JPH0645791A - 部品搭載装置 - Google Patents

部品搭載装置

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JPH0645791A
JPH0645791A JP4007970A JP797092A JPH0645791A JP H0645791 A JPH0645791 A JP H0645791A JP 4007970 A JP4007970 A JP 4007970A JP 797092 A JP797092 A JP 797092A JP H0645791 A JPH0645791 A JP H0645791A
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JP
Japan
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component
nozzle head
suction
position data
vacuum pressure
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JP4007970A
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English (en)
Inventor
Shoichi Tsuchiya
昭一 土屋
Touma Yamaguchi
東馬 山口
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Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 記憶装置内の部品取出位置データを読み出し
てノズルヘッドを部品取出位置に移動させ部品をノズル
ヘッドに保持させるコントローラが、その保持状態を検
出するセンサからの検出値に基づいて記憶装置内の部品
取出位置データを補正する。 【効果】 部品取出位置データの補正により吸着位置ず
れ量が減少し精度よく部品を基板上に搭載することがで
き、部品の排出処理およびリトライ回数を無駄に増加さ
せることがなく、しかも、自動で短時間にこの位置ずれ
を補正することができることになるため、部品搭載率を
向上させることができ、搭載タクト時間および供給装置
交換時のセット時間を短くすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、電子回路基板
の製造工程において半導体チップ等の電子部品の基板へ
の取付工程等に適用される部品搭載装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子回路基板の製造工程において半導体
チップ等の電子部品の基板への取付工程等に適用される
部品搭載装置は、部品を供給する供給装置と、この供給
装置により供給される部品を着脱自在に保持するノズル
ヘッドと、このノズルヘッドによる部品の保持状態を検
出するセンサと、ノズルヘッドを移動させる移動手段
と、部品取出位置を記憶する記憶装置を有しこの記憶装
置内の部品取出位置データを読み出してノズルヘッドを
部品取出位置に移動させ部品をこのノズルヘッドに保持
させるコントローラとを有するものが一般に採用されて
いる。
【0003】この部品搭載装置の上記センサとしては、
ノズルヘッドによる部品の保持状態を視覚により検出す
るITVカメラ等の視覚認識装置、あるいはノズルヘッ
ドによる部品の保持が真空圧を利用して行なわれる場合
その保持状態をノズルヘッド内の真空状態により検出す
る真空圧センサ等が採用されている。上記視覚認識装置
は、検出したノズルヘッドによる部品の保持状態の信号
をコントローラに出力し、このデータから、コントロー
ラは基板への部品の搭載位置を補正するようになってい
る。また、真空センサは、ノズルヘッドが部品を適正に
保持していない場合に保持部品を排出して再度保持を行
なわせるための信号をコントローラに出力するものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、部品搭載装置
においては、例えば搭載するべき部品が供給装置になく
なるとこの供給装置を交換等して供給部品を補充するこ
とになるが、この供給装置の交換時等における該供給装
置の位置ずれ、すなわち供給部品の位置ずれを補正する
機能を上記部品搭載装置は有しておらず、上記のように
供給装置自体が位置ずれを生じているとノズルヘッドに
