JPH0646970B2

JPH0646970B2 - オ−ブント−スタ−

Info

Publication number: JPH0646970B2
Application number: JP62112998A
Authority: JP
Inventors: 徹田中
Original assignee: Tiger Corp
Current assignee: Tiger Corp
Priority date: 1987-05-09
Filing date: 1987-05-09
Publication date: 1994-06-22
Anticipated expiration: 2009-06-22
Also published as: JPS63277021A

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明はトーストのほかグラタンやピザ、クッキーと云
ったものを焼き上げ、あるいは調理物を温めたり、特に
冷凍トーストの焼き上げに用いられるオーブントースタ
ーに関するものである。

（従来の技術）この種のオーブントースターで、各種調理を自動制御で
首尾よく達成しようとすることが行われるようになり、
前記自動制御はトーストの場合と他の調理の場合とで大
きく分けられている。

（発明が解決しようとする問題点）従来のトーストの場合の制御であると、トースト開始時の庫内温度が季節や地域によって大きく
異なるのにこれが考慮されないために、庫内温度が所定
温度に達していなければ各回で得るトーストは焼き足ら
ないものになるし、倉庫内温度が所定温度以上であれば
各回で得るトーストは焼き過ぎたものになる。

特に、冷凍トーストを焼く場合は、冷凍トーストを判別
した加熱制御を有せず、通常のトーストと同様の過熱制
御でにより焼き上げるため、適正な焼き上げにならない
嫌いがある。

さらに、前記他の調理の場合の制御であると、高温で調理するものには適しても、焦げ目を付けること
よりも内部まで充分温度を上げたい温め物等では低温加
熱が望まれるのに、そのような加熱は行えない。

要するに従来のものは調理の種類によって制御を大別し
ながら、充分な制御になっていない。

（問題点を解決するための手段）本発明は前記のような問題点を解決するため、庫内温度を検出する手段と、トーストおよび他の調理の種類を個別に設定する手段
と、他の調理の調理時間を設定する手段と、他の調理が設定されたとき設定された調理につき予め定
められた一定の庫内温度を保つようにヒータを通電制御
しながら設定された時間だけ調理を行う第１の制御手段
と、トーストが設定されたとき、現庫内温度に応じて予め定
められた調理時間だけヒータをフルパワー通電しながら
調理を行う第２の制御手段と、冷凍トーストが設定されたとき、昇温の時点で解凍に適
した温度範囲を解凍処理時間中保つようにヒータをオ
ン，オフ制御する第３の制御手段と、を備えたことを特
徴とするものである。

（作用）本発明の上記構成によれば、調理の種類を設定する手段
Ｃによって他の調理が設定されたとき制御手段Ｅがなす
第１の制御手段が働き、庫内温度を検出する手段Ｂから
の庫内温度情報をもとに、設定された他の調理につき予
め定められた庫内温度をになるようにヒータを通電制御
しながら、調理時間を設定する手段Ｄにより設定された
時間だけ調理を行うので、調理に見合った温度にて使用
者の好み通りの出来上がり具合に調理を行うことができ
る。

また調理の種類を設定する手段Ｃによってトーストが設
定されると、制御手段Ｅがなす第２の制御手段が働き、
庫内温度を検出する手段Ｂからの初期庫内温度の情報を
もとに、この初期庫内温度に応じて予め定められた調理
時間だけヒータをフルパワー通電しながら調理を行い、
トーストを開始するときの庫内温度の違いがトーストの
焼き上がり具合に影響するのを防止するとともに、人為
的な調理時間の設定を排していることにより時間設定が
不適切なことによる不適正な焼き上げも解消することが
できる。

特に、冷凍トーストを焼く場合にあっても、冷凍された
トーストに応じた加熱制御を行うようにして通常のトー
ストと同様に良好に焼き上げることができる。

（実施例）第２図から第６図に示す本発明の第１図の実施例につい
て説明する。本実施例は特定の調理として通常のパンを
トーストする通常トーストか冷凍のパンをトーストする
冷凍トーストかを行い、他の調理としてグラタン、ピ
ザ、クッキーを焼上げ、また調理物等を温めると云った
ことが行えるようにしたオーブントースターの場合を示
している。

