JPH0647279B2 - 包装材料 - Google Patents
包装材料Info
- Publication number
- JPH0647279B2 JPH0647279B2 JP63111506A JP11150688A JPH0647279B2 JP H0647279 B2 JPH0647279 B2 JP H0647279B2 JP 63111506 A JP63111506 A JP 63111506A JP 11150688 A JP11150688 A JP 11150688A JP H0647279 B2 JPH0647279 B2 JP H0647279B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas barrier
- resin layer
- packaging material
- layer
- barrier property
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Laminated Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は必要に応じてガス遮断性を除去することが可能
な透明性に優れた包装材料に関するものである。
な透明性に優れた包装材料に関するものである。
〔従来の技術〕 芳香剤、殺中剤等のトイレタリー分野では、ガス遮断性
の低い包装材料が使用され製品寿命が短縮される問題
や、ガス遮断性の高い包装材料を使用することによる取
扱いの煩わしさやガス遮断性の高い包装材料と低い包装
材料の2種類の組み合わせ等の方法、さらには実開昭6
2−162024号公報のように和紙との組み合わせな
どの方法が考えられたが、いずれもコストが高くなる問
題点や透明性の問題点があった。さらに食品分野では、
生肉の場合高いガス遮断性包装材料を使い、保存性を持
たせると、腐敗はしないが肉の赤身が酸素不足のため褪
色し商品価値が低下する問題があった。そのためガス遮
断性が必要な時期が過ぎれば容易にガス遮断性を低下さ
せることのできる包装材料が望まれていた。
の低い包装材料が使用され製品寿命が短縮される問題
や、ガス遮断性の高い包装材料を使用することによる取
扱いの煩わしさやガス遮断性の高い包装材料と低い包装
材料の2種類の組み合わせ等の方法、さらには実開昭6
2−162024号公報のように和紙との組み合わせな
どの方法が考えられたが、いずれもコストが高くなる問
題点や透明性の問題点があった。さらに食品分野では、
生肉の場合高いガス遮断性包装材料を使い、保存性を持
たせると、腐敗はしないが肉の赤身が酸素不足のため褪
色し商品価値が低下する問題があった。そのためガス遮
断性が必要な時期が過ぎれば容易にガス遮断性を低下さ
せることのできる包装材料が望まれていた。
本発明は従来の包装材料では不可能であつた透明性に優
れ、且つ安価でガス遮断性を容易に変えることが可能な
包装材料を得んとして研究した結果、高いガス遮断性の
樹脂層と低いガス遮断性の樹脂層が容易に剥離できる
が、剥離する前の成形加工には耐えるような接着強度の
領域と接着層の組成に関する知見を得、さらに積層方法
についても検討を加えた結果本発明の完成に至つたもの
である。
れ、且つ安価でガス遮断性を容易に変えることが可能な
包装材料を得んとして研究した結果、高いガス遮断性の
樹脂層と低いガス遮断性の樹脂層が容易に剥離できる
が、剥離する前の成形加工には耐えるような接着強度の
領域と接着層の組成に関する知見を得、さらに積層方法
についても検討を加えた結果本発明の完成に至つたもの
である。
本発明は、層構成が被包装物側から酸素ガス透過量が1
00cc/m2・24Hrs・100μm以上の低いガス遮断性の樹
脂層(3)、低いガス遮断性の樹脂層(3)と高いガス遮断性
の樹脂層(1)との接着強度が20〜200g/25mm幅
の接着層(2)及び酸素ガス透過量が10cc/m2・24Hrs・
100μm以下の高いガス遮断性の樹脂層(1)であることを
特徴とする包装材料であり、さらに高いガス遮断性の樹
脂層(1)の外側に保護層を設けた包装材料である。
00cc/m2・24Hrs・100μm以上の低いガス遮断性の樹
脂層(3)、低いガス遮断性の樹脂層(3)と高いガス遮断性
の樹脂層(1)との接着強度が20〜200g/25mm幅
の接着層(2)及び酸素ガス透過量が10cc/m2・24Hrs・
100μm以下の高いガス遮断性の樹脂層(1)であることを
特徴とする包装材料であり、さらに高いガス遮断性の樹
脂層(1)の外側に保護層を設けた包装材料である。
本発明において用いられる低いガス遮断性の樹脂とは、
酸素ガス透過量が厚み100μmで100cc/m2・24
Hr以上のものである。100cc/m2・24Hr以下の酸素
ガス透過量の樹脂ではガス遮断性の樹脂層の除去後のガ
ス透過量が不十分であり具体的には、芳香剤の場合芳香
が包装材料を透過して蒸発発散されない。又、生肉包装
では逆に酸素ガスが十分に透過侵入できず肉の赤身の回
復が遅れる。
酸素ガス透過量が厚み100μmで100cc/m2・24
Hr以上のものである。100cc/m2・24Hr以下の酸素
ガス透過量の樹脂ではガス遮断性の樹脂層の除去後のガ
ス透過量が不十分であり具体的には、芳香剤の場合芳香
が包装材料を透過して蒸発発散されない。又、生肉包装
では逆に酸素ガスが十分に透過侵入できず肉の赤身の回
復が遅れる。
酸素ガス透過量が100cc/m2・24Hr・100μm以
上の樹脂としては、ポリオレフィン樹脂及びその共重合
体、ポリスチレン、ポリカーボネート、さらに軟質塩化
ビニル等である。又酸素ガス透過量を大きくするために
