JPH0646465A - マトリクス形mdf - Google Patents

マトリクス形mdf

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JPH0646465A
JPH0646465A JP21977592A JP21977592A JPH0646465A JP H0646465 A JPH0646465 A JP H0646465A JP 21977592 A JP21977592 A JP 21977592A JP 21977592 A JP21977592 A JP 21977592A JP H0646465 A JPH0646465 A JP H0646465A
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JP
Japan
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relay
connection
row
cable
wiring
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP21977592A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Hosaka
寛 保坂
Hiroki Kuwano
博喜 桑野
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加入者ケーブル相互間を短時間に経済的に
接続・切断可能にし、このとき外部との混信を防止す
る。 【構成】 加入者ケーブルと交換機接続ケーブルに接
続される交換機接続群内の行、列の配線間の接続・切
断、及び加入者ケーブル同士を接続する予備群内の行、
列の配線の間の接続・切断を各々自己ラッチ形和動式リ
レーで行う。前者のリレーを交換機接続リレー、後者の
リレーを予備リレーとし、両リレーは同一制御信号で一
方が接続動作するとき他方は切断動作して、加入者ケー
ブル相互間を接続するとき交換機接続ケーブルが切断さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加入者ケーブル間の高
速接続を可能にして既存の電話回線を用いて広帯域通信
ができるようにしたマトリクスMDFに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の電話回線の伝送帯域は約3.1K
Hzであった。これは、交換機間のケーブルコストを下
げるため、1加入者当たりの周波数帯域を制限して、1
本のケーブルで同時に多数の通話を伝送するためであっ
た。この多重化は、交換機或いはその周辺装置で行われ
ていた。一方、加入者ケーブルは、MDFと呼ばれる接
続装置を介して交換機に接続されていた。
【0003】従って、MDFにおいて加入者ケーブル間
の接続が行えれば、同一交換局内の加入者間であれば、
帯域制限のない通信が可能となる。この方式は、設備に
既存の電話回線が使用できるため、極めて安価に広帯域
の通信サービスを提供することができ、その結果、高品
質音声通信、動画像伝送、コンピュータ間高速通信等が
可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このサービスを商業的
に行うためには、加入者ケーブル間の接続と、これに付
随する作業として、外部からの電話との混信を防止する
ため、交換機・加入者ケーブル間の切断を短時間、且つ
低コストに実現しなければならないが、従来のMDFで
は、ケーブル間の接続を手作業で行っていたので、その
接続に時間がかかりすぎ、経費も高かったため、商業的
には実現しなかった。
【0005】また、最近、接続をロボット化した自動化
MDFも開発されたが、これも上記目的には適用できな
かった。この装置は、マトリクスボードにピンボードを
用いて、予めボードの行配線又は列配線の一方を加入者
ケーブル、他方を交換機接続ケーブルに接続しておき、
ロボットにより行配線と列配線の差点に金属ピンを挿入
し、任意の加入者ケーブルと交換機接続ケーブルを接続
するものであった。そして、ボード上のすべての行配線
と列配線が加入者ケーブル又は交換機ケーブルとつなが
っていた。
【0006】このため、2つの加入者ケーブル間を接続
するためには、交換機接続ケーブルとつながった行配線
又は列配線を経由する必要があり、外部から電話があっ
た場合にこれと混信するという問題があった。外部から
の入力を交換機内で切断することも原理的には可能であ
るが、これには交換機を改造する必要があった。
