JPH0644725Y2 - 自動車用空調制御装置 - Google Patents

自動車用空調制御装置

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JPH0644725Y2
JPH0644725Y2 JP6706189U JP6706189U JPH0644725Y2 JP H0644725 Y2 JPH0644725 Y2 JP H0644725Y2 JP 6706189 U JP6706189 U JP 6706189U JP 6706189 U JP6706189 U JP 6706189U JP H0644725 Y2 JPH0644725 Y2 JP H0644725Y2
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JP
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refrigerant
temperature
compressor
evaporator
expansion valve
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JP6706189U
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宗夫 桜田
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株式会社ゼクセル
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、電気信号により冷媒流量を制御する電気膨
張弁を備えた自動車用空調制御装置に関する。
(従来の技術) この種の自動車用空調装置の冷媒回路では、コンプレッ
サにて圧縮された冷媒がコンデンサ、リキッドタンク、
電気膨張弁、エバポレータの順に循環されるようになっ
ている。
かかる自動車用空調制御装置において、エバポレータは
空調ダクト内に配置されており、外気温度が高い夏場等
の車室内の空調としてのみ稼動されることに限らず、外
気温度が比較的低い冬場等においても、デフロスト用に
コンプレッサを稼動することがある。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、一般に、外気温度が比較的低い場合、例
えば約−5℃の温度状態では、コンプレッサは稼動され
ず冷媒回路内に冷媒が滞留する。特に、エバポレータ内
には比較的多量にあって液化されて溜るようになる。こ
の状態において、コンプレッサを駆動すると、エバポレ
ータ内に溜まっている液冷媒がコンプレッサに流れ込ん
でしまういわゆる液バックを生じることがある。
このように、液バックが生じてコンプレッサに液冷媒が
混入すると液体の圧縮率が気体に比較して究めて小さい
ことから、冷媒ガスを圧縮するように設計されているコ
ンプレッサに過大な負荷がかかり、コンプレッサを損傷
してしまうことになる。
従って、従来の自動車用空調装置では外気温度が所定温
度以下の場合には、コンプレッサ保護を目的としてその
駆動を禁止しているために、低温度時のデフロスト用に
冷房装置を稼動できないという不都合がある。
そこで、この考案は外気温度が比較的低い場合であって
も稼動することができる自動車用空調制御装置の提供を
目的とする。
尚、実開昭61−197453号公報には電気膨張弁を一旦全閉
状態に制御する構成が開示されているが、この従来の装
置は弁開度基準点として一旦全閉状態とするものであり
本願とその本質を異にするものである。
(課題を解決するための手段) この考案にかかる自動車用空調制御装置は、コンプレッ
サによって圧縮された冷媒を電気膨張弁を介してエバポ
レータに供給する冷媒回路を有する自動車用空調制御装
置において、コンプレッサの起動状態を検出する起動状
態判定手段と、外気温度を検出する外気温度検出手段
と、過熱度を演算する過熱度演算手段と、コンプレッサ
の起動時で、該温度が所定温度以下時に電気膨張弁を全
閉とし、過熱度が所定値以上になったところで電気膨張
弁を開くようにした制御手段とより成ることを特徴とす
る。
(作用) 従って、自動車用冷房装置の稼動指令が出されると、外
気温度が所定温度以下である場合には電気膨張弁を閉状
態として冷媒回路を閉じた状態でコンプレッサを起動す
る。エバポレータ内はコンプレッサの駆動により減圧に
なるため、冷媒の蒸発温度が低くなり、液冷媒が容易に
気化され易くなると共に送風機によって車室内空気が供
給されるが冷媒の供給がないので、過熱度が徐々に大き
くなり、これによりエバポレータ内の液冷媒がガス化さ
れて除去される。従って、エバポレータ内における過熱
度が所定以上に達したところで電気膨張弁を開き通常制
御を行うことにより、コンプレッサの起動時における冷
媒の液バックが防止できるから、外気温度の比較的低い
場合においても冷房装置を稼動することができる。
(実施例) 以下に添付図面を参照してこの考案の実施例を詳細に説
明する。
第1図に示すように、この考案にかかる自動車用冷房装
置1には、コンプレッサ2、コンデンサ3、リキッドタ
ンク4、電気膨張弁5、エバポレータ6がこの順序で設
けられており、コンプレッサ2にて圧縮された気体冷媒
がコンデンサ3で液化されリキッドタンク4から液冷媒
が、電気膨張弁5を介してエバポレータ6に供給されて
該エバポレータ6を冷却するようになっている。電気膨
張弁5は、制御装置7に接続されており制御信号に応答
してその開度が制御されるようになっている。
電気膨張弁5は、第2図に示すように、電磁コイル8
と、この電磁コイル8によりプランジャスプリング9に
抗して変位されるプランジャ10と、このプランジャ10の
先端に設けられ、両端部に出入口継手11a,11bを持って
通孔11内の開度を制御するニードル12及び前記プランジ
ャスプリング9に対向するスプリング13とより成り、電
磁コイル8へ印加される電流に比例してニードル12が動
かされて開口面積が変わり、流量抵抗が変化されるもの
である。
制御装置7は、入力回路7a,CPUなどの演算部7b及び出力
回路7cを有する公知の構成のマイクロコンピュータより
成り、前記電気膨張弁5の制御のために、エバポレータ
の第1の冷媒温度検出器14aから出口の冷媒温度T1が入
