JPH064531Y2 - パック電池用素電池 - Google Patents

パック電池用素電池

Info

Publication number
JPH064531Y2
JPH064531Y2 JP5085688U JP5085688U JPH064531Y2 JP H064531 Y2 JPH064531 Y2 JP H064531Y2 JP 5085688 U JP5085688 U JP 5085688U JP 5085688 U JP5085688 U JP 5085688U JP H064531 Y2 JPH064531 Y2 JP H064531Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
unit cell
case
adhesive
cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5085688U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01155259U (ja
Inventor
浩平 山本
利男 水野
浩 浜田
Original Assignee
富士電気化学株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 富士電気化学株式会社 filed Critical 富士電気化学株式会社
Priority to JP5085688U priority Critical patent/JPH064531Y2/ja
Publication of JPH01155259U publication Critical patent/JPH01155259U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH064531Y2 publication Critical patent/JPH064531Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • Y02E60/12

Landscapes

  • Battery Mounting, Suspending (AREA)
  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この考案は、複数の素電池群をケースに収容し、カバー
を超音波で溶着することによって一個の電池にまとめた
パック電池に関し、特に各素電池の耐漏液性を向上させ
る技術に関するものである。
《従来の技術》 パック電池は、カメラなど比較的電流消費量の大きな小
形携帯機器に用いられるものであり、複数本のリチウム
電池などの素電池群をパックケース内に収納し、所定の
電圧を恒久的に取り出すようにした電池である。
この種の電池は、通常一端が開口したケースにカバーを
重ね合わせて接着することによって、内部に収納された
複数の素電池を互いに接続状態に封入する構造を有し、
ケースとカバーの接合縁は合わせた状態で接着されてい
る。
ところで、前記ケースは、一般的に熱可塑性樹脂のイン
ジェクション製品が使用され、前記接合縁を通常の熱可
塑性樹脂接着剤を用いて接合しようとすると、溶剤の揮
発に伴なう接着剤の固化までに時間を要し、しかも完全
固化までに長い放置時間と、接合縁が剥離してしまうこ
とを防止するための保持構造を必要とするため、接着剤
による接合構造に替えて、短時間に接着できる超音波接
着手段を採用している。
《考案が解決しようとする課題》 しかしながら、超音波溶着を採用したパック電池では、
前記接合縁同士の超音波溶着時の振動および熱による内
部素電池への悪影響が問題となっていた。
つまり、この超音波接着したパック電池では、高温下で
内部に収容されている素電池の漏液が発生しやすかっ
た。
この原因として指摘されていることは、前記超音波接着
時において、超音波振動およびこれに伴って発生する熱
が内部の素電池に伝達され、この熱および振動によって
素電池の封口ガスケットのクリープによる締めの緩みが
生ずるためである。
本考案は以上の問題点に鑑みてなされたもので、超音波
溶着による熱および振動が個々の素電池に伝わりにくい
構造とすることによって、耐漏液性能の向上を図ったパ
ック電池用素電池を提供することを目的とするものであ
る。
《課題を解決するための手段》 前記目的を達成するため、この考案は、熱可塑性樹脂成
形体からなるケースおよびカバーと、前記ケース内に形
成された電池収納部に収納され、かつ互いに接続された
少なくとも二個以上の素電池群とからなり、前記素電池
群の収納状態において前記ケースとカバーの接合縁を超
音波により加圧、加熱して溶融固化せしめたパック電池
において、前記素電池群を構成する各素電池の封口部に
接着剤を塗布したものである。
《作用》 素電池の封口部に塗着された接着剤は、その緩衝性およ
び熱伝導性に応じて超音波振動を減衰し、熱伝達を遅ら
せ、これら熱および振動が素電池の封口部に対して直接
作用することを緩和し、超音波接着を原因とする各素電
池の封入口部を緩みを未然に防止する。
