JPH064613B2 - 光学活性δラクトン化合物 - Google Patents

光学活性δラクトン化合物

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JPH064613B2
JPH064613B2 JP1250225A JP25022589A JPH064613B2 JP H064613 B2 JPH064613 B2 JP H064613B2 JP 1250225 A JP1250225 A JP 1250225A JP 25022589 A JP25022589 A JP 25022589A JP H064613 B2 JPH064613 B2 JP H064613B2
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誠一 高野
国郎 小笠原
洋一 島崎
喜和 竹平
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はアクチノボリンやバクトボリン等のδラクトン
系抗生物質の母核をなす式(9) (式中*は不斉炭素を表わす。) で表わされる光学活性δラクトン化合物を製造する際の
中間体に関する。
(従来の技術及び発明が解決しようとする課題) 上記式(9)で表わされるδラクトン化合物の製造に関
しては、ラセミ体についてはR.Cordova等(Tetrahedron
Lett.,25,2945(1984)),K.M.Pietrusiewicz等(J.Or
g.Chem.,53,2837(1988))が報告しているが光学活性体
についてはK.Mori等(Tetrahedron.,41,5295(1985))が
知られているのみである。
光学純度の高い該化合物を容易に収率よく得る方法は未
だ知られていない。
(課題を解決するための手段) 本発明者は上記の点に鑑み、効率よく,ラセミ化を起す
ことなく簡単な反応経路で、収率よくδラクトン化合物
を得る目的で鋭意検討した結果、下記反応経路(II)に
従い、光学活性δラクトン化合物(6)から光学純度の
高い光学活性δラクトン化合物(9)が容易に得られる
ことを見出した。
反応経路(II) 本発明はこの反応経路(II)において得られる中間体を
提供するものである。
すなわち、本発明は 一般式(A) (Xは水酸基、フェニルチオ基若しくは−ORを、Y
は水素原子若しくは−COを表わす。Rはベン
ジル基、Rは低級アルキル基を表わし、*は不斉炭素
を表わす。) で表わされる光学活性δラクトン化合物(A)を提供す
るものである。
一般式(A)及び一般式(6)で表わされる化合物にお
けるRとしては容易に脱離可能な保護基であるベンジ
ル基がよく、またRとしては、メチル,エチル,プロ
ピル,イソプロピル,ブチル,t−ブチル,ペンチル基
等炭素数1〜5の低級アルキル基が挙げられる 本発明の化合物(A)は化合物(6)から合成され、化
合物(6)は、反応経路(I)に従って、グリシジルエ
ーテル(2)から合成される。
すなわち、光学活性なα,β不飽和δラクトン化合物
(6)は、既に本発明者らにより開示された方法(有機
合成化学協会誌45巻,1157頁(1987))によりグリシジル
エーテル(2)から、反応経路(I)に示すようにして
製造することができる。
反応経路(I) 反応経路(I)においてRは前記と同一のものを表わ
す。またRはn−ブチル,イソブチル,t−ブチル,
メチルなどの低級アルキル基を表わす。
以下詳細反応経路(IIa),(IIb)に従って、この化
合物(6)より本発明の化合物(A)を合成する方法を
詳細に説明する。
詳細反応経路(IIa) 詳細反応経路(IIb) a)δラクトン化合物Aの合成 光学活性α,β不飽和δラクトン化合物(6)に不活性
溶媒、例えばテトラヒドロフラン,エチレングリコール
ジメチルエーテル,トルエン,ジメチルホルムアミドな
どの溶媒中シアノ酢酸エステル(式CH(CN)CO
中のRは前記と同一のものを表わす。)のアニ
オンを1,4−付加させて化合物(A−1)(X=O
,Y=CO)を合成し、これから工程1)エ
ステルの加水分解と脱炭酸,工程2)保護基の脱離,工
程3)生じた水酸基のフェニルチオ基への変換を行い、
化合物(A−4)(X=SC,Y=H)を合成す
る。
1)エステルの加水分解と脱炭酸,2)保護基の脱離,
3)生じた水酸基のフェニルチオ基への変換の工程の順
