JP2750874B2 - (−)−3−(p−トリル)グリシドール - Google Patents

(−)−3−(p−トリル)グリシドール

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は各種の光学活性化合物の中間体として有用な
光学活性エポキシアルコール化合物に関する。
〔従来の技術及びその問題点〕
光学活性エポキシ化合物は、医薬品、農薬、液晶化合
物等の中間体として有用であり、一種の光学活性エポキ
シ化合物から二種の光学異性体を任意に合成できる特徴
を有している。
例えば、光学活性な3−アリールグリシドール化合物
からは、2−アリールプロパノールの光学異性体を任意
に合成することができる。
一般に、3−アリールグリシドール化合物は、対応す
る3−アリールアリルアルコールに通常のエポキシ化方
法を適用することによって製造できることが知られてい
るが、p位に電子吸引基であるアルキル基の置換された
3−(p−アルキルフェニル)グリシドール化合物は通
常のエポキシ化によっては製造することが不可能であ
り、従来知られていた光学活性な3−アリールグリシド
ール化合物は、3−フェニルグリシドール、3−(p−
クロロフェニル)グリシドール、3−(p−ニトロフェ
ニル)グリシドール等の非置換化合物あるいは電子供与
基の置換された化合物に限定されていた。
しかしながら、3−(p−アルキルフェニル)グリシ
ドール化合物、特に、光学活性な3−(p−トリル)グ
リシドールからは2−(p−トリル)プロパノールの光
学異性体を任意に合成することができるばかりでなく、
天然物と同一構造を有するセスキテルペノイド化合物を
合成することが可能であり、その有用性は極めて大きい
ものと予想された。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等は、通常の方法では製造の不可能な光学活
性な3−(p−トリル)グリシドールを製造するために
鋭意検討を重ねた結果、3−(p−トリル)アリルアル
コールに、いわゆるシャープレス法と称されるエポキシ
化法を適用することによって、これまで製造することの
できなかった光学活性な(−)−3−(p−トリル)グ
リシドールを製造することができることを見出した。
即ち、本発明は下記の式(I)で表される(−)−3
−(p−トリル)グリシドールを提供するものである。
〔実施例〕 以下に、本発明の(−)−3−(p−トリル)グリシ
ドールの具体的な製造方法を示す。
実施例 (−)−3−(p−トリル)グリシドールの製造 580mgのモレキュラーシーブス4A及びL−(+)−酒石
酸ジイソプロピルエステル0.17ml(0.81ミリモル)の無
水塩化メチレン50ml溶液をとり、アルゴン気流下、−20
℃でテトライソプロピルチタネート0.16ml(0.54ミリモ
ル)及び第三ブチルハイドロパーオキサイド(2.22モル
/、塩化メチレン溶液)4.86ml(10.8ミリモル)を加
え、同温で2時間撹拌した。
ここに、3−(p−トリル)アリルアルコール799mg
(5.40ミリモル)を加え、同温で34時間撹拌した後、10
%水酸化ナトリウム水溶液0.3ml及びジエチルエーテル1
0mlを加えた。
室温で硫酸マグネシウム300mg及びセライト43mgを加
え、ろ過した後ろ液を減圧下に濃縮して黄色油状の粗生
成物を得た。
この粗生成物を、ジエチルエーテル/ヘキサン(1/
3)を展開溶媒としてシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーにより精製した。得られた精製物は放置することに
より結晶化し、石油エーテル/ジエチルエーテルから再
結晶して、融点57〜58℃の無色の結晶553mg(収率62
%)を得た。
得られた精製物の分析データは次の通りであり、目的
物であることを確認した。
比旋光度:〔α〕=−36.65゜(24℃、C=2.03、ク
ロロホルム溶液) IR:νmax(neat)=3250cm-1 NMR(CDCl3):δ値 1.40(d,1H,J=6.1Hz)、2.34(s,3H)、3.17〜3.27
(m,1H)、3.80〜4.02(m,3H)、7.17(s,4H) 上記の本発明の化合物からは、下記のスキームに従
い、2−(p−トリル)プロパノールの光学異性体を任
意に製造できる他、セスキテルペノイド類を合成するこ
とができる。
上記スキームにおいて、(S)−(−)−2−(p−
トリル)プロパノール(3)は次の方法により製造する
ことができる。
先ず、本発明のエポキシ化合物(1)をトリメチルア
ルミニウムを用いてメチル化することにより、微量の
(4)を含むジオール(2)が得られる。これをジメト
