JPH0647154U - 液体計量注出容器 - Google Patents

液体計量注出容器

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JPH0647154U
JPH0647154U JP089589U JP8958992U JPH0647154U JP H0647154 U JPH0647154 U JP H0647154U JP 089589 U JP089589 U JP 089589U JP 8958992 U JP8958992 U JP 8958992U JP H0647154 U JPH0647154 U JP H0647154U
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liquid
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信弘 林
日出郷 木嵜
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花王株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液体計量注出容器の詰め替え作業性を向上す
ること。 【構成】 液体計量注出容器10において、容器本体1
1の開口部11Aに封着されるとともに注液口18を備
えてなる中栓14に通液チューブ13の上端部を接合
し、この中栓14に計量キャップ12を被着してなるも
の。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、液体計量注出容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、液体計量注出容器として、実公昭55-13255号公報に記載される如く、圧 搾可能な容器本体の開口部回りに計量キャップを封着し、容器本体の内部に挿入 される通液チューブを上記計量キャップの計量室に連通可能としてなるものがあ る。この注出容器では、容器本体を圧搾すると、容器本体内液体が通液チューブ を通って計量キャップの計量室に入り、計量された液体を該キャップから注出で きる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
然しながら、従来技術には、下記、の問題点がある。
【0004】 通液チューブが計量キャップに直接的に接合している。このため、容器本体 内液体の詰め替えに際しては、通液チューブが付いた計量キャップを容器本体か ら取外す必要がある。従って、計量キャップを取外しにくい他、通液チューブに 付着している液体が容器外に滴下して周辺汚損する虞れがある。即ち、詰め替え 作業性が悪い。
【0005】 計量キャップ及び通液チューブが容器本体の中心軸上に設けられている。こ のため、計量キャップ内の液体を完全に注出するためには、容器を90度以上傾け る必要がある。また、通液チューブの容器本体内吸込口が容器本体の断面中心部 に位置するから、計量キャップからの注出時、通液チューブの吸込口が容器本体 内液中に位置し易く、容器本体内気相側に位置しにくいものとなり、容器本体内 液体が通液チューブから余剰液体(計量外液体)となって注出される虞れがある 。即ち、注出作業性が悪い。
【0006】 本考案は、液体計量注出容器の詰め替え作業性を向上することを目的とする。
【0007】 また、本考案は、液体計量注出容器の注出作業性を向上することを目的とする 。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本考案は、圧搾可能な容器本体の開口部回りに計量キャップ を封着し、容器本体の内部に挿入される通液チューブを上記計量キャップの計量 室に連通可能としてなる液体計量注出容器において、中栓の仕切り部を貫通する 如くに設けられる通液部に上記通液チューブの上端部を接合し、該中栓の仕切り 部に注液口を開口するとともに、該中栓を容器本体の開口部に封着し、前記計量 キャップを上記中栓に被着し、該計量キャップの計量室底部を貫通する如くに設 けられる通液部を上記中栓の通液部に連通せしめてなるようにしたものである。
