JPH0646509U - サイドリリースバックル - Google Patents
サイドリリースバックルInfo
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- JPH0646509U JPH0646509U JP9009292U JP9009292U JPH0646509U JP H0646509 U JPH0646509 U JP H0646509U JP 9009292 U JP9009292 U JP 9009292U JP 9009292 U JP9009292 U JP 9009292U JP H0646509 U JPH0646509 U JP H0646509U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 サイドリリースバックルの二つの係合パーツ
を容易かつ確実に取り外せるようにする。 【構成】 第一の係合部材10の一対の弾性片13、1
3には、係合突部13b及び操作突部14が設けられて
いる。第二の係合部材20には、前記第一の係合部材1
0の係合突部13bに取外し自在に係合できる、一対の
被係合部23、23が設けられている。前記操作突部1
4は、該第二の係合部材20の被係合部23、23の間
で、X方向及びY方向へ移動できる。
を容易かつ確実に取り外せるようにする。 【構成】 第一の係合部材10の一対の弾性片13、1
3には、係合突部13b及び操作突部14が設けられて
いる。第二の係合部材20には、前記第一の係合部材1
0の係合突部13bに取外し自在に係合できる、一対の
被係合部23、23が設けられている。前記操作突部1
4は、該第二の係合部材20の被係合部23、23の間
で、X方向及びY方向へ移動できる。
Description
【0001】
この考案は、ベルト等を取付ける板部を有する第一の係合部材と第二の係合部 材とからなるいわゆるサイドリリースタイプのバックルに関する。 より詳細には、該第一の係合部材と第二の係合部材との係合を、前者の弾性片 先端に設けた外向き鈎状の係合部と後者の板部より延設された内向き鈎状の被係 合部との掛り合いによってのみ行い、しかも両者の係合状態の解除を、後者の一 対の前記被係合部間より突き出される前者の弾性片に設けられた操作突部の操作 により、該弾性片を内側に撓み込ませて行えるバックルの提供に関する。
【0002】
サイドリリースタイプの薄型バックルとして、出願人より先に図15図に示さ れるバックルが提案されている(実願平4−49917号)。 このバックルは相対向している側壁に対をなす操作窓213を有する断面方形 の筒状ケース210と、ベルトC等の取り付けられる板部221から一体に延設 されると共に前記筒状ケース210内に収納、組み付けられる一対の弾性脚片2 23を有する係脱部材220とからなる雌具A’と、ベルトC等の取り付けられ る板部230とこの板部230から延設され且つ先端部に互いに向き合う鈎状部 233を有すると共に前記筒状ケース210の前記操作窓213が設けられてい る側壁212に摺接して該筒状ケース内に抜き差し可能に差し込まれる一対の弾 性係合片232とよりなる雄具B’との3パーツより構成されている。そして前 記係脱部材220の前記弾性脚片223の先端には前記筒状ケース210内側壁 に向き、かつ、前記雄具B’の鈎状部233と前記筒状ケース210内で掛り合 う鈎状係合部225が設けられていると共にこの弾性脚片223には前記筒状ケ ース210の操作窓213より筒状ケース210外方に突き出す操作突片227 が設けられている。 従ってこのバックルでは、雌具A’と雄具B’との係合状態の解除は、雌具A ’の筒状ケース210の操作窓213より突き出されている操作突片227を筒 状ケース210内方に押し込むことにより弾性脚片223を該筒状ケース210 内方に撓み込ませ、雌具A’の筒状ケース210内側壁に先端を向けられた鈎状 係合部225を雄具B’の互いに向き合う鈎状部233より外して行なわれるこ とになる。
