JPH0646404U - トラクターに牽引されるロータリー式耕うん装置 - Google Patents

トラクターに牽引されるロータリー式耕うん装置

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JPH0646404U
JPH0646404U JP9022792U JP9022792U JPH0646404U JP H0646404 U JPH0646404 U JP H0646404U JP 9022792 U JP9022792 U JP 9022792U JP 9022792 U JP9022792 U JP 9022792U JP H0646404 U JPH0646404 U JP H0646404U
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JP
Japan
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plow
rotary
tractor
casing
bracket
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JP9022792U
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English (en)
Inventor
定雄 河野
尋三 蔵本
Original Assignee
カワノ技研株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で、塀に沿ってできる残耕部分を
掘り起こす。また、ベアリングケースが塀に接触して摩
耗するのを防止する。 【構成】 ロータリー式耕うん装置1は、放射状に複数
の爪5を固定しているロータリー作業体4と、ロータリ
ー作業体4を回転自在に連結しているケーシング2と、
ロータリー作業体4をトラクターのエンジンに連結する
動力伝達手段とを備える。ケーシング2の側部に位置
し、かつ、ケーシング2内のロータリー作業体4に固定
される爪5よりも外側に位置して、トラクターの前進方
向に向かって下り勾配のプラウ11を固定している。プ
ラウ11は、ロータリー作業体4の爪5が残耕する部分
の土を堀り起こす。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、トラクターに牽引されて田畑を耕うんするロータリー式耕うん装 置に関する。
【0002】
【従来の技術】
トラクターに牽引されるロータリー式耕うん装置の構造を図1に示している。 この図に示すロータリー式耕うん装置1は、図2に示すように、下方を開口した ケーシング2に、ベアリング3を介して水平にロータリー作業体4を取り付けて いる。ロータリー作業体4は複数の爪5を固定して、これが回転されて田畑を耕 すようになっている。ロータリー作業体4の一端は、スプロケット6とチェーン 7とを介してケーシング2の上部に設けた駆動軸8に連結されている。駆動軸8 は、傘歯車9を介してトラクター10のエンジン(図示せず)に連結される。こ の構造のロータリー式耕うん装置1は、トラクターに牽引されながらロータリー 作業体4が回転され、ロータリー作業体4の爪5が田畑の土を掘り起こして耕す 。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
この構造のロータリー式耕うん装置がコンクリート塀に沿って田畑を耕す状態 を図3に示している。この図に示すように、ロータリー式耕うん装置1は、塀1 2に沿って、斜線で示すように、約5〜15cm幅で残耕部分Aができる。それ は、ロータリー作業体4をケーシング2に固定するベアリング3のケースがケー シング2から突出するからである。残耕部分Aをできる限り少なくするために、 ロータリー式耕うん装置1を塀に接近してトラクターを走行させているのが実状 である。このため、ベアリングケース3Aが塀に接触して摩耗し、再々交換する 必要がある。また、ベアリングケース3Aが破損した状態で使用すると、ベアリ ング3に土が侵入してベアリング3の寿命を著しく短くする弊害がある。さらに 、塀にそって出来る残耕部分は、鍬を使用して耕す必要があり、極めて多労働で ある。鍬による手作業は、トラクターに比較して極めて能率が悪い。例えば、1 000平方メートルの田畑をトラクターで耕すのに約1時間、塀に沿ってできる 残耕部分を手作業で耕すのにその数倍の時間を要する。さらに、トラクターの作 業は極めて楽であるが、鍬による手作業は非常に重労働でもある。