【0009】 請求項2に記載の本考案は、請求項1に記載の本考案において更に、前記中栓 、及び計量キャップが容器本体の中心軸に対し傾斜して設けられ、前記通液チュ ーブの上端部が該中栓の中心軸上に接合されてなるようにしたものである。
【0010】
【作用】
通液チューブを中栓に接合し、計量キャップを中栓に被着しており、通液チ ューブは計量キャップに直接的には接合されない。
【0011】 このため、容器本体内液体の詰め替えに際し、通液チューブは中栓とともに容 器本体側に残したまま、計量キャップのみを容器本体から取外しできる。従って 、計量キャップを容易に取外しできる他、液体が付着している通液チューブを容 器外に持ち出して周辺汚損する如くがない。即ち、詰め替え作業性が良い。
【0012】 計量キャップ、中栓、及び通液チューブは容器本体の中心軸に対して傾き配 置される。このため、計量キャップ内の液体を完全に注出するに必要な容器の傾 き角が90度未満で足りるものとなる。また、通液チューブの容器本体内吸込口が 容器本体の断面外側寄りに位置するから、計量キャップからの注出時、通液チュ ーブの吸込口を容器本体内気相側に位置し易くなり、容器本体内液体が通液チュ ーブから余剰液体(計量外液体)となって注出するのを回避できる。即ち、注出 作業性が良い。
【0013】
【実施例】
図1は本考案の第1実施例を示す模式図、図2は計量キャップの開閉状態を示 す模式図、図3は中栓を示す模式図、図4は第2実施例を示す模式図、図5は図 4の要部を示す模式図、図6は計量値調整方法を示す模式図、図7は計量状態を 示す模式図、図8は第3実施例を示す模式図、図9は計量値調整方法を示す模式 図、図10は計量状態を示す模式図である。
【0014】 (第1実施例)(図1〜図3) 液体計量注出容器10は、図1、図2に示す如く、合成樹脂等の可撓性を有す る素材で形成された圧搾可能な容器本体11の開口部11A回りに計量キャップ 12を封着し、容器本体11の内部に挿入される通液チューブ13を上記計量キ ャップ12の計量室12Aに連通可能としている。
【0015】 ここで、注出容器10にあっては、容器本体11の開口部11Aに設けてある 雄ねじ部11Bに中栓14の下端雌ねじ部14Aを螺着して液密的に封着し、こ の中栓14に設けてある上端雄ねじ部14Bに計量キャップ12の下端雌ねじ部 12Bを螺着して被着している。このとき、中栓14及び計量キャップ12は容 器本体11の中心軸に対し、容器前面側へと下向きとなるように傾斜して設けら れる。
【0016】 中栓14は、図3に示す如く、上端雄ねじ部14Bの基端側から下端雌ねじ部 14Aの内側との間に一定の間隔を介して下方に延在する内筒部15を有し、こ の内筒部15の下端に仕切り部16を設け、この仕切り部16の中心部を貫通す る如くに設けられる筒状通液部17を有している。そして、通液部17の下端接 合部17Aに上記通液チューブ13の上端部を液密的に嵌合して接合している。 このとき、通液チューブ13の上端部は中栓14の中心軸上に接合される。
【0017】 また、中栓14は、仕切り部16の通液部17回りにおける容器前面側の下半 部を低レベル部16A、容器後面側の上半部を高レベル部16Bとする段差状を なし、低レベル部16Aに大面積の注液口18を開口し、高レベル部16Bに2 個の小面積の空気抜き口19、19を開口している。注液口18は、中栓14を 容器本体11に封着した状態下で、容器本体11への詰替え用液体充填口とされ て機能し、空気抜き口19、19は、注液口18から容器本体11への詰替え用 液体充填時の主として空気抜き口として機能する。もちろん、空気抜き口19、 19は詰替え用液体充填口として機能することもできる。
【0018】 計量キャップ12は、図2(B)に示す如く、下端雌ねじ部12Bの基端側か ら上方に延びる筒状部20と、下端雌ねじ部12Bの基端側から計量室12Aの 中間部の内方に張り出る棚状部21と、棚状部21の内周部から下端雌ねじ部1 2Bの内側との間に一定の間隔を介して下方に延在する内筒部22と、内筒部2 2の下端に設けられる計量室底部23とを有し、前述の計量室12Aを画成して いる。そして、この計量室底部23の中心部を貫通する如くに設けられる筒状通 液部24を有し、この通液部24の下端連通部24Aを前記中栓14に設けられ ている通液部17の上端連通部19Bに液密的に嵌合接続している。