《実施例》 以下、この考案の一実施例を図面を用いて詳細に説明す
る。
第1図、第2図において、このパック電池は、ポリエチ
レン,ポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂成形体からな
る有底円筒状のケース1と、前記ケース1内に並列状態
で収納される一対の素電池2と、前記ケース1の上面開
口を蓋する同じく熱可塑性樹脂成形体からなるカバー3
とからなっている。
このカバー3の内面には各素電池2の正負極端子部同士
を直列に接続する中間接続端子4が一体に設けてある。
また、前記ケース1は前記各素電池2の外径形状に応じ
たほぼ凹形断面の一対の電池収納部5を形成し、電池収
納部5の中央には前記各素電池2の正負極と接続する外
部接続端子装着用の一対の取付穴6が開口形成されてい
る。
ここで、前記素電池2の封口部の構造は第4図に示す形
状が採用されている。
図において前記素電池2の正極端子板2aの周囲には、
従来と同様に封口ガスケット2bを介して絶縁状態で負
極缶2cがカシメ付けられ、素電池2の内部を気密に封
止している。
そして、この考案では従来と異なり、封口ガスケット2
bの内周縁に樹脂接着剤20を所定のコーティング厚み
で塗布し、その後負極缶2cの外周を熱収縮性チューブ
2dで包囲緊縛している。つまり、封口部分のカシメに
加えて接着剤20によって封口部分を従来よりさらに気
密にシールしている。
接着剤20としては、フェノール系樹脂、エポキシ系樹
脂など熱硬化性であって、硬化状態で比較的緩衝性があ
り、しかも耐熱性の高い樹脂が用いられる。
以上の部品構成からなるパック電池をアッセンブリする
には、まず、前記各素電池2をそれぞれの極性を正しく
位置決めした状態でケース1の内部に装填し、その状態
で封口部に接着剤を塗布し、次いでカバー3のケース1
に重ね合わせて融着することによってパック電池を完成
する。
この接着工程においては、超音波ホーンによる加熱加圧
によって接合が行なわれる。
すなわち、第3図の如く、前記ケース1,カバー3同士
の接合縁は凹凸状断面に形成されており、カバー3をケ
ース1の上面開口部に嵌合し、その状態でケース1の底
面部を台座9上に設置し、カバー3を超音波ホーン10
の先端に設けた押圧用金型11に対向させた状態で発振
器12のスイッチSWをONし、ホーン10を下降させ
て金型11によりカバー3をケース1に押付ければ、両
者の凹凸状接合部分は超音波振動によって加熱溶融し、
これらが一体に結合する。
超音波ホーン10を離間すると溶融部分は冷却によって
直ちに固化し、ケース1、カバー3間の超音波接着が完
了する。
以上の超音波接着工程では、超音波振動および熱が、特
に正極端子2aを接着面側に向けた素電池2の封口部に
伝わり、既に述べたように封口ガスケット2bをクリー
プさせ、封口部のシール性を低下させるため、耐漏液性
の低下につながりやすい。
しかしながら、この考案では、前述のごとく封口部の周
囲に樹脂接着剤20を塗着しておくことによってこれら
振動および熱的影響を緩和できる。
第5図は105℃でパック電池を保存した状態での漏液
を伴う経時日数での減量変化特性を示すグラフである。
図中特性Aは従来の素電池を用いた減量特性を示し、特
性Bはフェノール系樹脂接着剤を素電池の封口部にコー
ティング厚み0.1〜0.2mmで塗布したものの減量特
性を示し、特性Cは、エポキシ系樹脂接着剤を素電池の
封口部にコーテイング厚み0.1〜0.2mmで塗布した
ものの減量特性を示している。
このグラフからも明らかなように、素電池の封口部を接
着剤でコーティングすることによって高温貯蔵中におけ
る漏液を伴う減量を従来の1/3に抑制できることが確
認された。
なお、フェノール系樹脂接着剤は、保存温度95℃以上
で接着面に剥がれを生じ、効果がやや劣る。これに対し
て加熱硬化形のエポキシ樹脂系接着剤では160℃まで
接着面に剥離が生じないため、効果が大きいことも確認
されている。
《考案の効果》 以上実施例によって詳細に説明したように、この考案に
よるパック電池用電池にあっては、以下の作用効果があ
る。
素電池の封口部に塗着された接着剤が、その緩衝性およ
び熱伝導性に応じて超音波振動を減衰し、熱伝達を遅ら
せ、これら熱および振動が素電池の封口部に対して直接
作用することを緩和し、超音波接着を原因とする各素電
池の封口部の緩みを未然に防止する。
したがって、この考案にあっては、超音波融着による内
部素電池への影響がなく、グラフにも示すように特に高
温貯蔵下における耐漏液性能が向上するので、使用条件
の厳しい場所に用いる機器の電源電池として好適であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係るパック電池の斜視図、第2図は
同パック電池を底面側から見た斜視図、第3図は超音波
加工状態を示す説明図、第4図はパック電池に用いる素
電池の封口部分の構造を示す部分断面図、第5図は高温
保存時における減量特性をこの考案と従来とで比較測定
したグラフである。 1…ケース、2…素電池 3…カバー、10…超音波ホーン 2a…負極端子板 2b…封口ガスケット 2c…正極缶 20…樹脂接着剤

