JPH0647691Y2 - ペレタイザーのストランド切断用押圧装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この考案は、ペレタイザーより送
り出された線状のストランドの切断刃により切断される
前に各ストランドの移動するのを完全に防止して正位置
で切断できるようにしたペレタイザーのストランド切断
用押圧装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のペレタイザーによるスト
ランドは、大小各種の異径のものが切断され、そして、
小径のものでは０．３ｍｍ程度のものまで切断されてい
る現状である。従つて、特に小径のストランドの場合に
は、送りロールで送り出された多数のストランドが切断
刃の前方で風圧、電動機等の僅かな風又は振動等によつ
て傾斜したり、振れたりして、傾斜状態で切断され、正
確な寸法に切断できないため、ペレツトの大きさが不揃
いとなり大変に見苦しい製品となる問題点があつた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】従来の技術で述べた如
く、ストランドの回転刃の前方での移動等については、
何等これを防止する処置がなされないため、多数の不揃
いのペレツトが製作されている。この考案は、この様な
従来の欠点を解決したものであつて、その主たる目的と
する所は、送り出す押えロールの前方に押圧調整体を位
置させ、この押圧調整体をストランドの径に対応させた
バランサーの調整によつて軽く押圧することにより移動
を防止するようにしたストランド切断用押圧装置を提供
するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この考案は、上記目的を
達成するために、ストランドの切断する切断刃の前方で
送り用の押えロールに送られる多数のストランドを上方
より軽く押さえる押圧調整体を装設する。この押圧調整
体には、前方に水平方向の圧接片を架設し、その圧接片
の両端に連接して回動部となる軸受部を形成してある。
この軸受部には、後方に向かつて移動調整できるバラン
サーを設けた重錘杆を各々装設して押圧を加減するよう
にしたものである。

【０００５】

【実施例】次に、この考案の実施例を図面について説明
すると、図１はこの考案を使用する一部の実施例を示す
もので、ペレツトを製造するペレタイザー本体（１）の
相対向する側枠（１２）（１２）に対して、外周にゴム
等を被覆した送り用押えロール（２）を枢軸（１６）
（１６）を以て支持する。この押えロール（２）の下部
でストランド（１１）を挟んで通過させる適宜の駆動手
段により回転される送りロール（４）を位置させてあ
る。また、該ペレタイザー本体（１）の前方には、該ス
トランド（１１）を切断する切断刃（３）を装設すると
共に、その下方に断面Ｕ字状等のペレツト排出樋（１
８）を装設してある。

【０００６】前記押えロール（２）の前方には、該スト
ランド（１１）（１１）を上部より軽く押圧する押圧調
整体（６）を設置してある。この押圧調整体（６）は、
前方に水平方向な圧接片（７）を形成してある。該圧接
片（７）には、両端に支持軸（１５）を以て回動自在に
軸支される軸受部（８）（８）を形成してある。次に、
該軸受部（８）（８）には、後方の斜上方に向かつて延
設した重錘杆（９）（９）を装設してある。この重錘杆
（９）（９）には、ストランド（１１）（１）……に対
して該圧接片（７）の圧接力を加減調整する移動自在な
バランス（１０）（１０）を装設してある。また、該軸
受部（８）（８）には、所定以上の回動を防止するため
の停止突部（２０）（２０）を側面に形成してある。

【０００７】次に、該側枠（１２）（１２）に並設して
左右に位置する可動押圧杆（５）（５）は、側枠（１
２）（１２）に設けた支点（１３）（１３）を支軸とし
て可動自在に装設され、その可動押圧杆（５）（５）の
先端には、該押えロール（２）が、両端の枢軸（１６）
（１６）によつて回転自在に軸止されている。また、該
可動押圧杆（５）（５）の後端は、側枠（１２）に取り
付けた昇降調整棒（１４）と連結され、昇降調整棒（１
４）の回動で該支軸（１３）（１３）を支点として該押
えロール（２）の圧接位置を調整するものである。符号
（１７）は、固定刃台で、該切断刃（３）と対設位置に
装設してある。

【０００８】

【作用】次に、この考案の用法を図面について説明する
と、案内ロールによつて進行する多数のストランド（１
１）（１１）……は、該押えロール（２）と送りロール
（４）との間に送られ、先方の切断刃（３）によつて切
断されるが、該押えロール（２）と該送りロール（４）
から該切断刃（３）の距離の間に該ストランド（１１）
（１１）が風圧や振動等によつて移動し、切断面が不揃
いとなるのを上部よりバランスよく圧接する押圧調整体
（６）の圧接片（７）によつて該ストランド（１１）
（１１）……を軽く圧持し、正確な位置で切断して不揃
いを防止するものである。

【０００９】

【考案の効果】この考案は以上の如く構成されいるの
で、送り出される大径又は小径の各ストランドの進行位
置を正確に圧持させ、不揃いのないペレツトを容易に得
ることができる効果と、各ストランドの径に対応して容
易に圧接力を調整できると云う従来にない効果がある。
そして、該押圧調整体の前方に設けた圧接片によれば、
多数のストランドを上方より平均に接触でき、圧接片の
両端に連接して形成した軸受部によつては、該圧接片が
容易に回動して上下動するためストランドの表面に無理
な押圧力が係らないと云う優れた効果がある。また、軸
受部の後方に重錘杆を設け、該重錘杆に各種のバランサ
ーを装設したことによつて、ストランドに接触する圧接
片の圧接力を容易に調整できる効果と、各種大小径のス
トランドに対しても極めて簡単に圧接力を調整できるた
め、広い範囲に亘つて不揃いのないペレツトを得ること
ができる実用的な効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案のペレタイザーの一部欠除した状態の
側面図である。

【図２】同じく押圧調整体を装設した平面図である。

【図３】同じく押圧調整体の斜面図である。

【図４】同じく一部欠除したペレタイザーの正面図であ
る。

【符号の説明】

１ ペレタイザー本体 ２ 押えロール ３ 切断刃 ４ 送りロール ５ 可動押圧杆 ６ 押圧調整体 ７ 圧接片 ８ 軸受部 ９ 重錘杆 １０ バランサー １１ ストランド １３ 支軸 １４ 昇降調整体 １６ 枢軸

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ペレタイザー本体（１）の押えロール
   （２）と送りロール（４）との間より送り出される線状
   のストランド（１１）（１１）……を切断刃（３）によ
   つて切断するペレタイザーのストランド切断用押圧装置
   において、前記押えロール（２）に送り出される該スト
   ランド（１１）（１１）……を上方より圧接する押圧調
   整体（６）を装設させ、該押圧調整体（６）には、前方
   に圧接片（７）を設けると共に、該圧接片（７）の両端
   に連接して軸受部（８）（８）を形成し、該軸受部
   （８）（８）には、後方に重錘杆（９）（９）を装設す
   ると共に、該重錘杆（９）（９）に移動自在の各種のバ
   ランサー（１０）（１０）を装設したことを特徴とする
   ペレタイザーのストランド切断用押圧装置。