【0019】 また、計量キャップ12は、通液部24の上端部を閉塞部24Bとし、閉塞部 24Bに吐液口25を開口している。吐液口25は、図2(C)に示す如く、容 器後面側の筒状部20内面に臨む上半部の左右両側に2個開口せしめられている 。
【0020】 尚、中栓14に計量キャップ12を被着したとき、計量キャップ12の内筒部 22の下端外周部が中栓14の内筒部15下端内周部に液密に衝合し、且つ計量 キャップ12の棚状部21下面に設けてある環状リブ部26が中栓14の上端雄 ねじ部14B、上端内周部に液密に嵌合せしめられ、容器本体11の内部空間に 連通する中栓14の注液口18、空気抜き口19を外部空間に対して二重に液密 封止するものとしている。
【0021】 これにより、容器本体11の開口部11Aに中栓14を封着し、中栓14に計 量キャップ12を被着した容器使用状態において、容器本体11を圧搾すると、 容器本体11内液体は通液チューブ13、中栓14の通液部17、計量キャップ 12の通液部24を通って、通液部24の吐液口25から計量キャップ12の計 量室12A内に吐出する。このとき、吐液口25は容器後面側の筒状部20内面 に臨んでいるから、容器本体11を急激に圧搾したとしても、吐液が上方に強く 噴出して周囲に飛散することなく、筒状部20の内面に当たって計量室12A内 に貯留せしめられる。
【0022】 また、計量キャップ12は、透明素材で構成され、その筒状部20内面に目盛 リブ27A、27Bを備えている。目盛リブ27Aは計量キャップ12の中心軸 を鉛直にするとき、吐液口25と同一レベルに位置し、計量室12Aでの充満レ ベルを視認可能とする。また、目盛リブ27Bは計量室12Aでの中位レベルを 視認可能とする。
【0023】 尚、容器本体11を圧搾して計量室12A内にその充満レベルを越える液体を 貯留せしめた後、その圧搾を解除すると、充満レベルを越えている過剰液体は吐 液口25を逆流して容器本体11内に返り、計量室12Aでの貯留レベルを自然 に充満レベルに設定することができる。
【0024】 また、計量キャップ12は、筒状部20の容器前面側の上縁部を外方に向けて 湾曲する注出部28とし、計量室12Aからの注出時の液垂れ防止を図っている 。
【0025】 また、計量キャップ12は、筒状部20の容器後面側の上縁部に一体成形ヒン ジ31を介してカバー32を開閉可能に連結している。カバー32は、その前縁 部に設けてある舌片状操作部33を計量キャップ12の上縁注出部28に係脱可 能とし、その天井内面中央部に内筒シール部34、天井内面外周よりに外筒シー ル部35をそれぞれ突設している。カバー32の舌片状操作部33が計量キャッ プ12の注出部28に係着された閉鎖時に、内筒シール部34は計量キャップ1 2の通液部24の上端閉塞部24B外周部に液密的に嵌合して吐液口25を封止 し、外筒シール部35は計量キャップ12の筒状部20内周部に液密的に嵌合し 、計量室12Aを外部空間に対して液密封止する。
【0026】 尚、カバー32の開閉時に、内筒シール部34が計量キャップ12の注液部2 4の閉塞部24Bに干渉するのを回避するため、閉塞部24Bの容器後面側の左 右の吐液口25に挟まれる部分は斜め平面部24Cの如くに成形されている。
【0027】 また、注出容器10にあっては、前述の如くに計量キャップ12を傾斜配置す るに際し、キャップ12を容器本体11の前面ライン36Aと後面ライン36B に挟まれる範囲内に配置し(図1参照)、梱包時等にカバー32が梱包ケース、 他物品と干渉して不測の開放を生ずるのを回避可能としている。
【0028】 以下、注出容器10の使用方法について説明する。
【0029】 (1) 液注出時には、カバー32を計量キャップ12から開く。そして、容器本 体11を圧搾すると、容器本体11内液体は通液チューブ13、中栓14の通液 部17、キャップ12の通液部24を通って、通液部24の吐液口25からキャ ップ12の計量室12A内に吐出される。計量室12Aに液体を充満させる場合 には、容器本体11の圧搾によって計量室12A内にその充満レベルを越える液 体を貯留せしめた後、その圧搾を解除し、充満レベルを越えた過剰液体を吐液口 25から容器本体11内に戻す。他方、計量室12Aでの計量レベルを中間レベ ルとする場合には、容器本体11の圧搾程度の調整により、所望の計量レベルを 得る。このようにして計量室12Aに計量された液体は、計量キャップ12の注 出部28から注出される。その後、カバー32を計量キャップ12に封着する。
