JPH0644548A - 磁気記録媒体及び磁気記憶装置 - Google Patents

磁気記録媒体及び磁気記憶装置

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JPH0644548A
JPH0644548A JP2110892A JP2110892A JPH0644548A JP H0644548 A JPH0644548 A JP H0644548A JP 2110892 A JP2110892 A JP 2110892A JP 2110892 A JP2110892 A JP 2110892A JP H0644548 A JPH0644548 A JP H0644548A
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JP2110892A
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English (en)
Inventor
Tomoo Yamamoto
朋生 山本
Yoshihiro Shiroishi
芳博 城石
Akira Ishikawa
石川  晃
Yasutaro Kamisaka
保太郎 上坂
Sadao Hishiyama
定夫 菱山
Tsuguyuki Oono
徒之 大野
Shinan Yaku
四男 屋久
Masaki Oura
正樹 大浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高密度記録時のS/N、記録密度特性が良好な
多層の磁気記録媒体及び大容量高密度磁気記憶装置を提
供すること。 【構成】非磁性基板、非磁性基板上に設けられた複数の
磁性層及び磁性層の間に配置された非磁性中間層を有す
る磁気記録媒体であって、複数の磁性層は、それぞれ膜
厚が異なり、かつ、それぞれの残留磁化と膜厚の積が実
質的に等しいか又は残留磁化が異なる磁気記録媒体。こ
の磁気記録媒体と、磁極の少なくとも一部に金属薄膜を
用いた磁気ヘッド又は再生に磁気抵抗効果を利用した磁
気ヘッドを組み合わせた磁気記憶装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超高密度の記録に適し
た薄膜型の磁気記録媒体及びこのような磁気記録媒体を
用いた磁気記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年における電子計算機の小型化・高速
化に伴い、磁気ディスク装置その他の外部記憶装置の大
容量化・高速アクセス化が強く求められている。特に磁
気ディスク記憶装置は、高密度高速記録に適した記憶装
置であり、その需要が一段と強まりつつある。磁気ディ
スク装置に用いられる磁気記録媒体としては、酸化物磁
性体の粉末をディスク基板上に塗布した塗布型の磁気記
録媒体と、金属磁性体の薄膜を基板上に蒸着あるいはス
パッタリングした薄膜型の磁気記録媒体とが知られてい
る。この薄膜型の磁気記録媒体は、塗布型の磁気記録媒
体に比較して記録膜中の磁性体の密度が高いため、より
高密度の記録に適している。
【0003】薄膜型の磁気記録媒体の通常の構成として
は、非磁性基板上に非磁性下地層、磁性層を順次形成し
た単層磁気記録媒体が知られている。また、最近では、
より優れた特性を持つ磁気記録媒体として、特開平1−
173313、特開平1−217723、特開平2−2
81414に見られるように、非磁性基板上に非磁性下
地層を形成し、その上に磁性層、非磁性中間層を交互に
順次形成した多層磁気記録媒体が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の磁気記録媒
体は、超高密度の記録に対応した電磁変換特性が未だ不
十分であるという問題があった。すなわち、単層磁気記
録媒体は、高密度で記録再生を行う場合、磁性層の厚さ
を薄くすれば媒体S/Nが向上するが、回路及びヘッド
のノイズに比べて信号が微弱であるため装置としての必
要なS/Nを満たすことができないという問題があっ
た。一方、多層磁気記録媒体は、媒体S/Nを高くで
き、しかも装置としてのS/Nも向上させることができ
るが、同一の材料組成、構造の磁性層を単純に積層した
場合に比べて非磁性層の分だけ実効膜厚が厚くなるた
め、記録密度特性等の電磁変換特性が却って劣化してし
まうという問題があった。なお、媒体出力をS、媒体ノ
イズをNd、ヘッドノイズをNh、アンプノイズをNa
とすると、媒体S/N、装置S/Nは次の式1、式2で
与えられる。