序は1)→2)→3)でも2)→1)→3)でも、2)
→3)→1)でも良い。
1),2),3)の工程は各々それ自体公知の方法によ
って行うことができる。
工程1)はアルカリあるいは酸触媒を用い、含水溶媒中
で加熱還流して行う。アルカリとしては炭酸ナトリウ
ム,炭酸カリウム,水酸化ナトリウム,水酸化カリウム
などを用いることができる。酸としては硫酸,塩酸,臭
化水素酸,リン酸などの鉱酸あるいは塩化マグネシウ
ム,塩化亜鉛,硫酸銅などのルイス酸を用いることがで
きる。溶媒としては極性溶媒、例えばメタノール,エタ
ノール,イソプロピルアルコール,アセトニトリル,ア
セトン,ジメチルホルムアミド,ジメチルアセトアミド
などが使用できる。
工程2)の保護基の脱離はパラジウム触媒を用いて水素
化分解あるいは異性化分解の手法が使用できる。水酸基
をフェニルチオ基に変換する工程3)はトリフェニルホ
スフィン,トリ−n−ブチルホスフィン,1,2−ビス
(ジフェニルホスフォ)エタンなどの三級ホスフィンの
存在下ジフェニルスルフィドと原料のアルコールをピリ
ジン,トリエチルアミンなどを溶媒として反応させるこ
とにより達成できる。
また化合物(A−1)(X=OR,Y=CO
を工程2)→3)→1)の経路で反応させると化合物
(A−5)(X=OH,Y=CO),(A−6)
(X=SC,Y=CO)を経て化合物(A
−4)(X=SC,Y=H)に導くこともでき
る。
化合物(A−1)(X=OR,Y=CO)から
化合物(A−4)(X=SC,Y=H)への変換
の具体例を以下に示すが、製法はこの具体例に限られる
ものではない。
化合物(A−1)(X=OBn,Bnはベンジル基を示
す。Y=CO)を塩化マグネシウムとジメチ
ルアセトアミド中で加熱し、加水分解・脱炭酸し、シリ
カゲルカラムクロマログラフィーで分離,精製し、化合
物(A−2)(X=OBn,Y=H)のトランス体,シ
ス体を各々得ることができる。このものをパラジウム触
媒を用い、水素化分解し、化合物(A−3)(X=O
H,Y=H)とし、トリ−n−ブチルホスフィン,ジフ
ェニルスルフィドとピリジン中で反応させて化合物(A
−4)(X=SC,Y=H)を得る。
本発明の化合物Aは前記反応経路(II)に従って、光学
活性δラクトン化合物(9)とすることができる。以下
順に説明する。
b)ヘミアセタール化合物(7)の合成 化合物(A−4)(X=SC,Y=H)をジイソ
ブチルアルミニウムハイドライドなどの水素化アルミニ
ウム試剤で還元するとヘミアセタール(7−1)が得ら
れる。反応はテトラヒドロフラン,エチレングリコール
ジメチルエーテル,ジオキサンなどの不活性溶媒中、0
〜−80°の低温で行う。化合物(7−2)(X′=H)
は化合物(7−1)(X′=−SC)をラネーニ
ッケルを用いて還元することにより得られる。
c)カルボン酸エステル化合物Bの合成 化合物(7−1)を一般式ROCOCH=PZR
(8)で表わされるp−イリド(式(8)でZは酸
素,(ORまたは(Cを、RはOR
またはCを、Rは前記と同一のものを表わ
す。)と反応させて化合物(B−1)(D−E;CH=
CH,X′=SC)を得る。化合物(B−1)か
ら化合物(C−2)(X′=H)へは工程4)二重結合
の還元,工程5)フェニルチオ基の還元,工程6)ニト
リルの加水分解,工程7)δラクトン環への閉環の4つ
の工程を行うことにより達成できる。尚、化合物(7−
2)(X′=H)を原料とした場合は工程5)は必要な
い。
この4つの工程は工程7)のまえに工程6)を行う事を
除き、各々独立しており、どの順序で行ってもよい。ま
た4),5)の工程、6),7)の工程を同時に行うこ
ともできる。各々の工程はそれ自体公知の方法により行
うことができる。すなわち、工程4)二重結合の還元は
亜鉛−酢酸あるいはパラジウム,白金,ラネーニッケル
等による接触水素化により行うことができ、工程5)の
フェニルチオ基の還元はラネーニッケルによる接触還元
で達成できる。工程6)のニトリルの加水分解は塩酸,
硫酸,臭化水素酸などの鉱酸を用いるか水酸化ナトリウ
ム,水酸化カリウムなどの塩基を用いて含水溶媒中で加
熱すれば達成できる。また工程7)のδラクトン環への
閉環はニトリルの加水分解で生じたカルボン酸を酸処理
すれば達成できる。これらの各工程を適宜選択すれば望
ましい生成物を選択的に得ることができる。
例えば化合物(B−1)(D−E;CH=CH,X′=
SC)を亜鉛−酢酸で還元すると化合物(B−