第２図から第４図に示すように器体１は調理庫２の一側
に操作・制御部３を設けたものである。調理庫２の前部
には透明な窓4aを持つ扉４が設けられ、その下縁をヒン
ジ５により器体１に連結して開閉自在としてある。

調理庫２内には上下にヒータ6、7が横倒状態に設けられ
ている。ヒータ6、7の間には調理物を受ける網状の調理
台８が設けられ、図示しない機構によって扉４の開閉に
連動し調理庫２から出入りさせられる。

操作・制御部３の底部にはヒータ6、7等を駆動する電源
回路35とその周辺電気機器を装備した電源基盤12が下向
きケース13の天井部下に合成樹脂製の基台14を介し取り
付けてある。操作・制御部３の前面には操作パネル15に
はその下部から電源スイッチボタン16、焼色調節ツマミ
17、調理開始、終了ボタン18、調理時間を設定するタイ
マー設定ボタン19、調理の種類を設定するメニュー設定
ボタン20が設けられ、さらにその上部には調理時間（タ
イマー）表示部21および設定される調理の種類に応じた
通常トースト表示部22、冷凍トースト表示部23、グラタ
ン表示部24、ピザ表示部25、クッキー表示部26、温め物
表示部27がそれぞれ設けられている。

操作パネル15の背部にはヒータ6、7を制御するマイクロ
コンピュータ（以下マイコンという）51とその周辺電気
機器を装備したマイコン基板52を配し、それを操作パネ
ル15背部の裏板53に合成樹脂基台54を介し取り付けてあ
る。

これら操作パネル15上の操作部および表示部は第６図の
制御回路に示すように、操作回路ブロック31、７セグメ
ント４桁の調理時間表示回路ブロック32、メニュー表示
回路ブロック33として、また焼色調節ツマミ17に連動す
る焼色調節ボリウム34が単独でそれぞれマイコン51と接
続されている。さらにマイコン51には電気回路35、クロ
ック発振回路36、ヒータ6、7制御回路37、調理庫２内の
温度を検出する温度センサ38、ブザー46も接続されてい
る。

この温度センサ38は第２図、第４図に示すように、アル
ミニウム製のセンサホルダ41の下端筒上部41aに対し、
このセンサホルダ41を２つ折りの弾性クリッブ42、両辺
42a,42c間で調理庫２の側板43へその裏側を密着する状
態にして弾性挟持してある。この挟持のため調理庫２の
側板43にスリット44を開設してクリップ42の一片42cを
側板43の裏側から調理庫２内に挿入できるようにしてあ
る。この挿入状態は２つ折り部のふくらみ部42bが側板4
3のスリット44の上になる上部壁43aの裏面に当接して一
片42cを下部壁43bの表面に密着させることでさらに安定
するようにしてある。これによって、調理庫２内の熱が
側板43、センサホルダ41を通じ温度センサ38に伝導され
やすい。

以下一連の制御について説明する。メニュー設定ボタン
20が操作されると、調理の種類が自動制御での通常トー
スト、冷凍トースト、、、、と順次変化する。この調理
の種類の変化はそれらに対応した各表示部の点灯位置が
変わることで外部表示される。したがって所定の調理の
設定はそれに対応した表示部が点灯するようにメニュー
設定ボタン20を操作して行うことになる。

今通常トーストが設定されたとすると、マイコン51はそ
のときの調理庫２内の温度情報と、庫内温度−必要調理
時間特性とから通常トーストの調理時間を設定し、調理
開始・終了ボタン18の調理開始操作（１回押すごとに開
始、終了が交互に変化する。）後設定時間の間ヒータ6、
7をオン状態に保って、つまり庫内温度を見ながらオン
・オフさせるような制御をしないフルパワー通電状態に
て設定時間分の通常トーストを行わせる。ボタン18を終
了操作すると自動調理を人為的に終了させることができ
る。

庫内温度−必要調理時間特性は、第７図に示すグラフの
ように予め知られている。

そこでこれをマイコン51のROMに記憶しておき、現庫内
温度が何度であるかによって、そのとき必要な調理時間
を知ることができ、設定された通常トーストを現庫内温
度条件から首尾よく達成するための必要調理時間を簡単
かつ適正に設定することができる。このような手法で前
記調理時間が設定され、１回だけ焼く場合や、何回も連
続して焼く場合で、その都度庫内温度条件が異なっても
それに関係なく常に同じ焼き加減の通常トーストを得る
ことができる。