【0030】 尚、上記の液注出時における注出容器10の姿勢は、容器本体11をテーブル 面等の上に載置して鉛直配置してもよく、あるいは使用者にて容器本体11を保 持し計量キャップ12を略鉛直保持する等であっても良い。
【0031】 (2) 液詰め替え時には、計量キャップ12を中栓14から取外す。そして、中 栓14の注液口18、空気抜き口19を用いて、詰め替え液体を容器本体11に 充填する。
【0032】 従って、本実施例によれば、下記、の作用がある。 通液チューブ13を中栓14に接合し、計量キャップ12を中栓14に被着 しており、通液チューブ13は計量キャップ12に直接的には接合されない。
【0033】 このため、容器本体11内液体の詰め替えに際し、通液チューブ13は中栓1 4とともに容器本体11側に残したまま、計量キャップ12のみを容器本体11 から取外しできる。従って、計量キャップ12を容易に取外しできる他、液体が 付着している通液チューブ13を容器10外に持ち出して周辺汚損する如くがな い。即ち、詰め替え作業性が良い。
【0034】 計量キャップ12、中栓14、及び通液チューブ13は容器本体11の中心 軸に対して傾き配置される。このため、計量キャップ12内の液体を完全に注出 するに必要な容器10の傾き角が90度未満で足りるものとなる。また、通液チュ ーブ13の容器本体11内吸込口が容器本体の断面外側寄りに位置するから、計 量キャップ12からの注出時、通液チューブ13の吸込口を容器本体11内気相 側に位置し易くなり、容器本体11内液体が通液チューブ13から余剰液体(計 量外液体)となって注出するのを回避できる。即ち、注出作業性が良い。
【0035】 (第2実施例)(図4〜図7) 液体計量注出容器110は、図4に示す如く、合成樹脂等の可撓性を有する素 材で形成された圧搾可能な容器本体111の開口部111A回りに計量キャップ 112を封着し、容器本体111の内部に挿入される通液チューブ113を上記 計量キャップ112の計量室112Aに連通可能としている。
【0036】 ここで、注出容器110にあっては、容器本体111の開口部111Aに設け てある雄ねじ部111Bに中栓114の外筒雌ねじ部114Aを螺着して液密的 に封着し、この中栓114に設けてある内筒雌ねじ部114Bに計量キャップ1 12の下端雄ねじ部112Bを螺着して被着している。このとき、中栓114及 び計量キャップ112は容器本体111の中心軸に対し、容器前面側へと下向き となるように傾斜して設けられる。
【0037】 中栓114は、内筒雌ねじ部114Bの下端に仕切り部116を設け、この仕 切り部116の中心部を貫通する如くに設けられる筒状通液部117を有してい る。そして、通液部117の下端接合部117Aに上記通液チューブ113の上 端部を液密的に嵌合して接合している。このとき、通液チューブ113の上端部 は中栓114の中心軸上に接合される。
【0038】 また、中栓114は、仕切り部116の通液部117回りに複数の注液口11 8を開口している。注液口118は、中栓114を容器本体111に封着した状 態下で、容器本体111への詰替え用液体充填口とされて機能する。尚、一部の 注液口118は、他の注液口118から容器本体111への詰替え用液体の充填 時に空気抜き口としても機能する。
【0039】 計量キャップ112は、上方の筒状部120と、筒状部120の基端側から計 量室112Aの中間部の内方に張り出る棚状部121と、棚状部121の内周部 から下方に延びる前述の下端雄ねじ部112Bと、下端雄ねじ部112Bの下端 に設けられる計量室底部123とを有し、前述の計量室112Aを画成している 。そして、この計量室底部123の中心部を貫通する如くに設けられる筒状通液 部124を有し、この通液部124の下端連通部124Aを前記中栓114に設 けられている通液部117の上端連通部119Bに液密的に嵌合接続している。