対して供給部品のほとんどの位置がずれることになり、
これにより保持部品の排出処理および再度保持作動(リ
トライ)を無駄に繰り返すことになり、保持ずれ部品の
排出により部品搭載率が低下し、リトライにより部品搭
載タクト時間が長くなるという問題があった。また、ノ
ズルヘッドの部品保持位置をマニュアルで補正しようと
した場合、適正な保持位置がわからず精度が出しにくい
ため、この作業に多くの時間を必要とするという問題が
あった。
【0005】したがって、本発明の目的は、供給装置の
交換時等において供給部品に位置ずれを生じることがあ
っても、自動でしかも短時間にこの位置ずれを検出して
データを補正することができ、部品の排出処理およびリ
トライ回数を無駄に増加させることがなく、部品搭載率
を向上させることができしかも搭載タクト時間および供
給装置交換時のセット時間を短くすることができる部品
搭載装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の部品搭載装置は、部品を供給する供給装置
と、該供給装置により供給される部品を着脱自在に保持
するノズルヘッドと、該ノズルヘッドによる部品の保持
状態を検出するセンサと、前記ノズルヘッドを移動させ
る移動手段と、部品取出位置を記憶する記憶装置と、該
記憶装置内の部品取出位置データを読み出して前記ノズ
ルヘッドを部品取出位置に移動させ部品を該ノズルヘッ
ドに保持させるコントローラとを有するものであって、
前記コントローラは、前記センサからの検出値に基づい
て前記記憶装置内の部品取出位置データを補正すること
を特徴としている。
【0007】
【作用】本発明の部品搭載装置によれば、コントローラ
が、ノズルヘッドによる部品の保持状態を検出するセン
サからの検出値により、記憶装置内に記憶された部品取
出位置データを補正することになる。したがって、例え
ば供給装置の交換時等において供給部品に位置ずれを生
じることがあっても、自動で短時間にこの位置ずれを検
出して部品取出位置データを補正することができ、部品
の排出処理およびリトライ回数を無駄に増加させること
がない。
【0008】
【実施例】本発明の第1実施例による部品搭載装置の構
成について図面を参照して以下に説明する。
【0009】図3は第1実施例(下記第2実施例も同
様)の部品搭載装置を示す斜視図であり、同図中符号1
はその基台、符号2は部品P(図4および図5参照、以
下同)を真空圧を利用して着脱自在に吸着保持し鉛直軸
(図3に示すZ軸)回りに回転させるとともに上下方向
(図3に示すZ方向)に移動させるノズルヘッド、符号
3はノズルヘッド2を前後・左右方向(図3に示すXY
方向)に移動させるXYロボット(移動手段)、符号4
はノズルヘッド2・XYロボット3等各部の作動等を制
御するコントローラ、符号5は半導体チップ等の部品P
を供給するテープフィーダ(供給装置)、符号6はIC
等の部品Pを供給するトレイフィーダ(供給装置)をそ
れぞれ示している。また、符号7は部品Pが搭載される
基板を搬送するコンベア、符号8はノズルヘッド2内の
真空圧により部品Pの吸着保持状態を検出するための真
空圧センサ(センサ)、符号9は視覚認識によりノズル
ヘッド2による部品Pの吸着保持状態を検出するための
カメラ(センサ)をそれぞれ示している。
【0010】上記XYロボット3は、コントローラ4の
指令によるモータの駆動により作動するもので、このモ
ータの回転角度を検出することにより、該XYロボット
3に設けられたノズルヘッド2の位置は検出されるよう
になっている。
【0011】また、上記真空圧センサ8は図示せぬ真空
源に接続しているノズルヘッド2内の真空圧を検出する
ものである。そして、この真空圧センサ8による真空圧
のデータを受けて、通常、コントローラ4では測定した
真空圧が所定値を越えていれば部品Pの吸着が図4に示
すように正常に行なわれていると判定して次の動作に進
み、測定した真空圧が所定値を越えていなければ部品P
の吸着が図5に示すように異常であると判定して、XY
ロボット3を移動させて部品Pを所定の部品排出位置に
排出し、その後、再度部品Pの吸着保持動作を行なわせ
ることになる。
【0012】上記カメラ9はノズルヘッド2による部品
Pの吸着保持状態を視覚認識により検出するものであ
り、ノズルヘッド2により吸着保持された部品Pが該カ
メラ9上に移動し静止すると、その画像データをコント
ローラ4に送り、コントローラ4では、この画像データ
を処理して、ノズルヘッド2の吸着保持中心に対する部
