JPH0645831Y2 - 匣 鉢 - Google Patents

匣 鉢

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JPH0645831Y2
JPH0645831Y2 JP1989023451U JP2345189U JPH0645831Y2 JP H0645831 Y2 JPH0645831 Y2 JP H0645831Y2 JP 1989023451 U JP1989023451 U JP 1989023451U JP 2345189 U JP2345189 U JP 2345189U JP H0645831 Y2 JPH0645831 Y2 JP H0645831Y2
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JP
Japan
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kiln
contact
sagger
bottom plate
hearth
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1989023451U
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English (en)
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JPH02116698U (ja
Inventor
隆之 杉山
健次 最上
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NGK Insulators Ltd
NGK Adrec Co Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
NGK Adrec Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案はプッシャー炉やローラーハースキルンでの使用
に好適する匣鉢に関する。
(従来の技術) プッシャー炉やローラーハースキルンにおいては、被焼
成物を炉床板上(ローラーハースキルンではローラー
上)を移動させ、トンネル状の窯炉内を通して焼成させ
るようになっている。
プッシャー炉においては、次のようにして被焼成物をい
炉内に送り込むのが一般的である。即ち、底板部とこの
底板部の周縁部分から立上がる囲壁部とを一体に備えた
匣鉢に被焼成物を載置し、これを、炉床板始端部分に載
置された耐火物からなる矩形状の台板上に載せる。この
場合、匣鉢を5,6段に多段積みすることもある。そし
て、この台板をプッシャーにより押して移動させる。こ
れを繰返すことにより複数個の台板が互いに接した状態
で順次窯炉内に送り込まれ、各台板上の被焼成が順次焼
成される。
また、ローラーハースキルンにおいても台板上に被焼成
物を載置した匣鉢を載せ、これをローラー上を移動させ
るようにしている。
(考案が解決しようとする課題) ところで、上記の各窯炉にあっては、台板が炉床板(ロ
ーラー)上をずれることなくまっすぐ移動するように構
成されている。ところが、匣鉢は平坦な台板上に載置さ
れているだけなので、プッシャーにより台板が押される
時の衝撃や振動等により台板上を匣鉢がずれ動くことが
ある。このずれ動きが大きいと、匣鉢の一部が台板から
はみ出てしまう虞れもあり、ひいては窯炉内事故を起こ
す虞れがあった。
また、窯道具として台板及び匣鉢の二種類が必要なた
め、窯道具体積が大きくなり焼成熱量が増大する欠点が
あり、さらに、窯道具のコストが高くなると共に管理面
での不便さがあった。
本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的
は、プッシャー炉やローラーハースキルンでの使用にお
いて、台板の役割を兼ねることにより台板を不要とする
ことができ、ひいては、移動時のずれ動きに起因する事
故を防止することができ、また、焼成熱量を軽減するこ
とができると共に、窯道具としてのコスト面や管理面で
の改善を図ることができる匣鉢を提供するにある。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 本考案の匣鉢は、被焼成物が載置されて窯炉内に互いに
接した状態で順次送り込まれるものであって、前記被焼
成物が載置される底板部と、この底板部の周縁部分に位
置する囲壁部とを一体に備えたものにおいて、前記底板
部の周囲面のうち少なくとも送り方向の前後両面に前記
囲壁部の外壁面より突出する当接部を形成したところに