【0004】 この欠点を解決するロータリー式耕うん装置として、図4と図5とに示す装置 が開発されている。図4に示す装置は、ブラケット2Aの側面にプラウ11を取 り付けている。プラウ11は、上端に水平に軸30を固定し、この軸30を、ブ ラケット2Aに水平に固定した固定筒31に挿通して連結している。固定筒31 と軸30とを貫通して、ストッパロッド32を挿通している。ストッパロッド3 2を引き抜くと、プラウ11を180度回転できる。プラウ11を使用するとき には、ストッパロッド32を引き抜き、プラウ11を下向きにして、ストッパロ ッド31を挿通する。プラウ11を使用しないときは、ストッパロッド32を抜 いてプラウ11を上向きに固定する。
【0005】 この構造のロータリー式耕うん装置は、プラウ11でもって、ブラケット部分 にできる残耕部分の土を堀り起こすことができる。しかしながら、この構造のロ ータリー作業体は、プラウの取り付け部分を著しく頑丈にする必要があって、取 り付け部分が大きくて重くなり、しかも、この部分の製造コストが高くなる欠点 がある。さらに、ロータリー作業体よりも後方に設けられたプラウは、土を掘り 起こすことはできるが、プラウで掘り起こした土をロータリー作業体でさらに耕 すことができない欠点がある。
【0006】 この欠点は、図5に示すロータリー式耕うん装置によって解消できる。この装 置は、ブラケット2Aの残耕部分の掘り起こした土を、ロータリー作業体4でさ らに耕すことができる。このため、ロータリー作業体4の前方でブラケット2A の側面にディスク33を配設している。ディスク33は、上方に延長するアーム 34の下端に回転できるように連結されている。アーム34は上部を包持筒35 に挿入している。包持筒35はブラケット2Aの側面に垂直に固定している。包 持筒35にアーム34を挿入し、包持筒35とアーム34とにロックピン36を 貫通して、アーム34を包持筒35に連結している。包持筒35とアーム34と は、ロックピン36を貫通するための孔を設けている。この構造のロータリー式 耕うん装置は、ロックピン36を引き抜いて、ディスク33を脱着できる特長が ある。しかしながら、この構造のディスクは、土を掘り起こすときに、アーム3 4に著しく大きな曲げ力が作用する。それは、進行方法とは異なる方法に向けら れたディスクを土に挿入させ、ディスクで土を掘り起こすからである。したがっ て、この構造のディスクも、アームとその取り付け部分を著しく頑丈にする必要 があり、太いアームを強靱な包持筒に挿通させる構造とする必要がある。このた め、取り付け部分が重く、しかもコストが高くなる欠点がある。
【0007】 この考案は、この欠点を解決することを目的に開発されたもので、この考案の 重要な目的は、プラウの取り付け構造を著しく簡素化して、安価に多量生産でき 、しかも、プラウを確実にケーシングに連結できると共に、塀に沿ってできる残 耕部分の土を掘り起こし、また、ベアリングケースが塀に接触して摩耗する欠点 を防止しできるトラクターに牽引されるロータリー式耕うん装置を提供するにあ る。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この考案の装置は、前述の目的を達成するために下記の構成を備える。すなわ ち、本考案のトラクターに牽引されるロータリー式耕うん装置1は、回転して田 畑を耕すために、放射状に複数の爪5を固定しているロータリー作業体4を備え る。ロータリー作業体4は、ベアリング3を介して回転自在にケーシング2に連 結されている。さらに、ロータリー作業体4は、動力伝達手段を介してトラクタ ーのエンジンに連結される。ケーシング2の側部には、残耕部分を掘り起こすた めに、ケーシング内のロータリー作業体4に固定される爪5よりも外側に位置し て、トラクター10の前進方向に向かって下り勾配のプラウ11を固定している 。プラウ11は、ロータリー作業体4の爪5による残耕部分の土を堀り起こす。