【0003】 しかしこのバックルでは、押し込まれる操作突片227は雌具A’の筒状ケー ス210の側壁に設けられた操作窓213より突き出されているにすぎないので 、雌具A’の弾性脚片223のバックル内側への撓み込みは、該操作窓213縁 からの該操作突片227の突出し寸法を限度とするものであった。このため該バ ックルでは雌具A’と雄具B’との係合状態の解除を確実に行うため、言い換え れば弾性脚片223をバックル内側へ充分に撓み込ませるために、該操作窓21 3縁からの該操作突片227の突出し寸法をある程度確保する必要がある。ここ で操作窓213縁からの該操作突片227の突出し寸法を徒に大きくすれば、筒 状ケース210内への係脱部材220の組み付けに際し、該操作突片227が邪 魔となる不都合がある。このため該操作突片227は、弾性脚片223の撓み込 みに充分で且つ前記雌具A’の組み付けに支障のない突出し寸法とする必要があ り、この点の格別の配慮を成形に際して必要とするものであった。
【0004】 従来のサイドリリースタイプのバックルのうち、雄具と雌具とを夫々一体に成 形して2パーツより構成したタイプ、例えば図16及び図17に示されるバック ルが用いられている。 このバックルは、扁平な筒体101からなる雌具と、この雌具内に縮圧状に挿 入される一対の係合桿102、102を有する雄具とから構成されている。そし て雌具の筒体101の両側には対称な割欠状の窓穴103、103が設けられて 窓穴103の縁104が係合縁とされている。また雌具にはベルト等の取り付け スリット105及び筒体101の内壁面に雄具の案内桿106の案内溝107が 設けられている。また雄具には、案内桿106を挟むように一対の係合桿102 、102が該案内桿106と同一平面上に設けられていると共に、これらの桿1 02、106が摘子フレーム部108で一体に連接されており、このフレーム部 108にベルト等の捲回繋着板109が斜めに開設されているスリット110を 介して配置されている。そして係合桿102、102は相対向する側の外側に鈎 部111を有しており、この鈎部111の基部側の顎111aが前記窓穴103 の縁104に係合する構成とされている。
【0005】 従ってこのバックルの雄具と雌具とは、雄具の係合桿102を雌具の筒体10 1の内部に稍内方に絞り込むようにして押し入れることにより係合桿102を弾 性変形させて雌具内に挿入すると共に、雌具の窓穴103より雄具の鈎部111 を外方に突き出させ、鈎部111の顎111aを窓穴103の縁104に係合さ せることで係合される。そしてその係合状態の解除は、図17に示されるように 雌具の筒体101を一方の手で把持し、他方の手で雄具の係合桿102の鈎部1 11を摘み込むように筒体101の内方に押し入れ、該鈎部111の顎111a を窓穴103の縁104より解放することで行われる。
【0006】
しかしこの従来のバックルでは、雌具と雄具との係合状態の解除を、割欠状の 窓穴103に指をあてがい、該窓穴103の縁104より鈎部111の顎111 aを解放することで行うので、該鈎部111の顎111aが窓穴103の縁10 4より解放されるのに充分なだけ該鈎部111を押圧し難い場合がある。例えば 手袋等を装着している場合に該鈎部111を押圧しようとしても、手袋等の肉厚 内に収められている断熱材等が押圧力を吸収してしまい該鈎部111の顎111 aを窓穴103の縁104より解放する作業に手間取る事態が生じる。ここで該 窓穴103を筒体101の内側に向けて大きく割欠けば、筒体101の内側によ り大きく指部を押し入れることができるので手袋等を装着していても前記鈎部1 11をある程度容易に押圧できるが、筒体101の強度等を考慮すると窓穴10 3を大きく割欠いて設けることにも限界がある。
【0007】 そこでこの考案は、前記従来のバックルが有していた不都合を解消すること、 すなわちサイドリリースタイプのバックルにおける各係合部材の取り外しを容易 且つ確実に行え、かつ、成形寸法の厳格さを格別に要求されることのないサイド リリースバックルの提供を目的とする。
【0008】
この考案では前記の目的を達成するために、サイドリリースバックルを、ベル トB等の挿通スリット12、32を有する板部11、31より延設される一対の 弾性片13、33先端に係合部をもったプラスチック製の第一の係合部材10、 30と、ベルトB等の挿通スリット22、42を有する板部21、41より延設 され且つ前記第一の係合部材10、30の係合部に取外し自在に係合されている 内向き鈎状の一対の被係合部23、43を有する第二の係合部材20、40とか ら構成している。そして該バックルの前記第一の係合部材10、30を前記一対 の弾性片13、33を内側に撓み込ませながら前記第二の係合部材20、40の 被係合部23、43側から抜き差し自在とされると共に前記第二の係合部材20 、40の一対の被係合部23、43間より突出される操作突部14、34を該弾 性片13、33に有するものとしている。そしてさらに、該バックルの前記第二 の係合部材20、40の被係合部23、43間は、前記操作突部14、34を前 記第一の係合部材10、30の弾性片13、33の撓み方向X、X’と差し込み 方向Y、Y’とに向けて移動可能に開放されている構造としている。
