JPH0647762A - 金属不活性剤を含有する四フッ化エチレン樹脂組成物の成形方法 - Google Patents
金属不活性剤を含有する四フッ化エチレン樹脂組成物の成形方法Info
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- JPH0647762A JPH0647762A JP20242892A JP20242892A JPH0647762A JP H0647762 A JPH0647762 A JP H0647762A JP 20242892 A JP20242892 A JP 20242892A JP 20242892 A JP20242892 A JP 20242892A JP H0647762 A JPH0647762 A JP H0647762A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、金属不活性剤を含有する四フッ化
エチレン樹脂組成物を、内部や表面に巣、クラック、焼
きむらがなく、緻密かつ均質な製品となるよう成形す
る。 【構成】 ヒドラジン系などの金属不活性剤を添加した
四フッ化エチレン樹脂組成物を３３０〜４００℃で焼成
すると同時に５０〜６００ｋｇｆ／ｃｍ2 の圧力で加圧
する。または、前記組成物を、予備加圧成形した後、３
３０〜４００℃で焼成し、その直後に５０〜６００ｋｇ
ｆ／ｃｍ2 の圧力で加圧して成形する。
エチレン樹脂組成物を、内部や表面に巣、クラック、焼
きむらがなく、緻密かつ均質な製品となるよう成形す
る。 【構成】 ヒドラジン系などの金属不活性剤を添加した
四フッ化エチレン樹脂組成物を３３０〜４００℃で焼成
すると同時に５０〜６００ｋｇｆ／ｃｍ2 の圧力で加圧
する。または、前記組成物を、予備加圧成形した後、３
３０〜４００℃で焼成し、その直後に５０〜６００ｋｇ
ｆ／ｃｍ2 の圧力で加圧して成形する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、金属不活性剤を含有
する四フッ化エチレン樹脂組成物の成形方法に関する。
する四フッ化エチレン樹脂組成物の成形方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、四フッ化エチレン樹脂（以下、
これをＰＴＦＥと略称する。）は、耐熱性、耐薬品性に
優れ、かつ自己潤滑性を有して摩擦係数が小さいので、
軸受、歯車のような摺動部用材料、管、パルプ、その他
の成形品等いわゆるエンジニアリングプラスチックの代
表例として広く利用されている。
これをＰＴＦＥと略称する。）は、耐熱性、耐薬品性に
優れ、かつ自己潤滑性を有して摩擦係数が小さいので、
軸受、歯車のような摺動部用材料、管、パルプ、その他
の成形品等いわゆるエンジニアリングプラスチックの代
表例として広く利用されている。
【０００３】このようなＰＴＦＥ製の成形物は、他の合
成高分子重合体と同様に、マンガン、コバルト、銅、鉄
または鉛等の重金属イオンと共存する条件で使用される
と、酸化劣化され易く、必要に応じて金属不活性剤と呼
ばれる不活性化作用のある酸化防止剤を添加配合して用
いていた。
成高分子重合体と同様に、マンガン、コバルト、銅、鉄
または鉛等の重金属イオンと共存する条件で使用される
と、酸化劣化され易く、必要に応じて金属不活性剤と呼
ばれる不活性化作用のある酸化防止剤を添加配合して用
いていた。
【０００４】一般的な金属不活性剤としては、Ｎ−サリ
シロイル−Ｎ’−アルデヒドヒドラジンまたはＮ−サリ
シロイル−Ｎ’−アセチルヒドラジンなどのヒドラジン
系のもの、Ｎ，Ｎ’−ジフェニルオキサミドなどのオキ
サミド系のものなどが知られている。
シロイル−Ｎ’−アルデヒドヒドラジンまたはＮ−サリ
シロイル−Ｎ’−アセチルヒドラジンなどのヒドラジン
系のもの、Ｎ，Ｎ’−ジフェニルオキサミドなどのオキ
サミド系のものなどが知られている。
【０００５】そして、上記金属不活性剤を含有する四フ
ッ化エチレン樹脂組成物を成形するには、ＰＴＦＥの一
般的成形法と全く同様の手法が採用されていた。すなわ