【0007】また、任意の2つの加入者ケーブル間を接
続することもできなかった。すなわち、従来のMDFの
使用条件(加入者ケーブルと交換機接続ケーブルとの接
続)では、ボード上の同一行及び同一列内には1つの接
続しか発生せず、これを前提に設計されていたため、ロ
ボットハンドが十字形をしており、同一行又は同一列に
近接してピンを差し込もうとすると、既設のピンとロボ
ットハンドとが接触する構造となっていた。
【0008】このように、従来のMDFでは、手動・自
動のいずれの方式においても、加入者ケーブル間を短時
間に経済的に接続し、且つ外部との混信を防ぐことは不
可能であった。
【0009】本発明は上記した点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、加入者ケーブル間を短時間に経済的に
接続でき、同時に外部との混信も防止できできるように
したマトリクスMDFを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】本発明は、加入者ケーブルと交換機接続ケ
ーブルを接続する行、列の配線を具備するマトリクス形
MDFにおいて、上記交換機接続ケーブルに接続される
上記行又は列の配線に、上記交換機接続ケーブルに接続
されない予備の配線を加え、該予備の配線上で任意の2
以上の上記加入者ケーブル間の接続が行われるようにし
た。
【0011】本発明では、2つの制御部に同時に同一極
性信号を加えたときのみ接点の接続・切断の動作を行う
自己ラッチ形和動式リレーを設けておいて、該和動式リ
レーを、上記加入者ケーブルと上記交換機接続ケーブル
を接続する行、列の配線の交点の接続・切断を制御する
交換機接続リレーと、上記予備の行、列の配線の交点の
接続・切断を制御する予備リレーとして使用し、上記2
つの制御部に同一極性信号を加えることで、上記交換機
接続リレーと上記予備リレーの一方が接点を接続し、他
方が接点を切断するようにすることができる。
【0012】
【作用】本発明では、交換機ケーブルに接続されない予
備の配線上で加入者ケーブル同士の接続を行い、同時に
その加入者ケーブルと交換機接続ケーブルの切断ができ
るので、混信を起こすことなく加入者ケーブル同士を結
合できる。また、自己ラッチ形和動式リレーを用いるこ
とにより、加入者ケーブル相互の接続・切断、加入者ケ
ーブルと交換機接続ケーブルの接続・切断を並列して行
うことができ切換作業時間を短縮できる。更に、前者の
接続・切断用の予備リレーと後者の接続・切断用の交換
機接続リレーを同時に反対方向に制御することができる
ので、全リレーが同一構造の場合に比べて切断・接続に
要する作業手順を少なくでき、切換作業時間を更に短縮
できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1はその一実施例のマトリクスMDFの全体の概略を示
す構成図である。本実施例のMDFは、マトリクスボー
ド1と制御装置2とからなる。マトリクスボード1は、
制御装置2、加入者ケーブル3、交換機接続ケーブル4
に接続され、その加入者ケーブル3は電話機5に、また
交換機接続ケーブル4は交換機6に接続されている。制
御装置2は多数の出力端子を持ち、任意の端子に一定電
流値のプラス又はマイナスの電気パルスを出力するよう
になっている。
【0014】マトリクスボード1は、1A〜1Cに示す
ように3層構造を成している。その第1層1Aには、2
つの群の自己ラッチ式2接点和動形のリレー7、8がマ
トリクス状に配列されている。一方の群のリレー7は、
その接点がプラス電圧で閉成、マイナス電圧で開離する
ようになっている。他方の群8は、その接点がマイナス
電圧で閉成、プラス電圧で開離するようになっている。
以後、前者のリレー7を交換機接続リレー、後者のリレ
ー8を予備リレーと呼ぶことにする。
【0015】第2層1Bには、3本1組の配線が多数組
横(行)方向に設置されている。1組の配線のうち、2
本(図1では実線で示す)は加入者ケーブル3に、残り
の1本(破線で示す)は制御装置2につながっている。
前者が行配線9であり、後者は行制御線10である。
【0016】第3層1Cには、3本1組の配線が多数組
縦(列)方向に並列している。これらの組を2つの群に
分かれている。一方の群11は1組の配線のうち、2本
(実線で示す)は交換機接続ケーブル4に、残りの1本
(破線で示す)は制御装置2につながっている。他方の
群12では、2本(実線で示す)は開放され、1本(破
線で示す)は制御装置2につながっている。前者の群1
1を交換機接続群、後者の群12を予備群と呼ぶことに
する。また、両群11、12で、制御装置2につながっ
