JPH0646898B2 - 脱穀機の受網構造 - Google Patents

脱穀機の受網構造

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JPH0646898B2 JP62083577A JP8357787A JPH0646898B2 JP H0646898 B2 JPH0646898 B2 JP H0646898B2 JP 62083577 A JP62083577 A JP 62083577A JP 8357787 A JP8357787 A JP 8357787A JP H0646898 B2 JPH0646898 B2 JP H0646898B2
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彰 三宅
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芳忠 中村
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は脱穀機に装着される樹脂製受網の構造に関す
る。
〔従来の技術〕
従来、樹脂材で製作された脱穀機用の受網としては、例
えば実公昭36−15021号公報に示されるように、格子状
の漏下面、周辺の取付け枠部を樹脂材で一体形成したも
のが知られている。
樹脂材で一体成形された受網は、縦横の格子部材の連結
部にワラ屑がくい込んで目詰まりの原因になることがな
く、製作が容易で軽量であり、かつ、腐食しない等の利
点を有するものである。
特に、樹脂材に撥水性および耐摩耗性の高いものを使用
すると、長期間の使用に耐えるとともに、濡れ脱穀時に
おいてもワラ屑等が付着しにくく、目詰まりなく連続し
た脱穀作業を行えるようになる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記のように、樹脂製の受網は、金属線を編んで形成し
たクリンプ網に比較して種々の利点を発揮するのである
が、その反面、機械的な強度、特に曲げ強度の面では金
属製の受網より劣っており、これが実用化する上での問
題点となっている。
つまり、脱穀機においては、扱胴と受網との間に穀稈を
供給して扱き脱穀処理を行うので、扱胴からの大きい処
理圧が受網の格子状漏下面に働くことになり、受網は扱
胴から離れ方向に後退変形しやすい。このように受網の
漏下面が後退変形すると、扱胴の外周に突設した扱歯と
受網との間隔が大きくなり、脱穀性能が低下して扱き残
しが発生しやすくなるものである。
もちろん、受網の厚さを大きくすれば、それだけ高度も
高まるが、漏下面の目合いの大きさが定められている条
件下で受網の厚さが大きくなると、目合いの大きさに比
較してその奥行きが長くなって、付着しにくい樹脂材と
いえども目詰まりが生じやすくなり、受網の厚さをむや
みに厚くすることはできないのである。
また、漏下面を形成する格子部材の幅を大きくして漏下
面の強度を高めるとすれば、漏下面の開口率が小さくな
って漏下性能が低下してしまうことになる。
このように、樹脂製受網は、その強度をいかに確保する
かが実用化を図る上での重要な課題となっているのであ
る。
本発明は、このような実情に着目してなされたものであ
って、樹脂製受網の支持および補強に合理的な改良を加
えることで、種々の利点をもたらす樹脂製受網の実用化
を可能にしようとしたものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の特徴構成は、 扱胴に沿って配備される受網を樹脂材で一体形成して、
この受網とは別体のフレームを介して機体に取付けるよ
う構成した脱穀機の受網構造であって、 前記受網を構成する、格子状の漏下面と、その四周の取
付け面部分と、その内部の中間取付け面部分とを、撥水
性および耐摩耗性の高い樹脂材で一体成形し、 漏下面における格子部材の断面形状を横幅寸法より高さ
寸法が大きい縦長形状に設定し、 漏下面四周の取付け面部分、および、漏下面内部の中間
取付け面部分を夫々前記格子部材より広幅となし、 前記フレームの四周に、前記受網四周の取付け面部分を
載置支持してネジ連結する枠部分を備えるとともに、フ
レームの中間部位には、前記受網における漏下面の内部
に一体形成した中間取付け面部分を載置支持してネジ連
結する中間枠部分を設け、 前記中間取付面部分上に配備した弓金を、その中間取付
枠部と共締めでフレームの中間枠部分に固定してある、 点にあり、その作用・効果は次の通りである。
〔作用〕
上記構成によると、樹脂受網は、漏下面四周の取付け面