キシプロパンを用いてケタール化し、次いで薄層クロマ
トグラフィー等によって分離し、純粋なジオール(2)
のケタールを得、これを加水分解することにより純粋な
ジオール(2)を得る。その純粋なジオール(2)を過
沃素酸ナトリウム等の酸化剤で酸化した後、ナトリウム
ボロハイドライドで還元することにより、(S)−
(−)−2−(p−トリル)プロパノールが高収率で得
られる。
また、(R)−(+)−2−(p−トリル)プロパノ
ール(5)は次の方法で製造することができる。
先ず、本発明のエポキシ化合物(1)を、シアン化銅
及びメチルリチウムから調製したリチウムジメチルキュ
プレート(lithium dimethylcuprate)によってメチル
化して純粋なジオール(4)を製造する。このジオール
(4)を過沃素酸ナトリウム等の酸化剤で酸化した後、
ナトリウムボロハイドライドで還元することにより、
(R)−(+)−2−(p−トリル)プロパノールが高
収率で得られる。
さらに、天然セスキテルペン化合物である(−)−α
−クルクメン(10)は次の方法で製造することができ
る。
先ず、上記の方法で得られたジオール(4)を過沃素
酸ナトリウム等の酸化剤で酸化した後トリエチルホスホ
ノアセテートで処理することにより、不飽和酸エステル
(6)を製造する。これを接触還元することにより飽和
酸エステル(7)とし、次いでリチウムアルミニウムハ
イドライドで還元することによりアルコール(8)を製
造する。このアルコール(8)を酸化してアルデヒド
(9)とし、次いでウィッテヒ(Wittig)反応により目
的の(−)−α−クルクメンが得られる。
以下に、本発明の光学活性エポキシ化合物(1)から
誘導される各種光学活性化合物の具体的な合成方法を示
す。
参考例1 (S)−(−)−2−(p−トリル)プロパノールの合
成 (−)−3−(p−トリル)グリシドール(前記スキ
ームの化合物(1))104mg(0.63ミリモル)の無水塩
化メチレン5ml溶液に、アルゴン気流下、−72℃でトリ
メチルアルミニウムのトルエン溶液(2.0モル/)0.4
8ml(0.95ミリモル)を加え、36時間撹拌した。アンモ
ニア水溶液を加え、過剰の試薬を分解した後反応混合物
をセライトろ過し、ろ液を減圧下に濃縮し、無色油状の
粗生成物を得た。ジエチルエーテル/ヘキサン(2/1)
を展開溶媒としてシリカゲルカラムクロマトグラフィー
により精製し、光学異性のジオール(2)及び(4)の
混合物107mgを得た。
このジアステレオマー混合物107mg(0.59ミリモル)
のアセトン5ml溶液に、触媒量のパラトルエンスルホン
酸を加えた後、2,2−ジメトキシプロパン0.37ml(2.97
ミリモル)を加え、アルゴン気流下9時間撹拌した。減
圧下に溶媒を留去し、得られた残渣をジエチルエーテル
で抽出し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水の
順に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下に溶
媒を留去した後、ジエチルエーテル/ヘキサン(1/30)
を展開溶媒として分取薄層クロマトグラフィーに付し、
無色油状のジオール(2)のアセトンケタール124.7mg
及びジオール(4)のアセトンケタール4.0mgを得た。
このジオール(2)のアセトンケタールの分析値は以
下の通りであった。
〔α〕=−5.79゜(C=1.104、クロロホルム溶液、2
6℃) IR νmax(neat):2900〜3000、1517、1450cm-1 NMR(CDCl3):δ値 1.36(d,3H,J=7.1Hz)、1.37(s,3H)、1.42(s,3
H)、2.31(s,3H)、2.57〜2.83(m,1H)、3.42〜3.80
(m,2H)、4.02〜4.26(m,1H)、7.10(s,4H) このジオール(2)のアセトンケタール554mgの10%
塩酸/テトラヒドロフラン(1/2)9ml溶液を室温で10時
間撹拌し、重炭酸ナトリウムを加え中和した後ジエチル
エーテルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、飽和
食塩水の順に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減
圧下に溶媒を留去し、ジエチルエーテル/ヘキサン(2/
1)を展開溶媒としてシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーにより精製し、424mgのジオール(2)を得た。
このジオール(2)の分析値は以下の通りであった。
〔α〕=−1.36゜(C=1.026、クロロホルム溶液、2