【0009】
この考案に係るサイドリリースバックルでは、該バックルの前記第二の係合部 材20、40の被係合部間23、43を、前記操作突部14、34が前記第一の 係合部材10、30の弾性片13、33の撓み方向X、X’と差し込み方向Y、 Y’とに向けて移動できるように開放しており、該操作突部14、34は、該バ ックルの内側に撓み込みながら前記第二の係合部材20、40の被係合部23、 43側から抜き差し自在とされる第一の係合部材10、30の弾性片13、33 に設けられている。 従って先ず、該操作突部14、34を該バックルの内側に向けて押圧、移動す ることにより弾性片13、33を該バックルの内側に向けて撓み込ませることが できる。 次いで該弾性片13、33はこのように撓み込まされることにより、前記第二 の係合部材20、40の内向き鈎状の被係合部23、43と係合している該弾性 片13、33の外向き鈎状の係合部を該被係合部23、43より外すので、第一 の係合部材10、30と第二の係合部材20、40との係合状態を解除すること ができる。 さらに該操作突部14、34を前記第二の係合部材20、40に対する前記第 一の係合部材10、30の差し込み方向に向けて押圧したまま移動させることが でき、前記のように係合状態の解除された第一の係合部材10、30の弾性片1 3、33を第二の係合部材20、40の被係合部23、43間より抜き出すこと ができる。
【0010】
以下では、この考案に係るサイドリリースバックルの典型的な実施例を、図1 ないし図14に基づいて説明する。
【0011】 図1ないし図8は、第一の実施例を表している。図1及び図3は第一の実施例 に係るバックルの斜視図、図4ないし図8は同バックルの係脱過程を示す一部破 断底面図である。
【0012】 第一実施例に係るバックルは、ベルトB等の挿通スリット12を有する板部1 1と該板部11より延設される一対の弾性片13、13とを有する第一の係合部 材10と、ベルトB等の挿通スリット22を有する板部21と該板部21より延 設される被係合部23とを有する第二の係合部材20とから構成されている。
【0013】 第一の係合部材10の前記板部11は、平面形状を略長方形状とする平板状を の部材であり、一方面より他方面に向けて前記挿通スリット12が透設されてい る。 該板部11の長手側の一方の端縁からは、該端縁に直交する向きに適宜の間隔 を開けて、該板部11の幅側の端縁に略平行に前記一対の弾性片13、13が延 設されている。該弾性片13、13の肉厚は前記板部11の肉厚よりも稍薄肉と されている。該弾性片13、13の先端部外側端面は、該弾性片13、13の内 側に向けて緩やかに傾斜しており、該先端部には内窄まり状の傾斜面13a、1 3aが形成されている。また該弾性片13、13の先端部には、前記板部11の 肉厚方向の一方に向けて(図1の上方)係合突部13b、13bが設けられてお り、この係合突部13b、13bにより前記板部11に向けられた係合端面13 c、13cが形成されている。また該係合突部13b、13b上には、該係合突 部13b、13bに連続する該弾性片13、13の側方に向けられた操作突部1 4、14が各々突設されている。該操作突部14、14は断面形状を略三角形状 とすると共に平面形状を略方形としており、該略方形をなす面には該弾性片13 、13の延設方向に向けられた複数の滑り止めの溝14aが条設されている。 なお該第一の係合部材10は、前記一対の弾性片13、13に所要の弾性変形 特性を持たせるために、この実施例ではプラスチック材料を成形して構成されて いる。
