JPH0645564Y2 - 支線ブロック - Google Patents
支線ブロックInfo
- Publication number
- JPH0645564Y2 JPH0645564Y2 JP11355690U JP11355690U JPH0645564Y2 JP H0645564 Y2 JPH0645564 Y2 JP H0645564Y2 JP 11355690 U JP11355690 U JP 11355690U JP 11355690 U JP11355690 U JP 11355690U JP H0645564 Y2 JPH0645564 Y2 JP H0645564Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- branch line
- reinforcing
- molded body
- flat plate
- line block
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Piles And Underground Anchors (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、電柱の支線を引き留めるのに使用する支線ブ
ロックに関するものである。
ロックに関するものである。
図−17に示すように、電柱1が電線2によって一方に引
っ張られる場合は、その反対側に支線3を張ることによ
り、電柱1の傾きを防止することが行われている。この
支線3を張る場合には、支線ロッド4の下端に取り付け
た支線ブロック5を土中に埋め、その支線ロッド4の上
端に支線3の下端に接続して、所定の張力を加えるよう
にしている。すなわち支線ブロック5は、土中に埋設さ
れて、支線3に電柱1の傾き防止に必要な張力がかけら
れるようにするためのものである。
っ張られる場合は、その反対側に支線3を張ることによ
り、電柱1の傾きを防止することが行われている。この
支線3を張る場合には、支線ロッド4の下端に取り付け
た支線ブロック5を土中に埋め、その支線ロッド4の上
端に支線3の下端に接続して、所定の張力を加えるよう
にしている。すなわち支線ブロック5は、土中に埋設さ
れて、支線3に電柱1の傾き防止に必要な張力がかけら
れるようにするためのものである。
従来、この支線ブロックは、コンクリート製であり、そ
の重さは中程度の大きさのものでも100kg以上もある。
の重さは中程度の大きさのものでも100kg以上もある。
従来の支線ブロックは、極めて重いため、土中への埋設
作業が困難であった。特に工事機械が搬入できない山間
部などでは人手により埋設しなければならないため、支
線ブロックの取扱が作業者の腰痛を引き起こすおそれも
あり、問題となっていた。
作業が困難であった。特に工事機械が搬入できない山間
部などでは人手により埋設しなければならないため、支
線ブロックの取扱が作業者の腰痛を引き起こすおそれも
あり、問題となっていた。
本考案は、上記のような従来技術の問題点に鑑み、軽量
で取扱の容易な支線ブロックを提供するもので、その構
成は、縦横に交差する多数条の補強リブと、それらの補
強リブにより囲まれる区域を塞ぐ多数の平板部とを有
し、互いに交差する補強リブはその交差部において相互
に一体となっており、各平板部はそれを囲む補強リブの
上縁部、下縁部またはその中間部において補強リブと一
体となっているFRP(繊維強化プラスチック)成形体
と、そのFRP成形体の支線ロッドを挿通する部分の下面
に配置される補強部材とからなり、前記FRP成形体およ
び補強部材にはその両者を貫通して支線ロッド挿通用の
穴が形成されていることを特徴とするものである。
で取扱の容易な支線ブロックを提供するもので、その構
成は、縦横に交差する多数条の補強リブと、それらの補
強リブにより囲まれる区域を塞ぐ多数の平板部とを有
し、互いに交差する補強リブはその交差部において相互
に一体となっており、各平板部はそれを囲む補強リブの
上縁部、下縁部またはその中間部において補強リブと一
体となっているFRP(繊維強化プラスチック)成形体
と、そのFRP成形体の支線ロッドを挿通する部分の下面
に配置される補強部材とからなり、前記FRP成形体およ
び補強部材にはその両者を貫通して支線ロッド挿通用の
穴が形成されていることを特徴とするものである。
支線ブロックは、地中に埋設されるものであるから、そ