ち、まず、ＰＴＦＥ粉末に金属不活性剤を混合して、こ
れを金型に入れ、常温で１５０〜１０００ｋｇｆ／ｃｍ
2 の圧力を加えて予備加圧成形し、金型から取り出した
予備成形物を熱風循環炉中で３６０〜４００℃で焼成し
た後、空気中または水中にて冷却するようにしていた。
ッ化エチレン樹脂組成物を成形するには、ＰＴＦＥの一
般的成形法と全く同様の手法が採用されていた。すなわ
ち、まず、ＰＴＦＥ粉末に金属不活性剤を混合して、こ
れを金型に入れ、常温で１５０〜１０００ｋｇｆ／ｃｍ
2 の圧力を加えて予備加圧成形し、金型から取り出した
予備成形物を熱風循環炉中で３６０〜４００℃で焼成し
た後、空気中または水中にて冷却するようにしていた。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の成形方法では、ヒドラジン系やオキサミド系の金属不
活性剤が加熱分解してガスを発生するので、成形物内部
や表面に巣と呼ばれるガスポケットや細孔を生じたり、
これに伴う密度の不均一化、表面に斑点状の焼きむらが
発生するといった恐れがある。
の成形方法では、ヒドラジン系やオキサミド系の金属不
活性剤が加熱分解してガスを発生するので、成形物内部
や表面に巣と呼ばれるガスポケットや細孔を生じたり、
これに伴う密度の不均一化、表面に斑点状の焼きむらが
発生するといった恐れがある。
【０００７】そこで、この発明は、上記した問題点を解
決し、金属不活性剤を含有する四フッ化エチレン樹脂組
成物を、内部や表面に巣、焼きむらがなく、緻密かつ均
質な製品となるよう成形することを課題としている。
決し、金属不活性剤を含有する四フッ化エチレン樹脂組
成物を、内部や表面に巣、焼きむらがなく、緻密かつ均
質な製品となるよう成形することを課題としている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明においては、金属不活性剤を添加した四フ
ッ化エチレン樹脂組成物を、焼成すると同時に５０〜６
００ｋｇｆ／ｃｍ2 の圧力で加圧する手段を採用したの
である。
め、この発明においては、金属不活性剤を添加した四フ
ッ化エチレン樹脂組成物を、焼成すると同時に５０〜６
００ｋｇｆ／ｃｍ2 の圧力で加圧する手段を採用したの
である。
【０００９】または、金属不活性剤を添加した四フッ化
エチレン樹脂組成物を、予備加圧成形した後、焼成し、
その直後に５０〜６００ｋｇｆ／ｃｍ2 の圧力で加圧す
る手段を採用することもできる。以下、その詳細を述べ
る。
エチレン樹脂組成物を、予備加圧成形した後、焼成し、
その直後に５０〜６００ｋｇｆ／ｃｍ2 の圧力で加圧す
る手段を採用することもできる。以下、その詳細を述べ
る。
【００１０】この発明に用いるＰＴＦＥは、テトラフル
オロエチレンの単独重合体であり、たとえば市販の商品
名アルゴフロン（伊国モンテジソン社製）、テフロン
（米国デュポン社製）、フルオン（英国アイ・シー・ア
イ社製）、ポリフロン（ダイキン工業社製）、ホスタフ
ロン（ヘキスト社製）等のフッ素樹脂であってよい。こ
れらは、ＰＴＦＥ特有の物性から、圧縮成形および押出
成形は可能であるが、通常の射出成形は不可能である。
また、その形態としては、粉状のものが混合、成形が均
一な条件で行ない得て好ましい。
オロエチレンの単独重合体であり、たとえば市販の商品
名アルゴフロン（伊国モンテジソン社製）、テフロン
（米国デュポン社製）、フルオン（英国アイ・シー・ア
イ社製）、ポリフロン（ダイキン工業社製）、ホスタフ
ロン（ヘキスト社製）等のフッ素樹脂であってよい。こ
れらは、ＰＴＦＥ特有の物性から、圧縮成形および押出
成形は可能であるが、通常の射出成形は不可能である。
また、その形態としては、粉状のものが混合、成形が均
一な条件で行ない得て好ましい。
【００１１】また、この発明における金属不活性材は、
熱分解による５０重量％減量温度が３５０℃以上のもの
が好ましい。ここで、熱分解による５０重量％減量温度
とは、以下に示す試験方法による温度をいう。
熱分解による５０重量％減量温度が３５０℃以上のもの
が好ましい。ここで、熱分解による５０重量％減量温度