【0014】 第二の係合部材20の前記板部21は、平面形状を略長方形状とする平板状を の部材であり、一方面より他方面に向けて前記挿通スリット22が透設されてい る。 該板部21の長手側の一方端面を囲む側縁のうち、長手方向に亙る一方の側縁 の両端部からは、該板部21の面と略同面に且つ前記一方端面に直交する方向に 向けて板状一対の係合腕23a、23aが延設されている。該係合腕23a、2 3aの先端部には夫々、該係合腕23a、23aの先端外側から内側に向けて弧 状に膨らみだす弧状縁部23b、23bが形成されており、これとは逆に該弧状 縁部23b、23bの該係合腕23a、23aの内側の終端からは、前記係合腕 23a、23aの外側に向けて前記板部21の長手側の端縁と略平行な直線状の 係合縁23c、23cが形成されており、該弧状縁部23bと係合縁23cによ り前記各係合腕23a、23aの先端は内向き鈎状の被係合部23、23とされ ている。 該係合腕23aの前記被係合部23の突き出し方向に対向する側の側縁からは 、前記板部21の肉厚寸法と略等しい幅寸法を有し且つ前記係合腕23aの側縁 に亙る長さを有する側壁24が設けられている。そして各係合腕23a、23a より延設される側壁24、24の前記係合腕23aに接しない側の側縁間には、 該側縁間に亙る補強板部25が設けられている。 従ってこのように構成される第二の係合部材20は、前記係合腕23a、23 a間及び被係合部23、23間を開放している。
【0015】 なお該第二の係合部材20の、前記被係合部23、23間の寸法は、前記第一 の係合部材10の弾性片13、13に設けられている前記係合突部13bに該被 係合部23、23を当接することにより該弾性片13、13を内側に稍撓み込ま せながら、該被係合部23、23間に受け入れることのできる長さとされている 。従ってまた該被係合部23の前記係合縁23cと前記補強板部25内面間の寸 法は、前記受け入れられる第一の係合部材10の弾性片13に設けられている係 合突部13bの前記係合端面13cを前記受入時に該係合縁23cに係当させる ことのできる長さとされている。また前記第一の係合部材10の弾性片13に設 けられている操作突部14の溝14aが設けられている面に対向する面が、前記 受入時に該第二の係合部材20の前記係合腕23a外面に密に接して前記第二の 係合部材20に対する第一の係合部材10の収まりが良くなるように、前記補強 板部25内面と該係合腕23a外面間の寸法は定められる。
【0016】 次いで第一実施例に係るバックルを構成する、前記第一の係合部材10と第二 の係合部材20との係脱の過程を図4ないし図8に基づいて説明する。
【0017】 前記のように該バックルの前記第二の係合部材20の被係合部23、23間は 開放されており、従って前記第一の係合部材10の操作突部14を前記第二の係 合部材20の該被係合部23、23間で、前記第二の係合部材20に対する該第 一の係合部材10の弾性片13の差し込み方向Xと撓み方向Yに向けて移動する ことができる。 従って先ず、各弾性片13、13に設けられている該操作突部14、14を該 バックルの内側に向けて(前記撓み方向Yに向けて)押圧、移動することにより 各弾性片13、13を該バックルの内側に向けて撓み込ませることができる。 次いで該弾性片13、13はこのように撓み込ませることにより、前記第二の 係合部材20の内向き鈎状の各被係合部23、23と係合している該各弾性片1 3、13の係合突部13b、13bの係合端面13c、13cを該被係合部23 、23の係合縁23c、23cより外すことができ、これにより第一の係合部材 10と第二の係合部材20との係合状態を解除できる。 さらに該操作突部14、14を前記第二の係合部材20に対する前記第一の係 合部材10の差し込み方向Xに向けて押圧したまま移動させることができ、これ により前記のように係合状態の解除された第一の係合部材10の弾性片13は第 二の係合部材20の被係合部23、23間より抜き出されることになるので、該 第一の係合部材10と第二の係合部材20とは分離されることになる。
【0018】 このように分離された第一の係合部材10と第二の係合部材20とは、前記第 二の係合部材20の被係合部23、23間の差し込み開放位置Fより、弾性片1 3、13をその先端から差し込み、該弾性片13、13に設けられている係合突 部13b、13bの該弾性片13、13の外側に向けられている面を、前記第二 の係合部材20の弧状縁部23b、23bに接しさせることで内側に暫時前記弾 性片13、13撓み込み、該弧状縁部23bの終端を該係合突部13bに乗り越 えさせることにより、内側に撓み込ませた弾性片13、13を弾性復帰させ、こ れに伴って前記係合突部13b、13bを前記係合腕23a、23a間の撓み込 み開放位置F’内でバックル外方に向けて移動させ、これにより該係合突部13 bの前記係合端面13cを前記係合縁23cに係合させることで再び係合状態に 置くことができる。
