JPH0647159Y2 - ボールねじの防音構造 - Google Patents

ボールねじの防音構造

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JPH0647159Y2
JPH0647159Y2 JP1989017424U JP1742489U JPH0647159Y2 JP H0647159 Y2 JPH0647159 Y2 JP H0647159Y2 JP 1989017424 U JP1989017424 U JP 1989017424U JP 1742489 U JP1742489 U JP 1742489U JP H0647159 Y2 JPH0647159 Y2 JP H0647159Y2
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JP
Japan
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ball
tube
ball screw
screw
ball nut
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JP1989017424U
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JPH02109053U (ja
Inventor
盛展 西浦
Original Assignee
株式会社椿本精工
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、ボールねじの防音構造に関する。
従来技術及びその課題 ボールねじには各種のものがあるが、そのうちボール循
環部材がボールナット外径方向に露出しているタイプの
ものは、主としてチューブ式ボールねじである。(但
し、これに限定されるわけではない。) チューブ式ボールねじは、ボールナットに加工された連
結穴にボール循環用チューブが挿入され、チューブ押さ
え部材とねじによりボールナットに固定されている。そ
して、ねじ軸の外周に加工されたねじ溝とボールナット
の内周に加工されたねじ溝とがボールを介して螺合して
いる。ねじ軸をボールナットに対して相対回転運動させ
ると、ボールは両ねじ溝内を転動し、循環用チューブを
通って元のねじ溝内に戻る。
このようなボールねじでは、ボールがボール循環用チュ
ーブのすくい部に衝突する際の音や、チューブ内を移動
するボール相互の衝突音は、連通穴とチューブとの隙間
を通り、又、チューブ自身が振動することにより外部に
漏れ、ボールねじ運転時の騒音となっていた。
実開昭63-115660は、前記循環用チューブを緩衝構造と
することで振動を自己減衰させるボールねじを提案して
いるが、チューブそのものを特殊構造とするため、汎用
性に乏しく、又、充分な強度及び防音効果を得ることが
できず、外形寸法も大きくなって隙間が残り、内部から
漏れる振動音を止めることができない。
特開昭63-163060は、循環用チューブを緩衝材製のチュ
ーブ押さえ部材で蓋閉するため、振動を外部に漏らさな
い有効な手段であるが、その反面、さらに汎用性に乏し
く、実用上充分なチューブ保持強度を得ることも困難で
ある。
そして、特公昭57-38830も同様の意図のもとになされた
発明を開示しているが、ボールナットの外側の成形層の
材質によっては防音効果が期待できず、ボールねじ自体
を分解できないため保守性も悪く、しかも、異なるボー
ルねじ毎に異なる型が必要なため、製造コストが高くつ
く欠点がある。
また、実開昭60-8557のものは、特公昭57-38830のもの
と同様に、ボールねじを分解できないため保守性が悪
く、しかも、異なるボールねじ毎に異なる型が必要なた
め、製造コストが高くつく欠点がある。
課題を解決するための手段 本考案は、ボール循環部材の少なくとも一部がボールナ
ット外径方向に露出しているボールねじにおいて、前記
ボール循環部材を前記ボールナットとともに、弾性によ
る締付力を生じるゴムチューブで被覆した構成により、
又は、熱収縮による締付力を生じる熱収縮性チューブで
被覆した構成により、前記課題を解決した。
作用 ゴムチューブ又は熱収縮性チューブは、ボールナットの
外径部を包囲するとともに、ボール循環部材をボールナ
ット方向に加圧する。
その結果、ボールナットの内部で発生する騒音が外部に
漏れることが防止されるとともに、振動を減衰させるこ
とができる。
そして、ゴムチューブの弾性を利用することにより、直
径が若干異なるボールねじにも同一のゴムチューブを装
着することが可能であり、また、長手方向寸法が異なる
ボールねじにはゴムチューブの切断長を変えて対応する
ことが可能である。一方、熱収縮性チューブの熱収縮性
を利用することにより、直径が若干異なるボールねじに
も装着することが可能であり、また、長手方向寸法が異
なるボールねじには熱収縮性チューブの切断長を変えて
対応することが可能である。
実施例 第1図、第2図は本考案の第一実施例を示している。こ
の図において、チューブ式ボールねじ10自体は、前記従
来技術で述べたボールねじと全く同一の構造である。す
なわち、ボールナット12に加工された連結穴14にボール
循環部材であるチューブ16が挿入され、チューブ押さえ
部材22とねじ24によりボールナット12に固定されてい
る。そして、ねじ軸20の外周に加工されたねじ溝28とボ
