JPH0644312Y2 - 出力可変形電源回路 - Google Patents

出力可変形電源回路

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JPH0644312Y2
JPH0644312Y2 JP2481089U JP2481089U JPH0644312Y2 JP H0644312 Y2 JPH0644312 Y2 JP H0644312Y2 JP 2481089 U JP2481089 U JP 2481089U JP 2481089 U JP2481089 U JP 2481089U JP H0644312 Y2 JPH0644312 Y2 JP H0644312Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、静電式複写機等の電源回路に係り、とくに外
部に設けた外付け可変抵抗器等で出力電流又は電圧の可
変制御を行い得るようにした出力可変形電源回路に関す
る。
(考案の概要) 本考案は、自励発振回路で直流入力をスイッチングして
トランス一次側に加え、二次側で整流平滑して直流出力
を得る出力可変形電源回路であって、電源回路内部の基
準電圧を利用して出力制御用の可変制御電圧を作成し、
直流出力電流又は電圧を検出する抵抗手段に直列関係に
前記可変制御電圧を印加して、ノイズ等の影響を受ける
ことなく広範囲にわたり出力を変化させ得るようにした
ものである。
(従来の技術) 第12図はこの種の出力可変形電源回路の第1従来例であ
って、正電圧出力で定電流制御を行う場合を示す。この
図において、Tは発振トランス、Q1はスイッチング素子
としてのスイッチング用トランジスタ、Q2は制御用トラ
ンジスタ、Q3は反転増幅器を構成するためのトランジス
タ、1は整流平滑回路、R1乃至R8は抵抗、VR1は可変抵
抗器、C1乃至C7はコンデンサ、D1乃至D4はダイオード、
DZ1乃至DZ3は定電圧ダイオードである。
前記発振トランスTの一次巻線にはスイッチング用トラ
ンジスタQ1が直列に接続されて入力端子3,4間に供給さ
れた直流入力をスイッチングするようになっており、発
振トランスTの帰還巻線の誘起電圧はコンデンサC2及び
抵抗R2等を含んだ駆動回路を介してトランジスタQ1のベ
ースに印加される構成であり、これらによって発振トラ
ンスTの一次側に自励発振回路10が構成されている。
発振トランスTの二次巻線に誘起した交流出力は整流平
滑回路1で整流平滑され、直流出力が出力端子5,6間に
出力される。ここで直流出力電圧の極性が出力端子5が
+で、端子6が−となる向きである。
直流出力電流の検出は、検出用抵抗R8と可変抵抗器VR1
との直列回路で行なわれ、直流出力電流に比例した検出
電圧Vsenが該直列回路の両端に現れる。
反転増幅器11はトランジスタQ3と抵抗R5乃至R7で構成さ
れ、制御回路12はスイッチング用トランジスタQ1のベー
ス、エミッタ間に接続された制御用トランジスタQ2と定
電圧ダイオードDZ3及び抵抗R4とからなり、前記反転増
幅器11の出力は定電圧ダイオードDZ3を介して制御用ト
ランジスタQ2のベースに印加される。
次に、第12図の第1従来例の動作を説明する。起動抵抗
R1を通してスイッチング用トランジスタQ1のベースに電
流が流れ、その電流増幅率倍のコレクタ電流が発振トラ
ンスTの一次巻線に流れ、同時に帰還巻線に電圧が誘起
されコンデンサC2、抵抗R2を含む駆動回路を通してベー
ス電流が流れる。この結果、トランジスタQ1はオンとな
り、コレクタ電流は増え続けるが、駆動回路でベース電
流が制限されるのでコレクタ電流が[ベース電流最大値
×電流増幅率]に達するとコレクタ電流は増加できなく
なり、一次巻線の誘起電圧及び帰還巻線の誘起電圧も零
となりトランジスタQ1はオフとなる。以後、トランジス
タQ1は自励発振によりオン、オフを繰り返す。
出力電流の定電流制御は以下のようにして行う。反転増
幅器11のトランジスタQ3のコレクタ、すなわち定電圧ダ
イオードDZ3のカソードの電位は基準電圧Vrefとなって