品Pの吸着位置ずれ量を割り出すようになっている。
【0013】また、部品搭載装置は、テープフィーダ5
上の供給部品Pの部品吸着位置データ(部品取出位置デ
ータ)を部品Pの種類等毎に記憶する図示せぬ記憶装置
を有しており、コントローラ4は、通常はこの部品吸着
位置データを読み出してこのデータに応じてXYロボッ
ト3を適宜作動させノズルヘッド2を所定の部品吸着位
置(部品取出位置)へ移動させるようになっている。な
お、この部品吸着位置データは、始めはティーチング等
により作成され記憶されるものである。また、吸着保持
した部品Pの基板上への部品搭載位置データも記憶装置
に記憶されており、通常はこの部品搭載位置データを読
み出してこのデータに応じてXYロボット3を適宜作動
させノズルヘッド2を基板上の所定の部品搭載位置へ移
動させるようになっている。なお、第1実施例の部品搭
載装置においては、上記カメラ9からの画像データによ
りノズルヘッド2の吸着保持中心に対する部品Pの吸着
位置ずれ量を割り出し、この吸着位置ずれ量に応じて、
上記記憶装置に記憶させた部品搭載位置データを適宜補
正するようになっている。
【0014】次に、第1実施例の部品搭載装置のコント
ローラ4による部品吸着位置ずれ等の補正制御について
図1のフローチャートを参照してステップごとに以下に
説明する。ここで、部品吸着位置ずれ等の補正制御は、
例えば、供給部品Pが不足して供給装置(テープフィー
ダ5あるいはトレイフィーダ6等)を交換した場合、あ
るいは搭載作業中にノズルヘッド2による部品Pの吸着
不良(真空圧センサ8により検出した圧力が所定値以上
にならない場合)が生じた場合等種々の条件のときに行
なうことができるが、この第1実施例は、1つの基板に
部品Pを搭載する際にテープフィーダ5を交換した場合
の制御を例にとり説明する。なお、この第1実施例は上
記カメラ9を用いて部品吸着位置ずれ等の補正制御を行
なうものであり、また、以下の説明におけるX,Yは、
図3に示すX,Y方向の座標値をそれぞれ示すものであ
る。
【0015】〔ステップA1〕基板が所定の場所にセッ
トされ、この基板上への部品Pの搭載を開始するに当っ
て、搭載する部品番号を表すiをi=1にセットする。
【0016】〔ステップA2〕i番目の部品のテープフ
ィーダ5上の残り部品数をチェックし、残り部品数が0
である場合には後述の〔ステップA9〕に進み、それ以
外の場合は次の〔ステップA3〕に進む。なお、交換時
の新たなテープフィーダ5は常に一定数の部品Pを有し
ているため、ノズルヘッド2により移載された部品Pの
数をカウントすることによりテープフィーダ5上の残り
部品数のチェックは行なわれることになるが、他にテー
プフィーダ5上の部品Pを直接センサ等で検出して残り
の部品Pがないことをチェックする方法もあり、また、
コントローラ4にこれらの情報を出力するとともに、部
品数がないことを対応する部品の種類を表示しながらア
ラーム表示およびアラーム音の発生等で作業者に知ら
せ、作業者にテープフィーダ5の交換を行なわせること
になる。
【0017】〔ステップA3〕すでに記憶装置に記憶さ
れている、テープフィーダ5上のi番目の部品Pに対応
するノズルヘッド2の吸着保持中心の座標値を示す部品
吸着位置データXt(i),Yt(i)を読み出す。
【0018】〔ステップA4〕上記〔ステップA3〕で
読み出した部品吸着位置データXt(i),Yt(i)
にしたがってノズルヘッド2をXYロボット3でテープ
フィーダ5上の所定の部品吸着位置に移動させ、該ノズ
ルヘッド2により部品Pを吸着させる。
【0019】〔ステップA5〕すでに記憶装置に記憶さ
れている、i番目の部品Pの基板上の搭載位置に対する
ノズルヘッド2の吸着保持中心の座標値を示す部品搭載
位置データXm(i)、Ym(i)を読み出す。
【0020】〔ステップA6〕上記〔ステップA5〕で
読み出した部品搭載位置データXm(i)、Ym(i)
にしたがってノズルヘッド2をXYロボット3で基板上
の所定の部品搭載位置に移動させ、該ノズルヘッド2に
より部品Pを基板上の所定位置に搭載させる。
【0021】〔ステップA7〕i番目の部品搭載の完了
にともなって、次の部品Pを搭載するためにi=i+1
と設定する。
【0022】〔ステップA8〕この〔ステップA8〕に
移行した際の部品数が基板上に搭載すべき部品数Nに達
したか否か、すなわち上記〔ステップA7〕において設
定されたiがi>Nか否かを判断する。そしてi>Nと
なった場合にはこの基板上に搭載するべき部品Pがすべ
て搭載されたことになるため終了し、そうでない場合に
