JPH0647564A - チップドレッサー - Google Patents

チップドレッサー

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JPH0647564A
JPH0647564A JP4204699A JP20469992A JPH0647564A JP H0647564 A JPH0647564 A JP H0647564A JP 4204699 A JP4204699 A JP 4204699A JP 20469992 A JP20469992 A JP 20469992A JP H0647564 A JPH0647564 A JP H0647564A
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tip
cutting
holder
welding
angle
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Toshiharu Nakajima
敏治 中島
Tadashi Goto
正 後藤
Shinji Hoshino
伸二 星野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 角度付溶接チップにも対応でき、切刃の損傷
を防止すると共に、損傷しても切刃を安価に研磨や交換
することができ、経済的で、作業効率に優れたチップド
レッサーを提供することを目的とする。 【構成】 溶接チップW1,W2の端面と側面のいずれ
か一方あるいは両方を切削するY形チップ50aを複数
あるいは単独で、または三角チップ50bと組合せてホ
ルダー19に取付け、ホルダー19の中央部に中空部1
9aを設けると共に、ホルダー19に溶接チップW1,
W2の側面を切削する刃面と同一角度の一段目テーパ部
19bと、その一段目テーパ部19bと異なる角度の二
段目テーパ部19cを設け、一段目テーパ部は刃具の刃
面より逃がして形成し、二段目テーパ部は溶接チップの
径よりやや大きめの位置から一段目テーパ部と連続する
と共に、一段目テーパ部よりやや小さい角度で形成した
ことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶接電極となる溶接チ
ップの切削整形を行うチップドレッサーに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、溶接チップの切削整形に関して
は従来から色々な手段が開示されており、圧縮空気,油
圧,電気を駆動源にしたモーターからギャーあるいはベ
ルト,チェーンを介して刃具を回転し、その刃具により
溶接チップを切削整形するチップドレッサーが用いられ
ている。
【0003】刃具は溶接チップの側面と端面の両方を切
削するため、対向する左右の側面切刃と端面切刃を一体
的に形成したブレードが使用されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術によると、次のような問題点がある。刃具が側面お
よび端面の切刃が一体的に形成されているブレードを使
用しているため、切刃の一部が損傷すると切刃全体を研
磨し直すかあるいはブレードを交換するかのいずれかを
行わなければならず、研磨や交換に手間がかかると共
に、コスト的にも問題がある。また、角度付溶接チップ
の場合には切削し難いという問題があった。
【0005】本発明はこの問題点に鑑みてなされたもの
で、角度付溶接チップにも対応でき、切刃の損傷を防止
すると共に、損傷しても切刃を安価に研磨や交換するこ
とができ、経済的で、作業効率に優れたチップドレッサ
ーを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこの課題を解決
するため、次のように構成した。溶接チップの側面と端
面を切削して整形するチップドレッサーにおいて、前記
溶接チップの端面と端面のいずれか一方あるいは両方を
切削するY形チップをホルダーに取付け、該ホルダーの
中央部に中空部を設けると共に、ホルダーに溶接チップ
の側面を切削する刃面と同一角度の一段目テーパ部と、
その一段目テーパ部と異なる角度の二段目テーパ部を設
けたチップドレッサーとした。
【0007】また、前記ホルダーに溶接チップの側面を
切削する三角チップを取付けて前記Y形チップと組合せ
ても良いし、前記Y形チップを複数配設してもよい。そ
して、前記Y形チップは三角チップの一角を突出して形
成するのがよい。さらに、前記一段目テーパ部はチップ
の刃面と同一角度でかつその刃面より逃がして形成する
のがよく、前記二段目テーパ部は溶接チップの径よりや
や大きめの位置から一段目テーパ部と連続してなり、該
一段目テーパ部よりやや小さい角度で形成するのがよ
い。
【0008】
【作 用】本発明によれば、次のように作用する。溶接
チップの端面はY形チップにより切削され、溶接チップ
の側面はY形チップあるいは三角チップにより切削され
ることになる。このように、Y形チップ等を組み合わせ
て切削し、かつ対向する左右の刃具を別体しているの
で、損傷した刃具を研磨しなおすか交換すればよく全部
の刃具を取り替える必要がない。
【0009】また、ホルダーの中央部に形成した中空部
