JPH0646869U

JPH0646869U - タイヤチェーン装着装置

Info

Publication number: JPH0646869U
Application number: JP9059492U
Authority: JP
Inventors: 靖玄根本
Original assignee: 靖玄根本
Priority date: 1992-12-09
Filing date: 1992-12-09
Publication date: 1994-06-28

Abstract

(57)【要約】【目的】タイヤへのタイヤチェーンの装着を労力を要
することなく簡単に行うことのできる装置を提供する。【構成】台形形状をなし、その上面２と一方側の傾斜
面３に凹条溝４を形成した装置１であって、上記の凹条
溝４内にタイヤチェーン１０のクロスリンク１１を載
せ、サイドリンク１２を装置１の側方に配置し、上記上
面２上にタイヤチェーン１０を取り付けるタイヤＡを位
置せしめる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はタイヤにタイヤチェーンを簡単に取り付けることのできるタイヤチェーン装着装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

降雪地方において、氷雪時の深い積雪や凍結している路面を車で走行するに当たっては、タイヤをスノータイヤ、スパイク付きスノータイヤとするか、或いは普通一般のタイヤにタイヤチェーンを巻きつけるか、などが行われている。降雪地方に居住する者は氷雪時の深い積雪や凍結している路面を常時走行するのでスノータイヤを用いる場合が多いが、積雪や凍結のない地域の人達が降雪地方に出かけた時には、タイヤチェーンを用いるのが普通である。

【０００３】しかして、タイヤにタイヤチェーンを取り付けるには、従来、ジャッキを用いてタイヤを地面より若干浮かして行うか、或いは地面にタイヤチェーンを広げておいて、その上にタイヤを位置させて行うか、などの方法が実施されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記の従来法のうち、ジャッキを用いる方法は、（１）地面が傾斜面であると、ジャッキの操作が不安定であり、またジャッキが車体から外れる恐れがある。（２）地面が軟弱な場合や砂利路のような平坦でない場合には、ジャッキが沈んだり、不安定で倒れる恐れがあって、ジャッキを操作しにくい。（３）歩道や路肩に寄せて停めた場合に、ジャッキレバーの操作がしにくい。（４）ジャッキの取扱いに力を必要とし、女性には困難である。（５）タイヤチェーン取り付けまでにかなりの時間がかかる。等の問題があり、また、タイヤチェーンを地面に広げておいて、その上にタイヤを載せる方法では、タイヤをタイヤチェーンに載せるときに僅かでもその位置がずれると、調整が難しく、またタイヤが地面に接しているので、巻きつけ作業がしにくくて時間を要する。等の問題がある。

【０００５】この考案は、上記した従来のタイヤチェーン取り付けにおける問題点を解消して、差ほどの労力を要することなくして簡単にタイヤチェーンを取り付けることのできるタイヤチェーン装着装置を提供することを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

即ち、この考案は台形形状を呈し、その上面および一方側の傾斜面に数条の凹条溝を形成し、この凹条溝内にタイヤチェーンのクロスリンクを載置し、タイヤチェーンを装着するタイヤを上記台形形状の上面に位置するようにしたことを特徴とするタイヤチェーン装着装置である。

【０００７】

【作用】

この考案の装置では、タイヤチェーンをそのサイドリンクが装置の側方にくるように、クロスリンクを上面および一方側の傾斜面に形成した凹条溝内に入れることによって装置に配置し、クロスリンクを配置した上面にタイヤを位置せしめるものであり、これによって該タイヤへのタイヤチェーンの取り付けを容易に行うことができる。

【０００８】

【実施例】

以下、この考案をその一実施例を示す図に基づいて詳細に説明する。図１はこの考案になるタイヤチェーン装着装置の一例を示す斜視図であり、図２はタイヤチェーンの一例として示すはしご型チェーンの構造説明図である。図１から明らかなように、この装置１は全体が台形の形状をなし、その上面２と一方側の傾斜面３に凹条溝４が数条形成された構造である。

