JPH0644279Y2 - バツテリチヤ−ジヤ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、バツテリ チヤージヤに関し、特にサイズ種
類の異なる充電可能な電池の複数個であつても同時に充
電可能としたコンパクトなバッテリ チヤージヤに関す
る。

（従来の技術） 従来のバツテリ チヤージヤとしては第４図に示すごと
きものがあるが、バツテリ チヤージヤ１内に例えば単
三電池（充電可能）２の２本を収容し同時に充電するも
のである。このようにサイズ上同一種類のものを複数個
同時に充電するものが知られている。また、従来のバツ
テリ チヤージヤとして、電池サイズ切替アダプタを切
換えると切換前に充電していた種類のものと異なるサイ
ズの電池を充電できるように構成されたものがある。そ
のような切換型チヤージヤには、切換アダプタの内蔵さ
れたタイプのものと、バツテリ チヤージヤ１とは分離
されたタイプのものとがある。前者のものは切換アダプ
タの形状上の制約から機構複雑で部品点数も多くコスト
高となる難点があり、かつコンパクト化が困難な構造で
あった。その上、例えば単三電池の場合なら単三電池の
例えば２本が同時に充電でき、それを切換えた場合には
例えば単四電池２本（充電可能）が充電可能となるもの
であつた。すなわち、サイズの異なる異種類の電池を複
数本充電可能とするものではなかつた。次に、後者のも
のは、例えば単三電池ならばそのまま装着して充電し、
単四電池を充電する場合には外形が単三電池と同一形状
の電流調節抵抗入りアダプタ中に単四電池を挿入して充
電を行うものであつた。これはアダプタが分離型である
ため往々にして紛失し得いという難点があつた。

（考案が解決しようとする問題点） 本考案は、以上述べた従来技術の問題点を解決するため
になされたものであつて、切換アダプタをチヤージヤ内
に内蔵して切換アダプタの紛失を防ぎ、切換アダプタの
構造は簡単なものでありながらサイズの異なる異種電池
（充電可能）同士をも同時に充電することのことの可能
なかつコンパクトなバッテリ チヤージヤを提供するこ
とを目的とする。

（問題点を解決するための手段） 前述の切換アダプタとして、コンタクトスペーサを回転
可能な構成とし、サイズの大きな電池から小さな電池へ
切換えるときこのコンタクトスペーサを回転すれば、サ
イズの不足分をこのコンタクトスペーサが補償し、かつ
内蔵された抵抗によつて充電々流が調節されるものであ
る。

（実施例） 以下図面に示す本考案実施例につき詳説する。第１図
（Ａ）、（Ｂ）は本考案の一実施例を示すもので、第１
図（Ａ）では単三電池３の２本がバツテリ チヤージヤ
１によつて同時に充電されるが回動可能に設けられたコ
ンタクトスペーサ５を指先で倒すように約90°回動する
（第１図（Ｂ））ことによつて、単三電池（充電可能）
３と単四電池（充電可能）４とが第１図（Ａ）に示すよ
うに同時に充電可能となる。このコンタクトスペーサ５
は２本の電池収容室を電池の長手方向において区画する
分離壁６とチヤージヤ１の側壁との間に軸支されてい
る。コンタクトスペーサ５は第１図（Ｃ）に矢印Ａで示
すように実線で示す直立位置（不使用位置）から点線で
示す使用状態の位置まで回動可能に軸支されている。す
なわち、コンタクトスペーサ５の回動軸（ガイドシャフ
ト5B）は電池の長手方向と平行に配置されている。ま
た、コンタクトスペーサ５の厚さは、単三電池と単四電
池の長さの差に対応する厚さにしかすぎない。このよう
に、厚さの薄いコンタクトスペーサ５が電池長手方向と
平行に配置された回動軸によって起伏するので、起伏動
作に必要な空間は著しく小さいものとなり、それだけバ
ッテリチャージャ全体のコンパクト化が達成され得る。
第１図、（Ｂ）及び（Ｃ）に示されるように、単四電池
４の外径に対応した円弧状の溝７が設けられている。従
つて、単三電池３がこの溝７上に載置されるときには電
池外周と溝中央部とは接触することなく間隙が生じる
が、単四電池４のみならず単三電池３はこの溝７上で安
定に保持され得る。