2)(D−E;CHCH,X′=SC)が得
られ、化合物(B−1)(D−E;CH=CH,X′=
SC)をラネーニッケルで還元するとフェニルチ
オ基の還元と二重結合の還元が同時におこり、化合物
(B−3)(D−E;CHCH,X′=H)が得ら
れる。
d)δラクトン化合物Cの合成 上記化合物(B−3)のニトリル基を水酸化ナトリウム
存在下、エタノール中加熱還流して加水分解し、生じた
カルボン酸を塩酸で処理してδラクトン化合物(C−
2)(X′=H,R=H)とし、低級アルコールと酸
触媒存在下で反応させるか、ジアゾメタンと反応させエ
ステル化して化合物(C−2)(X′=H)とする。工
程5)のフェニルチオ基の還元は化合物(B)から
(C)への変換の際行う代りに化合物(C)から(9)
への変換の際に行っても良い。この場合は化合物(B)
から(C)への工程4)を亜鉛−酢酸もしくはパラジウ
ムや白金による水素化で行い、工程6),7)を前述の
方法で行って化合物(C−1)(X′=SC)を
得、これをラネーニッケルで水素化し、化合物(C−
2)(X′=H)としたのち最後の分子内縮環反応を行
う。
ここで得られたδラクトン化合物(A),ヘミアセター
ル化合物(7),カルボン酸エステル化合物(B)及び
δラクトン化合物(C)はいずれも文献未記載の新規化
合物であり、次に述べる光学純度の高いδラクトン化合
物(9)を製造する上で重要な中間体である。
e)δラクトン化合物(9)の合成 化合物(C−2)(X′=H)の分子内縮環反応は不活
性溶媒、例えばテトラヒドロフランやエチレングリコー
ルジメチルエーテル,t−ブタノール,ジメチルホルム
アミドなどを用い、カリウム−t−ブトキシド,水素化
ナトリウム,水酸化ナトリウム,水酸化カリウムなどの
塩基と反応させて公知の目的物質,光学活性δラクトン
化合物(9)を光学純度よく高収率で得る事ができる。
(発明の効果) 本発明の光学活性化合物はδラクトン系抗生物質の母核
をなす化合物を製造する際の中間体として重要な化合物
であって、この化合物を用いることにより光学純度の高
いδラクトン化合物(9)を効率よく製造することがで
きる。
(実施例) 以下具体例を実施例にもとづき、述べる。
実施例1 化合物(A−1)の合成 (Bnはベンジル基,Etはエチル基を表わす。
以下同じ。) アルゴン気流下、シアノ酢酸エチルエステル1.24g(11m
M)を鉱油でけんだくした60w/w%の水素化ナトリウム
440mg(11mM)のテトラヒドロフラン15mけんだく液中
に氷冷下で加え10分間室温で攪拌した。次にS体のα,
β不飽和δラクトン(6)2.0g(9,17mM)のテトラヒドロ
フラン溶液5mを氷冷下ゆっくり加え、同温で1時間
攪拌した。反応液をジエチルエーテル50mで希釈し、
10%塩酸を加え中和し、分液し、有機層を飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を
留去すると1,4−付加体(A−1)が黄色油状物質とし
て3.5g得られた。 HNMR(CDC) δ:1.32(3H,t,J=7.1Hz) 2.0(2H,m) 2.60(2H,m) 2.90(1H,m) 3.60(3H,m) 4.30(2H,q,J=7.1Hz) 4.56(2H,s) 4.60(1H,m) 7.33(5H,s) IR(neat) 2940,2250,1740,740,700 cm-1 MS m/e 332(M+1),91(100%) 実施例2 化合物(A−2)の合成 アルゴン気流下、上記1,4-付加体(A−1)3.5gを水10
滴,塩化マグネシウム6水塩1.86g(9.17mM)とジメチル
アセトアミド30m中で170℃,12時間加熱還流し、室
温にもどしたのち、水とジエチルエーテルを加え、抽出
分離し、水層は塩酸で酸性にしたのち酢酸エチルで抽出
した。有機層をあわせて無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、減圧下溶媒を留去し、残渣をベンゼン50mにとか
し、12時間加熱還流した。次に反応液を減圧下溶媒を留
去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、エーテル:ヘキサン(100:1v/v)流出し、3R,
5Sのδラクトン化合物(A−2)を無色油状物質として
1.47g((6)より62%)得た。更にエーテルで溶出し