とは、以下に示す試験方法による温度をいう。
【００１２】すなわち、通常よく用いられる熱重量分析
計を用いて、窒素ガス中、昇温１０℃／分の条件で室温
から６００℃まで昇温し、各温度別の重量減少％を調
べ、これが５０重量％に対応する温度を、熱分解による
５０重量％減量温度とする。
計を用いて、窒素ガス中、昇温１０℃／分の条件で室温
から６００℃まで昇温し、各温度別の重量減少％を調
べ、これが５０重量％に対応する温度を、熱分解による
５０重量％減量温度とする。
【００１３】このような金属不活性剤としては、たとえ
ば下記〔化１〕の式で示される旭電化工業社製：アデカ
スタブＣＤＡ−６または下記〔化２〕の式で示されるチ
バガイギー社製：イルガノックスＭＤ１０２４などであ
ってよい。
ば下記〔化１〕の式で示される旭電化工業社製：アデカ
スタブＣＤＡ−６または下記〔化２〕の式で示されるチ
バガイギー社製：イルガノックスＭＤ１０２４などであ
ってよい。
【００１４】
【化１】
【００１５】
【化２】
【００１６】上記した金属不活性剤を添加したＰＴＦＥ
は、加熱する以前に均質に混合する。粉状のＰＴＦＥと
金属不活性剤を混合するには、タンブラーミキサー、ヘ
ンシェルミキサー等の混合機を用いて乾式混合すればよ
い。
は、加熱する以前に均質に混合する。粉状のＰＴＦＥと
金属不活性剤を混合するには、タンブラーミキサー、ヘ
ンシェルミキサー等の混合機を用いて乾式混合すればよ
い。
【００１７】焼成時の加熱温度は、３３０〜４００℃好
ましくは３４０〜３８０℃である。これは、ＰＴＦＥの
一般的加工温度に相当する。また、加熱時間は６〜１２
時間が適当である。上記所定範囲以外の温度、時間では
成形物の緻密性、均質性が得られないからである。
ましくは３４０〜３８０℃である。これは、ＰＴＦＥの
一般的加工温度に相当する。また、加熱時間は６〜１２
時間が適当である。上記所定範囲以外の温度、時間では
成形物の緻密性、均質性が得られないからである。
【００１８】次に、この発明における上記焼成時または
焼成直後に加える圧力は、５０〜６００ｋｇｆ／ｃ
ｍ2 、好ましくは１００〜３００ｋｇｆ／ｃｍ2 であ
る。なぜなら５０ｋｇｆ／ｃｍ2 未満の圧力では成形物
が緻密かつ均質でなくなり、６００ｋｇｆ／ｃｍ2 を越
える圧力では、成形物に残留応力が残り、例えばスカイ
ビングしたテープの寸法にばらつきが生じるからであ
る。
焼成直後に加える圧力は、５０〜６００ｋｇｆ／ｃ
ｍ2 、好ましくは１００〜３００ｋｇｆ／ｃｍ2 であ
る。なぜなら５０ｋｇｆ／ｃｍ2 未満の圧力では成形物
が緻密かつ均質でなくなり、６００ｋｇｆ／ｃｍ2 を越
える圧力では、成形物に残留応力が残り、例えばスカイ
ビングしたテープの寸法にばらつきが生じるからであ
る。
【００１９】なお、この発明に用いるＰＴＦＥ組成物に
対し金属不活性剤の他に、耐摩耗性、摩擦係数の安定性
を向上させる目的で各種の充填材を添加しても良い。
対し金属不活性剤の他に、耐摩耗性、摩擦係数の安定性
を向上させる目的で各種の充填材を添加しても良い。
【００２０】上記の充填材としては、有機質樹脂材であ
るポリエーテルイミド樹脂、ポリエーテルサルフォン樹
脂、ポリアミドイミド樹脂、芳香族アラミド樹脂、耐熱
性ポリアミド樹脂、フェノール系樹脂、芳香族ポリエス
テル樹脂、シリコーン樹脂、亜鉛、アルミニウム、マグ
ネシウム、モリブデンなどの金属もしくは酸化物などの
熱伝導改良用無機粉末、ガラスビーズ、ガラスフレー
ク、シリカバルーン、珪藻土、石綿、炭酸マグネシウ
ム、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、フッ化カルシウ
ム、水酸化カルシウム等の無機質粉末、グラファイト、
酸化鉛、フッ化黒鉛、カオリン、カーボン、マイカ、タ
ルク、三酸化モリブデン等の潤滑性向上用無機質粉末、
ガラス繊維、炭素繊維、グラファイト繊維、ウオラスト
ナイト、チタン酸カリウムホイスカー、シリコンカーバ
イトホイスカー、サファイアホイスカーなどの無機繊維
およびホイスカー類、鋼線、銅線、ステンレス線などの