透明性を損なわない程度の充填剤等を先記の樹脂を添加
してもよい。
上の樹脂としては、ポリオレフィン樹脂及びその共重合
体、ポリスチレン、ポリカーボネート、さらに軟質塩化
ビニル等である。又酸素ガス透過量を大きくするために
透明性を損なわない程度の充填剤等を先記の樹脂を添加
してもよい。
又高いガス遮断性の樹脂として、酸素ガス透過量が厚み
100μmで10cc/m2・24Hr以下のものであり、エ
チレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリアミドさらにポリアクリロニトリル等が使用
できる。
100μmで10cc/m2・24Hr以下のものであり、エ
チレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリアミドさらにポリアクリロニトリル等が使用
できる。
本包装材料が袋やピロー包装等に使用される場合、低い
ガス遮断性の樹脂層(3)がヒートシール層になり、ヒー
トシールする際外側表面となる高いガス遮断性の樹脂層
(1)に高温の熱盤が接触するので、熱融着を防止するた
めにポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン等の融
点の高い保護層を設けるとよい。
ガス遮断性の樹脂層(3)がヒートシール層になり、ヒー
トシールする際外側表面となる高いガス遮断性の樹脂層
(1)に高温の熱盤が接触するので、熱融着を防止するた
めにポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレン等の融
点の高い保護層を設けるとよい。
本発明の一実施例を図に示し説明する。第1図は本発明
の包装材料の一実施例の断面図であり1は高いガス遮断
性の樹脂層であり、3は低いガス遮断性の樹脂層であ
る。2は接着層であるがこの実施例では、層1に対し
て、接着強度が低く抑えられており、層1を剥離除去す
ると第2図の様な断面図になる。
の包装材料の一実施例の断面図であり1は高いガス遮断
性の樹脂層であり、3は低いガス遮断性の樹脂層であ
る。2は接着層であるがこの実施例では、層1に対し
て、接着強度が低く抑えられており、層1を剥離除去す
ると第2図の様な断面図になる。
接着層は、層1又は層3の一方に対して、接着強度が2
0−200g/25mm幅に制抑されている必要がある。
200g/25mm幅以上では剥離が容易でなく、又、4
の剥離面が粗化され外観劣化を起こす。
0−200g/25mm幅に制抑されている必要がある。
200g/25mm幅以上では剥離が容易でなく、又、4
の剥離面が粗化され外観劣化を起こす。
一方接着強度が20g/25mm幅以下ではフィルム加工
時に容易に剥離現象が起こり、製品にならない。
時に容易に剥離現象が起こり、製品にならない。
本発明では、接着層の接着強度が重要であり接着層の樹
脂組成は、接着する層1及び3の樹脂の種類によって決
められる。
脂組成は、接着する層1及び3の樹脂の種類によって決
められる。
又、接着強度を充分に制抑するには、積層方法も考慮す
る必要がある。接着剤を使用するドライラミネート法で
は、接着強度を調整するための接着剤の調製が非常に困
難であるばかりでなく、そのような接着剤を使用しても
塗布する接着剤の厚みムラで全く、接着強度の制抑はで
きない。
る必要がある。接着剤を使用するドライラミネート法で
は、接着強度を調整するための接着剤の調製が非常に困
難であるばかりでなく、そのような接着剤を使用しても
塗布する接着剤の厚みムラで全く、接着強度の制抑はで
きない。
又、熱プレス法では各樹脂層間の接着面への熱伝導が充
分でないため低い接着強度しか得られずバラツキも大き
くなる。又、加工コストが非常に高いものになる。
分でないため低い接着強度しか得られずバラツキも大き
くなる。又、加工コストが非常に高いものになる。
本発明では接着強度を制抑できる方法として検討したと
ころ共押出法を用い、接着層の樹脂組成を選ぶことによ
り高い精度で制抑可能なことを見い出した。共押出法で
は、完全に溶融した樹脂がシーティングダイ内部で一定
の圧力下で積層され、押出されるため押出条件さえ一定
に制抑しておけば安定した接着強度が容易に得られる。
ころ共押出法を用い、接着層の樹脂組成を選ぶことによ
り高い精度で制抑可能なことを見い出した。共押出法で
は、完全に溶融した樹脂がシーティングダイ内部で一定
の圧力下で積層され、押出されるため押出条件さえ一定
に制抑しておけば安定した接着強度が容易に得られる。
高いガス遮断性の樹脂(クラレ、エバールE105)と
低いガス遮断性の樹脂(住友化学工業エバテートH20
21F)を接着層(三井石油化学工業 エバフレックス
P2505C)を中間にした構成で3層マルチマニホー
ルドダイを使って共押出した。
低いガス遮断性の樹脂(住友化学工業エバテートH20
21F)を接着層(三井石油化学工業 エバフレックス
P2505C)を中間にした構成で3層マルチマニホー
ルドダイを使って共押出した。
厚みはE105・30μm/P2505C・30μm/
H2021F・60μmの計120μmであった。エバ
ールE105の層の剥離除去前後の酸素ガス透過量及び
エバールE105層の剥離強度を測定したところ次の様
な結果であった。
H2021F・60μmの計120μmであった。エバ
ールE105の層の剥離除去前後の酸素ガス透過量及び
エバールE105層の剥離強度を測定したところ次の様
な結果であった。
(1)酸素ガス透過量 (2)剥離強度 105g/25mm幅 〔発明の効果〕 本発明包装材料及び製造方法に従うことにより、従来得
られなかった透明性に優れたガス遮断性を調整及び除去
可能な包装材料が得られ、トイレタリー、食品分野で広
く利用できる。