おり、この基準電圧Vrefと、検出用抵抗R8と可変抵抗器
VR1の直列回路の両端に発生した検出電圧(負の電圧)V
senとは Vsen≒−Vref×[R7の抵抗値/R6の抵抗値] の関係を満たした状態で回路は平衡状態となっている。
簡単にするために、R6とR7の抵抗値を等しくすれば、基
準電圧Vrefと検出電圧Vsenの絶対値が等しい状態で回路
は平衡状態となる。
いま、直流出力電流I0が増加して検出電圧Vsenの絶対値
が増加すると、トランジスタQ3のベースに接続された抵
抗R7はさらに負側にバイアスされ、トランジスタQ3のコ
レクタ電流は減少し、その分だけ制御用トランジスタQ2
のベース電流は増加し、トランジスタQ2のコレクタ電流
も増える。この結果、スイッチング用トランジスタQ1の
ベース電流、ひいてはコレクタ電流は減少して直流出力
電流は減少することになり、再び基準電圧Vrefと検出電
圧Vsenの絶対値が等しい状態になる。
逆に、直流出力電流I0が減少して検出電圧Vsenの絶対値
が低下すると、トランジスタQ3のベースに接続された抵
抗R7の負側のバイアスが低下し、トランジスタQ3のコレ
クタ電流は増加し、その分だけ制御用トランジスタQ2の
ベース電流及びコレクタ電流は減少する。この結果、ス
イッチング用トランジスタQ1のベース電流、ひいてはコ
レクタ電流は増加して直流出力電流は増加することにな
り、再び基準電圧Vrefと検出電圧Vsenの絶対値が等しい
状態になる。このような動作により定電流制御が行なわ
れる。
第13図はこの種の出力可変形電源回路の第2従来例であ
って、負電圧出力で定電圧制御を行う場合を示す。この
図において、発振トランスの二次側に設けられた整流平
滑回路1の直流出力電圧V0は出力端子5A,6A間に出力さ
れるが、その直流出力電圧の極性は出力端子5Aが−で、
グランド側の端子6Aが+となる向きである。また、直流
出力電圧V0を検出するために抵抗R9,R8及び可変抵抗器V
R1の抵抗分圧回路が端子5A,6A間に接続され、検出抵抗R
8及び可変抵抗器VR1の両端の検出電圧Vsenが第12図と同
様の反転増幅器に印加されるようになっている。なお、
発振トランスの一次側の自励発振回路や制御回路等の構
成は第12図と同様であるので図示は省略してある。
この第13図の第2従来例では、検出電圧Vsenと反転増幅
器側の基準電圧Vrefとの比が一定となる如く動作し(R6
=R7ではVsenとVrefの絶対値が等しくなる如く動作
し)、直流出力電圧を一定に制御できる。
第14図はこの種の出力可変形電源回路の第3従来例であ
って、負電圧出力で定電流制御を行う場合を示す。この
図において、発振トランスTの二次側に設けられた整流
平滑回路1の直流出力電圧は出力端子5B,6B間に出力さ
れるが、その直流出力電圧の極性は出力端子5Bが−で、
グランド側の端子6Bが+となる向きである。また、第12
図の反転増幅器11の代わりにトランジスタQ4と抵抗R5の
ボルテージフォロア15を採用し、この出力を定電圧ダイ
オードDZ3を介して制御回路12の制御用トランジスタQ2
に印加している。直流出力電流I0の検出は、検出用抵抗
R8と可変抵抗器VR1との直列回路で行なわれ、直流出力
電流に比例した検出電圧Vsenが該直列回路の両端に現れ
るが、その検出電圧Vsenはボルテージフォロア15のトラ
ンジスタQ4のベースが正となる極性である。なお、その
他の回路構成は第12図の第1従来例と同じである。
第14図の第3従来例では、ボルテージフォロア15のトラ
ンジスタQ4のエミッタ、すなわち定電圧ダイオードDZ3
のカソードの電位は基準電圧Vrefとなっており、この基
準電圧Vrefと、検出用抵抗R8と可変抵抗器VR1の直列回
路の両端に発生した検出電圧(正の電圧)Vsenとは Vsen≒Vref の関係を満たした状態で回路は平衡状態となっている。
いま、直流出力電流I0が増加して検出電圧Vsenが増加す
ると、トランジスタQ4のエミッタ電流は減少し、その分
だけ制御用トランジスタQ2のベース電流及びコレクタ電
流は増加する。この結果、スイッチング用トランジスタ