て3S,5Sのδラクトン化合物(A−2)185mg((6)よ
り7.8%)を得た。3R,5Sのδラクトン化合物(A−2)
のデータは次の通りである。 HNMR(CDC) δ:1.7〜2.9(7H,m) 3.65 (2H,d,J=4.4Hz) 4.58 (2H,s) 4.6 (1H,m) 7.33 (5H,s) IR(neat) 2940,2250,1740,742,700 cm-1 MS m/e 259(M),91(100%) 実施例3 化合物(A−3)の合成 上記3R,5S体のδラクトン化合物(A−2)1.38g(5.33m
M)を酢酸エチル40mにとかし、水酸化パラジウム180m
g,濃塩酸1滴を加え水素ガス雰囲気下室温で3時間攪
拌した。反応液をセライトろ過し、減圧下溶媒を留去
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、酢酸エチル留分より化合物(A−3)を無色油状物
質として866.7mgを得た。収率96% HNMR(CDC) δ:1.65〜3.1(8H,m) 3.78 (2H,m) 4.57 (1H,sextet,J=4.4Hz) IR(neat) 3330,2250,1735 cm-1 MS m/e 170(M+1),138(100%) 実施例4 化合物(A−4)の合成 (phはフェニル基を、Buはブチル基を表わす。
以下同じ。) アルゴン気流下、上記化合物(A−3)50mg(0.296m
M),ジフェニルジスルフィド193mg(0.888mM),トリ
−n−ブチルフォスフィン0.22m(0.888mM)をピリジ
ン2mに加え、室温で12時間攪拌する。反応液を酢酸
エチル30mで希釈し、10%塩酸で洗浄し、次いで飽和
硫酸銅水溶液,飽和重曹水,飽和食塩水の順に洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒留去し、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、エー
テル留分より、フェニルスルフィド(A−4)71mg(92
%)を得た。 HNMR(CDC) δ:1.85〜2.75(7H,m) 2.94 (1H,dd,J=14.5,9.0Hz) 3.30 (1H,dd,J=14.5,5.8Hz) 4.45 (1H,tt,J=9.0,5.8Hz) 7.30 (5H,m) IR(neat) 2930,2250,1740,740,695 cm-1 MS m/e 261(M),123(100%) 合成例 化合物(7−1)の合成 アルゴン気流下、上記フェニルスルフィド(A−4)98
4mg(3.77mM)のテトラヒドロフラン溶液25mに−30℃
攪拌下ジイソブチルアルミニウムハイドライドの2Mト
ルエン溶液2m(4mM)をゆっくり加え、−30℃で10分
間攪拌した。反応液に10%NaOH水溶液を少量加え、
室温で2時間攪拌し、セライトろ過した後、減圧下溶媒
を留去し、ヘミアセタール(7−1)986mgを得た。 HNMR(CDC) δ:1.5〜1.9(4H,m) 2.2〜2.5(2H,m) 2.7 (1H,m) 2.9〜3.6(2H,m) 3.7〜4.4(1H,m) 5.0〜5.4(1H,m) 7.2〜7.45(5H,m) IR(neat) 3400,2910,2250,745,695 cm-1 MS m/e 263(M),124(100%) 化合物(B−1)の合成 アルゴン気流下、上記ヘミアセタール(7−1)986mg
(3.75mM)の塩化メチレン溶液20mにトリフェニルフォ
スフィンのエトキシカルボニルメチルイリド3.9g(11.25
mM)を加え、室温で15時間攪拌する。反応液を減圧下溶
媒留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
に付し、エーテル:ヘキサン(3:1v/v)留分より
5−シアノメチル−7−ヒドロキシ−8−フェニルチオ
オクタ−2−エノイックアシッドエチルエステル(B−
1)を1.03g(82%)無色油状物質として得た。 HNMR(CDC) δ:1.29 (3H,t,J=7.1Hz) 1.60 (2H,m) 2.0〜2.7(5H,m) 2.68 (1H,dd,J=13.9,8.8Hz) 3.15 (1H,dd,J=13.9,3.7Hz) 3.70 (1H,m) 4.90 (2H,q,J=7.1Hz) 5.90 (1H,d,J=15.6Hz) 6.80 (1H,dt,J=15.6,7.1Hz) IR(neat) 3450,2910,2250,1910,1650,740,690 cm-1 MS m/e 333(M),124(100%) 化合物(B−3)の合成 (Meはメチル基を表わす。以下同じ。) 上記化合物(B−1)87mg(0.26mM)のエタノール1m