は上述した〔ステップA2〕に再度進むことになる。な
お、この時点で記憶装置に記憶されている部品吸着位置
データXt(i),Yt(i)および部品搭載位置デー
タXm(i)、Ym(i)を、次の基板の部品吸着搭載
開始時のデータとして使用することになる。
【0023】〔ステップA9〕上述した〔ステップA
2〕において、テープフィーダ5上の残り部品数が0で
ある場合には、この〔ステップA9〕において新たなテ
ープフィーダ5のセットがなされたことを確認する。こ
れは、例えばテープフィーダ5がセットされたことを検
出するセンサ等を設け、このセンサからの信号を受ける
ことにより行なわれるか、新たなテープフィーダ5をセ
ットした時点で作業者が確認ボタンを押すことによりこ
の確認ボタンからの信号を受けて行なわれるか、あるい
はテープフィーダ5上の部品Pを直接センサ等により検
出してこのセンサからの信号を受けること等により行な
われることになる。そして、新たなテープフィーダ5の
セットが確認されると次の〔ステップA10〕に進む。
【0024】〔ステップA10〕すでに記憶装置に記憶
されている、テープフィーダ5上のi番目の部品Pに対
応するノズルヘッドの吸着保持中心の座標値を示す部品
吸着位置データXt(i),Yt(i)を読み出す。
【0025】〔ステップA11〕上記〔ステップA1
0〕で読み出した部品吸着位置データXt(i),Yt
(i)にしたがってノズルヘッド2をXYロボット3で
テープフィーダ5上の所定の部品吸着位置に移動させ、
そして、該ノズルヘッド2により部品Pを吸着させる。
【0026】〔ステップA12〕部品Pを吸着した状態
のノズルヘッド2をXYロボット3によりカメラ9の所
定位置上に移動させ静止させる。
【0027】〔ステップA13〕カメラ9から、ノズル
ヘッド2に吸着された状態の部品Pの画像データを取り
込み、この画像データを適宜変換処理して、ノズルヘッ
ド2の吸着保持中心に対する部品Pの例えば中心の位置
ずれ量である吸着位置ずれ量ΔX,ΔYを割り出す。
【0028】〔ステップA14〕上記〔ステップA1
0〕で読み出した部品吸着位置データXt(i),Yt
(i)を次式にしたがって変更して記憶装置に記憶させ
る。 Xt(i)=Xt(i)−ΔX Yt(i)=Yt(i)−ΔY すなわち、上記〔ステップA13〕で割り出された吸着
位置ずれ量ΔX,ΔY分だけ部品吸着位置データXt
(i),Yt(i)を補正して記憶させるのである。
【0029】〔ステップA15〕すでに記憶装置に記憶
されている、i番目の部品Pの基板上の搭載位置に対す
るノズルヘッド2の吸着保持中心の座標値を示す部品搭
載位置データXm(i)、Ym(i)を読み出す。
【0030】〔ステップA16〕上記〔ステップA1
5〕で読み出した部品搭載位置データXm(i),Ym
(i)を次式にしたがって変更する。 Xm=Xm(i)+ΔX Ym=Ym(i)+ΔY すなわち、上記〔ステップA13〕で割り出された吸着
位置ずれ量ΔX,ΔY分だけ部品搭載位置データXm
(i),Ym(i)を補正するのである。なお、上記式
にしたがって変更された部品搭載位置データXm
(i),Ym(i)は、記憶装置には記憶されることは
なく、次の〔ステップA17〕においてのみ使用され
る。
【0031】〔ステップA17〕上記〔ステップA1
6〕で変更した部品搭載位置データXm(i)、Ym
(i)にしたがってノズルヘッド2をXYロボット3で
基板上の所定の部品搭載位置に移動させ、該ノズルヘッ
ド2により部品Pを基板上の所定位置に搭載させる。こ
れにより、吸着位置がずれた状態の部品Pを、その位置
ずれ量を補正した状態で基板上に搭載することができ
る。
【0032】以上に説明したフローチャートから明らか
なように、この第1実施例の部品搭載装置によれば、テ
ープフィーダ5に部品がなくなり新たなテープフィーダ
5を部品搭載装置にセットしたときには、すでに記憶さ
れている部品吸着位置データにしたがってノズルヘッド
2が所定の部品吸着位置にXYロボット3により移動し
て部品Pを吸着保持し、この状態でカメラ9上に移動し
てその吸着保持状態を観測してノズルヘッド2の吸着保
持中心に対する部品Pの吸着位置ずれ量をコントローラ
4において割り出し、この吸着位置ずれ量分だけ部品吸
着位置データを補正して記憶する。よって、同一の次の
部品Pの搭載を行なう場合には、この補正された部品吸
着位置データにしたがって吸着保持を行なうことになる
ため、吸着位置ずれ量が減少しており、カメラ9で再度