なお焼色調節ツマミ17の操作位置は、焼色調節ボリウム
34の設定値を決定している。図の状態ではツマミ17を第
３図の左方の淡表示側に移動させると焼上がり具合を薄
くし、右方の濃表示側に移動させると焼上がり具合を濃
くすることができる。

この場合、トーストを一枚だけ焼くか二枚焼くかで熱の
消費量が異なり、前記焼上がり状態の濃淡に影響する。
そこで焼色調節ツマミ17に対しては一枚焼きの場合の濃
淡調節目盛り55と二枚焼き場合の濃淡調節目盛56とを設
け（第３図）、一枚焼きの場合と二枚焼きの場合とでは
同じ焼色にするにも設定位置を変えるようにしてある。

次に冷凍トーストが設定されている場合、マイコン51は
前記通常トーストの場合との自動制御フロー中に、通常
焼上げ加熱に入る前に冷凍パンを解凍する低温加熱状態
を一定時間保つように制御する。

これを簡単なフローチャートで示せば第８図の如くであ
る。

このような処理をすることで、冷凍パンが最初から通常
温度で焼上げられる場合いち早く解凍される表面が焦げ
て内部にまで熱が届き難いと云った不都合を解消するこ
とができる。

このような解凍処理としては、冷凍トーストがオーブン
トースターの使用初期に行われる場合でいうと、調理開
始から所定の調理温度に庫内温度が立ち上がる途中で解
凍処理時間を採るようにする。その１つに参考例として
第９図のグラフに示すように調理開始後解凍時間中ヒー
タ6、7を一定の短時間づつオン・オフすることで波状昇
温状態を得、庫内温度が解凍上限温度Ｔ_０を上回らない
間に解凍を終え、解凍処理時間経過後ヒータ6、7をフル
パワーで終始オン状態にして通常トーストの場合同様に
焼上げるようにする方法が考えられる。

しかしながら、第10図に示すように、パンの焼上げ途中
の解凍に適した昇温時点で、解凍に適した温度範囲Ｔ_１
〜Ｔ_２を解凍処理時間中保つようにヒータ6、7をオン・
オフ制御する構成とすれば、通常のトーストの場合と同
様により良好に焼上げることができる。さらに他の形と
して第11図のグラフに示すように、パンの焼あげ途中の
解凍に適した昇温時点でヒータ6、7を一定の短時間づつ
オン・オフすることで並状昇温状態により解凍に適した
温度範囲Ｔ_１〜Ｔ_２を得るようにすることもできる。

さらに今１つの参考例と第12図に示すように解凍上限温
度Ｔ_０に達したときヒータ6、7を１回だけオフして降温
中に解凍を達成し、その後焼上げる構成も考えられるが
第10図及び第11図に示す構成の方が通常のトーストの場
合と同様により良好に焼き上げることができる。

次に冷凍トーストが２回目以降の場合か、通常トースト
の直ぐ後で行われる場合かで、庫内温度が第13図の解凍
に適した上限温度Ｔ_０以上であるようなときは、ヒータ
6、7をオフ状態に維持して庫内温度を下げた後、解凍に
適した温度範囲Ｔ_１〜Ｔ_２を保つように必要時間制御
し、解凍後通常トーストの場合同様に焼き上げるように
する。この場合の必要時間とは庫内温度が解凍に適した
温度範囲にまで下がる時間を当然含んでいるし、解凍温
度保持は前記何れの制御方式でもよい。

次にメニュー設定ボタン20の操作で前記特定の調理以外
の調理、つまり通常、冷凍各トースト以外のグラタン、
ピザ、クッキー、温め物の何れかが設定されている場
合、マイコン51はの設定された調理に対応する所定の庫
内温度になるように調理開始操作時からヒータ6、7を制
御して調理を行わせるので、調理の設定だけでその調理
に適した温度での調理が自動的に行われる。