【0009】 さらにこの考案のロータリー式耕うん装置は、プラウ11が、ロータリー作業 体4を支持するブラケット2Aよりも前方に位置し、かつ、ストッパ16を介し てブラケット2Aに連結されている。また、プラウ11は、取付具13を介して ケーシング2の横ロッド2Bに取り付けられている。
【0010】
【作用】
この考案のトラクターに牽引されるロータリー式耕うん装置1は、トラクター に牽引されてロータリー作業体4が回転され、ロータリー作業体4の爪5で田畑 を耕うんする。ロータリー作業体4の爪5は、塀12との間を耕すことができず 塀に沿って残耕部分ができる。残耕部分を耕すために、ブラケット2Aにプラウ 11を取り付けている。プラウ11は、ケーシング2の側部に位置し、爪5より も外側に位置するので、ケーシング2が牽引さることによって、これが残耕部分 に沿って移動し、塀との境界にできる残耕部分の土を堀り起こして耕す。また、 プラウ11が塀との境界を耕すので、ロータリー式耕うん装置1を塀に極めて接 近する必要がなく、ロータリー作業体4のベアリングケースが塀に接触して摩耗 するのを防止できる。さらに、プラウ11は、ブラケット2Aの前方に配設され ているので、これが掘り起こした土が、ロータリー作業体4でさらに耕される。
【0011】 ところで、プラウ11は、土を掘り起こすときに土から強い反作用を受ける。 この考案の装置は、プラウ11が土から受ける力をブラケット2Aで支えている 。それは、プラウ11をブラケット2Aの前方に配設すると共に、ストッパ16 でブラケット2Aに連結しているからである。ブラケット2Aは十分な強度に設 計されている。背面を強靱なブラケット2Aで支持するプラウ11は、簡単な取 付具で横ロッド2Bに連結できる。
【0012】 さらにまた、この考案の装置は、プラウを取付具でもって横ロッドに連結して いる。横ロッドは、ロータリー式耕うん装置を耕うん機に連結するので非常に強 靱な構造に設計される。したがって、プラウを横ロッドに連結することによって 、強い取り付け構造で、プラウを連結できる。さらに、ロータリー作業体と平行 な横ロッドは、ほとんどのロータリー作業体に例外なく設けられているので、こ れに連結することによって、種々のロータリー作業体に後付けできる。
【0013】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例 は、本考案の技術思想を具体化するためのロータリー式耕うん装置を例示するも のであって、本考案のロータリー式耕うん装置は、構成部品の材質、形状、構造 、配置を下記の構造に特定するものでない。本考案のロータリー式耕うん装置は 、実用新案登録請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
【0014】 さらに、この明細書は、実用新案登録請求の範囲を理解し易いように、実施例 に示される部材に対応する番号を、「実用新案登録請求の範囲の欄」、「作用の 欄」、および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している 。ただ、実用新案登録請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するも のでは決してない。
【0015】 図6ないし図8に示すトラクターに牽引されるロータリー式耕うん装置1は、 水平に配設されたロータリー作業体4と、ロータリー作業体4を回転自在に連結 しているケーシング2と、ロータリー作業体4をトラクターのエンジンに連結す る動力伝達手段と、ケーシング2に固定されたプラウ11とを備えている。
【0016】 ロータリー作業体4は、回転しながら牽引されることによって、田畑を掘り起 こして耕すことができるように、多数の爪5を放射状に固定している。ロータリ ー作業体4の両端はベアリング3を介してケーシング2に連結されている。
【0017】 ケーシング2は、上方と両側とが閉塞されて下方を開口した形状に設計されて いる。ケーシング2の両側には、ロータリー作業体4のベアリング3を固定する ブラケット2Aがある。一方のブラケット2Aには、内部に、ロータリー作業体 4を駆動する動力伝達手段であるスプロケット6とチェーン7とを内蔵している 。ロータリー作業体4にはスプロケット6が固定され、このスプロケット6には チェーン7が掛けられている。チェーン7は、ケーシング2の上部に水平に固定 された横ロッド2Bに内蔵されている駆動軸8のスプロケット6に掛けられてい る。駆動軸8は、傘歯車9を介して出力軸に連結され、出力軸はトラクターのエ ンジンに連結される。