【０００９】そして、このような構造の装置にて、例えば図２のようなはしご型タイヤチェーンをタイヤに装着する場合には、図３のように凹条溝４内にはしご型タイヤチェーン１０のクロスリンク１１を載せるようにしてタイヤチェーン１０を装置１上に掛け渡し、サイドリンク１２は装置１の両側方に位置させる。このように装置１にタイヤチェーン１０を装填してから、傾斜面３からこの装置上に車を乗り上げ、タイヤチェーンを取り付けるタイヤＡを図４のように上面２の凹条溝４上に配置させる。かくして、タイヤチェーンとタイヤの配置が終われば、常法にてチェーンの装着を実施すればよい。

【００１０】このようにすれば、タイヤチェーンを取り付けるタイヤＡは、ジャッキで車体を浮かした時と同じように地面よりは台形の高さｈ分程度上がることになって、タイヤチェーンの装着作業がし易くなる。また、タイヤＡは台形の高さｈ分だけ地面より上がるものの、上面の凹条溝４上にその上辺５、５にて当接しているので、地面に着地していると同じ安定した状態となるから作業時の安全性を保つことができる。さらに、チェーンとタイヤとが接触していないので、装置上に乗せたタイヤの位置が多少ずれたとしても凹条溝４内でクロスリンクを調整することができるから、正しくタイヤチェーンを取り付けることができる。

【００１１】また、この装置ならば、たとえ坂道であっても容易に使用でき、しかも労力を要しないので、女性でもこの装置により簡単にタイヤチェーンを装着することができる。なお、この装置の上面部の高さとしては、１０〜１５ｃｍもあれば充分である。図１において、７は他方側の傾斜面６に倒立可能に蝶着された停止板であって、必須とするものではない。

【００１２】上記実施例ではタイヤチェーンとして、はしご型チェーンの場合を説明したが、このほか亀甲型チェーンや他の形状のチェーンを用いる場合には、それぞれのチェーンのクロスリンク、即ちタイヤトレッド部分にかかるチェーンの形状にあわせて図１における上面２と傾斜面３の凹条溝４の形状、間隔を変えたものを用いればよい。また、どうしても装置上にチェーンが載って、この上にタイヤを配置する時にタイヤチェーンがずれたりする恐れがある時には、装置上面の両端部と一方側の傾斜面の両端部に突起部８、８を設け、この突起部８、８にタイヤチェーンの所要個所を係止するようにすればよい。

【００１３】

【考案の効果】

以上説明したように、この考案のタイヤチェーン装着装置によれば、台形形状の上面および一方側の傾斜面に形成した凹条溝内にタイヤチェーンのクロスリンクを載せ、タイヤチェーンを踏むことなく、タイヤを上面の凹条溝上に位置させることができるので、何ら労力を要することなく簡単にタイヤチェーンを取り付けることができる。また、この装置を並べて左右のタイヤに同時に使用するようにすれば、それだけタイヤチエーン装着の手間が省け、さらに時間も短時間ですみ、この装置の真価をより一層発揮することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案のタイヤチェーン装着装置を示す斜視
図である。

【図２】タイヤチェーンの一例を示す平面図である。

【図３】この考案のタイヤチェーン装着装置へのタイヤ
チェーンの配置の一例を示す説明図である。

【図４】この考案のタイヤチェーン装着装置にタイヤを
配置した状態を示す説明図である。

【符号の説明】

１タイヤチェーン装着装置２装置上面３装置傾斜面４凹条溝８突起部１０はしご型タイヤチェーン１１クロスリンク１２サイドリンクＡタイヤ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】台形形状を呈し、その上面および一方側
の傾斜面に数条の凹条溝を形成し、この凹条溝内にタイ
ヤチェーンのクロスリンクを載置するとともに、タイヤ
チェーンを装着するタイヤを上記台形形状の上面に位置
するようにしたことを特徴とするタイヤチェーン装着装
置。
【請求項２】台形形状の他方側の傾斜面に停止板を取
り付けていることを特徴とする請求項１記載のタイヤチ
ェーン装着装置。