【0005】 媒体S/N≡20Log(S/Nd) …(1)
【0006】
【数2】
【0007】本発明の第1の目的は、高密度記録時での
S/N、記録密度特性が良好な磁気記録媒体を提供する
ことにある。本発明の第2の目的は、高密度記録時での
S/N、記録密度特性が良好な磁気記録媒体を用いた磁
気記憶装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的は、
(1)非磁性基板、該非磁性基板上に設けられた複数の
磁性層及び該磁性層の間に配置された非磁性中間層を有
する磁気記録媒体において、上記複数の磁性層は、それ
ぞれ膜厚が異なり、かつ、それぞれの残留磁化と膜厚の
積が実質的に等しいことを特徴とする磁気記録媒体、
(2)上記1記載の磁気記録媒体において、上記複数の
磁性層は、少なくともそれぞれの組成が異なることによ
り、上記残留磁化が異なることを特徴とする磁気記録媒
体、(3)上記1記載の磁気記録媒体において、上記複
数の磁性層は、少なくともそれぞれの膜構造が異なるこ
とにより、上記残留磁化が異なることを特徴とする磁気
記録媒体、(4)上記1記載の磁気記録媒体において、
上記複数の磁性層は、少なくともそれぞれの結晶配向性
が異なることにより、上記残留磁化が異なることを特徴
とする磁気記録媒体、(5)非磁性基板、該非磁性基板
上に設けられた複数の磁性層及び該磁性層の間に配置さ
れた非磁性中間層を有する磁気記録媒体において、上記
複数の磁性層は、少なくともそれぞれ結晶配向性、膜構
造、膜厚のいずれか一が異なることを特徴とする磁気記
録媒体、(6)上記5記載の磁気記録媒体において、上
記複数の磁性層は、それぞれの残留磁化と膜厚の積が実
質的に等しいことを特徴とする磁気記録媒体、(7)非
磁性基板、該非磁性基板上に設けられた複数の磁性層及
び該磁性層の間に配置された非磁性中間層を有する磁気
記録媒体において、上記複数の磁性層の内の上記非磁性
基板に近い磁性層は、非磁性基板より遠い磁性層より残
留磁化が小さいことを特徴とする磁気記録媒体、(8)
上記7記載の磁気記録媒体において、上記複数の磁性層
は、それぞれの残留磁化と膜厚の積が実質的に等しいこ
とを特徴とする磁気記録媒体、(9)上記7又は8記載
の磁気記録媒体において、上記複数の磁性層は、少なく
ともそれぞれの組成が異なることにより、上記残留磁化
が異なることを特徴とする磁気記録媒体、(10)上記
7又は8記載の磁気記録媒体において、上記複数の磁性
層は、少なくともそれぞれの膜構造が異なることによ
り、上記残留磁化が異なることを特徴とする磁気記録媒
体、(11)上記7又は8記載の磁気記録媒体におい
て、上記複数の磁性層は、少なくともそれぞれの結晶配
向性が異なることにより、上記残留磁化が異なることを
特徴とする磁気記録媒体、(12)上記1から11のい
ずれか一に記載の磁気記録媒体において、上記複数の磁
性層は、いずれもCoを主成分とする磁性合金からなる
ことを特徴とする磁気記録媒体、(13)上記1から1
2のいずれか一に記載の磁気記録媒体において、上記複
数の磁性層は、いずれも0.5から100nmの範囲の
厚さであることを特徴とする磁気記録媒体、(14)上
記1から13のいずれか一に記載の磁気記録媒体におい
て、上記非磁性中間層は、1から200オングストロー
ムの範囲の厚さであることを特徴とする磁気記録媒体、
(15)上記1から14のいずれか一に記載の磁気記録
媒体において、上記非磁性基板と上記複数の磁性層との
間に非磁性下地層を有することを特徴とする磁気記録媒
体によって達成される。
【0009】上記第2の目的は、(16)磁気記録媒
体、磁気記録媒体を保持する保持具、該保持具と連結す
る磁気記録媒体駆動部、該磁気記録媒体のそれぞれの面
に対向して設けられた磁気ヘッド及び該磁気ヘッドを駆
動する磁気ヘッド駆動部よりなる磁気記憶装置におい
て、上記磁気記録媒体は、上記1から15のいずれか一
に記載の磁気記録媒体であることを特徴とする磁気記憶
装置、(17)磁気記録媒体、磁気記録媒体を保持する
保持具、該保持具と連結する磁気記録媒体駆動部、該磁
気記録媒体のそれぞれの面に対向して設けられた磁気ヘ
ッド及び該磁気ヘッドを駆動する磁気ヘッド駆動部より
なる磁気記憶装置において、上記磁気ヘッドは、誘導型
磁気ヘッドであり、上記磁気記録媒体は、非磁性基板上
に設けられた複数の磁性層及び該磁性層の間に配置され
た非磁性中間層からなり、上記磁気ヘッドと対向する面
に近い磁性層は、該面より遠い磁性層より残留磁化が大
きいことを特徴とする磁気記憶装置、(18)磁気記録
媒体、磁気記録媒体を保持する保持具、該保持具と連結