6℃) IR νmax(neat):3370cm-1 NMR(CDCl3):δ値 1.33(d,3H,J=7.1Hz)、2.00(br.s,2H)、2.32(s,3
H)、2.60〜2.92(m,1H)、3.30〜3.53(m,2H)、3.60
〜3.83(m,1H)、7.10(s,4H) 上記のジオール(2)202mg(1.12ミリモル)のメタ
ノール/水(5/1)6ml溶液に氷冷下に過沃素酸ナトリウ
ム360mg(1.68ミリモル)を加え、30分間撹拌した。氷
冷下にナトリウムボロハイドライド127mg(3.37ミリモ
ル)を加え、10分間撹拌した。ジエチルエーテルで希釈
した後セライトろ過し、ろ液を減圧下に濃縮した。得ら
れた残渣をジエチルエーテルで抽出し飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留去し
た。ジエチルエーテル/ヘキサン(1/1)を展開溶媒と
してシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製
し、目的化合物である、(S)−(−)−2−(p−ト
リル)プロパノール(化合物(3))163mgを得た。
この(S)−(−)−2−(p−トリル)プロパノー
ルの分析値は以下の通りであった。
〔α〕=−14.05゜(C=1.224、クロロホルム溶液、
24℃) IR νmax(neat):3350、1510cm-1 NMR(CDCl3):δ値 1.25(d,3H,J=7.1Hz)、1.94(br.s,1H)、2.33(s,3
H)、2.80〜3.03(m,1H)、3.68(d,2H,J=6.8Hz)、3.
60〜3.83(m,1H)、7.13(s,4H) 参考例2 (R)−(+)−2−(p−トリル)プロパノールの合
成 シアン化銅6.827g(76.23ミリモル)の無水ジエチル
エーテル300ml溶液に、アルゴン気流下、−40℃でメチ
ルリチウムのジエチルエーテル溶液(1モル/)152.
45ml(152.45ミリモル)を加え、同温度で30分間撹拌し
た。(−)−3−(p−トリル)グリシドール5.0g(3
0.49ミリモル)の無水ジエチルエーテル50ml溶液を滴下
し、同温度で1.5時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム
水溶液を加えた後、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、飽和
食塩水の順に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。
減圧下に溶媒を留去し、ジエチルエーテル/ヘキサン
(4/1)を展開溶媒としてシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーにより精製し、4.01gのジオール(4)を得
た。
このジオール(4)の分析値は以下の通りであった。
〔α〕=+25.04゜(C=1.014、クロロホルム溶液、
27℃) IR νmax(neat):3375、1520cm-1 NMR(CDCl3):δ値 1.25(d,3H,J=7.1Hz)、2.00(br.s,2H,exchangeabl
e)、2.33(s,3H)、2.66〜2.98(m,1H)、3.41〜3.87
(m,3H)、7.15(s,4H) 上記のジオール(4)151mg(0.84ミリモル)のメタ
ノール/水(5/1)6ml溶液に氷冷下に過沃素酸ナトリウ
ム269mg(1.26ミリモル)を加え、30分間撹拌した。氷
冷下にナトリウムボロハイドライド95mg(2.52ミリモ
ル)を加え、10分間撹拌した。ジエチルエーテルで希釈
した後セライトろ過し、ろ液を減圧下に濃縮した。得ら
れた残渣をジエチルエーテルで抽出し、飽和食塩水で洗
浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。
減圧下に溶媒を留去した後、ジエチルエーテル/ヘキ
サン(1/1)を展開溶媒としてシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーにより精製し、目的化合物である(R)−
(+)−2−(p−トリル)プロパノール(化合物
(5))123mgを得た。
この(R)−(+)−2−(p−トリル)プロパノー
ルの分析値は以下の通りであった。
〔α〕=+14.01゜(C=1.256、クロロホルム溶液、
24℃) IR νmax(neat):3330、1510cm-1 NMR(CDCl3):δ値 1.25(d,3H,J=7.1Hz)、1.45(br.s,1H)、2.33(s,3
H)、2.79〜3.02(m,1H)、3.67(d,2H,J=6.6Hz)、7.