金属繊維、タングステン心線または炭素繊維などにボロ
ン、炭化ケイ素などを蒸着したいわゆるボロン繊維、芳
香族アラミド繊維、ポリエチレン繊維、フェノール繊維
などの有機繊維および酸化鉄、硫化カドミウム、セレン
化カドミウム、カーボンブラック等の無機質顔料、シリ
コーンオイル、エステルオイル、フッ素オイル、ポリフ
ェニレンエーテルオイル、ワックス、ステアリン酸亜鉛
などの内部滑剤的添加剤など数多くのものを例示するこ
とができる。
るポリエーテルイミド樹脂、ポリエーテルサルフォン樹
脂、ポリアミドイミド樹脂、芳香族アラミド樹脂、耐熱
性ポリアミド樹脂、フェノール系樹脂、芳香族ポリエス
テル樹脂、シリコーン樹脂、亜鉛、アルミニウム、マグ
ネシウム、モリブデンなどの金属もしくは酸化物などの
熱伝導改良用無機粉末、ガラスビーズ、ガラスフレー
ク、シリカバルーン、珪藻土、石綿、炭酸マグネシウ
ム、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、フッ化カルシウ
ム、水酸化カルシウム等の無機質粉末、グラファイト、
酸化鉛、フッ化黒鉛、カオリン、カーボン、マイカ、タ
ルク、三酸化モリブデン等の潤滑性向上用無機質粉末、
ガラス繊維、炭素繊維、グラファイト繊維、ウオラスト
ナイト、チタン酸カリウムホイスカー、シリコンカーバ
イトホイスカー、サファイアホイスカーなどの無機繊維
およびホイスカー類、鋼線、銅線、ステンレス線などの
金属繊維、タングステン心線または炭素繊維などにボロ
ン、炭化ケイ素などを蒸着したいわゆるボロン繊維、芳
香族アラミド繊維、ポリエチレン繊維、フェノール繊維
などの有機繊維および酸化鉄、硫化カドミウム、セレン
化カドミウム、カーボンブラック等の無機質顔料、シリ
コーンオイル、エステルオイル、フッ素オイル、ポリフ
ェニレンエーテルオイル、ワックス、ステアリン酸亜鉛
などの内部滑剤的添加剤など数多くのものを例示するこ
とができる。
【００２１】
【作用】この発明における金属不活性剤を含有するＰＴ
ＦＥ組成物の成形方法によると、焼成時または焼成直後
に発生する熱分解性ガスが、加圧されることによって、
成形物より揮散することがなく、またはその発生量が抑
制される。
ＦＥ組成物の成形方法によると、焼成時または焼成直後
に発生する熱分解性ガスが、加圧されることによって、
成形物より揮散することがなく、またはその発生量が抑
制される。
【００２２】
【実施例】実施例および比較例に使用した原材料を一括
して示すと以下の通りである。なお、（ ）内には略称
を示し、配合割合は全て重量％で示した。
して示すと以下の通りである。なお、（ ）内には略称
を示し、配合割合は全て重量％で示した。
【００２３】（Ｉ）四フッ化エチレン樹脂 (1) ＰＴＦＥ ダイキン工業社製：ポリフロンＭ−１５ （II）金属不活性剤 (2) 旭電化工業社製：アデカスタブＣＤＡ−６（ＣＤＡ
−６） 熱分解による５０重量％減量温度４００℃ (3) チバガイギー社製：イルガノックスＭＤ１０２４
（ＭＤ１０２４） 熱分解による５０重量％減量温度３７０℃ （III ）充填剤 (4) 芳香族ポリエステル樹脂（ＯＢＰ） 住友化学社製：エコノールＥ１０１ＳＳ 以上の各原材料を表１に示す割合で配合し、ヘンシェル
ミキサーで乾式混合した後、得られたＰＴＦＥ組成物を
以下の実施例、または比較例に示す成形方法にて成形し
た。
−６） 熱分解による５０重量％減量温度４００℃ (3) チバガイギー社製：イルガノックスＭＤ１０２４
（ＭＤ１０２４） 熱分解による５０重量％減量温度３７０℃ （III ）充填剤 (4) 芳香族ポリエステル樹脂（ＯＢＰ） 住友化学社製：エコノールＥ１０１ＳＳ 以上の各原材料を表１に示す割合で配合し、ヘンシェル
ミキサーで乾式混合した後、得られたＰＴＦＥ組成物を
以下の実施例、または比較例に示す成形方法にて成形し
た。
【００２４】〔実施例１および２〕ＰＴＦＥ組成物をロ
ール状金型（外径２５０ｍｍ、内径９．９ｍｍ、長さ１
８０ｍｍ）に充填し、ヒータにて３７０℃で焼成すると
同時に１９５ｋｇｆ／ｃｍ2 の圧力を軸方向に加えてそ
のまま８時間保持し、その後空気中にて放冷し、１００