【0018】 スプロケット6を内蔵しないブラケット2A、図7において左側のブラケット 2Aの外側に、プラウ11を配設している。プラウ11は、ロータリー作業体4 の爪5では耕すことができない塀に接近する土を掘り起こす。したがって、プラ ウ11は、図7に示すように、ケーシング2内のロータリー作業体4に固定され る爪5よりも外側に位置して、ブラケット2Aの前方に配設される。プラウ11 は、これが引っ張られることによって、土を掘り起こすことができるように、ト ラクターの前進方向に向かって下り勾配に傾斜している。プラウ11の先端は、 水平面に対して約10〜60度の角度をなす。プラウ11の上部は、ほぼ垂直方 向を向き、中間は緩く湾曲されている。
【0019】 プラウ11をケーシング2に取り付ける構造を図8に示している。この図に示 すプラウ11は、取付具13を介して、ケーシング2の横ロッド2Bに取り付け ている。
【0020】 取付具13は、プラウ11の上端を脱着自在に連結する回転台14と、この回 転台14を回転自在に横ロッド2Bに連結する回転支持部材15とを備える。回 転台14は、プラウ11の上端を挿入する筒体29と、この筒体29の側面に固 定された回転軸17とからなる。筒体29は、内形をプラウ11の外形よりも多 少大きくする角筒状で、上下に水平方向に貫通して止孔18を開口している。筒 体29は、回転軸17に対して直角に固定されている。回転軸17は、筒体29 との間に鍔19を固定している。鍔19にはストッパ孔20を貫通し、回転軸1 7を所定の回転角で停止できるようにしている。筒体29は、図8に示すように 、回転軸17の中心から上下にずらせて回転軸17に連結されている。
【0021】 プラウ11の上端は、これを貫通して係止孔21を開口している。係止孔21 は、上下に並べて複数個設けている。プラウ11を筒体29に挿通し、筒体29 の止孔18とプラウ11の係止孔21とに止ピン22を挿入し、プラウ11を筒 体29の所定の位置に取り付ける。プラウ11の係止孔21と、筒体29の止孔 18とは、止ピン22を挿通できる位置に開口している。止ピン22は、先端に 横孔23を有し、この横孔23に弾性ピン24を挿通して、筒体29から抜け出 るのを阻止する。止ピン22を筒体29に脱着するときは、弾性ピン24を抜い ておく。図8に示す回転台14は、回転軸17の中心から多少は上方に位置ずれ して筒体29を固定している。この構造の回転台14は、回転軸17を180度 回転して筒体29を上下反転することができる。筒体29を上下反転すると、筒 体29の上下位置を変更できる。したがって、この構造の取付具は、プラウ11 を筒体29に挿入する位置を調整し、さらに、回転軸17を180度回転するこ とによって、プラウ11の上下位置を調整できる特長がある。
【0022】 回転支持部材15は、回転軸17を回転自在に挿通する軸受部材25と、この 軸受部材25を横ロッド2Bに固定する挟着部材26とを備える。
【0023】 軸受部材25は円筒状で、回転支持部材15の回転軸17を回転自在に挿通で きる内径に設計されている。軸受部材25は図において右端を閉塞し、左端の開 口端には円盤27を固定している。円盤27には、3カ所に貫通孔28を開口し ている。貫通孔28は、鍔19のストッパ孔20に挿入する回転止ピン22を挿 入して回転台14の回転を防止する。
【0024】 挟着部材26は、軸受部材25を横ロッド2Bの上方に平行に固定する。挟着 部材26は、軸受部材25の左端をブラケット2Aの側面から突出させる位置に 固定する。軸受部材25は、軸受部材25の2カ所を横ロッド2Bに固定する。
【0025】 挟着部材26は、軸受部材25の下面に連結される二つの固定片26Aと、こ の固定片26Aに横ロッド2Bを挟着する挟着片26Bとで構成されている。固 定片26Aと挟着部材26とは、円筒状の横ロッド2Bを確実に挟着できるよう に、中央で折曲された形状で、両端にネジ孔を設けている。ネジ孔に挿入するネ ジで、挟着片26Bを固定片26Aに締め付けて軸受部材25を横ロッド2Bに 固定する。固定片26Aは、緩衝材として下面にゴムを接着して、締め付け力を 改善している。