Q1のベース電流、ひいてはコレクタ電流は減少して直流
出力電流は減少することになり、再び基準電圧Vrefと検
出電圧Vsenの値が等しい状態になる。
逆に、直流出力電流I0が減少して検出電圧Vsenが低下す
ると、トランジスタQ4のエミッタ電流は増加し、その分
だけ制御用トランジスタQ2のベース電流及びコレクタ電
流は減少する。この結果、スイッチング用トランジスタ
Q1のベース電流、ひいてはコレクタ電流は増加して直流
出力電流は増加することになり、再び基準電圧Vrefと検
出電圧Vsenの値が等しい状態になる。このような動作に
より定電流制御が行なわれる。
第15図はこの種の出力可変形電源回路の第4従来例であ
って、正電圧出力で定電圧制御を行う場合を示す。この
図において、発振トランスの二次側に設けられた整流平
滑回路1の直流出力電圧V0は出力端子5C,6C間に出力さ
れるが、その直流出力電圧の極性は出力端子5Cが+で、
端子6Cが−となる向きである。また、直流出力電圧V0
検出するために抵抗R9,R8及び可変抵抗器VR1の抵抗分圧
回路が端子5C,6C間に接続され、検出抵抗R8及び可変抵
抗器VR1の両端の検出電圧Vsenが第14図と同様のボルテ
ージフォロアに印加されるようになっている。なお、発
振トランスの一次側の自励発振回路や制御回路等の構成
は第14図と同様であるので図示は省略してある。
この第15図の第4従来例では、検出電圧Vsenとボルテー
ジフォロア側の基準電圧Vrefとが一致する如く動作し、
直流出力電圧を一定に制御できる。
(考案が解決しようとする課題) 上述のようにして直流出力電流又は電圧の安定化制御が
行なわれるのであるが、静電式複写機等の装置に電源回
路を組み込んで直流出力電流又は電圧の設定値を外部に
設置された可変抵抗器により変化させようとする場合に
次のような問題が発生する。
(1)可変抵抗器VR1を外付けしてこれを変化させるこ
とが構成上最も一般的であるが、可変抵抗器VR1と抵抗R
8等を結ぶ線路はインピーダンスの高い信号線路であ
り、ノイズの影響を受ける。また、VR1の外付けに起因
して分布容量が増え、動作が不安定となる。
(2)可変抵抗器VR1の両端にノイズ対策として大きな
容量のコンデンサを接続した場合も、制御ループの位相
が変わったりして、動作上好ましくない。
(3)直流出力電流又は電圧の設定値は検出用抵抗R8と
可変抵抗器VR1の抵抗値の和に反比例する関係となり、
出力電流又は電圧の設定値を調整する場合の直線性が無
い。
本考案は、上記の問題点を解消し、ノイズによる悪影響
を受けることなく外部より(例えば外付け可変抵抗器等
で)簡単に出力調整ができ、しかも出力調整の直線性の
良好な出力可変電源回路を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案は、発振トランスの
一次巻線に直列に接続されたスイッチング素子で直流入
力をスイッチングする自励発振回路と、 前記発振トランスの二次巻線に誘起された交流出力を整
流平滑する整流平滑回路と、 前記整流平滑回路の出力電流又は電圧を検出する抵抗手
段と、 前記抵抗手段による検出電圧を受ける反転増幅器又はボ
ルテージフォロアと、 前記スイッチング素子のベース、エミッタ間に接続され
る制御用トランジスタと、前記反転増幅器又はボルテー
ジフォロアの出力を受けて前記制御用トランジスタのベ
ースに印加する定電圧ダイオードとを有する制御回路と
を備えた電源回路において、 前記定電圧ダイオードのカソード側に得られる基準電圧
を利用して出力制御用の可変制御電圧を作成する可変制
御電圧発生回路を設け、該可変制御電圧を前記抵抗手段
に直列関係に印加した構成としている。
(作用) 本考案の出力可変形電源回路においては、回路内の基準
電圧の全部又は一部を利用して可変制御電圧発生回路で
可変制御電圧を作成し、出力電流又は電圧を検出する抵
抗手段に対して直列関係に前記可変制御電圧を印加し、
これによって出力電流又は電圧の設定値を変化させるよ
うにしている。この場合、可変制御電圧発生回路内の可