【0040】 尚、中栓114に計量キャップ112を被着したとき、計量キャップ112の 下端雄ねじ部112Bの下端外周部が中栓114の内筒雌ねじ部114Bの下端 内周部に液密に衝合し、且つ計量キャップ112の棚状部121下面が中栓11 4の外筒雌ねじ部114Aと内筒雌ねじ部114Bの連結部114C上面に液密 に衝合せしめられ、容器本体111の内部空間に連通する中栓114の注液口1 18を外部空間に対して二重に液密封止するものとしている。
【0041】 ここで、計量キャップ112の筒状通液部124は上端部を開口され、この開 口を覆う有天筒状の液量調整体126を螺着されている。液量調整体126は、 天部下面に環状シール部126Aを備えるとともに、天部寄り側面に吐液口12 6Bを開口している。液量調整体126は、(a) 通液部124に締切り位置まで 螺合された状態でシール部126Aを通液部124の上端開口に液密に螺着させ て、輸送中や容器未使用時の液もれを防止し、(b) 通液部124との螺合を締切 り位置からゆるめた状態で吐液口126Bを通液部124の内部空間に連通させ 、容器本体111内液体を吐液口126Bから後述する如くにより計量室112 Aに吐出させることを可能とする。
【0042】 これにより、容器本体111の開口部111Aに中栓114を封着し、中栓1 14に計量キャップ112を被着し、液量調整体126の吐液口126Bを通液 部124の内部空間に連通させた容器使用状態において、容器本体111を圧搾 すると、容器本体111内液体は通液チューブ113、中栓114の通液部11 7、計量キャップ112の通液部124を通って、液量調整体126の吐液口1 26Bから計量キャップ112の計量室112A内に吐出する。このとき、吐液 口126Bが容器後面側の筒状部120内面に臨むように設定されると、容器本 体111を急激に圧搾したとしても、吐液が上方に強く噴出して周囲に飛散する ことなく、筒状部120の内面に当たって計量室12A内に貯留せしめられる。
【0043】 尚、容器本体111を圧搾して計量室112A内に吐液口126Bの下縁レベ ルを越える液体を貯溜せしめた後、その圧搾を解除すると、下縁レベルを越えて いる過剰液体は吐液口126Bを逆流して容器本体111内に戻り、計量室11 2Aでの貯溜レベルを吐液口126Bの下縁が規定する計量レベルに自然に設定 せしめるものとなる。
【0044】 従って、液体計量注出容器110にあっては、通液部124に対する液量調整 体126の螺合位置を調整することにより、計量キャップ112の計量室112 Aによる計量レベルを調整できる。
【0045】 そして、液体計量注出容器110にあっては、計量キャップ112を透明素材 で構成し、キャップ112における筒状部120の内面に計量目盛リブ125を 付し、計量調整体126の外周部における吐液口126Bの下縁レベル(計量室 112Aでの計量レベル)相当位置に上記目盛リブ125に相対する板状の計量 ゲージ127を一体成形している(図5(B))。即ち、計量キャップ112の 中心軸を鉛直にするとき、計量ゲージ127が指す目盛リブ125は、吐液口1 26Bの下縁と同一レベルに位置し、計量室112Aでの計量レベルを視認可能 とする。
【0046】 このとき、計量目盛リブ125は、計量室112Aから注出させたい液量(L )に、注出後に見込まれる残存液量(計量室112Aの壁面への付着液量或いは 注出口132からの液垂れ量)(△L)を加えた液量(L+△L)の計量レベル に、注出させたい液量(L)を表示するものとされている。
【0047】 また、計量キャップ112の筒状部120上端部には液回収キャップ128の 二重筒状嵌着部128Aが液密に嵌着されている。このとき、液回収キャップ1 28の嵌着部128Aの外筒内周面に設けられている環状凸部128Bが筒状部 120の上端外周面に設けられている環状凹部120Bに係着される。液回収キ ャップ128は、前述の液量調整体126を通液部124に対して螺合調整する とき、筒状部120から取外される。
【0048】 ここで、液回収キャップ128は、筒状部120の上端部の内外面に嵌着され る嵌着部128Aの内側に、短筒状の液垂れ受口131を備え、更にこの液垂れ 受口131の内側に、短筒状の注出口132を備えている。