する磁気記録媒体駆動部、該磁気記録媒体のそれぞれの
面に対向して設けられた磁気ヘッド及び該磁気ヘッドを
駆動する磁気ヘッド駆動部よりなる磁気記憶装置におい
て、上記磁気ヘッドは、磁気抵抗効果を用いた磁気ヘッ
ドであり、上記磁気記録媒体は、非磁性基板上に設けら
れた複数の磁性層及び該磁性層の間に配置された非磁性
中間層からなり、上記磁気ヘッドと対向する面に近い磁
性層は、該面より遠い磁性層より残留磁化が小さいこと
を特徴とする磁気記憶装置、(19)上記17又は18
記載の磁気記憶装置において、上記磁気記録媒体の複数
の磁性層は、いずれもCoを主成分とする磁性合金から
なることを特徴とする磁気記憶装置、(20)上記17
から19のいずれか一に記載の磁気記憶装置において、
上記磁気記録媒体の複数の磁性層は、いずれも0.5か
ら100nmの範囲の厚さであることを特徴とする磁気
記憶装置、(21)上記17から20のいずれか一に記
載の磁気記憶装置において、上記磁気記録媒体の非磁性
中間層は、1から200オングストロームの範囲の厚さ
であることを特徴とする磁気記憶装置、(22)上記1
7から21のいずれか一に記載の磁気記憶装置におい
て、上記磁気記録媒体の非磁性基板と上記複数の磁性層
との間に非磁性下地層を有することを特徴とする磁気記
憶装置、(23)上記17から22のいずれか一に記載
の磁気記憶装置において、上記磁気記録媒体の複数の磁
性層は、それぞれの残留磁化と膜厚の積が実質的に等し
いことを特徴とする磁気記憶装置によって達成される。
【0010】本発明の磁気記録媒体の磁性膜としては、
CoP、CoPt、CoTa、CoSi、CoCrP
t、CoCrTa、CoNiCr、CoNiPt、Co
NiZr、CoCrPtSi、CoCrTaSi等のC
oを主たる成分とする磁性合金を用いることが高い保磁
力、記録密度特性が得られるので好ましい。各磁性層の
組成を変えること、すなわち構成元素を変える又は同一
材料で組成比を変えることにより、各磁性層の残留磁化
(Br)を変えることができる。また、同一材料、同一
組成比で成膜条件を変えることで残留磁化の大きさを変
えることができる。例えば、スパッタリング法により磁
性層を形成するとき、Ar圧力、成膜温度、成膜速度、
不純物ガス濃度等を変化させることで結晶配向性、膜構
造等を変えることができ、それによって残留磁化を変化
させることができる。磁性膜の形成はスパッタリング法
の他に蒸着法、イオンビームスパッタ法等どのような方
法でもよい。また、その厚みは0.5nm〜100nm
の範囲であることが好ましい。
【0011】非磁性中間層としては、Cr、Mo、W、
Ta、Nb又はこれらを主たる成分とする合金を用いる
ことが磁性層の配向性、結晶粒径を制御できるために好
ましい。合金として上記元素に加える元素は、Ti、S
i、Fe、V、Ge、Cu、Pt、Rh、Ru、Re、
Pd、酸素、窒素等が好ましい。非磁性中間層の膜厚は
1〜200オングストロームとすることがS/Nを高め
る上で好ましい。
【0012】また、非磁性下地層を設けるときは、非磁
性中間層と同様に、Cr、Mo、W、Ta、Nb又はこ
れらを主たる成分とする合金を用いることが磁性層の配
向性、結晶粒径を制御できるために好ましい。非磁性下
地層の膜厚は5000オングストローム以下、より好ま
しくは10〜5000オングストロームとすることが好
ましい。
【0013】本磁気記録媒体と、記録、再生用磁極の少
なくとも一部に金属薄膜を用いた誘導型磁気ヘッドを組
み合わせ、同一磁気ヘッドで記録再生を行うこと(いわ
ゆる自己録再)により、あるいは本磁気記録媒体と、ギ
ャップ長、トラック幅が記録、再生で異なる別々の誘導
型磁気ヘッドとを組み合わせることにより、さらに本磁
気記録媒体と記録用に誘導型磁気ヘッド、再生用に磁気
抵抗効果を利用した磁気ヘッドとを組み合わせること等
により、従来の磁気記憶装置に比べ、大容量の磁気記憶
装置が得られた。
【0014】
【作用】単層磁性記録媒体の磁性層の膜厚を薄くすると
結晶粒を微細化でき、再生出力の減少分以上に媒体ノイ
ズを低減できるので、再生出力と媒体ノイズの比である
媒体S/Nを高めることができる。しかし、あまり磁性
層を薄くした場合、装置を動かすために必要な再生出力
が得られないため、結晶粒を微細化した磁性層を積層
し、磁性層間に非磁性中間層を介在させことにより、低
ノイズ性を保ったまま必要とする再生出力を得ることが
できる。
【0015】また、高い再生出力が得られるという点で
は、残留磁化が大きい磁性層を上層に配置することが望
ましい。これは相反定理から、誘導型のヘッド磁界のよ