の上面側に支線の張力に対抗できる土圧がかかるように
なっていれば、それ自体大きな重量は必要でない。そこ
で本考案では支線ブロックをFRP製とし、補強リブと平
板部の組合せにより必要な土圧を受け止められるように
したものである。これにより極めて軽量な支線ブロック
を構成できる。またFRPは土中でも変質しないため長期
にわたって必要な強度を確保できる。
の上面側に支線の張力に対抗できる土圧がかかるように
なっていれば、それ自体大きな重量は必要でない。そこ
で本考案では支線ブロックをFRP製とし、補強リブと平
板部の組合せにより必要な土圧を受け止められるように
したものである。これにより極めて軽量な支線ブロック
を構成できる。またFRPは土中でも変質しないため長期
にわたって必要な強度を確保できる。
またFRP成形体のみでは、過大な張力がかかった場合、
支線ロッド挿通部が破損するおそれがあるので、FRP成
形体の下面に補強部材を配置し、支線ロッド挿通部の破
損を防止している。
支線ロッド挿通部が破損するおそれがあるので、FRP成
形体の下面に補強部材を配置し、支線ロッド挿通部の破
損を防止している。
以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細に説明す
る。
る。
図−1ないし図−4は本考案の第一の実施例を示す。こ
の支線ブロック11は、ガラウ繊維強化エポキシ樹脂等の
FRP成形体12を備えており、このFRP成形体12は、縦方向
に延びる多数条の補強リブ13Aと、これと交差して横方
向に延びる多数条の補強リブ13Bと、これらの補強リブ1
3A、13Bに囲まれる区域を塞ぐ多数の平板部14とから成
っている。互いに交差する補強リブ13Aと13Bは交差部に
おいて相互に一体となっている。また平板部14はそれを
囲む補強リブ13A、13Bの上縁部または下縁部において補
強リブ13A、13Bと一体となっている。この実施例では平
板部14は、それと補強リブ13Aにより形成される横方向
断面形状が図−2に示すように方形波形になるように、
かつそれと補強リブ13Bにより形成される縦方向断面形
状が図−3および図−4に示すように櫛形となるよう
に、形成されている。
の支線ブロック11は、ガラウ繊維強化エポキシ樹脂等の
FRP成形体12を備えており、このFRP成形体12は、縦方向
に延びる多数条の補強リブ13Aと、これと交差して横方
向に延びる多数条の補強リブ13Bと、これらの補強リブ1
3A、13Bに囲まれる区域を塞ぐ多数の平板部14とから成
っている。互いに交差する補強リブ13Aと13Bは交差部に
おいて相互に一体となっている。また平板部14はそれを
囲む補強リブ13A、13Bの上縁部または下縁部において補
強リブ13A、13Bと一体となっている。この実施例では平
板部14は、それと補強リブ13Aにより形成される横方向
断面形状が図−2に示すように方形波形になるように、
かつそれと補強リブ13Bにより形成される縦方向断面形
状が図−3および図−4に示すように櫛形となるよう
に、形成されている。
またFRP成形体12の中央部に位置する平板部14cの下面側
には金属板等からなる補強部材15が埋設されており、か
つその中央平板部14cおよび補強部材15にはその両者を
貫通して支線ロッド挿通用の穴16が形成されている。こ
の穴16は従来同様、支線ロッドの挿通に便利なようにヒ
ョウタン形になっている。
には金属板等からなる補強部材15が埋設されており、か
つその中央平板部14cおよび補強部材15にはその両者を
貫通して支線ロッド挿通用の穴16が形成されている。こ
の穴16は従来同様、支線ロッドの挿通に便利なようにヒ
ョウタン形になっている。
この支線ブロック11のサイズは電柱サイズ等により異な
るが、標準的なもので横500mm、縦900mm程度、補強リブ
13A、13Bおよび平板部14の肉厚が8〜10mm程度、補強リ
ブ13A、13Bの高さが600mm程度である。このサイズで従
来のコンクリート製の支線ブロックと同じ条件で使用す
ることができ、その重量はコンクリート製の10分の1程
度である。
るが、標準的なもので横500mm、縦900mm程度、補強リブ
13A、13Bおよび平板部14の肉厚が8〜10mm程度、補強リ
ブ13A、13Bの高さが600mm程度である。このサイズで従
来のコンクリート製の支線ブロックと同じ条件で使用す
ることができ、その重量はコンクリート製の10分の1程
度である。