られなかった透明性に優れたガス遮断性を調整及び除去
可能な包装材料が得られ、トイレタリー、食品分野で広
く利用できる。
第1図は、本発明の包装材料の一実施例の断面図であ
り、第2図は、高いガス遮断性の樹脂層を剥離除去した
後の断面図である。
り、第2図は、高いガス遮断性の樹脂層を剥離除去した
後の断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】層構成が被包装物側から酸素ガス透過量が
100cc/m2・24Hrs・100μm以上の低いガス遮断性の
樹脂層(3)、低いガス遮断性の樹脂層(3)と高いガス遮断
性の樹脂層(1)との接着強度が20〜200g/25mm幅
の接着層(2)及び酸素ガス透過量が10cc/m2・24Hrs・
100μm以下の高いガス遮断性の樹脂層(1)であることを
特徴とする包装材料。 - 【請求項2】高いガス遮断性の樹脂層(1)の外側にさら
に保護層を設けた請求項1記載の包装材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63111506A JPH0647279B2 (ja) | 1988-05-10 | 1988-05-10 | 包装材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63111506A JPH0647279B2 (ja) | 1988-05-10 | 1988-05-10 | 包装材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01281935A JPH01281935A (ja) | 1989-11-13 |
JPH0647279B2 true JPH0647279B2 (ja) | 1994-06-22 |
Family
ID=14563035
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63111506A Expired - Lifetime JPH0647279B2 (ja) | 1988-05-10 | 1988-05-10 | 包装材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0647279B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5232767A (en) * | 1989-06-28 | 1993-08-03 | Kureha Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | Heat-shrinkable laminate film |
JP2007283565A (ja) * | 2006-04-14 | 2007-11-01 | Mitsubishi Plastics Ind Ltd | ガスバリア性フィルム、並びに該フィルムを用いた包装材及び包装体 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5363484A (en) * | 1976-11-18 | 1978-06-06 | Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The | Multilayer structure |
JPS5382880A (en) * | 1976-12-29 | 1978-07-21 | Mitsubishi Petrochemical Co | Method for making composite laminate improved gas barrier property |
JPS57175571A (en) * | 1981-04-20 | 1982-10-28 | Gunze Kk | Packing material for air emitting or air absorbing chemical material |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0450111Y2 (ja) * | 1987-12-24 | 1992-11-26 |
-
1988
- 1988-05-10 JP JP63111506A patent/JPH0647279B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5363484A (en) * | 1976-11-18 | 1978-06-06 | Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The | Multilayer structure |
JPS5382880A (en) * | 1976-12-29 | 1978-07-21 | Mitsubishi Petrochemical Co | Method for making composite laminate improved gas barrier property |
JPS57175571A (en) * | 1981-04-20 | 1982-10-28 | Gunze Kk | Packing material for air emitting or air absorbing chemical material |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01281935A (ja) | 1989-11-13 |
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