た配線を列制御線13、他の配線を列配線14と呼ぶこ
とにする。
【0017】第1層1Aの交換機接続リレー7、予備リ
レー8は、行配線9と列配線14の交点上に1個ずつあ
り、交点を通る行制御線10と列制御線13の信号によ
り開閉を制御され、交点を通る行配線9と列配線14と
の間の接続・切断を行うようになっている。すなわち、
図1には示していないが、当該交点の第2層1Bの行配
線9と第3層1Cの列配線14は、基板を貫通するケー
ブルにより第1層1Aの当該交点のリレー7又は8の被
制御端子がつながり、また行制御線10と列制御線13
は、やかり基板を貫通するケーブルより当該交点のリレ
ー7又は8の制御端子につながっている。そして、第3
層1Cの交換機接続群11は交換機接続リレー7に、予
備群12は予備リレー8につながっている。
【0018】図2は交換機接続リレー7の構造を示す図
である。制御端子7A1、7A2の間と制御端子7B
1、7B2の間に同時にプラスの電流を流したとき、被
制御端子7C1、7D1の間、被制御端子7C2、7D
2の間が閉成し、この状態で逆に、同時にマイナスの電
流を流したときに上記各被制御端子間が開離するように
なっている。また、一度上記の電流を流せば、それ以後
は電流を切っても切断・接続状態が保たれるようになっ
ている。更に、2組の制御端子7A1、7A2と、7B
1、7B2のうち、一方の組にのみ電流を流しても接続
・切断状態は変化しないようになっている。
【0019】以下に、この交換機接続リレー7の動作原
理を詳しく説明する。この交換機接続リレー7は、永久
磁石701、これと隣接しておかれた電磁石コア70
2、電磁石コア702に巻装されたコイル703、70
4、電極705、706を搭載した磁極707、電極7
08、709を搭載した磁極710、磁極707、71
0と磁石701、702をつなぐ板ばね711、712
から構成されている。なお、コイル703、704は制
御部を構成する。
【0020】ここで、電磁石コア702は半硬質磁性材
料からなり、図3に示すような磁化特性を有している。
すなわち、コイル703、704に電流を流さない初期
状態においては、電磁磁石コア702は図3のAの状態
に磁化されている。また、永久磁石701は、Aの状態
の電磁石コア702と極性が逆で、磁化の強さが等しく
なるように磁化されている。
【0021】よって、初期状態では、永久磁石701と
電磁石コア702の磁力の和はゼロとなり、磁極70
7、710の間には磁気力は働かず、電極705と70
8の間、706と709の間は板ばね711、712の
力によって開いた状態にある(図2の状態)。
【0022】次に、コイル703、704の一方にプラ
ス又はマイナスの電流を流すと、電磁石コア702に図
3のB又はHに示す外部磁界が加わることなる。このと
き、電磁石コア702の磁化の強さはAの状態と同じで
あり、電流を切ると再びAの状態に戻る。
【0023】次に、コイル703、704の両方に同時
にプラスの電流を流すと、電磁石コア702にCに示す
磁界が加わる。このとき、電磁石コア702の磁化の強
さは、絶体値はAと同じで符号がAと逆である。Cで電
流を切ると、Aには戻らずEの状態となる。このEの状
態では、永久磁石701と電磁石コア702の極性が等
しいから、図2の磁極707、710の間に磁気吸引力
が働き、板ばね711、712がたわんで、電極705
と708の相互、706と709の相互が接触する。す
なわち、被制御端子7C1、7D1の間、被制御端子7
C2、7D2の間が導通状態になる。
【0024】次に、図3のEの状態で、コイル703又
は704の一方にプラス又はマイナスの電流を流すと、
電磁石コア702はD又はFの状態となる。このとき、
磁化の強さはEと同じであるから、電流を切ると再びE
の状態に戻る。すなわち、このときは電極705と70
8の相互間、706と709の相互間は、その接触が保
たれたままである。
【0025】次に、コイル703と704の両方にマイ
ナスの電流を流すと、電磁石コア702はGの状態とな
る。Gでの磁化の強さは、Aでの値と等しいから、ここ
で電流を切ると、Aの状態となる。Aの状態では、永久
磁石701と電磁石コア702の極性が逆であるから、
合計の磁力はゼロとなり、磁極707、710の間の磁
気吸引力が消える。この結果、板ばね711、712に
よりその電極間が引き離される。
【0026】以上のように、交換機接続リレー7は2つ
のコイル703、704に同時にプラスの電流が流れた
場合にのみ電極間が閉じ、同時にマイナスの電流が流れ
た場合にのみ電極間が開き、以後は電流を切ってもこの