り強い媒体表面側で磁化が大きい方が高い出力を得られ
ることによる。一方、再生感度の高い磁気抵抗効果を用
いた磁気ヘッドを用いる装置系に対しては、媒体ノイズ
の方を小さくすることが好ましく、媒体表面側すなわち
上層に残留磁化の小さな磁性層を配置させることが好ま
しい。さらに各磁性層の膜厚を変えて残留磁化膜厚積
(Br・δ)を等しくすると、各層の静磁的相互作用の
バランスがとれ、磁化遷移領域での磁化の乱れを小さく
抑えることができるので、媒体ノイズを最も小さくでき
るので特に好ましい。
【0016】なお、非磁性中間層の厚さとしては、1オ
ングストローム以上とすれば結晶粒の成長を抑えたまま
磁性層間の相互作用を低減できるので媒体ノイズを低く
できるので好ましい。また、その厚さが200オングス
トロームを越えると、下層の磁性層と磁気ヘッドとの間
隔が大きくなりすぎ、重ね書き特性が劣化するため好ま
しくない。
【0017】本磁気記録媒体を少なくとも磁極の一部に
金属薄膜を用いた誘導型磁気ヘッドと組み合わせて磁気
記憶装置とすることで、磁極に金属薄膜を用いない磁気
ヘッドに比べて記録磁界が急峻であるため、重ね書き特
性が3dB以上向上し、磁気記録媒体の高S/N性を活
かすことができる。そのため従来の磁気記録媒体を用い
た場合と比較して1.2倍以上の大容量の磁気記憶装置
が実現できる。さらに磁気抵抗効果を用いた磁気ヘッド
で再生することで、装置ノイズに比べて充分高い出力を
得られるため、さらに1.5〜2倍以上の大容量の装置
を実現できる。
【0018】
【実施例】
実施例1 本発明の多層構造の磁気記録媒体の断面の模式図を図1
に示す。非磁性基板11としては強化ガラス基板、セラ
ミックス基板、Ni−PメッキAl合金基板、プラスチ
ック基板、ボロン基板、カーボン基板、Ti合金基板等
が用いられる。12、12’はCr、Mo、W、Ta、
Nb又はこれらを主たる成分とする合金等から成る非磁
性下地層、13、13’はCoCrPt、CoCrT
a、CoNiPt等の磁性合金から成る磁性層、14、
14’はCr、Mo、W又はこれらを主たる成分とする
合金等から成る非磁性中間層、15、15’はCoCr
Pt、CoCrTa、CoNiCr、CoNiZr等の
磁性合金から成る磁性層、16、16’はC、WC、
(WMo)C、(ZrNb)N、B4C、水素含有カー
ボン等から成る保護層、17、17’はパーフルオロア
ルキルポリエーテル等から成る潤滑層である。以下さら
に詳細に本実施例について説明する。
【0019】Ni−Pを10μmメッキし、表面を略円
周方向に中心線平均面粗さで5nmとなるように微小傷
が入るように研磨した外径95mmφのAl合金からな
る非磁性基板11に、基板温度300℃、Arガス圧力
1.7mTorr、投入電力密度5W/cm2としてD
Cマグネトロンスパッタ法で非磁性下地層12、12’
を500オングストローム形成した。非磁性下地層1
2、12’は、表1に示すように、Cr、Cr−5at
%Fe、Cr−5at%V、Cr−5at%Cu、Cr
−15at%Ti、Mo−5at%Si、Mo−5at
%V、W、W−5at%Mo、Ta、Ta−5at%C
r、Nb、Nb−5at%Wからなり、また実施例1の
13、14は非磁性下地層を設けていない。
【0020】次に上記と同じ方法で、下層の磁性層1
3、13’として、Co−15at%Cr−4at%P
t、Co−12at%Cr−4at%Ta又はCo−3
0at%Ni−5at%Ptをそれぞれ150オングス
トローム形成し、次いで非磁性中間層14、14’し
て、Cr、W、Cr−15at%Ti、Cr−5at%
Si、Cr−5at%Nb、Cr−5at%Rh、Cr
−5at%Pt、Cr−5at%Ge、Cr−5at%
Ru、Cr−5at%W、Cr−5at%Moの膜をそ
れぞれ100オングストローム形成し、次に上層の磁性
層15、15’としてCo−14at%Cr−4at%
Pt、Co−12at%Cr−4at%Ta、Co−2
0at%Ni−10at%Cr又はCo−35at%N
i−4at%Zrを、それぞれ上記下層の磁性層13、
13’膜の残留磁化膜厚積(Br・δ)とこの磁性層1
5、15’の残留磁化膜厚積が略等しくなるような膜厚
で形成し、さらに保護層16、16’としてC、WC又
は(WMo)Cを250オングストローム形成した後、
50オングストロームのパーフルオロアルキルポリエー
テル系の潤滑層17、17’を形成した。
【0021】作成した磁気記録媒体の電磁変換特性をN
i−Fe合金薄膜で磁気コア部を形成したギャップ長
0.4μmの薄膜型磁気ヘッドを用い、相対速度12.