【0026】 二つの固定片26Aは軸受部材25に固定することもできるが、図8に示すよ うに、両方の固定片を必ずしも軸受部材25に固定する必要はない。この図に示 す挟着部材26は、左側の固定片26Aにリング26Cを固定し、リング26C に軸受部材25を挿通して固定片26Aを軸受部材25に連結している。リング 26Cには、軸受部材25を軸方向に移動できるように挿入して連結している。 この構造の挟着部材26は、左側の固定片26Aの位置をずらせて、軸受部材2 5を横ロッド2Bに連結できる。
【0027】 プラウ11は、好ましくは、塀12の境界部分から掘り起こした土を、ロータ リー作業体4の爪5の方向に移送する。掘り起こした土をロータリー作業体4の 爪5の方向に移送すると、土が爪5で耕されて、土に付着する雑草を地中に練り 込むことができる。このことを実現するために、プラウ11の下端には、ネジを 介して交換できるように鍬刃11Aを固定している。鍬刃は、ロータリー作業体 4の爪5の方向に傾斜しており、土を矢印Aで示す方向に移送する。
【0028】 さらに、プラウ11は、ブラケット2Aに連結するストッパ16を備える。ス トッパ16は、図9の水平断面に示すように、プラウ11の内側、すなわち、プ ラウ11からロータリー作業体4の側に突出して取り付けられている。ストッパ 16は、プラウ11を垂直に下ろした状態で、中間部分をブラケット2Aに前縁 に引っかけて連結する。ストッパ16は、ブラケット2Aに確実に係止できるよ うに、先端を後方に折曲してL字状としている。L字状の先端折曲部は、折曲部 分を薄く押し潰している。折曲部を薄くしたストッパは、狭い隙間に挿入できる 。さらに、ストッパ16は、プラウ11に過大な力が作用したときに破損する強 度に設計されている。このように、過大な力で破損するストッパ16は、プラウ 11とブラケット2Aの安全ピンの作用をする。それは、プラウ11で土を堀り 起こすときに、これが大きな石等に衝突して過大な力が作用したときに、プラウ 11やブラケット2Aが変形し、あるいは破損するのを防止するからである。ス トッパ16は、破損したときに簡単に交換できるように、プラウ11に連結され る。このため、ストッパ16は、先端にネジを設け、プラウ11に設けた雌ネジ 孔にねじ込み、先端にロックナットを締めこんでプラウ11に連結している。
【0029】
【考案の効果】
本考案のトラクターに牽引されるロータリー式耕うん装置は、ロータリー作業 体では耕すことができない残耕部分の土を掘り起こすプラウを、簡単な構造で確 実にケーシングに固定できる特長がある。それは、この考案の装置が、プラウを ブラケットの前方に位置させ、プラウの背面をブラケットで支持する状態で、プ ラウをブラケットに連結しているからである。背面をブラケットで支持するプラ ウは、プラウの下端が土を掘り起こす反作用を、ブラケットで支持する。この状 態でケーシングに連結されるプラウは、土を掘り起こすときに土から受ける強大 な力をブラケットにもたせることができる。したがって、この考案の装置は、プ ラウの上部を、ブラケットに挟着した取付具に連結するという簡単な構造で、プ ラウを確実に、しかも極めて強靱な状態で固定できる特長がある。
【0030】 好都合なことに、トラクターに牽引されるロータリー式耕うん装置は、ケーシ ングの側部にブラケットがある。さらに好都合なことに、ブラケットは、この考 案の状態でプラウを連結するのに理想的な位置にある。この考案の装置は、ブラ ケットを、単にプラウの取付基台に使用するにとどまらない。ブラケットをプラ ウの補強材に併用している。このため、プラウの取り付け部分に強靱な強度が要 求されない。それは、プラウの背面をブラケットで支持するからである。
【0031】 背面をブラケットで支持するように、ブラケットの前方に配設されたプラウは 、ロータリー作業体よりも前方で土を堀り起こすことができる。したがって、プ ラウが堀り起こした土は、ロータリー作業体でさらに耕され、土に生えた雑草等 は切断して土に混合される。したがって、この考案のロータリー式耕うん装置は 、ロータリー作業体の残耕部分の土を単に堀り起こすにとどまらず、この部分の 土をロータリー作業体で十分に耕すことができる特長がある。