溶液にラネーニッケル0.6mMのエタノール溶液0.6mを
加え、90℃で20分加熱還流した後、反応液をセライトろ
過し、減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーに付し、エーテル:ヘキサン(7:1
v/v)留分より化合物(B−3)37.2mg(63%)を無色
油状物質として得た。 HNMR(CDC) δ:1.23 (3H,d,J=6.3Hz) 1.26 (3H,t,J=7.1Hz) 1.4〜1.8(7H,m) 1.95 (1H,m) 2.33 (2H,t,J=6.6Hz) 2.48 (2H,d,J=5.4Hz) 3.90 (1H,m) 4.14 (2H,q,J=7.1Hz) IR(neat) 3400,2250,1725 cm-1 MS m/e 228(M+1),164(100%) 化合物(C−2)の合成 アルゴン気流下、上記化合物(B−3)250mg(1.1mM)を
30%水酸化カリウム水溶液1m,エタノール8mに
とかし、12時間加熱還流した。反応液にエーテル30m
,水20mを加え、抽出分離し、水層に濃塩酸を加え
酸性とし、塩化メチレンで抽出した。有機層をあわせて
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去し
た。残渣を塩化メチレンでとかし、ジアゾメタンのエー
テル溶液を加えてメチルエステルとした。これを減圧下
溶媒留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーに付し、エーテル:ヘキサン(1:1v/v)留分よ
り(C−2)192.1mg(82%)を無色結晶として得た。
mp 72.5〜73℃ HNMR(CDC) δ:1.38 (3H,d,J=6.3Hz) 1.1〜2.9(11H,m) 3.68 (3H,s) 4.4 (1H,m) IR(CHC) 2900,1720 cm-1 MS m/e 215(M+1),74(100%) 化合物(9)の合成 アルゴン気流下、化合物(C−2)178mg(0.83mM)のテ
トラヒドロフラン溶液2mをカリウム−t−ブトキシ
ド289.5mg(2.68mM)のテトラヒドロフランけんだく液8
mに室温で加え、更に同温度で10分間攪拌した。反応
液に水20m,エーテル30mを加え、抽出分離した。
水層を濃塩酸で酸性とし、塩化メチレンで抽出し、有機
層をあわせて無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧
下で溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーに付し、エーテル:ヘキサン(1:5v/v)
留分より化合物(9)106mg(70%)を無色針状晶として得
た。
mp 121〜122℃ (lit.mp120〜121℃,F.H.Stodola,et al.Biochem.J.,9
3,92(1964)) ▲[α]27 D▼+18.1゜(c=1.03,エタノール) (lit.[α]D+18.2゜(c=1.15,エタノール,K.Mori,e
t al.Tetrahedron,41,5295(1985))

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(A) (Xは水酸基,フェニルチオ基若しくは−ORを、Y
    は水素原子若しくは−COを表わす。Rはベン
    ジル基、Rは低級アルキル基を表わし、*は不斉炭素
    を表わす。) で表わされる光学活性δラクトン化合物。
JP1250225A 1989-09-26 1989-09-26 光学活性δラクトン化合物 Expired - Lifetime JPH064613B2 (ja)

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JPH03112975A (ja) 1991-05-14

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