5m/s、記録密度65kFCIで評価した。表1に、
実施例1の1〜22の磁気記録媒体の各層の組成と電磁
変換特性を示す。ここで、磁性層の13、13’等の数
字は図1で示す数字に対応し、S/Nは装置としてのS
/N、D50は孤立再生波出力が半減してしまう記録密度
を意味する。
【0022】
【表1】
【0023】また、比較例1として、上記実施例と同じ
成膜条件のもとで、下層と上層の磁性層の組成及び膜厚
を同じとして磁気記録媒体を作製した。さらに比較例2
として、図2に示すような従来型単層磁性媒体を作製し
た。すなわち、非磁性基板21上に、非磁性下地層2
2、22’としてCr又はCr−15at%Ti膜を5
00オングストローム形成し、次いで磁性層23、2
3’としてCo−15at%Cr−4at%Pt、Co
−12at%Cr−4at%Ta、Co−30at%N
i−5at%Pt又はCo−35at%Ni−4at%
Zrを300オングストローム形成し、保護層24、2
4’としてCを250オングストローム形成し、最後
に、前記と同じ材質の潤滑層25、25’を50オング
ストローム形成して比較例2の磁気記録媒体とした。こ
のとき、各磁性層の残留磁化(Br)の大きさはCoC
rPt膜で8000G、CoCrTa膜で7500G、
CoNiCr膜で8500G、CoNiZr膜で950
0G、CoNiPt膜では10000Gである。作製し
た磁気記録媒体の電磁変換特性を上記と同じ条件で評価
した。表2、表3に、この比較例1、2の23〜34の
磁気記録媒体の各層の組成と電磁変換特性を示す。
【0024】
【表2】
【0025】
【表3】
【0026】表1から分かるように本実施例の磁気記録
媒体は、本評価条件において非磁性下地層の材料によっ
て若干電磁変換特性に差が認められる。特に、上層の磁
性膜に残留磁化の大きな材料を用いた場合と、逆に上層
の磁性膜に残留磁化の小さな材料を用いた場合で差がみ
られ、上層の磁性膜に残留磁化の大きな材料を用いたと
き高い装置S/Nが得られた。これは、上層の磁性層に
残留磁化の大きな材料を用いた場合には、媒体ノイズは
大きいが再生出力も大きくなることで装置S/Nが大き
くなり、一方、上層の磁性層に残留磁化の小さな材料を
用いた場合、再生出力は小さくなるがそれ以上に媒体ノ
イズが小さくなることで装置S/Nが大きくなるためで
ある。従って、装置仕様によって再生出力は多少犠牲に
してでも媒体ノイズを小さくしたい場合、逆に、媒体ノ
イズが多少大きくなっても大きな再生出力を欲しい場合
等に両者を使い分けると好ましい。特に、本実施例のよ
うに誘導型ヘッドで再生した場合には大きな再生出力を
必要とするため、前者の残留磁化がヘッド側すなわち上
層で高い磁気記録媒体ほど高い装置S/Nが得られる。
なお、後者の磁気記録媒体の例については実施例5でさ
らに詳細に述べる。
【0027】次に表1、表2、表3から本実施例の磁気
記録媒体と比較例1、比較例2の磁気記録媒体について
比較検討する。すべての材料組合せについて、本実施例
の磁気記録媒体が優れていることが分かる。比較例1の
媒体は、比較例2の単層磁性構造媒体に比べ特性はよい
が、それでも上層の磁性層と下層の磁性層の材料を同じ
としたため、上層の磁性層で結晶成長が起こり、結晶粒
が肥大化するため装置S/Nが悪くなった。
【0028】また、表1に示される媒体において各磁性
層の膜厚を150オングストローム一定とした場合も検
討したが、膜厚を変えた場合に比べ装置S/Nが1dB
程度劣化したものの、比較例1、比較例2に比べて高い
装置S/Nが得られた。以上のように本実施例の多層磁
気記録媒体は、従来の単層磁気記録媒体や単純に多層化
した多層磁気記録媒体に比べて著しい電磁変換特性の向
上が認められた。本評価条件では記録密度を65kFC
Iとしたが、記録密度を60、70、80、90kFC
Iとしても傾向は同じであった。
【0029】実施例2 磁性層の残留磁化の大きさを変える方法として、実施例
1ではその組成を変化させたが、成膜時のArガス圧力
を高くして、磁性膜の膜構造と配向性を変化させ、残留
磁化を小さくさせた例を示す。外径95mmφのセラミ
ックス基板を用い、また、成膜条件の内、Arガス圧力
の条件を変えた他は実施例1と同じにして、図1に示し
た磁気記録媒体を製造した。各層の組成を表4に示す。
表において、磁性層の次に書かれた括弧内の数字は順に
膜厚、成膜時のArガス圧を示す。また、実施例1と同
じ評価条件による電磁変換特性も表4に示す。
【0030】
【表4】
【0031】上層、下層の磁性層を共に1.7mTor
rで成膜した比較例1の23の磁気記録媒体に比べ、本
実施例の磁気記録媒体は高い装置S/Nが実現できてい
ることが分かる。また、ヘッド相対速度を5、10、2
0m/sとしても同様の結果が得られた。
【0032】実施例3 本発明の多層の磁気記録媒体は2層に限らず、図3に示