観測し部品搭載位置データを補正することなく精度よく
部品Pを基板上に搭載することができるので、部品Pの
排出処理およびリトライ回数を無駄に増加させることが
ない。しかも、自動で短時間に位置ずれに応じて部品吸
着位置データを補正することができることになる。した
がって、部品搭載率を向上させることができ、搭載タク
ト時間およびテープフィーダ5交換時のセット時間を短
縮することができる。ここで、補正前の部品吸着位置デ
ータにしたがって吸着保持されたテープフィーダ5の交
換時の最初の部品Pについては、搭載位置データを補正
して基板上の所定位置に搭載することになる。
【0033】なお、以上の第1実施例は、テープフィー
ダ5に部品Pがなくなり新たなテープフィーダ5を部品
搭載装置にセットした場合を例にとり説明したが、トレ
イフィーダ6等他の供給装置交換時においても同様であ
り、勿論、搭載作業中にノズルヘッド2による部品Pの
吸着不良が生じた場合(後述する)等種々の条件のとき
に適用可能である。
【0034】次に、第2実施例の部品搭載装置について
説明するが、第2実施例の部品搭載装置は、上記第1実
施例の部品搭載装置に対してコントローラ4による部品
吸着位置ずれの補正制御内容が異なるものであり、部品
搭載装置全体の構成は同様であるため、コントローラ4
による上記補正制御についてのみ図2のフローチャート
を参照してステップごとに以下に説明する。ここで、上
記第1実施例と同様に、部品吸着位置ずれの補正制御
は、例えば、テープフィーダ5およびトレイフィーダ6
等の供給装置を交換した場合、あるいは搭載作業中にノ
ズルヘッド2による部品の吸着不良(真空圧センサによ
り検出した圧力が所定値以上にならない場合)が生じた
場合等種々の条件のときに行なうことができるが、この
第2実施例においては、上記補正制御の開始条件を限定
せずに説明する。なお、この第2実施例は、上記真空圧
センサ8を用いて部品吸着位置ずれの補正制御を行なう
ものである。
【0035】〔ステップB1〕テープフィーダ5および
トレイフィーダ6等の供給装置を交換した場合、あるい
は搭載作業中にノズルヘッド2による部品の吸着不良が
生じた場合等、ノズルヘッド2による吸着位置ずれの補
正制御を行なうにあたって、すでに記憶装置に記憶され
ている、補正制御を行なう対称となる部品Pに対するノ
ズルヘッド2の吸着保持中心の座標値を示す部品吸着位
置データXt,Ytを読み込み、Xt=X、Yt=Yと
する。
【0036】〔ステップB2〕上記〔ステップB1〕で
読み出した部品吸着位置データX,Yにしたがってノズ
ルヘッド2をXYロボット3で供給装置5,6の所定の
部品吸着位置に移動させ、該ノズルヘッド2により部品
Pを吸着させる。
【0037】〔ステップB3〕真空圧センサ8によりノ
ズルヘッド2内の真空圧を測定させる。
【0038】〔ステップB4〕ノズルヘッド2を移動さ
せ、吸着保持した部品Pを所定の排出位置に排出させ
る。
【0039】〔ステップB5〕部品吸着位置データXに
所定の数値ΔXを加算しこれを新たな部品吸着位置デー
タX(X=X+ΔX)として、ノズルヘッド2を部品吸
着位置データX,YにしたがってXYロボット3で供給
装置5,6上の所定の部品吸着位置に移動させ、部品P
を吸着させる。
【0040】〔ステップB6〕上記〔ステップB5〕に
より部品Pを吸着保持したノズルヘッド2内の真空圧を
真空圧センサ8により検出させ、この真空圧データを前
回検出の真空圧データと比較する。そして、今回検出の
真空圧が前回検出の真空圧より小(すなわち真空度が減
少)であれば、次の〔ステップB7〕に進み、また今回
検出の真空圧が前回検出の真空圧より大(すなわち真空
度が増加)であれば、後述の〔ステップB10〕に進む
ことになり、さらに今回検出の真空圧と前回検出の真空
圧とが同じであれば、上述した〔ステップB4〕に進ん
で真空度が減少あるいは増加するまで〔ステップB4〕
〜〔ステップB6〕間をループする。
【0041】〔ステップB7〕この〔ステップB7〕に
移行したときの部品吸着位置データXをXaとして記憶
装置に記憶させる。
【0042】〔ステップB8〕ノズルヘッド2をXYロ
ボット3により移動させ、吸着保持した部品Pを所定の
排出位置に排出させるとともに、この〔ステップB8〕
に移行したときの部品吸着位置データXから所定の数値
ΔXを減算しこれを新たな部品吸着位置データX(X=
X−ΔX)として、ノズルヘッド2をこの部品吸着位置
データX,YにしたがってXYロボット3で供給装置
5,6上の所定の部品吸着位置に移動させ、部品を吸着