図−5ないし図−8は本考案の第二の実施例を示す。こ
の支線ブロック11は、平板部14を、それと補強リブ13
A、13Bによって形成される断面形状が横方向にも(図−
6参照)縦方向にも(図−7および図−8参照)方形波
形になるように、形成したものである。それ以外の構成
は前記実施例と同じであるので同一部分には同一符号を
付して説明を省略する。
の支線ブロック11は、平板部14を、それと補強リブ13
A、13Bによって形成される断面形状が横方向にも(図−
6参照)縦方向にも(図−7および図−8参照)方形波
形になるように、形成したものである。それ以外の構成
は前記実施例と同じであるので同一部分には同一符号を
付して説明を省略する。
平板部は、補強リブの上縁部のみ、下縁部のみ或いは中
間部のみに形成することもできるが、以上の実施例のよ
うに、平板部を補強リブの上縁部と下縁部に交互に形成
して、縦方向および横方向の少なくとも一方の断面形状
が方形波形になるようにしておくと、支線ロッドにより
中央部にかかる応力の分散性が良好になり、支線ブロッ
クの機械的強度を高めることができる。
間部のみに形成することもできるが、以上の実施例のよ
うに、平板部を補強リブの上縁部と下縁部に交互に形成
して、縦方向および横方向の少なくとも一方の断面形状
が方形波形になるようにしておくと、支線ロッドにより
中央部にかかる応力の分散性が良好になり、支線ブロッ
クの機械的強度を高めることができる。
また図示を省略したが、各補強リブの表面には成形時の
型抜きを容易にするため、勾配をつけておくことが好ま
しい。
型抜きを容易にするため、勾配をつけておくことが好ま
しい。
図−9ないし図−12は本考案の第三の実施例を示す。こ
の支線ブロック11は前記第一の実施例と同じFRP成形体1
2を使用しているが、その下面中央部に比較的面積の大
きい金属板またはFRP板等からなる補強部材15を配置
し、支線ロッド挿通用の穴16を2箇所に形成したもので
ある。補強部材15はFRP成形体12に接着されていること
が好ましいが、接着せずに工事現場で組み合わせる構造
にしてもよい。また穴16は3箇所以上に設けることもで
きる。
の支線ブロック11は前記第一の実施例と同じFRP成形体1
2を使用しているが、その下面中央部に比較的面積の大
きい金属板またはFRP板等からなる補強部材15を配置
し、支線ロッド挿通用の穴16を2箇所に形成したもので
ある。補強部材15はFRP成形体12に接着されていること
が好ましいが、接着せずに工事現場で組み合わせる構造
にしてもよい。また穴16は3箇所以上に設けることもで
きる。
図−13ないし図−16は本考案の第四の実施例を示す。こ
の支線ブロック11は前記第二の実施例と同じFRP成形体1
2を使用しているが、その下面中央部に金属またはFRP製
の四角形の枠体よりなる補強部材15を配置し、支線ロッ
ド挿通用の穴16をほぼ対角位置の2箇所に形成したもの
である。この場合も補強部材15はFRP成形体12に接着さ
れていても、接着されていなくてもよく、また穴16は3
箇所以上に設けてもよい。
の支線ブロック11は前記第二の実施例と同じFRP成形体1
2を使用しているが、その下面中央部に金属またはFRP製
の四角形の枠体よりなる補強部材15を配置し、支線ロッ
ド挿通用の穴16をほぼ対角位置の2箇所に形成したもの
である。この場合も補強部材15はFRP成形体12に接着さ
れていても、接着されていなくてもよく、また穴16は3
箇所以上に設けてもよい。
なお以上の各実施例において、補強部材15に金属材料を
使用するときは、その表面に防食のため塗料やプラスチ
ック被膜などをコーティングしておくとよい。
使用するときは、その表面に防食のため塗料やプラスチ
ック被膜などをコーティングしておくとよい。
また支線ロッド挿通用の穴を複数箇所に設ける場合、補
強部材はその穴毎に複数に分割されていてもよい。
強部材はその穴毎に複数に分割されていてもよい。
以上説明したように本考案によれば、きわめて軽量な支
線ブロックを得ることができ、支線ブロックの取扱およ
び土中への埋設作業における作業者の負担を大幅に軽減
できると共に、作業に必要な工数も低減できる等の顕著
な効果がある。
線ブロックを得ることができ、支線ブロックの取扱およ
び土中への埋設作業における作業者の負担を大幅に軽減
できると共に、作業に必要な工数も低減できる等の顕著
な効果がある。
図−1は本考案に係る支線ブロックの一実施例を示す平