特徴を有する。
(作用) 従来では、匣鉢を直接炉床板上やローラー上に載置しこ
れらを互いに接した状態で移動させることは行なわれな
かった。これは、比較的肉厚の薄い囲壁部同士が突き合
わされた形態となり、押された時の力により囲壁部が変
形したり欠けたりするからであ。
上記手段によれば、移動時に押されるのは底板部の周囲
面に形成された当接部なので、囲壁部同士が当接するこ
とはない。従って、台板を介さずとも直接匣鉢同士を当
接させた状態で移動させることが可能となる。
(実施例) 以下、本考案をプッシャー炉に使用する場合に適用した
一実施例について、第1図乃至第4図を参照して説明す
る。
第4図はプッシャー炉の全体構成を概略的に示してお
り、この第4図において、1は窯炉であり、これは、図
示左右方向に延びるトンネル状をなし、図示はしない
が、例えば内部が左側から順に予熱帯,焼成帯,冷却帯
とされている。そして、この窯炉1内を貫通するように
炉床板2が設けられている。3は本実施例に係る匣鉢で
あり、詳しくは後述するが、前記炉床板2上を図示しな
い被焼成物を載置した状態で移動されて窯炉1内を通る
ようになっている。また、炉床板2の上面には匣鉢3を
まっすぐ移動させるガイド用の突条2a,2aが設けられて
いる。4はプッシャーであり、これは炉床板2の始端側
に設けられている。詳しい図示及び説明は省略するが、
このプッシャー4は押込ロッド5をモータ6及び伝動機
構7により矢印A方向及びそれとは反対方向に往復動さ
せるように構成され、押込ロッド5の先端に取付けられ
た押込板8が、炉床板2の始端部2bにセットされた匣鉢
3を押して矢印A方向に所定量だけ移動させるようにな
っている。
さて、前記匣鉢3について、第1図乃至第3図も参照し
て説明する。
この匣鉢3は例えばムライト質耐火物よえい成り、次の
形状を備えている。即ち、第2図に示すように、この匣
鉢3は、矩形板状の底板部3aの周縁部分に囲壁部3bを一
体に有する形状をなす。尚、この底板部3aは四隅部にお
いて第3図に示すように隣接する辺がなだらかに削り取
られるように僅かに傾斜していると、単に匣鉢3の周縁
部分の応力が緩和されるだけでなく、当接部同士が移動
のために接した場合にも応力を周縁に逃すことが可能に
なる。そして、この底板部3aの周囲面には当接部3cが一
体に備えられている、この当接部3cは、第1図にも示す
ように、囲壁部3bの外壁面よりも外側に例えば約2mm突
出して設けられ、この場合、底板部3aの全周即ち四面全
てに同様に形成されている。また、匣鉢3の巾寸法は、
前記突条2a,2a間の巾寸法に対応している。
次に上記構成の作用について説明する。
被焼成物を焼成するには、まず、匣鉢3上(底板部3a
上)に図示しない被焼成物を載置し、これを炉床板2の
始端部2bにセットする。次に、プッシャー4を作動させ
ることにより、押込板8の端面8aが匣鉢3の送り方向の
後面の当接部3cに当接してこれを矢印A方向に押圧す
る。これにより、匣鉢3は、炉床板2上を突条2a,2aに
よりガイドされた状態で矢印A方向に所定量だけ移動す
る。この後、前述と同様にして被焼成物を載置した別の
匣鉢3を始端部2bにセットし、プッシャー4を作動させ
る。すると、この匣鉢3が送り方向の後面の当接部3cに
押込板8の端面8aが当接して押されることにより移動す
ると共に、第1図に示すように、送り方向の前面の当接
部3cが前回送り出された前方に位置する匣鉢3の当接部
3cに当接してこれを矢印A方向に押圧するようになり、
前回の匣鉢3がさらに矢印A方向に匣鉢3一枚枚分の長
さ寸法だけ移動する。この操作を繰返すことにより、多
数個の匣鉢3が互いに接した状態で炉床板2上を矢印A
方向に順次移動し、窯炉1内を予熱帯,焼成帯,冷却帯
の順に送り込まれる。この間に匣鉢3上の被焼成物が加
熱されて焼成され、さらには冷却される。そして遂に
は、焼成製品を載置した匣鉢3が窯炉1内から順次送り
出され、炉床板2の終端部2cにて回収作業が行なわれ
る。
このような本実施例によれば、匣鉢3は、当接部3cがプ
ッシャー4により押され、また当接部3c同士が互いに接
した状態で移動するので、囲壁部3bが力を受けて変形し
たり欠けたりすることはない。従って、匣鉢3は、いわ
ば従来の台板と匣鉢とを一体化した如きものとして使用
でき、従来必要であった台板を不要となし得る。この結
果、炉床板2上を移動する時に、従来のような匣鉢がず
れ動いて事故が発生する虞れのあるものと異なり、ずれ
動きを防止できて事故の発生を防止できる。また、窯道
具としての種類を一種類で済ませ得ると共に窯道具体積
の減少を図ることができるので、焼成熱量を軽減するこ
とができると共に、窯道具のコストダウン及び管理の容