℃以下になった時、金型から成形品を取り出した。
ール状金型（外径２５０ｍｍ、内径９．９ｍｍ、長さ１
８０ｍｍ）に充填し、ヒータにて３７０℃で焼成すると
同時に１９５ｋｇｆ／ｃｍ2 の圧力を軸方向に加えてそ
のまま８時間保持し、その後空気中にて放冷し、１００
℃以下になった時、金型から成形品を取り出した。
【００２５】得られた成形品を圧縮方向（ＭＤ）と円周
方向（ＣＤ）にスカイビングして２種類のテープ状試験
片を製造し、その外観を肉眼により観察し、均質性、ク
ラックの発生の有無を調べた。また、別途、所定形状と
した試験片を以下の引張り試験に供し、引張強度（ｋｇ
ｆ／ｃｍ2 ）、伸び（％）を求め、これらの結果を表１
中に併記した。
方向（ＣＤ）にスカイビングして２種類のテープ状試験
片を製造し、その外観を肉眼により観察し、均質性、ク
ラックの発生の有無を調べた。また、別途、所定形状と
した試験片を以下の引張り試験に供し、引張強度（ｋｇ
ｆ／ｃｍ2 ）、伸び（％）を求め、これらの結果を表１
中に併記した。
【００２６】（１）引張り試験 ＡＳＴＭ Ｄ１７０８に基づき、ダンベル型試験片（厚
さ０．３ｍｍ）を、オートグラフ引張り試験機を用い
て、引張り速度１０ｍｍ／分、チャック間６０ｍｍ、室
温の条件下で、引張り強度、伸びを求めた。
さ０．３ｍｍ）を、オートグラフ引張り試験機を用い
て、引張り速度１０ｍｍ／分、チャック間６０ｍｍ、室
温の条件下で、引張り強度、伸びを求めた。
【００２７】
【表１】
【００２８】〔実施例３および４〕ＰＴＦＥ組成物をロ
ール状金型（外径２５０ｍｍ、内径９．９ｍｍ、長さ１
８０ｍｍ）に充填し、油圧プレスで１９５ｋｇｆ／ｃｍ
2 の圧力を軸方向に加えて予備成形した。そして、圧力
を解除して前記金型ごと熱風循環炉に入れ、３７０℃で
８時間保持した。そして、炉から取り出した直後に１９
５ｋｇｆ／ｃｍ2 の圧力を再度油圧プレスで加えた状態
で空気中にて放冷し、１００℃以下になった時、金型か
ら成形品を取り出した。
ール状金型（外径２５０ｍｍ、内径９．９ｍｍ、長さ１
８０ｍｍ）に充填し、油圧プレスで１９５ｋｇｆ／ｃｍ
2 の圧力を軸方向に加えて予備成形した。そして、圧力
を解除して前記金型ごと熱風循環炉に入れ、３７０℃で
８時間保持した。そして、炉から取り出した直後に１９
５ｋｇｆ／ｃｍ2 の圧力を再度油圧プレスで加えた状態
で空気中にて放冷し、１００℃以下になった時、金型か
ら成形品を取り出した。
【００２９】得られた成形品について、実施例１および
２と全く同様にして試験を行ない、この結果を表１中に
併記した。
２と全く同様にして試験を行ない、この結果を表１中に
併記した。
【００３０】〔比較例１および２〕ＰＴＦＥ組成物をロ
ール状金型（外径２５０ｍｍ、内径９．９ｍｍ、長さ１
８０ｍｍ）に充填し、油圧プレスにて３００ｋｇｆ／ｃ
ｍ2 の圧力を軸方向に加えて予備成形した。この予備成
形品を金型から取り出して３７０℃の熱風循環炉で４時
間焼成し、その後大気中で放冷し、１００℃以下になっ
た時、金型から成形品を取り出した。
ール状金型（外径２５０ｍｍ、内径９．９ｍｍ、長さ１
８０ｍｍ）に充填し、油圧プレスにて３００ｋｇｆ／ｃ
ｍ2 の圧力を軸方向に加えて予備成形した。この予備成
形品を金型から取り出して３７０℃の熱風循環炉で４時
間焼成し、その後大気中で放冷し、１００℃以下になっ
た時、金型から成形品を取り出した。
【００３１】得られた成形品について、実施例１および
２と全く同様にして試験を行ない、この結果を表１中に
併記した。
２と全く同様にして試験を行ない、この結果を表１中に
併記した。
【００３２】
【表２】
【００３３】表１の結果から明らかなように、従来の成
形方法を採用した比較例１および２は、テープ状試験片
に焼きむらによる斑点と、クラックの発生が見られ、ま
た伸び（％）が劣っていた。
形方法を採用した比較例１および２は、テープ状試験片
に焼きむらによる斑点と、クラックの発生が見られ、ま
た伸び（％）が劣っていた。
【００３４】これに対して実施例１〜４は、テープ状試
験片が均質で、クラックの発生がなかった。また、引張