すような3層又はそれ以上積層した構造でも装置S/N
の改善が認められる。図3において、31は非磁性基
板、32、32’は非磁性下地層、33、33’、3
5、35’、37、37’は磁性層、34、34’、3
6、36’は非磁性中間層、38、38’は保護層であ
る。
【0033】本実施例の磁気記録媒体は、積層回数が異
なる点及び潤滑層を設けない点の他は実施例1と同じ条
件で、外径95mmφのガラス基板を用いて作製した。
各層の組成、磁気記録媒体の電磁変換特性評価結果を表
5に示す。なお、電磁変換特性の評価条件は実施例1と
同じである。
【0034】
【表5】
【0035】表2、表3に示される比較例1及び比較例
2の23〜34の磁気記録媒体に比べ、本実施例の磁気
記録媒体は高い装置S/Nが実現できた。磁性層の層間
の静磁的相互作用を残留磁化膜厚積を略等しくする等の
手法を用いてバランスをとれば、何層多層化しても良好
な装置S/Nが得られる。また、このとき磁気ヘッドの
ギャップ長を0.3、0.5μmとしても同様の結果が
得られた。
【0036】実施例4 本実施例の磁気記録媒体は、図1に示す媒体構造で非磁
性下地層及び非磁性中間層の膜厚を変化させて作製し
た。本実施例は非磁性層の膜厚が異なる他は実施例1と
同じ成膜条件とし、基板も実施例1と同じものを用い
た。実施例1と同じ評価条件によるこの磁気記録媒体の
電磁変換特性を表6に示す。
【0037】
【表6】
【0038】非磁性下地層の膜厚は5000オングスト
ローム以下、より好ましくは10〜5000オングスト
ロームの範囲、また、非磁性中間層の膜厚は1オングス
トローム以上、より好ましくは20オングストローム以
上とすることが媒体ノイズを低減する点で望ましく、そ
の結果は装置S/Nに現れている。しかしながら、非磁
性中間層の膜厚が200オングストロームを超えると、
最下層の磁性層と磁気ヘッドとの間隔が大きくなりす
ぎ、ヘッドの磁極の一部に金属薄膜を用いても重ね書き
特性が劣化するため好ましくない。
【0039】実施例5 表1に示した実施例1の1〜12と同じ磁気記録媒体に
ついて、再生用に磁気抵抗効果を利用するMRヘッドを
用い、記録・再生ヘッドを分離して評価した場合の電磁
変換特性を表7に示す。表1に示した自己録再による結
果に比べ再生出力が大きくなるため、同じ磁気記録媒体
でもより電磁変換特性が著しく向上することが認められ
た。特に、ヘッド側で残留磁化が小さい媒体で媒体ノイ
ズの低下が著しく、高い装置S/Nが得られた。
【0040】
【表7】
【0041】実施例6 本発明の磁気記憶装置の一例の上面図を図4(a)に、
そのAA’線断面図を図4(b)に示す。磁気記録媒体
41は、磁気記録媒体駆動部42に連結する保持具に保
持され、磁気記録媒体駆動部42のそれぞれの面に対向
して磁気ヘッド43が配置される。磁気ヘッド43は記
録再生信号処理系45からの信号に基づき、磁気ヘッド
駆動部44により駆動する。
【0042】磁気ヘッド43として、ギャップ長0.4
μmの薄膜型磁気ヘッドを用い、これと上記各実施例記
載の磁気記録媒体とにより磁気記憶装置を構成した。従
来の装置に比べて、約1.5倍の容量の大容量高密度記
録に対応する磁気記憶装置が得られた。また、磁気ヘッ
ド43として、Ni−Fe磁極の先端にFe−Al−S
i合金薄膜を用いたメタルインギャップタイプのヘッド
を用いた場合には、従来装置に比べ約1.2倍の容量の
磁気記憶装置ができた。さらに、磁気ヘッド43とし
て、MRヘッドを用いた場合には、約2.0倍の大容量
磁気記憶装置が実現できた。
【0043】以上の実施例においては、ディスク状の磁
気記録媒体とそれを用いた磁気記憶装置について述べた
が、本発明は片面のみに磁性層を有するテープ状、カー
ド状の媒体及びこれを用いた磁気記憶装置にも適用でき
ることは言うまでもない。また、磁気記録媒体の成膜方
法はスパッタに限らず、塗布型、蒸着、メッキ、イオン
ビームスパッタ法、光CVD法等どのような手法を用い
ても構わない。
【0044】
【発明の効果】本発明の磁気記録媒体は、磁性層の結晶
成長が抑えられ、媒体ノイズが低減し、装置としてのS
/Nが向上した。また磁性層の残留磁化膜厚積を実質的
に等しくした磁気記録媒体は、磁性層間の静磁的相互作
用のバランスがとれ、さらに媒体ノイズが低減できたの
で、より高い装置S/Nが得られた。また、この媒体と
磁極に金属合金磁性膜を用いた磁気ヘッド、又は再生用
に磁気抵抗効果を利用するMRヘッドを用いた録再分離
ヘッドを用いることで、従来の磁気記憶装置に比較して
大容量高密度記録の磁気記憶装置が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録媒体の断面構造を示す模式図
である。
【図2】従来の磁気記録媒体の断面構造を示す模式図で
ある。