【0049】 注出口132は上縁部を外方に向けて湾曲し、計量室112Aからの注出時の 液垂れ量の低減を図っている。
【0050】 液垂れ受口131は注出口132の外周下位に設定され、注出口132からの 液垂れを受ける。そして、液回収キャップ128は、液垂れ受口131の下端環 状部と注出口132の下端環状部との間に、容器後面側へ向けて下り勾配をなす 傾斜状液回収路133を設け、液回収路133の最下位置に回収口134を開口 している(図5(C))。これにより、注出口132からの液垂れは、液垂れ受 口131、液回収路133を介して回収口134から計量室112Aへと戻され る。
【0051】 尚、液回収キャップ128は、嵌着部128Aの容器後面側の上縁部に一体成 形ヒンジ135を介してカバー136を開閉可能に連結している。カバー136 は、その前縁部に設けてある舌片状操作部137を嵌着部128A回りに係脱可 能とし、その天井内面にシール部138を突設している。カバー136の舌片状 操作部137がキャップ128の嵌着部128A回りに係着された閉鎖時に、シ ール部138は液垂れ受口131の内周部に液密的に嵌合して、計量室112A を外部空間に対し液密封止する。
【0052】 以下、液体計量注出容器110の使用方法について説明する。 (1) 容器110の輸送時、未使用時には、液量調整体126が計量キャップ1 12の通液部124に締切り位置まで螺合され、シール部126Aが通液部12 4の上端開口に液密嵌着し、液もれを防止する(図5(A))。
【0053】 (2) 容器110の使用に先立ち、液回収キャップ128が計量キャップ112 の筒状部120から取外される(図6)。そして、計量キャップ112の通液部 124に対して液量調整体126の螺合位置を調整し、吐液口126Bの下縁レ ベルの設定により、計量室112Aによる今回所望の計量レベルを定める。具体 的には、計量ゲージ127が目盛リブ125の所望の表示値に合致するように液 量調整体126を螺動する(図7)。図7の実線は計量レベルを20mlとする例、 図7の鎖線は計量レベルを30mlとする例である。
【0054】 (3) 液注出時には、カバー136を液回収キャップ128から開く(図7)。 そして、容器本体111を圧搾すると、容器本体内液体は通液チューブ113、 中栓114の通液部117、キャップ112の通液部124を通って、液量調整 体126の吐液口126Bからキャップ112の計量室112A内に吐出される 。計量室112Aにて液体を計量する方法は、容器本体111の圧搾によって計 量室112A内にその計量レベルを越える液体を貯溜せしめた後、その圧搾を解 除し、計量レベルを越えた過剰液体を吐液口126Bから容器本体111内に戻 す。このようにして計量室112Aに計量された液体は、液回収キャップ128 の注出口132から注出される。その後カバー136を液回収キャップ128に 封着する。
【0055】 尚、上記の液注出時における注出容器110の姿勢は、容器本体111をテー ブル面等の上に載置して鉛直配置しても良く、或いは使用者にて容器本体111 を保持し計量キャップ112を略鉛直保持する等であっても良い。
【0056】 (4) 液注出時に注出口132から垂れた液体は、液垂れ受口131により受け られた後、液回収路133を介して回収口134から計量室112Aへと回収さ れる。尚、図4の如く、液回収キャップ128を容器本体111の中心軸に対し 、容器前面側へと下向きとなるように傾斜して設ける場合には、容器本体111 を(棚などに)置いた状態で液回収キャップ128の液回収路133を回収口1 34に向って下り勾配に傾斜させるように設定することはいうまでもない。
【0057】 (5) 液詰め替え時には、計量キャップ112を中栓114から取外す(図4参 照)。そして、中栓114の注液口118を用いて、詰め替え液体を容器本体1 11に充填する。
【0058】 従って、本実施例によれば、下記〜の作用がある。 通液チューブ11 3を中栓114に接合し、計量キャップ112を中栓114に被着しており、通 液チューブ113は計量キャップ112に直接的には接合されない。