易化を図ることができる。
第5図は、上記実施例と同様の匣鉢3をプッシャー炉と
は形態の異なるローラーハースキルンに使用した状態を
示している。このローラーハースキルンでは、匣鉢3が
炉床板2の代りに多数本のローラー9上を該ローラー9
が回転駆動することによって当接部3c同士を互いに接し
た状態で順次移動されて窯炉10内に送り込まれるように
構成されている。このようなローラーハースキルンにお
いても上記実施例と同様に従来必要であった台板を不要
とすることができ、同様の効果を得ることができる。
尚、上記実施例では、匣鉢3の周囲面全体に当接部3cを
形成したが、少なくとも匣鉢の送り方向の前後両面に形
成すれば良い。また、匣鉢は数段に積み重ねて使用する
こともできる。
[考案の効果] 以上の説明にて明らかなように、本考案の匣鉢によれ
ば、底板部の周囲面のうち少なくとも送り方向の前後両
面に囲壁部の外壁面より突出する当接部を形成したこと
により、プッシャー炉やローラーハースキルンでの使用
において匣鉢を直接炉床板上やローラー上に載置して互
いに接した状態で移動させることが可能となり、この結
果、従来必要であった台板を不要とすることができる。
従って、台板上を匣鉢がずれ動くことに起因する窯炉内
事故を防止することができ、また、窯道具の種類,個数
を少なくすることができて焼成熱量を軽減することがで
きると共に、窯道具のコストダウンを図ることができ管
理も容易となるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本考案の一実施例を示すもので、第
1図は匣鉢同士が互いに接した状態を示す要部の拡大縦
断面図、第2図は匣鉢の斜視図、第3図は匣鉢の隅部の
上面図、第4図はプッシャー炉の概略的斜視図であり、
第5図は本考案をローラーハースキルンに使用した他の
実施例を示す部分的な斜視図である。 図面中、1,10は窯炉、2は炉床板、3は匣鉢、3aは底板
部、3bは囲壁部、3cは当接部、4はプッシャー、9はロ
ーラーを示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】被焼成物が載置されて窯炉内に互いに接し
    た状態で順次送り込まれるものであって、前記被焼成物
    が載置される底板部と、この底板部の周縁部分に位置す
    る囲壁部とを一体に備えたものにおいて、前記底板部の
    周囲面のうち少なくとも送り方向の前後両面に、前記囲
    壁部の外壁面より突出する当接部を形成したことを特徴
    とする匣鉢。
JP1989023451U 1989-03-01 1989-03-01 匣 鉢 Expired - Lifetime JPH0645831Y2 (ja)

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JP1989023451U JPH0645831Y2 (ja) 1989-03-01 1989-03-01 匣 鉢

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JP1989023451U JPH0645831Y2 (ja) 1989-03-01 1989-03-01 匣 鉢

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JPH02116698U JPH02116698U (ja) 1990-09-18
JPH0645831Y2 true JPH0645831Y2 (ja) 1994-11-24

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103900385A (zh) * 2012-12-24 2014-07-02 外杰希有限公司 热循环和安全性提高的耐火材料容器
JP6244766B2 (ja) * 2013-09-19 2017-12-13 株式会社村田製作所 匣鉢

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS625202Y2 (ja) * 1980-08-06 1987-02-06
JPS57124686A (en) * 1981-01-22 1982-08-03 Seijiyo Shiya Refractory sheathing

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JPH02116698U (ja) 1990-09-18

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