力され、また、冷媒圧力検出器14cから、エバポレータ
の出力冷媒圧力Pが入力される。この冷媒温度T1と、冷
媒圧力Pとしてエバポレータの出力冷媒過熱度TSHが演
算される。尚、出力冷媒圧力Pに換えて第2の冷媒温度
検出器14bにより検出したエバポレータ入口冷媒温度T2
を用いてもよい。
制御装置7には、更に、外気温度検出器14dより外気温
度Taが入力されていると共に、空調装置の制御を司るた
めの空調設定器15が接続され、この空調設定器15には、
空調装置を自動駆動するべくAUTOスイッチ16、この空調
装置の駆動を全て停止させるOFFスイッチ17、コンプレ
ッサを駆動させるエアコンスイッチ18、ヒート、バイレ
ベル、ベントモードを切換るモードスイッチ19、送風機
の回転を制御するファンスイッチ20温度設定を行う温度
設定器21、外気の導入又は内気の循環をする外気循環ス
イッチ22、デフロストスイッチを有しており、これらの
空調設定器61からの制御信号をもとに、予め設けられた
制御フローをもとに車室内の空調制御が行われる。
以上の構成において、第3図に示すように、自動車用冷
房装置の稼動指令が出されると、ステップ100において
制御が開始され、ステップ101に移行する。
ステップ101では、外気温度検出器14dにて検出された外
気温度Ta、エバポレータの出口温度T1及びエバポレータ
の出口圧力Pを読み込み、ステップ102に移行する。
ステップ102では、コンプレッサの起動指令が出された
か否かが判定され、起動指令があればステップ103に移
行する。
ステップ103では外気温度Taが所定温度T0、例えば−5
℃(冷媒の過熱度に近い温度)以下であるか否かを判断
し、T0以下である場合にはステップ104に移行し、液バ
ック防止の手段がとられる。これは、外気温度が低い状
態では熱負荷が小さくなっているのでエバポレータ内に
液冷媒が残存するからである。一方、外気温度Taが所定
温度T0以上である場合にはステップ107に移行し、通常
制御がなされる。即ち、ステップ107ではコンプレッサ
2も総合信号にて駆動されるとともに検出温度等から演
算された過熱度に略比例的に電気膨張弁5の開度が制御
される。
ステップ104では、制御装置7からの制御信号により電
気膨張弁5を全閉にし、ステップ105に移行する。
ステップ105では、出口温度検出器14a及び冷媒圧力検出
器14cによりエバポレータ6の出口冷媒温度T1、出口冷
媒圧力Pから過熱度TSHが演算される。そして、演算後
ステップ106に移行する。
ステップ106では演算した過熱度TSHが所定値TX以上であ
るか否かが判断され、TX以下である場合にはステップ10
4に戻り電気膨張弁5の全閉状態を維持する。そして、
過熱度TSHが所定値TX以上である場合には前述のステッ
プ107に移行し通常制御がなされる。
上述のように制御することによって、液バック防止手段
にあっては、電気膨張弁5を全閉状態でコンプレッサ2
を駆動するからエバポレータ内に残存する液冷媒に流れ
を生じさせることなく、コンプレッサはエバポレータ6
から冷媒ガスを吸入し、圧縮して吐出することができ
る。更に、エバポレータ内はコンプレッサの駆動により
減圧になるため、冷媒の蒸発温度が低くなり、液冷媒の
気化が促進され、送風器によって車室内空気が供給され
るが冷媒の供給分がないので、過熱度が徐々に大きくな
り、これらからエバポレータ内の液冷媒をガス化して除
去することができる。従って、エバポレータ内における
過熱度が所定以上に達したところで電気膨張弁5を開き
通常制御を行うことにより、エバポレータからコンプレ
ッサへの冷媒の液バックを防止でき、外気温度の比較的
低い場合においても自動車用冷房装置を稼動することが
できる。
(考案の効果) この考案は、外気温度が所定温度以下の比較的低い場合
には、コンプレッサの起動時に電気膨張弁を閉鎖して、
エバポレータにおける過熱度を相対的に大きくした後に
電気膨張弁を開く構成としているから、起動時にエバポ
レータに残存の液冷媒によるコンプレッサへの液バック
を防止できる。従って、外気温度が比較的低い場合にお
いても自動車用冷房装置の稼動を実現することができる
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案にかかる車両用冷房装置の構成を示す
概略図、第2図は電気膨張弁の断面図、第3図はこの考
案にかかる車両用冷房装置の制御フローを示した図であ
る。 1……車両用冷房装置、6……エバポレータ、5……電
気膨張弁、7……制御装置、14a……第1の冷媒温度検
出器、14d……外気温度検出器、14c……冷媒圧力検出
器。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンプレッサによって圧縮された冷媒を電
    気膨張弁を介してエバポレータに供給する冷媒回路を有
    する自動車用空調制御装置において、コンプレッサの起
    動状態を検出する起動状態判定手段と、外気温度を検出
    する外気温度検出手段と、過熱度を演算する過熱度演算
    手段と、コンプレッサの起動時で、該温度が所定温度以
    下時に電気膨張弁を全閉とし、過熱度が所定値以上にな
    ったところで電気膨張弁を開くようにした制御手段とよ
    り成ることを特徴とする自動車用空調制御装置。
JP6706189U 1989-06-08 1989-06-08 自動車用空調制御装置 Expired - Lifetime JPH0644725Y2 (ja)

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JP6706189U JPH0644725Y2 (ja) 1989-06-08 1989-06-08 自動車用空調制御装置

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Publication Number Publication Date
JPH035613U JPH035613U (ja) 1991-01-21
JPH0644725Y2 true JPH0644725Y2 (ja) 1994-11-16

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