変抵抗器を外部より調整できるように外付けとしても該
可変抵抗器は直流電圧の分圧を行うものであるのでノイ
ズの影響を受けにくく、仮に影響を受けるとしても除去
は容易である。
また、可変制御電圧を直線的に変化させることによっ
て、直流出力電流又は電圧も直線的に変化させることが
できる。
さらに、回路内の基準電圧を利用して作成した可変制御
電圧を帰還するので、基準電圧の温度による影響を相殺
することができる。
(実施例) 以下、本考案に係る出力可変形電源回路の実施例を図面
に従って説明する。
第1図は本考案の第1実施例であって、正電圧出力で定
電流制御を行う場合を示す。この図において、自励発振
回路10、反転増幅器11及び制御回路12の他に可変制御電
圧発生回路20が設けられている。
すなわち、可変制御電圧発生回路20は、トランジスタQ5
と抵抗R10との1段目のボルテージフォロアと、トラン
ジスタQ6と抵抗R11との2段目のボルテージフォロアと
の段間に可変抵抗器VR2を挿入したものであり、トラン
ジスタQ5のコレクタ及び抵抗R11には入力端子3に印加
された直流入力+が供給され、トランジスタQ5のベース
には定電圧ダイオードDZ3のカソード側の基準電圧Vref
が印加されている。ここで、ボルテージフォロアを構成
するトランジスタQ5のベース側の入力インピーダンスは
高インピーダンスであり、基準電圧Vrefに影響を与えな
いようになっている。
また、トランジスタQ6のエミッタ、コレクタ間に可変制
御電圧VCが得られ、該可変制御電圧VCは外部より調整自
在なように外付けされた可変抵抗器VR2で変化させるこ
とができるようになっている。そして、整流平滑回路1
の出力電流I0を検出する抵抗手段としての検出抵抗R8に
対して直列関係に可変制御電圧VCが印加されている。こ
こで、ボルテージフォロアを構成するトランジスタQ6の
エミッタ、コレクタ間は低インピーダンスである。
また、ノイズ除去のためのコンデンサC8がトランジスタ
Q6のエミッタ、グランド間に接続されている。
なお、その他の構成は第12図の第1従来例と同じであ
る。
第1図の第1実施例の構成において、出力電流設定値の
可変制御は以下のようにして行う。反転増幅器11のトラ
ンジスタQ3のコレクタ、すなわち定電圧ダイオードDZ3
のカソードの電位は基準電圧Vrefとなっており、この基
準電圧Vrefと、検出用抵抗R8と可変制御電圧発生回路20
のトランジスタQ6との直列回路の両端の検出電圧(負の
電圧)Vsenとは、抵抗R6,R7の抵抗値を等しくすると、 Vsen≒−Vref の関係を満たした状態で回路は平衡状態となっている。
また、可変制御電圧発生回路20の可変制御電圧VC=KVre
f(但し、Kは比例定数)、直流出力電流をI0、検出抵
抗R8の抵抗値をR8としたとき、 VC-Vsen=I0×R8 となり、故に、 となる。(1)式より、可変制御電圧VCを変化させるこ
と、すなわち可変抵抗器VR2の分圧比に対応した比例定
数Kを変化させることにより、出力電流I0の設定値を直
線的に可変することが可能であることが判る。
なお、特定の出力電流設定値において、出力電流を一定
に保つ動作は第12図の第1従来例の場合と同様である。
この第1図の第1実施例によれば、回路内の基準電圧を
利用した簡単な可変制御電圧発生回路20により出力電流
の可変制御ができる。また、可変制御電圧発生回路20内
の可変抵抗器VR2の分割比、すなわち回転角に比例させ
て直線的に出力電流設定値を変化させることが可能であ
る。さらに、可変抵抗器VR2を外部より調整可能な如く
外付けとした場合であっても、可変抵抗器VR2の作用は
直流電圧の分割であり、ノイズに対して安定である。さ
らに可変制御電圧発生回路20の出力側にコンデンサC8を
付加することにより、ノイズを簡単に除去できる。
第2図は本考案の第2実施例であって、負電圧出力で定
電圧制御を行う場合を示す。この図において、発振トラ
ンスの二次側に設けられた整流平滑回路1の直流出力電
圧は出力端子5A,6A間に出力されるが、その直流出力電
圧の極性は出力端子5Aが−で、グランド側の端子6Aが+