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂成形体からなるケースおよび
    カバーと、前記ケース内に形成された電池収納部に収納
    され、かつ互いに接続された少なくとも二個以上の素電
    池群とからなり、前記素電池群の収納状態において前記
    ケースとカバーの接合縁を超音波により加圧,加熱して
    溶融固化せしめたパック電池において、前記素電池群を
    構成する各素電池の封口部に接着剤を塗着したことを特
    徴とするパック電池用素電池。
JP5085688U 1988-04-18 1988-04-18 パック電池用素電池 Expired - Lifetime JPH064531Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5085688U JPH064531Y2 (ja) 1988-04-18 1988-04-18 パック電池用素電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5085688U JPH064531Y2 (ja) 1988-04-18 1988-04-18 パック電池用素電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01155259U JPH01155259U (ja) 1989-10-25
JPH064531Y2 true JPH064531Y2 (ja) 1994-02-02

Family

ID=31276883

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5085688U Expired - Lifetime JPH064531Y2 (ja) 1988-04-18 1988-04-18 パック電池用素電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH064531Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01155259U (ja) 1989-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100601577B1 (ko) 이차 전지
US7759001B2 (en) Battery and method of manufacturing the battery
JP4749832B2 (ja) 二次電池
JP3934888B2 (ja) 積層型二次電池
KR102143627B1 (ko) 파우치 타입 이차 전지
JP2001229889A (ja) フィルム封止構造を有する電池及びその製造方法
JPH1012200A (ja) 電 池
CN113506955B (zh) 电池外壳和电池
JP2003109667A (ja) 非水電解質電池及びその製造方法
JP2003022789A (ja) バッテリーとその製造方法
JPH064531Y2 (ja) パック電池用素電池
KR101145735B1 (ko) 팩 케이스를 사용하지 않은 전지팩
JP2003282039A (ja) 電池パック
JP4944307B2 (ja) 防水機能を有する電池パック
CN111129417B (zh) 软包电池的制造方法
JP2023015619A (ja) 二次電池、その電極部品及び組電池
JPS60211763A (ja) 薄形電池の製造方法
JPH11353995A (ja) 薄型温度ヒュ−ズの製造方法
JP2001351692A (ja) 電 池
JP3632054B2 (ja) 2次電池
WO2021014704A1 (ja) 角形二次電池
JP4293512B2 (ja) 密閉型電池
JPH01206569A (ja) 鉛蓄電池の製造法
JPH08255600A (ja) 二次電池の電池パック
WO2024197675A1 (zh) 电化学装置和用电设备