させる。
【0043】〔ステップB9〕上記〔ステップB8〕に
より部品Pを吸着保持したノズルヘッド2内の真空圧を
真空圧センサ8により検出させ、この真空圧データを前
回検出の真空圧データと比較する。そして、今回検出の
真空圧が前回検出の真空圧より小(すなわち真空度が減
少)であれば、後述する〔ステップB13〕に進み、ま
た今回検出の真空圧と前回検出の真空圧とが同じであれ
ば、上述した〔ステップB8〕に進んで真空度が減少す
るまでこの〔ステップB8〕〜〔ステップB9〕をルー
プすることになる。
【0044】ここで、上記〔ステップB1〕〜〔ステッ
プB9〕では、ノズルヘッド2を所定の方向に段階的に
移動させながら各段階における真空圧を測定し、真空度
が減少した場合に、この真空度が初めに減少する位置
(Xa、部品PのX方向の一方の端部に対応)を検出し
てその位置を記憶し、ノズルヘッド2を上記と反対方向
に段階的に移動させながら各段階における真空圧を測定
して真空度が再度減少する位置(後述の〔ステップB1
3〕に移行する際のX、部品PのX方向の他方の端部に
対応)を検出するのである。
【0045】〔ステップB10〕上述した〔ステップB
6〕において、真空度が増加であれば、この〔ステップ
B10〕において、上述の〔ステップB1〕で読み出し
た部品吸着位置データXtをXaとして記憶装置に記憶
させる。
【0046】〔ステップB11〕ノズルヘッド2を移動
させ、吸着保持した部品Pを所定の排出位置に排出させ
るとともに、この〔ステップB11〕に移行したときの
部品吸着位置データXに所定の数値ΔXを加算しこれを
新たな部品吸着位置データX(X=X+ΔX)として、
ノズルヘッド2をこの部品吸着位置データX,Yにした
がってXYロボット3で供給装置5,6上の所定の部品
吸着位置に移動させて、部品Pを吸着させる。
【0047】〔ステップB12〕上記〔ステップB1
1〕により部品Pを吸着保持したノズルヘッド2内の真
空圧を真空圧センサ8により検出させ、この真空圧を前
回検出の真空圧と比較する。そして、今回検出の真空圧
が前回検出の真空圧より小(すなわち真空度が減少)で
あれば、後述する〔ステップB13〕に進み、また今回
検出の真空圧と前回検出の真空圧とが同じであれば、上
述した〔ステップB11〕に進んで真空度が減少するま
でこの〔ステップB11〕〜〔ステップB12〕をルー
プすることになる。
【0048】ここで、上記〔ステップB7〕〜〔ステッ
プB9〕を除く〔ステップB1〕〜〔ステップB12〕
では、ノズルヘッド2を所定の方向に段階的移動させな
がら各段階における真空圧を測定し、真空度が増加した
場合に、記憶装置に記憶されていた初期の部品吸着位置
データXtの位置をXa(部品PのX方向の一方の端部
に対応)とし、ノズルヘッド2を上記と反対方向に段階
的に移動させながら各段階における真空圧を測定して真
空度が再度減少する位置(後述の〔ステップB13〕に
移行する際のX、部品PのX方向の他方の端部に対応)
を検出するのである。なお、記憶装置に記憶されていた
初期の部品吸着位置データXtの位置をXaとするの
は、ノズルヘッド2の部品吸着位置が部品Pからそれほ
ど大きく外れることはないため、Xtの位置で真空圧が
小さければ(すなわちその後移動した際に真空度が増加
すれば)、この位置が部品Pの一方の端部に対応すると
判定しても構わないからである。
【0049】〔ステップB13〕上記〔ステップB9〕
から移行した場合は、該〔ステップB9〕から移行する
際の部品吸着位置データXをXbとし、上記〔ステップ
B7〕で記憶された部品吸着位置データXaを記憶装置
から読み出す。一方、上記〔ステップB12〕から移行
した場合は、該〔ステップB12〕から移行する際の部
品吸着位置データXをXbとし、上記〔ステップB1
0〕で記憶された部品吸着位置データXaを記憶装置か
ら読み出す。そして、演算:Xt=(Xa+Xb)/2
を行ない、この結果のXtを新たな部品吸着位置データ
Xtとして記憶装置に記憶させることになる。すなわ
ち、部品PのX方向の両端部の位置からこの部品PのX
方向の中心位置を演算し記憶させるのである。
【0050】なお、第2実施例の上記説明においては、
部品PのX方向の中心位置を割り出す際の制御について
説明したが、部品PのY方向の中心位置の割り出しも上
記と同様に行なうことになる。そして、このようにして
割り出された部品PのX方向の中心位置とY方向の中心
位置とで決まる部品Pの中心に、ノズルヘッド2の吸着
保持中心を吸着保持の際移動させるのである。なお、上