面図、図−2ないし図−4はそれぞれ図−1のA−A
線、B−B線、C−C線における断面図、図−5は本考
案に係る支線ブロックの他の実施例を示す平面図、図−
6ないし図−8はそれぞれ図−5のA−A線、B−B
線、C−C線における断面図、図−9は本考案に係る支
線ブロックのさらに他の実施例を示す平面図、図−10な
いし図−12はそれぞれ図−9のA−A線、B−B線、C
−C線における断面図、図−13は本考案に係る支線ブロ
ックのさらに他の実施例を示す平面図、図−14ないし図
−16はそれぞれ図−13のA−A線、B−B線、C−C線
における断面図、図−17は支線ブロックの使用方法を示
す説明図である。 11:支線ブロック、12:FRP成形体 13A、13B:補強リブ、14:平板部 15:補強部材、16:穴
面図、図−2ないし図−4はそれぞれ図−1のA−A
線、B−B線、C−C線における断面図、図−5は本考
案に係る支線ブロックの他の実施例を示す平面図、図−
6ないし図−8はそれぞれ図−5のA−A線、B−B
線、C−C線における断面図、図−9は本考案に係る支
線ブロックのさらに他の実施例を示す平面図、図−10な
いし図−12はそれぞれ図−9のA−A線、B−B線、C
−C線における断面図、図−13は本考案に係る支線ブロ
ックのさらに他の実施例を示す平面図、図−14ないし図
−16はそれぞれ図−13のA−A線、B−B線、C−C線
における断面図、図−17は支線ブロックの使用方法を示
す説明図である。 11:支線ブロック、12:FRP成形体 13A、13B:補強リブ、14:平板部 15:補強部材、16:穴
Claims (2)
- 【請求項1】縦横に交差する多数条の補強リブと、それ
らの補強リブにより囲まれる区域を塞ぐ多数の平板部と
を有し、互いに交差する補強リブはその交差部において
相互に一体となっており、各平板部はそれを囲む補強リ
ブの上縁部、下縁部またはその中間部において補強リブ
と一体となっているFRP(繊維強化プラスチック)成形
体と、そのFRP成形体の支線ロッドを挿通する部分の下
面に配置される補強部材とからなり、前記FRP成形体お
よび補強部材にはその両者を貫通して支線ロッド挿通用
の穴が形成されていることを特徴とする支線ブロック。 - 【請求項2】FRP成形体の補強リブと平板部により形成
される横方向断面形状および縦方向断面形状の少なくと
も一方が方形波形になっていることを特徴とする請求項
1記載の支線ブロック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11355690U JPH0645564Y2 (ja) | 1989-11-09 | 1990-10-31 | 支線ブロック |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28989489 | 1989-11-09 | ||
JP1-289894 | 1989-11-09 | ||
JP11355690U JPH0645564Y2 (ja) | 1989-11-09 | 1990-10-31 | 支線ブロック |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03101766U JPH03101766U (ja) | 1991-10-23 |
JPH0645564Y2 true JPH0645564Y2 (ja) | 1994-11-24 |
Family
ID=31718842
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11355690U Expired - Lifetime JPH0645564Y2 (ja) | 1989-11-09 | 1990-10-31 | 支線ブロック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0645564Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-10-31 JP JP11355690U patent/JPH0645564Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03101766U (ja) | 1991-10-23 |
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