により溶接チップの切粉が排出され易くなり、刃具の破
損を防止できる。そして、ホルダーに一段目テーパ部
と、二段目テーパ部を設けているので、溶接チップの加
圧力を弱くすることにより溶接チップを揺動させること
が可能となり、溶接チップの中央に出来やすい切削残り
(ボス)を削除することができる。また、角度付溶接チ
ップの切削が可能となる。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1はチップドレッサーの一部破断平面図、図2は図1
のII−II線断面、図3は図1のIII −III 線断面図、図
4はホルダーの平面図、図5はホルダーの拡大図、図6
は図5のVI−VI線断面図、図7はチップの組合せを示す
説明図である。
【0011】図1,図2および図3に示すようにチップ
ドレッサーAは、ベース板2を介してケース本体3に固
着した駆動源1と、駆動源1の駆動軸1aに半月キー6
を介して取付けた伝達軸7と、伝達軸7の略中央部にキ
ー9で固着したウォーム8と、ウォーム8と噛み合うウ
ォームホイル15を圧入したギャー本体14と、ギャー
本体14と噛み合うピニオンギャー17の中央部にノッ
クピン20により固着したホルダー19とからなる。
【0012】ケース本体3は支持部材26に固着してあ
り、ケース本体3の上部にはケースカバー12をボルト
により取付けてある。また、ホルダー19の上方にはホ
ルダー19の脱着を容易にするため、カバー13をケー
スカバー12にボルトで締結してある。伝達軸7の両端
はベアリング10,11により回転自在に支持されてお
り、ウォームホイル15およびギャー本体14の両端は
ベアリング16,16により回転自在に支持されてい
る。ピニオンギャー17はベアリング18により回転自
在に支持されている。
【0013】これにより駆動源1の駆動力は伝達軸7,
ウォーム8,ウォームホイル15,ギャー本体14を介
してピニオンギャー17に伝達され、ピニオンギャー1
7の回転によりホルダー19が回転するようになってい
る。
【0014】ホルダー19は図4,図5および図6に示
すように、略円盤形状で、中央部に略長方形状の中空部
19aを形成してあり、その端面に溶接チップW1,W
2の側面と端面を切削する刃具50をビス51により取
付けている。また、ホルダー19には一段目テーパ部1
9bと、その一段目テーパ部19bと異なる角度の二段
目テーパ部19cを形成している。
【0015】一段目テーパ部19bは溶接チップW1,
W2の側面を切削する刃具50の刃面と同一角度(a
°)(120°)で、かつその刃面より逃がし(C)を
形成してある。二段目テーパ部19cは溶接チップW
1,W2の径D1よりやや大きめの位置D2から一段目
テーパ部19bと連続してなり、一段目テーパ部19b
よりやや小さい角度(b°)(90°)に形成してい
る。
【0016】刃具50は図7に示すように、溶接チップ
W1,W2の端面と側面のいずれか一方あるいは両方を
切削するY形チップから構成されており、(a)〜
(d)の組合せがある。また、Y形チップは三角チップ
の一角を突出して溶接チップW1,W2の端面を切削す
る刃具部を形成してなる。
【0017】(a)は溶接チップW1,W2の端面およ
び側面を切削するY形チップ50aを複数組合せたもの
であり、(b)は溶接チップW1,W2の端面および側
面を切削するY形チップ50aと、溶接チップW1,W
2の側面を切削する三角チップを組合せたものである。
(c)は溶接チップW1,W2の端面を切削するY形チ
ップ50cと、溶接チップW1,W2の側面を切削する
三角チップを組合せたものである。(d)は溶接チップ
W1,W2の端面および側面を切削するY形チップ50
aを単独で使用したものである。また、チップ50はそ
の背面をホルダー19に突き当てて位置決めするもので
あるが、ホルダー19にネジ62,63を取付けてその
ネジ62,63によりチップ50の背面を押して位置決
めすることもできる。
【0018】以上のように、ホルダー19に一段目テー
パ部19bと二段目テーパ部19cを形成したので、切
削完了寸前に溶接チップW1,W2の加圧力を弱くし、
溶接チップW1,W2を作為的に揺動させることによ
り、溶接チップW1,W2の中央に出来やすい切削残り
(ボス)等を削除することができる。また、図6に示す
ように、角度付の溶接チップW3,W4のようなものも
切削可能にすることができる。
【0019】また、溶接チップW1,W2の側面や端面
を切削するのにY形チップ50aあるいは三角チップ5
0b等を使用しているので、対向する左右の刃具50の
うち破損や劣化および切刃の寿命が短い方を交換すれば
よく、経済的であり、安価な三角チップ50bをも使用
することができる。また、Y形チップの一角を突出して
形成した刃具部の逃げ角度は1度から5度までが良い。
つまり、5度を越える逃げ角を形成すると、ドレッシン
グ時に刃具が溶接チップに食い込む等の不具合が生じ、
1度以下に逃げ角を形成すると、切削困難になるため、
Y形チップの刃具部の逃げ角は1度から5度に設定し
た。
【0020】ホルダー19の中央部に中空部19aを形
成したことにより溶接チップW1,W2の切粉が排出さ
れ易くなり、チップ50の破損を防止できる。よって、