13(s,4H) 参考例3 (+)−α−クルクメンの合成 上記で得られたジオール(4)262mg(1.45ミリモ
ル)のメタノール4ml溶液に、氷冷下に過沃素酸ナトリ
ウム476mg(2.23ミリモル)の水2ml溶液を滴下した。10
分間撹拌後、反応溶液が透明となるまでジエチルエーテ
ル及び水を加え、有機層を分取した。飽和食塩水で洗浄
後、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留去
し、粗生成物210mgを得た。
トリエチルホスホノアセテート376mg(1.68ミリモ
ル)のテトラヒドロフラン4ml溶液を氷冷し、アルゴン
気流下に水素化ナトリウム(60%油分散物)78mg(1.95
ミリモル)を加え、室温で25分間撹拌した。−10℃に冷
却した後、上記の粗生成物210mgのテトラヒドロフラン8
ml溶液を滴下し、滴下後−10℃で70分間撹拌した。飽和
重炭酸トリウム水溶液を滴下して過剰の塩基を失活させ
た後有機層を分取した。飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた無色油状
の残渣を、ジエチルエーテル/ヘキサン(1/15)を展開
溶媒としてシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより
精製し、248mgの無色油状の不飽和酸エステル(6)を
得た。
この不飽和酸エステル(6)の分析値は以下の通りで
あった。
〔α〕=−13.6゜(C=1.03、クロロホルム溶液、30
℃) IR νmax(neat):1720、1650cm-1 NMR(CDCl3):δ値 1.27(t,3H,J=7.2Hz)、1.41(d,3H,J=7.1Hz)、2.32
(s,3H)、3.34〜3.78(m,1H)、4.17(q,2H,J=7.2H
z)、5.78(dd,1H,J=1.5,15.6Hz)、7.11(s,4H)、7.
11(dd,1H,J=5.2,15.6Hz) 上記の不飽和酸エステル(6)151mg(0.692ミリモ
ル)のエタノール3.2ml溶液に、10%パラジウム−カー
ボン12.0mgを加え、水素気流下、室温で65分間撹拌し
た。セライトろ過後、減圧下に溶媒を留去して、153mg
の淡黄色油状の飽和酸エステル(7)を得た。
この飽和酸エステル(7)の分析値は以下の通りであ
った。
IR νmax(neat):1720cm-1 NMR(CDCl3):δ値 1.22(t,3H,J=7.1Hz)、1.25(d,3H,J=6.8Hz)、1.46
〜2.42(m,4H)、2.32(s,3H)、2.42〜2.90(m,1H)、
7.09(s,4H) 上記の飽和酸エステル(7)153mgのテトラヒドロフ
ラン3ml溶液を氷冷し、アルゴン気流下に水素化アルミ
ニウムリチウム37mg(0.975ミリモル)を加え、35分間
撹拌した。
28%アンモニア水を加え、室温で12時間撹拌した後、
セライト及び硫酸マグネシウムを加え、室温でさらに15
分間撹拌した。セライトろ過後、溶媒を留去し、無色油
状の残渣を得た。
得られた残渣を、ジエチルエーテル/ヘキサン(1/
4)を展開溶媒としてシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーにより精製し、123mgの無色油状のアルコール
(8)を得た。
このアルコール(8)の分析値は以下の通りであっ
た。
〔α〕=+14.6゜(C=0.74、クロロホルム溶液、28
℃) IR νmax(neat):3300cm-1 NMR(CDCl3):δ値 1.24(d,3H,J=6.8Hz)、1.10〜1.80(m,5H,1H,exchang
eable)、2.31(s,3H)、2.44〜2.83(m,1H)、3.58
(t,2H,J=6.2Hz)、7.09(s,4H) 以下、本発明者等の報文“テトラヘドロンレター”
(Tetrahedron Lett.,)第23巻5582頁(1982年)に記載
された方法により、上記のアルコール(8)から、アル
デヒド(9)を経由して下記の比旋光度を有する(+)
−α−クルクメン(化合物(10))が合成された。
〔α〕=+44.4゜(C=1.05、クロロホルム溶液、29
℃) 得られた(+)−α−クルクメンの比旋光度は、テト
ラヘドロン(Tetrahedron)第24巻4113頁(1968年)に
報告された天然の(+)−α−クルクメンの比旋光度と
良く一致した。
〔発明の効果〕
本発明の(−)−3−(p−トリル)グリシドールか
ら、2−(p−トリル)プロパノールの光学異性体を任
意に製造することができるばかりでなく、天然セスキテ
ルペン化合物である(+)−α−クルクメンが製造で
き、本発明の化合物は、これらの中間体として有用であ
ることが明らかである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の式(I)で表される、(−)−3−
    (p−トリル)グリシドール。
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