【0059】 このため、容器本体111内液体の詰め替えに際し、通液チューブ113は中 栓114とともに容器本体111側に残したまま、計量キャップ112のみを容 器本体111から取外しできる。従って、計量キャップ112を容易に取外しで きる他、液体が付着している通液チューブ113を容器110外に持ち出して周 辺汚損する如くがない。即ち、詰め替え作業性が良い。
【0060】 計量キャップ112、中栓114、及び通液チューブ113は容器本体11 1の中心軸に対して傾き配置される。このため、計量キャップ112内の液体を 完全に注出するに必要な容器110の傾き角が90度未満で足りるものとなる。ま た、通液チューブ113の容器本体111内吸込口が容器本体の断面外側寄りに 位置するから、計量キャップ112からの注出時、通液チューブ113の吸込口 を容器本体111内気相側に位置し易くなり、容器本体111内液体が通液チュ ーブ113から余剰液体(計量外液体)となって注出するのを回避できる。即ち 、注出作業性が良い。
【0061】 注出させたい液量の計量表示(計量目盛リブ125)を、注出後に見込まれ る残存液量を加えた液量の計量レベルに付した。従って、計量表示に従って計量 された液体のうち、予め見込まれている残存液量分は、計量室112Aの壁面へ の液付着、或いは注出口132からの液垂れによって外部へと注出されることが ない。そして、計量表示に従って計量された液体のうち、上記残存液量分を除い た計量表示値そのものである液量、即ち本当に注出させたい液量分だけが外部へ と取出されるものとなる。
【0062】 注出口132の周辺に傾斜状液回収路133を設けた。従って、注出口13 2から垂れた液体を確実に回収することができ、結果として、液量の無駄を生ず ることがなく、且つ注出口132の外周を清浄に維持可能とすることができる。
【0063】 尚、本考案の実施において、液量調整体126は計量キャップ112の通液部 124の外周部の軸方向複数位置のそれぞれにラチェットによって選択的に係止 されるものであっても良い。このとき、液量調整体126は軸方向に付与される 引き上げ操作力により、前述の吐液口126B下縁レベルが定める計量レベルを 多段調整可能とする。
【0064】 (第3実施例)(図8〜図10) 液体計量注出容器210が前記第2実施例の液体計量注出容器110と異なる 点は、計量キャップ112から計量目盛リブ125を撤去するとともに、液量調 整体126から計量ゲージ127を撤去したこと、及び液回収キャップ128を 液回収機能のないキャップ220に代えたことのみにある。尚、容器210にお いて、容器110と実質的に同一機能部分は同一符号を付して説明を省略する。
【0065】 キャップ220は、計量キャップ112の筒状部120上端部に嵌着される。 このとき、キャップ220は、嵌着部221の下端内周面に設けられている環状 凸部221Aが筒状部120の上端外周面に設けられている環状凹部120Aに 係着される。キャップ220は、液量調整体126を通液部124に対して螺合 調整するとき、筒状部120から取外される。
【0066】 ここで、キャップ220は、上端面中央部に短筒状の注出口222を備えてい るる。
【0067】 また、キャップ220は、嵌着部221の容器後面側の上縁部に一体成形ヒン ジ223を介してカバー224を開閉可能に連結している。カバー224は、そ の前縁部に設けてある舌片状操作部225を嵌着部221回りに係脱可能とし、 その天井内面中央部にシール部226を突設している。カバー224の舌片状操 作部225がキャップ220の嵌着部221回りに係着された閉鎖時に、シール 部226は注出口222の内周部に液密的に嵌合し、計量室112Aを外部空間 に対して液密封止する。
【0068】 以下、液体計量注出容器210の使用方法について説明する。
【0069】 (1) 液体計量注出容器210の輸送時、未使用時には、液量調整体126が計 量キャップ112の通液部124に締切り位置まで螺合され、シール部126A が通液部124の上端開口に液密嵌着し、液もれを防止する(図8)。
【0070】 (2) 液体計量注出容器210の使用に先立ち、キャップ220が計量キャップ 112の筒状部120から取外される(図9)。そして、計量キャップ112の 通液部124に対して液量調整体126の螺合位置を調整し、吐液口126Bの 調整により、計量室112Aによる計量レベルを定める。