刃具50の交換を極めて少なくでき、作業効率を向上さ
せることができる。
【0021】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、次
のような効果がある。対向する左右の刃具を別体にした
Y形チップあるいは三角チップを使用しているので、磨
耗あるいは損傷した方のチップを研磨しなおすか交換す
ればよく、チップ全体を取り替える必要がない。これに
より、研磨や交換が短時間ででき手間がかからないと共
に、刃具にかかるコストを低減できる。また、三角チッ
プを使用したものにおいては、さらに刃具にかかるコス
トを低減できる。
【0022】また、ホルダーに中空部を設けているの
で、切粉の排出口が十分に確保でき、切粉詰まりによる
刃具の破損を防止できる。そして、ホルダーに一段目テ
ーパ部と、二段目テーパ部を設けているので、溶接チッ
プの揺動が可能となり、溶接チップの中央に出来やすい
切削残り(ボス)を削除することができる。よって、高
品質の溶接チップを提供することができる。また、角度
付溶接チップの切削が可能となった。
【0023】以上のことにより、刃具にかかるコストや
交換等による手間を低減できると共に、同一のホルダー
および刃具により二品種の溶接チップを切削でき、経済
的かつ作業効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかるチップドレッサーの一
部破断平面図である。
【図2】本発明の実施例にかかる図1のII−II線断面で
ある。
【図3】本発明の実施例にかかる図1のIII −III 線断
面図である。
【図4】本発明の実施例にかかるホルダーの平面図であ
る。
【図5】本発明の実施例にかかるホルダーの拡大図であ
る。
【図6】本発明の実施例にかかる図5のVI−VI線断面図
である。
【図7】本発明の実施例にかかるチップの組合せを示す
説明図である。
【符号の説明】
A:チップドレッサー W1,W2,W3,W4:溶接チップ 1:駆動源 1a:駆動軸 2:ベース板 3:ケース本体 6:半月キー 7:伝達軸 8:ウォーム 9:キー 10,11,16,18:べアリング 12:ケースカバー 13:カバー 14:ギャー本体 15:ウォームホイル 17:ピニオンギャー 19:ホルダー 19a:中空部 19b:一段目テーパ部 19b:二段目テーパ部 20:ノックピン 26:支持部材 50:刃具 50a,50c:Y形チップ 50b:三角チップ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接チップの側面と端面を切削して整形
    するチップドレッサーにおいて、 前記溶接チップの端面と側面のいずれか一方あるいは両
    方を切削するY形チップをホルダーに取付け、該ホルダ
    ーの中央部に中空部を設けると共に、ホルダーに溶接チ
    ップの側面を切削する刃面と同一角度の一段目テーパ部
    と、その一段目テーパ部と異なる角度の二段目テーパ部
    を設けたことを特徴とするチップドレッサー。
  2. 【請求項2】 前記ホルダーに溶接チップの側面を切削
    する三角チップを取付けて前記Y形チップと組合せたこ
    とを特徴とする請求項1のチップドレッサー。
  3. 【請求項3】 前記Y形チップを複数配設したことを特
    徴とする請求項1または2のチップドレッサー。
  4. 【請求項4】 前記Y形チップは三角チップの一角を突
    出して溶接チップの端面を切削する刃具部を形成し、そ
    の刃具部は1度から5度の逃げ角を形成したことを特徴
    とする請求項1,2または3のチップドレッサー。
  5. 【請求項5】 前記一段目テーパ部は刃具の刃面と同一
    角度でかつその刃面より逃がして形成したことを特徴と
    する請求項1,2,3または4のチップドレッサー。
  6. 【請求項6】 前記二段目テーパ部は溶接チップの径よ
    りやや大きめの位置から一段目テーパ部と連続してな
    り、該一段目テーパ部よりやや小さい角度で形成したこ
    とを特徴とする請求項1,2,3,4または5のチップ
    ドレッサー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7789600B2 (en) 2005-08-02 2010-09-07 Honda Motor Co., Ltd. Tip dresser
JP2011240376A (ja) * 2010-05-19 2011-12-01 Mazda Motor Corp 電極研磨装置
JP2013226583A (ja) * 2012-04-26 2013-11-07 Kyokutoh Co Ltd チップドレッサ
JP2016062662A (ja) * 2014-09-16 2016-04-25 矢崎総業株式会社 熱圧着用電極研磨装置および熱圧着用電極の再生利用方法
CN114683128A (zh) * 2022-06-02 2022-07-01 成都泰美克晶体技术有限公司 一种薄片晶圆边缘抛光设备

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