状態が保持される。また、一方のコイルにのみ電流を流
した場合には電極の開閉状態は変化しない。
【0027】以上は交換機接続リレー7に関する説明で
あるが、予備リレー8では両コイル703、704が逆
に巻かれている点のみが異なっている。従って、2組の
制御端子間に交換機接続リレー7と逆方向の電流が同時
に流れたときに、接点の開閉が行われるようになる。
【0028】図4に、交換機接続リレー7と第2層1
B、第3層1Cの配線9、14、制御線10、13との
接続関係を示す。2本の行配線9は分岐してリレー7の
被制御端子7D1、7D2につながっている。列配線1
4はやはり分岐して被制御端子7C1、7C2につなが
っている。行制御線10は一部が切れて制御端子7B
1、7B2につながっている。すなわち、行制御線10
とリレー7内のコイル704は直列につながっている。
列制御線13もこれと同様に、制御端子7A1、7A2
を介してコイル703に直列接続されている。予備リレ
ー8についても同様に接続される。
【0029】次に、本実施例のマトリクス形MDFの動
作原理を説明する。まず、通常のMDFとして使用する
方法(加入者ケーブル3・交換機接続ケーブル4間の接
続・切断)を説明する。このときは、通常のマトリクス
スイッチと同じ方法を用いる。すなわち、新規加入の場
合は、加入者ケーブル3と交換機接続ケーブル4を1組
ずつ結合すれば良いから、対応する列制御線13と行制
御線10に、制御装置2からのプラスの電流パルスを同
時に流す。すると、これら制御線13、10の交点部分
のリレー7の2つのコイル703、704に同時に電流
が流れるから、その交点部分のリレー7のみが動作す
る。この結果、この交換機接続リレー7が回路(接点)
を閉じ、行配線9と列配線14の1組の結合ができる。
加入を解除する場合は、対応する列制御線13と行制御
線10にマイナスの電流パルスを同時に加えれば、その
部分のみの接点が開き、対応する行配線9と列配線14
の接続が切断されるようになる。
【0030】次に、加入者ケーブル3同士をMDF内で
結合する方法を説明する。この場合は、単に加入者ケー
ブル3同士を結合するだけでなく、外部からの混信を防
ぐため、加入者ケーブル3から交換機接続ケーブル4を
切断しなければならない。すなわち、該当する加入者ケ
ーブル3に対して、交換機接続群11内の交換機接続リ
レー7による行配線9、列配線14の間の切断と、予備
群12内の予備リレー8による行配線9、列配線14の
接続の、2つの作業をおこなわなければならない。
【0031】MDFが通常のマトリクススイッチから構
成されている場合には、すべてのリレーの極性が同じた
め、切断と接続は同時には行えず、最低2回の動作が必
要となるが、本実施例では交換機接続リレー7と予備リ
レー8の極性が逆であるので、1回の動作で切断と接続
が完了する。
【0032】図5の(a)、(b)に2つの加入者ケー
ブル3を接続する場合の手順を示した。初期状態では、
(a)に示すように、交換機接続リレー7a、7dのみ
閉じ、交換機接続リレー7b、7c、予備リレー8a、
8bは開いている。すなわち、交換機接続群11内の列
配線14aと行配線9aがつながっている。実際は行配
線、列配線共に2本で1組であるが、図5では説明の簡
略のために1本で示している。
【0033】次に、図5の(b)に示すように、交換機
接続群11内の行配線9a、9b、列配線14a、14
b、予備群12内の列配線14cの各々に対応する制御
線に制御装置2から同時にマイナスの電流パルスを加え
ると、交換機接続リレー7a〜7dは回路を開き、予備
リレー8a、8bは回路を閉じる。この結果、1回の動
作で所望の接合状態が得られる。ここで、交換機接続リ
レー7a、7dは、電流パルスを加える以前から開いて
いるが、これらの電磁石コアは図3でA−G−Aの経路
をたどるため、電流パルスを加えても、開閉状態は変化
しない。また、図5に示していないリレーは、コイルの
両方には電流が流れないので、開閉状態が変化すること
はない。
【0034】次に、図5の(b)の状態から、加入者ケ
ーブル3間の結合を解除する場合を説明する。この場合
は、切断だけでなく、加入者ケーブル3と交換機接続ケ
ーブル4との間の接続も行わなければならない。これら
を通常のマトリクスリレーで行うと、例えば加入者ケー
ブル3が2本の場合、最低3回の動作が必要となるが、
本実施例のMDFでは2回で完了する。
【0035】図5の(c)、(d)にその手順を示す。
まず(c)に示すように、行配線9a、列配線14a、
14cの各々に対応する制御線に同時にプラスの電流パ
ルスを同時に加える。すると、交換機接続リレー7aが