試験における伸びも充分に高い割合を示した。
験片が均質で、クラックの発生がなかった。また、引張
試験における伸びも充分に高い割合を示した。
【００３５】
【効果】この発明は、以上説明したように、金属不活性
剤を含有する四フッ化エチレン樹脂組成物を、加熱と同
時または加熱直後に所定の圧力で加圧する条件にて成形
したので、成形品の内部や表面にクラック、巣、および
焼きむらがなく、緻密かつ均質な成形品が得られるとい
う利点がある。
剤を含有する四フッ化エチレン樹脂組成物を、加熱と同
時または加熱直後に所定の圧力で加圧する条件にて成形
したので、成形品の内部や表面にクラック、巣、および
焼きむらがなく、緻密かつ均質な成形品が得られるとい
う利点がある。
Claims (2)
- 【請求項１】 金属不活性剤を添加した四フッ化エチレ
ン樹脂組成物を、焼成すると同時に５０〜６００ｋｇｆ
／ｃｍ2 の圧力で加圧する金属不活性剤を含有する四フ
ッ化エチレン樹脂組成物の成形方法。 - 【請求項２】 金属不活性剤を添加した四フッ化エチレ
ン樹脂組成物を、予備加圧成形した後、焼成し、その直
後に５０〜６００ｋｇｆ／ｃｍ2 の圧力で加圧する金属
不活性剤を含有する四フッ化エチレン樹脂組成物の成形
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20242892A JPH0647762A (ja) | 1992-07-29 | 1992-07-29 | 金属不活性剤を含有する四フッ化エチレン樹脂組成物の成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20242892A JPH0647762A (ja) | 1992-07-29 | 1992-07-29 | 金属不活性剤を含有する四フッ化エチレン樹脂組成物の成形方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0647762A true JPH0647762A (ja) | 1994-02-22 |
Family
ID=16457353
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20242892A Pending JPH0647762A (ja) | 1992-07-29 | 1992-07-29 | 金属不活性剤を含有する四フッ化エチレン樹脂組成物の成形方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0647762A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6199440B1 (en) | 1997-09-08 | 2001-03-13 | Deutsche Star Gmbh | Spindle drive unit |
| US6216821B1 (en) | 1997-07-24 | 2001-04-17 | Nsk Ltd. | Lubricating apparatus for ball screw |
| US6338285B2 (en) | 1996-06-17 | 2002-01-15 | Nsk Ltd. | Feed screw device |
| CN103756204A (zh) * | 2013-12-12 | 2014-04-30 | 安徽凯特泵业有限公司 | 一种泵阀用耐蠕变pet改性聚四氟乙烯材料 |
| JP2016044303A (ja) * | 2014-08-20 | 2016-04-04 | 東ソー株式会社 | ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物およびそれよりなる二次電池封口板用シール部材 |
-
1992
- 1992-07-29 JP JP20242892A patent/JPH0647762A/ja active Pending
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