記所定の数値ΔXは、例えば部品Pの大きさおよびノズ
ルヘッド2の吸着面積等に応じて適宜設定するものであ
る。
【0051】以上に説明したフローチャートから明らか
なように、この第2実施例の部品搭載装置によれば、例
えば、テープフィーダ5またはトレイフィーダ6等の供
給装置を交換した場合、あるいは搭載作業中にノズルヘ
ッド2による部品Pの吸着不良が生じた場合等に、対称
となる部品のすでに記憶されている部品吸着位置データ
にしたがってノズルヘッド2が所定の部品吸着位置にX
Yロボット3により移動して部品Pの吸着保持および排
出を行ない、その後、ノズルヘッド2の位置を段階的に
所定量ずつずらしながら吸着保持および排出を繰り返し
て真空圧センサ8により部品Pの各端部の位置を検出
し、この各端部の位置から部品Pの中心位置を演算して
この中心位置にノズルヘッド2の吸着保持中心を移動さ
せるべく部品吸着位置データを補正し記憶する。よっ
て、同一の次の部品Pの搭載を行なう場合には、この補
正された部品吸着位置データにしたがって吸着保持を行
なうことになるため、吸着位置ずれ量が減少しており、
精度よく部品Pを基板上に搭載することができ、部品P
の排出処理およびリトライ回数を無駄に増加させること
がない。しかも、自動で短時間にこの位置ずれを補正す
ることができることになる。したがって、部品搭載率を
向上させることができ、搭載タクト時間および供給装置
交換時のセット時間を短くすることができる。なお、こ
の第2実施例の部品搭載装置においてはカメラ9を装備
する必要がないというメリットもある。
【0052】なお、ここで上述した第1実施例および第
2実施例の部品吸着位置ずれの補正制御の開始条件を同
一部品の吸着ミスが重なった時とする場合の、コントロ
ーラ4による上記補正制御の開始判断までの流れについ
て図6のフローチャートを参照して以下に説明する。
【0053】〔ステップC1〕基板が所定の場所にセッ
トされ、この基板上への部品Pの搭載を開始するに当っ
て、搭載する部品番号を表すiをi=1にセットし、か
つ同一部品に対する吸着ミスの発生回数を示す吸着ミス
カウンタmをm=0にクリアする。
【0054】〔ステップC2〕すでに記憶装置に記憶さ
れている、テープフィーダ5上のi番目の部品Pに対応
するノズルヘッド2の吸着保持中心の座標値を示す部品
吸着位置データを読み出す。
【0055】〔ステップC3〕上記〔ステップC2〕で
読み出した部品吸着位置データにしたがってノズルヘッ
ド2をXYロボット3でテープフィーダ5上の所定の部
品吸着位置に移動させ、該ノズルヘッド2により部品P
を吸着させる。
【0056】〔ステップC4〕第2実施例のように真空
圧により吸着状態を確認する場合には、真空圧センサ8
によりノズルヘッド2内の真空圧を測定させ、この真空
圧があらかじめ設定された所定値より大きければ吸着が
良好であると判定して次の〔ステップC5〕に進み、そ
うでない場合には吸着ミスが発生したものとして後述の
〔ステップC9〕に進む。一方、第1実施例のようにカ
メラ9により吸着状態を確認する場合には、部品Pを吸
着した状態のノズルヘッド2をXYロボット3によりカ
メラ9の所定位置上に移動させ静止させて、カメラ9か
ら、ノズルヘッド2に吸着された状態の部品Pの画像デ
ータを取り込み、この画像データを適宜変換処理して、
ノズルヘッド2の吸着保持中心に対する部品Pの例えば
中心の位置ずれ量を割り出す。そして、この位置ずれ量
が、あらかじめ設定された所定値より小さければ吸着が
良好であると判定して次の〔ステップC5〕に進み、そ
うでない場合には吸着ミスが発生したものとして後述の
〔ステップC9〕に進む。
【0057】〔ステップC5〕すでに記憶装置に記憶さ
れている、i番目の部品Pの基板上の搭載位置に対する
ノズルヘッド2の吸着保持中心の座標値を示す部品搭載
位置データを読み出す。
【0058】〔ステップC6〕上記〔ステップC5〕で
読み出した部品搭載位置データにしたがってノズルヘッ
ド2をXYロボット3で基板上の所定の部品搭載位置に
移動させ、該ノズルヘッド2により部品Pを基板上の所
定位置に搭載させる。
【0059】〔ステップC7〕i番目の部品搭載の完了
にともなって、次の部品Pを搭載するためにi=i+1
と設定する。また、吸着ミスカウンタmをm=0にクリ
アする。
【0060】〔ステップC8〕この〔ステップC8〕に
移行した際の部品数が基板上に搭載すべき部品数Nに達
したか否か、すなわち上記〔ステップC7〕において設
定されたiがi>Nか否かを判断する。そしてi>Nと