回路を閉じ、予備リレー8aは回路を開く。
【0036】次に(d)に示すように、行配線9b、列
配線14b、14cの各々に対応する制御線同時にプラ
スのパルス電流を加える。すると、交換機接続リレー7
dが回路を閉じ、予備リレー8bが回路を開く。その結
果、(a)と同様に、行配線7aと列配線14a、行配
線7bと列配線14bの接続状態が得られ、これは2回
の動作で処理が完了する。
【0037】なお、以上の例では2つの加入者ケーブル
間の接続・切断を行う場合を示したが、3つ以上の場合
にも、通常のマトリクスリレーの場合に比べ、1回少な
い動作で処理が完了する。
【0038】また、上記した行配線と列配線の交点の接
続・切断は、上記したリレーを用いる他に次のような方
法によることもできる。すなわち、例えば、従来のマト
リクスピンボード形自動化MDFにおいて、マトリクス
ピンボードの交換機接続ケーブルに対応する行又は列の
配線数を増やして予備配線とし、更にマトリクスピンボ
ードの差点間隔を広くして、同一の行又は列上で隣接し
てピンを挿入してもロボットハンドと既設ピンが接触し
ない構造を採用すれば良い。
【0039】
【発明の効果】以上から本発明によれば、MDF内で加
入者ケーブル同士を直接接続することができ、このとき
その加入者ケーブルを交換機接続ケーブルから切断する
ことができるので、外部からの混信を除去できるように
なる。この結果、限られたエリア内ではあるが、既存の
電話回線により広帯域の通信が可能となり、動画像の伝
送や、コンピュータ間の高速通信等を安価に実現するこ
とが可能となる。
【0040】また、加入者ケーブルと交換機接続ケーブ
ルの接続・切断に交換機接続リレーを用い、加入者ケー
ブル相互間の接続・切断に予備リレーを用い、且つ両リ
レーの制御部の極性を反転させた構造とすることによ
り、加入者ケーブル同士の接続・切断を短時間で実行す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例のマトリクス形MDFの全
体を概略の構成図である。
【図2】 上記マトリクス形MDFで使用する交換機接
続リレーの構造を示す説明図である。
【図3】 上記交換機接続リレーに用いられる電磁石コ
アの磁化特性を示す特性図である。
【図4】 上記交換機接続リレーと配線の接続関係を示
す説明図である。
【図5】 加入者ケーブル相互間を接続・切断する際の
リレーの動作順序の説明図である。
【符号の説明】
1:マトリクスボード、1A:第1層、1B:第2層、
1C:第3層、2:制御装置、3:加入者ケーブル、
4:交換機接続ケーブル、5:電話機、6:交換機、
7、7a〜7d:交換機接続リレー、7A1、7A2、
7B1、7B2:制御端子、7C1、7C2、7D1、
7D2:被制御端子、701:永久磁石、702:電磁
石コア、703、704:コイル、705、706:電
極、707:磁極、708、709:電極、710:磁
極、711、712:板ばね、8、8a、8b:端部リ
レー、9、9a、9b:行配線、10:行制御線、1
1:交換機接続群、12:予備群、13:列制御線、1
4:列配線。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加入者ケーブルと交換機接続ケーブルを
    接続する行、列の配線を具備するマトリクス形MDFに
    おいて、 上記交換機接続ケーブルに接続される上記行又は列の配
    線に、上記交換機接続ケーブルに接続されない予備の配
    線を加え、該予備の配線上で任意の2以上の上記加入者
    ケーブル間の接続が行われるようにしたことを特徴とす
    るマトリクス形MDF。
  2. 【請求項2】 2つの制御部に同時に同一極性信号を加
    えたときのみ接点の接続・切断の動作を行う自己ラッチ
    形和動式リレーを具備し、 該和動式リレーが、上記加入者ケーブルと上記交換機接
    続ケーブルを接続する行、列の配線の交点の接続・切断
    を制御する交換機接続リレーと、上記予備の行、列の配
    線の交点の接続・切断を制御する予備リレーとして使用
    され、 上記2つの制御部に同一極性信号を加えることで、上記
    交換機接続リレーと上記予備リレーの一方が接点を接続
    し、他方が接点を切断することを特徴とする請求項1に
    記載のマトリクス形MDF。
JP21977592A 1992-07-27 1992-07-27 マトリクス形mdf Withdrawn JPH0646465A (ja)

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