【図3】本発明の磁気記録媒体の断面構造を示す模式図
である。
【図4】本発明の磁気記憶装置の上面と断面構造を示す
模式図である。
【符号の説明】
11、21、31 非磁性基板 12、12'、22、22'、32、32' 非磁性下地層 13、13'、15、15'、23、23'、33、33'、35、35'、37、3
7' 磁性層 14、14'、34、34'、36、36' 非磁性中間層 16、16'、24、24'、38、38' 保護層 17、17'、25、25' 潤滑層 41 磁気記録媒体 42 磁気記録媒体駆動部 43 磁気ヘッド 44 磁気ヘッド駆動部 45 記録再生信号処理系
フロントページの続き (72)発明者 上坂 保太郎 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 菱山 定夫 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 大野 徒之 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 屋久 四男 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 大浦 正樹 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所小田原工場内

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性基板、該非磁性基板上に設けられた
    複数の磁性層及び該磁性層の間に配置された非磁性中間
    層を有する磁気記録媒体において、上記複数の磁性層
    は、それぞれ膜厚が異なり、かつ、それぞれの残留磁化
    と膜厚の積が実質的に等しいことを特徴とする磁気記録
    媒体。
  2. 【請求項2】請求項1記載の磁気記録媒体において、上
    記複数の磁性層は、少なくともそれぞれの組成が異なる
    ことにより、上記残留磁化が異なることを特徴とする磁
    気記録媒体。
  3. 【請求項3】請求項1記載の磁気記録媒体において、上
    記複数の磁性層は、少なくともそれぞれの膜構造が異な
    ることにより、上記残留磁化が異なることを特徴とする
    磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】請求項1記載の磁気記録媒体において、上
    記複数の磁性層は、少なくともそれぞれの結晶配向性が
    異なることにより、上記残留磁化が異なることを特徴と
    する磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】非磁性基板、該非磁性基板上に設けられた
    複数の磁性層及び該磁性層の間に配置された非磁性中間
    層を有する磁気記録媒体において、上記複数の磁性層
    は、少なくともそれぞれ結晶配向性、膜構造、膜厚のい
    ずれか一が異なることを特徴とする磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】請求項5記載の磁気記録媒体において、上
    記複数の磁性層は、それぞれの残留磁化と膜厚の積が実
    質的に等しいことを特徴とする磁気記録媒体。
  7. 【請求項7】非磁性基板、該非磁性基板上に設けられた
    複数の磁性層及び該磁性層の間に配置された非磁性中間
    層を有する磁気記録媒体において、上記複数の磁性層の
    内の上記非磁性基板に近い磁性層は、非磁性基板より遠
    い磁性層より残留磁化が小さいことを特徴とする磁気記
    録媒体。
  8. 【請求項8】請求項7記載の磁気記録媒体において、上
    記複数の磁性層は、それぞれの残留磁化と膜厚の積が実
    質的に等しいことを特徴とする磁気記録媒体。
  9. 【請求項9】請求項7又は8記載の磁気記録媒体におい
    て、上記複数の磁性層は、少なくともそれぞれの組成が
    異なることにより、上記残留磁化が異なることを特徴と
    する磁気記録媒体。
  10. 【請求項10】請求項7又は8記載の磁気記録媒体にお
    いて、上記複数の磁性層は、少なくともそれぞれの膜構
    造が異なることにより、上記残留磁化が異なることを特
    徴とする磁気記録媒体。
  11. 【請求項11】請求項7又は8記載の磁気記録媒体にお
    いて、上記複数の磁性層は、少なくともそれぞれの結晶
    配向性が異なることにより、上記残留磁化が異なること
    を特徴とする磁気記録媒体。
  12. 【請求項12】請求項1から11のいずれか一に記載の
    磁気記録媒体において、上記複数の磁性層は、いずれも
    Coを主成分とする磁性合金からなることを特徴とする
    磁気記録媒体。