となる向きである。また、直流出力電圧を検出するため
に抵抗R9,R8の抵抗分圧回路と可変制御電圧発生回路の
出力側(第1図のトランジスタQ6のエミッタ、コレクタ
間)との直列回路が端子5A,6A間に接続され、検出抵抗R
8の電圧降下に可変制御電圧VCを重畳した検出電圧Vsen
が第1図と同様の反転増幅器に印加されるようになって
いる。なお、発振トランスの一次側の自励発振回路や制
御回路等の構成は第1図と同様であるので図示は省略し
てある。
この第2図の第2実施例では、検出電圧Vsenと反転増幅
器側の基準電圧Vrefとの比が一定となる如く動作し(R6
=R7ではVsenとVrefの絶対値が等しくなる如く動作
し)、やはり可変制御電圧VCを変化させることで直流出
力電圧V0を直線的に可変できる。すなわち、抵抗R9の抵
抗値をR9とすると、 となり、 となる。この(2)式から、可変制御電圧発生回路20の
出力電圧VCを変化させること、すなわち可変抵抗器VR2
の分圧比に対応した比例定数Kを変化させることによっ
て、直流出力電圧V0が直線的に変化することが判る。
第3図は本考案の第3実施例であって、負電圧出力で定
電流制御を行う場合を示す。この図において、整流平滑
回路1の出力電流を検出する抵抗手段としての検出抵抗
R8に対して直列関係に可変制御電圧発生回路20の出力側
(トランジスタQ6のエミッタ、コレクタ間)が接続され
ている。なお、その他の構成は第14図の第3従来例と同
じである。
この第3図の第3実施例では、ボルテージフォロア15の
トランジスタQ4のエミッタ、すなわち定電圧ダイオード
DZ3のカソードの電位は基準電圧Vrefとなっており、こ
の基準電圧Vrefと、検出用抵抗R8と可変制御電圧発生回
路20のトランジスタQ6との直列回路の両端の検出電圧
(正の電圧)Vsenとは Vsen≒Vref の関係を満たした状態で回路は平衡状態となっている。
そして、 Vsen-VC=I0×R8 となり、故に、 となる。(3)式より、可変制御電圧発生回路20の電圧
VCを変化させること、すなわち可変抵抗器VR2の分圧比
に対応した比例定数Kを変化させることによって、出力
電流I0の設定値を直線的に可変とすることが可能である
ことが判る。
第4図は第4実施例であって、正電圧出力で定電圧制御
を行う場合を示す。この図において、発振トランスの二
次側に設けられた整流平滑回路1の直流出力電圧は出力
端子5C,6C間に出力されるが、その直流出力電圧の極性
は出力端子5Cが+で、端子6Cが−となる向きである。ま
た、直流出力電圧を検出するための抵抗R9,R8の抵抗分
圧回路と可変制御電圧発生回路の出力側(第3図のトラ
ンジスタQ6のエミッタ、コレクタ間)との直列回路が端
子5C,6C間に接続され、検出抵抗R8の電圧降下に可変制
御電圧VCを重畳した検出電圧Vsenが第3図と同様のボル
テージフォロアに印加されるようになっている。なお、
発振トランスの一次側の自励発振回路や制御回路等の構
成は第3図と同様であるので図示は省略してある。
この第4図の第4実施例では、検出電圧Vsenとボルテー
ジフォロア側の基準電圧Vrefとが一致する如く動作し、
やはり可変制御電圧発生回路の可変制御電圧VCを変化せ
ることで直流出力電圧V0を直線的に可変できる。すなわ
ち、抵抗R9の抵抗値をR9とすると、 となり、 となる。この(4)式から、可変制御電圧VCを変化させ
ること、すなわち可変抵抗器VR2の分圧比に対応した比
例定数Kを変化させることによって、直流出力電流V0
直線的に変化することが判る。
第5図乃至第11図は上記各実施例で使用可能な可変制御
電圧発生回路の他の具体例をそれぞれ示す。
第5図はトランジスタQ7,Q8を有する2段のボルテージ
フォロアを使用し、1段目のトランジスタQ7のエミッ
タ、グランド間に可変抵抗器VR2が挿入されている。
第6図は2段の演算増幅器OP1,OP2の段間に可変抵抗器V
R2を挿入した構成である。
第7図は基準電圧Vrefを可変抵抗器VR2を含む抵抗分圧
回路に直列印加し、出力側にボルテージフォロアを設け
ている。