【0071】 (3) 液注出時には、カバー224をキャップ220から開く(図10)。そし て、容器本体111を圧搾すると、容器本体111内液体は通液チューブ113 、中栓114の通液部117、キャップ112の通液部124を通って、液量調 整体126の吐液口126Bからキャップ112の計量室112A内に吐出され る。計量室112Aにて液体を計量する方法は、容器本体111の圧搾によって 計量室112A内にその計量レベルを越える液体を貯溜せしめた後、その圧搾を 解除し、計量レベルを越えた過剰液体を吐液口126Bから容器本体111内に 戻す。このようにして計量室112Aに計量された液体は、キャップ220の注 出口222から注出される。その後、カバー224をキャップ220に封着する 。
【0072】 尚、上記の液注出時における注出容器210の姿勢は、容器本体111をテー ブル面等の上に載置して鉛直配置しても良く、或いは使用者にて容器本体111 を保持し、計量キャップ112を略鉛直保持する等であっても良い。
【0073】 (4) 液詰め替え時には、計量キャップ112を中栓114から取外す。そして 、中栓114の注液口118を用いて、詰め替え液体を容器本体111に充填す る。
【0074】 然るに、本実施例によれば、前記第2実施例の液体計量注出容器110におけ る〜の作用と実質的に同様の作用を有する。
【0075】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、液体計量注出容器の詰め替え作業性を向上する ことができる。また、液体計量注出容器の注出作業性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の一実施例を示す模式図である。
【図2】図2は計量キャップの開閉状態を示す模式図で
ある。
【図3】図3は中栓を示す模式図である。
【図4】図4は第2実施例を示す模式図である。
【図5】図5は図4の要部を示す模式図である。
【図6】図6は計量値調整方法を示す模式図である。
【図7】図7は計量状態を示す模式図である。
【図8】図8は第3実施例を示す模式図である。
【図9】図9は計量値調整方法を示す模式図である。
【図10】図10は計量状態を示す模式図である。
【符号の説明】
10 液体計量注出容器 11 容器本体 11A 開口部 12 計量キャップ 12A 計量室 13 通液チューブ 14 中栓 16 仕切り部 17 通液部 18 注液口 23 計量室底部 24 通液部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧搾可能な容器本体の開口部回りに計量
    キャップを封着し、容器本体の内部に挿入される通液チ
    ューブを上記計量キャップの計量室に連通可能としてな
    る液体計量注出容器において、 中栓の仕切り部を貫通する如くに設けられる通液部に上
    記通液チューブの上端部を接合し、該中栓の仕切り部に
    注液口を開口するとともに、該中栓を容器本体の開口部
    に封着し、 前記計量キャップを上記中栓に被着し、該計量キャップ
    の計量室底部を貫通する如くに設けられる通液部を上記
    中栓の通液部に連通せしめてなることを特徴とする液体
    計量注出容器。
  2. 【請求項2】 前記中栓、及び計量キャップが容器本体
    の中心軸に対し傾斜して設けられ、前記通液チューブの
    上端部が該中栓の中心軸上に接合されてなる請求項1記
    載の液体計量注出容器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017074958A (ja) * 2015-10-13 2017-04-20 アース製薬株式会社 計量キャップ

Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5213095B1 (ja) * 1971-04-06 1977-04-12
JPH0231865B2 (ja) * 1984-01-23 1990-07-17 Oki Electric Ind Co Ltd

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