第２図（Ａ）〜（Ｄ）はコンタクトスペーサ５の詳細な
構造を示するもので、第２図（Ａ）、（Ｂ）に示される
ように、コンタクトスペーサ５はプラスチツク材料から
なる本体5Aと、本体5Aに設けられた孔に貫通されるガイ
ドシヤフト5B、コンタクトプレート5C及びチツプ抵抗5D
とから構成される。本体5Aとガイドシヤフト5Bは別部材
とせずプラスチツクモールド成形によつて一体に形成す
ることも可能である。第２図（Ｂ）に示すコンタクトス
ペーサ５は、第１図（Ｂ）に示されるようにロケーシヨ
ンスプリング８がガイドシヤフト5Bに装着された後、第
１図（Ｄ）に示すごとくガイドシヤフト5Bを分離壁６に
設けられた挿入孔９から挿入することによつて装着され
る。

金属製（銅）コンタクトプレート5Cには夫々接点10A,10
Bが固定されており、この接点10Aはバツテリ チヤージ
ヤ１の＋側電極11とまた接点10Bは単四電池４のプラス
極と接触する。互いに離間して配置されたコンタクトプ
レート5C間はチツプ抵抗5Dで接続（ハンダ付）されてい
る。この抵抗によつて、第３図に示すごとき回路が形成
され単四電池４の充電に適した充電々流が得られる。

このようにして、本実施例のバツテリ チヤージヤによ
れば単三電池２本又は１本、また単四電池１本の充電が
可能であるのみならず、第１図（Ｂ）に示すように異種
電池（単三と単四）をも同時に充電することが可能とな
る。

以上述べたとおり、本考案によればコンタクトスペーサ
を直立位置から約90°回転するだけの一動作のみで、サ
イズの小さな単四電池の寸法不足分が適切に補充され、
かつ適正充電々流を得るための電流調整抵抗が自動的に
装着されるものである。

（考案の効果） 本考案によれば、構造の簡単なかつ小型のコンタクトス
ペーサがバツテリ チヤージヤ内に内蔵されているため
紛失のおそれがなく、またコンタクトスペーサを回動せ
しめるという簡単な動作のみでサイズの異なる異種電池
をも同時に充電することが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図（Ａ）、第１図（Ｂ）、第１図（Ｃ）、第１図
（Ｄ）は本考案の一実施例を示す平面図及び断面図、第
２図（Ａ）〜第２図（Ｄ）は本考案実施例に係るコンタ
クトスペーサを示す斜視図及び平面図、第３図は充電回
路を示す回路図、及び第４図は従来のバツテリ チヤー
ジヤを示す平面図である。 １……バツテリ チヤージヤ、５……コンタクトスペー
サ、5A……本体、5B……ガイドシヤフト、5C……コンタ
クトプレート、5D……チツプ抵抗、６……分離壁、７…
…溝、８……ロケーシヨンスプリング、９……挿入孔、
10A,10B……接点。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】充電可能な電池の複数個を同時に充電する
   バッテリーチャージャにおいて、サイズの等しい第１種
   類の充電可能な電池の複数個が同時に充電可能であると
   共に、前記複数の電池を収納する電池収納室を前記電池
   の長手方向において区画する分離壁に回動可能に取付け
   られたコンタクトスペーサを切換えることによって、前
   記第１種類の充電可能な電池とこれよりもサイズの小さ
   な第２種類の充電可能な電池とを同時に充電可能とし、
   前記コンタクトスペーサの厚さが前記第１種類の充電可
   能な電池の長さと前記第２種類の充電可能な電池の長さ
   の差に対応するように構成したことを特徴とするバッテ
   リーチャージャ。