【0032】 さらにまた、この考案のロータリー式耕うん装置は、プラウでもって塀との間 にできた残耕部分を耕すので、ロータリー式耕うん装置を著しく塀に接近してト ラクターを移動させる必要がない。このため、ロータリー式耕うん装置のベアリ ングケースがコンクリート製の塀を擦って摩耗するのを防止でき、ベアリングに 土が侵入して、損傷するのを防止できる特長がある。また、このことは、トラク ターの運転も楽になる特長がある。とくに、図8に示すように、プラウをベアリ ングケースよりも突出させると、ベアリングケースが塀に接触する前にプラウが 塀に接触し、プラウでもってベアリングケースが塀に接触するのを防止できる。 この構造のロータリー式耕うん装置は、プラウが塀に接触することはあるが、プ ラウが摩耗しても、ベアリング等が損傷して故障することはない。プラウには厚 い金属板を使用できるので簡単に対摩耗性を向上できる。また、プラウは簡単に 交換することもできるので、メンテナンスを簡単にできる特長も実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のトラクターに牽引されるロータリー式耕
うん装置を示す側面図
【図2】図1に示すロータリー式耕うん装置の正面図
【図3】図1に示すロータリー式耕うん装置が塀の近傍
を耕す状態を示す断面図
【図4】残耕部分を耕すことができる従来のロータリー
式耕うん装置を示す側面図
【図5】残耕部分を耕すことができる従来のロータリー
式耕うん装置を示す斜視図
【図6】この考案の一実施例を示すトラクターに牽引さ
れるロータリー式耕うん装置の側面図
【図7】図6に示すロータリー式耕うん装置の正面図
【図8】図7に示すロータリー式耕うん装置の側部拡大
正面図
【図9】図8に示す装置のストッパ部分を水平に切断し
た断面図
【符号の説明】
1…ロータリー式耕うん装置 2…ケーシング 2A…ブラケット 2B
…横ロッド 3…ベアリング 3A…ベアリングケース 4…ロータリー作業体 5…爪 6…スプロケット 7…チェーン 8…駆動軸 9…傘歯車 10…トラクター 11…プラウ 12…塀 13…取付具 14…回転台 15…回転支持部材 16…ストッパ 17…回転軸 18…止孔 19…鍔 20…ストッパ孔 21…係止孔 22…止ピン 23…横孔 24…弾性ピン 25…軸受部材 26…挟着部材 26A…固定片 26B…挟着片
26C…リング 27…円盤 28…貫通孔 29…筒体 30…軸 31…固定筒 32…ストッパロッド 33…ディスク 34…アーム 35…包持筒 36…ロックピン

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射状に複数の爪(5)を固定しているロ
    ータリー作業体(4)と、ロータリー作業体(4)を回転自在
    に連結しているケーシング(2)と、ロータリー作業体(4)
    をトラクター(10)のエンジンに連結する動力伝達手段
    と、ケーシング(2)の側部に位置し、かつ、ケーシング
    内のロータリー作業体(4)に固定される爪(5)よりも外側
    に位置して、トラクター(10)の前進方向に向かって下り
    勾配のプラウ(11)を固定し、プラウ(11)によって、ロー
    タリー作業体(4)の爪(5)の残耕部分の土を堀り起こすよ
    うに構成されたロータリー式耕うん装置(1)において、 プラウ(11)が、ロータリー作業体(4)を支持するブラケ
    ット(2A)よりも前方に位置し、かつ、ストッパ(16)を介
    してブラケット(2A)に連結され、さらに、取付具(13)を
    介してケーシング(2)の横ロッド(2B)に取り付けられて
    いることを特徴とするトラクターに牽引されるロータリ
    ー式耕うん装置。
JP9022792U 1992-12-07 1992-12-07 トラクターに牽引されるロータリー式耕うん装置 Pending JPH0646404U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102205203B1 (ko) * 2020-02-14 2021-01-19 신만영 경반층을 없애주는 쟁기-로터리 장치

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