【0019】 次いで図9ないし図14は、第二の実施例を表している。図9は第二の実施例 に係るバックルの一部破断斜視図、図10ないし図14は同バックルの係脱過程 を示す一部破断底面図である。
【0020】 第二実施例に係るバックルは、ベルトB等の挿通スリット32を有する板部3 1と該板部31より延設される一対の弾性片33、33とを有する第一の係合部 材30と、ベルトB等の挿通スリット42を有する板部41と該板部41より延 設される被係合部43とを有する第二の係合部材40とから構成されている。
【0021】 第一の係合部材30の前記板部31は、平面形状を略長方形状とする平板状を の部材であり、一方面より他方面に向けて前記挿通スリット32が透設されてい る。 該板部31の長手側の一方の端縁からは、該端縁に直交する向きに適宜の間隔 を開けて、該板部31の幅側の端縁に略平行に前記一対の弾性片33、33が延 設されている。該弾性片33、33の肉厚は前記板部31の肉厚と略等しい肉厚 とされている。 該弾性片33、33の先端部には、外向き鈎状の係合突部33a、33aが設 けられており、前記板部31に向けられた係合端面33b、33bが形成されて いる。該係合突部33aは前記係合端面33bの側から前記弾性片33の自由端 部に向けて次第に薄肉となるように形成されており、前記弾性片33の外側方の 面を該自由端部に向けて内窄まり状の傾斜面33c、33cとしている。 該弾性片33の前記板部31の面と同面とされる両側面からは、前記係合突部 33aの突き出し方向に弧状縁を向ける、半弧板状の操作突部34、34が設け られている。 なお該第一の係合部材30は、前記一対の弾性片33、33に所要の弾性変形 特性を持たせるために、この実施例ではプラスチック材料を成形して構成されて いる。
【0022】 第二の係合部材40の前記板部41は、平面形状を略長方形状とする平板状を の部材であり、一方面より他方面に向けて前記挿通スリット42が透設されてい る。 該板部41の長手側の一方の端縁からは、該端縁に直交する向きに、該板部4 1の幅側の端縁に略平行に一対の係合腕43a、43aが延設されている。該係 合腕43a、43aの肉厚は前記板部41の肉厚と略等しい肉厚とされている。 該係合腕43aの先端には、内向き鈎状の被係合部43が設けられており、これ により該係合腕43aには前記板部41の長手側の側縁に向けられた被係合端面 43bが形成されている。また該被係合部43は、前記被係合端面43bの側か ら該被係合部43の自由端部に向けて次第に薄肉となるように形成されており、 前記係合腕43aの外側方の面を該自由端部に向けて内窄まり状の傾斜面43c 、43cとしている。
【0023】 なお該第二の係合部材20の、前記被係合部43、43間の寸法は、前記第一 の係合部材30の弾性片33、33に設けられている前記係合突部33aの傾斜 面33cに該被係合部43、43の傾斜面43cを当接することにより該弾性片 33、33を内側に稍撓み込ませながら、該被係合部43、43間に受け入れる ことのできる長さとされている。 また前記第一の係合部材30の弾性片33に設けられている操作突部34、3 4間は、前記第二の係合部材40の前記係合腕43aをその先端から該操作突部 34、34間に受け入れることができる。また両操作突部34、34の係合突部 33aを挟んで互いに向き合う側の面間は、受け入れられる前記第二の係合部材 40の板部41の面と同面とされる前記係合腕43aの側面に密に接して、前記 第二の係合部材40に対する前記第一の係合部材30の収まりが良くなるように その寸法を定められる。
【0024】 次いで第二実施例に係るバックルを構成する、前記第一の係合部材30と第二 の係合部材40との係脱の過程を図10ないし図14に基づいて説明する。 図10は第二の実施例に係るバックルの斜視図、図11ないし図14は同バッ クルのの係脱過程を示す平面図である。
