもよく、それによ
って本考案の繊維装飾品全体をロール等に巻き取るよう
に納めることも可能である。
さらに、保持部材を工夫することにより、曲面状の繊維
装飾品を得ることもできる。すなわち、隣合う単位織物
2同士を、上記したように柔軟性を有する連結材やヒン
ジ等を用いて連結すれば、曲面状の据え付け部分にも適
合させることができ、従って曲面状の繊維装飾品を織物
を用いて構成することが可能となる。よって、単位織物
2を、球面を分割したような形状及び大きさとすれば、
球状の繊維装飾品さえ織物を用いて実現することができ
るのである。
同様に、部分的に突出した壁面や、部分的に曲面をなし
ているような場所に沿わせることも可能であることがわ
かる。
なお、第1図に示した実施例では、各単位装飾体は平面
形状が長方形の形状を有するように構成されていたが、
三角形や扇型あるいは楕円形等の任意の形状とすること
も可能である。
また、各単位装飾体の集合のさせ方、すなわち組み合わ
せ方についても任意であり、第1図に示した配列に限ら
ない。例えば、第5図に示すように、大きさ及び形状の
異なる単位装飾体22,23を組み合わせてもよく、配
列についても任意に変更し得る。
〔考案の効果〕
本考案によれば、複数枚の単位装飾体を集合させること
により、一つの絵柄が構成されるので、従来の織物では
表現することができなかった巨大な絵柄を有する繊維装
飾品を実現することができる。
また、各単位織物自体については、従来の織物幅のもの
を用いて構成し得るので、従来から使用してきた織機を
用いて得ることができ、専用の織機を用意する必要がな
く、さほどコストもかけずに上記のような繊維装飾品を
得ることができる。
従って、壁面装飾材や、垂幕等に最適な繊維装飾品を得
ることができる。
なお、本考案の繊維装飾品は、室内の壁面装飾品や垂幕
等の屋内装飾品に限らず、ビルの壁面等の室外の部分を
装飾する用途にも用い得るものであることを指摘してお
く。室外用の装飾品を構成する場合には、好ましくは、
ガラス繊維等を用いて表面をコーティングしておけば耐
蝕性の点でも問題はない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例を示す正面図である。第2
図は、第1図実施例に用いた単位装飾体を示す斜視図で
ある。第3図は、単位織物を保持するのに用いた保持部
材としての板を示す斜視図である。第4図は、保持部材
の他の例を示す斜視図である。第5図は、本考案の他の
実施例を示す正面図である。 図において、1は繊維装飾品、2は単位織物、3は絵
柄、4は保持部材としての板を示す。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一つの絵柄を構成するために集合されるこ
    とが予定されており、かつ所定の大きさを有する複数枚
    の単位織物のそれぞれを、保持部材に保持・固定してな
    る複数の単位装飾体を有し、 前記各単位装飾体において、保持部材の装飾面となる一
    方表面側から該保持部材の側面上に至るように前記単位
    織物が延ばされており、かつ 前記複数の単位装飾体の前記一方表面側に露出されてい
    る単位織物部分が連続的に連ねられることにより一つの
    絵柄を構成するように、前記複数の単位装飾体が、前記
    保持部材の側面上に至っている単位織物部分同士を接触
    させるように集合されている、繊維装飾品。
  2. 【請求項2】前記単位織物は、径糸または緯糸の少なく
    とも一方が撚り糸で構成されている、実用新案登録請求
    の範囲第1項に記載の繊維装飾品。
JP1987095711U 1987-06-22 1987-06-22 繊維装飾品 Expired - Lifetime JPH06477Y2 (ja)

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JP1987095711U JPH06477Y2 (ja) 1987-06-22 1987-06-22 繊維装飾品

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JP1987095711U JPH06477Y2 (ja) 1987-06-22 1987-06-22 繊維装飾品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS642091U JPS642091U (ja) 1989-01-09
JPH06477Y2 true JPH06477Y2 (ja) 1994-01-05

Family

ID=30960581

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JP1987095711U Expired - Lifetime JPH06477Y2 (ja) 1987-06-22 1987-06-22 繊維装飾品

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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5635671U (ja) * 1979-08-28 1981-04-06
JPS61141599A (ja) * 1985-10-09 1986-06-28 高津 和夫 複合装飾体

Also Published As

Publication number Publication date
JPS642091U (ja) 1989-01-09

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