  13. 【請求項13】請求項1から12のいずれか一に記載の
    磁気記録媒体において、上記複数の磁性層は、いずれも
    0.5から100nmの範囲の厚さであることを特徴と
    する磁気記録媒体。
  14. 【請求項14】請求項1から13のいずれか一に記載の
    磁気記録媒体において、上記非磁性中間層は、1から2
    00オングストロームの範囲の厚さであることを特徴と
    する磁気記録媒体。
  15. 【請求項15】請求項1から14のいずれか一に記載の
    磁気記録媒体において、上記非磁性基板と上記複数の磁
    性層との間に非磁性下地層を有することを特徴とする磁
    気記録媒体。
  16. 【請求項16】磁気記録媒体、磁気記録媒体を保持する
    保持具、該保持具と連結する磁気記録媒体駆動部、該磁
    気記録媒体のそれぞれの面に対向して設けられた磁気ヘ
    ッド及び該磁気ヘッドを駆動する磁気ヘッド駆動部より
    なる磁気記憶装置において、上記磁気記録媒体は、請求
    項1から15のいずれか一に記載の磁気記録媒体である
    ことを特徴とする磁気記憶装置。
  17. 【請求項17】磁気記録媒体、磁気記録媒体を保持する
    保持具、該保持具と連結する磁気記録媒体駆動部、該磁
    気記録媒体のそれぞれの面に対向して設けられた磁気ヘ
    ッド及び該磁気ヘッドを駆動する磁気ヘッド駆動部より
    なる磁気記憶装置において、上記磁気ヘッドは、誘導型
    磁気ヘッドであり、上記磁気記録媒体は、非磁性基板上
    に設けられた複数の磁性層及び該磁性層の間に配置され
    た非磁性中間層からなり、上記磁気ヘッドと対向する面
    に近い磁性層は、該面より遠い磁性層より残留磁化が大
    きいことを特徴とする磁気記憶装置。
  18. 【請求項18】磁気記録媒体、磁気記録媒体を保持する
    保持具、該保持具と連結する磁気記録媒体駆動部、該磁
    気記録媒体のそれぞれの面に対向して設けられた磁気ヘ
    ッド及び該磁気ヘッドを駆動する磁気ヘッド駆動部より
    なる磁気記憶装置において、上記磁気ヘッドは、磁気抵
    抗効果を用いた磁気ヘッドであり、上記磁気記録媒体
    は、非磁性基板上に設けられた複数の磁性層及び該磁性
    層の間に配置された非磁性中間層からなり、上記磁気ヘ
    ッドと対向する面に近い磁性層は、該面より遠い磁性層
    より残留磁化が小さいことを特徴とする磁気記憶装置。
  19. 【請求項19】請求項17又は18記載の磁気記憶装置
    において、上記磁気記録媒体の複数の磁性層は、いずれ
    もCoを主成分とする磁性合金からなることを特徴とす
    る磁気記憶装置。
  20. 【請求項20】請求項17から19のいずれか一に記載
    の磁気記憶装置において、上記磁気記録媒体の複数の磁
    性層は、いずれも0.5から100nmの範囲の厚さで
    あることを特徴とする磁気記憶装置。
  21. 【請求項21】請求項17から20のいずれか一に記載
    の磁気記憶装置において、上記磁気記録媒体の非磁性中
    間層は、1から200オングストロームの範囲の厚さで
    あることを特徴とする磁気記憶装置。
  22. 【請求項22】請求項17から21のいずれか一に記載
    の磁気記憶装置において、上記磁気記録媒体の非磁性基
    板と上記複数の磁性層との間に非磁性下地層を有するこ
    とを特徴とする磁気記憶装置。
  23. 【請求項23】請求項17から22のいずれか一に記載
    の磁気記憶装置において、上記磁気記録媒体の複数の磁
    性層は、それぞれの残留磁化と膜厚の積が実質的に等し
    いことを特徴とする磁気記憶装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5851656A (en) * 1996-01-12 1998-12-22 Fuji Electric Co., Ltd. Magnetic recording medium
US6071607A (en) * 1996-04-26 2000-06-06 Fujitsu Limited Magnetic recording medium and magnetic disk device

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US6071607A (en) * 1996-04-26 2000-06-06 Fujitsu Limited Magnetic recording medium and magnetic disk device

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