【0025】 前記のように該バックルの前記第二の係合部材40の被係合部43、43は、 板部41から延設されている一対の係合腕43a、43aの先端に設けられてい るので、該被係合部43、43間は開放されており、従って前記第一の係合部材 30の操作突部34を前記第二の係合部材40の該被係合部43、43間で、前 記第二の係合部材40に対する該第一の係合部材30の弾性片33の差し込み方 向X’と撓み方向Y’に向けて移動することができる。 従って先ず、各弾性片33、33に設けられている該操作突部34、34を該 バックルの内側に向けて(前記撓み方向Y’に向けて)押圧、移動することによ り各弾性片33、33を該バックルの内側に向けて撓み込ませることができる。 次いで該弾性片33、33はこのように撓み込ませることにより、前記第二の 係合部材40の内向き鈎状の各被係合部43、43と係合している該各弾性片3 3、33の係合突部33a、33aの係合端面33b、33bを該被係合部43 、43の被係合端面43b、43bより外すことができ、これにより第一の係合 部材30と第二の係合部材40との係合状態を解除できる。 さらに該操作突部34、34を前記第二の係合部材40に対する前記第一の係 合部材30の差し込み方向X’に向けて押圧したまま移動させることができ、こ れにより前記のように係合状態の解除された第一の係合部材30の弾性片33は 第二の係合部材40の被係合部43、43間より抜き出されることになるので、 該第一の係合部材30と第二の係合部材40とは分離されることになる。
【0026】 このように分離された第一の係合部材30と第二の係合部材40とは、前記第 二の係合部材40の被係合部43、43間の差し込み開放位置fより、弾性片3 3、33をその先端から差し込み、該弾性片33、33に設けられている係合突 部33a、33aの該弾性片33、33の傾斜面33c、33cを、前記第二の 係合部材40の傾斜面43c、43cに接しさせることで内側に暫時前記弾性片 33、33撓み込み、該傾斜面43cの終端を該係合突部33aに乗り越えさせ ることにより、内側に撓み込ませた弾性片33、33を弾性復帰させ、これに伴 って前記係合突部33a、33aを前記係合腕43a、43a間の撓み込み開放 位置f’内でバックル外方に向けて移動させ、これにより該係合突部33aの前 記係合端面33bを前記被係合端面43bに係合させることで再び係合状態に置 くことができる。
【0027】
この考案に係るサイドリリースバックルでは、第一の係合部材に設けられてい る操作突部を該バックルの内側に向け第二の係合部材の被係止部間の開放空間を 利用して押圧、移動することにより弾性片を該バックルの内側に向けて撓み込ま せ、前記第二の係合部材の内向き鈎状の被係合部と係合している該弾性片の外向 き鈎状の係合部を該被係合部より外して、第一の係合部材と第二の係合部材との 係合状態を解除することができる。そして、該操作突部を前記第二の係合部材に 対する前記第一の係合部材の差し込み方向に向けて押圧したまま移動させて、前 記係合状態の解除された第一の係合部材の弾性片を第二の係合部材の被係合部間 より抜き出すことができる。 従って該操作突部を前記第二の係止部間の開放空間内で充分に押圧、移動する ことができ、場合によっては該操作突部の設けられている弾性片の該バックルの 内側に向けられた側面が互いに接する状態にまで該弾性片を撓み込ませることが でき、またこうした操作突部の移動を視認しながら該操作突部を操作することが できるので、この種のサイドリリースタイプのバックルにおける第一の係合部材 と第二の係合部材との取り外しを容易且つ確実に行うことができる。
【0028】 また各係合部材の係合状態を解除するための第一の係合部材の弾性片の撓み込 みに充分な開放空間が、前記第二の係合部材の被係合部間に確保されていること から、第一の係合部材の差し込まれる第二の係合部材の幅寸法を狭く構成しても 第一の係合部材の該弾性片の撓み込みに支障がなく、することができ、この結果 バックル自体の幅寸法も幅狭に構成することができる。 またこのように前記弾性片の撓み込みが充分に確保されることから、第一の係 合部材を第二の係合部材から外すことに充分な弾性片の撓み込み寸法を確保する ために該弾性片に設けられ該弾性片を押圧、移動させる操作突部等の寸法を高い 精度で成形する必要が特になく、この結果この種のバックルを構成する第一の係 合部材と第二の係合部材の成形を容易に行うことができる特長を有する。
【図1】第一の実施例に係るバックルの斜視図である。
【図2】第一の実施例に係るバックルの斜視図である。
【図3】第一の実施例に係るバックルの斜視図である。
【図4】第一の実施例に係るバックルの係脱過程を示す
一部破断底面図である。
一部破断底面図である。
【図5】第一の実施例に係るバックルの係脱過程を示す
一部破断底面図である。
一部破断底面図である。
【図6】第一の実施例に係るバックルの係脱過程を示す
一部破断底面図である。
一部破断底面図である。