ールナット12の内周に加工されたねじ溝18とがボール26
を介して螺合されている。ねじ軸20をボールナット12に
対して相対回転運動させると、ボール26は両ねじ溝18,2
8内を転動し、チューブ16を通って元のねじ溝内に戻
る。このボールナット12の外殻部には、チューブ16を覆
うのに充分な長さをもった環状のゴムチューブ30がはめ
られている。このゴムチューブ30の内径は、ボールナッ
ト12の外径より若干小さい。このゴムチューブ30を径方
向に広げて第1図のように被せてあるので、ボールナッ
ト12の外径より突出するチューブ16には緊縛力が強く作
用するとともに、チューブ16より軸方向外側のボールナ
ット12の両端円筒部19,19(第2図参照)の外径にゴム
チューブ30が密着する。ボールナット12内で発生した音
は、ゴムチューブ30により外部に漏れるのを防止される
ほか、チューブ16の振動により外部に出て行こうとする
音を、弾性力により減衰させることができる。
なお、騒音は振動に起因するものであるから、「防音」
は「防振」でもある。
本考案の第二実施例(図示せず)では、上記第一実施例
のゴムチューブ30の替わりに、熱収縮チューブを装着す
る。熱収縮チューブは、フッ素系樹脂製のものがよく知
られており、150〜200℃の熱風を当てること等により径
方向に最大約20%収縮する機能を有している。ゴムチュ
ーブ30は、耐熱性、耐薬品性、耐油性などの化学的安定
性に劣るが、フッ素系樹脂であればこれらの安定性が優
れているとともに、熱収縮性であることから取付時の作
業性や汎用性(ボールナットの外径寸法のある程度の幅
に対応できる)の観点からも実用的である。
本考案では、以上のようなゴムチューブ又は熱収縮性チ
ューブを使用するので、1つのサイズのゴムチューブ又
は熱収縮性チューブで径方向の寸法に相当の許容範囲を
有し、長さ方向に切断して使用することで、あらゆる長
さのボールねじに対応することができ、汎用性が高い。
なお、いずれの材料によっても取付けは比較的容易で、
取付工程の増加によるコストアップは軽微である。
考案の効果 本考案は以上の構成であるから、次の効果を奏する。
(1)最も音の発生の多いボール循環部材をゴムチュー
ブ又は熱収縮性チューブによって外部と遮蔽するので、
ボールナット内の騒音が外部に漏れにくくなる。
(2)ボール循環部材の振動を直接抑制することができ
るので、振動による騒音の伝達を抑えることができる。
(3)ボールねじそのものは、一般に使用されているも
のが使用でき、特別な加工や別途部材を必要としない。
(4)比較的薄い被覆部材で被うだけなので外形寸法の
増加は少ない。
(5)一つのサイズのゴムチューブ又は熱収縮性チュー
ブが径方向の寸法に相当の許容範囲を有し、長さ方向に
切断して使用することで、あらゆる長さのボールナット
にも対応でき、汎用性が高い。
(6)ゴムチューブ又は熱収縮性チューブの着脱は比較
的容易で、特に、取付工数の増加によるコストアップは
軽微である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例であるチューブ式ボールねじの
断面図で、第2図の1-1線断面図、第2図は第1図の平
面図である。 10……チューブ式ボールねじ 12……ボールナット 16……ボール循環部材(チューブ) 19……円筒部 20……ねじ軸 22……チューブ押さえ部材 26……ボール 30……ゴムチューブ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボール循環部材の少なくとも一部がボール
    ナット外径方向に露出しているボールねじにおいて、 前記ボール循環部材を前記ボールナットとともに、弾性
    による締付力を生じるゴムチューブで被覆したことを特
    徴とする、 ボールねじの防音構造。
  2. 【請求項2】ボール循環部材の少なくとも一部がボール
    ナット外径方向に露出しているボールねじにおいて、 前記ボール循環部材を前記ボールナットとともに、熱収
    縮による締付力を生じる熱収縮性チューブで被覆したこ
    とを特徴とする、 ボールねじの防音構造。
JP1989017424U 1989-02-18 1989-02-18 ボールねじの防音構造 Expired - Lifetime JPH0647159Y2 (ja)

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JPH02109053U JPH02109053U (ja) 1990-08-30
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JP2591913Y2 (ja) * 1991-12-13 1999-03-10 日本精工株式会社 ボールねじ装置
CN108603575B (zh) * 2016-02-10 2021-05-28 日本精工株式会社 滚珠循环管、滚珠丝杠装置
TWI644037B (zh) * 2016-02-17 2018-12-11 日本精工股份有限公司 滾珠循環管、滾珠螺桿裝置

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JPS608557U (ja) * 1983-06-29 1985-01-21 日本電気株式会社 ボ−ルネジ

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