部分をフレーム四周の枠部分に連結支持するので、漏下
面の中間部が扱胴からの処理圧力によって面方向に変形
しようとするのを四方からの引っ張りによって抑制す
る。
また、漏下面を構成する格子部材自体の断面形状を、漏
下面の面方向への変形がしにくい縦長に設定してあるの
で、扱胴からの処理圧力に耐えやすいものとなる。
また、漏下面内部の中間取付け面部分を弓金との共締め
でフレームの中間枠部分に支持させることで、弓金の強
度が漏下面の補強に利用される。
上記の機能が相乗的に発揮されて、漏下面の面方向への
変形に対する耐久性が一層高められる。
〔発明の効果〕
以上のように、受網四周からの固定、漏下面を構成する
格子部材の断面形状の設定、および、弓金との共締めに
よるフレーム中間部上へのネジ連結による相乗機能によ
って、受網における漏下面の中間部分を十分補強して、
漏下面の中間部分が扱胴からの処理圧力で後退変形する
ことを抑制でき、扱胴と受網漏下面との間隔が大きくな
って脱穀性能が低下するのを効果的に抑制できるように
なった。
その結果、特徴的利点を十分に発揮させることができる
樹脂製受網の実用化が可能となった。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第8図にはコンバインに搭載される脱穀機を示し、該脱
穀機はケース部(1)の外側部に刈取穀稈を挟持搬送する
フィードチェーン(2)を備えると共に、ケース部(1)の内
部上方に形成された扱室(A)には、コンバインの車体の
前後方向に沿う軸芯(P)周りで回動することで、前記フ
ィードチェーン(2)によって扱室内に供給される刈取穀
稈に扱処理を与える扱胴(3)を備え、又、この扱室(A)の
下部には扱胴(3)の扱き作用によって脱粒した穀粒を濾
過する受網(4)が張設され、この受網(4)の下側には、扱
室(A)からの処理物を選別する揺動選別機構(5)、選別風
を送る唐箕(6)、揺動選別機構(5)で選別された穀粒を回
収する1番スクリュー(7)、揺動選別機構(5)からの処理
物を回収する2番スクリュー(8)夫々を備え、更に、扱
室(A)に並列する状態に形成した処理室(図示せず)に
は、扱胴(3)と同様に前後向き軸芯周りで回動する処理
胴(9)を備え、この処理室と前記2番スクリュー(8)との
間には2番スクリュー(8)で回収された処理物を処理室
に送るスロワー型の還元機構(10)を備えている。
該脱穀機では、前記受網(4)を、図9に示す性能を備え
た高分子量ポリエチレン材の一体成形によって製作して
あり、次にその構造を詳述する。
第7図に示すように受網(4)は、扱胴(3)の回転軌跡に沿
う形状に成形された上下2部材に分離可能なフレーム(1
1),(12)夫々に取付けられ、上側のフレーム(11)には該
受網(4)のほかに、パンチングメタル(13)が取付けられ
ると共に、前記処理室からの再処理物を扱室(A)に送り
込むための還元用開口(C)が形成されている。
又、下側のフレーム(12)に取付けられる受網(4)は、第
1図乃至第7図に示すように扱胴(3)の回転軸芯(P)と直
交する方向に向かう縦向き格子部材(4A)と、扱胴(3)の
回転軸芯(P)に沿う方向に向かう横向き格子部材(4B)と
で成る濾過面(4F)と、その四周の取付け面部分(4C)(4D)
とが上記樹脂材で一体形成されている。
前記濾過面(4F)の内部には上下方向及び左右方向に向け
て横断する状態で、夫々の格子部材(4A),(4B)より広幅
の中間取付け面部分(4E)が格子部材(4A),(4B)と同一の
厚さで該受網(4)と一体形成されている。
又、受網(4)の四周の内の周方向両端に位置する取付け
面部分(4D)の厚さ(T2)は、格子部材(4A),(4B)の厚さ
(T1)より大きく設定してあり、この取付け面部分(4D)に
は受網(4)の上下夫々の端縁を前記フレーム(12)の四周
に備えた枠部分(12A)に載置連結する際にネジ(14)の頭
を沈み込ませるための段部(15a)を有する貫通孔(15)が
多数穿設されている。
又、受網(4)の四周の内の左右両端に位置する取付け面
部分(4C)にも該受網(4)をフレーム(12)の枠部分(12A)に
取付けるネジ(16)を挿通させる貫通孔(17)が多数形成さ
れている。
又、縦向き格子部材(4A)及び横向き格子部材(4B)は夫々
とも同一の厚さに形成されると共に、夫々とも扱胴側が
突曲面(4t)に形成されることで、第4図に示す如く、両
突曲面(4t)の交わる部位に谷状の溝(D)が形成されてい
る。
又、夫々の格子部材(4A)の反扱胴側が平坦面(4u)に形成
され、かつ、夫々の格子部材(4A),(4B)の側面(4s)が平