【図7】第一の実施例に係るバックルの係脱過程を示す
一部破断底面図である。
一部破断底面図である。
【図8】第一の実施例に係るバックルの係脱過程を示す
一部破断底面図である。
一部破断底面図である。
【図9】第二の実施例に係るバックルの斜視図である。
【図10】第二の実施例に係るバックルの係脱過程を示
す平面図である。
す平面図である。
【図11】第二の実施例に係るバックルの係脱過程を示
す平面図である。
す平面図である。
【図12】第二の実施例に係るバックルの係脱過程を示
す平面図である。
す平面図である。
【図13】第二の実施例に係るバックルの係脱過程を示
す平面図である。
す平面図である。
【図14】第二の実施例に係るバックルの係脱過程を示
す平面図である。
す平面図である。
【図15】従来のバックルを示す斜視図である。
【図16】従来のバックルを示す平面図である。
【図17】従来のバックルを示す平面図である。
10 第一の係合部材 11 板部 12 挿通スリット 13 弾性片 13a 傾斜面 13b 係合突部 13c 係合端面 14 操作突部 14a 溝 20 第二の係合部材 21 板部 22 挿通スリット 23 被係合部 23a 係合腕 23b 弧状縁部 23c 係合縁 24 側壁 25 補強板部 30 第一の係合部材 31 板部 32 挿通スリット 33 弾性片 33a 係合突部 33b 係合端面 33c 傾斜面 34 操作突部 40 第二の係合部材 41 板部 42 挿通スリット 43 被係合部 43a 係合腕 43b 係合端面 43c 傾斜面
Claims (1)
- 【請求項1】 ベルト等の挿通スリットを有する板部よ
り延設される一対の弾性片先端に係合部をもったプラス
チック製の第一の係合部材と、ベルト等の挿通スリット
を有する板部より延設され且つ前記第一の係合部材の係
合部に取外し自在に係合されている内向き鈎状の一対の
被係合部を有する第二の係合部材とからなるバックルで
あって、前記第一の係合部材は前記一対の弾性片を内側
に撓み込ませながら前記第二の係合部材の被係合部側か
ら抜き差し自在とされると共に前記第二の係合部材の一
対の被係合部間より突出される操作突部を該弾性片に有
しており、且つ、前記第二の係合部材の被係合部間は、
前記操作突部を前記第一の係合部材の弾性片の撓み方向
と差し込み方向とに向けて移動可能に開放されているこ
とを特徴とするサイドリリースバックル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9009292U JPH0646509U (ja) | 1992-12-07 | 1992-12-07 | サイドリリースバックル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9009292U JPH0646509U (ja) | 1992-12-07 | 1992-12-07 | サイドリリースバックル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0646509U true JPH0646509U (ja) | 1994-06-28 |
Family
ID=13988878
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9009292U Pending JPH0646509U (ja) | 1992-12-07 | 1992-12-07 | サイドリリースバックル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0646509U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200208049Y1 (ko) * | 2000-07-10 | 2000-12-15 | 최봉규 | 휴대폰용 목걸이줄의 안전장치 |
WO2011155449A1 (ja) * | 2010-06-07 | 2011-12-15 | 株式会社ニフコ | バックル |
-
1992
- 1992-12-07 JP JP9009292U patent/JPH0646509U/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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