これをグラフに示せば第14図に示す通りである。第12図
において線Ｐはグラタンの場合、Ｑはピザの場合、Ｒは
クッキーの場合、Ｓが温め物の場合の各加熱曲線を示し
ている。

ここでこれら調理の場合の調理時間は、タイマー設定ボ
タン19を操作してタイマー値をセットすことで行なう。
このタイマー値のセットはボタン19を押している間の時
間や回数によって設定値がアップまたはダウンするよう
になっており、その様子が調理時間表示部21に表示さ
れ、最終表示値がタイマーの設定値であってその時間だ
けマイコン51は前記所定の庫内温度条件により各調理を
行うようヒータ6、7を制御する。したがって焦げ目の有
無や程度等、調理程度を任意に決められる。

調理時間の経過は前記表示値のカウントダウンによって
残り時間の変化として表示する。

（発明の効果）本発明によれば、他の調理が設定されたとき、設定され
た他の調理につき予め定められた庫内温度になるように
ヒータ６を通電制御しながら、設定された時間だけ調理
を行い、調理に見合った温度にて使用者の好みの通りの
出来上がり具合に調理を行い、調理に見合った温度にて
使用者の好み通りの出来あがり具合に調理を行うように
するので、簡単な制御にて各種出来上がり具合の調理を
失敗なく達成することができる。

またトーストが設定されると、初期庫内温度の情報をも
とに、この初期庫内温度のに応じて予め定められた調理
時間だけヒータをフルパワー通電しながら調理を行っ
て、トーストを開始するときの庫内温度の違いがトース
トの焼上がり具合に影響するのを防止し、また人為的な
調理時間の設定を配して不適切な設定による影響も解消
するようにしたので、調理時間をわざわざ設定しなくて
もよく使用に便利であるとともに、調理時間の人為的設
定が不適切なことによる焼上げの失敗が回避出来るし、
季節や地域によって庫内温度が大きく違っても、これの
影響なしに一定した焼上がりのトーストをヒータの容量
一杯の加熱により最も短時間に得られる利点がある。ま
た制御が簡単で低コスト化が図れるとともにトーストが
連続焼きされてトースト開始時の庫内温度が上昇してい
く場合も同様に対応することができる。

特に、冷凍トーストが設定されたとき、昇温の時点で解
凍に適した温度範囲を解凍処理時間中保つようにヒータ
をオン・オフ制御するようにしたから、前記季節や地域
によって庫内温度が大きく違った場合と同様に冷凍トー
ストを焼く場合にあっても、冷凍されたトーストに応じ
た加熱制御を行なうようにして通常のトーストと同様に
良好に焼上げることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の構成を示すブロック図、第２図は本発
明の一実施例を示すオーブトースターの縦断側面図、第
３図は第２図のものの半部の正面図、第４図は第２図と
は異なった位置で断面した縦断面図、第５図は温度セン
サー取り付け部の分解斜視図、第６図は制御回路図、第
７図はオーブトースターの庫内温度−必要調理時間特性
を示すグラフ、第８図は冷凍トーストの場合の解凍処理
可能とした通常、冷凍各トースト調理の概略を示すフロ
ーチャート、第９図から第13図はそれぞれ別個の解凍答
処理を行った調理の場合の温度制御状態を示すグラフ、
第14図は通常、冷凍各トースト以外の各種調理を行う場
合の温度制御状態を示すグラフである。Ａ……オーブントースターＢ……温度検出手段Ｃ……調理の種類設定手段Ｄ……調理時間設定手段Ｅ……制御手段Ｆ……ヒータ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】庫内温度を検出する手段と、トーストおよび他の調理の種類を個別に設定する手段
と、他の調理の調理時間を設定する手段と、他の調理が設定されたとき設定された調理につき予め定
められた一定の庫内温度を保つようにヒータを通電制御
しながら設定された時間だけ調理を行う第１の制御手段
と、トーストが設定されたとき、現庫内温度に応じて予め定
められた調理時間だけヒータをフルパワー通電しながら
調理を行う第２の制御手段と、冷凍トーストが設定されたとき、昇温の時点で解凍に適
した温度範囲を解凍処理時間中保つようにヒータをオ
ン，オフ制御する第３の制御手段と、を備えたことを特
徴とするオーブントースター。