坦に形成されることで、該側面(4s)と平坦面(4u)との境
界部分に角部(E)が形成されている。
更に、前記フレーム(12)の中間には、受網(4)の中間取
付け面部分(4E)を載置してネジ連結する中間枠部分(12
B)を備えるとともに、受網(4)の濾過面(4F)を下方より
受け止め補強する支持フレーム(18)が取付けられてい
る。該支持フレーム(18)に対して格子部材(4B)は、第1
図に示すように前記平坦面(4u)を介して接当することで
補強され、かつ、支持フレーム(18)の幅(F)より格子部
材(4B)の幅(G)を大きく設定することで濾過性能を低下
させないようになっている。
又、上下夫々の受網(4)の扱胴側には2本の弓金(19)が
以下のように取付けられている。
つまり、受網(4)の後方側の弓金(19)は、受網(4)の取付
け面部分(4C)上に沿って載置されて、フレーム(12)の枠
部分(12A)に共締めでネジ連結固定される。又、受網(4)
の中間に位置する弓金(19)は、受網(4)の取付け面部分
(4E)上に沿って載置されて、フレーム(12)の枠部分(12
B)に同じく共締めでネジ連結固定される。
〔別実施例〕
本発明は上記実施例以外に例えば、格子部材の側面及び
反扱胴側面夫々が大きい半径で湾曲する面であって良
く、又、該受網を移動脱穀機(ハーベスタ)に適用して
も良い。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係る脱穀機の受網構造の実施例を示し、
第1図は格子部材の断面図、第2図は扱胴の回転軸芯に
沿う方向視における受網の断面図、第3図は扱胴の回転
軸芯に直交する方向視における受網の断面図、第4図は
該受網の格子部分を示す平面図、第5図は該受網の格子
部分を示す断面図、第6図は該受網の格子部分を示す斜
視図、第7図は該受網、フレーム等を示す分解斜視図、
第8図は脱穀機の概略側面図、第9図は高分子量ポリエ
チレンの性能を示す表である。 (3)……扱胴、(4)……受網、(4A),(4B)……格子部材、
(4C)……取付け面部分、(4D)……取付け面部分、(4E)…
…中間取付け面部分、(4F)……濾過面、(12)……フレー
ム、(12A)……枠部分、(12B)……中間枠部分。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 芳忠 大阪府堺市石津北町64番地 久保田鉄工株 式会社堺製造所内 (72)発明者 大西 進 大阪府堺市石津北町64番地 久保田鉄工株 式会社堺製造所内 (72)発明者 安藤 勝 大阪府堺市石津北町64番地 久保田鉄工株 式会社堺製造所内 (72)発明者 新岡 孝 大阪府堺市石津北町64番地 久保田鉄工株 式会社堺製造所内 (56)参考文献 特開 昭63−109714(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】扱胴(3)に沿って配備される受網(4)を樹脂
    材で一体形成して、この受網(4)とは別体のフレーム(1
    2)を介して機体に取付けるよう構成した脱穀機の受網構
    造であって、 前記受網(4)を構成する、格子状の漏下面(4F)と、その
    四周の取付け面部分(4C)(4D)と、その内部の中間取付け
    面部分(4E)とを、撥水性および耐摩耗性の高い樹脂材で
    一体成形し、 漏下面(4F)における格子部材(4A)(4B)の断面形状を横幅
    寸法より高さ寸法が大きい縦長形状に設定し、 前記漏下面四周の取付け面部分(4C)(4D)、および、漏下
    面内部の中間取付け面部分(4E)を夫々前記格子部材(4A)
    (4B)より広幅となし、 前記フレーム(12)の四周に、前記受網(4)四周の取付け
    面部分(4C)(4D)を載置支持してネジ連結する枠部分(12
    A)を備えるとともに、フレーム(12)の中間部位には、前
    記受網(4)における漏下面(4F)の内部に一体形成した中
    間取付け面部分(4E)を載置支持してネジ連結する中間枠
    部分(12B)を設け、 前記中間取付面部分(4E)上に配備した弓金(19)を、その
    中間取付枠部(4E)と共締めでフレーム(12)の中間枠部分
    (12B)に固定してある、ことを特徴とする脱穀機の受網
    構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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