第8図は基準電圧Vrefの入力側に演算増幅器OP3を使用
し、出力側にボルテージフォロアを設け、段間に可変抵
抗器VR2を挿入している。
第9図は4段のボルテージフォロアを使用したものであ
り、出力側のボルテージフォロアのベース回路に可変抵
抗器VR2が挿入されている。
第10図は3段のボルテージフォロアを使用したものであ
り、出力側のボルテージフォロアのベース回路に可変抵
抗器VR2が挿入されている。
第11図は2段のボルテージフォロアを設け、出力側のボ
ルテージフォロアのベース回路に可変抵抗器VR2を挿入
した構成である。
上述の各可変制御電圧発生回路は、いずれも基準電圧Vr
efに影響を与えないように入力インピーダンスが高く、
また出力インピーダンスは低く設定されている。
なお、各実施例において、トランジスタとしてバイポー
ラトランジスタの代わりにFETを採用して回路を構成す
ることもできる。また、反転増幅器やボルテージフォロ
アを演算増幅器を用いて構成することができる。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案の出力可変形電源回路によ
れば、次の通りの効果を得ることができる。
(1)回路内の基準電圧を利用して可変制御電圧を作成
し、出力電流又は電圧を検出する抵抗手段に直列関係に
前記可変制御電圧を印加した構成であり、回路構成も比
較的簡単である。
(2)出力電流又は電圧の設定値を直線的に可変でき
る。
(3)直流電圧の印加であり、可変制御電圧発生回路内
の可変抵抗器を外部調整自在に引き出した構造としても
外来ノイズの影響を受けにくい。受けるとしても可変制
御電圧発生回路の出力側等にコンデンサを付加すること
で簡単に除去できる。従って、回路動作の安定性を損な
うことがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る出力可変形電源回路の第1実施例
を示す回路図、第2図は本考案の第2実施例を示す回路
図、第3図は本考案の第3実施例を示す回路図、第4図
は本考案の第4実施例を示す回路図、第5図乃至第11図
は可変制御電圧発生回路の他の具体例をそれぞれ示す回
路図、第12図は出力可変形電源回路の第1従来例を示す
回路図、第13図は第2従来例を示す回路図、第14図は第
3従来例を示す回路図、第15図は第4従来例を示す回路
図である。 1……整流平滑回路、3,4……入力端子、5,5A,5B,5C,6,
6A,6B,6C……出力端子、10……自励発振回路、11……反
転増幅器、12……制御回路、15……ボルテージフォロ
ア、20……可変制御電圧発生回路、Q1乃至Q8……トラン
ジスタ、R1乃至R11……抵抗、DZ1乃至DZ4……定電圧ダ
イオード、VR1,VR2……可変抵抗器、C1乃至C8……コン
デンサ、OP1,OP2,OP3……演算増幅器。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】発振トランスの一次巻線に直列に接続され
    たスイッチング素子で直流入力をスイッチングする自励
    発振回路と、 前記発振トランスの二次巻線に誘起された交流出力を整
    流平滑する整流平滑回路と、 前記整流平滑回路の出力電流又は電圧を検出する抵抗手
    段と、 前記抵抗手段による検出電圧を受ける反転増幅器又はボ
    ルテージフォロアと、 前記スイッチング素子のベース、エミッタ間に接続され
    る制御用トランジスタと、前記反転増幅器又はボルテー
    ジフォロアの出力を受けて前記制御用トランジスタのベ
    ースに印加する定電圧ダイオードとを有する制御回路と
    を備えた電源回路において、 前記定電圧ダイオードのカソード側に得られる基準電圧
    を利用して出力制御用の可変制御電圧を作成する可変制
    御電圧発生回路を設け、該可変制御電圧を前記抵抗手段
    に直列関係に印加したことを特徴とする出力可変形電源
    回路。
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