なった場合にはこの基板上に搭載するべき部品Pがすべ
て搭載されたことになるため終了し、そうでない場合に
は上述した〔ステップC2〕に再度進むことになる。
【0061】〔ステップC9〕吸着ミスした部品を所定
の排出位置に排出させる。
【0062】〔ステップC10〕吸着ミスカウンタmを
m=m+1とする。
【0063】〔ステップC11〕吸着ミスカウンタm
が、あらかじめ設定された最大吸着ミスカウンタ値Mを
超えていない場合には上述した〔ステップC2〕に戻
り、最大吸着ミスカウンタ値Mを超えた場合には次の
〔ステップC12〕に進む。なお、この最大吸着ミスカ
ウンタ値は、許容できる吸着ミスの回数であり、例えば
M=10と設定されるものである。
【0064】〔ステップC12〕吸着ミスの回数が設定
値を超えたため自動補正を行なう。すなわち、上記第1
実施例においては、上述した〔ステップA10〕に進ん
で〔ステップA10〕〜〔ステップA17〕を実行した
後、上記〔ステップC7〕に進む。また、上記第2実施
例においては、〔ステップB1〕〜〔ステップB13〕
を実行した後、上記〔ステップC2〕に進む。
【0065】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の部品搭載
装置によれば、コントローラが、ノズルヘッドによる部
品の保持状態を検出するセンサからの検出値により記憶
装置内に記憶された部品取出位置データを補正すること
になり、同一の次の部品の搭載を行なう場合には、この
補正された部品取出位置データにしたがって保持を行な
うことになるため、保持位置のずれ量が減少しており精
度よく部品を基板上に搭載することができ部品の排出処
理およびリトライ回数を無駄に増加させることがない。
しかも、自動で短時間に位置ずれを検出し部品取出位置
データを補正することができることになる。したがっ
て、部品搭載率を向上させることができ、搭載タクト時
間および供給装置交換時のセット時間を短くすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による部品搭載装置のコン
トローラによる制御内容を示すフローチャートである。
【図2】本発明の第2実施例による部品搭載装置のコン
トローラによる制御内容を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第1実施例および第2実施例による部
品搭載装置の全体構成を示す斜視図である。
【図4】本発明の第1実施例および第2実施例による部
品搭載装置のノズルヘッドと部品を示す斜視図であっ
て、部品吸着保持が正常に行なわれている状態を示すも
のである。
【図5】本発明の第1実施例および第2実施例による部
品搭載装置のノズルヘッドと部品を示す斜視図であっ
て、部品吸着保持が正常に行なわれていない状態を示す
ものである。
【図6】本発明の第1実施例および第2実施例による部
品搭載装置の部品吸着位置ずれの補正制御の開始条件を
部品の吸着ミスが重なった時とする場合の、コントロー
ラによる上記補正制御の開始判断までの流れを示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
2 ノズルヘッド(ヘッド) 3 XYロボット(移動手段) 4 コントローラ 5 テープフィーダ(供給装置) 6 トレイフィーダ(供給装置) 8 真空圧センサ(センサ) 9 カメラ(センサ) P 部品

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部品を供給する供給装置と、 該供給装置により供給される部品を着脱自在に保持する
    ノズルヘッドと、 該ノズルヘッドによる部品の保持状態を検出するセンサ
    と、 前記ノズルヘッドを移動させる移動手段と、 部品取出位置を記憶する記憶装置と、 該記憶装置内の部品取出位置データを読み出して前記ノ
    ズルヘッドを部品取出位置に移動させ部品を該ノズルヘ
    ッドに保持させるコントローラとを有する部品搭載装置
    において、 前記コントローラは、前記センサからの検出値に基づい
    て前記記憶装置内の部品取出位置データを補正すること
    を特徴とする部品搭載装置。
JP4007970A 1992-01-20 1992-01-20 部品搭載装置 Withdrawn JPH0645791A (ja)

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